説明

変位センサ

【課題】一次元のスケール格子に対するスケール光結像系の二次元の変位を検出でき、構造が簡単な変位センサを提供する。
【解決手段】X方向に配置されたスケール格子110から結像系190にZ軸にほぼ平行なスケール光成分OP1A、OP1Bを射出し、Z方向に平行な光路OP1に沿って伝播した当該スケール光成分を受光した検出部201は、X方向の変位を示す変位信号を出力し、スケール格子110から結像系190にZ軸から傾いた方向にほぼ平行にスケール光成分OP2A、OP2Bを射出し、Z方向から傾いた光路OP2に沿って伝播した当該スケール光成分を受光した検出部202は、X方向の変位とZ方向の変位とを含む変位信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変位センサに関し、特に、スケール格子に対するスケール光結像系の変位を光学的に検出する変位センサに関する
【背景技術】
【0002】
一次元のスケール格子に対するスケール光結像系の二次元の変位を光学的に検出するエンコーダが開示されている(特許文献1参照)。しかしながら、その構造は複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,601,947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、一次元のスケール格子に対するスケール光結像系の二次元の変位を検出でき、構造が簡単な変位センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、
第1の方向に配置され、前記第1の方向に実質的に垂直な第2の方向に延在する格子バーを有するスケール格子であって、前記第1の方向および前記第2の方向に垂直な第3の方向に沿って該スケール格子に入射する平面波の回折次数角度に相当する回折面を定める前記スケール格子と、
スケール光結像系と、
を備える変位センサであって、
前記スケール光結像系は、
前記平面波と同じ波長の照明光を前記スケール格子に供給するように構成された照明部と、
第1および第2の光路を有する結像系と、
第1および第2の検出部を有する検出器と、を備え、
前記スケール格子から前記結像系に第1のスケール光成分を射出し、前記第1のスケール光成分が前記第1の光路に沿って前記第1の検出器部に向い、
前記スケール格子から前記結像系に第2のスケール光成分を射出し、前記第2のスケール光成分が前記第2の光路に沿って前記第2の検出器部に向かい、前記第2の光路は、前記スケール格子近傍では、前記第3の方向に対して所定の角度傾いており、前記所定の角度は、前記第3の方向と前記第1の方向を含む面内で定められるように構成され、
前記第1の検出部は、前記第1の光路に沿って伝播した前記第1のスケール光成分を受光し、前記スケール格子に対する前記スケール光結像系の前記第1の方向に沿った変位を示す第1の信号成分を少なくとも含む第1の変位信号を出力するように構成され、
前記第2の検出部は、前記第2の光路に沿って伝播した前記第2のスケール光成分を受光し、前記第1の信号成分および前記第1の方向および前記第3の方向に沿った前記スケール格子に対する前記スケール光結像系の変位を示す第2の信号成分を含む第2の変位信号を出力するように構成されている変位センサが提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、一次元のスケール格子に対するスケール光結像系の二次元の変位を検出でき、構造が簡単な変位センサが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の変位センサを説明するための概略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態の変位センサを説明するための概略縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態の変位センサを説明するための概略図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態の変位センサを説明するための概略斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態の変位センサを説明するための概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1、2を参照すれば、第1の実施の形態の変位センサ100は、スケール格子110と、スケール光結像系120とを備えている。
【0010】
スケール格子110は、X方向に間隔PSGで配置された格子バー118を備えている。間隔PSGはいくつかの実施の形態では、1μmである。各格子バー118は、X方向に直交するY方向に延在している。スケール格子110は、1セットの回折面111、112、113を定める。回折面111、112、113は、スケール格子110に垂直に入射する平面波の回折次数角度θ1、θ2、θ3にそれぞれ相当する。本実施の形態では、θ1=0、θ2=−θ3である。回折面111はX方向に垂直である。回折面112、113は回折面111に対して対称である。本実施の形態においては、スケール格子110は透過型のスケール格子である。しかしながら、反射型のスケール格子を使用することもできる。
【0011】
スケール光結像系120は、照明部160、結像系190および検出器200を備えている。照明部160は、スケール格子110に照明光ビーム133を供給する。照明部160は、光源130、レンズ140、格子150Aおよび格子150Bを備えている。光源130は、光ビーム131を発生する。光ビーム131の波長は、いくつかの実施の形態では、0.650μmである。レンズ140は、光ビーム131を、格子150Aに入射する平行光ビーム132する。
【0012】
格子150Aは、互いの間隔がPsplitの格子バーを備え、格子150Bは、互いの間隔がPcombの格子バーを備えている。いくつかの実施の形態では、Psplitは0.976μmであり、Pcombは0.500μmである。他の実施の形態では、Psplitは1.026μmである。なお、これらの値は例示であって、限定的なものではない。格子150Aと格子150Bは、平行光ビーム132から照明光ビーム133を生成する。照明光ビーム133は、照明光成分Aと照明光成分Bとを備えている。照明光成分Aは回折面113に対して偏角DAA傾いている。照明光成分Bは回折面112に対して偏角DAB傾いている。
【0013】
また、格子150Aと格子150Bは、照明光成分A’と照明光成分B’とを生成する。照明光成分A’と照明光成分B’は、それぞれ回折面113および回折面112に対して偏角DAAおよび偏角DAB傾いている。照明光成分A’と照明光成分B’は格子150Aと格子150Bの、照明光成分Aと照明光成分Bを生成する箇所からY方向に離れた箇所から生成される。
【0014】
格子150Aと格子150Bは、照明光132から生成される0次光の出射を抑制し、X方向に垂直な面に平行な照明光成分を抑制し、その結果、当該面に平行な照明光成分をなくすように構成されている位相格子を備えている。
【0015】
回折面111、112および113に対する照明光成分A、照明光成分A’、照明光成分Bおよび照明光成分B’の配置は照明部160の重要な特徴である。照明部160の他の実施の形態として、照明光ビーム133内で照明光成分A、A’、BおよびB’の同様な配置をもたらし、検出器200の光検出器をいっぱいに照明するために結像系190によって像が形成される領域よりも大きいスケール格子110上の領域に、照明光成分A、A’、BおよびB’が重なるようなピッチを単一の格子が有している限り、当該単一の格子を使用してもよい。
【0016】
なお、照明部160は、例示であって、限定的なものではない。上記のように配置され、相互にコヒーレントな照明光成分Aおよび照明光成分Bを有する照明光133をもたらす照明部であれば、使用できる。
【0017】
照明光成分Aは、スケール格子110によって回折され、スケール光成分OP1A、スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP3Aを生成する。スケール光成分OP1Aは、照明光成分Aから生成され、スケール光成分OP1Aが回折面111から偏角DAAに相当する角度θOP1Aだけ逸れるように回折面111に実質的に沿ってスケール格子110から出射される。スケール光成分OP2Aは、照明光成分Aから生成され、スケール光成分OP1Aが回折面112から偏角DAAに相当する角度θOP2Aだけ逸れるように回折面112に実質的に沿ってスケール格子110から出射される。スケール光成分OP3Aは、照明光成分Aから生成され、スケール光成分OP1Aが回折面113から偏角DAAに相当する角度θOP3Aだけ逸れるように回折面113に実質的に沿ってスケール格子110から出射される。
【0018】
照明光成分Bは、スケール格子110によって回折され、スケール光成分OP1B、スケール光成分OP2Bおよびスケール光成分OP3Bを生成する。スケール光成分OP1Bは、照明光成分Bから生成され、スケール光成分OP1Bが回折面111から偏角DABに相当する角度θOP1Bだけ逸れるように回折面111に実質的に沿ってスケール格子110から出射される。スケール光成分OP2Bは、照明光成分Bから生成され、スケール光成分OP1Bが回折面112から偏角DABに相当する角度θOP2Bだけ逸れるように回折面112に実質的に沿ってスケール格子110から出射される。スケール光成分OP3Bは、照明光成分Bから生成され、スケール光成分OP1Bが回折面113から偏角DABに相当する角度θOP3Bだけ逸れるように回折面113に実質的に沿ってスケール格子110から出射される。
【0019】
照明光成分Aに対する回折面113、111、112の回折次数は、それぞれ、0、1、2である。照明光成分Bに対する回折面113、111、112の回折次数は、それぞれ、−2、−1、0である。回折面111および112の回折次数は互いに1異なる。回折面111および113の回折次数は互いに1異なる。回折面112および113の回折次数は互いに2異なる。しかしながら、回折面112および113の回折次数は、互いに整数N(Nは少なくとも1である)異なっていてもよい(中央の回折面は任意であってよく、N=1の場合は、信号周期は、スケール間隔である)。
【0020】
照明光成分A’およびB’は、スケール格子110によって回折され、スケール光成分OP1A’、OP1B’、OP2A’、OP2B’、OP3A’、OP3B’(図示せず)を生成する。スケール光成分OP1A’、OP1B’、OP2A’、OP2B’、OP3A’、OP3B’(図示せず)は、それぞれ、スケール光成分OP1A、OP1B、OP2A、OP2B、OP3A、OP3Bと略平行である。
【0021】
スケール光結像系120の結像系190は、偏向素子DEOP2およびDEOP3と、テレセントリック結像部180とを備えている。いくつかの実施の形態では、図1、2に示されているように、偏向素子DEOP2およびDEOP3はプリズムを備えている。他の実施の形態では、偏向素子DEOP2およびDEOP3は格子または鏡を備えていてもよい。テレセントリック結像部180は、レンズ181、アパーチャスリット182およびレンズ183を備えるダブルテレセントリック結像系である。アパーチャスリット182は、レンズ181の焦平面とレンズ183の焦平面に配置されている。テレセントリック結像部180は、X方向およびY方向に垂直なZ方向の光軸OAを備えている。検出器200は、X方向に配置された3つの検出部201、202、203を備えている(図3参照)。検出部201は、Y方向に配置された検出器DET1およびDET1’を備えている。検出部202は、Y方向に配置された検出器DET2およびDET2’を備えている。検出部203は、Y方向に配置された検出器DET3およびDET3’を備えている。
【0022】
スケール光結像系120は、3つの光路OP1,OP2およびOP3を備えている。光路OP1は、X方向に垂直であり、回折面111に平行な最初の光路部OP11と、テレセントリック結像部180を通る次の光路部OP12を備えている。光路OP1の最初の光路部OP11と光路OP1の次の光路部OP12は、テレセントリック結像部180の光軸OAに一致している。
【0023】
スケール格子110は、最初の光路部OP11に沿ってスケール光成分OP1Aおよびスケール光成分OP1Bを出射するように構成されている。スケール光成分OP1Aおよびスケール光成分OP1Bは、スケール格子110から出射し、テレセントリック結像部180に入射するので、光路OP1の最初の光路部OP11に沿うスケール光成分OP1Aは、テレセントリック結像部180の光軸OAに平行なアライメントから偏角DAAに相当する角度θOP1Aだけ逸れ、光路OP1の最初の光路部OP11に沿うスケール光成分OP1Bは、テレセントリック結像部180の光軸OAに平行なアライメントから偏角DABに相当する角度θOP1Bだけ逸れている。
【0024】
テレセントリック結像部180は、検出部201に対して、スケール光成分OP1Aおよびスケール光成分OP1Bを出射するように構成されている。検出部201は、光軸OP1に沿って送られてきたスケール光成分OP1Aおよびスケール光成分OP1Bを受光し、スケール格子110に対するスケール光結像系120のX方向に沿う変位を示す信号成分のみを含む変位信号を出力するように構成されている。
【0025】
光路OP2は、テレセントリック結像部180の光軸OAに平行でない回折面112に平行な最初の光路部OP21と、テレテレセントリック結像部180を通る次の光路部OP22と、光路偏向素子として機能し、最初の光路部OP21と次の光路部OP22との間に位置する偏向素子DEOP2とを備えている。
【0026】
スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bは、スケール格子110によって、最初の光路部OP21に沿って出射される。スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bは、スケール格子110から出射するとき、光路OP2の最初の光路部OP21に沿って、スケール光成分OP2Aは、回折面112から偏角DAAに相当する角度θOP2Aだけ逸れ、スケール光成分OP2Bは、回折面112から偏角DABに相当する角度θOP2Bだけ逸れる。
【0027】
スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bがテレセントリック結像部180に入射するとき、偏向素子DEOP2は、光路OP2の最初の光路部OP21に沿うスケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bを受け、スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bがテレセントリック結像部180の光軸OAに平行なアライメントから偏角DAAおよび偏角DABにそれぞれ相当する量だけ逸れるように、スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bを偏向するように構成されている。
【0028】
テレセントリック結像部180は、検出部202に対して、スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bを出射するように構成されている。検出部202は、光軸OP2に沿って送られてきたスケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bを受光し、スケール格子110に対するスケール光結像系120のX方向に沿う変位を示す信号成分とスケール格子110に対するスケール光結像系120のZ方向に沿う変位を示す信号成分とを含む変位信号を出力するように構成されている。
【0029】
光路OP3は、任意の構成であるが、テレセントリック結像部180の光軸OAに平行でない回折面113に平行な最初の光路部OP31と、テレセントリック結像部180を通る次の光路部OP32と、光路偏向素子として機能し、最初の光路部OP31と次の光路部OP32との間に位置する偏向素子DEOP3とを備えている。
【0030】
スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bは、スケール格子110によって、最初の光路部OP31に沿って出射される。スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bは、スケール格子110から出射するとき、光路OP3の最初の光路部OP31に沿って、スケール光成分OP3Aは、回折面113から偏角DAAに相当する角度θOP3Aだけ逸れ、光路OP3の最初の光路部OP31に実質的に沿うスケール光成分OP3Bは、回折面113から偏角DABに相当する角度θOP3Bだけ逸れる。
【0031】
スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bがテレセントリック結像部180に入射するとき、偏向素子DEOP3は、光路OP3の最初の光路部OP31に実質的に沿うスケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bを受け、スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bがテレセントリック結像部180の光軸OAに平行なアライメントから偏角DAAおよび偏角DABにそれぞれ相当する量だけ逸れるように、スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bを偏向するように構成されている。
【0032】
テレセントリック結像部180は、検出部203に対して、スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bを出射するように構成されている。検出部203は、光軸OP3に沿って送られてきたスケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bを受光し、スケール格子110に対するスケール光結像系120のX方向に沿う変位を示す信号成分とスケール格子110に対するスケール光結像系120のZ方向に沿う変位を示す信号成分とを含む変位信号を出力するように構成されている。
【0033】
スケール光成分OP1A’、OP1B’、OP2A’、OP2B’、OP3A’、OP3B’は、光路OP1、OP2、OP3にそれぞれ平行な光路OP1’、OP2’、OP3’に沿う。スケール光成分OP1A’、OP1B’、OP2A’、OP2B’、OP3A’、OP3B’は、それぞれ、テレセントリック結像部180によって、同様の対で、検出部201、202、203、より具体的には、検出器DET1’、DET2’、DET3’に対して出射される。検出器DET1’、DET2’、DET3’は、任意の構成要素であって、以下により詳細に議論されるように、更なる自由度を検出するのに使用される。
【0034】
図3を参照すれば、検出器DET1は、スケール光成分OP1Aおよびスケール光成分OP1Bの干渉によって作成された強度パターンIP1を受光するように構成されている。検出器DET1’は、スケール光成分OP1A’およびスケール光成分OP1B’の干渉によって作成された強度パターンIP1’を受光するように構成されている。検出器DET2は、スケール光成分OP2Aおよびスケール光成分OP2Bの干渉によって作成された強度パターンIP2を受光するように構成されている。検出器DET2’は、スケール光成分OP2A’およびスケール光成分OP2B’の干渉によって作成された強度パターンIP2’を受光するように構成されている。検出器DET3は、スケール光成分OP3Aおよびスケール光成分OP3Bの干渉によって作成された強度パターンIP3を受光するように構成されている。検出器DET3’は、スケール光成分OP3A’およびスケール光成分OP3B’の干渉によって作成された強度パターンIP3’を受光するように構成されている。
【0035】
強度パターンIP1、IP1’、IP2、IP2’、IP3およびIP3’の各々は、干渉縞ピッチFPを有する干渉縞の周期的パターンを備えている。Nが1の場合の実施の形態では、干渉縞ピッチFPは、スケール格子110の格子バー118の間隔PSGと等しい。種々の実施の形態では、格子150Aの格子バーの間隔Psplitが、正確に格子150Bの格子バーの間隔Pcombの2倍ではなく、間隔Pcombの2倍よりも少し小さい。ここでの実施の形態において、もし、間隔Psplitが、正確に間隔Pcombの2倍であったら、すなわち、1μmであったら、偏角DAAおよび偏角DABは共に0になり、検出器に入射するスケール光の各対は、同じ光路を進み、干渉せず、各強度パターンを生成しないであろう。従って、間隔Pcombの2倍よりも少し小さい間隔Psplitが、本実施の形態に従って、位置を測定するのに使用される強度パターンを作成するには、重要である。
【0036】
検出器DET1、DET1’、DET2、DET2’、DET3およびDET3’は互いに同じ構造である。従って、検出器DET1を例にとってこれらの検出器を説明する。検出器DET1は、X方向に周期的に配置された光検出器DET11〜DET18を備えている。4つの光検出器DET11〜DET14と、4つの光検出器DET15〜DET18は、それぞれ強度パターンIP1の1サイクルに相当する。4つの光検出器DET11〜DET14と、4つの光検出器DET15〜DET18とは並列に接続されている。
【0037】
検出器DET1にとって、X方向の変位ΔXによる強度パターンIP1の直角信号位相変化(quadrature signal phase change)ΔPhase1は、
【数1】


(1)
で表される。ここで、Nは、光路OP1に沿って一緒に伝播するスケール光成分OP1AおよびOP1Bの回折次数の差に相当する整数であり、この場合、この差は、1−(−1)=2である。PSGは、格子110の格子バー118の間隔である。
【0038】
検出器DET1’にとって、X方向の変位ΔX’による強度パターンIP1’の直角信号位相変化(quadrature signal phase change)ΔPhase1’は、
【数2】


(2)
で表される。ここで、Nは、光路OP1’に沿って一緒に伝播するスケール光成分OP1A’およびOP1B’の回折次数の差に相当する整数であり、この場合、この差は、1−(−1)=2である。PSGは、格子110の格子バー118の間隔である。
【0039】
検出器DET2にとって、X方向の変位ΔXとZ方向の変位ΔZによる強度パターンIP2の直角信号位相変化(quadrature signal phase change)ΔPhase2は、
【数3】


(3)
で表される。ここで、Nは、光路OP2に沿って一緒に伝播するスケール光成分OP2AおよびOP2Bの回折次数の差に相当する整数であり、この場合、この差は、2−0=2である。PSGは、格子110の格子バー118の間隔である。ΔZは、検出器DET2上に結像するスケール110上の位置におけるZ変位である。θ2は、スケール格子110上への光路OP2の入射角であり、回折面112の回折角である。
【0040】
検出器DET2’にとって、X方向の変位ΔX’とZ方向の変位ΔZ’による強度パターンIP2’の直角信号位相変化(quadrature signal phase change)ΔPhase2’は、
【数4】


(4)
で表される。ここで、Nは、光路OP2に沿って一緒に伝播するスケール光成分OP2AおよびOP2Bの回折次数の差に相当する整数であり、この場合、この差は、2−0=2である。PSGは、格子110の格子バー118の間隔である。ΔZ’は、検出器DET2’上に結像するスケール110上の位置におけるZ変位である。θ2は、スケール格子110上への光路OP2の入射角であり、回折面112の回折角である。
【0041】
検出器DET3にとって、X方向の変位ΔXとZ方向の変位ΔZによる強度パターンIP3の直角信号位相変化(quadrature signal phase change)ΔPhase3は、
【数5】


(5)
で表される。ここで、Nは、光路OP3に沿って一緒に伝播するスケール光成分OP3AおよびOP3Bの回折次数の差に相当する整数であり、この場合、この差は、0−(−2)=2である。PSGは、格子110の格子バー118の間隔である。ΔZは、検出器DET3上に結像するスケール110上の位置におけるZ変位である。θ3は、スケール格子110上への光路OP3の入射角であり、回折面113の回折角である。
【0042】
検出器DET3’にとって、X方向の変位ΔX’とZ方向の変位ΔZ’による強度パターンIP3’の直角信号位相変化(quadrature signal phase change)ΔPhase3’は、
【数6】


(6)
で表される。ここで、Nは、光路OP3に沿って一緒に伝播するスケール光成分OP3AおよびOP3Bの回折次数の差に相当する整数であり、この場合、この差は、0−(−2)=2である。PSGは、格子110の格子バー118の間隔である。ΔZは、検出器DET3上に結像するスケール110上の位置におけるZ変位である。θ3は、スケール格子110上への光路OP3の入射角であり、回折面113の回折角である。
【0043】
式(1)は、位相変化Δphase1に関して解けてΔXが求まる。従って、スケール格子110とスケール光結像系120との間のX方向の変位が得られる。式(3)から式(1)を引くと、位相変化Δphase2とΔphase1に関するΔZが得られる。式(5)から式(1)を引くと、位相変化Δphase3とΔphase1に関するΔZが得られる。従って、スケール格子110とスケール光結像系120との間のZ方向の変位が得られる。
【0044】
平均ΔZは、ΔZとΔZから計算できる。
【0045】
式(2)は、位相変化Δphase1’に関して解けてΔX’が求まる。式(4)から式(2)を引くと、位相変化Δphase2’とΔphase1’に関するΔZ2’が得られる。式(6)から式(2)を引くと、位相変化Δphase3’とΔphase1’に関するΔZ’が得られる。X方向とY方向における検出器のオフセットが既知であれば、ΔX’、ΔZ’およびΔZ’の値はΔX、ΔZおよびΔZと比較して、スケール格子110のピッチ、ヨーおよびロールが求まる。
【0046】
干渉縞ピッチFPは、各強度パターンの干渉縞の少なくとも1周期分が各検出器に入射するように小さいことが望まれる。しかしながら、各検出器の大きさには、設計上から上限および下限がある。種々の実施の形態では、干渉縞ピッチFPは、少なくとも1μmであり、200μm以下である。いくつかの実施の形態では、干渉縞ピッチFPは、少なくとも15μmであり、50μm以下である。
【0047】
偏角DAA、偏角DAB、回折次数角θ1、θ2およびθ3、およびテレセントリック結像部180の倍率は、検出器200の光検出器の間隔に整合する所望の干渉縞ピッチFPを与える値に選ばれる。本実施の形態では、テレセントリック結像部180の倍率は、−1である。しかしながら、これは例示であって、限定的ではない。他の倍率は、照明光成分A、A’、BおよびB’が、結像系190によって結像される領域よりも大きいスケール格子110上の領域に重なるということを前提として、偏角DAA、偏角DAB、回折次数角θ1、θ2およびθ3の整合する値と共に用いられる。
【0048】
他の実施の形態では、偏角DAAと偏角DABが0に近づくように、間隔Psplitが間隔Pcombに近づく。これには、検出器200とは異なる検出器または格子110とは異なる格子構成が必要となる。
【0049】
100から500μmあるいはより大きい値の干渉縞ピッチFPと整合する大きい検出素子間隔を備えた検出器アレイが使用できる。もし、干渉縞ピッチFPが大きければ(例えば、数ミリメータまでの)、検出器200に代えて、個別検出器が使用できる。さらに大きい値の干渉縞ピッチFP(例えば、1ミリメータよりもずっと大きい)には、個別検出器を備えた偏光ビームスプリッタ(例えば、同様のものが、米国特許第4、776、701号に開示され、また、"Five-Degrees-of-Freedom Diffractive Laser Encoder" by Liu et al., Applied Optics Vol. 48, No. 14, 10 May 2009に開示されている)が使用できる。
【0050】
光検出器DET11〜DET14およびDET15〜DET18の幅に相当する周期の領域を備える格子を、大きい値の干渉縞ピッチFP用の光検出器用に望ましい位相の出力を与える位相シフトと共に使用してもよい。しかしながら、このような構成では、小さくはなく、より高価な検出器または、より複雑で製造するのにより高価な格子が必要となる。
【0051】
(第2の実施の形態)
図4を参照すれば、第2の実施の形態の変位センサは、第1の実施の形態の変位センサ100と次の点で異なる。変位センサ100のテレセントリック結像部180が、ダブルテレセントリック結像系であったのに対して、変位センサ300のテレセントリック結像部180’は、レンズ181’とアパーチャスリット182’を備えるシングルテレセントリック結像系である。残りの構成は、変位センサ100と300とで同じである。
【0052】
(第3の実施の形態)
図5を参照すれば、第3の実施の形態の変位センサは、第1の実施の形態の変位センサ100と次の点で異なる。第1の実施の形態では、回折面111は、X方向に垂直であり、回折面112および113は回折面111に対して対称であったが、第3の実施の形態では、回折面111’はX方向に垂直であり、回折面112’および113’は互いに平行である。さらに、変位センサ400は、照明光成分Aから生じる+1次の回折成分を遮蔽し、照明光成分Bから生じる−1次の回折成分を遮蔽する遮蔽素子175を備えている。これらの成分は、光路OP2’に沿ったスケール光成分と干渉する可能性がある。他の構成は両実施の形態で同じである。
【0053】
以上、本発明の種々の典型的な実施の形態を説明してきたが、本発明はそれらの実施の形態に限定されない。従って、本発明の範囲は、次の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0054】
110 スケール格子
190 結像系
201、202 検出部
OP1、OP2 光路
OP1A、OP1B、OP2A、OP2B スケール光成分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向に配置され、前記第1の方向に実質的に垂直な第2の方向に延在する格子バーを有するスケール格子であって、前記第1の方向および前記第2の方向に垂直な第3の方向に沿って該スケール格子に入射する平面波の回折次数角度に相当する回折面を定める前記スケール格子と、
スケール光結像系と、
を備える変位センサであって、
前記スケール光結像系は、
前記平面波と同じ波長の照明光を前記スケール格子に供給するように構成された照明部と、
第1および第2の光路を有する結像系と、
第1および第2の検出部を有する検出器と、を備え、
前記スケール格子から前記結像系に第1のスケール光成分を射出し、前記第1のスケール光成分が前記第1の光路に沿って前記第1の検出器部に向い、
前記スケール格子から前記結像系に第2のスケール光成分を射出し、前記第2のスケール光成分が前記第2の光路に沿って前記第2の検出器部に向かい、前記第2の光路は、前記スケール格子近傍では、前記第3の方向に対して所定の角度傾いており、前記所定の角度は、前記第3の方向と前記第1の方向を含む面内で定められるように構成され、
前記第1の検出部は、前記第1の光路に沿って伝播した前記第1のスケール光成分を受光し、前記スケール格子に対する前記スケール光結像系の前記第1の方向に沿った変位を示す第1の信号成分を少なくとも含む第1の変位信号を出力するように構成され、
前記第2の検出部は、前記第2の光路に沿って伝播した前記第2のスケール光成分を受光し、前記第1の信号成分および前記第1の方向および前記第3の方向に沿った前記スケール格子に対する前記スケール光結像系の変位を示す第2の信号成分を含む第2の変位信号を出力するように構成されている変位センサ。
【請求項2】
前記照明光は、第1の照明光成分と第2の照明光成分を有し、
前記第1の照明光成分は、前記スケール格子によって定まる回折面のうちの第1の回折面に対して第1の偏角だけ逸れて配置され、
前記第2の照明光成分は、前記スケール格子によって定まる回折面のうちの第2の回折面に対して第2の偏角だけ逸れて配置され、
前記第1のスケール光成分は、第1および第2の副スケール光成分を有し、前記第1の副スケール光成分は前記第1の照明光成分から生成され、前記第1の副スケール光成分は前記第1の回折面から前記第1の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、前記第2の副スケール光成分は前記第2の照明光成分から生成され、前記第2の副スケール光成分は前記第1の回折面から前記第2の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、
前記第2のスケール光成分は、第3および第4の副スケール光成分を有し、前記第3の副スケール光成分は前記第1の照明光成分から生成され、前記第3の副スケール光成分は前記第2の回折面から前記第1の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、前記第4の副スケール光成分は前記第2の照明光成分から生成され、前記第4の副スケール光成分は前記第2の回折面から前記第2の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、
前記第1の検出部は、前記第1および第2の副スケール光成分の干渉によって生成される第1の強度パターンを受光し、前記第2の検出部は、前記第3および第4の副スケール光成分の干渉によって生成される第2の強度パターンを受光する請求項1記載の変位センサ。
【請求項3】
前記第1の回折面は、前記第1の方向に実質的に垂直であり、前記第1の変位信号は、前記第1の信号成分のみを含む請求項1または2記載の変位センサ。
【請求項4】
前記第1の回折面と前記第2の回折面の回折次数の差は1である請求項3記載の変位センサ。
【請求項5】
前記第1の変位信号と前記第2の変位信号の差は、前記第3の方向に沿った前記スケール格子に対する前記スケール光結像系の変位を示す請求項3記載の変位センサ。
【請求項6】
前記照明部は、前記第1の方向に垂直な面に平行な照明光成分を生成しないように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項7】
前記照明部は、前記第1の方向に垂直な面に平行な照明光成分を抑制して前記照明光を供給するように構成されている位相格子を備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項8】
前記スケール格子は、前記照明光から生成される0次光の出射を抑制するように構成されている位相格子を備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項9】
前記第1の回折面と前記第2の回折面の回折次数は、整数N(Nは少なくとも1)異なる請求項2記載の変位センサ。
【請求項10】
Nは2である請求項9記載の変位センサ。
【請求項11】
前記結像系は、テレセントリック結像部を備え、前記第1の光路は前記第1の回折面に実質的に平行な最初の光路部と、前記テレセントリック結像部を通る次の光路部と備え、前記第2の光路は前記第2の回折面に実質的に平行な最初の光路部と、前記テレセントリック結像部を通る次の光路部と備える請求項2記載の変位センサ。
【請求項12】
前記結像系は、前記第3の方向に実質的に沿った光軸を有するテレセントリック結像部を備え、
前記第1の光路は前記第1の回折面に実質的に平行な最初の光路部と、前記テレセントリック結像部を通る次の光路部と備え、
前記第2の光路は前記第2の回折面に実質的に平行な最初の光路部と、前記テレセントリック結像部を通る次の光路部と、前記最初の光路部と前記テレセントリック結像部との間に位置する光路偏向素子とを備え、前記第2の光路の前記光路偏向素子は、前記第2の光路の前記最初の光路部に沿った第2の回折面に実質的に沿って伝播する前記第2のスケール光成分を受光し、前記第2の光路の前記次の光路部に沿った光軸に実質的に沿って伝播するように前記第2のスケール光成分を偏向するように構成されている請求項3記載の変位センサ。
【請求項13】
前記結像系は、前記第3の方向に実質的に沿った光軸を有するテレセントリック結像部を備え、
前記第1の光路は前記第1の回折面に実質的に平行な最初の光路部と、前記テレセントリック結像部を通る次の光路部と備え、
前記第2の回折面は前記テレセントリック結像部の前記光軸と非平行であり、
前記第2の光路は前記第2の回折面に実質的に平行な最初の光路部と、前記テレセントリック結像部を通る次の光路部と、前記最初の光路部と前記テレセントリック結像部との間に位置する光路偏向素子とを備え、前記第2の光路の前記光路偏向素子は、前記第2の光路の前記最初の光路部に沿って伝播する前記第2のスケール光成分を受光し、前記第3および第4の副スケール光成分が前記テレセントリック結像部に入射されるときに、前記第3および第4の副スケール光成分が、前記テレセントリック結像部の光軸に平行なアライメントから前記第1および第2の偏角にそれぞれ相当する量だけ逸れるように前記第2のスケール光成分を偏向するように構成されている請求項2記載の変位センサ。
【請求項14】
前記第1の回折面は、前記テレセントリック結像部の光軸に平行であり、前記第1および第2の副スケール光成分が前記スケール格子から射出し前記テレセントリック結像部に入射されるときに、前記第1の光路の最初の光路部に沿って伝播する前記第1および第2の副スケール光成分が、前記テレセントリック結像部の光軸に平行なアライメントから前記第1および第2の偏角にそれぞれ相当する量だけ逸れる請求項13記載の変位センサ。
【請求項15】
前記第1の光路の最初の光路部および次の光路部は、前記テレセントリック結像部の光軸に実質的に一致する請求項14記載の変位センサ。
【請求項16】
前記光路偏向素子は、格子またはプリズムを含む請求項12〜15のいずれか一項に記載の変位センサ。
【請求項17】
前記テレセントリック結像部は、レンズとアパーチャとを含むシングルテレセントリック結像系または第1のレンズ、アパーチャおよび第2のレンズをこの順に含むダブルテレセントリック結像系を含む請求項12〜16のいずれか一項に記載の変位センサ。
【請求項18】
前記スケール格子は、反射型のスケール格子または透過型のスケール格子である請求項1〜17のいずれか一項に記載の変位センサ。
【請求項19】
前記第1の検出部は、前記第2の方向に配置された第1および第2の副検出部を備え、
前記第2の検出部は、前記第2の方向に配置された第3および第4の副検出部を備える請求項1〜18のいずれか一項に記載の変位センサ。
【請求項20】
前記結像系は第3の光路をさらに備え、
前記検出器は第3の検出部をさらに備え、
前記変位センサは、前記スケール格子から前記スケール光結像系に第3のスケール光成分を射出し、前記第3のスケール光成分が前記第3の光路に沿って前記第3の検出器部に向うように構成され、
前記第3の検出部は、前記第3の光路に沿って伝播した前記第3のスケール光成分を受光し、前記第1の信号成分および前記第3の方向に沿った前記スケール格子に対する前記スケール光結像系の第2の変位を示す第3の信号成分を含む第3の変位信号を出力するように構成されている請求項1〜19のいずれか一項に記載の変位センサ。
【請求項21】
前記第1の検出部は、前記第2の方向に配置された第1および第2の副検出部を備え、
前記第2の検出部は、前記第2の方向に配置された第3および第4の副検出部を備え、
前記第3の検出部は、前記第2の方向に配置された第5および第6の副検出部を備える請求項20記載の変位センサ。
【請求項22】
前記第3のスケール光成分は、第5および第6の副スケール光成分を有し、前記第5の副スケール光成分は前記第1の照明光成分から生成され、前記第5の副スケール光成分は第3の回折面から前記第1の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、前記第6の副スケール光成分は前記第2の照明光成分から生成され、前記第6の副スケール光成分は前記第3の回折面から前記第2の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、
前記第1の回折面は実質的に前記第1の方向に垂直であり、前記第2および第3の回折面は、前記第1の回折面に対して対称である請求項20または21記載の変位センサ。
【請求項23】
前記第3のスケール光成分は、第5および第6の副スケール光成分を有し、前記第5の副スケール光成分は前記第1の照明光成分から生成され、前記第5の副スケール光成分は第3の回折面から前記第1の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、前記第6の副スケール光成分は前記第2の照明光成分から生成され、前記第6の副スケール光成分は前記第3の回折面から前記第2の偏角に相当する量だけ逸れるように、前記スケール格子から出射され、
前記第1の回折面は実質的に前記第1の方向に垂直であり、前記第2および第3の回折面は、互いに平行である請求項20または21記載の変位センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−3146(P2013−3146A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−134091(P2012−134091)
【出願日】平成24年6月13日(2012.6.13)
【出願人】(000137694)株式会社ミツトヨ (979)
【Fターム(参考)】