地震津波セルラー警告システム
セルラーシステム(100)で使用するための方法(700)であり、これは、プライマリ警告通知(710)とプライマリ警告通知に関連する検証情報(715)を備える所定のメッセージ(705)を、セルラー通信システムの1つ以上のセル内のユーザ端末群へ送信するステップを備える。この所定のメッセージは、シングルユーザへのメッセージに対して専用とされている、セルラー通信システムの物理チャネル(745)上で、セルラー通信システム(100)内の複数のユーザ端末(740)へ同時に送信され、また、所定のメッセージは、ユーザ端末群に、同一のチャネル上で後続するメッセージ群でセカンダリ警告通知を検出させる(720)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルラー通信システムにおける警告を改善するための方法及び装置を開示するものである。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクトである3GPPと呼ばれる、セルラー通信プロジェクトでは、いわゆる、地震津波警告システムであるETWSシステムが定義されている。
【0003】
この名称が示すように、ETWSの機能は、3GPPシステムのユーザに、地震、津波、加えて、可能であれば、他の災害を通知し、更に、何をすべきかをユーザに通知することである。
【0004】
ETWSは、プライマリ通知とセカンダリ通知と呼ばれる、2種類の通知を備えている。プライマリ通知の主目的は、地震、津波、あるいは可能であれば、他の災害の発生をユーザに迅速に警告することであり、一方、セカンダリ通知の主目的は、例えば、ビル等からの非難のような取るべき手順に関するいくつかの情報をユーザに提供することである。
【0005】
ETWSシステムの性質及び目的によって、ある地域内のユーザへのプライマリ通知の送信に対する時間的な要件は、できる限り厳密には4秒であり、この時間内に、プライマリ通知は対象とするユーザのすべてに送信されなければならない。
【0006】
加えて、ETWSシステム内で送信されるプライマリ通知は、ETWSメッセージ、特に、プライマリ通知メッセージが未認可ユーザへ送信されてしまうことを防止するためのビルトインメカニズムを有するべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、セルラー通信システム内のETWSシステムに、かなり短い時間制限内で多数のユーザへプライマリ通知を送信することが可能になるソリューションが必要とされている。加えて、このソリューションは、このETWSシステムに、ETWSシステムの未認可ユーザが回避されるような、安全な方法でプライマリ通知を送信することを可能にするべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このようなソリューションは、本発明によって提案される。本発明では、セルラー通信システムにおいて使用するための方法を開示している。本発明の方法は、プライマリ警告通知とそのプライマリ警告通知に関連する検証情報を備える所定のメッセージを、セルラー通信システムの1つ以上のセル内のユーザ端末に送信するステップを備える。
【0009】
本発明の方法に従えば、所定のメッセージは、シングルユーザ群へのメッセージ群に対して専用とされる、セルラー通信システムにおける物理チャネル上で、そのセルラー通信システム内の複数のユーザ端末に同時に送信される。
【0010】
本発明の一実施形態では、その所定のメッセージに対して使用される物理チャネルは、セルラー通信システム内のページングチャネルである。
【0011】
本発明の一実施形態では、所定のメッセージは、ユーザに、同一の物理チャネル上の後続のメッセージでセカンダリ警告通知を検出させる。
【0012】
本発明の一実施形態では、所定のメッセージは、その所定のメッセージを識別し、かつ受信するユーザ端末に、所定の方法でその所定のメッセージを取り扱わせるメッセージのタイプである。
【0013】
本発明の一実施形態では、所定のメッセージは、プライマリ警告通知と検証情報に対する専用メッセージタイプである。
【0014】
一実施形態では、プライマリ警告通知と検証情報は、所定のメッセージの情報要素群で構成される。
【0015】
適切には、本発明の方法は、広帯域符号分割多元アクセスであるWCDMA、あるいは時分割同期符号分割多元アクセスであるTD SCDMAに適用される。
【0016】
本発明は、更に、無線ネットワークコントローラであるRNC、ユーザ端末であるUEを開示していて、これらは、本発明に適用されるシステムにおいて使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に適用されるシステムの概観を示す図である。
【図2】本発明に適用されるシステムの概観を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1のイベント群のシーケンスを示す図である。
【図4】本発明の実施形態1のメッセージを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2のイベント群のシーケンスを示す図である。
【図6】本発明の実施形態2のメッセージを示す図である。
【図7】本発明の方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明のRNCを示すブロック図である。
【図9】本発明のUEを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、以下では、広帯域符号分割多元アクセスであるWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)として知られるセルラーシステム、時分割同期符号分割多元アクセスであるTD SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)として知られるセルラーシステムの用語を使用して説明する。これは、本発明は、主に、このようなシステムに対して意図されていることに起因するが、この用語が本発明に対して想定されるあるいは本発明に与えられる保護の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。これは、本発明が、同様の状況あるいは問題が存在する他のセルラーシステムについても適用することができるからである。
【0019】
図1は、本発明を適用することができるシステム100の概観を示している。システム100はセルラーシステムであり、これは、いくつかのセルを備え、それらの内の1つが、図1では105で示されている。セル105は、いくつかのユーザ端末であるUEを収容することができ、それらの内の1つが例として110で示されている。
【0020】
このシステム内の各セルに対して、制御ノード115、ノードBが更に存在し、このノードBは、その役割の1つとして、セル105内のUE群に対するトラフィックを制御する役割を有している。システム100は、更に、無線ネットワークコントローラであるRNC120と、サービングGPRSサポートノードであるSGSN125、セルブロードキャストセンタであるCBC130を備えている。RNC、SGSN及びCBCの機能及び役割は、当業者には周知であるので、ここではその詳細は記載しない。
【0021】
上述のように、本発明は、図1のシステム100のようなセルラーシステムにおける、地震津波警告システムであるETWSに向けられている。本発明の目的は、システム100のオペレータに、いわゆるETWSプライマリ警告通知を、できる限り迅速にかつ確実に4秒の時間制限内にシステムの1つ以上のセル内のユーザに送信することを可能にすることである。このプライマリ警告通知は、ETWSシステムの不正使用を不可能にするように、安全に送信されるべきである。
【0022】
プライマリ警告通知の送信に対して必要な速度を獲得するために、本発明は、より少ない頻度でUE群が検出する物理チャネルに比べて、セル内のUE群が頻繁に検出することになる物理チャネルを使用する。プライマリ警告通知を送信するための、本発明によって利用される物理チャネルは、システム100内の、いわゆるページングチャネルPCHであることが適切である。
【0023】
ETWSシステムに対して必要とされる安全性を確保するために、本発明に従うUE群は、ETWS認証キーを受信する。これは、プライマリ通知警告が真正であることを検証するために使用される。このキーは、UEが最初にSGSNに登録する時点に、UEに最初に与えられるものである。
【0024】
適切には、ETWS認証キーは、ある間隔でシステムによって変更されるあるいは更新され、それらの間隔の間でUEによって記憶される。オプションとしては、安全性をより高めるために、異なるセル内のユーザ群あるいはセル群の異なるグループは、異なるキーが与えられる。
【0025】
上述のように、安全性のために、定期的にキーを置換あるいは更新することが要求される場合がある。例えば、ローカルタイムで23時50分に、あるUEがSGSNに登録して、キーk1が与えられるとする。また、ローカルタイムで00時00分に、そのキーがキーk2に置換されるとする。
【0026】
更に、00時05分に、地震が発生して、ローカルタイムで00時09分にプライマリ通知警告が生成されるとする。この警告がk2によって保護される場合、UEは、それを検証することができないことになる。つまり、それと、異なるキーを備える同一のプライマリ警告通知を2回送信する必要がある可能性がある。一方で、これは、どのキーによって検証すべきかを試行すべきメッセージであるについて混乱を招く可能性がある。この目的を達成するために、キーインジケータを使用することができる。これは、キーに対する単純な「バージョン番号」であり、例えば、v=0、1、2、0、1、2、0、1のように、キーが更新される毎に、「周期的」な形態で増加する。UEにキーのバージョン番号が与えられると、そのバージョン番号は、セキュリティ情報を含むメッセージに追加される。
【0027】
どのようにしてプライマリ警告通知が関係するUEへ送信されるかについての具体的なメカニズムについて着目すると、このシステムは、(物理的な)ページングチャネルを使用して、1つ以上のセル群に同時にプライマリ警告通知を送信するが、これに対しては所定のメッセージタイプを使用する。
【0028】
本発明に従えば、UEは、このメッセージタイプのページングメッセージをETWSメッセージとして取り扱うようにプログラムされていて、また、所定の方法であるいはそのメッセージに定義されている方法でUEのユーザに通知されることになる。ここで、その定義されている方法には、例えば、UEのディスプレイにメッセージを点滅すること、あるいは、テキストメッセージ(SMS)が受信される場合にビープ音を発生させること等がある。
【0029】
図1のセル105内に、UE110−113のグループが存在する状況が、図2に示されている。システム100のオペレータは、ETWSプライマリ警告通知を、セル105内のUE110−113へ送信する必要がある。
【0030】
ETWSプライマリ警告通知は、CBC130で開始される。CBC130は、これをRNC120へ通信する(ETWSメッセージに対してトランスペアレントである、SGSN125をバイパスして)。次に、RNC120は、対応するメッセージをノードB115へ送信し、このノードB115は、所定のメッセージタイプのページングメッセージを、セル110内のUE110−113へ送信する。
【0031】
本発明は、ETWSプライマリ警告通知と、それに付随する検証情報がUEに送信され得る、2つの実施形態を開示している。図3に示される実施形態1では、システム100内の異なるノード間でやり取りされるメッセージが示されている。ステップ(矢印)1及び2は、ETWSプライマリ警告通知に対する時間制限内に完了されなければならない。
【0032】
1:いわゆる書込−置換メッセージは、この状況では、SGSNが「トランスペアレント」である状態で、CBCからRNCへ送信される。
【0033】
2:RNCは、CBCからの書込−置換メッセージを、RNCが「制御する」1つ以上のセル内のUE群へETWSプライマリ警告通知を送信するための命令として解釈する。本発明の実施形態では、UE群へ送信されるメッセージは、専用メッセージであり、これは、例えば、ETWS_Primary_Notification(ETWS_プライマリ_通知)である。専用メッセージの使用は、このようなデータを構成することをメッセージに対して必要となることを未然に防ぐものである。このようなデータには、例えば、移動体地域コードであるMCC、あるいは移動体ネットワークコードであるMNCがあり、これは、送信のスピードアップに役立たせるものである。専用メッセージは、更に、適切な検証情報を備えている。
【0034】
ステップ3−5は、セカンダリETWS通知に関するものであり、これについて、以下で簡単に説明する。
【0035】
3:RNCは、いわゆるBMC(ブロードキャストマルチキャスト制御)スケジュールメッセージをUEあるいはUE群に送信する。BMCスケジュールメッセージは、各BMC CBS(セルブロードキャストサービス)メッセージに対するタイムロケーションと、後続するCBSスケジュール期間内のBMCスケジュールメッセージのタイムロケーションを記述している。
【0036】
4:RNCからUEあるいはUE群へ送信されるBMC CBSメッセージは、セカンダリ警告メッセージをUE群へ搬送する。
【0037】
5:RNCは、警告メッセージを受信していることと、可能であれば、特定エリア内でブロードキャストされたそのメッセージの数についての情報を、CBCに報告する。この報告は、異なるシステム間で変更されても良いが、例えば、この報告には、メッセージがCBCからRNCによって受信されたことを示す「ACK」を備えても良く、あるいは、ノードBがそのエリア内でメッセージをブロードキャストされている回数をRNCが一旦判定していることを示す、RNCからの「ACK」であっても良い。
【0038】
ノードB115を介してRNC120からUE110−113へ送信される専用メッセージの実施形態の例が、図4に示される。このメッセージは、いわゆる無線リソース制御であるRRCメッセージであり、図4に示されるフィールド群を備える。図4のRRCメッセージのフィールド群内の略語は、以下のように解釈されるべきである。
【0039】
MP:必須
CH:履歴上の条件
OP:オプション
図4に示されるように、以下のフィールドは、RRCメッセージで示されている。
【0040】
・メッセージタイプ、MP
・整合性チェック情報、MP
・ETWS情報:
○警告タイプ、MP
○メッセージID、MP
○シリアル番号、MP
・ETWS警告セキュリティ情報、OP
この実施形態では、上述のように、メッセージが、ページングチャネルPCHである物理チャネル上で送信される。これに対して使用される論理チャネルは、アイドルモードあるいは接続モードURA_PCH、CELL_PCHあるいはCELL_FACH状態であるUEに対するCCCHであっても良い。代替としては、このメッセージは、接続モードCELL_DCH状態で、DCCHチャネルでUEに対して送信されても良い。
【0041】
ETWSプライマリ警告通知メッセージと、それに付随する検証情報を送信するための、本発明によって開示される実施形態2が、図5に示される。ここでは、図3の同一の番号を有するいくつかの矢印が示されていて、これは、送信されるメッセージの間に類似性があるからである。
【0042】
これらの実施形態の違いは、RNCからUE群へ送信されるメッセージである、図5の番号2’によるメッセージである。メッセージ2’と図3のメッセージ2との間の違いは、メッセージ2’が、ETWSプライマリ通知メッセージに対して専用とされるメッセージでないことである。代わりに、このメッセージ2’は、情報要素群であるIE群に存在するページングチャネル上のメッセージである。このIE群は、ETWSプライマリ通知メッセージと検証情報を備えている。
【0043】
図6は、この実施形態のRRCメッセージ内で構成される以下のフィールド群を示している。
【0044】
・メッセージタイプ、MP、この場合、ページングタイプ1
・ページングレコードリスト、CH
・ページングレコード、MP
・BCCH修正、OP
・ETWS情報:
○ETWS情報警告タイプ、MP
○メッセージID、MP
○シリアル番号、MP
・ETWS警告セキュリティ情報、OP
上述のように、図6のRRCメッセージ内の2つのIE群だけがETWSに関連していて、実質的には、図3に関連して説明されるものと同一である。RRCメッセージの残りのIE群は、当業者には周知であるので、ここでは、説明しない。
【0045】
図7は、本発明の方法700のフローチャートである。代替あるいはオプションのステップが、図7の破線で示されている。
【0046】
上述のように、方法700は、図1に示されるシステム100のようなセルラー通信システムで使用することを意図するものであり、これは、ステップ705と、プライマリ警告通知を備える所定のメッセージを、システムの1つ以上のセル内のユーザ端末群に送信する、ステップ710と、プライマリ警告通知に関連する検証情報を送信する、ステップ715とを備える。
【0047】
ステップ720は、一実施形態では、同一のチャネル上の後続メッセージ群において、ユーザ端末群に、セカンダリ警告通知を検出させるための所定のメッセージを示している。ステップ725は、一実施形態では、所定のメッセージが、その所定のメッセージを識別するメッセージタイプであり、また、受信するユーザ端末に、その所定のメッセージを所定の方法で取り扱わせることを示している。
【0048】
ステップ730は、一実施形態では、所定のメッセージが、プライマリ警告通知と検証情報に対する専用メッセージであることを示していて、一方、ステップ735は、一実施形態では、プライマリ警告通知と検証情報が、所定のメッセージの情報要素に構成されていることを示している。
【0049】
ステップ740で示されるように、所定のメッセージは、複数のユーザ端末に同時に送信され、これは、ステップ745で、システムの物理チャネル上で、シングルユーザ群へのメッセージに対して専用のものとなる。
【0050】
ステップ750で、一実施形態では、所定のメッセージに対して使用される物理チャネルは、システムのページングチャネルであることを示している。
【0051】
上述しているように、方法700は、WCDMAシステム、即ち、広帯域符号分割多元アクセスシステム、あるいはTD SCDMAシステム、即ち、時分割同期符号分割多元アクセスシステムに適用される。
【0052】
図8は、本発明の無線ネットワークコントローラである、RNC800のブロック図を示していて、図8では、主に、本発明によって追加されるあるいは補正されるRNC800の機能について着目している。
【0053】
本発明のRNCは、CBCからの書込−置換リクエスト/指示を受信するように構成されていて、これは、パラメータ「ページングETWSインジケータ」とパラメータ「警告タイプ」とを備え、これには、パラメータ「警告セキュリティ情報」が付随するあるいは付随しない。RNC800は、CBCからこれらのリクエスト/指示を処理するように構成されていて、ここでは、RNC800は、それらをCBCによって特定される、適切なノードBに転送する。
【0054】
書込−置換リクエスト/指示は、本発明において構成される2つの方法の内の1つで、RNC800によって処理される。この2つの方法は、即ち、プライマリ警告通知と検証情報に対する専用メッセージタイプで、そのリクエスト/指示における情報をノードBに送信すること、あるいは、プライマリ警告通知と検証情報とを、所定のメッセージ内の情報要素群であるIE群に構成させることである。本発明のRNC800によって使用される、これらの2種類の方法のどちらかは、システムに依存し、そのどちらもが本発明によっって包含される。
【0055】
本発明は、更に、図9に示される、参照番号900のUEのブロック図を開示している。図9は、本発明によって主に関係のあるUE900のいくつかの部分のみを示している。
【0056】
本発明のUE900は、ページングチャネルPCHのような、シングルユーザへのメッセージのために使用される物理チャネルにおいて、メッセージを受信するための機能905を備える。加えて、UE900は、例えば、注目の物理チャネル上で通常送信されるページングメッセージあるいは他のメッセージに対して、そのチャネル上のメッセージを、ETWSメッセージとして認識する機能910を備える。このような認識は、本発明の一実施形態によって開示されるメッセージタイプによって行われる、あるいは本発明の別の実施形態によって開示されるような、メッセージ内の1つ以上の個別のIEを識別することによって行われる。どちらの実施形態も、詳細は、本明細書において上述したものである。
【0057】
本発明は、上述の実施形態及び図で示されるいくつかの例に制限されるものではなく、添付の請求の範囲内で自由に変形され得る。
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルラー通信システムにおける警告を改善するための方法及び装置を開示するものである。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクトである3GPPと呼ばれる、セルラー通信プロジェクトでは、いわゆる、地震津波警告システムであるETWSシステムが定義されている。
【0003】
この名称が示すように、ETWSの機能は、3GPPシステムのユーザに、地震、津波、加えて、可能であれば、他の災害を通知し、更に、何をすべきかをユーザに通知することである。
【0004】
ETWSは、プライマリ通知とセカンダリ通知と呼ばれる、2種類の通知を備えている。プライマリ通知の主目的は、地震、津波、あるいは可能であれば、他の災害の発生をユーザに迅速に警告することであり、一方、セカンダリ通知の主目的は、例えば、ビル等からの非難のような取るべき手順に関するいくつかの情報をユーザに提供することである。
【0005】
ETWSシステムの性質及び目的によって、ある地域内のユーザへのプライマリ通知の送信に対する時間的な要件は、できる限り厳密には4秒であり、この時間内に、プライマリ通知は対象とするユーザのすべてに送信されなければならない。
【0006】
加えて、ETWSシステム内で送信されるプライマリ通知は、ETWSメッセージ、特に、プライマリ通知メッセージが未認可ユーザへ送信されてしまうことを防止するためのビルトインメカニズムを有するべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、セルラー通信システム内のETWSシステムに、かなり短い時間制限内で多数のユーザへプライマリ通知を送信することが可能になるソリューションが必要とされている。加えて、このソリューションは、このETWSシステムに、ETWSシステムの未認可ユーザが回避されるような、安全な方法でプライマリ通知を送信することを可能にするべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このようなソリューションは、本発明によって提案される。本発明では、セルラー通信システムにおいて使用するための方法を開示している。本発明の方法は、プライマリ警告通知とそのプライマリ警告通知に関連する検証情報を備える所定のメッセージを、セルラー通信システムの1つ以上のセル内のユーザ端末に送信するステップを備える。
【0009】
本発明の方法に従えば、所定のメッセージは、シングルユーザ群へのメッセージ群に対して専用とされる、セルラー通信システムにおける物理チャネル上で、そのセルラー通信システム内の複数のユーザ端末に同時に送信される。
【0010】
本発明の一実施形態では、その所定のメッセージに対して使用される物理チャネルは、セルラー通信システム内のページングチャネルである。
【0011】
本発明の一実施形態では、所定のメッセージは、ユーザに、同一の物理チャネル上の後続のメッセージでセカンダリ警告通知を検出させる。
【0012】
本発明の一実施形態では、所定のメッセージは、その所定のメッセージを識別し、かつ受信するユーザ端末に、所定の方法でその所定のメッセージを取り扱わせるメッセージのタイプである。
【0013】
本発明の一実施形態では、所定のメッセージは、プライマリ警告通知と検証情報に対する専用メッセージタイプである。
【0014】
一実施形態では、プライマリ警告通知と検証情報は、所定のメッセージの情報要素群で構成される。
【0015】
適切には、本発明の方法は、広帯域符号分割多元アクセスであるWCDMA、あるいは時分割同期符号分割多元アクセスであるTD SCDMAに適用される。
【0016】
本発明は、更に、無線ネットワークコントローラであるRNC、ユーザ端末であるUEを開示していて、これらは、本発明に適用されるシステムにおいて使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に適用されるシステムの概観を示す図である。
【図2】本発明に適用されるシステムの概観を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1のイベント群のシーケンスを示す図である。
【図4】本発明の実施形態1のメッセージを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2のイベント群のシーケンスを示す図である。
【図6】本発明の実施形態2のメッセージを示す図である。
【図7】本発明の方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明のRNCを示すブロック図である。
【図9】本発明のUEを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、以下では、広帯域符号分割多元アクセスであるWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)として知られるセルラーシステム、時分割同期符号分割多元アクセスであるTD SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)として知られるセルラーシステムの用語を使用して説明する。これは、本発明は、主に、このようなシステムに対して意図されていることに起因するが、この用語が本発明に対して想定されるあるいは本発明に与えられる保護の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。これは、本発明が、同様の状況あるいは問題が存在する他のセルラーシステムについても適用することができるからである。
【0019】
図1は、本発明を適用することができるシステム100の概観を示している。システム100はセルラーシステムであり、これは、いくつかのセルを備え、それらの内の1つが、図1では105で示されている。セル105は、いくつかのユーザ端末であるUEを収容することができ、それらの内の1つが例として110で示されている。
【0020】
このシステム内の各セルに対して、制御ノード115、ノードBが更に存在し、このノードBは、その役割の1つとして、セル105内のUE群に対するトラフィックを制御する役割を有している。システム100は、更に、無線ネットワークコントローラであるRNC120と、サービングGPRSサポートノードであるSGSN125、セルブロードキャストセンタであるCBC130を備えている。RNC、SGSN及びCBCの機能及び役割は、当業者には周知であるので、ここではその詳細は記載しない。
【0021】
上述のように、本発明は、図1のシステム100のようなセルラーシステムにおける、地震津波警告システムであるETWSに向けられている。本発明の目的は、システム100のオペレータに、いわゆるETWSプライマリ警告通知を、できる限り迅速にかつ確実に4秒の時間制限内にシステムの1つ以上のセル内のユーザに送信することを可能にすることである。このプライマリ警告通知は、ETWSシステムの不正使用を不可能にするように、安全に送信されるべきである。
【0022】
プライマリ警告通知の送信に対して必要な速度を獲得するために、本発明は、より少ない頻度でUE群が検出する物理チャネルに比べて、セル内のUE群が頻繁に検出することになる物理チャネルを使用する。プライマリ警告通知を送信するための、本発明によって利用される物理チャネルは、システム100内の、いわゆるページングチャネルPCHであることが適切である。
【0023】
ETWSシステムに対して必要とされる安全性を確保するために、本発明に従うUE群は、ETWS認証キーを受信する。これは、プライマリ通知警告が真正であることを検証するために使用される。このキーは、UEが最初にSGSNに登録する時点に、UEに最初に与えられるものである。
【0024】
適切には、ETWS認証キーは、ある間隔でシステムによって変更されるあるいは更新され、それらの間隔の間でUEによって記憶される。オプションとしては、安全性をより高めるために、異なるセル内のユーザ群あるいはセル群の異なるグループは、異なるキーが与えられる。
【0025】
上述のように、安全性のために、定期的にキーを置換あるいは更新することが要求される場合がある。例えば、ローカルタイムで23時50分に、あるUEがSGSNに登録して、キーk1が与えられるとする。また、ローカルタイムで00時00分に、そのキーがキーk2に置換されるとする。
【0026】
更に、00時05分に、地震が発生して、ローカルタイムで00時09分にプライマリ通知警告が生成されるとする。この警告がk2によって保護される場合、UEは、それを検証することができないことになる。つまり、それと、異なるキーを備える同一のプライマリ警告通知を2回送信する必要がある可能性がある。一方で、これは、どのキーによって検証すべきかを試行すべきメッセージであるについて混乱を招く可能性がある。この目的を達成するために、キーインジケータを使用することができる。これは、キーに対する単純な「バージョン番号」であり、例えば、v=0、1、2、0、1、2、0、1のように、キーが更新される毎に、「周期的」な形態で増加する。UEにキーのバージョン番号が与えられると、そのバージョン番号は、セキュリティ情報を含むメッセージに追加される。
【0027】
どのようにしてプライマリ警告通知が関係するUEへ送信されるかについての具体的なメカニズムについて着目すると、このシステムは、(物理的な)ページングチャネルを使用して、1つ以上のセル群に同時にプライマリ警告通知を送信するが、これに対しては所定のメッセージタイプを使用する。
【0028】
本発明に従えば、UEは、このメッセージタイプのページングメッセージをETWSメッセージとして取り扱うようにプログラムされていて、また、所定の方法であるいはそのメッセージに定義されている方法でUEのユーザに通知されることになる。ここで、その定義されている方法には、例えば、UEのディスプレイにメッセージを点滅すること、あるいは、テキストメッセージ(SMS)が受信される場合にビープ音を発生させること等がある。
【0029】
図1のセル105内に、UE110−113のグループが存在する状況が、図2に示されている。システム100のオペレータは、ETWSプライマリ警告通知を、セル105内のUE110−113へ送信する必要がある。
【0030】
ETWSプライマリ警告通知は、CBC130で開始される。CBC130は、これをRNC120へ通信する(ETWSメッセージに対してトランスペアレントである、SGSN125をバイパスして)。次に、RNC120は、対応するメッセージをノードB115へ送信し、このノードB115は、所定のメッセージタイプのページングメッセージを、セル110内のUE110−113へ送信する。
【0031】
本発明は、ETWSプライマリ警告通知と、それに付随する検証情報がUEに送信され得る、2つの実施形態を開示している。図3に示される実施形態1では、システム100内の異なるノード間でやり取りされるメッセージが示されている。ステップ(矢印)1及び2は、ETWSプライマリ警告通知に対する時間制限内に完了されなければならない。
【0032】
1:いわゆる書込−置換メッセージは、この状況では、SGSNが「トランスペアレント」である状態で、CBCからRNCへ送信される。
【0033】
2:RNCは、CBCからの書込−置換メッセージを、RNCが「制御する」1つ以上のセル内のUE群へETWSプライマリ警告通知を送信するための命令として解釈する。本発明の実施形態では、UE群へ送信されるメッセージは、専用メッセージであり、これは、例えば、ETWS_Primary_Notification(ETWS_プライマリ_通知)である。専用メッセージの使用は、このようなデータを構成することをメッセージに対して必要となることを未然に防ぐものである。このようなデータには、例えば、移動体地域コードであるMCC、あるいは移動体ネットワークコードであるMNCがあり、これは、送信のスピードアップに役立たせるものである。専用メッセージは、更に、適切な検証情報を備えている。
【0034】
ステップ3−5は、セカンダリETWS通知に関するものであり、これについて、以下で簡単に説明する。
【0035】
3:RNCは、いわゆるBMC(ブロードキャストマルチキャスト制御)スケジュールメッセージをUEあるいはUE群に送信する。BMCスケジュールメッセージは、各BMC CBS(セルブロードキャストサービス)メッセージに対するタイムロケーションと、後続するCBSスケジュール期間内のBMCスケジュールメッセージのタイムロケーションを記述している。
【0036】
4:RNCからUEあるいはUE群へ送信されるBMC CBSメッセージは、セカンダリ警告メッセージをUE群へ搬送する。
【0037】
5:RNCは、警告メッセージを受信していることと、可能であれば、特定エリア内でブロードキャストされたそのメッセージの数についての情報を、CBCに報告する。この報告は、異なるシステム間で変更されても良いが、例えば、この報告には、メッセージがCBCからRNCによって受信されたことを示す「ACK」を備えても良く、あるいは、ノードBがそのエリア内でメッセージをブロードキャストされている回数をRNCが一旦判定していることを示す、RNCからの「ACK」であっても良い。
【0038】
ノードB115を介してRNC120からUE110−113へ送信される専用メッセージの実施形態の例が、図4に示される。このメッセージは、いわゆる無線リソース制御であるRRCメッセージであり、図4に示されるフィールド群を備える。図4のRRCメッセージのフィールド群内の略語は、以下のように解釈されるべきである。
【0039】
MP:必須
CH:履歴上の条件
OP:オプション
図4に示されるように、以下のフィールドは、RRCメッセージで示されている。
【0040】
・メッセージタイプ、MP
・整合性チェック情報、MP
・ETWS情報:
○警告タイプ、MP
○メッセージID、MP
○シリアル番号、MP
・ETWS警告セキュリティ情報、OP
この実施形態では、上述のように、メッセージが、ページングチャネルPCHである物理チャネル上で送信される。これに対して使用される論理チャネルは、アイドルモードあるいは接続モードURA_PCH、CELL_PCHあるいはCELL_FACH状態であるUEに対するCCCHであっても良い。代替としては、このメッセージは、接続モードCELL_DCH状態で、DCCHチャネルでUEに対して送信されても良い。
【0041】
ETWSプライマリ警告通知メッセージと、それに付随する検証情報を送信するための、本発明によって開示される実施形態2が、図5に示される。ここでは、図3の同一の番号を有するいくつかの矢印が示されていて、これは、送信されるメッセージの間に類似性があるからである。
【0042】
これらの実施形態の違いは、RNCからUE群へ送信されるメッセージである、図5の番号2’によるメッセージである。メッセージ2’と図3のメッセージ2との間の違いは、メッセージ2’が、ETWSプライマリ通知メッセージに対して専用とされるメッセージでないことである。代わりに、このメッセージ2’は、情報要素群であるIE群に存在するページングチャネル上のメッセージである。このIE群は、ETWSプライマリ通知メッセージと検証情報を備えている。
【0043】
図6は、この実施形態のRRCメッセージ内で構成される以下のフィールド群を示している。
【0044】
・メッセージタイプ、MP、この場合、ページングタイプ1
・ページングレコードリスト、CH
・ページングレコード、MP
・BCCH修正、OP
・ETWS情報:
○ETWS情報警告タイプ、MP
○メッセージID、MP
○シリアル番号、MP
・ETWS警告セキュリティ情報、OP
上述のように、図6のRRCメッセージ内の2つのIE群だけがETWSに関連していて、実質的には、図3に関連して説明されるものと同一である。RRCメッセージの残りのIE群は、当業者には周知であるので、ここでは、説明しない。
【0045】
図7は、本発明の方法700のフローチャートである。代替あるいはオプションのステップが、図7の破線で示されている。
【0046】
上述のように、方法700は、図1に示されるシステム100のようなセルラー通信システムで使用することを意図するものであり、これは、ステップ705と、プライマリ警告通知を備える所定のメッセージを、システムの1つ以上のセル内のユーザ端末群に送信する、ステップ710と、プライマリ警告通知に関連する検証情報を送信する、ステップ715とを備える。
【0047】
ステップ720は、一実施形態では、同一のチャネル上の後続メッセージ群において、ユーザ端末群に、セカンダリ警告通知を検出させるための所定のメッセージを示している。ステップ725は、一実施形態では、所定のメッセージが、その所定のメッセージを識別するメッセージタイプであり、また、受信するユーザ端末に、その所定のメッセージを所定の方法で取り扱わせることを示している。
【0048】
ステップ730は、一実施形態では、所定のメッセージが、プライマリ警告通知と検証情報に対する専用メッセージであることを示していて、一方、ステップ735は、一実施形態では、プライマリ警告通知と検証情報が、所定のメッセージの情報要素に構成されていることを示している。
【0049】
ステップ740で示されるように、所定のメッセージは、複数のユーザ端末に同時に送信され、これは、ステップ745で、システムの物理チャネル上で、シングルユーザ群へのメッセージに対して専用のものとなる。
【0050】
ステップ750で、一実施形態では、所定のメッセージに対して使用される物理チャネルは、システムのページングチャネルであることを示している。
【0051】
上述しているように、方法700は、WCDMAシステム、即ち、広帯域符号分割多元アクセスシステム、あるいはTD SCDMAシステム、即ち、時分割同期符号分割多元アクセスシステムに適用される。
【0052】
図8は、本発明の無線ネットワークコントローラである、RNC800のブロック図を示していて、図8では、主に、本発明によって追加されるあるいは補正されるRNC800の機能について着目している。
【0053】
本発明のRNCは、CBCからの書込−置換リクエスト/指示を受信するように構成されていて、これは、パラメータ「ページングETWSインジケータ」とパラメータ「警告タイプ」とを備え、これには、パラメータ「警告セキュリティ情報」が付随するあるいは付随しない。RNC800は、CBCからこれらのリクエスト/指示を処理するように構成されていて、ここでは、RNC800は、それらをCBCによって特定される、適切なノードBに転送する。
【0054】
書込−置換リクエスト/指示は、本発明において構成される2つの方法の内の1つで、RNC800によって処理される。この2つの方法は、即ち、プライマリ警告通知と検証情報に対する専用メッセージタイプで、そのリクエスト/指示における情報をノードBに送信すること、あるいは、プライマリ警告通知と検証情報とを、所定のメッセージ内の情報要素群であるIE群に構成させることである。本発明のRNC800によって使用される、これらの2種類の方法のどちらかは、システムに依存し、そのどちらもが本発明によっって包含される。
【0055】
本発明は、更に、図9に示される、参照番号900のUEのブロック図を開示している。図9は、本発明によって主に関係のあるUE900のいくつかの部分のみを示している。
【0056】
本発明のUE900は、ページングチャネルPCHのような、シングルユーザへのメッセージのために使用される物理チャネルにおいて、メッセージを受信するための機能905を備える。加えて、UE900は、例えば、注目の物理チャネル上で通常送信されるページングメッセージあるいは他のメッセージに対して、そのチャネル上のメッセージを、ETWSメッセージとして認識する機能910を備える。このような認識は、本発明の一実施形態によって開示されるメッセージタイプによって行われる、あるいは本発明の別の実施形態によって開示されるような、メッセージ内の1つ以上の個別のIEを識別することによって行われる。どちらの実施形態も、詳細は、本明細書において上述したものである。
【0057】
本発明は、上述の実施形態及び図で示されるいくつかの例に制限されるものではなく、添付の請求の範囲内で自由に変形され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラー通信システム(100)において使用するための方法(700)であって、
プライマリ警告通知(710)と前記プライマリ警告通知に関連する検証情報(715)を備える所定のメッセージ(705)を、前記セルラー通信システムの1つ以上のセル内のユーザ端末群へ送信するステップを備え、
前記所定のメッセージは、シングルユーザ群へのメッセージ群に対して専用とされている、前記セルラー通信システムの物理チャネル(745)上で、前記セルラー通信システム(100)内の複数のユーザ端末(740)へ同時に送信される
ことを特徴とする方法(700)。
【請求項2】
前記物理チャネルは、前記セルラー通信システム(100)のページングチャネル(750)である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法(700)。
【請求項3】
前記所定のメッセージは、前記複数のユーザ端末に、同一のチャネル上で後続するメッセージ群でセカンダリ警告通知を検出させる(720)
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法(700)。
【請求項4】
前記所定のメッセージは、該所定のメッセージを識別し(725)、かつそれを受信するユーザ端末(110)に、所定の方法で前記所定のメッセージを取り扱わせる、メッセージタイプである
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項5】
前記所定のメッセージは、前記プライマリ警告通知と前記検証情報に対する専用メッセージタイプ(730)である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項6】
前記プライマリ警告通知と前記検証情報は、前記所定のメッセージ内の情報要素群(735)に構成される
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項7】
広帯域符号分割多元アクセスであるWCDMAのシステム、あるいは時分割同期符号分割多元アクセスであるTD SCDMAのシステムに適用される
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項8】
セルラー通信システム(100)用の無線ノードコントローラRNC(800)であって、
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、前記セルラー通信システム内のCBCから書込−置換リクエスト/指示を受信するように構成され、
前記書込−置換リクエスト/指示は、「警告セキュリティ情報」を付随するあるいは付随しない、パラメータ「ページングETWSインジケータ」とパラメータ「警告タイプ」を含み、
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、前記CBCから前記書込−置換リクエスト/指示を処理し、かつ処理された情報を対応するメッセージで、ノードBのUEへ転送するための前記CBCによって特定される、前記ノードBへ転送するように構成されている
ことを特徴とする無線ノードコントローラRNC(800)。
【請求項9】
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、専用メッセージとして、前記処理された情報を前記ノードBへ転送するように構成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の無線ノードコントローラRNC(800)。
【請求項10】
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、所定のメッセージ内の情報要素群での情報要素専用メッセージとして、前記処理された情報を前記ノードBへ転送するように構成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の無線ノードコントローラRNC(800)。
【請求項11】
セルラー通信システム(100)で使用するためのユーザ端末UE(900)であって、
当該ユーザ端末UE(900)は、シングルユーザ群へのメッセージ群に対して使用される物理チャネル上でメッセージを受信する機能(905)と、
前記物理チャネル上のメッセージを、地震津波警告メッセージであるETWSメッセージとして認識するための機能(910)と
を備えることを特徴とするユーザ端末UE(900)。
【請求項12】
前記ETWSメッセージの認識は、メッセージタイプによって行われる
ことを特徴とする請求項11に記載のユーザ端末UE(900)。
【請求項13】
前記ETWSメッセージの認識は、前記物理チャネル上のメッセージ内の1つ以上の情報要素群によって行われる
ことを特徴とする請求項11に記載のユーザ端末UE(900)。
【請求項14】
前記物理チャネルは、ページングチャネルPCHである
ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載のユーザ端末UE(900)。
【請求項1】
セルラー通信システム(100)において使用するための方法(700)であって、
プライマリ警告通知(710)と前記プライマリ警告通知に関連する検証情報(715)を備える所定のメッセージ(705)を、前記セルラー通信システムの1つ以上のセル内のユーザ端末群へ送信するステップを備え、
前記所定のメッセージは、シングルユーザ群へのメッセージ群に対して専用とされている、前記セルラー通信システムの物理チャネル(745)上で、前記セルラー通信システム(100)内の複数のユーザ端末(740)へ同時に送信される
ことを特徴とする方法(700)。
【請求項2】
前記物理チャネルは、前記セルラー通信システム(100)のページングチャネル(750)である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法(700)。
【請求項3】
前記所定のメッセージは、前記複数のユーザ端末に、同一のチャネル上で後続するメッセージ群でセカンダリ警告通知を検出させる(720)
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法(700)。
【請求項4】
前記所定のメッセージは、該所定のメッセージを識別し(725)、かつそれを受信するユーザ端末(110)に、所定の方法で前記所定のメッセージを取り扱わせる、メッセージタイプである
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項5】
前記所定のメッセージは、前記プライマリ警告通知と前記検証情報に対する専用メッセージタイプ(730)である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項6】
前記プライマリ警告通知と前記検証情報は、前記所定のメッセージ内の情報要素群(735)に構成される
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項7】
広帯域符号分割多元アクセスであるWCDMAのシステム、あるいは時分割同期符号分割多元アクセスであるTD SCDMAのシステムに適用される
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法(700)。
【請求項8】
セルラー通信システム(100)用の無線ノードコントローラRNC(800)であって、
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、前記セルラー通信システム内のCBCから書込−置換リクエスト/指示を受信するように構成され、
前記書込−置換リクエスト/指示は、「警告セキュリティ情報」を付随するあるいは付随しない、パラメータ「ページングETWSインジケータ」とパラメータ「警告タイプ」を含み、
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、前記CBCから前記書込−置換リクエスト/指示を処理し、かつ処理された情報を対応するメッセージで、ノードBのUEへ転送するための前記CBCによって特定される、前記ノードBへ転送するように構成されている
ことを特徴とする無線ノードコントローラRNC(800)。
【請求項9】
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、専用メッセージとして、前記処理された情報を前記ノードBへ転送するように構成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の無線ノードコントローラRNC(800)。
【請求項10】
当該無線ノードコントローラRNC(800)は、所定のメッセージ内の情報要素群での情報要素専用メッセージとして、前記処理された情報を前記ノードBへ転送するように構成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の無線ノードコントローラRNC(800)。
【請求項11】
セルラー通信システム(100)で使用するためのユーザ端末UE(900)であって、
当該ユーザ端末UE(900)は、シングルユーザ群へのメッセージ群に対して使用される物理チャネル上でメッセージを受信する機能(905)と、
前記物理チャネル上のメッセージを、地震津波警告メッセージであるETWSメッセージとして認識するための機能(910)と
を備えることを特徴とするユーザ端末UE(900)。
【請求項12】
前記ETWSメッセージの認識は、メッセージタイプによって行われる
ことを特徴とする請求項11に記載のユーザ端末UE(900)。
【請求項13】
前記ETWSメッセージの認識は、前記物理チャネル上のメッセージ内の1つ以上の情報要素群によって行われる
ことを特徴とする請求項11に記載のユーザ端末UE(900)。
【請求項14】
前記物理チャネルは、ページングチャネルPCHである
ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載のユーザ端末UE(900)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2011−517178(P2011−517178A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500731(P2011−500731)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050118
【国際公開番号】WO2009/116927
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050118
【国際公開番号】WO2009/116927
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
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