説明

多重アクセス無線通信システムにおけるコードブック交換のための方法および装置

【課題】アクセスネットワークとアクセス端末の間でコードブックを有効かつ効率的に交換する。
【解決手段】複数の好ましいプリコーディング行列を提供し、前記複数の好ましいプリコーディング行列を具備しているコードブックであり、アクセスネットワークで該コードブックを生成し、1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信することを具備し、前記コードブックを通信することは、各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を判定するために、1以上のアクセス端末に問合せ、前記1以上のアクセス端末のそれぞれで格納されている1以上のコードブックの同一性を示す前記1以上のアクセス端末のそれぞれからのコードブックステータス応答を受信し、前記コードブックが前記1以上のアクセス端末で現在格納されていないことを前記コードブックステータス応答が示す場合に、1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に無線通信に関し、特に無線通信システム(特に多重アクセス通信システム)におけるコードブック交換に関する。
【0002】
本出願は、2006年10月26日に出願された、“A METHOD AND APPARATUS FOR CODEBOOK EXCHANGE IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM”と題された米国仮特許出願第60/854,898、および、“A METHOD AND APPARTAUS FOR CODEBOOK EXCHANGE IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM”と題された米国仮特許出願第60/863,313の利得を要求し、両方の出願の全体が、言及することによってここに組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、音声、データなどのような様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開している。これらのシステムは、利用可能システムリソース(例えば帯域幅と送信電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多重アクセスシステムでもよい。このような多重アクセスシステムの例は、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project - Long Term Evolution)システム、および、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システムを含んでいる。
【0004】
一般に、無線多重アクセス通信システムは、複数の無線端末に通信を同時にサポートすることができる。各端末は、フォワードリンクおよびリバースリンク上での送信を介して、ここではアクセスポイントまたは基地局と呼ばれる1以上のアクセスネットワークと通信する。フォワードリンク(またはダウンリンク)は、複数のアクセスネットワークから複数の端末への通信リンクのことを指し、リバースリンク(またはアップリンク)は、複数の端末から複数のアクセスネットワークへの通信リンクのことを指す。この通信リンクは、単一入力単一出力、多重入力単一出力、または、多重入力多重出力(MIMO)のシステムを介して、確立されてもよい。
【0005】
MIMOシステムは、データ伝送に関して、多重(N)送信アンテナおよび多重(N)受信アンテナを採用する。Nの送信アンテナおよびNの受信アンテナによって構成されたMIMOチャネルは、Nの独立チャネル(それらはここでは空間のチャネルと呼ばれる)へ分解されてもよい。ここで、N≦min{N,N}である。Nの独立チャネルのそれぞれは空間の次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された付加的な次元が利用される場合、MIMOシステムは改良された性能(例えばより高いピークレートおよび/またはサービスエリア)を提供することができる。
【0006】
MIMOは時分割二重(TDD)システムおよび周波数分割二重(FDD)システムの両方において用いることができる。TDDシステムでは、相反原理がリバースリンクチャネルからフォワードリンクチャネルの推定を可能にするように、フォワードおよびリバースリンク伝送が同じ周波数範囲上にある。複数のアンテナがアクセスネットワークで利用可能な場合、これによってアクセスネットワークはフォワードリンク上で送信ビームフォーミング利得を抽出することができる。
【0007】
空間分割多重アクセス(SDMA)システムは送信機での複数のアンテナに依存する。SDMAは、ユーザの空間的情報に依存し、彼らの空間位置に基づいてユーザを分類する。SDMAは、TDMA、FDMA、CDMAなどのような任意の多重アクセス方式と互換性をもつ。
【0008】
無線多重接続無線通信システムでの優れた性能を提供するために、空間分割多重アクセス(SDMA)は、空間多重化を介して並列する高容量の空間パイプを生成することを可能にする。MIMO技術を用い、かつ、セル内の複数の移動ユニットの位置の空間的情報を有効に使用することによって、SDMA技術は発展してきている。送信と受信の両方におけるアクセスネットワークの放射パタンは、モバイルユーザの方向に最も高い利得を得るために各ユーザに適している。これは位相アレイ技術を用いて、しばしば行われる。
【0009】
プリコーディングはMIMOシステムで一般化されたビームフォーミングを達成する1つの方法である。プリコーディングは、リンクが全体にわたって受信機出力で最大化されうるように、独立かつ適合する重み付けを有する複数の送信アンテナからの複数の信号の複数のストリームを可能にする。
【0010】
ユーザは物理的なアンテナパタンに気づかず、プリコーダによって定義された有効な複数のアンテナから信号を受信するけれども、プリコーディングは物理的な複数のアンテナから特定ユーザに送信された信号へのマッピングを定義する。特定のマッピングはプリコーディング行列によって定義される。プリコーディング行列の複数の列は、アクセスネットワークによって用いられることが可能な1セットの空間のビームを定義する。アクセスネットワークは、単一入力単一出力(SISO)送信におけるプリコーディング行列のただ1つの列(例えば1つの有効なアンテナ)、および、MIMO送信における複数の列(例えば複数の有効なアンテナ)を用いる。
【0011】
有効なアンテナを決定すること、および、このようにプリコーディング行列は実装と配置に依存する。配置は、アクセス端末の位置、環境条件、時刻などのような多くの一時的な要因を含んでいる。このように、配置ごとに、プリコーディング行列の異なるセットは望まれてもよい。ネットワークレイアウト、物理的な地形などは、プリコーディング行列のセットの選択に役立つ。かかるプリコーディング行列のセットはコードブックを構成する。
【0012】
少なくとも上記の観点では、アクセスネットワークとアクセス端末の間でコードブックを有効かつ効率的に交換するための方法および/またはシステムの必要がある。
【発明の概要】
【0013】
下記は、かかる態様の基本的な了解事項を提供するために、開示の態様の単純化された要約を提示する。この要約は、予期される全ての態様の広範囲な概観ではなく、重要または重大な要素を識別することや、かかる態様の範囲を線引きすることは意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明の前置きとして、開示された態様のいくつかの概念を簡素なかたちで提示することにある。
【0014】
ある態様によれば、空間分割多重アクセス(SDMA)のような多重アクセス無線通信システムでのコードブック交換のための方法は定義される。方法は複数の好ましいプリコーディング行列を提供すること、アクセスネットワーク(そうでなければアクセスポイントまたは基地局とここでは呼ばれる)でのアクセスポインを生成することを含む。コードブックは複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。方法は1以上のアクセス端末にコードブックを伝えることをさらに含んでいる。
【0015】
方法の一つ態様によれば、コードブックを生成することは、アクセスネットワークによって割り当てられたコードブック識別子を含んでいるコードブックを生成することをさらに含んでいてもよい。コードブック識別子(それは1つの特定の態様においては16ビット長を有していてもよい)は、コードブックの受信を確認する目的かつコードブック割当てに関して、アクセス端末コードブックキャッシュ内のコードブックを識別する役目をする。
【0016】
方法のある態様によれば、コードブックを通信することは、1以上のアクセス端末に、各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を判定することを問合せ、1以上のアクセス端末のそれぞれで格納された1以上のコードブックの同一性を示す、1以上のアクセス端末のそれぞれからのコードブックステータス応答を受信し、コードブックステータス応答が、コードブックが1以上のアクセス端末で現在格納されないことを示す場合、1以上のアクセス端末へコードブックを通信することをさらに含んでいてもよい。各コードブックの同一性はコードブック識別子によって定義されてもよい。ある態様では、異なるビット長を有する他のコードブック識別子は可能であり、開示された態様の範囲内にあるけれども、コードブック識別子はさらに16ビットコードブック識別子としてさらに定義される。
【0017】
方法のさらなる態様は、複数の通信リンクのアクティブなセット内の所定のセクタのための1以上のアクセス端末にコードブックを割り当てることを提供する。通信リンクのアクティブなセット内の所定のセクタに関してコードブックを割り当てることは、各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を決定するために1以上のアクセス端末に問合せ、1以上のアクセス端末のそれぞれで格納されている1以上のコードブックの同一性を示す1以上のアクセス端末のそれぞれからのコードブックステータス応答を受信し、1以上のアクセス端末のためのコードブックステータス応答が、コードブックが1以上のアクセス端末で現在格納されることを示す場合に、通信リンクのアクティブなセット内の所定のセクタに関して1以上のアクセス端末にコードブックを割り当てることを含んでもよい。
【0018】
加えて、方法は1以上のクラスタの識別を含んでいるコードブックを生成することを提供してもよい。クラスタは1セットのプリコーディング行列のセット、および、そういうものとしてクラスタ内のビームのセットを識別する。このように、複数のクラスタは、開始ビームインデックスおよび終了ビームインデックスを同定してもよい。方法は、潜在的にオーバーラップすることを認められる1以上のクラスタを示すオーバーラップクラスタマップを含んでいるコードブックを生成することを提供してもよい。
【0019】
別の態様によれば、多重アクセス無線通信システムで複数のコードブックを生成し通信するためのSDMAのようなネットワークアクセス装置は、少なくとも1つのプロセッサ、および、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含んでいる。装置は、メモリに格納されていて、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードブックジェネレータをさらに含んでいる。コードブックジェネレータは、複数の好ましいプリコーディング行列を提供し、複数の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックを生成するように動作する。装置は、メモリに格納され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードブック交換器も含んでいる。コードブック交換器は1以上のアクセス端末にコードブックを伝えるように動作する。
【0020】
さらに別の態様によれば、SDMAまたはその他同種のもののような多重アクセス無線通信システムで複数のコードブックを生成し通信するための装置は、複数の好ましいプリコーディング行列を提供する手段、および、アクセスネットワークでコードブックを生成する手段を含んでいる。コードブックは複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。装置は、加えて1以上のアクセス端末にコードブックを伝える手段をさらに含んでいる。
【0021】
さらなる別の態様はコンピュータ読取可能な媒体に関する。媒体は、コンピュータに、複数の好ましいプリコーディング行列を提供させるコードと、コンピュータにアクセスネットワークでコードブックを生成させるコードと、を含んでいる。コードブックは複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。媒体は、加えて、コンピュータに、1以上のアクセス端末にコードブックを伝えさせるコードを含んでいる。
【0022】
さらなる態様は、SDMAのような多重アクセス無線通信システム内のコードブックを生成し通信するためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路によって提供される。その命令は複数の好ましいプリコーディング行列を提供し、アクセスネットワークでコードブックを生成することを含んでいる。コードブックは複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。その命令は、加えて、1以上のアクセス端末にコードブックを伝えることを含んでいる。
【0023】
ある態様によれば、SDMAのような多重アクセス無線通信システムに関連したコードブックを受信する方法は定義される。方法は、アクセスネットワークからコードブックを受信し、コードブックキャッシュにおいて受信されたコードブックを格納することを含んでいる。コードブックは、1以上の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。
【0024】
別の態様によれば、多重アクセス無線通信システムに関してコードブックを受信し格納するためのアクセス端末装置は定義される。装置は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、を含んでいる。装置は、メモリに格納され少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードブックモジュールを含んでいる。コードブックモジュールは、アクセスネットワークからコードブックを受信するように作動する。コードブックは、1以上の好ましいプリコーディング行列を含む。装置は、さらにメモリに格納され、受信されたコードブックを格納するために動作可能なコードブックキャッシュを含んでいる。
【0025】
さらに別の態様によれば、多重アクセス無線通信システムでの複数のコードブックを受信し格納するための装置は、アクセスネットワークからコードブックを受信する手段を含んでいる。コードブックは、1以上のより好ましいプリコーディング行列を含んでいる。装置は、コードブックキャッシュに前記受信されたコードブックを格納する手段をさらに含んでいる。
【0026】
さらなる別の態様はコンピュータ読取可能な媒体に関する。媒体は、コンピュータに、アクセスネットワークからコードブックを受信させる符号を含んでいる。コードブックは、1以上の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。媒体は、さらにコンピュータに、コードブックキャッシュに前記受信されたコードブックを格納させること符号を含んでいる。
【0027】
別の関連する態様は、多重アクセス無線通信システムでのコードブックを受信し格納するためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路によって提供される。その命令は、アクセスネットワークからコードブックを受信することと、コードブックキャッシュに受信されたコードブックを格納することを含んでいる。コードブックは、1以上の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。
【0028】
上述の関連する目的を達成するために、1以上の態様は、請求項において説明され特に指摘された特徴を以下に完全に含んでいる。以下の説明および添付の図面は、開示された態様のある実例となる態様において詳細に記述している。しかしながら、これらの態様は、様々な態様の原理が用いられてもよい、単に少数の様々な方法を示す。さらに、開示された態様は、かかる態様およびそれらの等価なものをすべて含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、ここで説明された様々な態様にしたがう無線通信システムを示す。
【図2】図2は、ここで説明された様々な態様に従って様々なパラメータを詳述する典型的なコードブックのブロック図である。
【図3】図3は、ここで説明された様々な態様に従って多重アクセス無線通信システムでのコードブックを生成し交換する方法の態様を示すフロー図である。
【図4】図4は、ここで説明された様々な態様に従って多重アクセス無線通信システムでのコードブック交換および割当てのための方法のフロー図である。
【図5】図5は、ここで説明された様々な態様に従ってコードブックを生成し交換するためのネットワークアクセス装置のブロック図である。
【図6】図6は、様々な態様に従ってコードブックを生成し交換するように構成されたネットワークアクセス装置のブロック図である。
【図7】図7は、様々な態様に従ってアクセス端末でコードブックを受信し格納する方法の態様を示すフロー図である。
【図8】図8は、ある態様に従ってアクセス端末でコードブックを受信し、格納し、割り当てる方法の態様を示すフロー図である。
【図9】図9は、様々な態様に従って多重アクセス無線通信システムでのコードブックを受信し格納するためのアクセス端末のブロック図である。
【図10】図10は、様々な態様に従って多重アクセス無線通信システムでのコードブックを受信し格納するためのアクセス端末のブロック図である。
【図11】図11は、ここで説明された様々な態様に従って単一コードワード(SCW)多重入力多重出力(MIMO)送信機のブロック図を示す。
【図12】図12は、ここで説明された様々な態様に従って単一コードワード(SCW)多重入力多重出力(MIMO)受信機のブロック図を示す。
【図13】図13は、ここで説明された様々な態様に従って多重アクセス無線通信システムを示す。
【図14】図14は、様々な態様に従って多重アクセス無線通信システムでの送信機および受信機を示す。
【図15】図15は、様々な態様に従って取得情報の生成および送信を調整するシステムのブロック図である。
【図16】図16は、様々な態様に従って無線通信環境での信号獲得を調整するシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
様々な態様がこれらから図面を参照して記述され、同様な参照数字は全体にわたって同様な要素を示すために用いられる。以下の記述では、説明を目的として、1以上の態様の十分な理解を提供するために、幾多の具体的詳細が説明される。しかしながら、かかる態様がこれらの具体的詳細なしで実行されてもよいことは明白かもしれない。他の例においては、よく知られている構造および装置は、1以上の態様を記述することを容易にするためにブロック図の形式で示される。
【0031】
本願明細書で用いられるような「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの用語は、コンピュータ関連の実体、すなわちハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または、実行中のソフトウェアのいずれかを指すことが意図される。例えば、コンポーネントは、これらに限定されるものではないが、プロセッサ上の実行プロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよい。実例として、コンピューティング装置上で実行するアプリケーション、およびコンピューティング装置は、ともにコンポーネントとすることができる。1以上のコンポーネントが、実行のプロセスおよび/またはスレッド内に存在することができ、あるコンポーネントは、1つのコンピュータに配置されてもよいし、および/または、2台以上のコンピュータ間で分散配置されてもよい。加えて、これらのコンポーネントは、格納されている諸データ構造を有している様々なコンピュータ読取り可能な媒体から実行することができる。複数のコンポーネントは、1以上のデータパケット(例えば、あるローカルシステム、分散型システムで、および/または、インターネットのように信号によって他のシステムとやり取りをするネットワークを横切って、別のコンポーネントと情報のやり取りをする1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号にしたがうような、ローカルおよび/またはリモートプロセスとして通信してもよい。
【0032】
さらに、様々な態様は、アクセス端末および/またはアクセスネットワークに関連してここで記述される。アクセス端末は、ユーザに音声および/またはデータ接続性を供給する装置を称してもよい。アクセス無線端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピューターのようなコンピューティング装置に接続されてもよいし、または、それは携帯電話機のような内蔵型の装置でもよい。アクセス端末も、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、ワイヤレスアクセスネットワーク、無線端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ装置、または、ユーザ機器と呼ぶことができる。無線端末は、加入者局、無線装置、携帯電話機、PCS電話、コードレス電話機、セッション初期化プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続能力を持つハンドヘルド装置、または、無線モデムに接続された他の処理装置であってもよい。アクセスネットワーク(そうでなければアクセスポイント、基地局、および/または基地局制御装置(BSC)と呼ばれる)は、1以上のセクタを介して、エアインターフェースで、無線端末と通信するアクセスネットワークでの装置を示してもよい。アクセスネットワークは、受信されたエアインターフェースフレームをIPパケットに変換することにより、無線端末とアクセスネットワークの残り(それはインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含んでもよい)との間のルータとして働いてもよい。アクセスネットワークは、さらにエアインターフェースのための属性の管理を調整する。
【0033】
さらに、ここで記述された様々な態様または特徴は、方法、装置、または、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を用いた製品として、実装してもよい。
【0034】
ここでは用いられる用語「製品(article of manufacture)」は、任意のコンピュータ読取可能な装置、キャリア、または、媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを具備するように意図される。例えば、コンピュータ読取り可能な媒体は、これらに限定されるわけではないが、磁気格納装置(例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、マグネットストライプ…)、光ディスク(例えばコンパクトディスク(CD)、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)…)、スマートカード、および、フラッシュメモリ装置(例えば、カード、スティック、キードライブ…)、そして読み取り専用メモリ、プログラマブルROM、および電気的消去可能なプログラム可能型読出専用メモリのような集積回路を含むことができる。
【0035】
様々な態様は、多くの装置、コンポーネント、モジュールなどを含んでもよいシステムの点から示される。該様々なシステムは、追加の装置、コンポーネント、モジュールなどを含んでもよく、かつ/または、図面と関連して議論される装置、コンポーネント、モジュールのすべてを含まなくてもよいことは理解され、了解されるべきである。これらのアプローチの組合せを用いてもよい。
【0036】
ここで図面を参照すると、図1はここで示される様々な態様に従って無線通信システム100を示す。様々なモードは、プリ−コーディング、SDMA、多重入力多重出力(MIMO)を含む無線システム100における通信、および、伝送/受信ダイバーシチを向上するために利用することができる。図示のように、アクセス端末102はアクセスネットワーク104と無線通信している。1つのアクセス端末102と1つのアクセスネットワーク104は単純にするために図示されるが、それぞれ複数になりえることは了解されるべきである。
【0037】
アクセスネットワーク104は、固定ビームパターンをもたらして、予め定められた地域をカバーするビームを生成することができる複数の送信アンテナを含んでいる。アクセスネットワーク104は、プリコーディング、SDMAおよび/またはMIMOのような技術を支持する。アクセスネットワーク104は、利用されるどの技術に関しても前処理を実行する。例えば、プリコーディングについては、暫くの期間すべてのユーザの送信を変調することができる特定のベクトルが利用される。MIMOプリコーディングについては、1セットのベクトルはアクセスネットワーク104からの送信を変調するために用いられうる。
【0038】
コードブック106は、複数の送信モードに対応してもよい複数の異なる行列および/または異なるベクトルのエントリを含んでいる。かかる情報はあらかじめ定義されうる。エントリはそれぞれ、送信のモードまたは空間の処理(例えばプリコーディング、SDMA、MIMOなど)の形式に対応することができる。例えば、コードブック106は、1セットの64のエントリを含むことができるが、しかし、任意の数のエントリが可能であり、64は任意の数である。現在の態様に従って、コードブック106は、アクセスネットワーク104、または、アクセスネットワーク104との通信でのセクタまたはアクセス端末102のためにカスタマイズされうる。例と限定ではない目的では、コードブック106は、複数の送信モードを適用する複数のユーザをサポートすることができる。1つのコードブックが現在の態様において、106に示されているが、システム100における複数のコードブックがあり、複数のコードブック106がある配置に関連付けられうることは注意すべきである。
【0039】
アクセス端末102は、アクセス端末102が好むコードブックエントリのうちのアクセスネットワーク104に通知することができる。通信システム要件に依存して、コードブック106は、アクセス端末102およびアクセス端末104のどちらかまたは両方によって知られうる。これらの態様に関係するシステムでは、コードブック106は、アクセスネットワーク104によって生成され、アクセス端末102に伝えられ、アクセス端末キャッシュ(つまり一時記憶装置)において格納される。このように、現在の態様では、コードブック106は、アクセスネットワーク104およびアクセス端末102の両方によって知られている。アクセス端末102が異なるアクセスネットワーク104中で移動するとともに、アクセス端末102は、特にその地理的な領域でアクセスネットワーク104に関連した異なるコードブック106を取得し適用してもよい。新規のコードブック106の獲得および/または割当ては、自律的にアクセス端末102によって(例えば異なるコードブックにアクセスするプロセッサによって)または、新規の割当てのアクセス端末102に通知するアクセスネットワーク104によって自動的に実行されてもよい。
【0040】
SDMAでは、複数ユーザは、それらの空間のシグネチャが区別される、同じ時間周波数リソース上で同時にスケジューリングされてもよい。SDMAでは、1つのセクタは、異なる領域での複数のユーザ装置が同じ複数のチャネルリソースを共有するような複数の仮想セクタへ分離され、それによって、より高い空間の再使用を達成する。このように、SDMAでは、潜在的に頑強なシグナリングを提供する分離した伝送モードがあってもよい。この伝送モードは、制御および/またはブロードキャストのデータを伝送するために使用されてもよい。すべての仮想セクタは1セットのより狭い空間のビームへさらに再分割されえ、その結果、仮想セクタ内の特定のビーム(あるいはビームの線型結合)が特定のユーザ装置に適用され、それによってユーザ装置へのアンテナ利得を増加させ、伝送によって生成された干渉の空間的な広がりを制限する。
【0041】
キャパシティが非線形の領域に近い場合、SDMAは高いSNRのシナリオにおいて役立つ。これらの態様では、複数ユーザをオーバーラップさせることは、各ユーザへの減少したSNRを犠牲にして利用可能なチャネル(次元)の数を増加させる。高いSNRでユーザが非線形のキャパシティ領域にいるとすれば、この手法はシステムのキャパシティを増加させる。一方、低いSNR体制(キャパシティ曲線の線形領域)では、次元を増加させる間にユーザから電力を奪うことは通常有益ではない。これらの態様では、プリコーディングが複数のストリームまたは情報(MIMOプリコーディング)の流れを越えるかもしれないプリコーディングのように、技術を介してユーザのSNRを増加させることは有益である。これらの態様は、ユーザに送信するあらかじめ定義されたセットのビームを利用する。MIMO方式では、同じユーザに送信された複数のストリームがあり、そこではデータは複数の固有ベクトル方向に沿って送信されうる。
【0042】
開示された技術を利用して、SDMAおよび多重入力単一出力/多重入力多重出力(MISO/MIMO)プリコーディングのシームレスの動作は、SDMAビームのビーム空間でのプリコーディングに適用することによって可能になる。特に、SDMAが可能になるいくつかの仮想セクタがあれば、かかる領域はさらにそれぞれ1セットの狭い空間ビームから成る。これらの狭いビームは、その仮想セクタ内に生じる送信に関する基底を形成する。
【0043】
利用するべきモード(プリコーディング、SDMA、MIMOまたはそれらの組み合わせ)の決定は、1以上のチャネル条件に基づいてなされる。チャネル品質指標(CQI)技術は、どのベクトルを用いるか決めるために用いることができる(例えば、最高値か最低値を提供する)。プリコーディングについては、ユーザの送信を前処理する特定のエントリは利用されうる。MIMOプリコーディングについては、1セットのベクトルが、アクセスネットワークの送信を前処理するために利用されうる。プリコーディングは、潜在的により高いピークレートとよりよいカバレッジとをもたらして、より高いSNRを提供する。
【0044】
現在の態様に従って、図2を参照すると、コードブック200の典型的な構造を詳述するブロック図が描かれている。コードブック200は、以下に記述されるパラメータのすべてではなくいくらかを含んでもよい。例えば、コードブック200は、コードブックと他のコードブックとを区別する役目をするコードブック識別子202を含んでいてもよい。ある態様では、コードブック識別子202は、アクセスネットワークによって割り当てられた16ビット量識別子でもよい。16ビットコードブック識別子は、様々なベンダー間のコードブックの識別での最小の衝突を保証する。しかし、ここで開示された態様は、開示された態様の範囲内で、16ビットコードブック識別子構成に限定されず、他のビット長コードブック識別子も可能である。以下に詳細に説明されるように、アクセス端末キャッシュから必要なコードブックを確認し引き出すために、コードブック識別子202はコードブック交換および割当て中に用いられてもよい。
【0045】
加えて、コードブック200は、コードブック内のビームにインデックスを付けるビーム指標パラメータ204を含んでいてもよい。このように、ビーム指標パラメータ204は、一例として、下記の1つ以上を示してもよい:(1)好ましくないプリコーディングまたはSDMA行列;(2)好ましいSISO(単一入力、単一出力)プリコーディングまたは空間ビーム上のSDMA送信;(3)好ましいMIMO(多重入力、多重出力)プリコーディングまたは1セットの空間ビーム(例えばプリコーディング行列の1つ列より多くの)上のSDMA送信。
【0046】
ビーム指標パラメータ204は、さらに正当なオーバーラップビームの1以上のセットを示してもよい。
【0047】
コードブック200は、アクセスネットワークによって実装されたアンテナの最大数を識別する送信アンテナパラメータ206も含んでいてもよい。加えて、コードブック200は、通信システムでサポートされたレイヤの最大数を識別する、レイヤのサポートされたパラメータ208も含んでいてもよい。そうでなければサポートされたレイヤの最大数は、当該技術分野では空間の順序と呼ばれる。アンテナの最大数およびサポートされた最大の複数のレイヤは複数のプリコーディング行列のサイズを定義するために用いられる。このように、送信アンテナの最大数とサポートされたレイヤの最大数との積として、プリコーディング行列のサイズは定義されてもよい。
【0048】
コードブック200は、コードブックでのプリコーディング行列の数を識別するプリコーディング行列パラメータ210をさらに含んでいてもよい。以前に示したように、コードブック200は典型的には64のプリコーディング行列を含んでいてもよい;しかし、さらに、他の多数のプリコーディング行列も配置可能である。
【0049】
加えて、コードブック200は、有効なアンテナと物理的なアンテナとの間の好ましいマッピングを提供する複数の好ましいプリコーディング行列212を含む。
【0050】
コードブック200はさらにクラスタを提供してもよい。クラスタは、カバレッジ空間によって定義されたプリコーディング行列(例えばビームのセット)のグループとして定義される。異なるクラスタでの行列の列は、ユーザ/アクセス端末の空間的に区別されたグループをカバーする空間のビームを形成するために用いられる。アクセス端末がクラスタ内のビームインデックスをフィードバックすれば、アクセスネットワークは、それが異なるクラスタ上での他のアクセス端末をスケジューリングしてもよいという指標としてこれを扱う(つまり、SDMAが生じることを許容する)。そのため、コードブック200は、コードブックにおいてクラスタの数を定義するクラスタパラメータ214を含んでもよい。クラスタはそれぞれ、クラスタ内のビーム数を識別するクラスタサブパラメータ216を持つ。クラスタでのビーム数は開始ビームインデックスおよび終了ビームインデックスによって同定されてもよい。
【0051】
加えて、コードブック200は、潜在的にオーバーラップする権限を与えられているクラスタを示すクラスタオーバーラップマップ218を含んでもよい。クラスタオーバーラップマップ218は、サイズ(プリコーディング行列の数)x(プリコーディング行列の数)の行列として形成されてもよい。このように、64のプリコーディング行列を有するコードブックについては、クラスタオーバーラップマップは4096のサイズの行列を有してもよい。オーバーラップマップ行列は、「1」が正当なオーバーラップを示し、「0」が許可されたオーバーラップがないことを示すように形成されてもよい。加えて、アクセス端末は、アクセスネットワークにCQI(チャネル品質指示)を報告する場合に、オーバーラップするクラスタを考慮すべきである。
【0052】
図3は、多重アクセス無線通信システムでのコードブックを生成し交換するための方法300のフロー図を供給する。方法300は例えばアクセスネットワーク(例えばアクセスネットワーク104)および/または他の適切なネットワークエンティティーによって実行されうることを了解すべきである。ブロック302では、複数の好ましいプリコーディング行列が提供される。例えば、ある態様では、64のプリコーディング行列が提供されてもよい。行列はそれぞれ、有効なアンテナと物理的なアンテナとの間のマッピングを定義し、このように、ビーム形成を提供する。アクセス端末は、実装と配置の要因に基づいた、複数の好ましいプリコーディング行列の中からプリコーディング行列を選ぶ。
【0053】
ブロック304では、コードブックはアクセスネットワークで生成される。コードブックは複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいる。加えて、生成されたコードブックは、16ビットコードブック識別子または任意の他の適合するビット長コードブック識別子のようなコードブック識別子を含んでいてもよい。生成されたコードブックは、複数のプリコーディング行列のグループ分けとして定義される、複数のクラスタの識別を含んでいてもよい。コードブックでのクラスタ数に加えて、コードブックは、クラスタでのビームの数、開始ビームインデックス、および終了ビームインデックスを示すクラスタビームインデックスを含んでもよい。
【0054】
ブロック306では、コードブックは、アクセスネットワークの受信範囲内に現在ある、1以上のアクセス端末に伝えられる。オプションのブロック308では、コードブックは1つ以上のアクセス端末に割り当てられる。コードブックの通信はコードブックの割当てと一致してもよく、または、割当てがコードブックの通信と無関係に生じてもよい。以下で議論される図4は、コードブック通信および割当てのための詳細な方法を提供する。
【0055】
図4は、現在の態様によれば、多重アクセス無線通信システムでのコードブック交換および割当てのための方法400のフロー図である。例えばアクセスネットワーク(例えば基地局104)および/または他の適切なネットワークエンティティーによって、方法400を実行することができることを了解すべきである。ブロック402では、アクセスネットワークはアクセス端末にコードブックステータス問合わせメッセージを伝える。コードブックステータス問合わせメッセージはフォワードリンク上で通信される。コードブックステータス問合せは、アクセスネットワークのアクティブなセットに加えられた新規のそれぞれのアクセスネットワークによって、通信されてもよい。
【0056】
ブロック404では、アクセスネットワークは、アクセス端末のキャッシュに現在格納されるコードブックを示すコードブックステータス応答を受信する。コードブックステータス応答は、リバースリンク上で通信され、対応するコードブック識別子に従ってキャッシュされたコードブックを識別する。基地局のような各アクセスネットワークに、現在のコードブック割当てのためにアクセス端末に問い合わせる能力を提供することによって、他のアクセスネットワークとアクセス端末コードブックキャッシュステータスを共有する必要はない。これは、アクセスネットワーク間で共有されなければならないセッション情報のサイズおよび複雑性を減らす。
【0057】
判定ブロック406では、アクセスネットワークは、アクセス端末がアクセス端末キャッシュにおいて関連するコードブックを現在持っているかどうかを判定する。この判定は、コードブックステータス応答においてアクセスネットワークに関連したコードブック識別子をチェックすることにより実行される。アクセス端末はアクセス端末キャッシュにおいてコードブックを現在持っていないと判定がされた場合、ブロック408では、アクセス端末はアクセス端末にコードブックを通信する。アクセスネットワークは、コードブックセットアップメッセージの一部としてのフォワードリンク上でコードブックを通信してもよい。
【0058】
ブロック408では、一旦、コードブックがアクセス端末に通信されたか、もしくはコードブックがアクセス端末キャッシュにおいて現在格納されるという判定がなされた後は、アクセスネットワークはアクセス端末にコードブックを割り当ててもよい。コードブックを割り当てることは、アクティブなセットでの特定のセクタのためのコードブックを実装することを提供する。コードブック割当てはフォワードリンク上で通信される。
【0059】
図5は、様々な態様によれば、多重アクセス無線通信システムでコードブックを生成し交換するように構成された、アクセスネットワーク500のブロック図を描く。ここで開示された手段は、デバイスメモリにおいて格納されたコンピュータ読取可能な媒体(例えばソフトウェア)、サブシステムなどを処理するようなハードウェア、または、コンピュータ読取可能な媒体とハードウェアとの両方の組合せによって実行されてもよい。アクセスネットワーク500は、複数の好ましいプリコーディング行列を提供する手段502を含んでいる。行列はそれぞれ、有効なアンテナと物理的なアンテナとの間のマッピングを定義し、このように、ビーム形成を提供する。アクセス端末は、実装と配置の要因に基づいて、複数の好ましいプリコーディング行列の中からプリコーディング行列を選ぶ。
【0060】
アクセスネットワーク500は、複数の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックを生成する手段504をさらに含んでいる。加えて、生成されたコードブックは、16ビットコードブック識別子または他のビット長コードブック識別子のようなコードブック識別子を含んでいてもよい。生成されたコードブックは、プリコーディング行列のグループ分けとして定義されるクラスタの識別を含んでいてもよい。コードブックでのクラスタ数に加えて、コードブックは、クラスタでのビーム数を示すクラスタビームインデックス、開始ビームインデックス、および終了ビームインデックスを含んでもよい。ある態様では、生成されたコードブックは、オーバーラップする複数のクラスタを識別するクラスタオーバーラップマップをさらに含んでいてもよい。
【0061】
加えて、アクセスネットワークは、1以上のアクセス端末にコードブックを通信する手段506を含んでいる。コードブックを通信することは、コードブックがアクセス端末メモリに現在格納されないことを応答が示す場合に、アクセス端末にコードブックステータスを問合せること、コードブックステータス問合せに対する応答を受信すること、および、アクセス端末にコードブックを通信することを含んでもよい。
【0062】
図6は、様々な態様によれば、アクセスネットワーク機器600のブロック図を描く。アクセスネットワーク装置は、ここで記述された関数を実行することに一致して作用するように構成された単一装置または複数の装置であってもよい。アクセスネットワークは少なくとも1つのプロセッサ602、およびプロセッサ602に接続されたメモリ604を含んでいる。プロセッサ602は、特定用途向け集積回路(“ASIC”)、または他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理装置でもよい。メモリ604は、読み出し専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMとROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリのような揮発性メモリおよび不揮発性メモリを具備してもよい。さらに、メモリ604は、1以上のフラッシュメモリセルを含んでもよいし、または、磁気媒体、光学媒体、テープ、または、ソフトまたはハードディスクのような任意の第2または第3記憶装置でもよい。
【0063】
アクセスネットワーク600は、メモリ604に格納され、少なくともプロセッサ602によって実行可能なコードブックジェネレータ606をさらに含んでいる。コードブックジェネレータ606は、複数の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックを生成するように動作する。加えて、生成されたコードブックは、16ビットコードブック識別子または任意の他のビット長コードブック識別子のようなコードブック識別子を含んでいてもよい。生成されたコードブックは、プリコーディング行列のグループ分けとして定義されるクラスタの識別を含んでいてもよい。コードブックでのクラスタの数に加えて、コードブックは、クラスタでのビーム数を示すクラスタビームインデックス、開始ビームインデックス、および終了ビームインデックスを含んでもよい。ある態様では、生成されたコードブックは、潜在的にオーバーラップするクラスタを識別するクラスタオーバーラップマップをさらに含んでもよい。
【0064】
アクセスネットワーク600は、メモリ604において格納され、少なくともプロセッサ602によって実行可能なコードブック交換器608をさらに含んでいる。コードブック交換器608は1以上のアクセス端末にコードブックを通信するように動作する。コードブックを通信することは、コードブックがアクセス端末メモリに現在格納されないことを応答が示す場合に、アクセス端末にコードブックステータスを問合せること、コードブックステータス問合せに対する応答を受信すること、および、アクセス端末にコードブックを通信することを含んでもよい。
【0065】
図7は、多重アクセス無線通信システムでのアクセス端末でコードブックを受信し格納する方法700のフロー図を供給する。例えばアクセス端末および/またはアクセスネットワークとの無線通信における任意の他の適切な装置によって、方法700を実行することができることを了解すべきである。ブロック702では、アクセス端末は、複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいるコードブックを受信する。以下に議論される図8に関連して記述されるように、コードブックの受信は、ステータス問合せおよびそれに続く応答によって促進されてもよい。コードブックの受信がフォワードリンク上に生じてもよい。
【0066】
ブロック704では、受信されたコードブックは、コードブックに含まれたコードブック識別に従ってコードブックキャッシュに格納される。一般に、コードブックが受信されるときにアクセス端末がアイドル状態である場合、アクセス端末はコードブックをキャッシュするように構成されてもよいし、または、代替の態様では、アクセス端末はコードブックキャッシュエントリを無視するように構成されてもよい。加えて、アクセス端末は、端末が電源を落とされるか、または動力サイクルを通り抜けるときに、キャッシュからコードブックを削除するように構成されてもよい。さらに、コードブックが不揮発性メモリにキャッシュされた瞬間では、アクセス端末は電源(例えばバッテリー)がないメモリからコードブックを削除するように構成されてもよい。かかる態様では、電源の復元は、必要に応じコードブックキャッシュを復元するために、アクセスネットワークから必要なコードブックを再取得することをアクセス端末に典型的には要求する。
【0067】
オプションのブロック706では、コードブック割当ては、コードブックキャッシュに格納されたコードブックに関する受信される。割当ては、通信リンクのアクティブなセットでの所定のセクタに同定されたコードブックを割り当てる。コードブックの割当てがコードブックの通信と共に生じてもよいし、または、コードブックが通信されアクセス端末で格納された後、割当てがいかなる時点でも生じてもよい。アクセス端末は、通信リンクのアクティブなセットでのセクタによって現在割り当てられるあらゆるキャッシュエントリを維持する(つまり、削除しない)ように典型的に構成される。
【0068】
図8は、現在の態様に従って、多重アクセス無線通信システム内のアクセス端末でコードブックを受信し割り当てる方法800のフロー図である。例えばアクセス端末および/またはアクセスネットワークとの無線通信における任意の他の適切な装置によって、方法800を実行することができることを了解すべきである。ブロック802では、アクセス端末は、アクセスネットワークから通信されたコードブックステータス問合わせメッセージを受信する。コードブックステータス問合わせメッセージは、フォワードリンク上で通信されてもよい。コードブックステータス問合せは、アクセスネットワークのアクティブなセットに加えられた新規のそれぞれのアクセスネットワークによって通信されてもよい。
【0069】
ブロック804では、コードブックステータス応答は、アクセス端末のキャッシュに現在格納されるコードブックを示すアクセスネットワークに通信される。コードブックステータス応答は、リバースリンク上で通信されてもよく、対応するコードブック識別子に従ってキャッシュされたコードブックを識別する。基地局のような各アクセスネットワークに、現在のコードブック割当てのためにアクセス端末に問い合わせる能力を提供することによって、他のアクセスネットワークとアクセス端末コードブックキャッシュステータスを共有する必要はない。これは、アクセスネットワーク間で共有されなければならないセッション情報のサイズおよび複雑性を減らす。
【0070】
ブロック806では、問合せを開始したアクセスネットワークに関連したコードブックが、アクセス端末のコードブックキャッシュに現在格納されていないことをコードブックステータス問合せに対する応答が示す場合、コードブックはアクセス端末によって受信される。アクセス端末は、コードブックセットアップメッセージの一部としてフォワードリンク上のコードブックを受信してもよい。
【0071】
ブロック808では、一旦、コードブックがアクセス端末によって受信されたならば、通信リンクのアクティブなセット内の特定のセクタのためのコードブックを割り当てるコードブック割り当てを端末は受信してもよい。コードブック割当てはフォワードリンク上で通信されてもよい。
【0072】
図9は、様々な態様に従って、多重アクセス無線通信システムでのコードブックを受信し格納するように構成されたアクセス端末900のブロック図を描く。ここで開示された手段は、デバイスメモリにおいて格納されたコンピュータ読取可能な媒体(例えばソフトウェア)、サブシステムなどを処理するようなハードウェア、または、コンピュータ読取可能な媒体とハードウェアとの両方の組合せによって実行されてもよい。アクセス端末900は、複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいるコードブックを受信する手段902を含んでいる。行列はそれぞれ、有効なアンテナと物理的なアンテナとの間のマッピングを定義し、このように、ビーム形成を提供する。アクセス端末は、システム構成と配置の要因に基づいて、複数の好ましいプリコーディング行列の中からプリコーディング行列を選ぶ。
【0073】
アクセス端末900は、コードブックキャッシュにおいて受信されたコードブックを格納する手段904をさらに含んでいる。コードブックは、コードブックに含まれる、16ビット識別子または任意の他のビット長コードブック識別子のようなコードブック識別子に従って格納されてもよい。コードブックは、アクセス端末のアイドル状態中に格納されてもよいし、そうでなければ、アイドル状態中に無視されてもよい。装置が電源を落とされるか、そうでなければ電力状態変更を経験するまで、コードブックは典型的にはコードブックキャッシュのままである。
【0074】
図10は、様々な態様に従って、アクセス端末1000のブロック図を描く。アクセス端末は、携帯電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、双方向のテキストページャ、ポータブルコンピューター、および、まさに、無線通信ポータルを有していて、ネットワークまたはインターネットに有線接続していてもよい分離したコンピュータプラットフォームのような、コンピュータ化された、通信装置の任意のタイプを具備してもよい。アクセス端末はリモートスレーブになりえる、あるいはそれに関してエンドユーザを有していないが、リモートセンサー、診断ツール、データ中継などのような無線ネットワークを通って単にデータを通信する他の装置になりえる。現在の装置および方法は、結果として、限定なしで、無線通信モデム、PCMCIAカード、無線装置、または、任意の組合せまたはそれらに関してのサブコンビネーションを含み、無線通信ポータルを含んで、無線通信装置または無線コンピュータモジュールの任意の形式で実行されうる。
【0075】
アクセス端末1000は少なくとも1つのプロセッサ1002、およびプロセッサ1002に接続されたメモリ1004を含んでいる。プロセッサ1002は、特定用途向け集積回路(“ASIC”)、または他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理装置でもよい。メモリ1004は、読み出し専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMとROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリのような揮発性メモリおよび不揮発性メモリを具備してもよい。さらに、メモリ1004は、1以上のフラッシュメモリセルを含んでもよいし、または、磁気媒体、光学媒体、テープ、または、ソフトまたはハードディスクのような任意の第2または第3記憶装置でもよい。
【0076】
アクセス端末1000は、メモリ1004に格納され、少なくともプロセッサ1002によって実行可能なコードブックモジュール1006をさらに含んでいる。コードブックモジュール1006は複数の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックを受信するように動作する。加えて、コードブックモジュール1006は、現在キャッシュされたコードブックをアクセスネットワークに通知するために、受信しコードブック問合せに応答するように動作してもよい。さらに、コードブックモジュール1006は、通信リンクのアクティブなセットの所定のセクタに、キャッシュされたコードブックのうちの1つを割り当てるように動作してもよい。
【0077】
アクセス端末1000は、メモリ1004に格納され、少なくともプロセッサ1002によって実行可能なコードブックキャッシュ1008をさらに含んでいる。コードブックキャッシュ1008はメモリにおいて受信されたコードブックを格納するように動作する。以前に示したように、受信されたコードブックは、電源を入れる期間中にキャッシュのままであり、アイドル状態中にキャッシュに置かれていてもよい。アクセス端末は、アクセス端末位置または最大の時刻設定に基づいて、コードブックを削除するようにさらに構成されてもよい;しかし、典型的に、割り当てられたコードブックは、キャッシュから削除されなくてもよい。
【0078】
図11は、現在の態様によれば、単一コードワード(SCW)多重入力多重出力(MIMO)での送信機1100(例えばアクセスネットワーク)のブロック線図表現である。入力データストリームは、レート予測モジュール1106から入力された選択された符号化率を用いるターボ符号器1102との通信している。その後、ターボ符号化されたデータストリームは、QMAマッピングモジュール1104で選択されたQAM(直交振幅変調)コンステレーションへマッピングされる。その後、変調シンボルのストリームはデマルチプレクサ1108で並列のサブストリームへ逆多重化される。デマルチプレクサ1108によって出力されたM個(受信機1118によって定義されているM)のサブストリームは、有効アンテナシグナリングモジュール1110を用いて物理的なアンテナにマッピングされ、これにより、チャネルの実現にレートとランクを適応させる。その後、サブストリームはそれぞれのOFDM変調器1112、1114および1116で、それぞれ直交周波数分割多重(OFDM)変調を受ける。一旦変調されると、サブストリームは対応するアンテナ1120、1122および1124を介して送信される。
【0079】
図12は、現在の態様によれば、単一コードワード(SCW)多重入力多重出力(MIMO)での受信機1200(例えばアクセス端末)のブロック線図表現である。送信されたサブストリームは、アンテナ1202、1204および1206にわたって受信され、対応するOFDM復調器1206、1208および1208でOFDM復調を受ける。復調されたサブストリームは、続いて、受信され復調されたサブストリーム上の線形のMMSEフィルタを実装するMMSE(最小平均二乗誤差)モジュール1212に通信される。線形のMMSEフィルタリングの結果は、1214のランクおよびCQI決定に関してランク予測CQI量子化モジュールに通信される。パラレル−シリアルモジュール1216と共にMMSEモジュール1212は、入ってくるMサブストリームを分離し、変調シンボルの軟推定を提供する。その後、変調シンボルの軟推定はLLRコンピュータ1218に通信され、出力は復号されたビットをもたらすターボデコーダ1220に通信される。受信機はより精巧な検出器を用いることができる;しかしながら;もし線形のMMSEが用いられれば、複雑性は相対的に低いかもしれない。
【0080】
図13は典型的な多重アクセス無線通信システムを示す。多重アクセス無線通信システム1300は複数のセル(例えばセル1302、1304および1306)を含んでいる。図13において示された典型的なシステムでは、セル1302、1304および1306はそれぞれ、複数のセクタを含むアクセスポイント1350を含んでもよい。複数のセクタは、セルの一部内のアクセス端末との通信にそれぞれ関与している複数のアンテナの複数のグループによって形成される。セル1302では、アンテナグループ1312、1314および1316はそれぞれ異なるセクタに対応する。セル1304では、アンテナグループ1318、1320および1322はそれぞれ異なるセクタに対応する。セル1306では、アンテナグループ1324、1326および1328はそれぞれ異なるセクタに対応する。
【0081】
セルはそれぞれ、各アクセスネットワークの1以上のセクタと通信しているいくつかのアクセス端末を含んでいる。例えば、アクセス端末1330および1332はアクセスポイント(あるいは基地局)1342と通信して、アクセス端末1334および1336はアクセスネットワーク1344と通信して、また、アクセス端末1338および1340はアクセスネットワーク1346と通信している。
【0082】
図13に示すように、アクセス端末1330、1332、1334、1336、1338および1340はそれぞれ、同じセルでの他の各アクセス端末に比べて、それぞれのセルの異なる部分において位置している。さらに、アクセス端末はそれぞれ、それが通信している対応する複数のアンテナグループからの異なる距離にいるかもしれない。これらの要因は両方とも、異なるチャネル条件に、各アクセス端末とそれが通信しているその対応するアンテナグループとの間で存在させるために、セルでの環境上および他の条件にもよって、状況を提供する。
【0083】
ここで用いられるように、アクセスポイントは、端末と通信することのための用いられた固定局でもよいし、基地局、ノードB、または他のいくつかの用語で呼ばれてもよいし、またこれらのいくらかまたはすべての機能を含んでもよい。アクセス端末も、ユーザ機器(UE)、無線通信装置、端末、移動局、アクセス端末、または他のいくつかの用語で呼ばれてもよいし、またこれらのいくらかまたはすべての機能を含んでもよい。
【0084】
ある例では、1セットの既知のビームは、SDMA(例えば固定されたセクタまたは適応性のあるセクタ)を提供するために基地局で利用されてもよい。アクセスネットワークがすべてのユーザのための最良のビームを承知している場合、それらが異なるビーム上のデータを受信しているならば、それは異なるユーザに同じチャネルを割り当てることができる。別の例では、システム1300は、プリコーディングに対応しないオムニ指向性のビームを含んでもよい。アクセスネットワークはこのビームをブロードキャストまたはマルチキャストの送信に用いる。さらに別の例において、かかるチャネル情報がユーザに報告される場合、システム1300はSDMAのないプリ−コーディングを利用してもよい。
【0085】
このチャネル情報は、それによって好ましく、アクセスネットワークにこのビームを示すビームを計算するために、アクセス端末によって用いることができる。電力分配なしでさえ、送信機でチャネルを知ることは、送信アンテナTMの数が受信アンテナRMの数より大きい、特にそれらのシステムに対する容量を改善する。容量の改善は、複数のチャネル固有ベクトルの複数の方向に沿って送信することにより得られる。チャネルをフィードバックすることはオーバーヘッドを要求する。
【0086】
SDMAは、スケジューリングでの十分な柔軟性を許容する送信機でのビームの十分に豊富なセットを提供する。ユーザは、いくつかのフィードバックメカニズムを介してアクセスネットワークに伝えられるビーム上でスケジューリングされる。効率的なスケジューリングについては、あるビームがユーザをスケジューリングするために用いられる場合、送信機は各ユーザに関してチャネル品質情報を持っているべきである。
【0087】
図14は、ここで提示された様々な態様に従って、多重アクセス無線通信システム1400での送信機および受信機を示す。無線通信システム1400は、簡潔の目的で、1つのアクセスネットワークおよび1つのユーザ装置を描く。しかし、システムが、複数のアクセスネットワークおよび/または複数のユーザ装置を含むことができ、付加的なアクセスネットワークおよび/またはユーザ装置は実質的に類似しているか、または下記に記述される典型的なアクセスネットワークおよびユーザ装置とは異なっていることは了解されるべきである。加えて、アクセスネットワークおよび/またはユーザ装置が、それらの間で無線通信を容易にするためにここで記述されるシステムおよび/または方法を用いることができることは了解されるべきである。
【0088】
送信機システム1410では、多くのデータストリームのためのトラフィックデータは、現在の態様のコードブックを含むデータ源1412から送信(TX)データプロセッサ1414へ提供される。ある態様では、データストリームはそれぞれ、各送信アンテナに送信される。TXデータプロセッサ1414は、符号化データを提供するそのデータストリームのために選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームに関するトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インタリーブする。ある態様では、TXデータプロセッサ1414は、シンボルが送信されているユーザ、およびシンボルが送信されているアンテナに基づいて、データストリームのシンボルにビームフォーミングウェイトを適用する。ある態様では、ビームフォーミングウェイトは、アクセスネットワークとアクセス端末との間の伝送パスの条件を示すチャネル応答情報に基づいて生成されてもよい。チャネル応答情報は、ユーザによって提供されるチャネル推定またはCQI(チャネル品質指標)情報を利用して生成されてもよい。さらに、スケジューリングされた複数の送信の場合では、TXデータプロセッサ1414は、ユーザから送信されるランク情報に基づいてパケットフォーマットを選択することができる。
【0089】
各データストリームの符号化データは、OFDM(直交周波数分割多重)技術を用いて、パイロットデータに多重化されてもよい。パイロットデータは、典型的には、既知の手法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムで用いられてもよい既知のデータパターンである。その後、各データストリームに関する多重パイロットおよび符号化データは、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームのために選択された、特定の変調方式(例えばBPSK、QSPK、M−PSKまたはM−QAM)に基づいて、変調される(例えばマッピングされたシンボル)。各データストリームに関して、データレート、符号化および変調は、プロセッサ1430によって実行されるかまたは提供される命令によって決定されてもよい。ある態様では、並列の空間のストリームの数は、ユーザから送信されるランク情報に従って変えられてもよい。
【0090】
データストリームに関する変調シンボルは、変調シンボルをさらに処理(例えばOFDMのために)する可能性のあるTX MIMOプロセッサ1420に提供される。TX MIMOプロセッサ1420は、N送信機(TMTR)1422aから1422tにNシンボルストリームを供給する。ある態様では、TX MIMOプロセッサ1420は、シンボルが送信されているユーザ、およびシンボルがそのユーザーチャネル応答情報から送信されているアンテナに基づいて、データストリームのシンボルにビームフォーミングウェイトを適用する。
【0091】
送信機1422はそれぞれ、1以上のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボルストリームを受信し処理し、さらに、MIMOチャネル上の送信に適している変調信号を提供するためにアナログ信号を調整する(例えば、増幅し、フィルタし、アップコンバートする)。1422aから1422tまでの送信機からのNの変調信号は、1424aから1424tまでのNのアンテナからそれぞれ送信される。
【0092】
受信機システム1450では、送信された変調信号は、1452aから1452rのNのアンテナによって受信され、各アンテナ1452からの受信信号はそれぞれの受信機(RCVR)1454に提供される。各受信機1454は、それぞれの受信信号を調整し(例えば、フィルタし、増幅し、ダウンコンバートする)、複数のサンプルを提供するために調整された信号をディジタル化し、さらに、対応する「受信」シンボルストリームを提供するためにサンプルを処理する。
【0093】
その後、RXデータプロセッサ1460は、特定の受信機処理技術に基づいて、Nの受信機1454からのNの受信シンボルストリームを受信し処理する。RXデータプロセッサ1460による処理は、さらに詳細に以下で記述される。検出されたシンボルストリームはそれぞれ、該当データストリームのための送信された変調シンボルの推定であるシンボルを含んでいる。その後、RXデータプロセッサ1460は、データストリームのためのトラフィックデータを回復するために検出されたそれぞれのシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号する。RXデータプロセッサ1460による処理は、送信機システム1410でのTX MIMOプロセッサ1420およびTXデータプロセッサ1414によって実行されたものと相補的である。
【0094】
RXプロセッサ1460によって生成されたチャネル応答推定は、受信機での空間/時間処理、空間処理を実行するために用いられてもよいし、電力レベルを調整したり、変調率または方式を変化させたり、または他のアクションを変化させる。RXプロセッサ1460は、複数の検出されたシンボルストリームの複数の信号対雑音および干渉比(SNR)、および恐らく他の複数のチャネル特性をさらに推定し、プロセッサ1470にこれらの量を供給する。RXデータプロセッサ1460またはプロセッサ1470は、システムに関する「有効な」SNRの推定をさらに得てもよい。その後、プロセッサ1470は、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々な型の情報を具備してもよい推定されたチャネル情報(CSI)を提供する。例えば、CSIは作用するSNRおよび/またはランクだけを具備してもよい。その後、CSIは、さらにデータ源1416から多くのデータストリームのためのトラフィックデータを受信するTXデータプロセッサ1418によって処理され、変調器1480によって変調され、1454aから1454rまでの送信器1454aによって調整され、送信機システム1410に送信される。
【0095】
送信機システム1410では、受信機システム1450からの変調信号は、アンテナ1424によって受信され、受信器1422によって調整され、復調器1440によって復調され、受信機システムによって報告されたCSIを回復するためにRXデータプロセッサ1442によって処理される。その後、報告されたCSIは、プロセッサ1430に提供され、(1)データストリームに使用される符号化および変調方式、およびデータレートを決定するために使用され、(2)TXデータプロセッサ1414およびTX MIMOプロセッサ1420のための様々な制御を生成するために使用される。
【0096】
受信機では、各種処理技術は、Nの送信されたシンボルストリームを検出するために、Nの受信信号を処理するために用いられてもよい。これらの受信機処理技術は、2つの主要なカテゴリ(i)空間および時空受信機処理技術(それらは等化技術と呼ばれる);および(ii)「逐次のヌル(nulling)/等化および干渉キャンセル」受信機処理技術(それは「逐次干渉キャンセル」または「逐次キャンセル」受信機処理技術と呼ばれる)にグループ化されてもよい。
【0097】
の送信およびNの受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、Nの独立チャネルへ分解されてもよい。ここで、N≦min{N,N}である。Nの独立チャネルのそれぞれも、MIMOチャネルの空間のサブチャネルの空間サブチャネル(あるいは伝達チャネル)と呼ばれてもよく、1次元に対応する。
【0098】
図15は、様々な態様にしたがう無線通信環境内のコードブック交換に関するシステムを示す。システム1500は、1以上の受信アンテナ1506を介して1以上のユーザ装置1504(例えばアクセス端末)から信号を受信し、複数の送信アンテナ1508を介して1以上のユーザ装置1504に送信する受信機1510を持つアクセスネットワーク1502を具備する。1以上の態様では、受信アンテナ1506および送信アンテナ1508はアンテナの単一のセットを用いて実装されうる。受信機1510は、受信アンテナ1506から情報を受信することができ、受信された情報を復調する復調器1512に動作可能なように関係している。受信機1510は、当業者なら理解するように、例えばレイク(Rake)受信機(例えば複数のベースバンド相関器を用いてマルチパス信号成分を個々に処理する技術)、MMSE(最小平均二乗誤差)に基づいた受信機、または、割り当てられた複数のユーザ装置を分離するためのある他の適切な受信機になり得る。様々な態様によれば、複数の受信機は、用いられ得て(例えば1つの受信アンテナ当たり1つ)、また、そのような受信機は、ユーザーデータの向上された推定を提供するために、互いに通信することができる。復調された複数のシンボルは、以下に図16に関して説明されるプロセッサに類似して、ユーザ装置割当てに関連する情報、それらに関連するルックアップテーブルなどを格納するメモリ1516に接続されるプロセッサ1514によって分析される。
【0099】
各アンテナに関する受信機出力は、受信機1510および/またはプロセッサ1514によって一緒に処理されうる。変調器1518は、ユーザ装置1504への送信アンテナ1508を介して送信機1520による送信に関する信号を多重化することができる。
【0100】
図16は、ここで説明された様々な態様に従う無線通信環境での信号獲得を調整するシステム1600のブロック図である。ある例では、システム1600はアクセス端末1602を含んでいる。図示のように、アクセス端末1602は1以上のアクセスネットワーク1604から1または複数の信号を受信し、アンテナ1606を介して1以上のアクセスネットワーク1604に送信することができる。
【0101】
加えて、アクセス端末1602は、受信アンテナ1606から情報を受信する受信機1610を具備することができる。ある例では、受信機1610は、受信された情報を復調する復調器(Demod)1612に動作可能なように関連付けられていてもよい。その後、復調された複数のシンボルは、プロセッサ1614によって分析されうる。プロセッサ1614は、アクセス端末1602に関係するプログラムコードおよび/またはデータを格納できるメモリ1616に接続されうる。加えて、アクセス端末1602は、ここでは説明された方法および/または他の適切な方法を実行するためにプロセッサ1614を用いることができる。アクセス端末1602は、また1以上のアクセスネットワーク1604へのアンテナ1606を介して送信機1620による送信に関して信号を多重化することができる変調器1618を含むことができる。
【0102】
ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、または任意のそれらの組み合わせによって、ここで説明された態様が実装されてもよいことは理解されるべきである。システムおよび/または方法がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントに実装される場合、それらはストレージコンポーネントのような機械読取可能な媒体において格納されてもよい。コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または複数の命令、複数のデータ構造、または複数のプログラム文の任意の組み合わせを表わしてもよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に接続されてもよい。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を用いて渡されてもよいし、送られてもよいし、送信されてもよい。
【0103】
ソフトウェア実装については、ここで記述された技術は、ここに記述された機能を実行するモジュール(例えば手順、関数など)で実装されてもよい。ソフトウェアコードはメモリユニットにおいて格納されてもよいし、プロセッサによって実行されてもよい。メモリユニットはプロセッサ内またはプロセッサ外で実装されてもよく、その場合には、それは、当該技術分野において知られているような様々な手段を介してプロセッサに通信的に接続されうる。
【0104】
以上記述した事項は、1以上の態様の例を含んでいる。それは、前述の態様を記述する目的のためのコンポーネントまたは方法のすべての考えられる組合せを記述することは、もちろん不可能であるが、当業者は、様々な態様の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識する可能性がある。従って、記述された態様は、添付の特許請求の精神および範囲に含まれるすべてそのような変形、変更、および変形を包含することが意図される。さらに、用語「含む(include)」が詳細な説明または請求項のいずれかで用いられる範囲まで、この用語は、「具備する(comprising)」が請求項で遷移語として使用された時、解釈される場合の用語「具備する」と同様に、包含的であることが意図される。さらに、詳細な説明かそれともクレームで用いられるような用語「または(or)」は、「排他的ではない、または」を意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多重アクセス無線通信システムでのコードブック交換のための方法であって、
複数の好ましいプリコーディング行列を提供し;
前記複数の好ましいプリコーディング行列を具備しているコードブックであり、アクセスネットワークで該コードブックを生成し;
1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信することを具備する方法。
【請求項2】
コードブックを生成することは、コードブックを生成することをさらに具備し、前記アクセスネットワークによって割り当てられたコードブック識別子によって該コードブックが識別される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コードブックを生成することは、コードブックを生成することをさらに具備し、前記アクセスネットワークによって割り当てられた16ビットコードブック識別子によって該コードブックが識別される請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コードブックを通信することは、
各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を判定するために、前記1以上のアクセス端末に問合せ;
前記1以上のアクセス端末のそれぞれで格納されている1以上のコードブックの同一性を示す前記1以上のアクセス端末のそれぞれからのコードブックステータス応答を受信し;
前記コードブックが前記1以上のアクセス端末で現在格納されていないことを前記コードブックステータス応答が示す場合に、1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信することをさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
コードブックステータス応答を受信することは前記1以上のアクセス端末のそれぞれで格納される1以上のコードブックの前記同一性を示す前記1以上のアクセス端末のそれぞれからコードブックステータス応答を受信することをさらに具備し、前記同一性はコードブック識別子によって定義される請求項4の方法。
【請求項6】
通信リンクのアクティブなセットでの所定のセクタのために1以上のアクセス端末に前記コードブックを割り当てることをさらに具備する請求項1の方法。
【請求項7】
通信リンクの前記アクティブなセットでの所定のセクタのために前記コードブックを割り当てることは、
各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を決定するために前記1以上のアクセス端末を問合せ;
前記1以上のアクセス端末のそれぞれで格納される1以上のコードブックの前記同一性を示す前記1以上のアクセス端末のそれぞれからコードブックステータス応答を受信し;
前記1以上のアクセス端末のための前記コードブックステータス応答が、前記コードブックが前記1以上のアクセス端末で現在格納されていることを示す場合に、通信リンクの前記アクティブなセットでの所定のセクタのために1以上のアクセス端末に前記コードブックを割り当てることをさらに具備する請求項6の方法。
【請求項8】
コードブックを生成することは、コードブックを生成することをさらに具備し、前記コードブックは1以上のクラスタの識別を含む請求項1の方法。
【請求項9】
コードブックを生成することは、コードブックを生成することをさらに具備し、前記1以上のクラスタのそれぞれは、前記クラスタでの1セットのビームおよび1セットの前記プリコーディング行列を識別する請求項8の方法。
【請求項10】
コードブックを生成することは、コードブックを生成することをさらに具備し、前記1以上のクラスタのそれぞれは開始ビームインデックスおよび終了ビームインデックスを識別する請求項9の方法。
【請求項11】
コードブックを生成することは、コードブックを生成することをさらに具備し、前記コードブックは、潜在的にオーバーラップすることを認められる1以上のクラスタを示すオーバーラップクラスタマップを含む請求項8の方法。
【請求項12】
多重アクセス無線通信システムでの複数のコードブックを生成し通信するための装置であって、
複数の好ましいプリコーディング行列を提供する手段と;
コードブックは前記複数の好ましいプリコーディング行列を具備していて、アクセスネットワークで該コードブックを生成する手段と;
1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信する手段と、を具備する装置。
【請求項13】
コンピュータに複数の好ましいプリコーディング行列を提供させる符号と;
コンピュータに、コードブックは前記複数の好ましいプリコーディング行列を具備していて、アクセスネットワークで該コードブックを生成する符号と;
コンピュータに、1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信するコードと、を具備するコンピュータ読取可能な媒体。
【請求項14】
多重アクセス無線通信システムでのコードブックを生成し通信するためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路であって、前記命令は、
複数の好ましいプリコーディング行列を提供し;
コードブックは前記複数の好ましいプリコーディング行列を具備していて、アクセスネットワークで該コードブックを生成し;
1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信する集積回路。
【請求項15】
多重アクセス無線通信システムでのコードブックを生成し通信するためのアクセスネットワーク装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと;
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと;
複数の好ましいプリコーディング行列を提供し、かつ、前記複数の好ましいプリコーディング行列を含んでいるコードブックを生成し、前記メモリに格納され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なように動作するコードブックジェネレータと;
1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信し、前記メモリに格納され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なように動作するコードブック交換器と、を具備するアクセスネットワーク装置。
【請求項16】
コードブックジェネレータは、16ビットコードブック識別子を含むコードブックを生成するようにさらに動作する請求項15の装置。
【請求項17】
コードブック交換器は、各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を決定するために、前記1以上のアクセス端末に問合せ、前記1以上のアクセス端末で格納される1以上のコードブックの前記同一性を示す、前記1以上のアクセス端末のそれぞれからコードブックステータス応答を受信し、前記コードブックが1以上のアクセス端末に現在格納されていないことを前記コードブックステータス応答が示している場合、1以上のアクセス端末に前記コードブックを通信するようにさらに動作する請求項15の装置。
【請求項18】
コードブック交換器は、同一性はコードブック識別子によって定義され、1以上のアクセス端末のそれぞれに格納される1以上のコードブックの前記同一性を示す、前記1以上のアクセス端末のそれぞれから、コードブックステータス応答を受信するようにさらに動作する請求項17の装置。
【請求項19】
前記コードブック交換器は、さらに、複数の通信リンクのアクティブなセットでの所定のセクタのために1以上のアクセス端末に前記コードブックを割り当てるようにさらに動作する請求項15の装置。
【請求項20】
前記コードブック交換器は、各アクセス端末で現在格納されている1以上のコードブックの同一性を決定するために前記1以上のアクセス端末に問合せ、前記1以上のアクセス端末のそれぞれで格納される1以上のコードブックの前記同一性を示す、前記1以上のアクセス端末のそれぞれから、コードブックステータス応答を受信し、前記コードブックが前記1以上のアクセス端末で現在格納されることを、前記1以上のアクセス端末のための前記コードブックステータス応答が示す場合、通信リンクの前記アクティブなセットでの所定のセクタのために1以上のアクセス端末にコードブックを割り当てるようにさらに動作する請求項19の装置。
【請求項21】
前記コードブックジェネレータは、さらに、コードブックを生成するようにさらに動作し、該コードブックは1以上のクラスタの識別を含む請求項15の装置。
【請求項22】
前記コードブックジェネレータは、さらに、コードブックを生成するようにさらに動作し、前記1以上のクラスタのそれぞれは、クラスタ内の1セットのビームおよび1セットの前記プリコーディング行列を識別する請求項21の装置。
【請求項23】
前記コードブックジェネレータは、さらに、コードブックを生成するようにさらに動作し、前記1以上のクラスタのそれぞれは、開始ビームインデックスおよび終了ビームインデックスを識別する請求項22の装置。
【請求項24】
前記コードブックジェネレータは、さらに、コードブックを生成するようにさらに動作し、前記コードブックは、潜在的にオーバーラップすることを認められる1以上のクラスタを示すオーバーラップクラスタマップを含む請求項21の装置。
【請求項25】
多重アクセス無線通信システムに関連したコードブックを受信する方法であって、
アクセスネットワークからコードブックを受信し、該コードブックは1以上の好ましいプリコーディング行列を含み;
コードブックキャッシュに前記受信されたコードブックを格納する方法。
【請求項26】
コードブックを受信することは、アクセスネットワークからコードブックを受信することをさらに具備し、該コードブックは関連するコードブック識別子を有する請求項25の方法。
【請求項27】
コードブックを受信することは、アクセスネットワークからコードブックを受信することをさらに具備し、該コードブックは関連する16ビットコードブック識別子を有する請求項25の方法。
【請求項28】
コードブックを受信することは、
コードブックキャッシュに現在格納されている1以上のコードブックを識別するために、アクセスネットワークから、問合せを受信し;
コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの識別についての問合せに応答し;
前記コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの前記識別が、アクセスネットワークに関連した前記コードブックを含んでいない場合に、前記アクセスネットワークから前記コードブックを受信することをさらに具備する請求項25の方法。
【請求項29】
前記1以上のコードブックの前記識別についての前記問合せに応答することは、前記コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの前記識別についての前記問合せに応答することをさらに具備し、1以上のコードブックのそれぞれに関して前記識別はコードブック識別によって定義される請求項28の方法。
【請求項30】
コードブックキャッシュに格納されるコードブックに関連したアクセスネットワークからコードブック割り当てを受信することをさらに具備し、該コードブック割り当ては、複数の通信リンクのアクティブなセットでの所定のセクタのために前記コードブックを割り当てる請求項25の方法。
【請求項31】
複数の通信リンクの前記アクティブなセットでの所定のセクタのために前記コードブックを割り当てることは、
前記コードブックキャッシュに現在格納されている1以上のコードブックを識別するために、アクセスネットワークから問合せを受信し;
前記コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの前記識別についての問合せに応答し;
前記コードブックが前記コードブックキャッシュに現在格納されていることを前記問合せに対する前記応答が示す場合に、複数の通信リンクの前記アクティブなセットでの所定のセクタのために前記コードブックを割り当てるアクセスネットワークからコードブック割り当てを受信することさらに具備することを特徴とする請求項25の方法。
【請求項32】
アクセスネットワークからコードブックを受信することは、アクセスネットワークからコードブックを受信することを含み、該コードブックは1以上のクラスタの識別を含む請求項25の方法。
【請求項33】
アクセスネットワークからコードブックを受信することは、アクセスネットワークからコードブックを受信することをさらに具備し、前記1以上のクラスタのそれぞれは前記クラスタでの1セットのビームおよび1セットの前記プリコーディング行列を識別する請求項32の方法。
【請求項34】
アクセスネットワークからコードブックを受信することは、アクセスネットワークからコードブックを受信することをさらに具備し、前記1以上のクラスタのそれぞれは開始ビームインデックスおよび終了ビームインデックスを識別する請求項33の方法。
【請求項35】
アクセスネットワークからコードブックを受信することは、アクセスネットワークからコードブックを受信することをさらに具備し、前記コードブックは、潜在的にオーバーラップすることを認められる1以上のクラスタを示すオーバーラップクラスタマップを含む請求項32の方法。
【請求項36】
多重アクセス無線通信システムでの複数のコードブックを受信し格納するための装置であって、
1以上のより好ましいプリコーディング行列を含むコードブックであって、アクセスネットワークからコードブックを受信する手段;
コードブックキャッシュに前記受信されたコードブックを格納する手段と、を具備する装置。
【請求項37】
コンピュータに、1以上の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックであって、アクセスネットワークからコードブックを受信させる符号と;
コンピュータに、コードブックキャッシュに前記受信されたコードブックを格納させること符号と、を具備するコンピュータ読取可能な媒体。
【請求項38】
多重アクセス無線通信システムでのコードブックを受信し格納するためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路であって、前記命令は、
1以上の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックであって、アクセスネットワークからコードブックを受信し;
コードブックキャッシュに前記受信されたコードブックを格納することを具備する集積回路。
【請求項39】
多重アクセス無線通信システムに関してコードブックを受信し格納するためのアクセス端末装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと;
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと;
1以上の好ましいプリコーディング行列を含むコードブックである、アクセスネットワークからコードブックを受信するように動作するコードブックモジュールであって、前記メモリに格納され前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードブックモジュールと;
前記メモリに格納され、前記受信されたコードブックを格納するのに実施可能なコードブックキャッシュと、を具備するアクセス端末装置。
【請求項40】
前記コードブックモジュールは、アクセスネットワークからコードブックを受信ようにさらに動作し、該コードブックは関連するコードブック識別子を有する請求項39の装置。
【請求項41】
前記コードブックモジュールは、さらに、アクセスネットワークからコードブックを受信するようにさらに動作し、該コードブックは関連する16ビットコードブック識別子を有する請求項39の装置。
【請求項42】
前記コードブックを受信するように動作する前記コードブックモジュールは、前記コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの前記識別が、前記アクセスネットワークに関連した前記コードブックを含んでいない場合、前記コードブックキャッシュに現在格納されている1以上のコードブックを識別するために、アクセスネットワークから問合せを受信し、コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの識別についての問合せに応答し、前記アクセスネットワークから前記コードブックを受信するようにさらに動作する請求項39の装置。
【請求項43】
前記1以上のコードブックの前記識別についての前記問合せに応答するように動作する前記コードブックモジュールは、1以上のコードブックのそれぞれに関するコードブック識別子によって定義される識別であって、コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの前記識別についての問合せに応答するようにさらに動作する請求項42の装置。
【請求項44】
前記コードブックモジュールは、複数の通信リンクのアクティブなセットでの所定のセクタのために前記コードブックに割り当てるコードブック割当であって、前記コードブックキャッシュに格納されたコードブックに関連したアクセスネットワークからコードブック割り当てを受信するようにさらに動作する請求項39の装置。
【請求項45】
コードブック割り当てを受信するように動作する前記コードブックモジュールは、前記コードブックがコードブックキャッシュに現在格納されることを、問合せに対する応答が示す場合、前記コードブックキャッシュにおいて現在格納されている前記1以上のコードブックを識別するために、アクセスネットワークから問合せを受信し、前記コードブックキャッシュに現在格納されている前記1以上のコードブックの識別についての前記問合せに応答し、複数の通信リンクのアクティブなセットでの所定のセクタのために前記コードブックを割り当てるアクセスネットワークからコードブック割り当てを受信するようにさらに動作する請求項39の装置。
【請求項46】
前記コードブックモジュールは、アクセスネットワークからコードブックを受信するようにさらに動作し、該コードブックは1以上のクラスタの識別を含む請求項39の装置。
【請求項47】
前記コードブックモジュールは、アクセスネットワークからコードブックを受信するようにさらに動作し、前記1以上のクラスタのそれぞれはクラスタでの1セットのビームおよび1セットの前記プリコーディング行列を識別する請求項46の装置。
【請求項48】
前記コードブックモジュールは、アクセスネットワークからコードブックを受信するようにさらに動作し、前記1以上のクラスタのそれぞれは開始ビームインデックスおよび終了ビームインデックスを識別する請求項47の装置。
【請求項49】
前記コードブックモジュールは、アクセスネットワークからコードブックを受信するようにさらに動作し、該コードブックは、潜在的にオーバーラップすることを認められている1以上のクラスタを示すオーバーラップクラスタマップを含む請求項39の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−151872(P2012−151872A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−49029(P2012−49029)
【出願日】平成24年3月6日(2012.3.6)
【分割の表示】特願2009−534903(P2009−534903)の分割
【原出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】