説明

基板連結部材及びこれを用いた液晶表示装置

【課題】製造時に発生する誤差を許容し、2枚のプリント配線基板を保持し、共通の被取付部材に取り付けることができる基板連結部材を提供する。
【解決手段】上板31と下板32とで外部接続基板21及び信号処理基板22を挟んで連結している。リベットRvは基板保持孔312R、312L、貫通孔201、202及び基板保持孔322R、322Lを貫通し、基板保持孔322R、322Lより突出した先端をかしめて抜け止めがなされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント配線基板を液晶表示装置等の電子機器に取り付けるときに用いられ、前記プリン配線基板を保持する基板連結部材及びこれを用いた液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器には、表面に電子部品が実装されたプリント配線基板が内蔵されている。例えば、液晶表示装置の場合、液晶パネルを制御するための制御基板、チューナ、入出力端子等が実装されたチューナ基板、音声出力用の電子部品が実装されたオーディオ基板等、複数の基板が備えられている。前記液晶表示装置において、これらのプリント配線基板は前記液晶パネルの背面側のケーシングにねじ止めにて固定されている。
【0003】
前記ケーシングは樹脂の一体成形で形成されており、前記液晶パネルの背面側を覆っている。前記プリント配線基板は両面に電子部品が実装されていたり、一方の面に部品、他方の面に端子を半田付けしていたりするので、両面ともに前記ケーシングと接触させることができない。そこで、前記ケーシングの前記プリント配線基板の取付面には、一体形成された凸部(以下脚部という)が形成されており、前記プリント配線基板は前記脚部にねじ止めで固定されている場合が多い。
【0004】
通常、前記プリント配線基板を前記ケーシングに固定する場合、前記プリント配線基板の少なくとも四隅をねじ止めするが、複数備えられているプリント配線基板ごとに4箇所のねじ止め必要であり、位置あわせ、ねじの取り付けによって、組立に手間と時間がかかる。
【0005】
組立の手間と時間を削減するために、例えば特開2007−180751号公報に記載の発明では、隣り合う基板の一部が重なるように配置し、その重なった部分をS字状の脚部で保持し、1本のねじで2枚の基板をとも締めすることでねじの本数を減らし、ねじ止めの手間と時間を減らしている。
【0006】
また、特開2007−309962号公報に記載の発明では、2枚の基板の隣り合う部分を位置決めボスとボス孔で位置決めし、2枚の基板を1本のねじで共通締結することで、ねじの本数を減らし、ねじ止めの手間と時間を減らしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−180751号公報
【特許文献2】特開2007−309962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特開2007−180751号公報のように異なる基板の貫通孔を重ねるものの場合、基板を厚み方向に二重に配置するので、液晶表示装置が厚くなってしまう。また、基板自体の形状、大きさや脚部に製造上の誤差がある場合、基板を脚部にうまく重ねることができなかったり、ねじが2枚の基板を貫通できなかったりする不具合が発生する場合がある。
【0009】
また、特開2007−309962号公報のように基板をボスとボス孔で位置決めするものも同様に、前記基板に形成されているボス孔とボスとの位置の精度が高くないと基板をうまく配置することができず、1本のねじで2枚の基板を共通締結することが困難な場合がある。
【0010】
また、グレードや出荷地によって、組み合わせられる基板の形状や大きさが変更される場合、それぞれの基板合わせた脚部やボスを備えたケーシングを新たに作製しなくてはならず、効率が悪い。
【0011】
そこで本発明は、製造時に発生する誤差を許容し、2枚のプリント配線基板を保持し、共通の被取付部材に取り付けることができる基板連結部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために本発明は、2枚の基板の隅部を保持し、該2枚の基板を連結する基板連結部材であって、平行に配置された一対の平板と、前記一対の平板それぞれの端部と連結する連結部と、一対の平板のそれぞれに形成され、同一線上に中心軸を備えた貫通孔であり、固定用のねじが貫通する固定孔と、前記一対の平板部のそれぞれに形成され、前記固定孔を挟んで形成された一対の基板保持孔と、前記基板保持孔と前記基板に形成されている貫通孔とを貫通し、前記基板保持孔から抜けないように抜け止めされる保持部材とを備えていることを特徴とする。
【0013】
この構成によると、2枚の基板を基板連結部材で連結し、その基板連結部をねじで固定することで、前記基板の固定を行うので、従来の基板の四隅をねじで固定するものに比べてねじの本数を減らすことが可能である。
【0014】
上記構成において、前記一対の基板保持孔のうち少なくとも一方が基板の並ぶ方向に長径を有する長円形状の断面の貫通孔であってもよい。また、前記一対の基板保持孔が、前記固定孔を中心に対称位置に形成されていてもよい。前記基板保持孔が長円断面の貫通孔である場合、前記保持部材で基板と基板連結部材とを連結した後も、基板を長円の長径方向に移動させることができる。これにより、基板の取付位置を調整することが可能であり、基板に力を作用させて無理にとめることで基板に発生する応力やひずみを抑制することができる。
【0015】
上記構成において、前記一対の平板は、同一の形状を有する部材であり、互いが鏡像の位置となるように配置されていてもよい。また、前記平板それぞれに形成されている前記固定孔及び前記一対の基板保持孔として、各平板にそれぞれ鏡像をなす位置に形成されているものを挙げることができる。このように、前記一対の平板、固定孔及び前記一対の基板保持孔を形成することで、基盤連結部材は向きに関係なく基板を保持することができ、それだけ、組立時の手間と時間が省ける。
【0016】
上記構成において、前記保持部材として、リベットであり、前記基板保持孔より突出した先端をかしめることで抜け止めがなされるものを挙げることができる。
【0017】
上述した基板連結部材を用いて複数の基板を連結する機器として、液晶モジュールの背面を覆うケーシングの背面に前記複数の基板を固定する液晶表示装置であって、前記固定孔を貫通したねじを前記ケーシングの背面より突出した脚部に形成された雌ねじに螺合することで、前記複数の基板の一部を固定するものを挙げることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、製造時に発生する誤差を許容し、2枚のプリント配線基板を保持し、共通の被取付部材に取り付けることができる基板連結部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明にかかる基板連結部材を用いてプリント配線基板を保持する機器の一例である液晶表示装置の斜視図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の背面側の筐体を外したときの背面図である。
【図3】基板を外した状態のケーシングの背面図である。
【図4】本発明にかかる基板連結部材の斜視図である。
【図5】信号処理基板と外部接続基板とを基板連結部材で固定している部分の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる基板連結部材を用いてプリント配線基板を保持する機器の一例である液晶表示装置の斜視図であり、図2は図1に示す液晶表示装置の背面側の筐体を外したときの背面図である。
【0021】
図1に示すように、液晶表示装置Aは、正面側のフロントパネルFpと、背面側のリヤパネルRpとで囲まれた部分の内部に液晶モジュールLmが配置されている。液晶モジュールLmは、液晶パネルLpと、液晶パネルLpを囲むように保持するケーシング1とを備えている。また、フロントパネルFpは正面側に開口窓をそなえており、開口窓から液晶パネルLpの正面に形成された映像を表示する映像表示部が露出している。
【0022】
図2に示すように、液晶モジュールLmはケーシング1をフロントパネルFpにねじ止めすることで取り付けられている。ケーシング1の背面側には、液晶表示装置Aを駆動するため、外部接続基板21と、信号処理基板22と、制御基板23とが取り付けられている。
【0023】
まず、ケーシングについて説明する。図3は基板を外した状態のケーシングの背面図である。ケーシング1は樹脂の一体成型体である。ケーシング1の背面には、各基板21、22、23をねじ止めするための円柱状の脚部11と、脚部11の端面より脚部11の軸に沿って形成されたねじ穴12とを備えている。脚部11は各基板の四隅の近傍に形成されている。ねじ穴12には、基板を固定するときにねじScが螺合される。
【0024】
脚部11は9箇所に形成されており、外部接続基板21と信号処理基板22の間、信号処理基板22と制御基板23の間、制御基板23と外部接続基板21と隣り合う隅部の間に1個ずつ、形成されており、残りは各基板の他の基板と近接していない隅部が配置される部分に形成されている。ねじ穴12の内壁には、基板を固定するためのねじが螺合する雌ねじが形成されている。
【0025】
外部接続基板21は、アンテナや光ディスク装置等の外部機器との接続を行うための基板である。外部接続基板21には、アンテナ、外部機器からの信号を受信したり、外部の機器に信号を送信したりするための回路等を備えている。
【0026】
信号処理基板22は、外部接続基板21で受信した信号を変換し、映像信号及び音声信号に復調するデコーダ回路、映像信号及び音声信号を変調するエンコーダ回路等を備えている。信号処理基板22によって、映像信号及び音声信号を取り出すことが可能となる。また、信号処理基板22は映像信号を元に、液晶パネルLpの駆動を行う駆動信号を送出するドライバ回路も備えている。
【0027】
制御基板23は液晶表示装置Aの制御を行う基板である。外部接続基板21、信号処理基板22を含む液晶表示装置Aの構成部材に電力を供給したり、動作の指示を送ったりする処理回路が含まれている。なお、処理回路として、CPUやマイコン等の演算処理装置を備えているものを挙げることができる。また、以上に示した各基板は液晶表示装置に用いられている基板の例であり、これらに限定されるものではない。
【0028】
外部接続基板21、信号処理基板22及び制御基板23には、それぞれ、四隅に貫通孔20が形成されている。貫通孔20の内径は脚部11の外径よりも小さく、ねじ穴12の内径よりも大きい。これにより、基板をケーシング1に配置したとき、貫通孔20がねじ穴12と重なりやすい。また、各基板21、22、23を脚部11の上に配置したとき、貫通孔20の周縁が脚部11に支持される。
【0029】
図2に戻り、基板のケーシング1の背面への取り付けについて説明する。外部接続基板21と信号処理基板22、信号処理基板22と制御基板23、制御基板23と外部接続基板21には、基板連結部材3が取り付けられている。基板連結部材3は、基板の貫通孔20をねじScでねじ止めすることで、隣り合う基板を連結する。基板連結部材3が取り付けられ、基板21、22、23が連結された状態で、各基板21、22、23の基板連結部材3が取り付けられていない貫通孔20と基板連結部材3をねじで脚部11のねじ穴12に締結している。また、基板連結部材3は、基板の貫通孔20にねじ止めされる基板保持孔以外に、固定用孔が備えられており、固定用孔を利用して脚部11にねじ止めされる。
【0030】
基板連結部材3の詳細について、図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる基板連結部材の斜視図である。なお、図4では、説明の便宜上、実際に用いられるものよりも基板に対する厚みが厚い。
【0031】
基板連結部材3は、断面コの字状の部材であり、樹脂の一体成型体である。なお、樹脂に限定されるものではなく、金属板を切り曲げて形成するもの等であってもよいが、基板の端子をショートさせないよう非導伝体で形成されているものが好ましい。図4に示すように、基板連結部材3は、上板31と、下板32と、上板31と下板32とをつなぐ連結部33とを備えている。
【0032】
上板31及び下板32は長方形状の平板部材であり、平行に並んで配置されている。基板連結部材3の上板31及び下板32には、貫通孔である固定用孔311、321と、上板31及び下板32の長手方向に固定用孔311、321を挟んで形成された貫通孔である一対の基板保持孔312、322とが形成されている。なお、一対の基板保持孔312及び一対の基板保持孔322は同じ形状の貫通孔であるが、以下の説明では便宜上、図4に示す基板連結部材3において固定用孔の右側にあるものを基板保持孔312R、基板保持孔322R、左側にあるものを基板保持孔312L、基板保持孔322Lとして区別する。
【0033】
固定用孔311、321は基板連結部材3を脚部11に固定するためのねじScが貫通する孔である。固定用孔311及び321は同一の中心軸を有する円柱状の貫通孔であり、その中心軸は上板31及び下板32と直交している。固定用孔311及び固定用孔321は中心軸と直交する断面が円である。
【0034】
固定用孔312Rと固定用孔322R、固定用孔312Lと固定用孔322Lは同じ形状を有しており上下に重なるように形成されている。図4に示すように、基板保持孔312R、312L、322R、322Lの軸と直交する断面は上板31又は下板32の長手方向に延びた長円形状である。
【0035】
基板連結部材3を用いた基板の連結について図面を参照して説明する。図5は信号処理基板と外部接続基板とを基板連結部材で固定している部分の拡大断面図である。なお、図5は連結部33の反対側から見た図を示している。
【0036】
図5に示すように、基板連結部材3は、上板31と下板32とで外部接続基板21及び信号処理基板22を挟んで連結している。外部接続基板21の貫通孔20(201とする)は基板保持孔312R及び322Rと上下に重なるように配置されている。また、信号処理基板22の貫通孔20(202とする)も同様に、基板保持孔312L及び322Lと上下に重なるように配置されている。
【0037】
この状態で、リベットRvは基板保持孔312R、312L、貫通孔201、202及び基板保持孔322R、322Lを貫通し、基板保持孔322R、322Lより突出した先端をかしめて抜け止めがなされている。そして、基板連結部材3の固定孔311、321にねじScが貫通されているとともに、ねじ穴12に螺合されていることで、基板連結部材3が固定されている。
【0038】
図5に示すように、基板保持孔312、322は、長手方向の長円形状の断面を有しているので、リベットRvは、その長手方向に移動が可能である。例えば、外部接続基板21を例に説明すると、リベットRvが基板保持孔312R、322Rの内部を移動できる範囲で、外部接続基板21を移動させることができる。このことは、信号処理基板22でも同様である。
【0039】
図2に示すように、外部接続基板21、信号処理基板22及び制御基板23をケーシング1の背面に取り付ける場合、基板21、22、23をケーシング1に取り付ける前に、各基板の他の基板と隣り合う部分を基板連結部材3で連結する。そして、各基板連結部材3を予め決められた脚部11の上に配置し、ねじScを固定孔311、321に貫通させると共に、ねじ穴12に螺合させて基板連結部材3を脚部11に固定する。
【0040】
その後、外部接続基板21、信号処理基板22及び制御基板23の貫通孔20のうち、基板連結部材3と連結されていない貫通孔20をそれぞれ、予め決められている脚部11と重なるように配置し、ねじScでとも締めしてケーシング1に固定する。
【0041】
このように、基板連結部材3を用いることで、リベットRvの本数は増えるが、ねじScの本数を減らすことができるので、全体として製造コストを低減することが可能である。また、ねじScの使用本数が減ることで、ねじ止めによりケーシング1の背面側を押す回数を減らすことができる。これにより、ケーシング1及びケーシング1に配置されている液晶パネルLpに無理な力が作用して破損したり、映像の品質が低下したりするのを抑制することができる。
【0042】
さらに、リベットRvが基板保持孔312、322内を移動することが可能である。基板連結部材3で連結された基板21、22、23もリベットRvが貫通しているので、リベットRvの移動量と同じだけ移動することが可能である。これにより、外部接続基板21、信号処理基板22及び制御基板23の直接ねじ止めする貫通孔20とねじ穴12とがずれている場合であっても、外部接続基板21、信号処理基板22、制御基板23のいずれか或いは全てを動かし、貫通孔20の位置を調整することができるので、基板を簡単にケーシング1の背面に取り付けることが可能である。また、リベットRvが移動するので、基板を動かしても、基板に無理な力(応力)が作用しにくく、基板の変形や破損を抑制することが可能である。
【0043】
さらに、液晶表示装置Aは異なる国や地域に出荷される。地上波テレビ放送は国や地域が異なることで放送波の種類、変調/復調方法が異なることがある。また、出荷される地域によって、外部出力に使われている端子が異なることもある。そこで、液晶表示装置Aでは、外部出力基板21、信号処理基板22、制御基板23を国や地域にあわせて取り替えられることが行われている。異なる端子を実装したり、異なる変調/復調回路が実装されていたりすると、基板の形状(大きさ)は異なってしまうことが多い。
【0044】
外部接続基板21、信号処理基板22、制御基板23の形状に合わせて基板連結部材3を作製することで、ケーシング1の形状(すなわち、脚部の位置)を変更することなく、異なる形状の基板を取り付けることが可能である。これにより、大型のケーシング1を変更しなくてもよく、それだけ、資源の消費及びコストアップを抑えることが可能である。
【0045】
なお、上述の基板連結部材3において、上板31と下板32とが対称形に形成されているので、上板31、下板32を厳密に区別せずに用いることが可能である。また、上述の実施形態では基板連結部材3と基板とを接続する接続具としてリベットRvを例に説明しているがそれに限定されるものではなく、基板保持孔にピンを挿入し先端部に抜け止めようのリングを取り付けるもの等、ねじ止めに比べて簡単且つ安価に孔同士をとも締めすることができる固定方法を広く採用することが可能である。なお、基板保持孔312として長円断面の貫通孔を例に説明しているが、円断面の貫通孔であってもよく、それ以外の断面(例えば、長方形状)であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、複数枚の基板を並べて配置する電子機器に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 ケーシング
11 脚部
12 ねじ穴
20 貫通孔
21 外部接続基板
22 信号処理基板
23 制御基板
3 基板連結部材
31 上板
311 固定孔
312 基板保持孔
32 下板
321 固定孔
322 基板保持孔
Rv リベット
Sc ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚の基板の隅部を保持し、該2枚の基板を連結する基板連結部材であって、
平行に配置された一対の平板と、
前記一対の平板それぞれの端部と連結する連結部と、
一対の平板のそれぞれに形成され、同一線上に中心軸を備えた貫通孔であり、固定用のねじが貫通する固定孔と、
前記一対の平板部のそれぞれに形成され、前記固定孔を挟んで形成された一対の基板保持孔と、
前記基板保持孔と前記基板に形成されている貫通孔とを貫通し、前記基板保持孔から抜けないように抜け止めされる保持部材とを備えていることを特徴とする基板連結部材。
【請求項2】
前記一対の基板保持孔のうち少なくとも一方が基板が並ぶ方向に長径を有する長円形状の断面の貫通孔である請求項1に記載の基板連結部材。
【請求項3】
前記一対の基板保持孔は、前記固定孔を中心に対称位置に形成されている請求項1又は請求項2に記載の基板連結部材。
【請求項4】
前記一対の平板は、同一の形状を有する部材であり、互いが鏡像の位置となるように配置されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板連結部材。
【請求項5】
前記平板それぞれに形成されている前記固定孔及び前記一対の基板保持孔は、各平板にそれぞれ鏡像をなす位置に形成されている請求項4に記載の基板連結部材。
【請求項6】
前記保持部材はリベットであり、
前記基板保持孔より突出した先端をかしめることで抜け止めがなされている請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板連結部材。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の基板連結部材を用いて複数の基板を連結し、
液晶モジュールの背面を覆うケーシングの背面に前記複数の基板を固定する液晶表示装置であって、
前記固定孔を貫通したねじを前記ケーシングの背面より突出した脚部に形成された雌ねじに螺合することで、前記複数の基板の一部を固定することを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−233568(P2011−233568A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99974(P2010−99974)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】