説明

回転駆動力伝達部材、感光体ドラム、プロセスカートリッジ、および画像形成装置

【課題】 被駆動体の回転運動にがたつきが生じることを抑えることができる回転駆動力伝達部材、感光体ドラム、プロセスカートリッジ、および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 モータ部300と感光体ドラム3の本体部3Aとの間に設けられる回転駆動力伝達部材を、感光体ドラム3側に設けられ、断面形状が楕円形のねじれた凸部500Aを有する凸部材500と、断面形状が楕円形のねじれた凹部400Aであって、凸部500Aと嵌合する凹部400Aを有し、モータ部300側に設けられる凹部材400とによって構成し、さらに、凸部500Aと凹部400Aとが嵌合した状態でモータ部300が回転運動することによって、凸部材500が凹部材400の方への引込力を受けた状態で凸部材500と凹部材400とを介してモータ部300による回転駆動力を感光体ドラム3に伝達するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転駆動力伝達部材、感光体ドラム、プロセスカートリッジ、および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリなどは、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置を備えている。電子写真方式の画像形成装置は、帯電部および露光部によって感光体ドラム表面に静電潜像を形成し、現像部によってトナーを供給することで該静電潜像を現像し、転写部によって感光体ドラム表面上のトナー像を記録用紙などの記録媒体に転写し、定着部によって記録用紙に該トナー像を定着させることで、画像を形成する。
【0003】
感光体ドラムは、歯車やカップリング部材などの回転駆動力伝達部材を介して、画像形成装置が備えるモータなどからの回転駆動力が伝達することで、その軸線回りに回転運動するように構成されている。また、特許文献1に記載のようなプロセスカートリッジでは、画像形成装置が備えるモータなどによって、感光体ドラムだけでなく、プロセスカートリッジ内の感光体ドラム以外の部材も回転運動するように構成されている。ここで、プロセスカートリッジとは、感光体ドラムと、帯電部、現像部などとが、1つのカートリッジとして一体的に構成されたものであり、たとえば、感光体ドラムが回転運動するとともに、現像部が備える現像ローラが回転運動する。
【0004】
特許文献2,3には、モータによる回転駆動力で回転運動する駆動回転体であって、その中央部に断面が多角形のねじれた凹部が形成された駆動回転体と、感光体ドラムの長手方向一端に設けられ、駆動回転体の凹部と嵌合する凸部であって、断面が多角形のねじれた凸部とを有する回転駆動力伝達部材が記載されている。この回転駆動力伝達部材は、凹部と凸部とが嵌合した状態で駆動回転体が回転運動することによって、凸部が凹部の方への引込力を受けた状態で駆動回転体と凸部とを介してモータの回転駆動力を感光体ドラムに伝達するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−65049号公報
【特許文献2】特許第2875203号公報
【特許文献3】特開平10−104905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2,3に記載の回転駆動力伝達部材は、凹部が回転運動を始める前の状態において凸部断面の多角形の図心と凹部断面の多角形の図心とがずれていても、凹部が回転運動を始めると、凸部と凹部との間の引込力によって、凸部断面の多角形の角部分の先端が凹部断面の多角形の辺部分に当接し、2つの図心が合致する。その結果、凸部が設けられる感光体ドラムを偏心させることなく回転運動させることができる。
【0007】
しかしながら、特許文献2,3に記載の回転駆動力伝達部材は、凹部が回転運動を始めて凸部断面の多角形の角部分の先端が凹部断面の多角形の辺部分に当接するときの衝撃で、該角部分の先端が欠け易いという課題がある。また、凸部断面の多角形の角部分の先端は、凸部と凹部とを嵌合させるときにも欠け易い。そして、凸部断面の多角形の角部分の先端に欠けが生じると、たとえその欠けが微小であっても、凸部断面の多角形と凹部断面の多角形との当接位置がずれてしまい、凸部断面の多角形の図心と凹部断面の多角形の図心とが合致しなくなり、感光体ドラムの回転運動にがたつきが生じてしまう。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、被駆動体の回転運動にがたつきが生じることを抑えることができる回転駆動力伝達部材、感光体ドラム、プロセスカートリッジ、および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、軸線回りに回転運動する駆動源と被駆動体との間に設けられる回転駆動力伝達部材であって、
前記駆動源と前記被駆動体とのうちの一方側に設けられる凸部材と、
前記駆動源と前記被駆動体とのうちの他方側に設けられる凹部材とを備え、
前記凸部材は、断面形状が楕円形のねじれた凸部を有し、
前記凹部材は、断面形状が楕円形のねじれた凹部であって、前記凸部と嵌合する凹部を有し、
前記凸部と前記凹部とが嵌合した状態で前記駆動源が回転運動することによって、前記凸部材が前記凹部材の方への引込力を受けた状態で前記凸部材と前記凹部材とを介して前記駆動源による回転駆動力を前記被駆動体に伝達するように構成されることを特徴とする回転駆動力伝達部材である。
【0010】
また本発明は、前記凸部材の前記凸部の断面形状は、長径と短径との比が1.1以上1.5以下の楕円形であり、
前記凹部材の前記凹部の断面形状は、長径と短径との比が1.1以上1.5以下の楕円形であることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記凸部材の前記凸部のねじれ量および前記凹部材の前記凹部のねじれ量は、1°/mm以上15°/mm以下であることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、駆動源であるモータとを備える画像形成装置に設けられ、該モータによる回転駆動力によって回転運動する被駆動体となる感光体ドラムであって、
前記感光体ドラムは、その軸線方向における端部に、前記凸部材と前記凹部材とのうちの他方の部材が設けられるフランジを有し、前記軸線方向と、該他方の部材の軸線方向とが一致するように構成されることを特徴とする感光体ドラムである。
【0013】
また本発明は、前記感光体ドラムと、
前記感光体ドラムを帯電させる帯電部とを備えることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0014】
また本発明は、前記感光体ドラムの表面をクリーニングするクリーニング部をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記感光体ドラムに伝達する回転駆動力が、前記クリーニング部に伝達するように構成されることを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像部をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記感光体ドラムに伝達する回転駆動力が、前記現像部に伝達するように構成されることを特徴とする。
【0018】
また本発明は、前記回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、駆動源であるモータとを備える画像形成装置に設けられ、該モータによる回転駆動力によって回転運動する被駆動体となる現像部を備えるプロセスカートリッジであって、
前記現像部は、前記凸部材と前記凹部材とのうちの他方の部材が設けられることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0019】
また本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、
前記回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、
駆動源であるモータと、
前記プロセスカートリッジとを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
また本発明は、中間転写ベルトと該中間転写ベルトを回転させる中間転写ベルト駆動ローラとを含む中間転写部をさらに備え、
前記感光体ドラムに伝達する回転駆動力が、前記中間転写ベルト駆動ローラに伝達するように構成されることを特徴とする。
【0021】
また本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、
前記回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、
駆動源であるモータと、
前記モータによる回転駆動力によって回転運動する被駆動体となる中間転写ベルト駆動ローラおよび該中間転写ベルト駆動ローラによって回転する中間転写ベルトを含む中間転写部とを備え、
前記中間転写ベルト駆動ローラは、前記凸部材と前記凹部材とのうちの他方の部材が設けられることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、凸部材の凸部と凹部材の凹部とが嵌合した状態で駆動源が回転運動を始めることで、凸部材を凹部材の方へ引き込む引込力が生じる。そして、この引込力が生じた状態で、凸部材と凹部材とを介して、駆動源による回転駆動力が被駆動体に伝達する。
【0023】
このとき、凸部材と凹部材との間の引込力によって、凸部断面の楕円形の円弧部分が凹部断面の楕円形の円弧部分に当接し、凸部断面の楕円形の図心と凹部断面の楕円形の図心とが合致する。その結果、凸部材および凹部材のうちのいずれか1つが設けられる被駆動体を、偏心させることなく回転運動させることができる。
【0024】
また、凸部断面の楕円形の円弧部分が凹部断面の楕円形の円弧部分に当接することで、当接するときの衝撃が緩和されるので、凸部に欠けが生じることが抑えられる。さらに、凸部は、凸部と凹部とを嵌合させるときにも欠け難い。
【0025】
そして、凸部材および凹部材は、凸部断面の楕円形の円弧部分が凹部断面の楕円形の円弧部分に当接することによって互いの図心が合致する構成であるので、凸部に欠けが生じても、微小な欠けであれば、凸部断面の楕円形の円弧部分の一部分は残存し、その結果、凸部と凹部との当接位置にずれが生じず、互いの図心を合致させることができる。よって、本発明に係る回転駆動力伝達部材では、被駆動体の回転運動にがたつきが生じることを抑えることができる。
【0026】
また本発明によれば、凸部材の凸部の断面形状は、長径と短径との比が1.1以上1.5以下の楕円形であり、凹部材の凹部の断面形状は、長径と短径との比が1.1以上1.5以下の楕円形である。したがって、凸部断面の楕円形および凹部断面の楕円形は真円形に近い形状である。その結果、凸部断面の楕円形の円弧部分が凹部断面の楕円形の円弧部分に当接するときに、当接する円弧部分の長さが長くなり、当接するときの衝撃をより緩和することができる。また、真円形に近い形状であることで、凸部と凹部との嵌合をより容易に行うことができる。
【0027】
また本発明によれば、凸部材の凸部のねじれ量および凹部材の凹部のねじれ量は、1°/mm以上15°/mm以下である。これによって、凸部断面の楕円形の図心と凹部断面の楕円形の図心とを、確実に合致させることができる。
【0028】
また本発明によれば、上記凸部材と凹部材とのうちのいずれか1つの部材を有し、該部材の軸線方向と感光体ドラムの軸線方向とが一致するように構成されるので、感光体ドラムの回転運動にがたつきが生じることを抑えることができる。
【0029】
また本発明によれば、上記感光体ドラムと、該感光体ドラムを帯電させる帯電部とを備えるプロセスカートリッジを提供することができる。
【0030】
また本発明によれば、上記感光体ドラムと、上記帯電部と、該感光体ドラムの表面をクリーニングするクリーニング部とを備えるプロセスカートリッジを提供することができる。
【0031】
また本発明によれば、感光体ドラムに伝達する回転駆動力がクリーニング部に伝達するように構成されるので、モータによる回転駆動力によって、感光体ドラムと同時にクリーニング部も回転運動させることができる。
【0032】
また本発明によれば、上記感光体ドラムと、上記帯電部と、上記クリーニング部と、該感光体ドラムにトナーを供給する現像部とを備えるプロセスカートリッジを提供することができる。
【0033】
また本発明によれば、感光体ドラムに伝達する回転駆動力が現像部に伝達するように構成されるので、モータによる回転駆動力によって、感光体ドラムと同時に現像部も回転運動させることができる。
【0034】
また本発明によれば、上記凸部材と凹部材とのうちのいずれか1つの部材が設けられる現像部を有するので、モータによる回転駆動力によって該現像部を回転運動させることができ、さらに、その回転運動にがたつきが生じることを抑えることができる。
【0035】
また本発明によれば、上記プロセスカートリッジを備える画像形成装置を提供することができる。
【0036】
また本発明によれば、中間転写ベルトと該中間転写ベルトを回転させる中間転写ベルト駆動ローラとを含む中間転写部をさらに備え、感光体ドラムに伝達する回転駆動力が該中間転写ベルト駆動ローラに伝達するように構成されるので、モータによる回転駆動力によって、感光体ドラムと同時に中間転写ベルト駆動ローラも回転運動させることができ、中間転写ベルトを回転させることができる。
【0037】
また本発明によれば、上記凸部材と凹部材とのうちのいずれか1つの部材が設けられる中間転写ベルト駆動ローラおよび該中間転写ベルト駆動ローラによって回転する中間転写ベルトを有するので、モータによる回転駆動力によって該中間転写ベルト駆動ローラを回転運動させることができ、さらに、その回転にがたつきが生じることを抑えることができる。そして、中間転写ベルト駆動ローラの回転運動によって、中間転写ベルトを回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】複合機100全体の構成を示す模式図である。
【図2】プロセスカートリッジ200および複合機100におけるプロセスカートリッジ200の周辺部を示す模式図である。
【図3】凹部材400および凸部材500を示す図である。
【図4】凸部材500の凸部500Aの断面を示す図である。
【図5】凹部材400の凹部400Aの断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下に、本発明の実施形態であるプロセスカートリッジ200を備える複合機100について説明する。図1は、複合機100全体の構成を示す模式図である。図2は、プロセスカートリッジ200および複合機100におけるプロセスカートリッジ200の周辺部を示す模式図である。複合機100は、画像データに基づいて、記録用紙などの記録媒体上に、多色または単色の画像を形成する装置である。複合機100は、プロセスカートリッジ200を含む装置本体110と、自動原稿処理装置120とを備える。
【0040】
装置本体110は、その鉛直方向上部に、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台90と、読取部92とを有する。原稿載置台90の鉛直方向上側には自動原稿処理装置120が取り付けられる。自動原稿処理装置120は、原稿載置台90の上に原稿を搬送する装置である。自動原稿処理装置120は、原稿載置台90から離間する方向Mに角変位可能に構成され、原稿載置台90上に原稿を手置きできるように構成されている。原稿載置台90上に載置された原稿の画像情報は、読取部92によって読取られ、図示しない制御部に入力される。
【0041】
装置本体110は、露光部1、現像部2、中間転写部6、2次転写ローラ10、定着部7、内部給紙カセット81、手差し給紙カセット82、排紙トレイ91、プロセスカートリッジ200、モータ部300、凹部材400、および記録媒体搬送部Sを備える。プロセスカートリッジ200は、感光体ドラム3、クリーニング部4、および帯電部5を備える。プロセスカートリッジ200は、装置本体110に着脱自在であり、装置本体110に装着されている状態において、感光体ドラム3の軸線に垂直な面方向に移動可能に構成されている。
【0042】
複合機100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。よって、現像部2、感光体ドラム3、帯電部5、クリーニング部4、モータ部300、および凹部材400は、各色に応じてそれぞれ4つずつ設けられる。
【0043】
モータ部300は、モータ部本体300Aと歯車300Bとを有している。モータ部本体300Aからの回転駆動力によって、歯車300Bは、その軸線回りに回転運動する。凹部材400は、凹部400Aと歯車部400Bとを有している。歯車部400Bは、モータ部300の歯車300Bと噛み合っており、該歯車300Bが回転運動することで、凹部材400全体は、凹部400Aの軸線回りに回転運動する。
【0044】
感光体ドラム3は、本体部3Aとフランジ3Bとを有する。本体部3Aは、その軸線回りに回転可能に構成される円筒状部材である。本体部3Aは、図示しない導電性基体と、該導電性基体の表面に形成される感光層とを含む。感光層は、光を照射されることによって導電性を示す部材である。感光層の表面には、帯電部5による帯電、および露光部1による露光により、静電潜像と呼ばれる電気的な画像が形成される。
【0045】
フランジ3Bは、本体部3Aの軸線方向一端部に設けられ、歯車部3Cと凸部材500とが一体として成形されている。凸部材500は凸部500Aを有しており、該凸部500Aと凹部材400の凹部400Aとは嵌合する。凸部500Aと凹部400Aとが嵌合した状態で、凹部材400が凹部400Aの軸線回りに回転運動すると、感光体ドラム3全体も凹部400Aの軸線回りに回転運動する。すなわち、駆動源であるモータ部本体300Aからの回転駆動力が、回転駆動力伝達部材である凹部材400および凸部材500を介して、被駆動体である感光体ドラム3に伝達し、その結果、感光体ドラム3が回転運動する。
【0046】
帯電部5は、コロナ放電によって、感光体ドラム3表面を所定の極性および電位に帯電させる装置である。帯電部5は、感光体ドラム3に臨む位置に、感光体ドラム3の長手方向に沿って、感光体ドラム3およびクリーニング部4の鉛直方向下方に設置される。
【0047】
露光部1は、感光体ドラム3に対して光を照射する装置である。露光部1は、帯電状態にある感光体ドラム3を露光することにより、該感光体ドラム3の表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。
【0048】
露光部1としては、レーザスキャニングユニット(LSU)を用いることができる。LSUは、画像データに応じて変調されたレーザ光を出射するレーザ光出射部と、レーザ光出射部から出射されたレーザ光を偏向させるポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって偏向されたレーザ光を収束する収束レンズと、収束レンズによって収束されたレーザ光を反射する反射ミラーとを含む。なお、露光部1としては、LSUに限られず、発光素子をアレイ状に並べたEL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)書込みヘッドなどであってもよい。
【0049】
現像部2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(CMYK)のそれぞれの色のトナーによって顕像化する部材である。現像部2は、静電潜像が形成された状態の感光体ドラム3上にトナーを供給することで、該感光体ドラム3上にトナー像を形成する。
【0050】
クリーニング部4は、後述する中間転写ベルト61にトナー像が転写された後において、感光体ドラム3上の表面に残存したトナーを回収する部材である。クリーニング部4は、掻取部4Aと、搬送部4Bと、回収部4Cとを含む。
【0051】
掻取部4Aは、感光体ドラム3に当接する板状部材であり、感光体ドラム3上の残存トナーを掻き取る。搬送部4Bは、オーガスクリュー状の搬送部本体4Baと、歯車4Bbとを含む。歯車4Bbは、感光体ドラム3の歯車部3Cと噛み合っており、モータ部本体300Aから感光体ドラム3に伝達する回転駆動力が歯車部3Cを介して歯車4Bbに伝達することで、搬送部4B全体が回転運動する。その結果、搬送部本体4Baにより、掻取部4aによって掻き取られた残存トナーは回収部4Cへ搬送される。回収部4Cは、着脱自在な容器状部材であり、残存トナーを貯留する。
【0052】
中間転写部6は、感光体ドラム3の鉛直方向上方に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、1次転写ローラ64、および中間転写ベルトクリーニングユニット65を備える。
【0053】
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、および1次転写ローラ64に張架される。中間転写ベルト61は、たとえば、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成される。中間転写ベルト駆動ローラ62および中間転写ベルト従動ローラ63は、中間転写ベルト61を所定の向きに回転させる。
【0054】
中間転写ベルト61上には、感光体ドラム3上に形成された各色のトナー像が順次重なるように転写されて、カラートナー像(多色トナー像)が形成される。中間転写ベルト61上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって、2次転写ローラ10と対向する位置に搬送される。
【0055】
1次転写ローラ64は、CMYKの各色に対応して4つ設けられる。1次転写ローラ64は、各感光体ドラム3上のトナー像を中間転写ベルト61上に転写させるための電圧である転写バイアスを、中間転写ベルト61に印加する。1次転写ローラ64は、直径8mm〜10mmの金属(たとえばステンレス)軸と、該金属軸の表面を被覆する導電性弾性材(たとえばEPDM(エチレンプロピレン共重合ゴム)、発泡ウレタンなど)とを含むローラ状部材である。1次転写ローラ64は、導電性弾性材によって、中間転写ベルト61に対して均一に転写バイアスを印加することができる。
【0056】
2次転写ローラ10は、上記のように中間転写ベルト61上に形成されたカラートナー像を記録媒体上に転写させる部材である。2次転写ローラ10は、中間転写ベルト駆動ローラ62とともに中間転写ベルト61を挟持するように配置される。2次転写ローラ10には、カラートナー像を記録媒体に転写させるための電圧が印加される。2次転写ローラ10と中間転写ベルト駆動ローラ62とによってニップが形成されるように、2次転写ローラ10および中間転写ベルト駆動ローラ62のうちの一方を硬質材料(金属など)で形成し、他方を軟質材料(弾性ゴム、発泡性樹脂など)で形成することが好ましい。
【0057】
中間転写ベルトクリーニングユニット65は、カラートナー像が記録媒体に転写された後において、中間転写ベルト61上に残存したトナーを回収する部材である。中間転写ベルトクリーニングユニット65は、中間転写ベルト61に接触するクリーニングブレードを備え、該クリーニングブレードは中間転写ベルト従動ローラ63とともに中間転写ベルト61を挟持する。
【0058】
定着部7は、ヒートローラ71と加圧ローラ72とを備える。ヒートローラ71および加圧ローラ72は、記録媒体を挟んで回転可能に設けられる。ヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて、図示しない制御部によって所定の温度となるように設定される。ヒートローラ71および加圧ローラ72は、カラートナー像を構成するトナーを記録媒体に熱圧着することにより、該トナーを溶融させて記録媒体に定着させる。
【0059】
内部給紙カセット81および手差し給紙カセット82は、画像形成に使用する記録用紙などの記録媒体を蓄積しておく部材である。排紙トレイ91は、画像が形成された記録媒体をフェイスダウンで集積するためのトレイである。
【0060】
記録媒体搬送部Sは、記録媒体を、内部給紙カセット81および手差し給紙カセット82から、2次転写ローラ10および定着部7を経由させて、排紙トレイ91に送る部材である。記録媒体搬送部Sは、ピックアップローラ11a,11b、搬送ローラ12a,12b,12c,12d、およびレジストローラ13を備える。
【0061】
ピックアップローラ11aは、内部給紙カセット81の端部近傍に備えられ、内部給紙カセット81から記録媒体を1枚ずつ取り出す部材である。ピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から記録媒体を1枚ずつ取り出す部材である。
【0062】
搬送ローラ12a〜12dは、記録媒体を搬送するための小型のローラである。レジストローラ13は、搬送されてきたシートを一旦保持し、中間転写ベルト61上のカラートナー像と記録媒体とが合わさるタイミングで、記録媒体を2次転写ローラ10に搬送する部材である。
【0063】
複合機100において、内部給紙カセット81または手差し給紙カセット82から取り出された記録媒体は、レジストローラ13まで搬送され、レジストローラ13によって所定のタイミングで2次転写ローラ10まで搬送されて、2次転写ローラ10と中間転写ベルト61との間を通過したときにトナー像が転写される。トナー像が転写された記録媒体は、定着部7を通過することによってトナー像が定着し、搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
【0064】
なお、複合機100において、記録媒体の両面に画像を形成する両面印刷の場合には、片面におけるトナー像の定着が終了して定着部7から排出された記録媒体は、その後端が搬送ローラ12bで把持され、該搬送ローラ12bによって搬送ローラ12c,12dに導かれる。搬送ローラ12c、12dに導かれた記録用紙は、再度、レジストローラ13、2次転写ローラ10、および定着部7を通過することで、記録媒体の裏面における印刷が行われて、排紙トレイ91に排出される。
【0065】
次に、回転駆動力伝達部材である凹部材400および凸部材500について、詳細に説明する。図3は、凹部材400および凸部材500を示す図である。図4は、凸部材500の凸部500Aの断面を示す図である。図4(a)は、線A−Aで表される面で凸部500Aを切断したときの断面を示し、図4(b)は、線B−Bで表される面で凸部500Aを切断したときの断面を示し、図4(c)は、線C−Cで表される面で凸部500Aを切断したときの断面を示している。図5は、凹部材400の凹部400Aの断面を示す図である。図5(a)は、線D−Dで表される面で凹部400Aを切断したときの断面を示し、図5(b)は、線E−Eで表される面で凹部400Aを切断したときの断面を示し、図5(c)は、線F−Fで表される面で凹部400Aを切断したときの断面を示している。なお、図3〜図5において、矢符Xは、感光体ドラム3の軸線方向のうちの一方の方向を示しており、矢符Yは、感光体ドラム3の軸線方向に垂直な面方向のうちの1つの方向を示している。
【0066】
凸部材500は、フランジ3Bの先端に設けられており、フランジ3Bは、感光体ドラム3の本体部3Aの軸線方向一端部(矢符X方向下流側端部)において、該本体部3Aに、かしめ、接着などによって取り付けられる。凸部材500を含むフランジ3Bの材料としては、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)、ポリアセタール樹脂などの樹脂材料が挙げられるけれども、これに限定されず、たとえば、金属材料であってもよい。
【0067】
凸部材500の凸部500Aは、図4に示すように、断面形状が楕円形となる、ねじれた柱状体である。凸部500A断面の楕円形の図心を通る直線を凸部材500の軸線と称するとき、凸部500Aは、より詳細には、凸部材500の軸線方向(矢符X方向)に垂直な断面の形状が該軸線方向に亘って常に同一の楕円形であり、凸部材500の軸線方向一端(矢符X方向下流側)に向かうにつれて、断面の楕円形の長径方向と矢符Y方向とのなす角度が連続的に変化する柱状体である。なお、本発明において、楕円には真円は含まれない。また、本実施形態は、感光体ドラム3の軸線方向と、凸部材500の軸線方向とが一致するように構成されている。
【0068】
凸部材500の凸部500Aと嵌合する凹部400Aを有する凹部材400は、凸部材500と同様に、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂などの樹脂材料や、金属材料から形成される。凹部400Aは、断面形状が楕円形である、ねじれた仮想的な柱状体を囲むような部材である。たとえば、凹部400Aによって囲まれる仮想的な柱状体は、凸部500Aと相似形である。
【0069】
本実施形態では、凹部400Aによって囲まれる空間は、凸部500Aと相似形であり、かつ、凹部400A断面の楕円形の長径Lは、凸部500A断面の楕円形の長径Lよりも0.1mm程度大きい。ただし、本発明としてはこれに限られず、凸部500A断面の楕円形の長径Lが、凹部400A断面の楕円形の短径Lよりも大きく、かつ、凹部400A断面の楕円形の長径L以下であればよい。
【0070】
凹部400A断面の楕円形の長径Lは、6mm以上30mm以下の範囲内で適宜設定できる。凹部400A断面の楕円形の短径Lは、4mm以上27mm以下の範囲内で適宜設定できる。凸部500A断面の楕円形の長径Lは、6mm以上30mm以下の範囲内で適宜設定できる。凸部500A断面の楕円形の短径Lは、4mm以上27mm以下の範囲内で適宜設定できる。
【0071】
凸部材500の軸線方向一端(矢符X方向下流側)に向かうときの、凸部500A断面の楕円形の長径方向と矢符Y方向とのなす角度の変化率を、凸部500Aのねじれ量[°/mm]と称する。また、凹部400A断面の楕円形の図心を通る直線を凹部材400の軸線と称し、凹部材400の軸線方向一端(矢符X方向下流側)に向かうときの、凹部400A断面の楕円形の長径方向と矢符Y方向とのなす角度の変化率を、凹部400Aのねじれ量[°/mm]と称する。
【0072】
凸部500Aのねじれ量と凹部400Aのねじれ量とは同一であり、凸部500Aと凹部400Aとは同じ方向にねじれている。なお、本実施形態では、感光体ドラム3の本体部3A側から見たとき、凸部500Aおよび凹部400Aは、矢符X方向に向かって、本体部3Aの回転方向に対して反対方向にねじれている。
【0073】
このように構成される凸部材500および凹部材400を含む回転駆動力伝達部材によれば、凸部材500の凸部500Aと凹部材400の凹部400Aとが嵌合した状態でモータ部300が回転運動を始めることで、凸部材500を凹部材400の方へ引き込む引込力が生じる。そして、この引込力が生じた状態で、凸部材500と凹部材400とを介して、モータ部300による回転駆動力が感光体ドラム3に伝達する。
【0074】
このとき、凸部材500と凹部材400との間の引込力によって、凸部500A断面の楕円形の円弧部分が凹部400A断面の楕円形の円弧部分に当接し、凸部500A断面の楕円形の図心Zと凹部400A断面の楕円形の図心Zとが合致する。その結果、凸部材500が設けられる感光体ドラム3を、偏心させることなく回転運動させることができる。
【0075】
また、凸部500A断面の楕円形の円弧部分が凹部400A断面の楕円形の円弧部分に当接することで、当接するときの衝撃が緩和されるので、凸部500Aに欠けが生じることが抑えられる。さらに、凸部500Aは、凸部500Aと凹部400Aとを嵌合させるときにも欠け難い。
【0076】
そして、凸部材500および凹部材400は、凸部500A断面の楕円形の円弧部分が凹部400A断面の楕円形の円弧部分に当接することによって図心Zと図心Zとが合致する構成であるので、凸部500Aに欠けが生じても、微小な欠けであれば、凸部500A断面の楕円形の円弧部分の一部分は残存し、その結果、凸部500Aと凹部400Aとの当接位置にずれが生じず、図心Zと図心Zとを合致させることができる。よって、本発明に係る回転駆動力伝達部材によれば、感光体ドラム3の回転運動にがたつきが生じることを抑えることができる。
【0077】
本実施形態において、凸部500A断面の楕円形の長径Lと短径Lとの比L/L、および凹部400A断面の楕円形の長径Lと短径Lとの比L/Lは、1.1以上2.0以下の範囲内であることが好ましく、1.1以上1.5以下の範囲内であることがより好ましい。このように構成されることで、凸部500A断面の楕円形および凹部400A断面の楕円形は真円形に近い形状になる。その結果、凸部500A断面の楕円形の円弧部分が凹部400A断面の楕円形の円弧部分に当接するときに、当接する円弧部分の長さが長くなり、当接するときの衝撃をより緩和することができる。また、真円形に近い形状になることで、凸部500Aと凹部400Aとの嵌合をより容易に行うことができる。
【0078】
また、本実施形態において、凸部500Aのねじれ量および凹部400Aのねじれ量は、1°/mm以上15°/mm以下であることが好ましい。ねじれ量が1°より小さい場合、引込力が弱くなり、図心Zと図心Zとを合致させるのが難しくなる。また、ねじれ量が15°より大きい場合、製造上の誤差が生じやすくなり、図心Zと図心Zとを合致させるのが難しくなる。これに対して、ねじれ量が1°/mm以上15°/mm以下である場合、図心Zと図心Zとを、確実に合致させることができる。
【0079】
なお、本実施形態では、凸部500Aのねじれ量および凹部400Aのねじれ量は、7.5°/mmであり、凸部500Aおよび凹部400Aの軸線方向(矢符X方向)における長さは約4mmである。よって、凸部500Aおよび凹部400Aは、軸線方向一端部(矢符X方向下流側端部)と軸線方向他端部(矢符X方向上流側端部)とにおいて、矢符Y方向と断面の楕円形の長径との間の角度が約30°異なっている。なお、本実施形態において凸部500Aおよび凹部400Aの軸線方向(矢符X方向)における長さが約4mmであるのは、短過ぎると凸部500Aと凹部400Aとが外れ易くなるためであり、長過ぎると軸径や材質との関係で強度上の問題があるためである。しかしながら、本発明としては、凸部500Aおよび凹部400Aの軸線方向(矢符X方向)における長さは4mmに限られず、たとえば、2mm以上10mm以下の範囲内で適宜設定できる。
【0080】
本実施形態では、感光体ドラム3に凸部材500が設けられ、装置本体110に凹部材400が設けられるけれども、本発明の他の実施形態としては、感光体ドラム3に凹部材400が設けられ、装置本体110に凸部材500が設けられてもよい。
【0081】
また、本発明の他の実施形態としては、プロセスカートリッジ200の中に現像部2が含まれていてもよく、さらに、該現像部2に、感光体ドラム3に伝達する回転駆動力が、歯車やカップリング部材を介して伝達するように構成されていてもよい。また、感光体ドラム3の代わりに現像部2に凸部材500(または凹部材400)が設けられ、感光体ドラム3の代わりに現像部2が回転運動するように構成されてもよい。
【0082】
さらに、本発明の他の実施形態としては、感光体ドラム3に伝達する回転駆動力が、歯車やカップリング部材を介して、中間転写ベルト駆動ローラ62に伝達するように構成されていてもよい。また、感光体ドラム3の代わりに中間転写ベルト駆動ローラ62に凸部材500(または凹部材400)が設けられ、感光体ドラム3の代わりに中間転写ベルト駆動ローラ62が回転運動するように構成されてもよい。
【0083】
また、本発明に係る回転駆動力伝達部材は、画像形成装置の分野以外にも用いることができる。たとえば、本発明に係る回転駆動力伝達部材は、定期的に交換やメンテナンスが必要な部品に適しており、送液ポンプや攪拌装置への駆動力伝達手段に用いることができる。
【符号の説明】
【0084】
1 露光部
2 現像部
3 感光体ドラム
3A 本体部
3B フランジ
4 クリーニング部
5 帯電部
6 中間転写部
7 定着部
61 中間転写ベルト
63 中間転写ベルト駆動ローラ
100 画像形成装置
110 装置本体
200 プロセスカートリッジ
300 モータ部
300A モータ部本体
400 凹部材
400A 凹部
500 凸部材
500A 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線回りに回転運動する駆動源と被駆動体との間に設けられる回転駆動力伝達部材であって、
前記駆動源と前記被駆動体とのうちの一方側に設けられる凸部材と、
前記駆動源と前記被駆動体とのうちの他方側に設けられる凹部材とを備え、
前記凸部材は、断面形状が楕円形のねじれた凸部を有し、
前記凹部材は、断面形状が楕円形のねじれた凹部であって、前記凸部と嵌合する凹部を有し、
前記凸部と前記凹部とが嵌合した状態で前記駆動源が回転運動することによって、前記凸部材が前記凹部材の方への引込力を受けた状態で前記凸部材と前記凹部材とを介して前記駆動源による回転駆動力を前記被駆動体に伝達するように構成されることを特徴とする回転駆動力伝達部材。
【請求項2】
前記凸部材の前記凸部の断面形状は、長径と短径との比が1.1以上1.5以下の楕円形であり、
前記凹部材の前記凹部の断面形状は、長径と短径との比が1.1以上1.5以下の楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の回転駆動力伝達部材。
【請求項3】
前記凸部材の前記凸部のねじれ量および前記凹部材の前記凹部のねじれ量は、1°/mm以上15°/mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転駆動力伝達部材。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、駆動源であるモータとを備える画像形成装置に設けられ、該モータによる回転駆動力によって回転運動する被駆動体となる感光体ドラムであって、
前記感光体ドラムは、その軸線方向における端部に、前記凸部材と前記凹部材とのうちの他方の部材が設けられるフランジを有し、前記軸線方向と、該他方の部材の軸線方向とが一致するように構成されることを特徴とする感光体ドラム。
【請求項5】
請求項4に記載の感光体ドラムと、
前記感光体ドラムを帯電させる帯電部とを備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項6】
前記感光体ドラムの表面をクリーニングするクリーニング部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項7】
前記感光体ドラムに伝達する回転駆動力が、前記クリーニング部に伝達するように構成されることを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項8】
前記感光体ドラムにトナーを供給する現像部をさらに備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項9】
前記感光体ドラムに伝達する回転駆動力が、前記現像部に伝達するように構成されることを特徴とする請求項8に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項10】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、駆動源であるモータとを備える画像形成装置に設けられ、該モータによる回転駆動力によって回転運動する被駆動体となる現像部を備えるプロセスカートリッジであって、
前記現像部は、前記凸部材と前記凹部材とのうちの他方の部材が設けられることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項11】
電子写真方式の画像形成装置において、
請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、
駆動源であるモータと、
請求項5〜9のいずれか1つに記載のプロセスカートリッジとを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
中間転写ベルトと該中間転写ベルトを回転させる中間転写ベルト駆動ローラとを含む中間転写部をさらに備え、
前記感光体ドラムに伝達する回転駆動力が、前記中間転写ベルト駆動ローラに伝達するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
電子写真方式の画像形成装置において、
請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転駆動力伝達部材に備えられる前記凸部材と前記凹部材とのうちの一方の部材と、
駆動源であるモータと、
前記モータによる回転駆動力によって回転運動する被駆動体となる中間転写ベルト駆動ローラおよび該中間転写ベルト駆動ローラによって回転する中間転写ベルトを含む中間転写部とを備え、
前記中間転写ベルト駆動ローラは、前記凸部材と前記凹部材とのうちの他方の部材が設けられることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−73538(P2012−73538A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−220036(P2010−220036)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】