多種ワクチン候補としての保存された内側コアリポ多糖体エピトープ:アクチノバシラス・プレウロニューモニー、マンヘイミア・ヘモリティカ及びパスツレラ・マルトシダを含む畜獣の病原菌によって起きる病気の予防のためのワクチン候補としての内核リポ多糖体エピトープ
アクチノバシラス・プレウロニューモニー(Ap)、マンヘイミア・ヘモリティカ(Mh)及びパスツレラ・マルトシダ(Pm)を含む病気を引き起こす病原性の細菌分離株の範囲のリポ多糖に発現する保存された内側コアオリゴ糖エピトープが、開示されている。末端が露出した構造としての保存された内側コアオリゴ糖エピトープを専ら発現する突然変異菌株の構成が、三つの全ての微生物に共通の内側コアLPSの同定、生成及び分離を可能にした。さらに、関連するワクチン、保存されたLPS内側コアに対して仕立てられた抗体及び免疫原性の担体と結合したLPS内側コアを含む複合糖質も提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変の外側コアオリゴ糖鎖エクステンションをふくまない保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項2】
式I(化1)のグルコシル−ヘプトシル内側コア部分:
(化1)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;Q1は、H又はα-Glcであり;Q2は、H、Kdo又は-P-R(ここで、Pは、ホスフェート、Rは、H又はホスホエタノールアミンである)であり;Q3は、H又は解毒化したリピドAであり;Q4は、H又は化2に示すとおりである。
(化2)
ここで、R’及びR”は、各々、H又は、R’”がHでQ2が-P-R(ここで、RはH又はホスホエタノールアミンである)である場合には、Q1がα-Glcであることを条件に、オリゴ糖エクステンション}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項3】
式Ia(化3)のグルコシル−ヘプトシル内側コア部分:
(化3)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;Q1は、H又はα-Glc;Q2は、H、Kdo又は-P-R(ここで、Pは、ホスフェート、Rは、H又はホスホエタノールアミンである)であり;リピドAは、R”’がHでQ2が-P-R(ここで、RはH又はホスホエタノールアミンである)である場合には、Q1がα-Glcであることを条件に、解毒化されている}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項4】
構造I(化4)の構造を有するジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化4)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項5】
構造II(化5)の構造を有するグルコシル−テトラーヘプトシル内側コア部分:
(化5)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項6】
O-結合基が、内側コア部分の何れかの位置で置換されている請求項1〜5の何れか一つに記載のリポ多糖部分。
【請求項7】
薬学的に許容可能な担体とともに、請求項1〜6の何れか一つに記載のリポ多糖部分を含む薬剤組成物。
【請求項8】
薬学的に許容可能な担体が、免疫原性である請求項7に記載の薬剤組成物。
【請求項9】
マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダに対して交差反応性であり、請求項1〜6の何れか一つに記載のリポ多糖部分内のエピトープと結合する機能抗体。
【請求項10】
マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダに対して交差反応性の機能抗体の製造及び収集方法であって:
(a) 請求項1〜6の何れか一つに記載のリポ多糖部分に対する抗体を生じさせる工程と、
(b) マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダ菌株の複数の菌株に対し、工程(a)によって生じた抗体を試験する工程と、
(c) マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダの全ての菌株と交差反応性の抗体を選別する工程とを、
含む方法。
【請求項11】
この保存された内側コア構造を有するパスツレラシー(pasteurellaceae)科からの細菌による感染によって引き起こされる病気の治療用薬剤の製造のための請求項7又は請求項8に記載の組成物の用法(use)。
【請求項12】
この保存された内側コア構造を有するマンヘイミア、アクチノバシラス又はパスツレラ属からの細菌による感染によって引き起こされる病気の治療用薬剤の製造のための請求項7又は請求項8に記載の組成物の用法。
【請求項13】
この保存された内側コア構造を有するマンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダ種からの細菌による感染によって引き起こされる病気の治療用薬剤の製造のための請求項7又は請求項8に記載の組成物の用法。
【請求項14】
病気が、ブタ繊維素出血壊死性胸膜肺炎(porcine fibrinohemorrhageic necrotizing pleuropneumonia)、家禽コレラ(avian fowl cholera)、ウシ出血性敗血症、ブタ萎縮性鼻炎、ヒツジ及びウシ肺炎型出血性敗血症(輸送熱)、及びヒツジ敗血症からなる群から選択されるものである請求項11〜13の何れか一つに記載の用法。
【請求項15】
マンヘイミア・ヘモリティカ菌株A1 losB (IDAC 040505-1)。
【請求項16】
パスツレラシー科からの細菌の菌株であって、毒性のポテンシャルが無く、保存された内側コア構造からのリポ多糖エピトープをもたらす細菌の菌株を含む弱毒化ワクチン。
【請求項17】
前記細菌の菌株が、マンヘイミア、アクチノバシラス及びパスツレラ属から選択される請求項16に記載の弱毒化ワクチン。
【請求項18】
ロイコトキシン遺伝子内に突然変異を有するマンヘイミア・ヘモリティカ菌株A1 losBを含む弱毒化ワクチン。
【請求項19】
構造I(化6)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化6)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 末端単位としてリポ多糖部分を与えるため、グリコシルトランスフェラーゼ遺伝子が不活性化されたマンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダ種からの突然変異株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたマンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項20】
構造I(化7)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化7)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、Hであり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 不活性化されたlosB遺伝子を有するマンヘイミア・ヘモリティカ種からの突然変異菌株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたマンヘイミア・ヘモリティカの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項21】
構造I(化8)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化8)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 不活性化されたlbgA又はrfbP遺伝子を有するアクチノバシラス・プレウロニューモニー種血清型1菌株からの突然変異株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたアクチノバシラス・プレウロニューモニーの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項22】
構造I(化9)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化9)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、Hであり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 不活性化されたPM0223又はPM1143遺伝子を有するパスツレラ・マルトシダ種菌株Pm70からの突然変異株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたパスツレラ・マルトシダの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項23】
請求項1〜6の何れか一つにおいて定義されたリポ多糖部分内のエピトープに結合するモノクローナル抗体。
【請求項24】
リポ多糖部分を、前記内側コアリポ多糖部分内に含まれるエピトープに対して特異なモノクローナル抗体と接触させることにより、リポ多糖部分を同定する工程を、さらに含む請求項19〜22の何れか一つに記載の方法。
【請求項25】
前記モノクローナル抗体が、請求項23において定義されたものである請求項24記載の方法。
【請求項26】
免疫原性の担体に結合した請求項1〜6の何れか一つにおいて定義されたリポ多糖部分を含む複合糖質。
【請求項27】
リポ多糖部分と免疫原性の担体が、リンカー分子を介して連結されている請求項26に記載の複合糖質。
【請求項28】
リンカー分子が、スクアラート、シスタミン、アジピン酸ジヒドラジド、ε−アミノヘキサン酸、クロロヘキサノールジメチルアセタール、D−グルクロノラクトン及びp−ニトロフェニルアミンからなる群から選択される請求項26又は27に記載の複合糖質。
【請求項29】
担体が、解毒化した緑膿菌トキシンA、コレラ・トキシン/トキソイド、百日咳トキシン/トキソイド、ウェルシュ菌エキソトキシン/トキソイド、B型肝炎表面抗原、B型肝炎コア抗原、ロタウィルスVP 7タンパク、呼吸器合胞体ウィルスF及びGタンパク、ジフテリアトキソイドCRM197、破傷風トキソイドTT、ヒト血清アルブミン(HAS)、マンヘイミア・ヘモリティカ・ロイコトキシントキソイド、マンヘイミア・ヘモリティカPlpEリポタンパク、アクチノバシラス・プレウロニューモニーOmlA、マンヘイミア・ヘモリティカ又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーTbpA及びB(伝達結合タンパク)、マンヘイミア・ヘモリティカ・シアログリコプロテアーゼ、Apx I〜IVからなる群から選択されたアクチノバシラス・プレウロニューモニーApxエキソトキソイド、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダPlp-40リポタンパク、パスツレラ・マルトシダOmp28メジャー外膜タンパク、パスツレラ・マルトシダ39kDa被膜タンパク、及びパスツレラ・マルトシダPlpB(39kDa交差防御性リポタンパク)からなる群から選択される請求項26〜28の何れか一つに記載の複合糖質。
【請求項30】
請求項26〜29の何れか一つに記載の複合糖質と、アジュバントとを含むワクチン組成物。
【請求項31】
ワクチンが、リポソーム、アーキオソーム、又はアーキオリピドからのものとして製剤されている請求項30のワクチン組成物。
【請求項32】
哺乳動物の免疫付与後のパスツレラシー科からの細菌の全細胞に対して交差反応性の抗血清を誘導する請求項30又は31記載のワクチン組成物。
【請求項33】
請求項26〜29の何れか一つにおいて定義された複合糖質と、アジュバントとを含む多価ワクチン組成物。
【請求項1】
可変の外側コアオリゴ糖鎖エクステンションをふくまない保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項2】
式I(化1)のグルコシル−ヘプトシル内側コア部分:
(化1)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;Q1は、H又はα-Glcであり;Q2は、H、Kdo又は-P-R(ここで、Pは、ホスフェート、Rは、H又はホスホエタノールアミンである)であり;Q3は、H又は解毒化したリピドAであり;Q4は、H又は化2に示すとおりである。
(化2)
ここで、R’及びR”は、各々、H又は、R’”がHでQ2が-P-R(ここで、RはH又はホスホエタノールアミンである)である場合には、Q1がα-Glcであることを条件に、オリゴ糖エクステンション}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項3】
式Ia(化3)のグルコシル−ヘプトシル内側コア部分:
(化3)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;Q1は、H又はα-Glc;Q2は、H、Kdo又は-P-R(ここで、Pは、ホスフェート、Rは、H又はホスホエタノールアミンである)であり;リピドAは、R”’がHでQ2が-P-R(ここで、RはH又はホスホエタノールアミンである)である場合には、Q1がα-Glcであることを条件に、解毒化されている}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項4】
構造I(化4)の構造を有するジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化4)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項5】
構造II(化5)の構造を有するグルコシル−テトラーヘプトシル内側コア部分:
(化5)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になる単離されたリポ多糖部分。
【請求項6】
O-結合基が、内側コア部分の何れかの位置で置換されている請求項1〜5の何れか一つに記載のリポ多糖部分。
【請求項7】
薬学的に許容可能な担体とともに、請求項1〜6の何れか一つに記載のリポ多糖部分を含む薬剤組成物。
【請求項8】
薬学的に許容可能な担体が、免疫原性である請求項7に記載の薬剤組成物。
【請求項9】
マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダに対して交差反応性であり、請求項1〜6の何れか一つに記載のリポ多糖部分内のエピトープと結合する機能抗体。
【請求項10】
マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダに対して交差反応性の機能抗体の製造及び収集方法であって:
(a) 請求項1〜6の何れか一つに記載のリポ多糖部分に対する抗体を生じさせる工程と、
(b) マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダ菌株の複数の菌株に対し、工程(a)によって生じた抗体を試験する工程と、
(c) マンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー及びパスツレラ・マルトシダの全ての菌株と交差反応性の抗体を選別する工程とを、
含む方法。
【請求項11】
この保存された内側コア構造を有するパスツレラシー(pasteurellaceae)科からの細菌による感染によって引き起こされる病気の治療用薬剤の製造のための請求項7又は請求項8に記載の組成物の用法(use)。
【請求項12】
この保存された内側コア構造を有するマンヘイミア、アクチノバシラス又はパスツレラ属からの細菌による感染によって引き起こされる病気の治療用薬剤の製造のための請求項7又は請求項8に記載の組成物の用法。
【請求項13】
この保存された内側コア構造を有するマンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダ種からの細菌による感染によって引き起こされる病気の治療用薬剤の製造のための請求項7又は請求項8に記載の組成物の用法。
【請求項14】
病気が、ブタ繊維素出血壊死性胸膜肺炎(porcine fibrinohemorrhageic necrotizing pleuropneumonia)、家禽コレラ(avian fowl cholera)、ウシ出血性敗血症、ブタ萎縮性鼻炎、ヒツジ及びウシ肺炎型出血性敗血症(輸送熱)、及びヒツジ敗血症からなる群から選択されるものである請求項11〜13の何れか一つに記載の用法。
【請求項15】
マンヘイミア・ヘモリティカ菌株A1 losB (IDAC 040505-1)。
【請求項16】
パスツレラシー科からの細菌の菌株であって、毒性のポテンシャルが無く、保存された内側コア構造からのリポ多糖エピトープをもたらす細菌の菌株を含む弱毒化ワクチン。
【請求項17】
前記細菌の菌株が、マンヘイミア、アクチノバシラス及びパスツレラ属から選択される請求項16に記載の弱毒化ワクチン。
【請求項18】
ロイコトキシン遺伝子内に突然変異を有するマンヘイミア・ヘモリティカ菌株A1 losBを含む弱毒化ワクチン。
【請求項19】
構造I(化6)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化6)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 末端単位としてリポ多糖部分を与えるため、グリコシルトランスフェラーゼ遺伝子が不活性化されたマンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダ種からの突然変異株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたマンヘイミア・ヘモリティカ、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項20】
構造I(化7)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化7)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、Hであり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 不活性化されたlosB遺伝子を有するマンヘイミア・ヘモリティカ種からの突然変異菌株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたマンヘイミア・ヘモリティカの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項21】
構造I(化8)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化8)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、H又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーのO-抗原であり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 不活性化されたlbgA又はrfbP遺伝子を有するアクチノバシラス・プレウロニューモニー種血清型1菌株からの突然変異株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたアクチノバシラス・プレウロニューモニーの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項22】
構造I(化9)の構造を有する保存されたジ−グルコシル−テトラ−ヘプトシル内側コア部分:
(化9)
{式中、Glcは、グルコースであり;Hepは、ヘプトースであり;Pは、ホスフェートであり;Rは、H又はホスホエタノールアミンであり;R’及びR”は、各々、H又はオリゴ糖エクステンションであり;R”’は、Hであり;Kdoは、3−デオキシ−D−マンノ−2−オクツロソン酸であり;リピドAは、解毒化されている}から基本的になるリポ多糖部分の製造方法であって:
(a) 不活性化されたPM0223又はPM1143遺伝子を有するパスツレラ・マルトシダ種菌株Pm70からの突然変異株を単離する工程と、
(b) 工程(a)によって得られたパスツレラ・マルトシダの突然変異菌株を、リポ多糖部分を発現するのに適した条件下で培養する工程と、
(c) 得られたリポ多糖部分を単離して特徴付けする工程と、
(d) リポ多糖部分のリピドA部分を解毒化する工程とを、
含む方法。
【請求項23】
請求項1〜6の何れか一つにおいて定義されたリポ多糖部分内のエピトープに結合するモノクローナル抗体。
【請求項24】
リポ多糖部分を、前記内側コアリポ多糖部分内に含まれるエピトープに対して特異なモノクローナル抗体と接触させることにより、リポ多糖部分を同定する工程を、さらに含む請求項19〜22の何れか一つに記載の方法。
【請求項25】
前記モノクローナル抗体が、請求項23において定義されたものである請求項24記載の方法。
【請求項26】
免疫原性の担体に結合した請求項1〜6の何れか一つにおいて定義されたリポ多糖部分を含む複合糖質。
【請求項27】
リポ多糖部分と免疫原性の担体が、リンカー分子を介して連結されている請求項26に記載の複合糖質。
【請求項28】
リンカー分子が、スクアラート、シスタミン、アジピン酸ジヒドラジド、ε−アミノヘキサン酸、クロロヘキサノールジメチルアセタール、D−グルクロノラクトン及びp−ニトロフェニルアミンからなる群から選択される請求項26又は27に記載の複合糖質。
【請求項29】
担体が、解毒化した緑膿菌トキシンA、コレラ・トキシン/トキソイド、百日咳トキシン/トキソイド、ウェルシュ菌エキソトキシン/トキソイド、B型肝炎表面抗原、B型肝炎コア抗原、ロタウィルスVP 7タンパク、呼吸器合胞体ウィルスF及びGタンパク、ジフテリアトキソイドCRM197、破傷風トキソイドTT、ヒト血清アルブミン(HAS)、マンヘイミア・ヘモリティカ・ロイコトキシントキソイド、マンヘイミア・ヘモリティカPlpEリポタンパク、アクチノバシラス・プレウロニューモニーOmlA、マンヘイミア・ヘモリティカ又はアクチノバシラス・プレウロニューモニーTbpA及びB(伝達結合タンパク)、マンヘイミア・ヘモリティカ・シアログリコプロテアーゼ、Apx I〜IVからなる群から選択されたアクチノバシラス・プレウロニューモニーApxエキソトキソイド、アクチノバシラス・プレウロニューモニー又はパスツレラ・マルトシダPlp-40リポタンパク、パスツレラ・マルトシダOmp28メジャー外膜タンパク、パスツレラ・マルトシダ39kDa被膜タンパク、及びパスツレラ・マルトシダPlpB(39kDa交差防御性リポタンパク)からなる群から選択される請求項26〜28の何れか一つに記載の複合糖質。
【請求項30】
請求項26〜29の何れか一つに記載の複合糖質と、アジュバントとを含むワクチン組成物。
【請求項31】
ワクチンが、リポソーム、アーキオソーム、又はアーキオリピドからのものとして製剤されている請求項30のワクチン組成物。
【請求項32】
哺乳動物の免疫付与後のパスツレラシー科からの細菌の全細胞に対して交差反応性の抗血清を誘導する請求項30又は31記載のワクチン組成物。
【請求項33】
請求項26〜29の何れか一つにおいて定義された複合糖質と、アジュバントとを含む多価ワクチン組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
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【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
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【図24】
【図25】
【図26】
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【図27B】
【図27C】
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【図28B】
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【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図37A】
【図37B】
【図38】
【図39】
【図40】
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【図43】
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【図46】
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【図48】
【図49】
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【図38】
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【図54】
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【図66】
【図67】
【公表番号】特表2007−537307(P2007−537307A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511818(P2007−511818)
【出願日】平成17年5月16日(2005.5.16)
【国際出願番号】PCT/CA2005/000745
【国際公開番号】WO2005/111196
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(506379965)ナショナル リサーチ カウンセル カナダ (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月16日(2005.5.16)
【国際出願番号】PCT/CA2005/000745
【国際公開番号】WO2005/111196
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(506379965)ナショナル リサーチ カウンセル カナダ (1)
【Fターム(参考)】
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