外召し合せ框用振れ止め具
【課題】 レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞いで気密性を確保でき、且つ気密材が障子の建て込み時や組み立て時などに傷付けられることのない外召し合せ框用振れ止め具の提供。
【解決手段】 振れ止め1Rと、外れ止め2と、風止め板3とを備え、振れ止めは、レール呑み込み溝の溝幅を小さくする方向に弾性変形して外召し合せ框上端部内に嵌めるものであり、外れ止めは、振れ止めの上部に係合した状態で外召し合せ框内に挿入したときにレール呑み込み溝の弾性変形により振れ止めとの係合が解除され下方に相対移動すると共に下方位置において振れ止めの下部に係止するものであり、風止め板は、レールの厚みよりも幅の狭いスリット41を有し、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐ軟質樹脂製の板状部材であり、外れ止めに取付けてある。
【解決手段】 振れ止め1Rと、外れ止め2と、風止め板3とを備え、振れ止めは、レール呑み込み溝の溝幅を小さくする方向に弾性変形して外召し合せ框上端部内に嵌めるものであり、外れ止めは、振れ止めの上部に係合した状態で外召し合せ框内に挿入したときにレール呑み込み溝の弾性変形により振れ止めとの係合が解除され下方に相対移動すると共に下方位置において振れ止めの下部に係止するものであり、風止め板は、レールの厚みよりも幅の狭いスリット41を有し、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐ軟質樹脂製の板状部材であり、外れ止めに取付けてある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外障子の召し合せ框(外召し合せ框)上端部に設置して、上レールに対する外障子のがたつきを防止する外召し合せ框用振れ止め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
引き違い窓の障子は、窓枠の上下レール間にけんどん式にて建て込み、レールに沿って移動自在にしている。外召し合せ框の上端部には、硬質樹脂製の振れ止めが取付けてあり、振れ止めは上レールの呑み込み溝を有し、レール呑み込み溝は上端部に隙間が狭くなった振れ止め部を有しており、振れ止め部に上レールを挟み込んで外障子の室内外方向のがたつきを防止している。さらに外召し合せ框の上端部内には、外れ止めが高さ調整自在に設けてあり、外障子を窓枠に建て込んだ後、外れ止めをその上端が上レールの下端に当接する位置まで上方移動させて固定し、外障子の浮き上がりを防止している(特許文献1参照。)。
【0003】
振れ止めのレール呑み込み溝は、レールとの摩擦を小さくすると共に外障子の窓枠への建て込みを容易にするために、振れ止め部より下側の部分はレールの厚みより幅広に形成してあり、そのため特許文献1の図1(b)に示すように、外れ止めのレール当接部よりも上側のレールの側面とレール呑み込み溝との間に隙間が空き、その隙間から風雨が室内側に吹き込む不都合があった。これを塞ぐため、レール呑み込み溝の内側に気密材を固定して設けた場合には、障子を窓枠に建て込む際、レール呑み込み溝にレールを呑み込ませたときに気密材がレールによって傷付けられるおそれがあるし、また障子の組み立て時にはレール呑み込み溝の下部より上框と召し合せ框を固定する連結ネジを挿通するので、連結ネジのねじ山やビス頭で気密材が傷付けられるおそれがある。気密材が傷付けられると、期待通りに気密性が確保できなくなる。
【特許文献1】特許第3233106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた実情に鑑みてなされたものであって、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞いで気密性を確保でき、且つ気密材が障子の建て込み時や組み立て時などに傷付けられることのない外召し合せ框用振れ止め具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、振れ止めと、外れ止めと、風止め板とを備え、振れ止めは、振れ止め部を有するレール呑み込み溝と、上框と外召し合せ框を固定する連結ネジの挿通部を有し、レール呑み込み溝の溝幅を小さくする方向に弾性変形して外召し合せ框上端部内に嵌めるものであり、外れ止めは、振れ止めの上部に係合した状態で外召し合せ框内に挿入したときにレール呑み込み溝の弾性変形により振れ止めとの係合が解除され下方に相対移動すると共に下方位置において振れ止めの下部に係止するものであり、且つ外召し合せ框に設けた上下方向の長孔を挿通するネジにより外召し合せ框内におけるレールの下端に接近する位置に取付位置調整自在なものであり、風止め板は、レールの厚みより幅の狭いスリットを有し、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐ軟質樹脂製の板状部材であり、外れ止めに取付けてあることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、請求項1記載の構成に加え、風止め板は、外れ止めの振れ止め側面に係止し、外れ止めと振れ止めの間に配置してあることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、請求項1記載の構成に加え、外れ止めは左右勝手兼用のものであり、振れ止めは左勝手と右勝手の両方があり左勝手と右勝手の各々を外れ止めに取り付け自在であり、風止め板は表裏を逆にして外れ止めに取付けることで左右勝手兼用としていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、外れ止めに軟質樹脂製の板状部材である風止め板を取付けてあり、風止め板はレールの厚みより幅の狭いスリットを有し、外れ止めをレールの下端に接近する位置に取付位置を調整して外れ止めを効かせた状態においては、風止め板のスリットにレールが差し込まれて密着し、風止め板がレールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐので、外召し合せ框上端部の気密性を確保できる。しかも、風止め板が外れ止めに取付けてあって、外れ止めは、外障子を窓枠に建て込む際や、上框と外召し合せ框を連結ビスで固定する際などには、外召し合せ框内で下方に相対移動し振れ止めの下部に係止する状態であるため、風止め板のスリットが、外障子の窓枠への建て込み時にレールと干渉して傷付けられたり、框を組む際に連結ビスによって傷付けられたりすることがなく、安定して気密性を確保できる。また、外障子を動かしたときには、風止め板はスリットがレールと摺接して柔軟に変形するため、風止め板の耐久性が良好である。
【0009】
請求項2記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、風止め板が外れ止めの振れ止め側面に係止し、外れ止めと振れ止めの間に配置してあることで、風止め板を簡易に取付けることができ、尚且つ風止め板が位置ずれしたり脱落したりすることを防止できる。
【0010】
請求項3記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、四枚建てサッシの場合など、左右勝手違いの二種類の外障子を製作する場合に、外れ止めと風止め板が左右勝手兼用であり、振れ止めのみ左勝手と右勝手のものを製作すれば済むので、コストを削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図13は、四枚建てサッシの室外側正面図であり、窓枠14内の側部寄りに右外障子15Rと左外障子15Lをそれぞれ備え、中央寄りに右内障子16Rと左内障子16Lを並べて備えている。各障子は、上枠17下面と下枠18上面に形成した上下のレール間に、室内側からけんどん式に取付けられ、レールに沿って左右に移動する。右外障子15Rの外召し合せ框7R上端部と、左外障子15Lの外召し合せ框7L上端部に、本発明に係る振れ止め具19R,19Lをそれぞれ設けている。
【0012】
図1〜図3は、右外障子15Rの外召し合せ框7R上端部の振れ止め具19Rの取付状態を示しており、本振れ止め具は、図1に示すように、外召し合せ框7R上端部に嵌め込まれ、上枠17のレール12をレール呑み込み溝5に呑み込ませて障子の室内外方向のがたつきを防止する振れ止め1Rと、外召し合せ框7R内部に高さ調整自在に設けられ、上端部がレール12の下端に近接する位置で室内側からネジ11で固定して障子の浮き上がりを防止する外れ止め2と、外れ止め2の振れ止め1R側面に取付けられ、レール12とレール呑み込み溝5と外れ止め2との間の隙間を塞ぐ風止め板3とを備えている。レール12は、図2に示すように、外召し合せ框7Rの室内外方向の中心に対して室外側に偏移した位置にある。
【0013】
外召し合せ框7Rは、図11(a)に示すように、室内側壁の上部に、外れ止め2を框に固定するためのネジ11を挿通する長孔10を上下方向に設けてあり、外周側壁と内周側壁の上端部には、図11(b)に示すように、レール12を挿通するための切り欠き20a,20bが設けてあり、さらに内周側壁の切り欠き20bの下方には、上框6と外召し合せ框7Rとを固定する連結ネジ8の挿通孔21が設けてある。
【0014】
振れ止め1Rは、図6に示すように、上方に向けて開口したレール呑み込み溝5と、レール呑み込み溝5の下部に設けた連結ネジ挿通部9と、外召し合せ框7Rの外周側壁と内周側壁に設けた切り欠き20a,20bにそれぞれ嵌合する嵌合部22a,22bと、外召し合せ框7R上端の開口を塞ぐ塞ぎ部23とを有している。レール呑み込み溝5の上端部には、レール12を室内外から挟み込んで障子15Rを振れ止めする振れ止め部4が形成してあり、またレール呑み込み溝5の対向壁24,24は、外召し合せ框7Rに装着する前においては、上側に向けて間隔が若干広がっている。レール呑み込み溝5の対向壁24,24の両外側面には、図9(a)に示すように、外側に向けて突出する係合突条25a,25bが形成してあり、またレール呑み込み溝5の下端部には水平板部26が形成してあり、水平板部26の下面には下向き突部27を設けてある。
【0015】
外れ止め2は、図7に示すように、左右対称形となっており、外召し合せ框7Rの内周側壁寄りに配置される板状部28と、板状部28の下端に設けられ外召し合せ框7Rの中空部内に収まるボックス部29とを有している。板状部28は、上端に矩形の切り欠き30を設け、切り欠き30の底部にレール12下端に当接するレール当接部31を振れ止め1R側に突出して設けてあり、さらに板状部28の振れ止め1R側面の略中央部には、風止め板3を係止する係止部32が設けてある。板状部28の両側縁部には、振れ止め1Rの係合突条25a,25bと摺接する対向壁部33,33が設けてあり、各対向壁部33の上端部には、外側に向けて形成した係合溝34と、振れ止め1R側に突出する突起部35を設けてある。ボックス部29上部には、外召し合せ框7Rの上下方向の長孔10を通して室内側から挿入されるネジ11の挿通孔36が貫通して設けてあり、ネジ挿通孔36の中間部にはそのネジ11と螺合するナット37を埋め込んである。ボックス部29上面の振れ止め1R側端部には、上向き突部38を設けてある。
【0016】
風止め板3は、ポリオレフィン系軟質樹脂(TPO)で形成した板状の部材であり、図10に示すように、中央部に外れ止め2の係止部32に係止する矩形窓39を有し、上部に外れ止め2のレール当接部31に係止する矩形窓40を横長に有しており、風止め板3はこの上下二箇所の矩形窓39,40を係止部32とレール当接部31にそれぞれ係止して、外れ止め2の振れ止め1R側面に取付けられる。上側の矩形窓40よりも上側の部分におけるレール12が通過する位置に対応した位置には、上下方向にレール12の厚みよりも幅の狭いスリット41が形成してあり、スリット41の両側に薄肉の軟弱なフィン状のレール摺接部13,13を形成してある。風止め板3の表裏面には、「R」、「L」の刻印42を付してあり、右外障子15R用の振れ止め具においては、図10(b)に示すように、「R」の面を表にして(振れ止め側に向けて)取付けてある。
【0017】
本振れ止め具19Rは、外れ止め2の板状部28の振れ止め側面に風止め板3を係止取付けした後、図5に示すように、外れ止め2の係合溝34,34を振れ止め1Rの係合突条25a,25bに係合すると共に、振れ止め1Rの下向き突部27と外れ止め2の上向き突部38とを係合することにより振れ止め1Rと外れ止め2を一体化して、外召し合せ框7Rの中空部内に上方から嵌め込まれる。振れ止め1Rと外れ止め2を一体化すると、振れ止め1Rのレール呑み込み溝5の対向壁24の端面が、風止め板3の表面に略当接する。振れ止め1Rは、外召し合せ框7R内に嵌め込まれると、嵌合部22a,22bが外召し合せ框7Rに設けた切り欠き20a,20bの内側に嵌合することにより、図1に示すように、レール呑み込み溝5の溝幅が小さくなる方向に弾性変形し、その反発力により外召し合せ框7R上端部に固定される。そのように振れ止め1Rが弾性変形すると、振れ止めの係合突条25a,25bの間隔も狭まるため、外れ止め2の係合溝34から係合突条25a,25bが抜けて外れ止め2が下方に相対移動し、図4に示すように、外れ止め2上端の突起部35が振れ止め1R下端の水平板部26に係止して落ち止めされる。
【0018】
このように本振れ止め具19Rは、振れ止め1Rと外れ止め2を一体にした状態で外召し合せ框7Rに装着できるため取付けが容易であり、装着すると両者の係合状態が自動的に解除されて外れ止め2が下方に移動することから、外れ止め2を下方に移動させる手間がいらず、しかも外れ止め2は振れ止め1Rの下部に係止して落ち止めされるので、外れ止め2の操作性が良好となる。外れ止め2を落ち止めした状態で、振れ止め1Rの連結ネジ挿通部9より連結ネジ8を挿通して上框6と外召し合せ框7Rとが固定される。外障子15Rを窓枠14にけんどん式に建て込んだ後は、外召し合せ框7Rの長孔10より外れ止め2のネジ挿通孔36にネジ11を挿通してナット37と螺合し、ネジ11を介して外れ止め2を上に持ち上げて、図1に示すようにレール当接部31をレール12下端に当接ないし近接させ、ネジ11を締め付けて外れ止め2を框に固定する。
【0019】
本振れ止め具19Rによれば、レール呑み込み溝5上端の振れ止め部4にレール12が挟まれて外障子15Rの室内外方向のがたつきが防止されると共に、外れ止め2のレール当接部31がレール下端に当接することで外障子15Rの浮き上がりが防止され、さらに風止め板3のスリット41にレール12が差し込まれて密着し、従来は隙間が開いていたレール当接部31より上側のレール12とレール呑み込み溝5との間の空間が、風止め板3のレール摺接部13,13によって塞がれるので、その空間から風雨が室内側に吹き込むことを確実に防止できる。レール摺接部13は軟弱なフィン状に形成してあって容易に変形するため、外障子の開閉によりレール12と繰り返し摺接しても損耗が生じ難く、耐久性が高い。風止め板3は外れ止め2に取付けてあって、外れ止め2は、外障子15Rの窓枠14への建て込み時や、外障子15Rを組み立てる際には、図4に示すように、外召し合せ框7R内部で振れ止め1Rの下部に係止して落ち止めした状態となっているので、風止め板3のレール摺接部13がレール12や連結ネジ8と干渉して傷付けられることがなく、レール摺接部13により気密性を安定して確保できる。また風止め板3は、外れ止め2の係止部32とレール当接部31に係止して取付けてあり、且つ外れ止め2と振れ止め1Rの間に配置してあることで、外れ止め2に対して接着することなく簡易に取付でき、尚且つ使用中に位置ずれしたり脱落したりすることもなく、レール摺接部13が損耗したときには簡単に交換できる。
【0020】
左外障子15Lの外召し合せ框7L上端部に設ける振れ止め具19Lは、図12に示すように、図1に示す右外障子15R用の振れ止め具19Rとは左右勝手違いのものとなるが、外れ止め2は左右対称形であることから、右外障子15R用と共通のものを使用している。風止め板3は、右外障子15R用のものと共通のものを、図10(c)に示すように、「L」の刻印をした面を上にして、すなわち右外障子15R用の場合とは表裏を逆にして、外れ止め2に係止取付けしている。振れ止め1Lは、図6に示す右外障子15R用のものとは左右勝手違いの形状となっており、共通の外れ止め2に対して右外障子15R用の場合と同様に組み合わせて用いている。
【0021】
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。レールの位置を外召し合せ框の室内外方向の中央に配置した場合には、振れ止めも左右勝手兼用とすることができる。風止め板は、外れ止めに接着により取付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】右外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の正面図である。
【図2】右外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の平面図である。
【図3】右外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の室内側側面図である。
【図4】振れ止め具を右外障子の外召し合せ框上端部に取付け、外れ止めを振れ止めの下部に係止して落ち止めした状態を示す室内側側面図である。
【図5】(a)は、外召し合せ框に取付ける前の振れ止め具の背面図であり、(b)は同じく外召し合せ框に取付ける前の振れ止め具の側面図である。
【図6】(a)は右外障子用の振れ止めの背面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図である。
【図7】(a)は外れ止めの平面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図である。
【図8】図7(c)におけるA−A断面図である。
【図9】(a)は図6(b)におけるB−B断面図、(b)は図6(b)におけるC−C断面図である。
【図10】(a)は風止め板の平面図、(b)は同正面図、(c)は同背面図である。
【図11】(a)は右外障子の外召し合せ框の室内側側面図、(b)は同正面図である。
【図12】左外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の正面図である。
【図13】四枚建てサッシの室外側正面図である。
【符号の説明】
【0023】
1R,1L 振れ止め
2 外れ止め
3 風止め板
4 振れ止め部
5 レール呑み込み溝
6 上框
7R,7L 外召し合せ框
8 連結ネジ
9 連結ネジ挿通部
10 長孔
11 ネジ
12 レール
41 スリット
【技術分野】
【0001】
本発明は、外障子の召し合せ框(外召し合せ框)上端部に設置して、上レールに対する外障子のがたつきを防止する外召し合せ框用振れ止め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
引き違い窓の障子は、窓枠の上下レール間にけんどん式にて建て込み、レールに沿って移動自在にしている。外召し合せ框の上端部には、硬質樹脂製の振れ止めが取付けてあり、振れ止めは上レールの呑み込み溝を有し、レール呑み込み溝は上端部に隙間が狭くなった振れ止め部を有しており、振れ止め部に上レールを挟み込んで外障子の室内外方向のがたつきを防止している。さらに外召し合せ框の上端部内には、外れ止めが高さ調整自在に設けてあり、外障子を窓枠に建て込んだ後、外れ止めをその上端が上レールの下端に当接する位置まで上方移動させて固定し、外障子の浮き上がりを防止している(特許文献1参照。)。
【0003】
振れ止めのレール呑み込み溝は、レールとの摩擦を小さくすると共に外障子の窓枠への建て込みを容易にするために、振れ止め部より下側の部分はレールの厚みより幅広に形成してあり、そのため特許文献1の図1(b)に示すように、外れ止めのレール当接部よりも上側のレールの側面とレール呑み込み溝との間に隙間が空き、その隙間から風雨が室内側に吹き込む不都合があった。これを塞ぐため、レール呑み込み溝の内側に気密材を固定して設けた場合には、障子を窓枠に建て込む際、レール呑み込み溝にレールを呑み込ませたときに気密材がレールによって傷付けられるおそれがあるし、また障子の組み立て時にはレール呑み込み溝の下部より上框と召し合せ框を固定する連結ネジを挿通するので、連結ネジのねじ山やビス頭で気密材が傷付けられるおそれがある。気密材が傷付けられると、期待通りに気密性が確保できなくなる。
【特許文献1】特許第3233106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた実情に鑑みてなされたものであって、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞いで気密性を確保でき、且つ気密材が障子の建て込み時や組み立て時などに傷付けられることのない外召し合せ框用振れ止め具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、振れ止めと、外れ止めと、風止め板とを備え、振れ止めは、振れ止め部を有するレール呑み込み溝と、上框と外召し合せ框を固定する連結ネジの挿通部を有し、レール呑み込み溝の溝幅を小さくする方向に弾性変形して外召し合せ框上端部内に嵌めるものであり、外れ止めは、振れ止めの上部に係合した状態で外召し合せ框内に挿入したときにレール呑み込み溝の弾性変形により振れ止めとの係合が解除され下方に相対移動すると共に下方位置において振れ止めの下部に係止するものであり、且つ外召し合せ框に設けた上下方向の長孔を挿通するネジにより外召し合せ框内におけるレールの下端に接近する位置に取付位置調整自在なものであり、風止め板は、レールの厚みより幅の狭いスリットを有し、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐ軟質樹脂製の板状部材であり、外れ止めに取付けてあることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、請求項1記載の構成に加え、風止め板は、外れ止めの振れ止め側面に係止し、外れ止めと振れ止めの間に配置してあることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、請求項1記載の構成に加え、外れ止めは左右勝手兼用のものであり、振れ止めは左勝手と右勝手の両方があり左勝手と右勝手の各々を外れ止めに取り付け自在であり、風止め板は表裏を逆にして外れ止めに取付けることで左右勝手兼用としていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、外れ止めに軟質樹脂製の板状部材である風止め板を取付けてあり、風止め板はレールの厚みより幅の狭いスリットを有し、外れ止めをレールの下端に接近する位置に取付位置を調整して外れ止めを効かせた状態においては、風止め板のスリットにレールが差し込まれて密着し、風止め板がレールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐので、外召し合せ框上端部の気密性を確保できる。しかも、風止め板が外れ止めに取付けてあって、外れ止めは、外障子を窓枠に建て込む際や、上框と外召し合せ框を連結ビスで固定する際などには、外召し合せ框内で下方に相対移動し振れ止めの下部に係止する状態であるため、風止め板のスリットが、外障子の窓枠への建て込み時にレールと干渉して傷付けられたり、框を組む際に連結ビスによって傷付けられたりすることがなく、安定して気密性を確保できる。また、外障子を動かしたときには、風止め板はスリットがレールと摺接して柔軟に変形するため、風止め板の耐久性が良好である。
【0009】
請求項2記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、風止め板が外れ止めの振れ止め側面に係止し、外れ止めと振れ止めの間に配置してあることで、風止め板を簡易に取付けることができ、尚且つ風止め板が位置ずれしたり脱落したりすることを防止できる。
【0010】
請求項3記載の発明による外召し合せ框用振れ止め具は、四枚建てサッシの場合など、左右勝手違いの二種類の外障子を製作する場合に、外れ止めと風止め板が左右勝手兼用であり、振れ止めのみ左勝手と右勝手のものを製作すれば済むので、コストを削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図13は、四枚建てサッシの室外側正面図であり、窓枠14内の側部寄りに右外障子15Rと左外障子15Lをそれぞれ備え、中央寄りに右内障子16Rと左内障子16Lを並べて備えている。各障子は、上枠17下面と下枠18上面に形成した上下のレール間に、室内側からけんどん式に取付けられ、レールに沿って左右に移動する。右外障子15Rの外召し合せ框7R上端部と、左外障子15Lの外召し合せ框7L上端部に、本発明に係る振れ止め具19R,19Lをそれぞれ設けている。
【0012】
図1〜図3は、右外障子15Rの外召し合せ框7R上端部の振れ止め具19Rの取付状態を示しており、本振れ止め具は、図1に示すように、外召し合せ框7R上端部に嵌め込まれ、上枠17のレール12をレール呑み込み溝5に呑み込ませて障子の室内外方向のがたつきを防止する振れ止め1Rと、外召し合せ框7R内部に高さ調整自在に設けられ、上端部がレール12の下端に近接する位置で室内側からネジ11で固定して障子の浮き上がりを防止する外れ止め2と、外れ止め2の振れ止め1R側面に取付けられ、レール12とレール呑み込み溝5と外れ止め2との間の隙間を塞ぐ風止め板3とを備えている。レール12は、図2に示すように、外召し合せ框7Rの室内外方向の中心に対して室外側に偏移した位置にある。
【0013】
外召し合せ框7Rは、図11(a)に示すように、室内側壁の上部に、外れ止め2を框に固定するためのネジ11を挿通する長孔10を上下方向に設けてあり、外周側壁と内周側壁の上端部には、図11(b)に示すように、レール12を挿通するための切り欠き20a,20bが設けてあり、さらに内周側壁の切り欠き20bの下方には、上框6と外召し合せ框7Rとを固定する連結ネジ8の挿通孔21が設けてある。
【0014】
振れ止め1Rは、図6に示すように、上方に向けて開口したレール呑み込み溝5と、レール呑み込み溝5の下部に設けた連結ネジ挿通部9と、外召し合せ框7Rの外周側壁と内周側壁に設けた切り欠き20a,20bにそれぞれ嵌合する嵌合部22a,22bと、外召し合せ框7R上端の開口を塞ぐ塞ぎ部23とを有している。レール呑み込み溝5の上端部には、レール12を室内外から挟み込んで障子15Rを振れ止めする振れ止め部4が形成してあり、またレール呑み込み溝5の対向壁24,24は、外召し合せ框7Rに装着する前においては、上側に向けて間隔が若干広がっている。レール呑み込み溝5の対向壁24,24の両外側面には、図9(a)に示すように、外側に向けて突出する係合突条25a,25bが形成してあり、またレール呑み込み溝5の下端部には水平板部26が形成してあり、水平板部26の下面には下向き突部27を設けてある。
【0015】
外れ止め2は、図7に示すように、左右対称形となっており、外召し合せ框7Rの内周側壁寄りに配置される板状部28と、板状部28の下端に設けられ外召し合せ框7Rの中空部内に収まるボックス部29とを有している。板状部28は、上端に矩形の切り欠き30を設け、切り欠き30の底部にレール12下端に当接するレール当接部31を振れ止め1R側に突出して設けてあり、さらに板状部28の振れ止め1R側面の略中央部には、風止め板3を係止する係止部32が設けてある。板状部28の両側縁部には、振れ止め1Rの係合突条25a,25bと摺接する対向壁部33,33が設けてあり、各対向壁部33の上端部には、外側に向けて形成した係合溝34と、振れ止め1R側に突出する突起部35を設けてある。ボックス部29上部には、外召し合せ框7Rの上下方向の長孔10を通して室内側から挿入されるネジ11の挿通孔36が貫通して設けてあり、ネジ挿通孔36の中間部にはそのネジ11と螺合するナット37を埋め込んである。ボックス部29上面の振れ止め1R側端部には、上向き突部38を設けてある。
【0016】
風止め板3は、ポリオレフィン系軟質樹脂(TPO)で形成した板状の部材であり、図10に示すように、中央部に外れ止め2の係止部32に係止する矩形窓39を有し、上部に外れ止め2のレール当接部31に係止する矩形窓40を横長に有しており、風止め板3はこの上下二箇所の矩形窓39,40を係止部32とレール当接部31にそれぞれ係止して、外れ止め2の振れ止め1R側面に取付けられる。上側の矩形窓40よりも上側の部分におけるレール12が通過する位置に対応した位置には、上下方向にレール12の厚みよりも幅の狭いスリット41が形成してあり、スリット41の両側に薄肉の軟弱なフィン状のレール摺接部13,13を形成してある。風止め板3の表裏面には、「R」、「L」の刻印42を付してあり、右外障子15R用の振れ止め具においては、図10(b)に示すように、「R」の面を表にして(振れ止め側に向けて)取付けてある。
【0017】
本振れ止め具19Rは、外れ止め2の板状部28の振れ止め側面に風止め板3を係止取付けした後、図5に示すように、外れ止め2の係合溝34,34を振れ止め1Rの係合突条25a,25bに係合すると共に、振れ止め1Rの下向き突部27と外れ止め2の上向き突部38とを係合することにより振れ止め1Rと外れ止め2を一体化して、外召し合せ框7Rの中空部内に上方から嵌め込まれる。振れ止め1Rと外れ止め2を一体化すると、振れ止め1Rのレール呑み込み溝5の対向壁24の端面が、風止め板3の表面に略当接する。振れ止め1Rは、外召し合せ框7R内に嵌め込まれると、嵌合部22a,22bが外召し合せ框7Rに設けた切り欠き20a,20bの内側に嵌合することにより、図1に示すように、レール呑み込み溝5の溝幅が小さくなる方向に弾性変形し、その反発力により外召し合せ框7R上端部に固定される。そのように振れ止め1Rが弾性変形すると、振れ止めの係合突条25a,25bの間隔も狭まるため、外れ止め2の係合溝34から係合突条25a,25bが抜けて外れ止め2が下方に相対移動し、図4に示すように、外れ止め2上端の突起部35が振れ止め1R下端の水平板部26に係止して落ち止めされる。
【0018】
このように本振れ止め具19Rは、振れ止め1Rと外れ止め2を一体にした状態で外召し合せ框7Rに装着できるため取付けが容易であり、装着すると両者の係合状態が自動的に解除されて外れ止め2が下方に移動することから、外れ止め2を下方に移動させる手間がいらず、しかも外れ止め2は振れ止め1Rの下部に係止して落ち止めされるので、外れ止め2の操作性が良好となる。外れ止め2を落ち止めした状態で、振れ止め1Rの連結ネジ挿通部9より連結ネジ8を挿通して上框6と外召し合せ框7Rとが固定される。外障子15Rを窓枠14にけんどん式に建て込んだ後は、外召し合せ框7Rの長孔10より外れ止め2のネジ挿通孔36にネジ11を挿通してナット37と螺合し、ネジ11を介して外れ止め2を上に持ち上げて、図1に示すようにレール当接部31をレール12下端に当接ないし近接させ、ネジ11を締め付けて外れ止め2を框に固定する。
【0019】
本振れ止め具19Rによれば、レール呑み込み溝5上端の振れ止め部4にレール12が挟まれて外障子15Rの室内外方向のがたつきが防止されると共に、外れ止め2のレール当接部31がレール下端に当接することで外障子15Rの浮き上がりが防止され、さらに風止め板3のスリット41にレール12が差し込まれて密着し、従来は隙間が開いていたレール当接部31より上側のレール12とレール呑み込み溝5との間の空間が、風止め板3のレール摺接部13,13によって塞がれるので、その空間から風雨が室内側に吹き込むことを確実に防止できる。レール摺接部13は軟弱なフィン状に形成してあって容易に変形するため、外障子の開閉によりレール12と繰り返し摺接しても損耗が生じ難く、耐久性が高い。風止め板3は外れ止め2に取付けてあって、外れ止め2は、外障子15Rの窓枠14への建て込み時や、外障子15Rを組み立てる際には、図4に示すように、外召し合せ框7R内部で振れ止め1Rの下部に係止して落ち止めした状態となっているので、風止め板3のレール摺接部13がレール12や連結ネジ8と干渉して傷付けられることがなく、レール摺接部13により気密性を安定して確保できる。また風止め板3は、外れ止め2の係止部32とレール当接部31に係止して取付けてあり、且つ外れ止め2と振れ止め1Rの間に配置してあることで、外れ止め2に対して接着することなく簡易に取付でき、尚且つ使用中に位置ずれしたり脱落したりすることもなく、レール摺接部13が損耗したときには簡単に交換できる。
【0020】
左外障子15Lの外召し合せ框7L上端部に設ける振れ止め具19Lは、図12に示すように、図1に示す右外障子15R用の振れ止め具19Rとは左右勝手違いのものとなるが、外れ止め2は左右対称形であることから、右外障子15R用と共通のものを使用している。風止め板3は、右外障子15R用のものと共通のものを、図10(c)に示すように、「L」の刻印をした面を上にして、すなわち右外障子15R用の場合とは表裏を逆にして、外れ止め2に係止取付けしている。振れ止め1Lは、図6に示す右外障子15R用のものとは左右勝手違いの形状となっており、共通の外れ止め2に対して右外障子15R用の場合と同様に組み合わせて用いている。
【0021】
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。レールの位置を外召し合せ框の室内外方向の中央に配置した場合には、振れ止めも左右勝手兼用とすることができる。風止め板は、外れ止めに接着により取付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】右外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の正面図である。
【図2】右外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の平面図である。
【図3】右外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の室内側側面図である。
【図4】振れ止め具を右外障子の外召し合せ框上端部に取付け、外れ止めを振れ止めの下部に係止して落ち止めした状態を示す室内側側面図である。
【図5】(a)は、外召し合せ框に取付ける前の振れ止め具の背面図であり、(b)は同じく外召し合せ框に取付ける前の振れ止め具の側面図である。
【図6】(a)は右外障子用の振れ止めの背面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図である。
【図7】(a)は外れ止めの平面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図である。
【図8】図7(c)におけるA−A断面図である。
【図9】(a)は図6(b)におけるB−B断面図、(b)は図6(b)におけるC−C断面図である。
【図10】(a)は風止め板の平面図、(b)は同正面図、(c)は同背面図である。
【図11】(a)は右外障子の外召し合せ框の室内側側面図、(b)は同正面図である。
【図12】左外障子の外召し合せ框上端部に取付けた振れ止め具の正面図である。
【図13】四枚建てサッシの室外側正面図である。
【符号の説明】
【0023】
1R,1L 振れ止め
2 外れ止め
3 風止め板
4 振れ止め部
5 レール呑み込み溝
6 上框
7R,7L 外召し合せ框
8 連結ネジ
9 連結ネジ挿通部
10 長孔
11 ネジ
12 レール
41 スリット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振れ止めと、外れ止めと、風止め板とを備え、振れ止めは、振れ止め部を有するレール呑み込み溝と、上框と外召し合せ框を固定する連結ネジの挿通部を有し、レール呑み込み溝の溝幅を小さくする方向に弾性変形して外召し合せ框上端部内に嵌めるものであり、外れ止めは、振れ止めの上部に係合した状態で外召し合せ框内に挿入したときにレール呑み込み溝の弾性変形により振れ止めとの係合が解除され下方に相対移動すると共に下方位置において振れ止めの下部に係止するものであり、且つ外召し合せ框に設けた上下方向の長孔を挿通するネジにより外召し合せ框内におけるレールの下端に接近する位置に取付位置調整自在なものであり、風止め板は、レールの厚みより幅の狭いスリットを有し、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐ軟質樹脂製の板状部材であり、外れ止めに取付けてあることを特徴とする外召し合せ框用振れ止め具。
【請求項2】
風止め板は、外れ止めの振れ止め側面に係止し、外れ止めと振れ止めの間に配置してあることを特徴とする請求項1記載の外召し合せ框用振れ止め具。
【請求項3】
外れ止めは左右勝手兼用のものであり、振れ止めは左勝手と右勝手の両方があり左勝手と右勝手の各々を外れ止めに取付け自在であり、風止め板は表裏を逆にして外れ止めに取付けることで左右勝手兼用としていることを特徴とする請求項1記載の外召し合せ框用振れ止め具。
【請求項1】
振れ止めと、外れ止めと、風止め板とを備え、振れ止めは、振れ止め部を有するレール呑み込み溝と、上框と外召し合せ框を固定する連結ネジの挿通部を有し、レール呑み込み溝の溝幅を小さくする方向に弾性変形して外召し合せ框上端部内に嵌めるものであり、外れ止めは、振れ止めの上部に係合した状態で外召し合せ框内に挿入したときにレール呑み込み溝の弾性変形により振れ止めとの係合が解除され下方に相対移動すると共に下方位置において振れ止めの下部に係止するものであり、且つ外召し合せ框に設けた上下方向の長孔を挿通するネジにより外召し合せ框内におけるレールの下端に接近する位置に取付位置調整自在なものであり、風止め板は、レールの厚みより幅の狭いスリットを有し、レールとレール呑み込み溝と外れ止めとの間の隙間を塞ぐ軟質樹脂製の板状部材であり、外れ止めに取付けてあることを特徴とする外召し合せ框用振れ止め具。
【請求項2】
風止め板は、外れ止めの振れ止め側面に係止し、外れ止めと振れ止めの間に配置してあることを特徴とする請求項1記載の外召し合せ框用振れ止め具。
【請求項3】
外れ止めは左右勝手兼用のものであり、振れ止めは左勝手と右勝手の両方があり左勝手と右勝手の各々を外れ止めに取付け自在であり、風止め板は表裏を逆にして外れ止めに取付けることで左右勝手兼用としていることを特徴とする請求項1記載の外召し合せ框用振れ止め具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−257772(P2006−257772A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−77842(P2005−77842)
【出願日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(000175560)三協立山アルミ株式会社 (529)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(000175560)三協立山アルミ株式会社 (529)
【Fターム(参考)】
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