説明

圧電発振器

【課題】非動作状態から発振動作状態となるまでの起動時間を短縮。
【解決手段】圧電振動子を含む発振回路と、高速起動用回路を備えた圧電発振器において
、高速起動用回路は、図1のように接続された第1のPNP型トランジスタQ1と、第1
の抵抗R1と、NPN型トランジスタQ2と、第2の抵抗R2と、第3の抵抗R3と、第
2のPNP型トランジスタQ3と、容量素子C4と、ダイオードQ4と、からなり、電源
線に電源電圧を印加開始してから容量素子C4と第4の抵抗R4の時定数に基づき決まる
時間経過後、第1のPNP型トランジスタQ1を介して電源線から圧電振動子XTに電源
電圧の立ち上がり特性よりも急峻に立ち上がる起動促進用電圧を所定時間印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電発振器に関し、特に非動作状態から発振動作状態となるまでの起動時間
を短縮した圧電発振器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話は、長時間の連続使用ができるように基準発信源として使用している水晶発振
器を間欠的に動作させて低消費電力化を図っている。このように間欠動作させる水晶発振
器にあっては、駆動開始から所望の出力信号を発振するまでに要する起動時間が短時間で
あることが望まれており、特許文献1に示すような構成のものが実用化されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1に示すような構成の水晶発振器では、電源電圧Vccライン
が発振ループの一部として含まれる為、電源電圧に含まれるノイズや電源電圧Vccライ
ンを介して混入するノイズが圧電振動子に直接印加されることになるので、その影響によ
り位相雑音特性が悪化する虞があった。
【0004】
この問題を解決するために、例えば特許文献2には、電源電圧を印加してから所定の時
間だけ発振促進用の瞬時電圧を圧電振動子に印加することにより、圧電発振器が非動作状
態から発振動作状態に至るまでの時間を短縮させる方法が記載されている。
【0005】
発振促進用の瞬時電圧を発生させるための従来技術としては、図12(特許文献2の図
3)に示されるような回路がある。この回路構成によれば、電源電圧を印加した直後に容
量C20へトランジスタQ19のベース電流が供給され、容量C20に電荷をチャージす
る。このチャージ電流が発生した直後に、トランジスタQ19が瞬時に導通状態となりト
ランジスタQ19のコレクタにつながった圧電振動子XTの端子Vx2を電源電位まで急
峻に立ち上げ、発振起動を促進する。容量C20が完全にチャージされるとトランジスタ
Q19にはベース電流が流れなくなり、トランジスタQ19のコレクタ側につながった圧
電振動子XTの端子Vx2と電源ラインとが切り離され、定常発振状態に安定する。
【0006】
しかし、図12の回路構成だと、電源ラインVccと圧電振動子XTの端子Vx2との
間のスイッチの役割を果たすトランジスタQ19が、電源電圧が立ち上がる過程ですぐに
ONしてしまい、電源電圧の立ち上がりが例えば1μsecと遅い場合には、圧電振動子
XTの端子Vx2の電圧立ち上がりを急峻にするのが難しく、発振起動の促進効果がうす
れてしまうという問題がある。
【0007】
このような問題点を改善する意味では、図13(特許文献2の図15)のような回路構
成がある。この図13によれば、電源ラインVccと圧電振動子XTの端子Vx2との間
のスイッチの役割を果たすトランジスタQ39をNPNトランジスタとし、このトランジ
スタQ39が電源立ち上がり後にONするまでの時間には、容量C35、C36の分圧比
に基づいてONするトランジスタQ33の動作開始タイミングに依存した、ある程度の遅
延時間が設けられている。
【0008】
この図13のような回路構成だと、前述の図12であがったような、電源が立ち上がる
過程で電源ラインVccと圧電振動子XTの端子Vx2とが導通してしまって水晶端子X
Tの電圧立ち上がりの急峻性がうすれてしまうことによる発振起動促進効果の低減を防ぐ
ことが可能となる。
【0009】
【特許文献1】特開平9−223930号公報
【特許文献2】WO02/007302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、この図13の構成にも問題がある。電源が立ち上がる過程でトランジス
タQ39が導通するまでの遅延タイミングをたとえば1μsec程度に設定するには、ト
ランジスタQ33のON開始時間をある程度かせぐ必要があり、そのためには容量C35
、C36の値を大きくして時定数を大きくする必要がある。また、トランジスタQ54が
ONするまでトランジスタQ56をONさせないための容量C55も必要で、高速起動用
の回路の面積を小型化するには不利となる。この高速起動用回路を含め、発振回路や温度
補償回路、メモリ等をIC内に集積化した際には面積が大幅に増加してしまい、TCXO
の小型化もまた難しくなる。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電源を投入してから発振が開
始するまでの時間を短縮させた水晶発振器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の圧電発振器では、圧電振動子を含む発振回路と、
前記発振回路の発振起動時間を短縮するための高速起動用回路を備えた圧電発振器におい
て、前記高速起動用回路は、電源線と前記圧電振動子の一端との間に順方向に接続された
第1のPNP型トランジスタと、前記電源線と前記第1のPNP型トランジスタのベース
端子の間に接続された第1の抵抗と、前記第1のPNP型トランジスタのベース端子と第
2の抵抗を介して接地電位との間に順方向に接続されたNPN型トランジスタと、前記N
PN型トランジスタのベース端子と接地電位の間に接続された第3の抵抗と、前記電源線
と前記NPN型トランジスタのベース端子との間に順方向に接続された第2のPNP型ト
ランジスタと、前記第2のPNP型トランジスタのベース端子と第4の抵抗を介して接地
電位との間に接続された容量素子と、前記第2のPNP型トランジスタのベース端子と前
記第4の抵抗を介して前記電源線との間に接続されたダイオードと、からなり、前記電源
線に電源電圧を印加開始してから前記容量素子と前記第4の抵抗の時定数に基づき決まる
時間経過後、前記第1のPNP型トランジスタを介して前記電源線から前記圧電振動子に
電源電圧の立ち上がり特性よりも急峻に立ち上がる起動促進用電圧を所定時間印加するこ
とを要旨とする。
【0013】
この構成によれば、電源電圧の立ち上がり時間が遅くなった場合においても、十分大き
な初期発振電流を得ることができ、発振起動時間を短縮させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
(第1実施形態)
【0015】
<圧電発振器の構成>
まず、第1実施形態に係る圧電発振器の構成について、図1を参照して説明する。図1
は、本発明の第1実施形態に係る圧電発振器の構成を示すブロック図である。図1に示す
ように、圧電発振器1は、発振回路2と、高速起動用回路3とから構成されている。
【0016】
発振回路2は、ピアース型であり、圧電振動子XTと、NPN型トランジスタQ5と、
コンデンサC1、C2、C3と、抵抗R5、R6、R7とから構成されている。
【0017】
コンデンサC1は、圧電振動子XTの一端Vx1と接地電位の間に接続され、コンデン
サC2は、圧電振動子XTの他端Vx2と接地電位の間に接続されている。コンデンサC
3の一端は、圧電振動子XTの一端Vx1に抵抗R6を介して接続され、コンデンサC3
の他端は、圧電振動子XTの他端Vx2に接続されている。
【0018】
NPN型トランジスタQ5は、エミッタ端子が接地電位に接続され、コレクタ端子が直
列に接続された抵抗R5、R7を介して電源線Vccに接続され、ベース端子が圧電振動
子XTの一端Vx1と接続されている。抵抗R5とR7の接続点は、コンデンサC3の一
端と接続されている。
【0019】
高速起動用回路3は、第1のPNP型トランジスタであるPNP型トランジスタQ1と
、NPN型トランジスタQ2と、第2のPNP型トランジスタであるPNP型トランジス
タQ3と、NPN型トランジスタQ4と、第1の抵抗である抵抗R1と、第2の抵抗であ
る抵抗R2と、第3の抵抗である抵抗R3と、第4の抵抗である抵抗R4と、容量素子で
あるコンデンサC4と、から構成されている。
【0020】
PNP型トランジスタQ1は、エミッタ端子が電源線Vccに接続され、コレクタ端子
が圧電振動子XTの他端Vx2に接続され、ベース端子が抵抗R1を介して電源線Vcc
と接続されている。
【0021】
NPN型トランジスタQ2は、エミッタ端子が接地電位に接続され、コレクタ端子が直
列に接続された抵抗R1、R2を介して電源線Vccに接続され、ベース端子が抵抗R3
を介して接地電位に接続されている。
【0022】
PNP型トランジスタQ3は、エミッタ端子が電源線Vccに接続され、コレクタ端子
がNPN型トランジスタQ2のベース端子と接続され、ベース端子が直列に接続された抵
抗R4とコンデンサC4を介して接地電位に接続されている。
【0023】
NPN型トランジスタQ4は、コレクタ端子が電源線Vccに接続され、エミッタ端子
がコンデンサC4を介して接地電位に接続され、ベース端子がエミッタ端子と相互に接続
されている。NPN型トランジスタQ4は、電源電圧がOFFした際にコンデンサC4に
チャージした電荷を逃がすためのダイオードとして働く。
【0024】
<圧電発振器の動作>
次に、圧電発振器の動作について図2〜図4を参照して説明する。図2は、電源電圧の
立ち上がり時間が100nsの場合の圧電発振器の動作を説明する電圧特性図である。図
3は、電源電圧の立ち上がり時間が500nsの場合の圧電発振器の動作を説明する電圧
特性図である。図4は、電源電圧の立ち上がり時間が1μsの場合の圧電発振器の動作を
説明する電圧特性図である。
【0025】
図2〜図4は、横軸が電源電圧を印加後の経過時間(μsec)、縦軸が電圧(V)で
あり、図1における電源線Vccと、抵抗R4を介したPNP型トランジスタQ3のベー
ス端子の電位Vaと、NPN型トランジスタQ2のベース端子の電位Vb1と、PNP型
トランジスタQ1のベース端子の電位Vb2と、圧電振動子XTの他端Vx2の電位、の
電源電圧印加後の推移を示す。
【0026】
図2〜図4に示すように電源電圧が電源線Vccに印加されると、まずPNP型トラン
ジスタQ3が導通し、抵抗R4を介してコンデンサC4に電荷(Va)をチャージする。
電荷をチャージするまでの時間は、抵抗R4とコンデンサC4の時定数によって決まり、
C4=4pF、R4=40kΩ程度とする。コンデンサC4が小さい容量で良いのは、数
十kΩの抵抗R4によってPNP型トランジスタQ3のベース電流を抑えることで、PN
P型トランジスタQ1、NPN型トランジスタQ2の導通タイミングを遅らせられるよう
な回路構成にしたためである。
【0027】
PNP型トランジスタQ3に一定量のコレクタ電流が流れると、Vb1の電位が上昇し
、NPN型トランジスタQ2が次第にコレクタ電流を流し始めるが、Vb1の電位がNP
N型トランジスタQ2のベース−エミッタ間電圧VBEより大きくなった所でNPN型ト
ランジスタQ2が完全にON状態となる。この時点から、NPN型トランジスタQ2が電
流を引き出すので、抵抗R1、R2によってVb2の電位が急激に降下し、Vb2の電位
が電源電位(2.4V)に対して0.7V程度落ち込んだところでPNP型トランジスタ
Q1がON状態になってベース電流を引き込む。これにより、圧電振動子XTの他端Vx
2へ瞬時的にコレクタ電流が流れるので、圧電振動子XTの他端Vx2の電位がほぼ電源
電位まで急峻に立ち上がる。
【0028】
ただし、実際は圧電振動子XTの他端Vx2の電位は電源電位からPNP型トランジス
タQ1のコレクタ−エミッタ間電圧VCEを引いた電位となるが、PNP型トランジスタ
Q1はONした後すぐに深い飽和領域へと入るため、圧電振動子XTの他端Vx2への電
流供給はストップする。また、次第にコンデンサC4へのチャージ電流も飽和するので、
PNP型トランジスタQ3のベース電流が流れなくなり、PNP型トランジスタQ1とN
PN型トランジスタQ2及びPNP型トランジスタQ3が全て遮断される。
【0029】
その後、圧電振動子XTの他端Vx2の電位は定常状態の電位まで下がって落ち着く。
圧電振動子XTの他端Vx2のこのような急峻な電圧変化は、大きな初期励振電流を生み
出し、結果として圧電発振器1の発振起動時間を早めることができる。
【0030】
図2〜図4に示すように、電源電圧の立上り時間を100nsec、500nsec、
1usecに変えても、圧電振動子XTの他端Vx2の電位が急峻に立ち上がっている様
子が分かる。
【0031】
また、図5は、高速起動用回路を使わなかった場合の圧電発振器の動作を説明する電圧
特性図であり、高速起動用回路3がない場合の圧電振動子XTの他端Vx2の電位の立ち
上がりの様子を示す。図2〜4に比べて、高速起動用回路3がない場合には圧電振動子X
Tの他端Vx2の電位の立ち上がりが非常に緩やかになっているのが分かる。
【0032】
さらに、図6は、高速起動用回路を使わなかった場合の圧電発振器の動作を説明する電
流特性図であり、高速起動用回路3がない場合の圧電発振器1の初期励振電流の様子を示
す。高速起動用回路3がない場合だと、このように電流も極めて微弱である。
【0033】
一方、本発明による高速起動用回路3を使用した圧電発振器1においては、起動時の初
期励振電流は図7のようになり、電流レベルが非常に大きくなっているのが分かる。電源
電圧の立ち上がり時間が100nsec時は初期励振電流がおよそ620nA、500n
sec時で480nA、1usec時でも約420nA(電流値は全てRMS)を維持し
ている。
【0034】
一般的に、圧電発振器1の励振起動時間はこの初期励振電流の大きさと小信号負性抵抗
で決まる。小信号負性抵抗は初期の励振を増幅させるためのエネルギーでもあり、発振回
路構成や回路素子の定数によってほぼ決まるので、同じ発振回路2により構成した場合で
も、本発明の実施形態における高速起動用回路3を付加することで、図8のように発振起
動時間をより早めることが可能となる。図8において、EX1は本発明の高速起動用回路
3を付加した圧電発振器1の励振起動時間であり、EX0は従来の圧電発振器1の励振起
動時間である。
【0035】
以上に述べた前記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0036】
本実施形態では、高速起動用回路3を付加したことによって、電源電圧の立上り時間が
1usecまで遅くなった場合においても、十分大きな初期励振電流を得ることができ、
励振起動時間を短縮させることができる。また、本発明の圧電発振器1は必要最低限の素
子で構成したので、圧電発振器1を半導体に集積化する場合でもチップ面積を小さくする
ことができる。半導体では、特にコンデンサは大きな面積を占めてしまうのだが、本発明
の圧電発振器1では、高速起動用回路3に使用するコンデンサC4の容量を4pF程度と
小さくしてある。したがって、本発明の圧電発振器1をIC化して温度補償型圧電発振器
TCXO(Temperature Compensated Xtal Oscillator)を構成した場合などでも、IC
の占有面積を小さく抑えることができ、TCXOの小型化を実現できる。
【0037】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることが
できる。以下、変形例を挙げて説明する。
【0038】
(変形例1)本発明に係る圧電発振器の第1変形例について説明する。前記第1実施形
態では、発振回路2として図1に示すようなピアース型発振回路を使用する場合を説明し
たが、図9に示すように、発振回路としてコルピッツ型発振回路21で構成してもよい。
【0039】
(変形例2)本発明に係る圧電発振器の第2変形例について説明する。前記第1実施形
態では、発振回路2として図1に示すようなピアース型発振回路を使用する場合を説明し
たが、図10に示すように、発振回路としてインバータ型発振回路22で構成してもよい

【0040】
(変形例3)本発明に係る圧電発振器の第3変形例について説明する。前記第1実施形
態では、発振回路2として図1に示すようなピアース型発振回路を使用する場合を説明し
たが、図11に示すように、発振回路として定電流源CCSを使用した定電流バイアスタ
イプのピアース型発振回路23で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】第1実施形態に係る圧電発振器のブロック図。
【図2】電源電圧の立ち上がり時間が100nsの場合の圧電発振器の動作を説明する電圧特性図。
【図3】電源電圧の立ち上がり時間が500nsの場合の圧電発振器の動作を説明する電圧特性図。
【図4】電源電圧の立ち上がり時間が1μsの場合の圧電発振器の動作を説明する電圧特性図。
【図5】高速起動用回路を使わなかった場合の圧電発振器の動作を説明する電圧特性図。
【図6】高速起動用回路を使わなかった場合の圧電発振器の動作を説明する電流特性図。
【図7】高速起動用回路を付加した発振器の初期励振電流を説明する電流特性図。
【図8】発振起動時間を説明する電流特性図。
【図9】変形例1に係る圧電発振器の回路図。
【図10】変形例2に係る圧電発振器の回路図。
【図11】変形例3に係る圧電発振器の回路図。
【図12】従来の圧電発振器の回路図。
【図13】従来の圧電発振器の回路図。
【符号の説明】
【0042】
1…圧電発振器、2…発振回路、3…高速起動用回路、Q1、Q3…PNP型トランジ
スタ、Q2、Q4、Q5…NPN型トランジスタ、R1〜R7…抵抗、C1〜C4…コン
デンサ、XT…圧電振動子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電振動子を含む発振回路と、前記発振回路の発振起動時間を短縮するための高速起動
用回路を備えた圧電発振器において、
前記高速起動用回路は、
電源線と前記圧電振動子の一端との間に順方向に接続された第1のPNP型トランジス
タと、
前記電源線と前記第1のPNP型トランジスタのベース端子の間に接続された第1の抵
抗と、
前記第1のPNP型トランジスタのベース端子と第2の抵抗を介して接地電位との間に
順方向に接続されたNPN型トランジスタと、
前記NPN型トランジスタのベース端子と接地電位の間に接続された第3の抵抗と、
前記電源線と前記NPN型トランジスタのベース端子との間に順方向に接続された第2
のPNP型トランジスタと、
前記第2のPNP型トランジスタのベース端子と第4の抵抗を介して接地電位との間に
接続された容量素子と、
前記第2のPNP型トランジスタのベース端子と前記第4の抵抗を介して前記電源線と
の間に接続されたダイオードと、からなり、
前記電源線に電源電圧を印加開始してから前記容量素子と前記第4の抵抗の時定数に基
づき決まる時間経過後、前記第1のPNP型トランジスタを介して前記電源線から前記圧
電振動子に電源電圧の立ち上がり特性よりも急峻に立ち上がる起動促進用電圧を所定時間
印加する、
ことを特徴とする圧電発振器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate