説明

地下室通気システム及び地下室を有する建築物

【課題】 湿気の溜まりやすい地下室のコーナー部において十分な空気流通量を確保することのできる地下室通気システム及び地下室を有する建築物を提供する。
【解決手段】 地下室を構成するコンクリート構造壁部12、14、16、18とその内側に配された内壁部12B、14B、16B、18Bの間の空間36A(コンクリート構造壁部の内側に断熱材12A、14A、16A、18Aが設けられている場合は、断熱材とその内側に配された内壁部の間の空間)を介して複数のダクト22、24、26、28を用いて外部に排気する地下室通気システムにおいて、複数のダクトの吸入開口部を地下室10のコーナー部A、B、C、Dに配した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建築物の通気システムに関し、特に地下室通気システム及び地下室を有する建築物に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の通気システムとして種々の方式が実用化されている。特に住宅用建築物においては、近年、地下室が普及していることから、地下室の通気が重要視されている。すなわち、地下室は、一般に周辺の土部からの湿気が進入しやすいので、地下室内部や、構造壁を構成する鉄筋コンクリートの表面近傍の空気の湿度を所定値以下に保ち、かつ湿気による結露やカビなどの発生を防止するために、構造壁とその内側に配された内壁部の間の空間(構造壁の内側に断熱材が配されているときは、断熱材とその内側に配された内壁部の間の空間)を介して空気を外部に排出する必要がある。
【0003】
下記の特許文献1に記載の構成によれば、構造壁の内側に配される内装材の一部を通気板として用いている。特許文献1には明示されていないものの、構造壁とその内側の内装材の間の空間を通気空間として用いることは、従来から行われており、地下室の天井部にダクトを配して、上記通気空間の上部開口部から空気を吸引して空気を建築物の外部に排出するよう構成されるのが一般的である。
【特許文献1】特開平6−257171号公報(要約書、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の地下通気システムでは、地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部、あるいはその内側に配された断熱材と、その内側に配された内壁部の間の空間を介して空気を外部に排出するに際し、ダクトの吸入開口部を各壁面の中央部付近に配しているため、コーナー部近傍での空気の流通量が少ない。したがって、コーナー部の湿度が相対的に高くなり、コーナー部における結露やカビの発生などが問題となっていた。
本発明は、かかる従来の課題を解決し、湿気の溜まりやすい地下室のコーナー部において十分な空気流通量を確保することのできる地下室通気システム及び地下室を有する建築物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の地下室通気システムは、上記課題を解決するために地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部の内側に配された内壁部の間の空間を介して複数のダクトを用いて外部に排気する地下室通気システムにおいて、
前記複数のダクトの吸入開口部が前記地下室のコーナー部に配されていることを特徴とするものである。
【0006】
また本発明によれば、地下室を有する建築物の前記地下室通気システムであって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部の内側に配された断熱材と、前記断熱材と前記断熱材の内側に配された内壁部の間の空間を介して複数のダクトを用いて外部に排気する地下室通気システムにおいて、
前記複数のダクトの吸入開口部が前記地下室のコーナー部に配されていることを特徴とする地下室通気システムが提供される。
【0007】
さらに本発明によれば、地下室を有する建築物であって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部に囲まれた床部を有する構造体と、前記床部上に配された内装床部と、前記構造壁部と前記構造壁部の内側に前記構造壁部から所定間隔をもって配された内壁部と、前記構造壁部と前記内壁部の上端の間の空間の開口部の近傍に吸入開口部が配されたダクトと、前記ダクトが連結された送風機とを有する建築物において、
前記複数のダクトの前記吸入開口部が前記構造体のコーナー部に配されていることを特徴とする建築物が提供される。
【0008】
さらに本発明によれば、地下室を有する建築物であって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部に囲まれた床部を有する構造体と、前記床部上に配された内装床部と、前記構造壁部と前記構造壁部の内側に配された断熱材と、前記断熱材の内側に前記断熱材から所定間隔をもって配された内壁部と、前記断熱材と前記内壁部の上端の間の空間の開口部の近傍に吸入開口部が配されたダクトと、前記ダクトが連結された送風機とを有する建築物において、
前記複数のダクトの前記吸入開口部が前記構造体のコーナー部に配されていることを特徴とする建築物が提供される。
【0009】
上記各発明において、前記内壁部の下部に配される巾木を前記地下室の床部から離間して配し、前記巾木と前記床部の間の空間を介して、前記地下室内部の空気が前記空間に流入するよう構成することは本発明の好ましい態様である。
【0010】
上記各発明において、前記送風機として前記複数のダクトが接続され、前記複数のダクトを介した空気を吸引して1以上の外部吹出し口に吹き出す集中換気扇を有することは本発明の好ましい態様である。
【0011】
上記各発明において、前記地下室が方形であって、4つのコーナー部を有するときは、前記ダクトが少なくとも4つ設けられ、少なくとも前記4つのコーナー部のそれぞれに対して前記ダクトの吸入開口部が配されていることは本発明の好ましい態様である。
【0012】
上記各発明において、前記コーナー部が入隅と出隅を有しているときは、前記入隅のみに前記ダクトの吸入開口部が配されていることは本発明の好ましい態様である。
【発明の効果】
【0013】
上記構成により、地下室のコーナー部での通気が十分になされるので、コーナー部及び隣接コーナー部間の壁部での湿気による結露やカビの発生などの不具合を効果的に防止することができる。また、本発明によれば、上記効果に加えて、地下室内部の空気を地下室の内装壁の外側の空気通路(壁面通気層)を介して外部に排出するので、地下室内部の換気を効果的に行うことができ、湿気、悪臭の防止に役立つ。さらに、巾木を内装床部より上方に所定距離だけ移動した位置に取り付けることにより、巾木の下方が空気流入口となり、地下室の内装床部の上によどみがちな空気を効果的に外部に排出することができ、よって地下室内の内装床部の近くを含めて地下室全体に新鮮な外部空気を導入することが可能となる。なお、本発明に床暖房を併用すると、床近傍で暖められ、乾燥した空気が上昇し易くなるので、内装壁部の外部の空間(壁面通気層)を通路として効果的に通気することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1から図3を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明の地下室通気システム及び同システムを適用した建築物中の地下室の好ましい実施の形態を模式的に示す平面断面図、図2は、図1中の一部を拡大して詳細に示す部分平面断面図、図3は、図2に示す実施の形態の1つのコーナー部における換気のための構成を示す部分立面断面(図2中の線III−IIIでの断面)図である。
【0016】
図1〜図3を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、住宅などの建築物の地下室10が、少なくとも4つの鉄筋コンクリート製の構造壁部12、14、16、18と、これらにより囲まれた鉄筋コンクリート製の構造体床部40により構成されているものとする。これらのコンクリート構造壁部12、14、16、18は図3に一部を示す周囲の土の圧力に抗する構造壁(耐力壁)を構成している。コンクリート構造壁部12、14、16、18の内側には、断熱材12A、14A、16A、18Aが配されている。断熱材12A、14A、16A、18Aは、発泡スチロール、発泡スチレン、発泡ウレタンなどの発泡合成樹脂製の部材を用いることができるが、その他の材料も使用可能である。断熱材12A、14A、16A、18Aからわずかな所定間隔(例えば30mm)をおいて内壁部12B、14B、16B、18Bがそれぞれ各コンクリート構造壁部12、14、16、18及び断熱材12A、14A、16A、18Aに対応して設けられている。内壁部12B、14B、16B、18Bは合板や、石膏ボードなどにより構成することができる。図1、図2では、内壁部12B、14B、16B、18Bは便宜上、細い実線でのみ示されている。実際は図3に示すように所定の厚みを有している。
【0017】
なお、内壁部12B、14B、16B、18Bにより画定される方形の空間の底部には、内装床部34が、上部には天井部32が設けられている。内装床部34としては、フローリング、合板、畳などを用いることができる。各内壁部12B、14B、16B、18Bの下部、すなわち内装床部34の近傍には、それぞれ巾木が設けられているが、図3では、内壁部12Bの下方に配された巾木36のみが示されている。図3に示すように巾木36は、内装床部34からわずかな間隔(本実施の形態では約20mm)だけ離れた位置で、内壁部12Bの下端に設けられている。なお図3中、構造体床部40の上には、床部用断熱材42が配され、その上には床部用合板44が敷設されている。また、床部用合板44の上には、複数の根太46を介して内装床部34が配されている。内装床部34と床部用合板44の間の空間には、床暖房用の温水配管48が配されている。なお、蓄熱効果を持たせる必要がある場合は、温水配管48の周囲を覆うよう乾燥砂を主成分とする蓄熱材を配することができる。
【0018】
天井部32の上、すなわち天井裏38には、地下室10の各コーナー部A、B、C、Dに合わせて、それぞれダクト22、24、26、28の吸入口が設けられている。図2では、ダクト22、24とそれらの吸入口22A、24Aのみが示されている。図1に模式的に示されるように、各コーナー部A、B、C、Dに、それぞれ対応して設けられたダクト22、24、26、28は、集中換気扇20に接続され、図示省略のファンにより各ダクト22、24、26、28の内部の空気が吸引され、外部吹出しダクト30を介して建築物の外部に排出される。
【0019】
各ダクト22、24、26、28を介して空気が吸引されると、地下室の内装床部34の上によどんでいる空気は、最寄りの巾木36と内装床部34の間の空間(図3では空間36A)から内壁部12Bと対応する断熱材12Aの間の空間により形成されている壁面通気層として作用する空気通路(図3では、空気通路36B)を通して天井裏38内に開口する空気通路出口32Cに導かれ、各コーナー部A、B、C、Dに設けられているダクト22、24、26、28の吸入口(図3では吸入口24A)に流入し、各ダクト22、24、26、28を介して集中換気扇20により吸引され、外部吹出しダクト30を介して外部へ排出される。図1は、地下室が長方形である単純な形状の場合を示しているが、コーナー部として入隅のみならず出隅のある複雑な形状の場合には、入隅のみにダクトの吸入開口部を配すことができる。これは、出隅の場合は、入隅と比較して湿気が溜まりにくいからである。
【0020】
本発明では、従来と異なり、各ダクト22、24、26、28の吸入口が地下室10のコーナー部A、B、C、Dに設けられ、かつ、内壁部12B、14B、16B、18Bの下部に設けられた巾木36が内装床部34から離間して設けられているので、地下室内部の空気、特に内装床部34の上部によどみがちな空気が吸入口として機能する空間36Aから空気通路36Bに流入して吸引される。よって、地下室10の内部の空気が効果的に外部に排出されるとともに、コーナー部での空気通路36Bを通過する空気量が相対的に大きく、コンクリート構造壁部12の内側での結露やカビの発生を効果的に防止することができる。また、巾木36を内壁部12Bに取り付ける際に、内装床部34から離して配することにより、巾木36と内装床部34の間の空間から空気が内壁部12Bの外部の空気流路に流れるので、地下室内の空気、特に床上によどみがちな空気を効果的に外部に排出することができるので効率のよい換気が可能となる。さらに、床暖房を併用すると、暖められ、乾燥した空気が上昇し易くなるので、内壁部12Bの外部の空間を通路として効果的に通気することが可能となり、また乾燥した空気による構造壁の乾燥効果も高まる。
【0021】
上記実施の形態では、コンクリート構造壁部12、14、16、18の内側にのみ断熱材12A、14A、16A、18Aを配している(内断熱構造)が、断熱材をコンクリート構造壁部12、14、16、18の外側にのみ設ける(外断熱構造)ことにより、内側の断熱材12A、14A、16A、18Aを割愛することもできる。この場合、空気通路は、コンクリート構造壁部12、14、16、18と内壁部12B、14B、16B、18Bの間に形成される。また、内断熱構造と外断熱構造を組み合わせて、コンクリート構造壁部12、14、16、18の内外に断熱材を設けることもできる。
【0022】
上記の実施の形態では、ダクト22、24、26、28の吸入開口部が地下室10のコーナー部A、B、C、Dに配されているが、天井裏38の構造によっては、ダクト22、24、26、28の吸入開口部へより効果的に空気を導くために、天井裏38において、各コーナー部A、B、C、Dの空気通路出口32Cを包み込み空気をダクト22、24、26、28の開口部に導く空気ガイドを設けることもできる。この場合、空気ガイドの設けられてない空気通路出口32C、すなわち、各コーナー部A、B、C、D以外の位置の空気通路出口32Cを閉じるカバー部を設けることもできる。かかる構成とすると、天井裏38の高さが高い場合や、天井部32に室内と連通する貫通孔がある場合などであっても、空気通路出口32Cの空気を効率的にダクト22、24、26、28の開口部に導くことができ、排気効率を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の地下室通気システム及び地下室を有する建築物は、上記のように、内壁部の外部において通気を行うので、地下室の各コーナー部での空気流量が相対的に大きくなり、したがって、従来、コーナー部で生じやすかった結露やカビの発生を効果的に抑制することができるので、建築産業において極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の地下室通気システム及び同システムを適用した建築物中の地下室の好ましい実施の形態を模式的に示す平面断面図である。
【図2】図1中の一部を拡大して詳細に示す部分平面断面図である。
【図3】図2に示す実施の形態の1つのコーナー部における換気のための構成を示す部分立面断面(図2中の線III−IIIでの断面)図である。
【符号の説明】
【0025】
10 地下室
12、14、16、18 コンクリート構造壁部
12A、14A、16A、18A 断熱材
12B、14B、16B、18B 内壁部
20 集中換気扇
22、24、26、28 ダクト
22A、24A 吸入口
30 外部吹出しダクト
32 天井部
32C 空気通路出口
34 内装床部
36 巾木
36A 空間
36B 空気通路(壁面通気層)
38 天井裏
40 構造体床部
42 床部用断熱材
44 床部用合板
46 根太
48 温水配管
A、B、C、D コーナー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地下室を有する建築物の前記地下室通気システムであって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部の内側に配された内壁部の間の空間を介して複数のダクトを用いて外部に排気する地下室通気システムにおいて、
前記複数のダクトの吸入開口部が前記地下室のコーナー部に配されていることを特徴とする地下室通気システム。
【請求項2】
地下室を有する建築物の前記地下室通気システムであって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部の内側に配された断熱材と、前記断熱材と前記断熱材の内側に配された内壁部の間の空間を介して複数のダクトを用いて外部に排気する地下室通気システムにおいて、
前記複数のダクトの吸入開口部が前記地下室のコーナー部に配されていることを特徴とする地下室通気システム。
【請求項3】
前記内壁部の下部に配される巾木を前記地下室の床部から離間して配し、前記巾木と前記床部の間の空間を介して、前記地下室内部の空気が前記空間に流入するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地下室通気システム。
【請求項4】
前記複数のダクトが接続され、前記複数のダクトを介した空気を吸引して1以上の外部吹出し口に吹き出す集中換気扇を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の地下室通気システム。
【請求項5】
前記地下室が方形であって、4つのコーナー部を有するときは、前記ダクトが少なくとも4つ設けられ、少なくとも前記4つのコーナー部のそれぞれに対して前記ダクトの吸入開口部が配されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の地下室通気システム。
【請求項6】
前記コーナー部が入隅と出隅を有しているときは、前記入隅のみに前記ダクトの吸入開口部が配されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の地下室通気システム。
【請求項7】
地下室を有する建築物であって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部に囲まれた床部を有する構造体と、前記床部上に配された内装床部と、前記構造壁部と前記構造壁部の内側に前記構造壁部から所定間隔をもって配された内壁部と、前記構造壁部と前記内壁部の上端の間の空間の開口部の近傍に吸入開口部が配されたダクトと、前記ダクトが連結された送風機とを有する建築物において、
前記複数のダクトの前記吸入開口部が前記構造体のコーナー部に配されていることを特徴とする建築物。
【請求項8】
地下室を有する建築物であって、前記地下室を構成し、かつ前記地下室の外部の土からの圧力に抗する構造壁部と前記構造壁部に囲まれた床部を有する構造体と、前記床部上に配された内装床部と、前記構造壁部と前記構造壁部の内側に配された断熱材と、前記断熱材の内側に前記断熱材から所定間隔をもって配された内壁部と、前記断熱材と前記内壁部の上端の間の空間の開口部の近傍に吸入開口部が配されたダクトと、前記ダクトが連結された送風機とを有する建築物において、
前記複数のダクトの前記吸入開口部が前記構造体のコーナー部に配されていることを特徴とする建築物。
【請求項9】
前記内壁部の下部に配される巾木を前記地下室の床部から離間して配し、前記巾木と前記床部の間の空間を介して、前記地下室内部の空気が前記空間に流入するよう構成されたことを特徴とする請求項7又は8に記載の建築物。
【請求項10】
前記送風機として前記複数のダクトが接続され、前記複数のダクトを介した空気を吸引して1以上の外部吹出し口に吹き出す集中換気扇を有することを特徴とする請求項7から9のいずれか1つに記載の建築物。
【請求項11】
前記地下室が方形であって、4つのコーナー部を有するときは、前記ダクトが少なくとも4つ設けられ、少なくとも前記4つのコーナー部のそれぞれに対して前記ダクトの吸入開口部が配されていることを特徴とする請求項7から10のいずれか1つに記載の建築物。
【請求項12】
前記コーナー部が入隅と出隅を有しているときは、前記入隅のみに前記ダクトの吸入開口部が配されていることを特徴とする請求項7から10のいずれか1つに記載の建築物。
【請求項13】
前記床部と前記内装床部の間に、床暖房用の温水配管を配したことを特徴とする請求項7から12のいずれか1つに記載の建築物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−169790(P2006−169790A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−362484(P2004−362484)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願変更の表示】意願2004−7276(D2004−7276)の変更
【原出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(304050691)大九建設株式会社 (1)
【Fターム(参考)】