説明

多機能装置に接続する大容量記憶装置にネットワークアクセスを可能にするシステム及び方法

【課題】多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置にネットワークを通してアクセス可能にする
【解決手段】少なくとも1つのプロセッサと、この少なくとも1つのプロセッサと通信を行うコンピュータ読み取り可能記憶媒体とを含み、コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、少なくとも1つの多機能装置にアクセス可能な1つ以上の電子機器からの複数の要求を受信し、1つ以上の電子機器が、少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報に選択的にアクセスし、修正することを可能にする1つ以上のプログラム命令を含み、この少なくとも1つの大容量記憶装置は少なくとも1つの多機能装置に接続し且つネットワークを通してアクセス可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に多機能装置に関し、より具体的には、少なくとも1つの多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置を、ネットワークを通してアクセス可能にするシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
「複合」機すなわち多機能装置(MFD)は、オフィスや家庭のコンピュータ環境で一般的になってきている。以前では複写、印刷、及びファクシミリ送信等の機能は、専用の複写機、プリンタ、及びファクシミリにより単独で別々に行われてきた。しかし複合機は概して一台の機械でこのような全ての機能及びそれ以上の機能を提供できる。一般に、このような複合機は1つの印刷装置を含み、複写、印刷、又は受信したファクシミリを出力することができ、それに加えて入力スキャナを含み、複写やファクシミリ送信のため、及び入力した画像データをコンピューターメモリー内の所定の領域に保存するために、原画像からデータを記録することもできる。
【0003】
MFDは一般にローカル・エリア・ネットワーク(LAN)カード等の必須ハードウェア及びネットワーク・オペレーティング・システム等のソフトウェアを含み、ネットワークを通してアクセスが可能である。またMFDはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート等のポート、又は無線周波数(RF)やブルートゥース(商標)と互換性のあるインターフェース等のインターフェースを含んで周辺機器に接続することができる。MFDと違い周辺装置は、ハードウェアやソフトウェアを増設するコストを考慮するとネットワークを通して使用可能ではなく、したがってネットワークを通してアクセスできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの周辺装置を、ネットワークを通してアクセス可能にするには、高価な専用ハードウェア及びソフトウェアを使用しなければならない。したがって、普通なら固有でネットワーク機能を持たない周辺機器が、MFDに接続することでネットワークを通してアクセス可能になる方法及びシステムが当技術分野において必要である。また、MFDに接続する周辺機器へのネットワークアクセスを提供するウェブ・サービス・アーキテクチャも当技術分野において必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つの多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置にネットワークを通してアクセス可能にするシステムを提示する。このシステムは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信するコンピュータ読み取り可能記憶媒体と、を含み、このコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、少なくとも1つの多機能装置へのアクセス可能な1つ以上の電子機器から複数の要求を受信し、1つ以上の電子機器が少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報に選択的にアクセスし修正することを可能にする1つ以上のプログラム命令を含み、この大容量記憶装置は少なくとも1つの多機能装置に接続し且つネットワークを通してアクセス可能である。
【0006】
少なくとも1つの多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置を、ネットワークを通してアクセス可能にする方法を提示する。この方法は、ローカル及び/又はリモートのクライアントアプリケーションを実行する1つ以上のサーバから複数の要求を受信する工程と、1つ以上のサーバが少なくとも1つの多機能装置へアクセスできることを認証する工程と、1つ以上のサーバが少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報に選択的にアクセスし修正することを可能にする工程とを含み、この大容量記憶装置は少なくとも1つの多機能装置に接続し且つネットワークを通してアクセス可能である。
【0007】
通信ネットワークを通して接続する複数の多機能プリンタ装置と、複数の多機能プリンタ装置と電気通信を行い、その中に電子情報を記憶する複数の記憶モジュールと、複数の多機能プリンタ装置と電気通信する複数の記憶モジュールへのアクセスを要求する複数の外部装置とを含み、アクセス要求を認証された複数の外部装置が複数の記憶モジュール内の電子情報の読み出し、書き込み及び/又は削除することが可能となり、複数の多機能プリンタ装置と電気通信を行う、通信ネットワークを提示する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】大容量記憶装置及びクライアントアプリケーションと電気通信を行う、本開示による多機能装置を含むシステム図である。
【図2】クライアント・アプリケーション・プログラムを含むリモートサーバとネットワークを通して接続する複数の大容量記憶装置と電気通信を行う、本開示による複数の多機能装置を含むシステム図である。
【図3】ウェブ・サービス・アーキテクチャ内で複数の多機能装置に接続する、本開示による複数の大容量記憶装置のハイレベル図である。
【図4】少なくとも1つの多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置を、ネットワークを通してアクセス可能にする、本開示による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の典型的な実施形態により、MFD、複写機又はプリンタに接続する大容量記憶装置を利用して、第三者ベンダーが大容量記憶装置内のデータを少なくとも読み出し、書き込み可能になるオフボックスのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)の開発が提案される。
【0010】
本開示の典型的な実施形態により、USB等のインターフェースを介して大容量記憶装置がMFDに接続したことを検出することで、MFD上の大容量記憶装置をサポートできるシステム及び方法がさらに提案される。接続が検出されると、MFDは第三者アプリケーションに対するウェブ・サービス・ベースの通信をサポートして大容量記憶装置が利用可能で、クライアントアプリケーションが大容量記憶装置内のファイルを少なくとも読み出し、書き込み及び/又は削除できることを検出する。このように、少なくとも1つの多機能装置が起動する前又は後のどちらかで少なくとも1つの大容量記憶装置の存在を検出することができる。
【0011】
本開示の典型的な実施形態により、サーバ上で実行するリモートアプリケーションが、MFD上で直接実行するネイティブアプリケーションと同じように大容量記憶装置を利用できるように、オフボックスのAPIを介して複数の機能が供給されることがさらに提案される。サーバは、大容量記憶装置がMFD上で利用可能でそして大容量記憶装置上の情報(電子ファイル等)を少なくとも読み出し、書き込み、及び/又は、削除ができることの通知を受けることができる。もちろん、これら1つ以上の電子機器又はサーバは少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報にアクセスする前に認証されていることが、当業者には明らかである。複数の異なる承認手段を用いることができる。
【0012】
本開示の典型的な実施形態により、システム管理者がポート番号と共にサーバ/クライアントの通信に使用できるサーバのIPアドレス又はホストネームを設定できる、MFDがさらに提案される。事前に設定されるアドレスによりデータのセキュリティが保証され、これらのデータ及び通信が既知で予定されたエンティティに送信されることが保証される。その時点で大容量記憶装置が接続している、又は装置が既に起動し稼働しユーザが大容量記憶装置に接続していれば、起動時に大容量記憶装置を検出できる。承認されたサーバはいつでもMFDに大容量記憶装置を実装又は接続しているかどうかを問い合わせるとともに、大容量記憶装置の製造元及び大容量記憶装置を使用するために必要な他の全ての関連情報を取得することができる。
【0013】
本明細書に開示された典型的な実施形態は、一般に周辺機器のハードウェア装置の分野に関し、より具体的には1つ以上のMFDにインターフェースで接続する大容量記憶装置等の周辺機器装置へのネットワークアクセスを可能にするソフトウェアアーキテクチャ又はウェブサービスに関する。
【0014】
本開示の典型的な実施形態により、市販の大容量記憶装置を全てのMFDに接続することができるようサポートすることが提案される。これによりシステム管理者に規定されたサーバは、起動時に大容量記憶装置が検出されているか、又は起動し稼働しているMFDに装置が接続しているかを確認できる。サーバは、例えば印刷又は他の用途のためにファイル取得することができる。すなわちサーバは複数の機能及び/又は目的のためにファイルを少なくとも読み出し、書き込み及び/又は削除ができる。
【0015】
本開示をさらに詳しく説明する前に、まず、参考のためにこの後の説明全般にわたり使用される種々の用語を定義する。例えば次の通りである。
【0016】
用語「印刷する」は多くの意味で使われており、少なくとも、複数の方法のうちの任意の1つを使用してドキュメントをプリンタに送信することを意味する。さらに、用語「プリンタ」は少なくとも、全ての種類のコンピュータ装置からテキスト出力及び画像出力を受け取り、その情報を印刷が可能な媒体に転写する全ての装置を指すことができる。「プリンタ」は多様な印刷が可能な媒体に印刷するために用いられる全ての種類の電子写真、固形インク、液体インク、カットシート又は巻き取り紙ベースの装置を指すことができる。本明細書で使用する用語「プリンタ」は少なくとも、デジタル複写機、製本機、ファクシミリ、複合機等、目的に応じた印刷出力機能を実行する全ての装置を包含する。
【0017】
用語「複合機」すなわち「MFD」とは少なくとも、コンピュータ装置及び/又はネットワークのどちらかに接続し、印刷、スキャニング、複写及び/又はファックスの機能のうちの1つ以上の実行する全ての機械を指すことができる。デジタル複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びスキャナの組み合わせは全てMFDの例である。さらに用語「MFD」は少なくとも、いくつかの機能を1つのユニットに組み合わせた全てのハードウェアを指すことができる。例えば、MFDは独立型プリンタ又は全ての種類の独立型の機械/装置/機器/コンポーネントでよい。例えば、MFDは1つ以上のパーソナルコンピュータ(PC)、独立型プリンタ、独立型スキャナ、携帯電話、MP3プレーヤ、オーディオ電子機器、ビデオ電子機器、GPSシステム、テレビ、記録及び/又は再生媒体(CD、DVD、カムコーダ、カメラ等)又は全ての種類の消費者向け又は非消費者向けのアナログ及び/又はデジタル電子機器でよい。このような消費者向け又は非消費者向け電子機器は、全ての種類のエンターテイメント、通信、家庭及び/又はオフィスの設備に適用できる。従って、用語「MFD」は回路基板を用いて使用するのに好適な、様々な目的のために複数の個人が使用することを意図した全ての種類の電子機器を指すことができる。用語「複合機」及び「MFD」は明細書全般にわたって区別なく使用することができる。
【0018】
本明細書で開示するMFDには、「接続」MFDと、「非接続」MFDの両方が含まれる。「非接続」MFDはネットワーク(例えば、インターネット)にアクセスしない。「接続」MFDは通常Ethernetカード等を介してネットワークに接続する。本実施形態において、MFDはワイヤレス装置と通信して動作する非接続MFDでよく、このワイヤレス装置がネットワークにアクセスする。多機能装置とワイヤレス装置の間の接続は、多機能装置内の双方向のコミュニケーションチャネルを介して行われる。
【0019】
用語「記憶」とは、少なくともデータ記憶を指すことができる。「データ記憶」は少なくとも、それ以外の物品又は装置を使用して、又は使用しないで、情報を再生できる物品又は材料(例えば、ハードディスク)を指すことができる。「データ記憶」は少なくとも、コンピュータのプロセッサがアクセスするためにデータを電子的形態で保持することを指すことができる。第1記憶とはランダム・アクセス・メモリー(RAM)及び他の「内蔵型」装置内のデータである。第2記憶とはハードディスク、テープ、及び他の外部装置上のデータである。「データ記憶」はまた少なくとも、デジタルデータが故意に削除されるまで常時保持する場所を指すことができる。「記憶」は、電力を使わないでそのコンテンツを保持する保存場所を示唆する。「記憶」は大抵の場合、磁気ディスク、磁気テープ及び光ディスク(CD、DVD等)を意味する。「記憶」はまたフラッシュ、リード・オンリ・メモリー(ROM)及び/又は電気的消去可能リード・オンリ・メモリー(EEPROM)等の不揮発性のメモリーチップを指すこともできる。
【0020】
開示されている実施形態において用語「アプリケーション」とは、ワープロソフト、データベースソフト、ブラウザソフト、表計算ソフト、ゲームソフト等のコンピュータ装置のエンドユーザ用に設計されたプログラムを指す。アプリケーションとは別にシステムプログラムがあり、このシステムプログラムにはオペレーティングシステムプログラム、コンパイラプログラム、デバッガプログラム、コンピュータリソースを管理するプログラム等があり、これらは、最も基礎的な水準でコンピュータ装置と情報のやり取りをする低水準のプログラムから成るプログラムである。
【0021】
用語「処理する」とは少なくとも、計算過程に関する1つ以上の多機能装置の要素又は本質的特徴又は機能又は処理を決定することを指すことができる。用語「処理」はさらに、(連続的、定期的又は断続的に)データの追跡及び/又はデータの収集及び/又はデータの操作及び/又はデータの検査及び/又はデータの更新をリアルタイムで機械的に及び/又は選択的に及び/又は手動で行うことを指すことができる。
【0022】
用語「モジュール」とは少なくとも、複数の多機能プリンタ及び/又はMFDを含む印刷システム等のシステム内の部品として使用することができる、他の部品と組み合わせて使用する内蔵型の部品(ユニット又はアイテム)及び/又は別々の異なるハードウェア又はソフトウェアのユニットを指すことができる。用語「モジュール」はまた少なくとも、ユニットとして組み込まれたコンピュータ内の段等の電子機器部品及び電気回路の内蔵型の組立体を指すことができる。
【0023】
用語「タスク」とは、MFDにより実行され得る印刷、スキャニング、複写、及び/又はファックス業務又は全ての種類の機能を指す。用語「タスク」はまた、データ記憶手段内に読み込まれた一連のプログラム命令等の、アドレス空間を介した実行経路を指す。また用語「タスク」は少なくとも、プログラムの基本単位を指すことができ、このプログラムの基本単位はオペレーティングシステムにより制御され、オペレーティングシステムがタスクをその設計の中でどのように決定するかに依存する。このプログラミングの単位はプログラム全体又は一連の起動する各プログラムでもよい。用語「タスク」は、用語「機能」と区別なく使用することができる。
【0024】
用語「電子機器装置」とは少なくとも、1つ以上のパーソナルコンピュータ(PC)、独立型プリンタ、独立型スキャナ、携帯電話、MP3プレーヤ、オーディオ電子機器、ビデオ電子機器、GPSシステム、テレビ、記録及び/又は再生媒体(CD、DVD、カムコーダ、カメラ等)又は他の種類の消費者向け又は非消費者向けのアナログ及び/又はデジタル電子機器を指すことができる。このような消費者向け又は非消費者向け電子機器は、全ての種類のエンターテイメント、通信、家庭及び/又はオフィスの設備に適用できる。従って、用語「電子機器」は回路基板を用いて使用するのに好適な、様々な目的のために複数の個人が使用することを意図した全ての種類の電子機器を指すことができる。
【0025】
用語「通知」とは、大容量記憶装置に関する種々のステータス状態をユーザに通知する視覚又は聴覚の表示を指すことができる。「通知」は、誰かに何か伝える行動又は正式な告知を行うことである。また「通知」は何かを警告又は告知することで、通常は前もって行うことを指すことができる。
【0026】
以下、添付図面を参照しながら実施形態を説明する。これらの添付図面は単なる例であり、本開示の範囲を制限すること意図しない。
【0027】
図1を参照すると、本開示による大容量記憶装置、及びクライアントアプリケーションと電気通信を行う多機能装置を含むシステム図が示されている。
【0028】
システム図10には、多機能装置16と通信するクライアントアプリケーション14(コンピュータ等)を有するエンドユーザ12が示されている。多機能装置16は大容量記憶装置20とインターフェース18を介して通信することができる。システム10により、大容量記憶装置20をインターネット等のネットワークを通して離れた場所からアクセス可能にすることができる図2を参照して、このネットワークシステムをさらに詳しく説明する。
【0029】
またクライアントアプリケーション14及び多機能装置16はそれぞれ少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。プロセッサには命令を解釈・実行する少なくとも1つの従来のプロセッサ又はマイクロプロセッサが含まれ得る。プロセッサは汎用型のプロセッサ又はASIC等の特定用途向け集積回路でよく、複数のプロセッサ部を含むことができる。
【0030】
さらに、クライアントアプリケーション14及び多機能装置16はそれぞれ少なくとも1つのメモリーユニット又はメモリーモジュールを含むことができる。メモリーは、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)又はプロセッサが実行する情報及び命令を記憶する他の種類の動的記憶装置でよい。メモリーはまた、リード・オンリ・メモリー(ROM)を含むことができ、このリード・オンリ・メモリーには、多機能装置16に内蔵されたプロセッサ用の静電情報及び命令記憶する従来のROM装置又は他の種類の静電記憶装置が含まれ得る。メモリーは、例えば、本明細書で定義されたデータ記憶システム等の、システム10が使用するためのデータを記憶する全てのメモリー装置でよい。
【0031】
また多機能装置16は入力/出力装置(I/O装置)を含むことができ、この入力/出力装置は、マイクロホン、タッチパッド、キーパッド、キーボード、マウス、タッチペン、スタイラスペン、音声認識装置、ボタン等のユーザがシステム10に情報を入力できる1つ以上の従来の入力装置と、ディスプレイ、1つ以上のスピーカ、記憶媒体(メモリー、磁気又は光ディスク、ディスクドライブ等)、プリンタ装置等及び/又はこれらの機器のためのインターフェースなどの情報をユーザに出力する1つ以上の従来の装置等出力装置と、を含むことができる。
【0032】
図2を参照すると、本開示による、大容量記憶装置と電気通信を行う多機能装置を含むシステム図が示されており、この大容量記憶装置はクライアント・アプリケーション・プログラムを有するリモートサーバとネットワークを介して接続している。
【0033】
システム30は、ネットワーク50と電気通信を行うクライアント・アプリケーション・プログラム40及びサーバ42を含む。複数の多機能装置60はネットワーク50と電気通信を行うことができる。複数の多機能装置60は、インターフェース62を介して複数の大容量記憶装置64に接続する。システム30により、サーバ42が複数の大容量記憶装置64上の電子情報にアクセス及び/又は修正できるように、大容量記憶装置64にネットワーク50を通してアクセス可能にすることができる。複数の多機能装置60は、大容量記憶装置のウェブ・サービス・アプリケーションを複数の多機能装置60内に実装し、これにより複数の大容量記憶装置64がサーバ42上を動くクライアント・アプリケーション・プログラム40にネットワーク50を通してアクセス可能になる。
【0034】
また、サーバ42はクエリルーチンを使用して、複数の多機能装置60に接続する複数の大容量記憶装置64と通信を行うことができる。ユーザが最初にクライアント・アプリケーション・プログラム40を介してユーザインターフェース(図示せず)を開くと、クエリルーチンが複数の多機能装置60にクエリを行うよう設定できる。これにより即時にユーザへステータス情報を提供できる。クエリルーチンは、所定期間のスケジュールに従って複数の多機能装置60にクエリを行うよう設定できる。クエリルーチンに応じて受信された情報は如何なる情報でもユーザインターフェースへ提供され得る。これにより遠隔地のユーザにも動的な更新を直接提供され得る。クエリルーチンは、複数の大容量記憶装置64のステータスに応じて複数の多機能装置60にクエリを行うよう設定できる。クエリルーチンは、ユーザが割り込んで手動により電子情報の更新又はアクセス又は修正を行えるよう設定できる。
【0035】
さらに、複数の多機能装置60はそれぞれユーザインターフェース(図示せず)を含むことができる。このユーザインターフェースにより、複数の多機能装置60のユーザは1つ以上の印刷属性を選択して、選択された1つ以上の電子機器のドキュメント又は情報に適用することができる。1つ以上の印刷属性には、プレックス、カラー、枚数、ステープリング、用紙サイズ、余白、透かし模様等のうち少なくとも1つ以上が含まれ得る。ユーザはこれらの印刷属性を、直接複数の多機能装置60から、又はクライアント・アプリケーション・プログラム40から、複数の大容量記憶装置64に記憶された電子機器のドキュメント又は情報に適用することができる。
【0036】
従って、ユーザは単に複数の多機能装置60へ歩いて行くか、又はサーバ42のクライアント・アプリケーション・プログラム40を使用して直接複数の多機能装置60から、又は直接クライアント・アプリケーション・プログラム40から、所望の電子機器のドキュメント又は情報にアクセスできる。印刷属性を選択し、選択された電子機器のドキュメント又は情報に適用した後、ユーザはこの修正/変更された(すなわち選択された印刷属性を含んだ)ドキュメントを印刷し、修正されたドキュメントをその多機能装置60に記憶するか、それとも修正されたドキュメントを複数のホスト装置又は電子機器に送信する又はサーバ42上に記憶させるか、のいずれかを行うことができる。
【0037】
要するに、1つ以上の電子機器は、少なくとも1つの多機能装置に記憶された1つ以上の属性を選択しその1つ以上の属性を適用することができる。さらに、修正された電子情報に1つ以上の属性を適用した後、この修正された情報を(1)少なくとも1つの大容量記憶装置に記憶させること及び/又は(2)1つ以上の電子機器に送り返すことができる。
【0038】
図3を参照すると、本開示によるウェブ・サービス・アーキテクチャ内で複数の多機能装置に接続する複数の大容量記憶装置のハイレベル図が示されている。
【0039】
ある実施形態において、ウェブ・サービス・アーキテクチャ70が複数のアプリケーション層74、76、78の形態で1つ以上のMFD(図1及び図2を参照)上に実装される。アプリケーション70は、アプリケーションレベルの最下部に装置プラットフォームの層78を含む。装置プラットフォーム層78はオペレーティングシステム及びドライバーフレームワークを含み、このドライバーフレームワークにより、MFDに取り付けられた、又は接続した大容量記憶装置86とインターフェース84を介して情報のやり取りができ、その上でアプリケーション70が実行される。
【0040】
ある実施形態では、装置プラットフォーム層78はUSB規格のハードウェア用インターフェース84に接続することで大容量記憶装置86と情報のやり取りを行う。より具体的には、大容量記憶装置86がMFDに接続すると、装置プラットフォーム層78は周辺機器装置にインターフェースで接続し、各種類の周辺機器をそれぞれ独自の必須な周辺機器ドライバを用いて管理する。装置プラットフォーム78は、次にプラットフォームアダプタ層76と大容量記憶装置86の間のインターフェースを提供する。USB規格の実装に従って、MFDはUSB装置用のドライバを含み又は取得し、ドライバを組み込み、ドライバのソフトウェアに従ってUSB装置と能動的にインターフェースで接続することは言うまでもない。
【0041】
プラットフォームアダプタ層76は、より低いレベルのハードウェアの方法、処理、及び機能を抽象化し高いレベルの機能とする。これにより、プラットフォームアダプタ層76はウェブサービス層74を装置プラットフォーム78から分離する働きをする。従って、アダプタ層76は周辺機器ドライバの機能を抽象化する能力を有し、各プラットフォームに別々に実装され、よってその下にあるプラットフォーム層76に従属し、ウェブサービス層74を介して抽象化されたそれらの機能を一律にリモート装置に対して有効にする。層構造のウェブ・サービス・アーキテクチャ70の様態に従えば、これら低レベルの機能及び設定は、MFDのオペレーティングシステム及び装置プラットフォーム層78のドライバ・ソフトウェアにより常時制御され、一方で大容量記憶装置86の高いレベルの機能は、ウェブサービス層74上で表示される。これにより、ウェブサービス層74は移動可能となり、下部の装置プラットフォーム78から分離できる。
【0042】
ウェブサービス層74は、複数のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を含む。これらのAPIはインターネット等のネットワークを通してアクセス可能であり(図2を参照)、また要求されたサービスをホストするMFD上で実行できる。ある実施形態では、ウェブサービス層74がウェブAPIを含み、このAPIによりアプリケーションプログラムをリモートサーバに常駐させてMFDに取り付けられた周辺機器装置とウェブ・サービス・ベースの通信を行うことができる。別の実施形態では、リモートサーバ上に常駐するアプリケーションプログラムが、ユーザと付属の大容量記憶装置86の情報のやり取りに従ったウェブ・サービス・ベースの通信をMFDから受信する。ウェブベースの通話/通信は、シンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル(SOAP)規格、及びその改訂版、将来のバージョン、又は派生プロトコルを用いる拡張マークアップ言語(XML)メッセージを使用するハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を通して行われる。ある実施形態では、ウェブサービス記述言語(WSDL)を使用して、少なくとも1つのウェブサービス及びウェブサービスにアクセスする手順を記述し、SOAPメッセージを扱うための好適な機能を生成する。
【0043】
ウェブサービス層74のAPIは、大容量記憶装置86からデータ及び/又は指令を送信及び/又は受信することを必要とするアプリケーションプログラム72にインターフェースを提供する。これにより、アプリケーションプログラム72は大容量記憶装置86が単独でネットワークアクセス可能なようにその機能を使用することができる。ある実施形態では、リモートサーバ上に常駐するクライアント・アプリケーション・プログラム72がネットワーク上のウェブサービス層74にインターフェースで接続する。別の実施形態では、クライアント・アプリケーション・プログラム72は、ハードウェアの周辺機器のウェブ・サービス・ソフトウェア・アーキテクチャ70をホストするMFD自体に常駐する。
【0044】
クライアント・アプリケーション・プログラム72は、要求をウェブサービス層74に送信し、応答82をウェブサービス層74から受信する。要求を実行し応答82を送信するために、ウェブサービス層74は、プラットフォームアダプタ層76によって表示されて利用可能となった抽象化された機能使用する。抽象化された機能を通してウェブサービス層74は装置プラットフォーム78を介して要求を送信し、応答82を受信できる。同様に、下部の層76、78により大容量記憶装置86に関する事象80をウェブサービス層74に通信できる。次いでウェブサービス層74は、これらの事象80をクライアント・アプリケーション・プログラム70に通信する。
【0045】
図4を参照すると、本開示による少なくとも1つの多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置を、ネットワークを通してアクセス可能にする方法を示すフローチャートが示されている。
【0046】
フローチャート100には、次のステップが含まれる。ステップ102において大容量記憶装置がMFDに接続する。ステップ104において要求がネットワークを介してMFDに接続するクライアントアプリケーションからMFDに送信される。ステップ106においてクライアントアプリケーションは、ネットワークを介してMFDに接続する大容量記憶装置内の電子情報(すなわちファイル、ドキュメント等)にアクセスし、修正することが許可される。そして第1サイクル又は第1反復に関する処理は終了するが、この処理は、絶え間のない反復処理であり得る。すなわち、この処理のステップは複数のサイクル又は反復を繰り返すことができ、少なくともアクセス、認証、及び修正ステップは常に連続して繰り返される。
【0047】
別の実施形態では、少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報はカテゴリで分類され、1つ以上のカテゴリは、1つ以上の電子機器を操作する個々の認証されたクライアントによりアクセス可能となる。すなわち、個々のサーバ又は電子機器を大容量記憶装置の特定の領域にのみアクセス可能にすることできる。
【0048】
本開示の効果には、少なくとも次のようなものが挙げられる。(i)顧客がその特定のアプリケーションで大容量記憶装置を使用することができる。(ii)大容量記憶装置からの印刷をサポートするために現在使用されている顧客独自の追加装置を削除できる。(iii)顧客独自の大容量記憶アプリケーションのために顧客固有のコードをMFDに組み込む必要がなくなる。(iv)全部ではないがほとんどの大容量記憶装置をサポートできる汎用型のAPIを、あらゆる所望の目的に対して提案できる。(v)MFDのソフトウェアを全く変更することなく、大容量記憶装置からファイルを印刷できる。(vi)特定用途向けの透かし模様を電子機器のドキュメント又は情報に付けることができ、修正された電子機器のドキュメント又は情報を大容量記憶装置又は全ての遠隔地(サーバ等)で記憶できる。
【0049】
また、本開示のその他の効果としては、MFDのソフトウェアを全く変更することなく大容量記憶装置にファイルを書き込むことができる。例えば、外部サーバ上の第三者アプリケーションがウェブサービスAPIを使用してMFD上でファイルをスキャニングし、次いでそれらを大容量記憶装置に書き込むことができる。
【0050】
結果として、周辺機器装置の中心的な機能を抽象化し、それらの機能を第三者アプリケーションに対して一律に有効にすることが可能になることで、MFD又は大容量記憶装置等の周辺機器装置がアップグレードするか、又は変更するごとに、リモート・クライアント・アプリケーションをアップグレード、更新又は変更する必要がなくなる。従って、周辺機器が変更されてもリモート・クライアント・アプリケーションは、周辺機器との互換性を維持したままである。さらに、周辺機器の高いレベルの機能を抽象化することで、複雑なロウハードウェア用インターフェース、又は最低部のハードウェア設定レベルは、専用ドライバにより継続して駆動され、ウェブ・サービス・インターフェースが管理又は対応することはない。これにより一般的にはインターフェースの接続のプロセス、具体的には各ウェブサービスがスケーラブル、簡素、拡張可能、移動可能となり、プラットフォームに依存する必要がなくなる。
【0051】
本明細書に開示された実施形態では、その中に記憶したコンピュータの実行可能命令又はデータ構造を運ぶ又は保持するためのコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。このようなコンピュータ読み取り可能媒体は、汎用型又は特殊用途のコンピュータによりアクセスできる市販の全ての媒体でもよい。制限のためでなく例示するために挙げると、このようなコンピュータが読み取り可能な媒体には、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又はその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、又はその他の磁気記憶装置、又は所望のプログラムコード手段をコンピュータの実行可能命令又はデータ構造の形態で運ぶ、又は保持するために使用するその他全ての媒体が含まれ得る。情報がネットワーク又は他の通信接続(配線による接続、ワイヤレス又はそれらの組み合わせのいずれか)を通してコンピュータに転送又は供給されると、コンピュータはこの接続を適切なコンピュータが読み取り可能な媒体と見なす。従って、このような接続もすべて適切なコンピュータが読み取り可能な媒体と呼ぶことができる。上記の組み合わせもまた、コンピュータが読み取り可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0052】
コンピュータの実行可能命令には、例えば汎用型コンピュータ、特殊用途のコンピュータ、又は特殊用途の処理装置に特定の関数又は関数群を実行させる命令及びデータが含まれる。コンピュータの実行可能命令にはまた、独立型又はネットワーク環境内のコンピュータにより実行されるプログラムモジュールも含まれる。一般に、プログラムモジュールには、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、及びデータ構造等が含まれ、それらが特定なタスク又は特定な抽象データ型を実行する。コンピュータの実行可能命令、関連データ構造及びプログラムモジュールは、本明細書に開示された方法のステップを実行するプログラムコード手段の代表的な例である。特定な一連のこのようなコンピュータの実行命令又は関連データ構造は、そのステップ内で記載された機能を実装するための対応動作の例である。
【0053】
また、本明細書で使用される「コード」又は本明細書で使用される「プログラム」は、タスクを行うためにコンピュータ又は実行装置が使用できる全ての複数の2進値又は全ての実行可能な、解釈可能な、コンパイル済みコードである。このコード又はプログラムは、いくつかある既知のコンピュータ言語のうちの任意の言語で書き込むことができる。本明細書で使用される「コンピュータ」は、演算データを記憶、処理、経路制御、操作、又は実行する任意の装置を意味することができる。「コンピュータ」を、1つ以上のMFD又はサーバ又は電子機器に組み込んで1つ以上のプロセッサを操作してMFDのネットワークシステムを動かすことができる。
【0054】
言語翻訳ソフトウェアプログラムがソフトウェアパッケージとしてパッケージ化され、流通しており、多機能プリンタ装置にダウンロードできこの多機能プリンタ装置内には一連のプログラム可能命令がCD−ROM、ディスケット等の少なくとも1つのコンピュータが読み取り可能な媒体内に記憶されている。言語翻訳ソフトウェアプログラムを、多機能プリンタ装置とリモートサーバ等のリモート・コンピュータ・ステーションを接続するネットワーク接続を通して多機能プリンタ装置にダウンロードすることもできる。
【0055】
サービスプロバイダは、ソフトウェア及び/又はハードウェア製品を開発、提供、管理、運営、所有、変更及び/又は販売する任意のエンティティでよい。サービスプロバイダは、1つ以上のタスクを1つ以上の既存のMFD上で実行する任意のエンティティでよく、サービスプロバイダがこのMFDを管理又は所有していても、又はしていなくてもよい。例えば、事業者は既存のソフトウェアパッケージ及び/又はインターネットを介する既存の全ての種類のインターネットベースのサービスを使用してサービスを提供することができる。すなわち、サービスプロバイダが、MFDを所有又は提供する必要はない。サービスプロバイダと関係又は関連のない全ての第三者がMFDを所有又は提供してもよい。本開示において、エンティティ(サービスプロバイダ等)が、見込客をインターネットのウェブサイト又は印刷関連サービス及び/又は製品に関連する、又は関連しない販売店に呼び込むことにより、全ての種類のサービス及び/又は製品を提供して既存及び中古のMFDを最大限に利用することができることが期待できる。用語「エンティティ」は、複数の装置又は電子機器(MFD等の)の内の1つ以上を所有、操作、運営、及び/又は管理する個別の及び/又は異なる単位として存在し得る全てのものを指すことができる。例えば、用語「エンティティ」は用語「会社」を含むことができる。
【0056】
さらに、本開示の様態を、特定な目的のための特定な環境においていくつかの特定な実施例と照らし合わせて本明細書に記載してきたが、その実用性はそれらに限定されることなく、数多くの目的の数多くの環境において本開示を有益に実行できることを当業者は理解するだろう。例えば、本開示はセキュリティシステムに関して記載されてきたが、第三者と直接取引をしなければならない全ての状況においてもその全ての機能は有益であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの多機能装置に接続する少なくとも1つの大容量記憶装置にネットワークを通してアクセス可能にするシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信するコンピュータ読み取り可能記憶媒体と、を含み、前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体が、
前記少なくとも1つの多機能装置へのアクセス可能な1つ以上の電子機器からの複数の要求を受信することと、
前記1つ以上の電子機器が前記少なくとも1つの多機能装置に接続し且つネットワークを通してアクセス可能な前記少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報に選択的にアクセスし修正することを可能にすることとのために1つ以上のプログラム命令を含む、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの大容量記憶装置は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)サムドライブ、外付けハード・ドライブ、外付け光学式ドライブ及びフラッシュメモリー・カードのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの大容量記憶装置の存在を、前記少なくとも1つの多機能装置が起動する前又は後のどちらかで検出可能な、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つ以上の電子機器が、前記少なくとも1つの大容量記憶装置内のデータを読み出し、書き込み、及び/又は削除することを可能にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上の電子機器は、ローカル及び/又はリモート・クライアント・アプリケーションを実行するために使用されるサーバである、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記1つ以上の電子機器が、前記少なくとも1つの多機能装置に記憶された1つ以上の属性を選択し、選択された前記1つ以上の属性を前記少なくとも1つの大容量記憶装置内の前記電子情報に適用することを可能にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
少なくとも1つの多機能装置に、接続する少なくとも1つの大容量記憶装置にネットワークを通してアクセス可能にする方法であって、
ローカル及び/又はリモート・クライアント・アプリケーションを実行する1つ以上のサーバからの複数の要求を受信するステップと、
前記1つ以上のサーバが、前記少なくとも1つの多機能装置にアクセスできることを認証するステップと、
前記1つ以上のサーバが、前記少なくとも1つの多機能装置に接続し且つネットワーク通してアクセス可能な前記少なくとも1つの大容量記憶装置内の電子情報に選択的にアクセスし修正することを可能にするステップと、を含む方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの大容量記憶装置の存在を、前記少なくとも1つの多機能装置が起動する前又は後ろのどちらかに検出するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上のサーバが、前記少なくとも1つの大容量記憶装置内のデータを読み出し、書き込み、及び/又は削除することを可能にするステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上のサーバが、前記少なくとも1つの多機能装置に記憶された1つ以上の属性を選択し、選択された前記1つ以上の属性を前記少なくとも1つの大容量記憶装置内の前記電子情報に適用することを可能にするステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
通信ネットワークを通して接続された複数の多機能プリンタ装置と、
前記複数の多機能プリンタ装置と電気通信を行い、その中に電子情報を記憶する複数の記憶モジュールと、
前記複数の多機能プリンタと電気通信を行う前記複数の記憶モジュールへのアクセスを要求する複数の外部装置と、を含み、
アクセス要求を認証された前記複数の外部装置が前記複数の記憶モジュール内の前記電子情報を読み出し、書き込み及び/又は削除することが可能となり、前記複数の多機能プリンタと電気通信を行う、通信ネットワーク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−161076(P2012−161076A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−4489(P2012−4489)
【出願日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】