説明

多原色印刷の品管方法

【課題】3原色以上のプルーフ及び大量生産印刷に使えること。
【解決手段】
多原色印刷の品管方法で、印刷原料上にカラー値エリアを設けて、メイン原色の結合によって生じるサブ原色を対応する原色と予め設定された百分比よって重なり印刷を行い、メイン原色とサブ原色の結合による中性グレートーンを形成し、所定のカラー値エリアにおいて、黒「K」ハーフトーンを参照のモノカラーグレートーンで中性グレートーンとの比較を行い、カラー値に対する補正を通じて、カラーの変化をコントロールする。また、WKTone中性グレーバランス理論を利用して、目測技術によって、作業者に正確にカラーをコントロールできるインク量比較及びカラーリード設備がリードできるカラー値変化を提供して、リアルタイムのカラー補正に使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷の品管方法に関するもので、特に多原色印刷の品管方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カラーの理論は一般的に小学校程度のテキストでもはっきり説明されているが、カラー円は最も良く使われる教学ツールとしてカラー理論の説明に使われている。具体的に言うと、天然色は紅紫(M)、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(C)、藍(B)などの6色に結合されるが、紅紫、黄、青のメイン原色は減色法によって形成されるが、各種色のインクやペイントなどの製品に使われており、赤、緑、藍のサブ原色は加色法によって形成されるが、電子光学のテレビや、スキャナーなどの製品上に使われている。
【0003】
上記カラー理論によって、科学者たちは減色法によるフィルターレンズを利用して、メイン原色の紅紫、黄、青の三色を分離して、それに黒色を画像増強剤として添加し、これを4色印刷技術の基盤として、今まで使っている。
【0004】
人工的な画像の色分解には相当高い専門技術が必要とし、すでに設定されたカラーの光学レンズをフィルターレンズとして、フルカラーの画像を紅紫、黄及び青の3つのメイン原色に分離している。しかし、伝統的な印刷業では3つのメイン原色の顔料に黒を添加して印刷物を印刷し、あくまでもシミュレーションのフルカラー画像であるので、ただの幅細色区間範囲にしか運行できない。
【0005】
コンピューター技術の持続的な発展につれ、印刷業では高速コンピューターの運算機能を利用して、データの保存が速くなっており、光学電子デジタル化の色分解を応用することによって、人工による製作の必要がなくなっている。マルチカラー色分解機能や電子フィルターレンズが現れるにつれ、必要とするカラーの周波数を入力するだけで済むようになっている。色の選択は伝統的なCMYメイン原色の範囲をオーバーできるので、デジタルプリント設備は12の原色及びサブ原色を使って、フルカラーのプリント画面を模擬して、鑑賞させている。このマルチカラーの色分解機能は「ハイファイ」印刷にも使われている。ハイファイ印刷はCMYメイン原色の不足を補正できるので、印刷中サブ原色の赤、緑、藍を正確に入れるか、或いは三次原色の青+赤、黄+緑、紅紫+藍などを入れるか、或いはその中の2組、3組などを入れることによって、画像の結果は単なるメイン原色のCMYで構成された色より更に真実になり、フルカラーの本当の光景を模擬した効果に達成でき、我々の毎日観賞するものと同じく、ハイファイ印刷技術は現在の世界を再現する最高レベルの技術となっている。
【0006】
印刷生産中、光源上のフルカラー効果を本物のとおり再現させるために、フルカラーの2次及び3次原色を使って生産することができ、RGBに基づく2次原色は二つのメイン原色の結合によるもので、例えば、赤=黄+紅紫(R=Y+M)、緑=青+黄(G=C+Y)及び藍=紅紫+青(B=M+C)となっている。伝統的な2次及び3次原色は依然として模擬方式によって発生されるが、スペクトルのデータを利用して正確な2次・3次原色の顔料を作り出すことによって、伝統的な印刷にアナログサブ原色が不足している状態を大きく改善して、本当の景物効果をコピーすることができ、マルチカラー印刷生産ソリューションを調合することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
アナログフルカラー2次原色と3次原色などは、CMYのメイン原色でフルカラーを模擬したフルカラー画像であり、その中の2つのメイン原色が結合し合うことによって、2次原色RGBが生み出される。3次原色はメイン原色と2次原色との結合によって表れるもので、それぞれの原色は更に結合してもっと多くの4次原色、5次原色などが表れるが、これによってシミュレーションフルカラー画像が得られる。しかし、当該2、3、4次原色はいずれも人工製作の顔料から来るメイン原色を利用して、天然スペクトルを模擬するので、光源上のフルカラーの効果を本当に再現することができない。そのため、印刷工業では長期間に渡って色の欠けている状態のまま、生産を行っている。
【0008】
では、「ハイファイ」印刷とは何だろう。ハイファイ印刷は各種色を結合した印刷プロセスであり、カラーのエリアスペースを広げ、本当の景物のカラーともっと接近した効果にコピーすることができ、もっと完璧な境地に達成できる。印刷業界で最も良く使われている6色はCMYK+オレンジ及び緑で、7色はCMYK+RGBである。
【0009】
印刷業界で必要とするハイファイ印刷とは何だろう。伝統的なCMYKに基づく印刷製作技術は、やむを得ず3つのメイン原色の混合によって生じる狭いカラーバンドでの印刷の限界を引き受けるしかない。「ハイファイ」印刷は天然の顔料を利用して、直接天然スペクトル中に必要とするサブ原色で模擬のサブ原色を調合することができるので、CMYメイン原色のカラー不足の問題を改善することができ、本当の色、本当の光景を再現する最も優れた印刷方法として、各種印刷生産ソリューションに使われている。
【0010】
マルチカラーの色分解技術はすでに存在するものの、印刷業界では高速の生産中に使われるカラー管理方法はまだなく、操作者が各色のアンバランス状態を目測で観察して、リアルタイムに快速・効果的且つ正確に色量をコントロールすることは極めて難しい。伝統的なCMYK電子計器はサブ原色の色量のアンバランス生産を効果的に判断することができない。
【0011】
印刷業界にて今まで、全面・効果的且つ正確にフルカラーのマルチカラー生産品質の管理システムが欠けている問題を解決するために、本発明ではマルチ原色の印刷品管方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
先ずグレーバランス理論から見れば、グレーバランスは原色の予め設定された百分比を使って、重なりプリントによって印刷される。例えば、3つのメイン原色の結合によって青、紅紫、黄が形成され、2次原色の赤、緑、藍は対応するメイン原色を入れて形成され、3次原色の青+緑、青+藍、紅紫+藍、紅紫+赤、黄+赤、黄+緑は対応する2つの原色を入れて形成される。その中の1種又は2種の原色のカラー値が変化すると、当該バランス状態も変わり、グレーバランスのカラーの変化がカラーオーバー又は反対のカラー不足の方向に移る場合は、相対的に原色の方が現れる。
【0013】
モンソ・カラーバランス理論原理から見れば、天然スペクトル中の原色RGB色の赤、緑、藍は正確で独特なカラー値を持っており、各二次原色には2つのメイン原色に相当するものが含まれている。もし、それぞれのRGBカラーブロック上に対応するメイン原色を加えると、中性のグレーが形成されるが、これがWKTone中性グレートーン(NGTs)であり、各中性グレートーンの組合せ(NGTs)は、赤+青、緑+紅紫、藍+黄となる。任意1つの中性グレートーンの組合せ(NGTs)中のユニットCMYRGMのカラーに変化が発生する場合は、グレーバランスのカラーの変化がカラーオーバー又は反対のカラー不足の方向に移る場合、相対的に原色の方が現れる。そのため、WKToneデザインを利用して、(NGTs)CMYRGBカラーユニットの予め設定されたハーフトーン百分比の中性グレーバランスの品管目測目標を加えて、設定されたカラー値エリアの中に黒「K」のハーフトーン(MGT)を参照のモノカラーグレートーンとして、全てのMGTとNGTはグレートーンの視覚的比較参照を提供することができ、標準インク濃度の調整によって、精密且つ正確なマルチカラー中性グレーバランス効果を実現することができ、これは7色印刷に使われる。
【0014】
6色カラー中性グレーバランス品管システムは、7色品管システムと同じ原理となっている。例えば、オレンジ(紅紫+黄)の3次原色元素を選択する場合、その中には2分の黄と1分の紅紫の原色(2Y+1M)が含まれる。モンソ・カラーバランス理論を利用して、適当な対応するメイン原色を入れてグレーバランスの補正を行う。オレンジに1分の紅紫と2分の青のメイン原色(1M+2C)を入れると、中性グレーバランス結果(2Y+1M)+(1M+2C)=(2Y+2M+2C)=2(Y+M+C)が得られるが、これを簡略化するとNGT(C+M+Y)となり、これは印刷品管方法の理論である。その他3次原色を設定するNGTも同じ方程式である。
【0015】
本発明のWKTone(HiFi)の具体的なソリューションとしては、多原色印刷の品管方法を提供することで、印刷原料上にカラー値エリアを設けて、メイン原色の青「C」、紅紫(M)及び黄(Y)がお互いに結合されて生じるサブ原色と対応するメイン原色を予め確認された百分比によって重なり印刷して、メイン原色とサブ原色が結合された中性グレートーン(NGT)を形成させ、黒「K」ハーフストーン(MGT)を参照のモノカラーグレートーンとして、メイン原色及びサブ原色との結合によって生じる中性グレートーン(NGT)を比較して、カラー値の補正を行うことによって、カラーの変化をコントロールする。
【0016】
本発明において、前記サブ原色は2次原色の赤(R)、緑(G)、藍(B)であり、前記対応するメイン原色としては、2次原色赤に対応するメイン原色は青で、2次原色緑に対応するメイン原色は紅紫で、2次原色藍に対応する原色は黄色であり、2次原色を一定のカラー値百分比によって対応するメイン原色に入れて、お互いに結合し合って中性グレートーン(NGT)が形成される、多原色印刷の品管方法とする。
【0017】
本発明において、前記サブ原色は3次原色であり、「3次原色は原色の結合によって生じるもので、メイン原色と2次原色が一定の百分比によって結合されて生じるものである。つまり、青+緑(C+G)、青+藍(C+B)、紅紫+藍(M+B)、紅紫+赤(M+R)、黄+赤(Y+R)、黄+緑(Y+G)」、これらの3次原色に一定のカラー値百分比によって適当量の対応するメイン原色に入れて、お互いに結合させると中性グレートーン(NGT)が形成される。つまり、青+緑に対応するメイン原色は黄と紅紫で、青+藍に対応するメイン原色は紅紫と黄で、紅紫+藍に対応するメイン原色は青と黄で、紅紫+赤に対応するメイン原色は黄と青で、黄+赤に対応するメイン原色は紅紫と青で、黄+緑に対応するメイン原色は青と紅紫である、多原色印刷の品管方法とする。
【0018】
本発明において、前記サブ原色は順次の4次原色、5次原色及び順次のサブ原色であるが、いずれもメイン原色から生じるもので、順次に対応するメイン原色と予め所定の百分比によって重なり印刷され、お互いに結合し合って中性グレートーン(NGT)を形成する、多原色印刷の品管方法とする。
【0019】
本発明において、前記黒の「K」ハーフトーン(MGT)及び印刷作業に設定使用されるサブ原色の数量を相対原色方法を利用して、NGTダブルグレートーン状にして、1列に並んでカバーされる全体印刷面積を正確且つ緊密に重なり印刷し、作業者にダブルグレートーン値が接近しているかどうかの目測分析に提供して、カラー値の変化を判断することができる、多原色印刷の品管方法とする。
【0020】
本発明において、カラーグラデーション構造を印刷製品の図案に溶け込まして、必要とするダブルグレートーン(MGT)及び(NGT)形の図案をデザインし、印刷製品の適当な位置に設置して、目測と計器の比較に使える、多原色印刷の品管方法とする。
【0021】
本発明において、デザインに必要とするメイン原色とサブ原色との組み合わせによって生じる中性グレートーン(NGT)及び黒の「K」ハーフトーン(MGT)に基づき、中性グレーの参照見本を作り出して、生産を行い、印刷作業での目測と計器によるカラー基準との参照比較に使われる、多原色印刷の品管方法とする。
【0022】
本発明において、前記方法は自動スキャナーを利用して、光電方式技術によって、ダブルグレートーン値を収集し、電子カラースキャナーによる循環式リード及び自動化コンピューターソフトウェアを利用してカラーの変化値を算出し、アンバランス状態のカラー値を自動に補正すると同時に、作業者より自動化補正の結果が合格であるかどうかを目測で確認することに視覚的目標を提供する、多原色印刷の品管方法とする。
【0023】
本発明において、電子及び光学技術を利用して、参照の中性グレートーン見本と画像スクリーンRGB2次原色光源カラー値の結合をデザインして、カラー値を調節することによって、中性グレーを形成し、予め設定した見本と目測と計器による参照比較を形成する、多原色印刷の品管方法とする。
【0024】
本発明において、印刷作業に関わりのある使用に選ばれたカラーと図案によって、必要とするカラーグラデーション形状をデザインし、ハーフトーンカラーグラデーションを参照基準とする見本を作り出して、当該カラーグラデーションの形状によってデザインされ、1列に並んでカバーされる印刷面積を正確且つ緊密に重なり印刷することができる、多原色印刷の品管方法とする。
【0025】
本発明において、自動カラースキャナーによる循環リード及び自動化コンピューターソフトウェアを利用してカラー変化値を算出して、カラー値の自動修正を行うとともに、作業者より自動化補正の結果を目測で確認する視覚的目標を提供する、多原色印刷の品管方法とする。
【0026】
本発明において、メイン原色とサブ原色との結合によって生じる中性グレートーン(NGT)、黒の「K」ハーフトーン(MGT)及びデザインに必要とするカラーと図案デザインによるハーフストーンを利用して、カラーの参照見本を作り出して、モノカラー、一部カラー及びフルカラーを生産プロセスに組み合わせて、印刷作業での目測と計器によるカラー基準との参照比較に使われる、多原色印刷の品管方法とする。
【0027】
本発明に記載されている前記グレーバランスの予め設定されたカラー値の百分比は、光学原理において、同じ分量のメイン原色の重なり印刷によって形成される黒色であり、ハーフトーンの条件ではグレーとなる。顔料の原材料は、異なる生産業者によって、原色のカラー値もあるある程度異なっており、統一されていないので、異なる供給業者のカラーを生産に使用する場合、それぞれの原色カラー値の百分比がグレーバランス(NGT)に達するまで独立に調整して、黒のハーフトーン(MGT)との視覚的比較に使用する。
【0028】
本発明において、参照カラーグラデーションをメイン原色とサブ原色のカラーグラデーション及びデザインに必要とするカラーに取替え、100%のモノカラーブロック及び予め設定された百分比によるモノカラードットを作り出して、作業者にドット拡大値の附加情報を提供することができる多原色印刷の品管方法とする。
【発明の効果】
【0029】
WKTone(HiFi)の主体機能の多元化は、多種カラーの生産にも適用し、カラーの選択は3原色の制限を受けず、中性グレートーンに構成され、黒を参照色として使っている。当該目測のカラー管理システムは各種印刷に使える。印刷結果は直観的に快速に鑑定でき、リアルタイムに補正できるので、トライアル&エラー法による欠点を大きく低減できる。
【0030】
自動スキャナーの循環リード及び自動化コンピューターソフトウェアによるカラー変化値の算出によって、カラー値を自動に補正した後、WKTone(HiFi)は作業者の補正結果の確認に視覚的目標を提供することができ、作業者と機械との間には「無声」且つ「効果的」なコミュニケーションが実現できる最も優れたシステムとなる。一旦スキャナーの収集データにエラーが発生して自動補正が行われる場合、WKTone(HiFi)NGT又はMCTのカラー値を変化させ、不良印刷品のダブルグレートーン結果の不一致を正面的に再現させて、作業者がアンバランスのダブルグレートーンをリアルタイムに発現することができ、拡大鏡又はその他の計器を使わなくても不良の結果をリアルタイムに判断することができる。
【0031】
WKTone(HiFi)は多原色のモノカラー、一部のカラー及びフルカラーを組み合わせた生産製作に使用することができ、簡単な計算方法によって各種カラーのNGTsを設定して、選択された原色が対応するメイン原色や、2次原色及び3次原色などを利用して中性グレートーンさえ結合すれば、「K」MCTを目測の参照として補正に使用することができる。
【0032】
RGBに基づく2次原色は電子スクリーン上に使われており、光学運行原理上に適当な電子及び光学フィルターを利用して、参照の中性グレートーン見本をデザインして、画像スクリーンRGB2次原色光源のカラー値と結合して、カラー値を調整することによって、中性グレートーンとなるが、目測と計器によって予め設定された見本と参照比較することができる。
【0033】
本発明は、また次のメリットと用途がある。
【0034】
1.線形図形装置には目測比較に使われる中性グレートーン情報が含まれているが、色収差の検知を簡略化し、カラー調整時間におけるカラーグラデーション参照を短縮することができる。
【0035】
2.印刷機の状態に欠陥があるかどうかを持続的にモニタリングできる。つまり、印刷の画像重なり、ギアの運行不良、機械磨耗、インクのドロスが印刷画面上についている、インク供給システムのインク供給の不均一、自動カラースキャナーの故障など。
【0036】
3.カラー参照は同列の放射式に設置され、マッチングのカラーグラデーションの目測記憶が必要せず、作業者は快速且つ正確に色収差の調整を行うことができ、リアルタイムのカラー調整が実現できる。
【0037】
4.品管装置は見本校正と大量生産に幅広く使われている。
【0038】
5.品管装置は各種印刷プロセスに幅広く使え、特に平版印刷や、デジタル印刷、デジタルと伝統的なプルーフ及びカラーマグネチック印刷に使われており、各種機械、デジタル電子、デジタルマグネチック印刷工業の用途に使われており、画像スクリーン調整の用途に使われている。
【0039】
6.ある作業では、異なるグレーバランス値を目標参照とする場合もあるが、作業全体がマッチングの状態でさえあれば、基準グレーバランス値は制限を受けない。
【0040】
7.ある作業では自分で選んだカラーグラデーションを目標参照とする場合もあるが、作業全体がマッチング状態でさえあれば、それで良い。
【0041】
8.予め設定されたグレートーンは任意の場所において、印刷作業内容の一部分に整合させることができる。
【0042】
9.目測の方法を使って、マルチカラーのグレーバランスの品質管理を行い、中性グレーサンプリングのイメージ化を効果的にコントロールして、インク範囲のアンバランスを改善することができる。
【0043】
10.簡単なデザインによって、インク調整の際作業者の視覚混乱を減らすことができ、情報オーバーと視覚混乱を避けることができる。
【0044】
11.統一的なカラーグラデーション環境条件を提供して、カラー濃度リード設備生産業者に光電方式によって正確にグレートーントーンの変化値を収集させて、全ての作業範囲をカバーさせ、自動スキャナーと自動是正装置を使って、カラー濃度のデータを収集し、作業者は快速且つ正確に行動を取ることができる。
【0045】
12.印刷中は、100%のモノカラーコードを参照とするのではなく、ハーフストーンを参照として、品質管理を行っているので、アンバランスと推定される重なり印刷効果のリード時間を低減することができる。
【0046】
13.色の欠けている要素を簡単に識別でき、高価で繁雑なインク濃度リード設備などを使用する必要がない。
【0047】
14.ユニバーサルで、多くの管理コントロールシステムと整合でき、快速参照ポイントツールとして使用できる。
【0048】
15.中性トーンの変化は選ばれたカラーブロックのバランスが正しくないと言うことを意味する。
【0049】
16.中性トーンが印刷ペーパーの間にて快速に変化するすると言うことは、印刷機械に欠陥があるか、或いは印刷材料に特別な変化がある可能性を意味する。
【0050】
17.インクの調整はCMYの重なり印刷効果を根拠とする。伝統的な方法は、ただ個別のカラーの標準濃度だけを読取り、お互いに重なり印刷せず、実際の印刷に必要とする重なり印刷の情況を反映するので、インク状態がアンバランスになっても、如何なる兆しもなくなる。
【0051】
18.このシステムは作業者とリーダーとの間において、目測の品管目標を構築し、作業者が自動化補正の結果が合格であるかどうかを判断する、「無声」且つ「効果的」なコミュニケーション方法を提供することもできる。
【0052】
19.作業に選ばれるカラーや、デザインに必要とするカラーグラデーションの形状は、ハーフトーンのカラーグラデーションに作って参照の標準見本にすることができ、当該カラーグラデーションの形状デザインは大量生産に使える。
【0053】
20.電子スクリーンのカラー値調整機能を提供する。適当な電子又は光学技術を利用して、RGB2次原色のカラー値調整によって、グレーが形成されるが、予め設定された黒の中性グレーとの参照比較となる。これは、当該スクリーンRGBカラー値バランス調整の結果となる。
【0054】
21.各原色と所定のカラーに基づきカラーの参照見本を作り出すことができ、モノカラー、一部カラー及びフルカラーを組み合わせる生産プロセスで生産を行い、印刷作業全体の目測と計器によるカラー基準参照比較に使われる。
【0055】
22.装置はソフトウエア形式となっており、デジタルダウンロードの方式で提供することができ、伝統的なフィルム方式で出力することもできる。
【0056】
23.印刷中、各カラーのインクエリア/インクキーに対する正確な調整管理を提供することができる。これらの予め設定された図案において、中性グレートーン装置は最大なカバー範囲を提供することができ、つまり、印刷範囲全体における全てのインク情報で、データを中断させる必要がない。
【0057】
24.各種ウインクの使用には制限がなく、バランス条件さえちゃんと管理されていれば、如何なるインクでも中性のグレートーンを提供することができる。
【0058】
25.リードさえできれば、コントロール装置はなるべくコンパクトにすべきで、高さと幅には制限がない。
【0059】
26.スクリーンのインチごとの行数には制限がない。
【0060】
27.ハーフトーンスクリーン様式はAM/FMのいずれかを使用することができる。
【0061】
28.スクリーンの角度は標準角度を使用し、カラー別に特定のスクリーン角度を設定する必要はない。
【0062】
29.予め設定された装置にとって、中性グレートーンの形状と寸法には制限はなく、設備がリードでき、比較の結果が測定さえできれば、ハーフトーンとモノカラーエリアを「K」グレートーンの上方に設置することができる。
【0063】
30.本品管方法において、ダブルグレートーン(MGT)及び(NGT)画像はお互いに緊密に重なり印刷して、目測比較に備えるべきである。ダブルグレートーン(MGT)及び(NGT)画像がゲージに合わなく、重なり印刷に成功できなかった場合、ダブルグレートーン画像の間は印刷されていないため、裂け目が形成され、作業物上には白色の線が現れる。逆に、ダブルグレートーン(MGT)及び(NGT)は重なり印刷規範をオーバーして、重なり印刷が黒色の線になる場合もあり、重なり印刷エラーのメッセージも提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
本発明のWKTone(HiFi)は、対応するメイン原色及びWKTone中性グレーバランスを結合して、中性グレーバランスのマルチカラーコントロールシステムをデザインし、電子又はフィルム図案を作って、各種印刷ソリューション及び作業に使用することができる。図1〜図10はメイン原色に2次原色を加えた設計図である。図11〜図20はメイン原色に3次原色を加えた設定図である。
【図1】モノカラー効果バージョンである。
【図2】カラー効果バージョンである。
【図3】青、紅紫、黄、赤、緑、藍及び黒の重なり印刷設計図である。
【図4】青色の重なり印刷設計図である。
【図5】紅紫色の重なり印刷設計図である。
【図6】黄色の重なり印刷設計図である。
【図7】赤色の重なり印刷設計図である。
【図8】緑色の重なり印刷設計図である。
【図9】藍色の重なり印刷設計図である。
【図10】黒色の設計図である。
【図11】モノカラー効果バージョンである。
【図12】カラー効果バージョンである。
【図13】青、紅紫、黄、黄+赤、青+緑、紅紫+藍及び黒を重なり印刷した設計図である。
【図14】青色の重なり印刷設計図である。
【図15】紅紫色の重なり印刷設計図である。
【図16】黄色の重なり印刷設計図である。
【図17】黄+赤の重なり印刷設計図である。
【図18】青+緑の重なり印刷設計図である。
【図19】紅紫+藍の重なり印刷設計図である。
【図20】黒色の設計図である。
【図21】メイン原色とサブ原色の結合原理図である。メイン原色:青、紅紫、黄2次原色:赤、緑、藍3次原色:青+緑、青+藍、紅紫+藍、紅紫+赤、黄+赤、黄+緑
【発明を実施するための形態】
【0065】
次は添付図に合わせて本発明について更に詳しく説明する。本発明にはCMYKRGBハーフトーン百分比ドットがデザインされており、WKTone理論を参照して、予め設定された図案によって、一連の交替、緊密な重なり印刷を通じて、ポジション序列を有するグレートーン比較参照を提供する。「K」グレートーンは起点となる主な検査参照であり、「C、M、Y、CR、MG、YB」に混合されて、中性グレーの目標となる。この参照ツールは長さの制限がなく、印刷物幅全体をカバーすることができ、如何なるカラー情報も中断する必要がなく、効果的な補正を行う昨日を有する。100%のモノカラーと予め設定された百分比のモノカラードットCMYRGBKも整合することができ、一部の「K」グレートーンを代替して、作業者にドット拡大値の附加情報を提供することができる。
【0066】
WKTone(HiFi)は独特なカラーバランス機能を有し、負荷オーバーの情報はなく、必要に応じて図案をデザインし、ユーザーに多元化された主体機能を提供する。この装置は複数の原色要素を使用することができ、異なる組合せ方法によって、各種形式別に複数の原色管理方法が構築され、お互いに緊密に重なり印刷され、WKTone(HiFi)を構成する。
【0067】
図1は2次原色WKTone(HiFi)の多原色カラー管理システムのモノカラー効果バージョンである。図2はCMYRGBKカラーの正確な重なり印刷結果である。図3は機械デザインの合成図である。図4の青色、図5の紅紫色、図6の黄色、図7の赤色、図8の緑色、図9の藍色(ブルー)及び図10の黒色は各色分析機械図バージョンをはっきり説明している。各独立カラーのデザインには予め設定されたモノカラーハーフトーン41、51、61、71、81、91及び101があって、NGT中性グレートーンの整合に使われる。フルカラーの100%カラーグラデーション42、52、62、72、82、92及び102と予め設定された百分比のモノカラードット43、53、63、73、83、93及び103は、モノカラー濃度及びドット拡大値の研究に持続的なモニタリングを提供する。最適なバランス印刷効果を得るために、「K」グレートーンカラーコードと中性グレートーンはお互いに接近させて、トーンを類似にさせ、如何なる過量の「C」、「M」、「Y」、「R」、「G」、「B」色混じりによる中性グレートーンのトーン変化もないようにし、グレーバランスの良好な状態を保つことが大切である。
【0068】
図11は3次原色WKTone(HiFi)の多原色カラー管理システムのモノカラー効果バージョンである。図12はCMYYrCgMbKカラーの正確な重なり印刷結果である。図13は機械デザインの合成図である。図14の青色、図15の紅紫色、図16の黄色、図17の黄+赤色、図18の青+緑色、図19の紅紫+藍色(ブルー)及び図20の黒色は各色分析機械図バージョンをはっきり説明している。各独立カラーのデザインには予め設定されたモノカラーハーフトーン41、51、61、171、181、191及び101があって、NGT中性グレートーンの整合に使われる。フルカラーの100%カラーグラデーション42、52、62、172、182、192及び102と予め設定された百分比のモノカラードット43、53、63、173、183、193及び103は、モノカラー濃度及びドット拡大値の研究に持続的なモニタリングを提供する。最適なバランス印刷効果を得るために、「K」グレートーンカラーコードと中性グレートーンはお互いに接近させて、トーンを類似にさせ、如何なる過量の「C」、「M」、「Y」、「Yr」、「Cg」、「Mb」色混じりによる中性グレートーンのトーン変化もないようにし、グレーバランスの良好な状態を保つことが大切である。
【0069】
具体的に言って、図3〜図10及び図14〜図20において、各図には当該原色の印刷図案がデザインされており、一連のポジション序列によって、2次原色の図7・図8・図9、3次原色の図17・図18・図19と対応するメイン原色の図4・図5・図6・図14・図15・図16は予め設定された百分比で結合され、メイン原色とサブ原色によって結合された中性グレートーン(NGT)を形成するが、2次原色中性グレートーン(NGT)の結合バージョンは次の通りである。図4+図7(青+赤)、図5+図8(紅紫+緑)、図6+図9(黄+藍)。また、3次原色中性グレートーン(NGT)の結合バージョンは次の通りである。図14+図15+図17(青+紅紫+黄・赤)、図15+図16+図18(紅紫+黄+青・緑)、図14+図16+図19(青+黄+紅紫・藍)。設定されたカラー値エリアにおいて、黒「K」ハーフトーン(MGT)図10及び図20は参照のモノカラーグレートーンとして、メイン原色及びサブ原色によって結合された中性グレートーン(NGT)と比較することになる。図2及び図12は上記各原色の重なり印刷の完成結果であるが、目測及び計器の参照リードによって、比較やカラー値補正が行われ、カラーの変化をコントロールすると同時に、作業者に自動化補正が合格であるかどうかを判断する視覚的目標を提供する。図21はメイン原色とサブ原色の結合原理図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷原料上にカラー値エリアを設けて、メイン原色の青「C」、紅紫(M)及び黄(Y)がお互いに結合されて生じるサブ原色と対応するメイン原色を予め確認された百分比によって重なり印刷して、メイン原色とサブ原色が結合された中性グレートーン(NGT)を形成させ、黒「K」ハーフストーン(MGT)を参照のモノカラーグレートーンとして、メイン原色及びサブ原色との結合によって生じる中性グレートーン(NGT)を比較して、カラー値の補正を行うことによって、カラーの変化をコントロールすることを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項2】
請求項1において、前記サブ原色は2次原色を一定のカラー値百分比によって対応するメイン原色に入れて、お互いに結合し合って中性グレートーン(NGT)が形成されることを特徴する多原色印刷の品管方法。
【請求項3】
請求項1において、前記サブ原色は3次原色であり、3次原色に一定のカラー値百分比によって適当量の対応するメイン原色に入れて、お互いに結合させると中性グレートーン(NGT)が形成されることを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項4】
請求項1において、前記サブ原色は順次の4次原色、5次原色及び順次のサブ原色であるが、いずれもメイン原色から生じるもので、順次に対応するメイン原色と予め所定の百分比によって重なり印刷され、お互いに結合し合って中性グレートーン(NGT)を形成することを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項5】
請求項1において、前記黒の「K」ハーフトーン(MGT)及び印刷作業に設定使用されるサブ原色の数量を相対原色方法を利用して、NGTダブルグレートーン状にして、1列に並んでカバーされる全体印刷面積を正確且つ緊密に重なり印刷し、作業者にダブルグレートーン値が接近しているかどうかの目測分析に提供して、カラー値の変化を判断できることを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項6】
請求項1において、前記カラーグラデーション構造を印刷製品の図案に溶け込まして、必要とするダブルグレートーン(MGT)及び(NGT)形の図案をデザインし、印刷製品の適当な位置に設置して、目測と計器の比較に使えることを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項7】
請求項1において、前記デザインに必要とするメイン原色とサブ原色との組み合わせによって生じる中性グレートーン(NGT)及び黒の「K」ハーフトーン(MGT)に基づき、中性グレーの参照見本を作り出して、生産を行い、印刷作業での目測と計器によるカラー基準との参照比較に使われることを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項8】
請求項1において、前記方法は自動スキャナーを利用して、光電方式技術によって、ダブルグレートーン値を収集し、電子カラースキャナーによる循環式リード及び自動化コンピューターソフトウェアを利用してカラーの変化値を算出し、アンバランス状態のカラー値を自動に補正すると同時に、作業者より自動化補正の結果が合格であるかどうかを目測で確認することに視覚的目標を提供する特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項9】
請求項1において、電子及び光学技術を利用して、参照の中性グレートーン見本と画像スクリーンRGB2次原色光源カラー値の結合をデザインして、カラー値を調節することによって、中性グレーを形成し、予め設定した見本と目測と計器による参照比較を形成することを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項10】
請求項1において、印刷作業に関わりのある使用に選ばれたカラーと図案によって、必要とするカラーグラデーション形状をデザインし、ハーフトーンカラーグラデーションを参照基準とする見本を作り出して、当該カラーグラデーションの形状によってデザインされ、1列に並んでカバーされる印刷面積を正確且つ緊密に重なり印刷できることを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項11】
請求項10において、前記自動カラースキャナーによる循環リード及び自動化コンピューターソフトウェアを利用してカラー変化値を算出して、カラー値の自動修正を行うとともに、作業者より自動化補正の結果を目測で確認する視覚的目標を提供することを特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項12】
請求項1、10において、前記メイン原色とサブ原色との結合によって生じる中性グレートーン(NGT)、黒の「K」ハーフトーン(MGT)及びデザインに必要とするカラーと図案デザインによるハーフストーンを利用して、カラーの参照見本を作り出して、モノカラー、一部カラー及びフルカラーを生産プロセスに組み合わせて、印刷作業での目測と計器によるカラー基準との参照比較に使われる特徴とする多原色印刷の品管方法。
【請求項13】
請求項1、10において、前記参照カラーグラデーションをメイン原色とサブ原色のカラーグラデーション及びデザインに必要とするカラーに取替え、100%のモノカラーブロック及び予め設定された百分比によるモノカラードットを作り出して、作業者にドット拡大値の附加情報を提供できることを特徴とする多原色印刷の品管方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2013−514678(P2013−514678A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543436(P2012−543436)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際出願番号】PCT/CN2009/001490
【国際公開番号】WO2011/072425
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(509354433)永経堂印刷有限公司 (2)
【Fターム(参考)】