説明

太陽電池モジュール及びこれを用いた太陽電池アレイの屋根葺設構造

【課題】 屋根に太陽電池モジュールを直付け固定して太陽電池アレイを形成する。
【解決手段】 太陽電池モジュール1の上端に、左右端部において端子ボックス34を備えた左右位置のラック3を、その中間に中間位置のラック2を配置し、各ラック2、3を屋根8にネジ4で直付け固定して太陽電池モジュール1を葺設する。端子ボックス34には、太陽電池モジュール1の出力端子に接続するコネクター35、端子351等を配置し、左右位置のラック3の端子ボックス34を相互に重合して、接続ケーブル36によって、太陽電池モジュール1を直列に接続して各段毎にパワーコンディショナーに電力を出力する。屋根8の軒側のスターター5とラック2、3設置の固定具7によって、太陽電池モジュール1を下位から上位に順次固定して太陽電池アレイAとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュール及びこれを用いた太陽電池アレイの屋根葺設構造に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池モジュールの葺設のための現場での施工作業が煩雑化する傾向があることから、本発明者は、太陽電池モジュール葺設の屋根上での施工作業を可及的簡易且つ確実になし得るようにする目的で、下記特許文献1によって、太陽電池モジュール側に配置したモジュール一方のコネクターと、該太陽電池モジュールを葺設する屋根側に配置した屋根他方のコネクターを対として備え、これらコネクターの連結によって太陽電池モジュールの出力接続と太陽電池モジュールの屋根固定を同時に完結自在とした太陽電池モジュールを提案済みである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2011−178417
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、太陽電池モジュール背面の端子箱の設置とそのケーブル接続の配線作業を省略して、太陽電池モジュール葺設の屋根上での施工作業を可及的簡易且つ確実に行うものとすることができる。
【0005】
しかし、この場合でも、太陽電池モジュールの葺設には、例えば、所定位置にネジ等の固定金具によって事前に太陽電池モジュールを設置するラックレールを上下等間隔にそれぞれ載置固定した後、太陽電池モジュールを該ラックレールに対して更に葺設するものとされるところ、屋根の所定位置に多数のラックレールを設置するには、屋根面にその墨出しを行って、墨出しに沿ってこれを行う必要があり、このラックレールの設置に煩雑さが残ることになり、この点の改良が求められる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、更に現場作業を減少することによって、現場作業を極限的に簡易化しつつ確実に葺設し得るようにした太陽電池モジュールを提供するにあり、また、この太陽電池モジュールを用いた太陽電池アレイの葺設構造を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、太陽電池モジュールの上端に長手方向2乃至それ以上の複数のラックを配置して、このラックを屋根に載置固定して、該ラックを介して太陽電池モジュールを屋根に葺設するようにする一方、上記ラックの一部又は全部に端子ボックス(端子配置スペースといってもよい。)を一体又は一体的に配置し、この端子ボックスにコネクターを配置し且つ該コネクターを結ぶ接続ケーブルを太陽電池モジュールの上端に沿って配置するようにして、太陽電池モジュールにその葺設に必要な部品を可及的に一体化することによって、現場において上記ラックの屋根への載置固定によって太陽電池モジュールの葺設を可及的に完了し得るようにして、現場作業を極限的に簡易化し得るようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、上端長手方向に複数のラックを配置し、該ラックを屋根に載置固定することによって該ラックを介して屋根面に葺設自在とするとともに上記上端長手方向の一部又は全部のラックに端子ボックスを一体又は一体的に配置し、該端子ボックスに配置したコネクターの接続によって上記上端長手方向に沿って接続ケーブルを配置してなることを特徴とする太陽電池モジュールとしたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、ラックの屋根載置固定を、ネジ、釘等の固定金具で屋根面に直接に行うようにして、太陽電池モジュールの葺設を電動ドライバー、金槌等の一般的な工具によってなし得るものとするように、これを、上記ラックの屋根面への載置固定を、ネジ、釘等固定金具の屋根面への直付け金具固定によるものとしてなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールとしたものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、上下に隣接する上位の太陽電池モジュールの下辺を、下位の太陽電池モジュールを固定したラックに対して固定具を用いて固定し、該上位の太陽電池モジュールの吹上げのない確実な葺設を、上下方向に向けて順次になし得るようにし、上下位の太陽電池モジュールの良好な納まりと屋根面への確実な固定を行ったものとするように、これを、上記ラックの一部又は全部に、上位配置の太陽電池モジュールの下辺を固定する固定具の固定具受を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールとしたものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、ラックの配置による太陽電池モジュールの重量増加を抑制するように可及的に軽量な材料とするとともに太陽電池モジュールを葺設するラックとしてその加工精度を可及的に確保し得るものとするように、これを、上記ラックを、合成樹脂製としてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の太陽電池モジュールとしたものである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、同じく上記に加えて、屋根に載置固定することによって高温加熱される可能性のあるラックとして、例えばポリフェニレンオキシド系、芳香族ポリアミド系、フッ化エチレン系、ポリイミド系等の耐熱性樹脂を用いることによって、該ラックに耐熱性を確保することによって、高温加熱によるラックへの影響を可及的に抑制し、太陽電池モジュールの葺設を長期に亘って安定且つ確実に行い、合成樹脂製のラックを用いることによる葺設に伴うトラブルの発生を可及的に抑制したものとするように、これを、上記合成樹脂を、耐熱性合成樹脂としてなることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールとしたものである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、同じく上記に加えて、変性ポリフェニレンエーテルとポリスチレン、ポリアミド、ポリオレフィン乃至ポリフェニレンスルフィド等の相溶性ポリマーアロイである変性ポリフェニレンエーテル樹脂を用いることによって、高度な耐熱性を確保し、ラックとして高温加熱による影響を可及的に解消するとともに可及的に小さい線膨張係数及び比重によって、屋根におけるラックの熱膨張収縮の影響を回避し且つ太陽電池モジュールの重量を可及的軽量化したものとするように、これを、上記耐熱性合成樹脂を、変性ポリフェニレンエーテル樹脂としてなることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールとしたものである。
【0013】
請求項7に記載の発明は、同じく上記に加えて、端子ボックス付のラックを、ラック本体とラックカバーによって形成するようにして、端子ボックスの端子、端子間のリード線乃至端子とコネクター間のケーブル等の配置等を容易化し、太陽電池モジュールの組立の作業性を確保したものとするように、これを、上記端子ボックスを配置したラックを、端子ボックスを有するラック本体と、該ラック本体との間に太陽電池モジュールの上端を受入保持する保持溝を形成するラックカバーを備えてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の太陽電池モジュールとしたものである。
【0014】
請求項8に記載の発明は、上記いずれかのラック付きの太陽電池モジュールを用いるとともにスターターを用い、該スターターを基準に太陽電池モジュールを順次葺設して、可及的簡易な現場作業によって葺設を完了し得るとともに上下位の太陽電池モジュールの良好な納まりを確保した太陽電池アレイの葺設構造を提供するように、これを、請求項1乃至7のいずれかの太陽電池モジュールを用い、屋根軒側にスターターを配置して最下位の太陽電池モジュールの下辺を位置決め固定し、その上端長手方向に配置の複数のラックによって該太陽電池モジュールを屋根に配置し、該ラックにその上位の太陽電池モジュールを載置固定するとともにその上端長手方向に配置の複数のラックによって該上位の太陽電池モジュールを屋根に配置し、最上位の太陽電池モジュールを同じくラックによって屋根に配置し且つ左右方向に隣接する太陽電池モジュールの接続ケーブルを相互に接続してパワーコンディショナーに接続することによって屋根面に葺設配置してなることを特徴とする太陽電池アレイの屋根葺設構造としたものである。
【0015】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として、上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、太陽電池モジュールの上端に長手方向複数のラックを配置して、このラックを屋根に載置固定して、該ラックを介して太陽電池モジュールを屋根に葺設するようにする一方、上記ラックの一部又は全部に端子ボックスを一体又は一体的に配置し、この端子ボックスにコネクターを配置し且つ該コネクターを結ぶ接続ケーブルを太陽電池モジュールの上端に沿って配置するようにして、太陽電池モジュールにその葺設に必要な部品を可及的に一体化することによって、現場において上記ラックの屋根への載置固定によって太陽電池モジュールの葺設を可及的に完了し得るようにして、現場作業を極限的に簡易化し得るようにした太陽電池モジュールを提供することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、ラックの屋根載置固定を、ネジ、釘等の固定金具で屋根面に直接に行うようにして、太陽電池モジュールの葺設を電動ドライバー、金槌等の一般的な工具によってなし得るものとすることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、上下に隣接する上位の太陽電池モジュールの下辺を、下位の太陽電池モジュールを固定したラックに対して固定具を用いて固定し、該上位の太陽電池モジュールの吹上げのない確実な葺設を、上下方向に向けて順次になし得るようにし、上下位の太陽電池モジュールの良好な納まりと屋根面への確実な固定を行ったものとすることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、ラックの配置による太陽電池モジュールの重量増加を抑制するように可及的に軽量な材料とするとともに太陽電池モジュールを葺設するラックとしてその加工精度を可及的に確保したものとすることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、同じく上記に加えて、屋根に載置固定することによって高温加熱される可能性のあるラックとして、耐熱性樹脂を用いることによって、該ラックに耐熱性を確保することによって、高温加熱によるラックへの影響を可及的に抑制し、太陽電池モジュールの葺設を長期に亘って安定且つ確実に行い、合成樹脂製のラックを用いることによる葺設に伴うトラブルの発生を可及的に抑制したものとすることができる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、同じく上記に加えて、変性ポリフェニレンエーテル樹脂を用いることによって、高度な耐熱性を確保し、ラックとして高温加熱による影響を可及的に解消するとともに可及的に小さい線膨張係数及び比重によって、屋根におけるラックの熱膨張収縮の影響を回避し且つ太陽電池モジュールの重量を可及的軽量化したものとすることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、同じく上記に加えて、端子ボックス付のラックを、ラック本体とラックカバーによって形成するようにして、端子ボックスの端子、端子間のリード線乃至端子とコネクター間のケーブル等の配置等を容易化し、太陽電池モジュールの組立の作業性を確保したものとすることができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、上記ラック付きの太陽電池モジュールを用いるとともにスターターを用い、該スターターを基準に太陽電池モジュールを順次葺設して、可及的簡易な現場作業によって葺設を完了し得るとともに上下位の太陽電池モジュールの良好な納まりを確保した太陽電池アレイの葺設構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】太陽電池アレイの配置状態を示す正面図である。
【図2】太陽電池モジュールの屋根面への設置状態を示す部分斜視図である。
【図3】太陽電池モジュールの正面図である。
【図4】太陽電池モジュール本体の正面図である。
【図5】太陽電池モジュールとラックの関係を示す屋根断面図である。
【図6】太陽電池モジュールの下辺の固定状態を示す部分断面図である。
【図7】屋根軒側の太陽電池モジュールの固定状態を示す部分断面図である。
【図8】ラックと太陽電池モジュールの関係を示す斜視図である。
【図9】中央位置のラックの分解斜視図である。
【図10】中央位置のラックカバーの底面図である。
【図11】左側位置のラックの分解斜視図である。
【図12】左側位置のラック縦断面図である。
【図13】右側位置のラックの分解斜視図である。
【図14】右側位置のラックの縦断面図である。
【図15】コネクターの接続関係を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは、屋根材、本例にあっては構造用合板上にガリバリューム鋼板を縦葺きすることによって形成した、例えば、切妻、寄棟等の屋根8の傾斜屋根面に千鳥状に葺設した太陽電池アレイ、1は、該太陽電池アレイAを構成する太陽電池モジュールであり、該太陽電池モジュール1は、上端長手方向に複数のラック2、3を配置し、該ラック2、3を屋根に載置固定することによって該ラック2、3を介して屋根面に葺設自在とするとともに上記上端長手方向の一部又は全部のラックに端子ボックス34を一体又は一体的に配置し、該端子ボックス34に配置したコネクター35の接続によって上記上端長手方向に沿って接続ケーブル36を配置したものとしてあり、このとき、本例のラック2、3は、その屋根8への載置固定を、ネジ、釘等固定金具、本例にあってはネジ4の屋根面への直付け金具固定によるものとしてある。
【0026】
本例の太陽電池モジュール1は、常法に従って、例えば、フロントカバー、バックカバー間に太陽電池セル11、インターコネクター、充填材を封入して形成したものとしてあり、このとき、太陽電池モジュール1、特に、その本体は、そのバックカバー及び/又はフロントカバーの面積を太陽電池セル11の配置面積より拡大し、上端にこれに沿って幅広の上辺、例えば数cm、本例にあっては5cm程度の幅とした幅広リブ12を配置し、側端及び下端には幅狭の側辺及び下辺、例えば1cm程度の幅とした幅狭リブ13を配置してある。本例の太陽電池モジュール1にあって、その本体の上記幅広リブ12にラック2、3を、上端長手方向、即ち、幅広長手方向の左右両端位置及び中間位置、本例にあっては中央位置の3ヶ所に配置して、その屋根面8への上記直付け金具固定を行うようにしてあり、このとき、上記ラック2、3の一部又は全部、本例にあっては全部、特に中央位置のラック2にその両側に2ヶ所、左右位置のラック3に各1ヶ所に、屋根面における上位配置の太陽電池モジュール1の下辺、即ち幅狭リブ13を固定する固定具7の固定具受224、322を配置したものとしてある。
【0027】
上端、即ち、幅広リブ12による上辺に3ヶ所のうち、その上記左右位置、特にその端部位置の2ヶ所のラック3は、これらに上記端子ボックス34を備えて、太陽電池モジュール1の屋根8への固定と発電電力の出力の複合機能を有するものとする一方、中間位置、本例にあっては中央位置1ヶ所のラック2は、上記端子ボックスを備えることなく該太陽電池モジュール1を固定する固定専用のものとしてある。
【0028】
上記ラック2、3は、その端子ボックス34の具備の如何に拘わらず、これを、硬質合成樹脂製として、その加工精度を確保するとともに可及的に軽量にして太陽電池モジュール1の重量増加を抑制したものとしてある。該硬質合成樹脂は、例えばABS樹脂等の各種のものを使用し得るが、本例にあって該硬質合成樹脂は、これを、耐熱性合成樹脂としたものとし、屋根8に太陽電池モジュール1を載置固定してその葺設を行う部材として、屋根8が受ける高温加熱に対する耐熱性を付与して、太陽電池モジュール1の載置固定を長期に亘って安定確実になし得るものとしてある。
【0029】
ラック2、3の耐熱性合成樹脂は、ポリフェニレンオキシド系、芳香族ポリアミド系、フッ化エチレン系、ポリイミド系等各種のものを適宜に選択使用すればよく、該耐熱性樹脂の射出成形又は押出成形の成形手段によって一体成形し又は一体成形した複数部材を、嵌合、溶着、金具等で一体化して、これを形成すればよい。
【0030】
本例の耐熱性合成樹脂は、変性ポリフェニレンエーテル樹脂としてあり、例えば、旭化成株式会社製のザイロン(商標)を用いて成形することによって、耐熱性170℃、比重1.06〜1.10、低線膨張係数5×10−5mm/mm/℃にして耐酸、耐アルカリ性の性状を有して、屋根における高温加熱に対する耐熱性、太陽電池モジュールの軽量化に資するものとしてある。
【0031】
本例のラック2、3は、それぞれラック本体21、31とラックカバー22、32を、例えば、射出成形によって一体成形して複数部材、本例にあってはそれぞれ2部材によって、矩形のブロック状をなすように形成してあり、後述のように、該2部材は、これを、太陽電池モジュール1の屋根8への葺設時にそれぞれ一体化するように用いるものとしてある。
【0032】
本例にあってラック2、3は、例えば、幅12cm、長さ20cm乃至25cm、高さ5cm程度にして、底面に屋根8に合せた勾配を付して、屋根8への載置時に該屋根面に対して同一勾配になるようにしてあり、このとき中間位置のラック2は、太陽電池モジュール1の上辺、即ち、幅広リブ12の長手方向中間、本例にあっては中央位置で載置固定するようにラック本体21の上面とラックカバー22間に該上辺を受入保持する保持溝23を備えたものとする一方、左右位置、本例にあっては左右端部位置2ヶ所のラック3は、上記のようにそれぞれ端子ボックス34を配置したものとするとともに同じく太陽電池モジュール1の上辺、本例にあっては上記幅広リブ12の長手方向端部で載置固定するようにラック本体31の上面とラックカバー32間に該上辺の保持溝33を備えたものとし且つラックカバー32上面から固定金具、本例にあってはネジ4を屋根面に対して螺入することによって、ラック本体31とラックカバー32、これらによる保持溝33に上辺を挿入保持した太陽電池モジュール1を、上記屋根材をガリバリューム鋼板とした屋根8の屋根面に一体的に直付け金具固定して、これらラック2、3によって、太陽電池モジュール1の上辺、即ち、上記幅広リブの長手方向3点を所定間隔で支持して、その屋根8に対する葺設を行ったものとしてあり、また、ラック3に上記端子ボックス34を一体又は一体的に配置したことによって、該端子ボックス34に配置したコネクター35相互の接続により、葺設した太陽電池モジュール1間の電気的接続を完結的に行えるようにしたものとしてある。
【0033】
ラック2、即ち、上記中間位置のラックは、図9及び図10に示すように、ラック本体21を、上面に太陽電池モジュール1の上辺を載置してこれを下支え支持する受座211と該受座211から太陽電池モジュール1の厚さ分の段差を介して上段に位置するようにしたカバー載置面212を配置し、該カバー載置面212の幅方向中間位置、本例にあっては中央位置に横長矩形の受孔213を配置し、また、上記受座211の前方の幅方向全長にラック本体21を貫通するケーブル貫通孔214を配置した上記矩形のブロック状のものとしてある。このとき、ラックカバー22は、上記受孔213に嵌合する矩形の嵌合脚221を有して、その幅方向両側に、上記カバー載置面212を覆い且つ該カバー載置面212から受座211側に2乃至3cm程度突出するように前後を幅広とした被覆板222を配置した正面T字状のものとしてあり、その上記嵌合脚の上面に開口して屋根面にネジ4の螺入を案内する断面V字状の螺入ガイド223を、該嵌合脚221の内側空間内に一体に配置したものとしてあり、また、該ラックカバー22は、その上記螺入ガイド223の幅方向両側に屋根傾斜方向に沿う前後方向に向けて、本例にあって幅方向一対とした、上位配置の太陽電池モジュール1の下辺、即ち、幅狭リブ13を、後述の固定具7によって固定する固定具受224、本例にあっては該固定具7を受入れてこれを支持する受溝、例えば、対向する端部の片側に外れ止め突起を有する係止溝を配置したものとしてある。
【0034】
ラック、即ち、左右位置の端子ボックス付きのラック3は、図11及び図12に左側位置のものを示すように、該左側用のラック3のラック本体31は、これを、同じく、上面に太陽電池モジュール1の上辺を載置してこれを下支え支持する受座311と該受座311から太陽電池モジュール1の厚さ分の段差を介して上段に位置するようにしたカバー載置面312を配置し、該カバー載置面312の幅方向一方、即ち、左側に上面を開放して厚さをラック本体31の、例えば略1/2として上端をカバー載置面312と面一とした略1/2高さの端子ボックス34を、例えば、左側の上部に部分的に突出するように一体に配置するとともにカバー載置面312の幅方向中間位置に、屋根面へのネジ4の螺入を案内する断面V字状の螺入ガイド313を一体に配置したものとしてある。また、そのラックカバー32は、該ラック本体31のカバー載置面312と上記端子ボックス34の上面を一連に被覆するとともに該カバー載置面312から受座311側に2乃至3cm程度突出するように前後を幅広とした上面の被覆面321とラック本体31の背面及び底面を覆う被覆面を断面U字状に配置し、該上面の被覆面321の幅方向中間位置、本例にあっては中央位置に、本例にあって単一とした、同様に上記幅狭リブ13の固定具7を固定する固定具受322、本例にあっては同様な受溝、本例において外れ止めを付した係止溝を配置し且つその片側、本例にあっては左側に、ラック本体31の上記螺入ガイド313と対応する位置に、該螺入ガイド313にネジ4を挿入するネジ透孔323を配置したものとしてある。
【0035】
一方、図13及び図14に右側位置のものを示すように、該右側用のラック3のラック本体31は、これを、同様に、上面に太陽電池モジュール1の上辺を載置してこれを下支え支持する受座311と該受座311から太陽電池モジュール1の厚さ分の段差を介して上段に位置するようにしたカバー載置面312を配置し、該カバー載置面312の幅方向一方、即ち、右側に上面を開放して厚さをラック本体31の、例えば略1/2として該カバー載置面312より、上端がその厚さ分下位に位置するように配置した略1/2高さの端子ボックス34を、例えば、右側にカバー載置面312に対して低位の段部をなして部分的に突出するように一体に配置するとともに、同じくカバー載置面312の幅方向中間位置に、屋根面へのネジ4の螺入を案内する断面V字状の螺入ガイド313を一体に配置したものとしてある。また、そのラックカバー32は、該ラック本体31のカバー載置面312の上面を一連に被覆するとともに該カバー載置面312から受座311側に2乃至3cm程度突出するように前後を幅広とし且つ長さを、上記端子ボックス34分を除くカバー載置面312に合せた上面の被覆面321及び背面の被覆面と底面の全体を覆う被覆面を断面U字状に配置し、該上面の被覆面321の幅方向中間位置、本例にあっては中央位置に、同じく単一とした、同様に上記幅狭リブ13の固定具7を固定する固定具受322、本例にあっては同様な受溝、本例において外れ止めを付した係止溝を配置し且つその片側、本例にあっては左側に、ラック本体31の上記螺入ガイド313と対応する位置に、該螺入ガイド313にネジ4を挿入するネジ透孔323を配置したものとしてある。
【0036】
このように形成したラック本体21、31とラックカバー22、32による上記中央位置のラック2及び左右位置の各ラック3は、それぞれ太陽電池モジュール1の上辺、即ち、幅広リブ12をラック本体21、31の受座211、311に載置し、該ラック本体21、31のカバー載置面212乃至これと背面及び底面をラックカバー22で被嵌するようにこれを被覆して、その上面、即ち、ラックカバー22、32の螺入ガイド223又はラックカバー32のネジ透孔323からのネジ4を屋根面に螺入して、該ラック本体21、31にラックカバー22、32をそれぞれ一体化するとともにラック本体21、31の受座211、311とラックカバー22、32との間に、その上記突出幅に応じて2〜3cmの太陽電池モジュール1の幅広リブ12を受入保持する保持溝23、33を形成し、該保持溝23、33により太陽電池モジュール1の上辺を、長手方向左右位置及び中央位置の3ヶ所で受入保持することによって、本例にあってラック本体21、31とラックカバー22、32によるラック2、3を形成し、該ラック2、3の上記ネジ4の金具固定による太陽電池モジュール1の屋根面への直付け固定を行って、その安定且つ確実な葺設を行うようにしてある。
【0037】
このとき、上記左右位置のラック3は、その太陽電池モジュール1に対する配置位置を、左側位置のものにあってその端子ボックス34を太陽電池モジュール1の左側端部より左側に突出するように、右側位置のものにあっては、同じくその端子ボックス34を太陽電池モジュール1の右側端部より右側に突出するようにそれぞれ配置し、左右方向に隣接する太陽電池モジュール1の葺設に際して、右側位置のラック3において下位に位置する端子ボックス34に、隣接する太陽電池モジュール1の左側位置のラック3における端子ボックス34を上位として相互に上下に重合し、左側位置のラック3を上から押圧するようにして、左右位置の端子ボックス34に、上下に2分割して配置した、コネクター35を連結し且つこれに保持した端子351を接続して、ラック3の端子ボックス34同士の電気的接続を行うようにしてある。
【0038】
上記左側位置のラック3は、その端子ボックス34に配置した端子351を、太陽電池モジュール1の出力端子に接続するとともに該端子ボックス34からの接続ケーブル36を、右側位置のラック3の端子ボックス34に配置の端子351に接続して、太陽電池モジュール1の出力電力を該右側位置の端子ボックス3に送るようにしてあり、該接続ケーブル36は、左側位置のラック3から上記中間位置のラック2を介して、そのケーブル貫通孔214を通過して、太陽電池モジュール1の上端長手方向に沿って、本例にあってはその上辺の幅広リブ12長手方向の上位にこれを配置するようにしてある。
【0039】
以上の中間位置及び左右位置3ヶ所のラック2、3を用いた太陽電池モジュール1の葺設は、屋根軒側にスターター5を配置して最下位の太陽電池モジュール1の下辺を位置決め固定し、その上端長手方向に配置の複数のラック2、3によって該太陽電池モジュール1を屋根に配置し、該ラック2、3にその上位の太陽電池モジュール1を載置固定するとともにその上端長手方向に配置の複数のラック2、3によって該上位の太陽電池モジュール1を屋根8に配置し、最上位の太陽電池モジュール1を同じくラック2、3によって屋根8に配置し且つ左右方向に隣接する太陽電池モジュール1の接続ケーブル36を相互に接続してパワーコンディショナーに接続することによって屋根面に葺設配置したものとしてある。
【0040】
即ち、太陽電池モジュール1の葺設は、軒側のスターター5を用いて太陽電池モジュール1を上記千鳥状に配置して行うところ、先行葺設した左右に隣接する太陽電池モジュール1は、上記のように隣接する左右の太陽電池モジュール1間でラック3の端子ボックス34を相互に重合して、その上記コネクター35の連結と端子351の接続を行った状態とする一方、後行葺設の上下方向に隣接する太陽電池モジュール1は、その下端位置、特に、下辺の位置が自ずと定まるから、同様にネジ4固定によって、その上辺のラック2、3に対する載置固定による屋根面への直付金具固定を行えばよく、これによって、先行葺設の太陽電池モジュール1が、後行葺設の太陽電池モジュール1の位置決め作用を発揮する結果、該太陽電池モジュール1の葺設について、その個別の位置出しの作業を行うことなく、太陽電池モジュール1を順次上位に配置固定する簡易な葺設作業によって、太陽電池アレイAを形成することができる。
【0041】
本例にあって、軒側、即ち、太陽電池アレイAの最下位の太陽電池モジュール1を葺設するに用いて、該最下位の太陽電池モジュール1を位置決めするスターター5は、屋根面に載置固定する固定片51と、該固定片51の軒側端部から上記ラック2、3高さに合せて起立した起立片52と、該起立片52の上端に配置した、太陽電池モジュール1の下辺を受け入れる棟側開口の受溝53を備え、本例にあっては更に上記固定片51と受溝53下端の各軒側に軸受状の受条54を、また、起立片52の軒側面上下中間位置にタッピングホール55を配置した、例えば、アルミ又は硬質樹脂の押出成形材によるものとし、上記受溝53に太陽電池モジュール1の下辺を直接又は緩衝材を介して間接に、本例にあっては、例えば断面U字状のグレージングチャンネル56によるピース状の緩衝材を介して間接に受け入れて、最下位の太陽電池モジュール1の位置決めを行うようにしてある。このとき、該スターター5は、その軒側に、該スターター5を軒側で化粧被覆する軒先カバー6を備えてあり、該軒先カバー6は、上記受溝53上面に引掛け状にこれを被覆する引掛け条61と、該被覆状の軒側端部から下方に突出して、スターター5から屋根下方位置に向けて軒側正面を覆う正面被覆条62を備え、本例にあって該正面被覆条62の棟側面上下中間位置に断面L字をなすようにそれぞれ嵌合条63を配置したものとしてある。これによって、スターター5の固定片51および受溝53下端の各軒側の受条54に、該軒先カバー6の嵌合条63を、例えば、長手方向端部からのスライドによって嵌合して、これらスターター5に軒先カバー6を一体化して、その軒側の化粧被覆を行うものとしてあり、このときその長手方向両端部には図示省略の側面カバーを配置し、上記スターター5のタッピングホール55にネジ止めして、長手方向端部を閉塞するものとしてある。
【0042】
一方、該スターター5によって位置決めして葺設した最下位の太陽電池モジュール1の上位に位置する太陽電池モジュール1は、該最下位の太陽電池モジュール1の上辺、本例にあっては上記幅広リブ12を固定したラック2、3に載置固定し、同時に該上辺を該上位の太陽電池モジュール用のラック2、3によって同様に屋根面にネジ4で金具固定し、これを順次繰り返すことによって、所定段数の千鳥状配置の太陽電池アレイAを構成するものとしてあり、このとき、本例における上位の太陽電池モジュール1の下辺、本例にあっては幅狭リブ13の固定は、固定具7を用いて、該固定具7をラック2、3の各ラックカバー22、32に配置した固定具受224、322、即ち、上記対向する端部の片側に外れ止め突起を有する係止溝に受入れ支持するとともにその棟側開口の受溝72に該太陽電池モジュール1の下辺を同様に受入れ支持して、該固定具7を介したラック2、3への固定を行うものとしてある。本例にあって、該固定具7は、屋根面に載置固定する固定片71と、該固定片の軒側に該固定片71とT字状をなすように長手方向両端部を突出して上記ラックの係止溝の軒側及び棟側端部に引掛け係止するように配置した太陽電池モジュール1の下辺を受け入れる棟側開口の受溝72を備えた、上記スターター5と同様にアルミ又は硬質合成樹脂の押出成形材によるものとしてある。該固定具7は、その固定片71を、係止溝の外れ止め突起に係止するように、上記3ヶ所のラック2、3の各係止溝に嵌入係止し、その軒側の受溝72に上位の太陽電池モジュール1の下辺を、同様に直接又は緩衝材を介して間接に、本例にあっては例えば断面U字状のグレージングチャンネル73によるピース状の緩衝材を介して間接に受け入れて、該上位の太陽電池モジュール1の下辺の位置決めを行うとともにその上辺用の3ヶ所のラック2、3によって同様にネジ4固定して、その葺設を行うものとしてある。このように下位の太陽電池モジュール1のラック2、3に上位の太陽電池モジュール1を固定してその位置決めを行うことによって、該上位の太陽電池モジュール1もその葺設位置の位置出しを自ずと行うことができる。従って、該ラック2、3を用いた太陽電池モジュール1の葺設は、ラック2、3のネジ4固定と、該ラック2、3への固定具7を用いた上位の太陽電池モジュール1の下辺の受け入れ支持と、ラック、特に左右端部のラック3におけるコネクター35による電気的接続を行うことによって太陽電池アレイAの葺設設置を完了することができる。
【0043】
本例にあって、上記左右位置のラック3は、上記端子ボックス34同士の重合によって上下に2分割したコネクター35の連結と端子351の接続による電気的接続を行うようにしてあるから、隣接する各太陽電池モジュール1の右側位置と左側位置のラック3を、該左側位置のラック3を下向きに押圧してこれらを重合することによって、電気的接続を直列に行って、千鳥状配置の各段の太陽電池モジュール1毎に上記パワーコンディショナーに発電電力を送り出すようにすればよい。従って、太陽電池モジュール1に設置した端子ボックス34の個別の接続を行うことなく、太陽電池モジュール1の屋根面への固定に伴なって、端子ボックス34の接続作業を行ってその葺設を行うことができ、葺設の作業を極く容易に行うことができる。
【0044】
以上のように構成した太陽電池アレイAは、太陽電池モジュール1の配置を、一般になされるように千鳥状のものとする一方、太陽電池モジュール1の葺設を、軒側のスターター5を基準にして、上記ラック2、3を用い、その屋根面への固定をネジ4の固定金具によって金具固定することによって、従来必要であった位置出し作業等を行うことなく、極限的に簡易化しつつ確実に行うことができる上、ラック、特に太陽電池モジュールの左右端部のラック3が端子ボックス34を備えているから、ラック2、3の固定に際して、該ラック3の端子ボックス34を重合することによって、太陽電池アレイAとしての必要な電気的接続を同時に完結的に行うことができ、太陽電池アレイAの設置現場における葺設作業を大幅に簡易化し、その作業効率を高度に確保したものとすることができる。また、上位の太陽電池モジュール1は、その下辺を、下位の太陽電池モジュール1を固定したラック2、3に固定具7によって確実に保持するから、屋根面に葺設することによって吹上げを含めた台風等の強風に対しても高度な耐風圧性を確保し、長期に亘って安定した葺設状態を維持することができる。
【0045】
図中341は、端子ボックス34に透設してコネクター35を設置するに用いるコネクター孔である。
【0046】
図示した例は以上の通りとしたが、ラック、特に載置固定用のラックを複数配置して、太陽電池モジュールの上端のラック数を多数とすること、各ラックにラックカバーに代えて又はラックカバーとともに太陽電池モジュール上辺の挿入溝を一体に形成したものとすること、ラックを、中間位置のものと、端子ボックスを備えた左右位置のものを兼用するように共通部材として形成すること、このときを含めて、上記ラックカバーによって、太陽電池モジュールの保持溝を形成する形態に代えて、ラック乃至そのラック本体やラックカバーに所定の成形によって一体に挿入溝を形成するものとすること、中間位置のラックと左右位置のラックの可及的な部材共通化を図ること、このときを含めて、例えば、端子ボックス部分を別途形成し、基体となるラック乃至ラック本体の左右乃至前後に後付して一体的に設置するようにすること、ラックの固定に用いる固定金具を釘とし、例えば、接着剤等による抜け止め措置を施すこと、固定金具の釘をスクリュー釘として、ネジと同様に抜け止め機能を有するものを用いること、スターター及び/又は上位の太陽電池モジュールの下辺を固定する固定具を、例えば、断面S字状のフックとし、フックの上位の受溝に太陽電池モジュールの下辺を挿入し、フックの下位の突片を、ラックの背面側に形成した受溝に係止するようにすること等を含めて、本発明の実施に当って、ラック、端子ボックス、コネクター、接続ケーブル、必要に応じて用いラック本体、ラックカバー、スターター、固定具、固定具受、等の各具体的形状、構造、材質、寸法、数、これらの関係、これらに対する付加、屋根葺設方法等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0047】
A 太陽電池アレイ
1 太陽電池モジュール
11 太陽電池セル
12 幅広リブ
13 幅狭リブ
2 中央位置のラック
21 ラック本体
211 受座
212 カバー載置面
213 受孔
214 ケーブル貫通孔
22 ラックカバー
221 嵌合脚
222 被覆板
223 螺入ガイド
224 固定具受
23 保持溝
3 左右位置のラック
31 ラック本体
311 受座
312 カバー載置面
313 螺入ガイド
32 ラックカバー
321 上面の被覆面
322 固定具受
323 ネジ透孔
33 保持溝
34 端子ボックス
341 コネクター孔
35 コネクター
351 端子
36 接続ケーブル
4 ネジ
5 スターター
51 固定片
52 起立片
53 受溝
54 受条
55 タッピングホール
56 グレージングチャンネル
6 軒先カバー
61 引掛け条
62 正面被覆条
63 嵌合条
7 固定具
71 固定片
72 受溝
73 グレージングチャンネル
8 屋根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端長手方向に複数のラックを配置し、該ラックを屋根に載置固定することによって該ラックを介して屋根面に葺設自在とするとともに上記上端長手方向の一部又は全部のラックに端子ボックスを一体又は一体的に配置し、該端子ボックスに配置したコネクターの接続によって上記上端長手方向に沿って接続ケーブルを配置してなることを特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項2】
上記ラックの屋根面への載置固定を、ネジ、釘等固定金具の屋根面への直付け金具固定によるものとしてなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
上記ラックの一部又は全部に、上位配置の太陽電池モジュールの下辺を固定する固定具の固定具受を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
上記ラックを、合成樹脂製としてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
上記合成樹脂を、耐熱性合成樹脂としてなることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
上記耐熱性合成樹脂を、変性ポリフェニレンエーテル樹脂としてなることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
上記端子ボックスを配置したラックを、端子ボックスを有するラック本体と、該ラック本体との間に太陽電池モジュールの上端を受入保持する保持溝を形成するラックカバーを備えてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかの太陽電池モジュールを用い、屋根軒側にスターターを配置して最下位の太陽電池モジュールの下辺を位置決め固定し、その上端長手方向に配置の複数のラックによって該太陽電池モジュールを屋根に配置し、該ラックにその上位の太陽電池モジュールを載置固定するとともにその上端長手方向に配置の複数のラックによって該上位の太陽電池モジュールを屋根に配置し、最上位の太陽電池モジュールを同じくラックによって屋根に配置し且つ左右方向に隣接する太陽電池モジュールの接続ケーブルを相互に接続してパワーコンディショナーに接続することによって屋根面に葺設配置してなることを特徴とする太陽電池アレイの屋根葺設構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2013−100658(P2013−100658A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−244268(P2011−244268)
【出願日】平成23年11月8日(2011.11.8)
【出願人】(501249353)グリーンテック株式会社 (11)
【Fターム(参考)】