説明

回転砥石の製造方法及び該製造方法によって製造された回転砥石

【課題】回転砥石の寿命時間を延長し、かつ、廃棄する砥石材料の量を減少することができる回転砥石構造を得る。
【解決手段】グラインダーの砥石回転駆動用シャフト32を嵌める砥石中央孔を設けた中央部12aと該中央部12aの外周外側に設けた有効砥石円形部12bを一体に有する円盤状の砥石本体12を備える回転砥石11の製造方法において、中央部12aの肉厚を有効砥石円形部12bの肉厚よりも薄く形成するとともに、該中央部12aの薄くした肉厚分の砥石材料を有効砥石円形部12bの肉厚面上に盛り、該有効砥石円形部12bの肉厚を中央部12aの肉厚よりも大きく形成するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転砥石の製造方法及び該製造方法よって製造された回転砥石に関するものであり、特に、研磨・研削(以下、「研磨」という)用のオフセット形回転砥石、切断用の平形回転砥石、研磨用回転ジスク砥石、及び研磨用のサンドペーパ配列の回転砥石等の製造方法及び該製造方法によって製造された回転砥石に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、研磨用のオフセット形回転砥石、切断用の平形回転砥石、研磨用回転ジスク砥石、及び研磨用のサンドペーパ配列の回転砥石等は広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8及び図9に従来から特許文献1等で知られる回転砥石の一例を示す。同図において、回転砥石51は、円盤状の砥石本体部52と該砥石本体部52の砥石中央孔53に装着している金属製の補強金具54とで構成されている。なお、砥石中央孔53はハンドグラインダー等の砥石駆動用シャフトの嵌着孔であり、また、補強金具54は該砥石中央孔53の補強用として設けられている。
【0004】
前記砥石本体52は、砥粒(例えばボーキサイト)をバインダー樹脂と混ぜて成型し、かつ、焼結したものであり、前記砥石中央孔53を設けた中央部52aと該中央部52aの外周外側に設けた有効砥石円形部52bを一体に有し、また、中央部52aと有効砥石円形部52bの内部にはガラスクロス補強材55を挟み込んである。また、補強金具54は、該砥石本体52の成型時に該砥石本体52と一体化される。
【0005】
次に、前記回転砥石51がハンドグラインダーに取り付けられて使用される場合を説明する。該回転砥石51が取り付けられるグラインダーは、図10に示すようにグラインダー本体61から砥石回転駆動用のシャフト62が突設しており、該砥石駆動用シャフト62の先端部にはネジ部が形成され、そして該ネジ部は締め付けナット63を螺合できるように構成している。また、該砥石駆動用シャフト62の根元に近い部分には、フランジ62aと砥石嵌合部62bを設けている。
【0006】
而して、前記回転砥石51をハンドグラインダーに取り付けるに当たっては、まず、前記砥石中央孔53に砥石駆動用シャフト62に設けた砥石嵌合部62bを嵌着し、該回転砥石51の一面側をフランジ62aに当接させて位置決めする。次いで、該回転砥石51の他面側に突き出ている砥石駆動用シャフト62の先端部に設けられている前記ネジ部に締め付けナット63を螺合し、フランジ62aと共に回転砥石51を締め付ける。斯くして、回転砥石51は砥石駆動用シャフト62に正確にセンタリングされて取り付けられる。
【0007】
このようにしてグラインダーに取り付けられた回転砥石51は、砥石駆動用シャフト63と共に回転し、研磨する被研磨物70の表面に通常15〜30°の角度で当接されて研磨を行う。また、作業に伴って有効砥石円形部52bが摩耗する。摩耗が図9中符号Zで示す位置(約40%)程まで進行すると、寿命時期と判断されて新しい回転砥石51と交換され、古い回転砥石51は産業廃棄物として処理される。この回転砥石51の交換は、作業によっては30分程度で交換されることも少なくない。このため、産業廃棄物の排出量を低減し、また、回転砥石51の寿命を延ばし、交換回数を減少して作業性を向上させることが望まれている。
【特許文献1】実開平5−51562号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、図8乃至図10で示したような従来の砥石本体52は、中央部52aの肉厚(または「板厚」ともいう。以下、同じ)と研磨作業で使用される有効砥石円形部52bの肉厚が共に同じ厚さで形成されていた。すなわち、産業廃棄物として廃棄処分される中央部52aの肉厚と研磨作業で使用される有効砥石円形部52bの肉厚が同じ厚さで一体に成形されており、廃棄処分される中央部52aを形成している砥石材料の量が多く、廃棄処理上の問題やコスト的な問題があった。特に、近年、砥石材等として使用しているボーキサイトの発掘量は少なく、高価になっており、その廃棄する量を少なくすることも重要になっている。さらに、砥石本体52の寿命時間も短く、頻繁に交換をしなければならないので作業性の問題もあった。
【0009】
そこで、回転砥石の寿命時間を延長し、かつ、廃棄する砥石材料の量を減少することができる回転砥石を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、グラインダーの砥石回転駆動用シャフトを嵌める砥石中央孔を設けた中央部と該中央部の外周外側に設けた有効砥石円形部を一体に有する円盤状の砥石本体を備える回転砥石の製造方法において、前記中央部の肉厚を前記有効砥石円形部の肉厚よりも薄く形成するとともに、該中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を前記有効砥石円形部の肉厚面上に盛り、該有効砥石円形部の肉厚を前記中央部の肉厚よりも大きく形成する回転砥石の製造方法を提供する。
【0011】
この製造方法では、回転砥石を成形するのに使用していた従来の砥石材料の量と同じ量を使用して、研磨作業で実際に使用される有効砥石円形部の厚みが従来の回転砥石における有効砥石円形部の厚みよりも大きく形成して、研磨有効量を大にした回転砥石が得られる。
【0012】
請求項2記載の発明は、グラインダーの砥石回転駆動用シャフトを嵌める砥石中央孔を設けた中央部と該中央部の外周外側に設けた有効砥石円形部を一体に有する円盤状の砥石本体を備える回転砥石において、前記有効砥石円形部の肉厚を前記中央部の肉厚よりも大きく形成して成る請求項1に記載の回転砥石の製造方法によって製造された回転砥石を提供する。
【0013】
この構成によれば、従来の砥石本体を形成するのに使用していた砥石材料の量と同じ量の砥石材料量であっても、研磨作業で実際に使用される有効砥石円形部の厚みが従来の回転砥石における有効砥石円形部の厚みよりも大きく摩耗進行の少ない有効砥石円形部を備えることができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を、上記有効砥石円形部の被研磨物と対向する一面と反対側の面側に、回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すように盛って成る回転砥石を提供する。
【0015】
この構成によれば、研磨する被研磨物の表面に通常15〜30°程度の角度で当接する有効砥石円形部の面積が大きく得られる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を、上記有効砥石円形部の被研磨物と対向する一面側に、回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すように盛って成る回転砥石を提供する。
【0017】
この構成によれば、研磨する被研磨物の表面に通常15〜30°程度の角度で当接する有効砥石円形部の面積が大きく得られる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明は、回転砥石を成形するのに使用していた従来の砥石材料の量と同じ量を使用して、従来の回転砥石よりも寿命時間の長い回転砥石を得ることができるので、交換作業回数の低減が図れ、作業性及び経済性の向上が期待できる。また、廃棄処分される中央部の砥石材料の量も低減するので、廃棄量を可及的に削減できる。
【0019】
請求項2記載の発明は、従来の砥石本体よりも摩耗進行を少なくすることができ、かつ、従来の回転砥石よりも寿命時間の長い回転砥石を形成することができる。これにより、交換作業回数の低減が図れ、作業性及び経済性の向上が期待できる。また、廃棄処分される中央部の量も小さくなるので、廃棄量の低減が図れる。
【0020】
請求項3記載の発明は、研磨する被研磨物の表面に当接する有効砥石円形部の面積が大きく得られるので、請求項2記載の発明の効果に加えて稼働率の向上が期待できる。
【0021】
請求項4記載の発明は、研磨する被研磨物の表面に当接する有効砥石円形部の面積が大きく得られるので、請求項2記載の発明の効果に加えて稼働率の向上が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、回転砥石の寿命時間を延長し、かつ、廃棄する砥石材料の量を減少することができる回転砥石を得るために、グラインダーの砥石回転駆動用シャフトを嵌める砥石中央孔を設けた中央部と該中央部の外周外側に設けた有効砥石円形部を一体に有する円盤状の砥石本体を備える回転砥石の製造方法において、前記中央部の肉厚を前記有効砥石円形部の肉厚よりも薄く形成するとともに、該中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を前記有効砥石円形部の肉厚面上に盛り、該有効砥石円形部の肉厚を前記中央部の肉厚よりも大きく形成する回転砥石の製造方法、及び、回転砥石の製造方法により形成された回転砥石を提供することにより実現した。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の回転砥石について、好適な実施例をあげて説明する。図1乃至図3は本発明を適用した回転砥石の一実施例を示し、図1はその回転砥石の平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図2の拡大断面図である。
【0024】
図1乃至図3において、回転砥石11は、円盤状の砥石本体部12と該砥石本体部12の砥石中央孔13に装着している金属製の補強金具14とで構成されている。なお、砥石中央孔13はハンドグラインダー等の砥石駆動用シャフトの嵌着孔であり、また、補強金具14は砥石中央孔13の補強用として設けられている。
【0025】
前記砥石本体12は、砥粒(例えばボーキサイト)をバインダー樹脂と混ぜて成型し、かつ、焼結したものであり、前記砥石中央孔13を設けた中央部12aと該中央部12aの外周外側に設けた有効砥石円形部12bを一体に有し、また、中央部12aと有効砥石円形部12bの内部にはガラスクロス補強材15を挟み込んである。
【0026】
前記砥石本体12は成型をする際、中央部12aの肉厚を薄くするとともに、有効砥石円形部12bの肉厚が中央部12aの肉厚よりも大きく成るようにして形成する。この場合、中央部12aの肉厚を薄くすることによって生じる余剰な砥石材料を前記有効砥石円形部12bの肉厚面上に盛り、該有効砥石円形部12bの肉厚が中央部12aよりも大きくなるようにして形成する。
【0027】
したがって、図3に示すように本実施例の回転砥石11に、該回転砥石11と砥石材料の量を同じ量にして成型して成る従来の回転砥石51を2点鎖線で描いて重ねると、本実施例における砥石本体12の有効砥石円形部12bの肉厚の方が、従来構造の砥石本体52の有効砥石円形部の肉厚よりも大きくなっていることが理解できる。すなわち、図3中にX断面で示す部分が本実施例の砥石本体12において肉薄にした部分であり、この肉薄によって生じた余剰な砥石材料は、被研磨物と対向する一面12cと反対側の面12dに回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すように盛られている。
【0028】
図4は、図1〜図3に示す回転砥石11を製造する成型装置の一例を示す断面図である。同図において、成型装置21は、リング状をした外周型22と、該外周型22内に配設さられた上型23と下型24と、該外周型22内の所定の位置に該上型23及び下型24を保持している上下方向に延びる棒状芯材25等を備えている。また、上型23及び下型24の何れか一方は他方に対し上下方向に移動可能であり、その移動は棒状芯材25によりガイドされる。
【0029】
そして、成型時には、まず下型24と上型23との間が大きく離れている状態で、該下型24と上型23との間の棒状芯材25に補強金具14、2枚のガラスクロス補強材15,15をそれぞれ装着するとともに、砥粒を混ぜ、かつ、溶融状態にあるバインダー樹脂(12)を下型24と上型23との間に注入する。その後、下型24と上型23との間を圧接させ、かつ、バインダー樹脂(12)を固めると図1〜図3に示すようなバインダー樹脂(12)内に補強金具14とガラスクロス補強材15,15がインサートされた一体型の回転砥石11が得られる。
【0030】
次に、前記回転砥石11がハンドグラインダーに取り付けられて使用される場合を説明する。該回転砥石11が取り付けられるグラインダーは、図5に示すようにグラインダー本体31から砥石回転駆動用のシャフト32が突出している。該砥石駆動用シャフト32の先端部にはネジを設けてあり、該先端部に締め付けナット33を螺合できるようにしてある。また、該砥石駆動用シャフト32の根元に近い部分には、フランジ32aと砥石嵌合部32bを設けてある。
【0031】
そして、前記回転砥石11をハンドグラインダーに取り付けるに当たっては、まず、前記砥石中央孔13が砥石駆動用シャフト32上の砥石嵌合部32bに外嵌され、該回転砥石11の一面12d側をフランジ32aに当接させて位置決めする。次いで、該回転砥石11の他面12c側に突き出ている砥石駆動用シャフト32の先端部に締め付けナット33を螺合し、フランジ32aと共に回転砥石11を締め付ける。斯くして、回転砥石11は砥石駆動用シャフト32に正確にセンタリングされて取り付けられる。
【0032】
このようにしてグラインダーに取り付けられた回転砥石11は、砥石駆動用シャフト22と共に回転駆動され、研磨する被研磨物40の表面に通常15〜30°の角度で当接されて研磨を行う。また、作業に伴って有効砥石円形部22bが摩耗する。摩耗が図2及び図3に符号Zで示す位置程まで進行すると、寿命時期と判断されて新しい回転砥石11と交換され、古い回転砥石11は産業廃棄物として処理される。
【0033】
しかし、本実施例の砥石本体12の有効砥石円形部12bは、上述したように同じ量の砥石材料を使用して成型した従来における砥石本体の有効砥石円形部の肉厚よりも大きな肉厚で、しかも回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すようにして形成されているので、ワーク40の被研磨表面に通常15〜30°程度の角度で当接する有効砥石円形部12bにおける当接面積が大きく得られる。これにより、有効砥石円形部12bの稼働率が向上するとともに、摩耗して砥石交換が必要になるまでの時間が長くなり、廃棄する砥石材料の量も減少する。
【0034】
図6は、本発明の回転砥石11と従来の回転砥石の研磨量と摩耗量を示す実験結果の一例である。この実験は、回転砥石の砥石径を100ミリ、回転数を12000回/分とし、それぞれ回転砥石をワークに連続して5分間ずつ5回押し付けて研磨したときに得られたワークの研磨量と砥石の摩耗量を示しており、有効使用量は40%以下まで砥石の外周が磨耗していた。
【0035】
そして、同図(A)は本発明の場合で、砥石本体は最初の5分間の研磨でD1の量が摩耗し、次の5分間の研磨でD2、その次の5分間の研磨でD3、その次の5分間の研磨でD4、その次の5分間の研磨でD5の量がそれぞれ摩耗し、全体としては約47.8ミリの摩耗であった。一方、ワークは最初の5分間の研磨作業でM1の量が研磨され、次の5分間の研磨作業ではM2、その次の5分間の研磨作業ではM3、その次の5分間の研磨作業ではM4、その次の5分間の研磨作業ではM5の量がそれぞれ研磨され、全体としては299ミリ研磨され、従来例の砥石径100ミリと同一径としても5回5分づつ研磨した砥石の残量径は96ミリも残っており、100ミリの有効使用量40%の60ミリまでには36ミリの質量が残っており、この残量の稼働率は2.5倍にも相当し、従来例の砥石に比し、2.5倍の経済性が発揮できることが判明した。
【0036】
同図(B)は従来の場合で、砥石本体は最初の5分間の研磨でd1の量が摩耗し、次の5分間の研磨でd2、その次の5分間の研磨でd3、その次の5分間の研磨でd4、その次の5分間の研磨でd5の量がそれぞれ摩耗し、全体としては約68.0ミリの摩耗であった。一方、ワークは最初の5分間の研磨作業でm1の量が研磨され、次の5分間の研磨作業ではm2、その次の5分間の研磨作業ではm3、その次の5分間の研磨作業ではm4、その次の5分間の研磨作業ではm5の量がそれぞれ研磨され、全体としては309.3ミリ研磨された。
【0037】
この実験結果からもわかるように、同じ量の被研磨物を研磨しても本実施例の回転砥石11では砥石本体12の摩耗量が従来の回転砥石よりも少ないことがわかり、回転砥石を成型するのに使用していた従来の砥石材料の量と同じ量を使用して同じ外径の回転砥石を形成しても、本実施例の回転砥石の方が従来の回転砥石よりも寿命時間が長くなり、また、稼働効率が大となる。したがって、交換作業回数の低減が図れるとともに、経済性が向上することになる。さらに、廃棄処分される中央部を形成している砥石材料の量も従来構造に比べて少ないので、廃棄される砥石材料の量も少なくなり、環境にも効果が得られる。
【0038】
なお、上実施例の構造では、中央部12aの肉厚を薄くすることによって生じる余剰な砥石材料を、被研磨物40と対向する一面12cと反対側の面12d側に盛って成る回転砥石11を開示したが、例えば図7に示すように該回転砥石11を被研磨物40と対向する一面12cに、回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すように盛って形成してもよい。この場合も図1〜図3に示した回転砥石11と同様な効果が得られるものである。
【0039】
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明を適用した一実施例に係る回転砥石の平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図2の拡大断面図。
【図4】本発明の回転砥石の製造する成型装置の一例を示す概略断面明図。
【図5】本発明の回転砥石の使用状態説明図。
【図6】ワークの研磨量と砥石の摩耗量の実験結果を示す図で、(A)は本発明の回転砥石を使用した場合、(B)は従来の回転砥石を使用した場合である。
【図7】本発明を適用した回転砥石の一変形例を示す断面図。
【図8】従来回転砥石の平面図。
【図9】図8のB−B線断面図。
【図10】従来回転砥石の使用状態説明図。
【符号の説明】
【0041】
11 回転砥石
12 砥石本体
12a 中央部
12b 有効砥石円形部
13 砥石中央孔
14 補強金具
15 ガラスクロス補強材
31 グラインダー本体
32 シャフト
32a フランジ
32b 砥石嵌合部
33 締め付けナット
40 被研磨物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラインダーの砥石回転駆動用シャフトを嵌める砥石中央孔を設けた中央部と該中央部の外周外側に設けた有効砥石円形部を一体に有する円盤状の砥石本体を備える回転砥石の製造方法において、
前記中央部の肉厚を前記有効砥石円形部の肉厚よりも薄く形成するとともに、該中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を前記有効砥石円形部の肉厚面上に盛り、該有効砥石円形部の肉厚を前記中央部の肉厚よりも大きく形成することを特徴とする回転砥石の製造方法。
【請求項2】
グラインダーの砥石回転駆動用シャフトを嵌める砥石中央孔を設けた中央部と該中央部の外周外側に設けた有効砥石円形部を一体に有する円盤状の砥石本体を備える回転砥石において、前記有効砥石円形部の肉厚を前記中央部の肉厚よりも大きく形成して成る請求項1に記載の回転砥石の製造方法によって製造された回転砥石。
【請求項3】
上記中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を、上記有効砥石円形部の被研磨物と対向する一面と反対側の面側に、回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すように盛って成る請求項2に記載の回転砥石。
【請求項4】
上記中央部の薄くした肉厚分の砥石材料を、上記有効砥石円形部の被研磨物と対向する一面側に、回転中心側から外側に向かって徐々に厚みが増すように盛って成る請求項2に記載の回転砥石。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−52081(P2010−52081A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218407(P2008−218407)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(501252995)富士製砥株式会社 (3)
【Fターム(参考)】