説明

姿勢調整装置

【解決課題】複数のPTPシートが集積された集積品の姿勢調整を正確に、しかも簡易におこなうことのできる姿勢調整装置を提供する。
【解決手段】姿勢調整装置10は、複数のPTPシートが集積された集積品60を、一定の供給方向Xに従って供給する供給手段20と、供給手段20の前方に配設され、表側に吸着面32が形成された調整板30と、調整板30に穿設された吸引孔42を有する吸引部40と、を備える。集積品60の一の側部が、側部に表れるPTPシートのポケット部を介して、吸引部40により吸引されるとともに、側部が吸着面32に吸着されることで、集積品60の姿勢調整がおこなわれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の姿勢調整装置に関し、特に複数のPTPシートが集積された集積品の姿勢調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、錠剤やカプセル等を収容するためのPTPシートが知られている。PTPシートは、ポケット部が成形された成形フィルムと、成形フィルムに貼り合わされたカバーフィルムと、を備えて構成される。
PTPシートは、複数のPTPシートが集積された集積品として包装されることが多く、集積品をバンド掛けしたもの、集積品をピロー包装したもの、集積品をバンド掛けした上でさらにピロー包装したもの等の包装形態が用いられている。特許文献1においては、このバンド掛けとピロー包装の処理を選択自在とした包装装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−120806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数のPTPシートが集積された集積品は通常、次工程へのスムーズな引き渡し等のため、包装ないし搬送等される過程で、一定姿勢に整列等して姿勢調整される必要がある。
上記特許文献1を含む従来技術では、上記集積品の姿勢調整に当たって、所定の間隔寸法を有するガイド壁や規制板の間に、上記集積品を進入させるようにしているが、PTPシートが比較的脆弱に構成されていることもあって、姿勢調整されきれない上記集積品が、ガイド壁や規制板との衝突により途中破損等してしまう場合があった。また、このような破損等を避けるため上記間隔寸法に余裕をもたせると、上記集積品の姿勢調整を正確におこなうことが難しくなっていた。
【0005】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、複数のPTPシートが集積された集積品の姿勢調整を正確に、しかも簡易におこなうことのできる姿勢調整装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の姿勢調整装置は、複数のPTPシートが集積された集積品を、一定の供給方向に従って供給する供給手段と、該供給手段の前方に配設され、表側に吸着面が形成された調整板と、該調整板に穿設された吸引孔を有する吸引部と、を備え、該集積品の一の側部が、該側部において現れるPTPシートのポケット部を介して、該吸引部により吸引されるとともに、該側部が該吸着面に吸着されることで、該集積品の姿勢調整がおこなわれるように構成される。
【0007】
本発明の姿勢調整装置は好ましくは、該調整板の裏側に気密部材を介して配設され、該吸引孔に連通する共用開口部を有するベース板を備え、該ベース板に、該調整板が取り替え自在に装着される。
【0008】
本発明の姿勢調整装置は好ましくは、該調整板の該吸着面が、該供給方向に直交する平坦面にて構成されるとともに、姿勢調整された該集積品を、該吸着面に沿って延びる一定の移送方向に従って移送する移送手段を備える。
【0009】
本発明の姿勢調整装置はさらに好ましくは、該移送方向に沿って、該集積品の姿勢保持を支援するガイド部が付設される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の姿勢調整装置によれば、上記したとおりの構成であるため、複数のPTPシートが集積された集積品の姿勢調整を正確に、しかも簡易におこなうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態に係る姿勢調整装置を示す全体平面図である。
【図2】(a)実施形態に係る姿勢調整装置を示す全体側面図、(b)実施形態に係る姿勢調整装置を示す一部正面図である。
【図3】(a)〜(e)実施形態に係る集積品の姿勢調整状況を示す図である。
【図4】(a)実施形態に係る集積品の姿勢調整状況を示す拡大正面断面図、(b)実施形態に係る集積品の姿勢調整状況を示す拡大側面断面図である。
【図5】(a)〜(c)変形例を示す図である。
【図6】(a)他の実施形態に係る姿勢調整装置を示す一部正面図、(b)他の実施形態に係る姿勢調整装置を示す拡大側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明する。図1〜図2は実施形態に係る姿勢調整装置10を示す図であり、図1は全体平面図、図2(a)は全体側面図、図2(b)は一部正面図である。図3(a)〜(e)は実施形態に係る集積品60の姿勢調整状況を示す図である。図4は集積品60の姿勢調整状況を示す拡大図であり、図4(a)は拡大正面断面図、図4(b)は拡大側面断面図である。
【0013】
図1、図2(a)に示すように、本実施形態の姿勢調整装置10は主として、ベルトコンベア20(供給手段)と、調整板30と、吸引部40と、フィンガーコンベア50(移送手段)と、を備えて構成される。姿勢調整装置10は、集積品60の姿勢調整をおこなうもので、ベルトコンベア20で供給された集積品60が、調整板30および吸引部40を介して姿勢調整されたのち、フィンガーコンベア50により次工程へと移送される。
【0014】
集積品60は、複数のPTPシート61、61…が集積されることによって構成されている(図4(a)(b)参照)。PTPシート61は、ポケット部63、63…が成形された成形フィルム62と、成形フィルム62に貼り合わされたカバーフィルム64と、を備え、ポケット部63にはカプセル等の内包物65がそれぞれ収容されている。PTPシート61は、短辺71および長辺76を有する平面視略長方形をなす。PTPシート61では、ポケット部63、63…が規則的な格子目状(本実施形態では2×5列)に配置されており、二つのPTPシート61、61を対向して抱き合わせると、長辺76方向に沿って互いのポケット部63、63…を咬合させることができるようになっている。そこで、二つのPTPシート61、61を組にして抱き合わせ、複数組を上下段状に積み上げる(本実施形態では6組6段)とともに、プラスチックフィルム等のバンド66でタイトに結束することで、全体として略直方体形状の輪郭を呈する集積品60が構成されている。集積品60には、各PTPシート61の短辺71および長辺76がそれぞれ上下に所定間隔で配置されてなる側部72および側部77が形成されている。
【0015】
なお、図示しないが、姿勢調整装置10の上流側には、PTPシート61の製造装置、集積装置、バンド掛け装置が、姿勢調整装置10の下流側には、集積品60の箱詰め装置(カートニングマシン)が、それぞれ配設されている。必要によりピロー包装装置や他の包装装置等を適宜配設することもできる。これらは何れも公知の機構のものであってよい。
【0016】
ベルトコンベア20は、図1、図2(a)に示すように、集積品60を一定の供給方向Xに従って供給する。ベルトコンベア20は、集積品60を略水平載置して無端回動する帯状の供給ベルト22を備える。供給ベルト22は、プーリ23、23に巻回されており、プーリ23にはモータ等の駆動手段(図示せず)が適宜接続されている。
【0017】
調整板30は、図1、図2(a)(b)に示すように、ベルトコンベア20の前方に正対し、ベルトコンベア20から所定距離を隔てて立設される。調整板30は、表側に所定の吸着面32を備える。本実施形態の吸着面32は、ベルトコンベア20の上記供給方向Xに直交する平坦な鉛直面にて構成されている。調整板30は、架台38上に適宜固定されており、本実施形態では、供給された集積品60と当接して集積品60を停止させる機能も有する。調整板30の上縁には、支持用のブラケット34が延設されている。調整板30の構成材としては、例えばステンレス、アルミニウム等の金属やプラスチック等の比較的硬質のものが好ましく用いられる。
【0018】
吸引部40は、図1、図2(a)(b)に示すように、調整板30の所定位置に穿設された吸引孔42と、調整板30の裏側に配設される接続本体43と、を備えて構成される。接続本体43は、中空の箱状をなし、調整板30の裏側における吸引孔42の周囲と隙間なく接続され、吸引孔42に連通して設けられる。接続本体43の吸引孔42と反対側に吸引ホース46が接続され、吸引ホース46には連続運転または間欠運転されるエア吸引機等の吸引手段(図示せず)がさらに接続されている。これにより吸引孔42に必要なタイミングで所定の吸引力を作用させることができるようになっている。
【0019】
フィンガーコンベア50は、図1、図2(a)に示すように、ベルトコンベア20と調整板30との間に介設される。フィンガーコンベア50は、集積品60を、上記供給方向Xと直角をなし、かつ調整板30の吸着面32に沿って延びる一定の移送方向Yに従って移送する。フィンガーコンベア50は、移送方向Yに沿って設置される移送台52と、移送台52の左右両側において上方に適時突出する押送フィンガー53、53…と、を備える。移送台52は、ベルトコンベア20の供給ベルト22と同一レベルまたは僅かに低いレベルの上面にて、ベルトコンベア20と連なって設けられ、集積品60を略水平載置可能に構成される。押送フィンガー53、53…は、各一対をなし、移送方向Yに沿ってそれぞれ所定間隔で配設されている。押送フィンガー53は、エンドレスチェーン55に回転自在に取り付けられ、エンドレスチェーン55に追従して前進移動する。左右のエンドレスチェーン55、55は、モータ等の駆動手段(図示せず)により同期して無端回動している。押送フィンガー53とエンドレスチェーン55との間には適宜の起立手段(図示せず)が設けられており、集積品60の移送時には、起立手段を介して押送フィンガー53が略垂直に起立され、集積品60の移送が終わると、起立手段が解除されて押送フィンガー53が回転転倒し、下方に没入されるようになっている。
【0020】
フィンガーコンベア50には、図1、図2(a)に示すように、移送方向Yに沿って、レール状のガイド部58、58が付設されている。ガイド部58、58は、移送台52上方の適宜の高さ位置に設けられる。ガイド部58、58は、姿勢調整された集積品60の継続的な姿勢保持を支援する役割を果たす。そのため、ガイド部58、58は、集積品60の左右幅(本実施形態では側部77の長さ)よりも僅かに大きいだけの間隔寸法を有している。
【0021】
次に、上記構成の姿勢調整装置10の動作について説明する。
【0022】
姿勢調整装置10の上流側において、複数のPTPシート61、61…を集積した集積品60が構成され、この集積品60が、図3(a)に示すように、ベルトコンベア20で供給方向Xに従って順次供給される。集積品60は、側部72と調整板30の吸着面32とが対向し、側部77と供給方向Xとが平行するように供給ベルト22上に載置され、フィンガーコンベア50を越え調整板30に向かって供給されている。ベルトコンベア20による集積品60の供給スピードは適宜設定される。
【0023】
供給された集積品60は、図3(b)に示すように、調整板30および吸引部40によって姿勢調整が施される。集積品60は本来、フィンガーコンベア50の移送台52上面との間に生じる摩擦抵抗の影響や、調整板30との当接時の跳ね返り等により、姿勢を乱し易いが(図3(d)(e)参照;後述)、この姿勢調整により、供給された集積品60を一定姿勢に調整することができる。
上記姿勢調整は、図4(a)(b)に詳細を示すように、集積品60の側部72を、側部72において短辺71、71…の間から現れる所定のポケット部63a、63a…を介して、吸引部40の吸引孔42で吸引し、側部72の短辺71、71…を調整板30の吸着面32にぴったりと吸着させることによっておこなわれる。少なくとも供給された各集積品60が調整板30の吸着面32に到達するよりも前から、吸引孔42に所定の吸引力を作用させるようにしておけば、集積品60が吸着面32に当接するのと略同時に集積品60の姿勢調整を完了し得る。
【0024】
本実施形態の吸引孔42は正面視略矩形状をなし、集積品60における下から二〜三段目の四つのポケット部63a、63a…を吸引可能に配置されている。とりわけ本実施形態の集積品60では、各組のPTPシート61、61が、所定の咬合状態に抱き合わされ、しかもバンド66でタイトに結束されていることから、集積品60が強固一体となってより確実に吸引され易いものとなっている。吸引孔42は、集積品60の移送に伴う引っ掛かり等を防止するため、四隅および四辺が滑らかに面取りされた構造を有するのが好ましい。吸引孔42は、ポケット部63a、63a…の少なくともそれぞれ一部分を吸引できるように構成され、より好ましくは、吸引孔42が集積品60と正対した位置において、ポケット部63a、63a…の(吸引孔42方向への)各投影面積のそれぞれ約1/2以上の面積部分を吸引孔42が含むように構成される。
【0025】
上記によって姿勢調整された集積品60は、図3(c)に示すように、フィンガーコンベア50で移送方向Yに従って移送される。集積品60が姿勢調整された状態で、一対の押送フィンガー53、53が移送方向Yの後方側から集積品60の側部77に当接する。押送フィンガー53、53は、集積品60の側部72を調整板30(吸着面32)に接触させながら、集積品60を移送台52上で摺動させ前方に向けて押送する。そして、集積品60は姿勢調整された状態のまま、ガイド部58、58間に進入する。対をなす押送フィンガー53、53は、移送方向Y上の同一位置に設けられており、これにより集積品60が傾けられることなくバランスを保って押送される。その後、次の集積品60がベルトコンベア20で供給され、以上が繰り返される。
【0026】
なお、図3(d)(e)には、比較のため、上記吸引部40による吸引をおこなわなかった場合の状況を示している。この場合、供給された集積品60は、図3(d)に示すように、フィンガーコンベア50の移送台52上面との間に生じる摩擦抵抗の影響や、調整板30との当接時の跳ね返り等により、姿勢を乱し易くなる。特に、図3(e)に示すように、集積品60の隅部79が押送フィンガー53、53の間に入り込むと、このまま集積品60が無理に押送されてガイド部58、58間へ進入することにより、集積品60が破損等してしまう可能性がきわめて高くなる。
【0027】
上記説明した姿勢調整装置10によれば、複数のPTPシート61、61…が集積された集積品60の姿勢調整を正確に、しかも簡易におこなえる。姿勢調整に際して、集積品60が破損等するおそれも低い。
また、姿勢調整装置10によれば、供給方向Xに従って供給された集積品60を、所定の調整板30および吸引部40を介して、移送方向Yに従って移送するものであるため、集積品60の姿勢調整を短時間で素早くおこない、集積品60を姿勢調整された状態のままスムーズに移送し易い。
【0028】
なお、上記した吸引孔42は一例であり、吸引孔42に代えて、図5(a)(b)(c)に示すような吸引孔142、142’、142”を用いてもよい。このように、吸引孔42としては、様々な大きさ、形状、穿設位置のものが適宜採用され得る。
但し、吸引孔142(図5(a))のようなものの場合、吸引の無駄が大きく、特定のPTPシート61a、61a…が吸引に伴って吸引孔142内に吸入されてしまうおそれもある。よって、少なくとも集積品60の側部72(PTPシート61の短辺71)よりも横幅の小さいものが、より好ましい。
また、吸引孔142’(図5(b))のようなものの場合、集積品60の集積高さを変更(例えば6段→3段)したときに、吸引の無駄が大きくなる。よって、集積高さの異なる複数の集積品60での兼用という観点からは、なるべく下方(集積品60の下から一〜三段目あたり)の穿設位置のものが、より好ましい。
また、吸引孔142” (図5(c))のようなものの場合、吸引孔142”とポケット部63a、63a…との位置合わせがやや難しくなり、細長の開孔面積により、騒音(笛音)が発生するおそれもある。よって、或る程度の大きさの塊状の開孔面積を有するものが、より好ましい。
【0029】
他の実施形態について、図6に基づき説明する。図6は、他の実施形態に係る姿勢調整装置210を示す図であり、図6(a)は一部正面図、図6(b)は拡大側面断面図である。
【0030】
図6(a)(b)に示すように、姿勢調整装置210は、調整板230と、ベース板280と、吸引部240と、を備えて構成される。調整板230の表側に吸着面232が形成され、所定位置に吸引孔242が穿設されている。ベース板280は、調整板230の裏側に配設され、吸引孔242に対応して、比較的大きな共用開口部282を有する。調整板230とベース板280との間における共用開口部282の周囲には、弾性シール等の気密部材285が介設される。ベース板280の裏側には接続本体243が接続されており、これにより吸引孔242から共用開口部282を経て接続本体243へと気密状に連通する吸引部240が形成されている。
そして、姿勢調整装置210では、吸引孔242の大きさ、形状、穿設位置等が互いに異なる複数の調整板230が、図示しない螺子やクリップ部材等により、ベース板280に取り替え自在に装着されるようになっている。ベース板280は好ましくは、平面位置や高さ位置を調節可能に構成される。ベース板280の共用開口部282は、上記複数の調整板230によって共用されることから、装着され得る調整板230の何れの吸引孔242に対しても同等以上の大きさであることが好ましい。
【0031】
このような姿勢調整装置210によれば、調整板230を適宜取り替えることで、大幅な段取り替えの手間や余分なコストを掛けることなく、多様な大きさ、形状等を有する複数種類の集積品60に容易に対応することが可能となる。
また、姿勢調整装置210によれば、調整板230と接続本体243とを溶接等で直接固着しなくて済むため、調整板230に歪みのない平坦な吸着面232を形成し易く、調整板230を薄厚に構成することもできる。
【0032】
以上の実施形態の記述は、本発明をこれに限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正や設計変更等が可能である。
例えば、姿勢調整装置10では、所定の供給方向Xに従って集積品60が供給されるようにしたが、調整板30(吸着面32)に対し任意の角度をなして集積品60が供給される構成としてもよい。フィンガーコンベア50に代えて、例えば吸着盤を有するロボットアーム(図示せず)を移送手段として用い、姿勢調整された集積品60を移送方向Yないし移送方向Y以外の任意の場所へ移送することもできる。
また、上記では、二つのPTPシート61、61を組にして抱き合わせることで集積品60を構成したが、各PTPシート61を同じ向きにして積み上げたもの等を集積品60として用いてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10 姿勢調整装置
20 ベルトコンベア(供給手段)
30 調整板
32 吸着面
40 吸引部
42 吸引孔
50 フィンガーコンベア(移送手段)
60 集積品
61 PTPシート
63、63a ポケット部
72 側部
X 供給方向
Y 移送方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のPTPシートが集積された集積品を、一定の供給方向に従って供給する供給手段と、
該供給手段の前方に配設され、表側に吸着面が形成された調整板と、
該調整板に穿設された吸引孔を有する吸引部と、を備え、
該集積品の一の側部が、該側部において現れるPTPシートのポケット部を介して、該吸引部により吸引されるとともに、該側部が該吸着面に吸着されることで、該集積品の姿勢調整がおこなわれる姿勢調整装置。
【請求項2】
該調整板の裏側に気密部材を介して配設され、該吸引孔に連通する共用開口部を有するベース板を備え、
該ベース板に、該調整板が取り替え自在に装着される請求項1に記載の姿勢調整装置。
【請求項3】
該調整板の該吸着面が、該供給方向に直交する平坦面にて構成されるとともに、
姿勢調整された該集積品を、該吸着面に沿って延びる一定の移送方向に従って移送する移送手段を備えた請求項1または2に記載の姿勢調整装置。
【請求項4】
該移送方向に沿って、該集積品の姿勢保持を支援するガイド部が付設された請求項3に記載の姿勢調整装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−82026(P2012−82026A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−227083(P2010−227083)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(000137904)株式会社ミューチュアル (37)
【Fターム(参考)】