説明

売上データ処理装置、店舗プリンタシステム及びプログラム

【課題】複数の売上データ処理装置と複数のプリンタが接続された店舗プリンタシステムにおいて、売上データ処理装置におけるプリンタのアドレス情報の設定及び管理を容易にする。
【解決手段】本発明に係るECRのCPUは、プリンタID及びIPアドレスを要求する問い合わせデータを通信装置を介して通信ネットワーク上のプリンタのそれぞれに送信する。問い合わせデータに応答して各プリンタから送信されたプリンタID及びIPアドレスが通信装置を介して受信されると、CPUは、受信されたプリンタID及びIPアドレスに基づいて、RAMに記憶されている通信ネットワーク上の各プリンタのプリンタIDとIPアドレスとを対応付けたプリンタネットワーク表を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売上データ処理装置、店舗プリンタシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数台のECR(Electronic Cash Resister)等の売上データ処理装置と複数台のプリンタとを通信ネットワークで接続した店舗プリンタシステムが知られている。このような店舗プリンタシステムにおいては、ECRで登録された注文(オーダ)に対応するプリンタでオーダ内容の印字が行われている。例えば、飲食店では、調理場毎にプリンタが設けられており、ECRで登録されたオーダに対応する調理場のプリンタを出力先としてオーダの印字が行われている。このような店舗プリンタシステムでは、ECRのそれぞれに、各プリンタのネットワーク上のアドレス情報を印字データの種類(例えば、オーダの種類)に対応付けて設定しておく必要がある。
【0003】
一方、一般的なネットワークプリンタにおけるアドレス情報の設定の技術として、特許文献1には、ホスト装置において、アドレスを設定したいプリンタのNICアドレスを含む設定プロトコルをネットワークにブロードキャストすると、プリンタにおいて、設定プロトコルに含まれるMACアドレスと自身のMACアドレスを比較し、一致したときに自身のアドレスを変更するものが記載されている。
【特許文献1】特開平11−53143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の店舗プリンタシステムでは、プリンタのアドレス情報のECRへの設定を自動的に行う技術はなく、プリンタのアドレス情報のECRへの設定は手動により行われていた。また、ECRにはプリンタIDのような概念がなく、印字データの種類に応じて出力先となるプリンタを設定する際にも、プリンタのアドレス情報が使用されていた。そのため、例えば、新しくプリンタが設置された場合や、出力先のプリンタを変更した場合等には、それぞれのECRにおいて、管理者が手動で印字データの種類に対応する出力先プリンタのアドレス情報を設定し直す必要があり、管理が大変であった。また、このような管理のため、プリンタのアドレス情報は固定とせざるを得ず、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)等を利用した自動的なアドレス情報の割り当てを行うことができなかった。
【0005】
本発明の課題は、複数の売上データ処理装置と複数のプリンタとが通信ネットワークを介して接続された店舗プリンタシステムにおいて、売上データ処理装置におけるプリンタのアドレス情報の設定及び管理を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
通信ネットワークを介して、プリンタ識別情報及び前記通信ネットワークにおけるアドレス情報がそれぞれ設定された複数のプリンタと、他の売上データ処理装置とに接続される売上データ処理装置であって、
前記複数のプリンタ及び前記他の売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段と、
前記複数のプリンタのそれぞれのプリンタ識別情報とアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する記憶手段と、
前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせデータを前記通信手段を介して前記複数のプリンタのそれぞれに送信する問い合わせ手段と、
前記問い合わせデータに応答して前記複数のプリンタから送信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報が前記通信手段を介して受信された際に、当該受信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報に基づいて前記プリンタネットワーク表を更新する更新手段と、
を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記更新手段により更新されたプリンタネットワーク表を前記通信手段を介して前記他の売上データ処理装置に送信するプリンタネットワーク表送信処理手段を備える。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記プリンタネットワーク表送信処理手段は、前記更新手段により更新されたプリンタネットワーク表を一斉同報送信により前記他の売上データ処理装置に送信する。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記問い合わせ手段は、前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせ要求パケットを一斉同報送信によって前記複数のプリンタのそれぞれに送信する。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記記憶手段は、印字データの種類と、前記印字データを印字するプリンタのプリンタ識別情報とを対応付けたプリンタ接続表を更に記憶し、
印字データの種類を指定するための入力手段と、
前記記憶手段に記憶されたプリンタ接続表及びプリンタネットワーク表に基づいて、前記入力手段により指定された印字データの種類に対応するプリンタに前記指定された種類の印字データを印字させる印字制御手段と、
を備える。
【0011】
請求項6に記載の発明は、
店舗に設置された複数の売上データ処理装置と、プリンタ識別情報及び通信ネットワークにおけるアドレス情報がそれぞれ設定された複数のプリンタと、が通信ネットワークを介して接続された店舗プリンタシステムであって、
前記売上データ処理装置は、
前記複数のプリンタ及び他の前記売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段と、
前記複数のプリンタのそれぞれのプリンタ識別情報とアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する記憶手段と、
前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせデータを前記通信手段を介して前記複数のプリンタのそれぞれに送信する問い合わせ手段と、
前記問い合わせデータに応答して前記複数のプリンタから送信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報が前記通信手段を介して受信された際に、当該受信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報に基づいて前記プリンタネットワーク表を更新する更新手段と、
を備え、
前記プリンタは、
前記複数の売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段と、
前記売上データ処理装置から送信された問い合わせデータが前記通信手段を介して受信された際に、前記受信された問い合わせデータに応答して、前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を前記通信手段を介して前記売上データ処理装置に送信する応答手段と、
を備える。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記プリンタの前記応答手段は、前記受信された問い合わせデータに応答して、前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を一斉同報送信により送信する。
【0013】
請求項8に記載の発明のプログラムは、
通信ネットワークを介して、プリンタ識別情報及び前記通信ネットワークにおけるアドレス情報がそれぞれ設定された複数のプリンタと、他の売上データ処理装置とに接続される売上データ処理装置に用いられるコンピュータを、
前記複数のプリンタ及び前記他の売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段、
前記複数のプリンタのそれぞれのプリンタ識別情報とアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する記憶手段、
前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせデータを前記通信手段を介して前記複数のプリンタのそれぞれに送信する問い合わせ手段、
前記問い合わせデータに応答して前記複数のプリンタから送信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報が前記通信手段を介して受信された際に、当該受信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報に基づいて前記プリンタネットワーク表を更新する更新手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数の売上データ処理装置と複数のプリンタとが通信ネットワークを介して接続された店舗プリンタシステムにおいて、売上データ処理装置におけるプリンタのアドレス情報の設定及び管理が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
【0016】
(店舗プリンタシステム100の構成)
図1に、本発明の実施形態に係る店舗プリンタシステム100の全体構成例を示す。図1に示すように、店舗プリンタシステム100は、店舗に設置された売上データ処理装置としての複数台のECR1と、複数台のプリンタ2とがLAN(Local Network System)等の通信ネットワークNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。複数台のECR1のうち何れか1台には、DHCPサーバ機能が備えられている。このDHCPサーバ機能を備えたECR1を以下ECR1Aと呼ぶ。
なお、本実施形態においては、ECR1が3台、プリンタ2が4台接続された場合を例にとり説明するが、各装置の台数は特に限定されない。また、通信ネットワークNはインターネットプロトコルにより通信を行うIPネットワークであることとして説明するが、特に限定されない。
【0017】
店舗プリンタシステム100は、例えば飲食店等の店舗に設けられている。本実施の形態において、プリンタ2のそれぞれは、店舗内の温物調理場、焼き物調理場、生物調理場、飲み物調理場に設置されている。各ECR1で入力されたオーダの内容は、印字データとしてオーダされた料理に応じた調理場のプリンタ2に送信され、印字される。
【0018】
(ECR1の構成)
ECR1は、オペレータの操作に基づいてオーダの登録処理(注文された料理の名称(商品名)、単価、売上個数、売上金額等の売上データの登録処理)、精算処理等を行う。
【0019】
図2に、ECR1の要部構成例を示す。
図2に示すように、ECR1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、入力装置13、表示装置14、通信装置15、印字装置16等を備えて構成され、各部はバス17により接続されている。
【0020】
CPU10は、ROM11に記憶されているプログラムを読み出し、RAM12のワークエリアに展開し、該プログラムに従って各部を制御する。例えば、CPU10は、ROM11に記憶されているプログラムに従って、後述するプリンタネットワーク表更新処理、送信側処理、受信側処理、印字制御処理を始めとする各種処理を実行する。
また、ECR1AのCPU10は、ROM11に記憶されているDHCPサーバ処理プログラムとの協働によりDHCPサーバ機能を実現する。DHCPサーバ機能は、DHCPプロトコルに基づきプリンタ2からのIPアドレス要求が受信されると、その要求元のプリンタ2にIPアドレスを割り当てる機能である。
【0021】
ROM11は、半導体の不揮発性メモリ等により構成される。ROM11は、CPU10で実行される各種処理プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。
例えば、ROM11は、後述するプリンタネットワーク表更新処理、送信側処理、受信側処理、印字制御処理を実行するための各種処理プログラムや、入力装置13や通信装置15からの入力に応じてこれらの処理プログラムを起動させるためのメインプログラム等を記憶する。
また、ECR1AのROM11は、CPU10にDHCPサーバ機能を実行させるためのDHCPサーバ処理プログラムを記憶している。
これらのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態でROM11に格納される。CPU10は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0022】
RAM12は、CPU10によりROM11から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に格納する。
【0023】
また、RAM12は、PLU(Price Look Up)ファイル121を始めとする、売上データを格納するための各種ファイルを記憶している。
図3に、PLUファイル121のデータ格納例を示す。PLUファイル121は、商品別に売上データを格納するファイルであり、図3に示すように、商品毎に、PLU NO.、商品名、単価、オーダNO.、売上個数、売上金額を対応付けて格納する。
【0024】
また、RAM12は、プリンタ接続表122を記憶している。図4に、プリンタ接続表122のデータ格納例を示す。プリンタ接続表122は、図4に示すように、印字するデータ(印字データ)の種類(例えば、オーダ1(肉料理)、オーダ2(魚料理)、・・・)と、その印字データの印字を行うプリンタ2のプリンタID(例えば、プリンタID2、プリンタID1、・・・)とを対応付けて格納する。
【0025】
また、RAM12は、プリンタネットワーク表123を記憶している。図5に、プリンタネットワーク表123のデータ格納例を示す。プリンタネットワーク表123は、図5に示すように、通信ネットワークNに接続された各プリンタ2のプリンタIDとそのプリンタのIPアドレスとを対応付けて格納する。ここで、IPアドレスとは、IPネットワーク上におけるネットワークデバイスの識別情報(アドレス情報)である。
【0026】
入力装置13は、電源キー、テンキー/ファンクションキー及びクラークキー等を備えたレジ用のキーボードを含む構成とし、各キー操作に応じた操作信号をCPU10に出力する。ここで、ファンクションキーには、オーダされた料理(商品)を登録するためのPLUキーが含まれる。PLUキーには、それぞれPLU NO.(PLU001、PLU002、・・・)が付与されている。PLUキーが押下されると、この押下されたPLUキーに対応する商品の単価がPLUファイル121から読み出され、売上データが登録される。
【0027】
表示装置14は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成され、CPU10から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0028】
通信装置15は、LAN(Local Area Network)アダプタ等により構成され、通信ネットワークNを介して、他のECR1やプリンタ2とデータ送受信を行う。
【0029】
印字装置16は、例えば、サーマルプリンタ(感熱式プリンタ)であり、レシート用、ジャーナル用のロール紙(感熱紙)を有し、CPU10から入力される指示信号に従って、各ロール紙に対して金額等のデータをプリントアウトする。
【0030】
(プリンタ2の構成)
プリンタ2は、ECR1において登録されたオーダの内容を印字する。プリンタ2のそれぞれには、各プリンタ2を識別するためのプリンタ識別情報として、プリンタIDが設定されている。本実施形態において、温物調理場に設置されているプリンタ2にはプリンタID1が、焼き物調理場に設置されているプリンタ2にはプリンタID2が、生物調理場に設置されているプリンタ2にはプリンタID3が、飲み物調理場に設置されているプリンタ2にはプリンタID4がそれぞれ設定されているものとする。
【0031】
図6に、プリンタ2の要部構成例を示す。図6に示すように、プリンタ2は、CPU20、ROM21、RAM22、入力装置23、印字装置24、通信装置25、プリンタID設定装置26等を備えて構成され、各部はバス27を介して接続されている。
【0032】
CPU20は、ROM21に記憶されているプログラムを読み出し、RAM22のワークエリアに展開し、該プログラムに従って各部を制御する。例えば、CPU20は、ROM21に記憶されているプログラムに従って、後述するIPアドレス取得処理、受信データ処理を実行する。
【0033】
ROM21は、半導体の不揮発性メモリ等により構成される。ROM21は、CPU20で実行される各種処理プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。
【0034】
RAM22は、CPU20によりROM21から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に格納する。
また、RAM22は、自プリンタに係る各種設定情報や、IPアドレス等を記憶する。例えば、RAM22は、IPアドレスを保存するための「MYIP」領域(図示せず)を有する。
【0035】
入力装置23は、電源キー、導入キー等を備えて構成され、各キー操作に応じた操作信号をCPU20に出力する。導入キーとは、新たにプリンタ2を設置(導入)した場合等に、プリンタ2の設定を初期化して起動する指示を入力するためのキーである。この導入キーが押下されると、IPアドレスも新たに取得される。
【0036】
印字装置24は、例えば、CPU20から入力される指示信号に従って、用紙に対してオーダ内容等をプリントアウトする。
【0037】
通信装置25は、LANアダプタ等により構成され、通信ネットワークNを介して、ECR1等とデータ送受信を行う。
【0038】
プリンタID設定装置26は、ディップスイッチ等により構成され、自プリンタのプリンタIDを設定、保持する。
【0039】
(店舗プリンタシステム100の動作)
次に、店舗プリンタシステム100の各装置における動作について説明する。
なお、プリンタ2のそれぞれには、プリンタID設定装置26により予めプリンタIDが設定され、保持されているものとする。
【0040】
まず、各プリンタ2におけるIPアドレスの設定動作について説明する。
図7に、各プリンタ2においてCPU20により実行されるIPアドレス取得処理を示す。このIPアドレス取得処理は、電源キーが押下された際に、CPU20とIPアドレス取得処理プログラムとの協働により実行される。
【0041】
IPアドレス設定処理においては、まず、入力装置23の導入キーが押下されているか否かが判断され、導入キーが押下されていると判断されると(ステップT1;YES)、DHCPプロトコルに基づいて、通信装置25によりIPアドレス要求が送信される(ステップT2)。IPアドレス要求は、通信ネットワークN上の各装置に一斉同報送信される。一斉同報送信とは、通信ネットワークN上の全ての装置に対してデータを送信することをいう。
【0042】
IPアドレス要求が送信されると、処理はDHCPサーバ(ここではECR1A)からのIPアドレス受信待ち状態となる(ステップT3)。通信装置25によりDHCPサーバから送信されたIPアドレスが受信されると(ステップT4;YES)、受信されたIPアドレスがRAM22の「MYIP」領域に保存され(ステップT5)、処理はステップT6に移行する。
【0043】
一方、入力装置23の導入キーが押下されていないと判断された場合(ステップT1;NO)、処理はステップT6に移行する。
【0044】
ステップT6においては、「MYIP」に保存されているIPアドレスが自プリンタのIPアドレスとして設定され(ステップT6)、IPアドレス取得処理は終了する。
【0045】
次に、何れかのECR1において各プリンタ2へIPアドレスを問い合わせてRAM12のプリンタネットワーク表123を更新する動作について説明する。
図8に、ECR1においてCPU10により実行されるプリンタネットワーク表更新処理のフローを示す。このプリンタネットワーク表更新処理は、電源キーが押下された際や、入力装置13による指示が入力された際、或いはECR1の導入時等に、CPU10とプリンタネットワーク表更新処理プログラムとの協働により実行される。この処理の実行により、問い合わせ手段、更新手段、プリンタネットワーク表送信処理手段が実現される。
【0046】
まず、プリンタ2にIPアドレス及びプリンタIDを問い合わせるための問い合わせ要求パケットが作成される(ステップS11)。問い合わせ要求パケットは、例えば、パケットヘッダに問い合わせ要求パケットであることを示す値が入った問い合わせデータである。
【0047】
次いで、問い合わせ要求パケットが通信装置15により一斉同報送信され(ステップS12)、処理はプリンタ2からの応答パケットの受信待ち状態となる(ステップS13)。
【0048】
各プリンタ2においては、電源ON時にはCPU20により実行される受信データ処理によって通信装置25におけるデータ受信が監視されており、通信装置25においてデータが受信されると、受信したデータに応じた処理が行われる。
【0049】
ここで、図9を参照して、プリンタ2のCPU20により実行される受信データ処理について説明する。受信データ処理は、CPU20と受信データ処理プログラムとの協働により実行される。この処理の実行により応答手段が実現される。
【0050】
通信装置25においてデータが受信されると(ステップT11;YES)、受信されたデータのヘッダ等(パケットヘッダ等)が参照され、受信されたデータが問い合わせ要求パケットであるか否かが判断される(ステップT12)。受信されたデータが問い合わせ要求パケットであるか否かは、受信されたパケットのパケットヘッダが問い合わせ要求パケットであることを示す値であるか否かにより判断される。
【0051】
受信されたデータが問い合わせ要求パケットではないと判断されると(ステップT12;NO)、通常の印字処理が実行され(ステップT13)、処理はステップT11に戻る。印字処理では、受信されたデータ(印字データ)に基づいて印字装置24により用紙上にオーダ内容が印字される。
【0052】
一方、受信されたデータが問い合わせ要求パケットであると判断されると(ステップT12;YES)、自プリンタに設定されているプリンタID及びIPアドレスを含む応答パケットが通信装置25により一斉同報送信され(ステップT14)、処理はステップT11に戻る。
【0053】
図10に、ステップT14の処理の詳細フローを示す。
ステップT14においては、まず、応答パケットが作成される。具体的には、まず、上述の問い合わせ要求パケットに対する応答パケットであることを示す値がパケットヘッダにセットされる(ステップT101)。次いで、プリンタID設定装置26に設定されているプリンタIDが参照され、応答パケットにセットされる(ステップT102)。次いで、RAM22の「MYID」領域に格納されているプリンタIDが取得され、応答パケットにセットされる(ステップT103)。
【0054】
図11に、応答パケットのデータ構成例を示す。図11に示すように、応答パケットは、パケットヘッダ、プリンタID及びIPアドレスにより構成されている。パケットヘッダには、IPアドレス及びプリンタIDの問い合わせに対する応答パケットであることを示す値(ここでは「2」)がセットされる。プリンタIDには、自プリンタのプリンタIDがセットされる。IPアドレスには、自プリンタのIPアドレスがセットされる。
【0055】
応答パケットが作成されると、作成された応答パケットが通信装置25により一斉同報送信される(ステップT104)。
【0056】
図8に戻り、通信装置15によりデータが受信されると(ステップS14;YES)、受信されたデータのヘッダ等(パケットヘッダ等)が参照され、受信されたデータが応答パケットであるか否かが判断される(ステップS15)。受信されたデータが応答パケットではないと判断されると(ステップS15;NO)、処理はステップS13に戻る。
【0057】
受信されたパケットが応答パケットであると判断されると(ステップS15;YES)、受信されたパケットから「プリンタID」と「IPアドレス」が取得される(ステップS16)。
【0058】
次いで、応答パケットに含まれるプリンタIDとプリンタIDが一致するレコード(プリンタID及びIPアドレス)がRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123から取得され(ステップS17)、取得されたレコードのIPアドレスと受信された応答パケットに含まれるIPアドレスとが比較される(ステップS18)。比較の結果、両者が一致すると判断されると(ステップS18;同じ)、処理はステップS13に戻る。両者が一致しないと判断されると(ステップS18;異なる)、RAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123において、上記取得されたレコードのIPアドレスが応答パケットのIPアドレスにより上書きされ更新される(ステップS19)。そして、処理はステップS13に戻り、処理は次の応答パケットの受信待ち状態となる。なお、ステップS17において、応答パケットに含まれるプリンタIDとプリンタIDが一致するレコードが存在しなかった場合は、応答パケットのプリンタID及びIPアドレスがRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123に追加され、当該プリンタネットワーク表123が更新される。
【0059】
ステップS14において、通信装置15により一定時間以上データが受信されない場合(ステップS14;NO)、RAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123が更新されたか否かが判断され、更新されたと判断されると(ステップS20;YES)、更新されたプリンタネットワーク表123の全データが通信装置15により一斉同報送信される(ステップS21)。そして、プリンタネットワーク表更新処理は終了する。
【0060】
ステップS21において、更新後のプリンタネットワーク表123のデータが一斉同報送信されるので、通信ネットワークN上の他のECR1と更新されたプリンタネットワーク表123を共有することができる。
【0061】
ここで、ECR1間におけるプリンタネットワーク表123の共有動作について詳述する。
図12に、ECR1間におけるプリンタネットワーク表123の共有動作のフローを示す。送信側及び受信側の処理は、各ECR1のCPU10とROM11に記憶されているプログラムとの協働により実行される。なお、図12における送信側の処理のフローは、図8のステップS21の詳細フローである。
【0062】
まず、送信側のECR1において、共有するデータがある旨の「共有データ要求」が通信装置15により一斉同報送信される(ステップS101)。
【0063】
受信側のECR1においては、データ受信待ち状態となっており(ステップS102)、通信装置15によりデータが受信されると、受信されたデータが共有データ要求であるか否かが判断される(ステップS103)。受信されたデータが共有データ要求であると判断されると(ステップS103;YES)、共有データ要求に対する応答が通信装置15により送信側のECR1に送信される(ステップS104)。受信されたデータが共有データ要求ではないと判断されると(ステップS103;NO)、処理はステップS102に戻る。
【0064】
送信側のECR1においては、共有データ要求の応答が受信されると(ステップS105;YES)、RAM12に記憶されている更新されたプリンタネットワーク表123の全データが通信装置15により一斉同報送信される(ステップS106)。ここで、共有データ要求の応答が一つでも受信された場合は、プリンタネットワーク表123の全データが通信装置15により一斉同報送信される。プリンタネットワーク表123のデータは、一レコード毎にプリンタ設定パケットとして送信される。プリンタ設定パケットは、図11に示した応答パケットと同様に、パケットヘッダ、プリンタID、IPアドレスにより構成される。プリンタ設定パケットにおいては、パケットヘッダにプリンタ設定パケットであることを示す値が書き込まれる。
【0065】
受信側のECR1においては、通信装置15によりデータが受信されると(ステップS107;YES)、受信されたデータのヘッダ等(パケットヘッダ等)が参照され、受信データがプリンタ設定パケットであるか否かが判断される。受信データがプリンタ設定パケットではないと判断されると(ステップS108;NO)、処理はステップS107に戻る。
【0066】
一方、受信データがプリンタ設定パケットであると判断されると(ステップS108;YES)、受信されたパケットから「プリンタID」と「IPアドレス」が取得される(ステップS109)。
【0067】
次いで、プリンタ設定パケットに含まれるプリンタIDとプリンタIDが一致するレコード(プリンタID及びIPアドレス)がRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123から取得され(ステップS110)、取得されたレコードのIPアドレスと受信したプリンタ設定パケットに含まれるIPアドレスとが比較される(ステップS111)。比較の結果、両者が一致すると判断されると(ステップS111;同じ)、処理はステップS107に戻る。両者が一致しないと判断されると(ステップS111;異なる)、プリンタ設定パケットのIPアドレスにより、プリンタネットワーク表123における上記取得されたレコードのIPアドレスが上書き更新される(ステップS112)。そして、処理はステップS107に戻り、次のプリンタ設定パケットの受信待ち状態となる。なお、ステップS110において、プリンタ設定パケットに含まれるプリンタIDとプリンタIDが一致するレコードが存在しなかった場合は、プリンタ設定パケットのプリンタID及びIPアドレスがRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123に追加され、当該プリンタネットワーク表123が更新される。
【0068】
ステップS107において、通信装置15を介して一定時間以上データが受信されない場合(ステップS107;NO)、受信側の処理は終了する。
【0069】
以上のように、ECR1の何れかにおいてプリンタ2のIPアドレス及びプリンタIDの問い合わせが行われ、プリンタネットワーク表123が更新されると、更新されたプリンタネットワーク表123のデータが一斉同報送信される。従って、プリンタ2のIPアドレス及びプリンタIDの問い合わせを行っていないECR1においても、更新されたプリンタネットワーク表123を受信して自己のRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123を更新することが可能となる。
【0070】
なお、図9で説明したように、各プリンタ2においては問い合わせ要求パケットが受信されると自己のプリンタID及びIPアドレスを一斉同報送信するので、IPアドレスの問い合わせを行っていないECR1においても応答パケットを受信することができる。そこで、各ECR1において、図13に示すECR制御処理を行うことで、IPアドレスの問い合わせを行ったECR1が他のECR1に更新したプリンタネットワーク表123を一斉同報送信しなくとも他のECR1においてプリンタネットワーク表123の更新を行うことが可能となる。
【0071】
ここで、図13を参照してECR制御処理について説明する。ECR制御処理は、ECR1のCPU10とECR制御処理プログラムとの協働により実行される処理である。
【0072】
まず、通信装置15においてデータが受信されたか否かが判断され、データが受信されていないと判断されると(ステップS31;NO)、入力装置13においてキー入力がされたか否かが判断される(ステップS32)。入力装置13においてキー入力がされていないと判断されると(ステップS32;NO)、処理はステップS31に戻る。入力装置13においてキー入力がされたと判断されると(ステップS32;YES)、キー入力に応じた処理が実行され(ステップS33)、処理はステップS31に戻る。
【0073】
一方、ステップS31において通信装置15によりデータが受信されたと判断されると(ステップS31;YES)、受信されたデータが応答パケット(図11参照)であるか否かが判断される(ステップS34)。受信されたデータが応答パケットではないと判断されると(ステップS34;NO)、処理はステップS31に戻る。なお、ここでは図示していないが、DHCPサーバ機能を備えたECR1Aにおいては、受信されたデータがIPアドレス要求である場合、IPアドレスの割り当てが行われる。
【0074】
受信されたデータが応答パケットであると判断されると(ステップS34;YES)、受信された応答パケットから「プリンタID」と「IPアドレス」が取得される(ステップS35)。
【0075】
次いで、応答パケットに含まれるプリンタIDとプリンタIDが一致するレコード(プリンタID及びIPアドレス)がRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123から取得され(ステップS36)、取得されたレコードのIPアドレスと受信された応答パケットに含まれるIPアドレスとが比較される(ステップS37)。比較の結果、両者が一致すると判断されると(ステップS37;同じ)、処理はステップS31に戻る。両者が一致しないと判断されると(ステップS37;異なる)、応答パケットのIPアドレスにより、プリンタネットワーク表123における上記取得されたレコードのIPアドレスが上書き更新され(ステップS38)、処理はステップS31に戻る。なお、ステップS36において、応答パケットに含まれるプリンタIDとプリンタIDが一致するレコードが存在しなかった場合は、応答パケットのプリンタID及びIPアドレスがRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123に追加され、当該プリンタネットワーク表123が更新される。
【0076】
上記ECR制御処理のステップS31〜S38の処理は、電源がOFFされるまで繰り返し実行される。
【0077】
上記ECR制御処理によれば、各ECR1においてプリンタ2から応答パケットが受信されると、受信された応答パケットのプリンタID及びIPアドレスに基づいてRAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123が更新される。従って、プリンタ2にプリンタID及びIPアドレスの問い合わせ要求を行ったECR1が更新後のプリンタネットワーク表123を一斉同報送信しなくとも、他のECR1においてプリンタ2から一斉同報送信された応答パケットに基づいてプリンタネットワーク表123を更新することが可能となる。
【0078】
次に、各ECR1において登録されたオーダを、オーダの種類に応じたプリンタ2に印字させる処理について説明する。
図14に、入力装置13のPLUキーの操作に応じてCPU10により実行される印字制御処理のフローを示す。この印字制御処理は、CPU10とROM11に記憶されている印字制御処理プログラムとの協働により実行される。
【0079】
PLUキーが押下されると(ステップS41)、押下されたPLUキーに対応付けられているPLU NO.とPLU NO.が一致するレコードがPLUファイル121から検索され(ステップS42)、検索されたレコードのオーダNO.に設定されている値が取得される(ステップS43)。
【0080】
次いで、RAM12に記憶されているプリンタ接続表122が参照され、上記取得されたオーダNO.に対応付けられたプリンタIDが取得される(ステップS44)。
次いで、RAM12に記憶されているプリンタネットワーク表123が参照され、取得されたプリンタIDに対応付けられたIPアドレスが取得される(ステップS45)。
【0081】
そして、ステップS41で押下されたPLUキーのオーダ(オーダNO.、商品名、価格、個数等)を印字するための印字データ及び印字指示が上記取得されたIPアドレスに対して送信され(ステップS46)、印字制御処理は終了する。IPアドレスに対応するプリンタ2においては、図9に示す受信データ処理により、受信された印字データに基づいて印字装置24により用紙上にオーダ内容が印字される。
【0082】
例えば、PLU NO.0001のPLUキーが押下された場合、まず、PLUファイル121が参照され、PLU NO.0001に対応するオーダNO.「4」が取得される。次いで、プリンタ接続表122が参照され、「オーダ4(サラダ)」に対応する「プリンタID3」が取得される。次いで、プリンタネットワーク表123が参照され、プリンタID3に対応するIPアドレス「129.1.2.113」が取得される。そして、取得されたIPアドレス宛にサラダのオーダを印字するための印字データ及び印字指示が送信される。IPアドレス「129.1.2.113」が設定されているプリンタ2は生物調理場にあるので、生物調理場に設置されているプリンタ2でサラダのオーダが印字される。
【0083】
以上説明したように、本実施形態に係るECR1のCPU10は、プリンタID及びIPアドレスを要求する問い合わせデータを通信装置15を介して通信ネットワークN上のプリンタ2のそれぞれに送信する。問い合わせデータに応答してプリンタ2から送信されたプリンタID及びIPアドレスが通信装置15を介して受信されると、CPU10は、受信されたプリンタID及びIPアドレスに基づいて、RAM12に記憶されている通信ネットワークN上の各プリンタのプリンタIDとIPアドレスとを対応付けたプリンタネットワーク表を更新する。
【0084】
従って、通信ネットワークN上の各プリンタ2に設定されているIPアドレスをオペレータが手動によりECR1に設定する必要がなくなり、ECR1におけるプリンタ2のIPアドレスの設定及び管理が容易となる。
【0085】
また、ECR1のCPU10は、更新されたプリンタネットワーク表123を他のECR1に送信するので、複数のECR1のそれぞれがプリンタ2に問い合わせデータを送信する必要がなくなり、複数のECR1におけるプリンタネットワーク表123の更新を効率的に行うことが可能となる。更新されたプリンタネットワーク表123を他のECR1に送信する際には、更新されたプリンタネットワーク表123を一斉同報送信により送信することで、他のECR1のそれぞれをあて先としてプリンタネットワーク表123を送信する必要がなくなり、プリンタネットワーク表123を少ない処理負荷で他のECR1に送信することが可能となる。
【0086】
また、プリンタ2に問い合わせデータを送信する際には、プリンタ2に設定されているプリンタID及びIPアドレスを要求する問い合わせ要求パケットを一斉同報送信によって送信することで、複数のプリンタ2のそれぞれをあて先として問い合わせデータを送信する必要がなくなり、少ない処理負荷で複数のプリンタ2のそれぞれに問い合わせデータを送信することが可能となる。
【0087】
また、ECR1は、オーダの種類と、オーダの内容を印字するプリンタ2のプリンタIDとを対応付けたプリンタ接続表122をRAM12に記憶しており、入力装置13によりオーダが登録されると、CPU10は、RAM12に記憶されたプリンタ接続表122及びプリンタネットワーク表123に基づいて、登録されたオーダに対応するプリンタ2に印字データを送信しオーダの内容を印字させる。従って、オーダの種類に対応するプリンタ2にオーダの内容を印字、出力させることが可能となる。
【0088】
また、プリンタ2のCPU20は、通信装置25によりECR1から問い合わせデータを受信すると、自プリンタのプリンタID及びIPアドレスを含む応答パケットを一斉同報により送信する。従って、問い合わせデータを送信したECR1以外の他のECR1でも応答パケットを受信することが可能となり、複数のECR1におけるプリンタネットワーク表123の更新を効率的に行うことが可能となる。
【0089】
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る店舗プリンタシステム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、店舗プリンタシステム100は飲食店内に設置されている場合を例にとり説明したが、これに限定されず、他の店舗や施設等に設置されていてもよい。
【0090】
その他、店舗プリンタシステム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施形態における店舗プリンタシステムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1のECRの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のRAMに記憶されるPLUファイルのデータ格納例を示す図である。
【図4】図2のRAMに記憶されるプリンタ接続表のデータ格納例を示す図である。
【図5】図2のRAMに記憶されるプリンタネットワーク表のデータ構成例を示す図である。
【図6】図1のプリンタの機能的構成を示すブロック図である。
【図7】図6のCPUにより実行されるIPアドレス取得処理を示すフローチャートである。
【図8】図2のCPUにより実行されるプリンタネットワーク表更新処理を示すフローチャートである。
【図9】図6のCPUにより実行される受信データ処理を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップT14の処理を示すフローチャートである。
【図11】応答パケットのデータ構成例を示す図である。
【図12】図1のECR間におけるプリンタネットワーク表の共有動作を示すフローチャートである。
【図13】図2のCPUにより実行されるECR制御処理を示すフローチャートである。
【図14】図2のCPUにより実行される印字制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
100 店舗プリンタシステム
1 ECR
10 CPU
11 ROM
12 RAM
121 PLUファイル
122 プリンタ接続表
123 プリンタネットワーク表
13 入力装置
14 表示装置
15 通信装置
16 印字装置
17 バス
2 プリンタ
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 入力装置
24 印字装置
25 通信装置
26 プリンタID設定装置
27 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して、プリンタ識別情報及び前記通信ネットワークにおけるアドレス情報がそれぞれ設定された複数のプリンタと、他の売上データ処理装置とに接続される売上データ処理装置であって、
前記複数のプリンタ及び前記他の売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段と、
前記複数のプリンタのそれぞれのプリンタ識別情報とアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する記憶手段と、
前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせデータを前記通信手段を介して前記複数のプリンタのそれぞれに送信する問い合わせ手段と、
前記問い合わせデータに応答して前記複数のプリンタから送信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報が前記通信手段を介して受信された際に、当該受信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報に基づいて前記プリンタネットワーク表を更新する更新手段と、
を備える売上データ処理装置。
【請求項2】
前記更新手段により更新されたプリンタネットワーク表を前記通信手段を介して前記他の売上データ処理装置に送信するプリンタネットワーク表送信処理手段を備える請求項1に記載の売上データ処理装置。
【請求項3】
前記プリンタネットワーク表送信処理手段は、前記更新手段により更新されたプリンタネットワーク表を一斉同報送信により前記他の売上データ処理装置に送信する請求項2に記載の売上データ処理装置。
【請求項4】
前記問い合わせ手段は、前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせ要求パケットを一斉同報送信によって前記複数のプリンタのそれぞれに送信する請求項1〜3の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、印字データの種類と、前記印字データを印字するプリンタのプリンタ識別情報とを対応付けたプリンタ接続表を更に記憶し、
印字データの種類を指定するための入力手段と、
前記記憶手段に記憶されたプリンタ接続表及びプリンタネットワーク表に基づいて、前記入力手段により指定された印字データの種類に対応するプリンタに前記指定された種類の印字データを印字させる印字制御手段と、
を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
【請求項6】
店舗に設置された複数の売上データ処理装置と、プリンタ識別情報及び通信ネットワークにおけるアドレス情報がそれぞれ設定された複数のプリンタと、が通信ネットワークを介して接続された店舗プリンタシステムであって、
前記売上データ処理装置は、
前記複数のプリンタ及び他の前記売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段と、
前記複数のプリンタのそれぞれのプリンタ識別情報とアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する記憶手段と、
前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせデータを前記通信手段を介して前記複数のプリンタのそれぞれに送信する問い合わせ手段と、
前記問い合わせデータに応答して前記複数のプリンタから送信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報が前記通信手段を介して受信された際に、当該受信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報に基づいて前記プリンタネットワーク表を更新する更新手段と、
を備え、
前記プリンタは、
前記複数の売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段と、
前記売上データ処理装置から送信された問い合わせデータが前記通信手段を介して受信された際に、前記受信された問い合わせデータに応答して、前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を前記通信手段を介して前記売上データ処理装置に送信する応答手段と、
を備える店舗プリンタシステム。
【請求項7】
前記プリンタの前記応答手段は、前記受信された問い合わせデータに応答して、前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を一斉同報送信により送信する請求項6に記載の店舗プリンタシステム。
【請求項8】
通信ネットワークを介して、プリンタ識別情報及び前記通信ネットワークにおけるアドレス情報がそれぞれ設定された複数のプリンタと、他の売上データ処理装置とに接続される売上データ処理装置に用いられるコンピュータを、
前記複数のプリンタ及び前記他の売上データ処理装置とデータ送受信を行うための通信手段、
前記複数のプリンタのそれぞれのプリンタ識別情報とアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する記憶手段、
前記設定されているプリンタ識別情報及びアドレス情報を要求する問い合わせデータを前記通信手段を介して前記複数のプリンタのそれぞれに送信する問い合わせ手段、
前記問い合わせデータに応答して前記複数のプリンタから送信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報が前記通信手段を介して受信された際に、当該受信されたプリンタ識別情報及びアドレス情報に基づいて前記プリンタネットワーク表を更新する更新手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−79337(P2010−79337A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243578(P2008−243578)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】