説明

安全管理装置

【課題】駅ホームにおける利用者の行動が特異であるかどうかを適正に判定することにより、駅ホームでの利用者の安全管理が適正に行える安全管理装置を提供する。
【解決手段】安全管理装置1は、駅ホームを撮像しているカメラ2の撮像画像を処理し、駅ホームに到着した利用者を検出する。また、検出した利用者毎に、列車の運行管理データを用い、その利用者が駅ホームに到着してから2本目に発車する列車を、当該利用者の判定列車として登録する。そして、対応付けられている判定列車が発車した利用者を、当該駅ホームで検出したときに、その利用者の行動が特異であると判定し、その旨を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、駅ホームにおける利用者の安全を管理する安全管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エスカレータを利用する利用者の安全を確保するために、利用者の行動を監視し、特異な行動をとる利用者を検出したときに、その旨を出力するものがあった(特許文献1、2等参照)。これらの装置は、エスカレータ乗降口を対象エリアに設定し、利用者が対象エリア内に予め定めた時間を超えて滞留したときに、この利用者の行動が特異であると判定している。また、対象エリアを撮像しているカメラの撮像画像を処理することにより、対象エリアにおける利用者の監視も行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000− 53361号公報
【特許文献2】特開2000−115750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2等のように、利用者の行動が特異であるかどうかの判定を滞留時間によって行う構成では、駅ホームでの利用者の行動が特異であるかどうかを適正に判定することができない。具体的には、駅ホームにおける、利用者の滞留時間は、その利用者が駅ホームに到着したタイミングや、列車の発着時間の影響を受ける。また、列車が混雑しているや、目的地に早く着いてしまう等の理由で、駅ホームに到着した後に、その駅ホームから最初に発車する列車に乗車せず、この列車を乗り過ごし、当該駅ホームから次に発車する列車に乗車する利用者も比較的多く存在する。このため、駅ホームにおける利用者の滞留時間によって、その利用者の行動が特異であるかどうかを適正に判定することができない。
【0005】
この発明の目的は、駅ホームにおける利用者の行動が特異であるかどうかを適正に判定することにより、駅ホームでの利用者の安全管理が適正に行える安全管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の安全管理装置は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
【0007】
人物検出手段が、駅ホームを撮像している撮像装置の撮像画像を処理し、撮像されている人物を検出する。判定列車対応付手段が、この人物検出手段が検出した人物毎に、その人物を検出したタイミング以降に、当該駅ホームから発車する複数本目の列車を判定列車として対応付ける。なお、人物検出手段は、常時、人物の検出を行う構成であってもよいし、予め定めたタイミングで人物の検出を行う構成であってもよい。例えば、駅ホームにおける列車の到着時刻よりも一定時間前(例えば、30秒前)や、駅ホームにおける列車の発車から一定時間(例えば1分)経過後等のタイミングで、駅ホームにおける人物の検出を行ってもよい。
【0008】
なお、駅務システムでは、運行管理装置で列車の運行状況を管理しているので、この運行管理装置が管理している運行管理データを用いることで、検出した人物毎に対応付ける判定列車が特定できる。
【0009】
また、判定手段は、対応付けられている判定列車が当該駅ホームから発車した人物を、人物検出手段が検出したとき、この人物の行動が特異であると判定する。すなわち、駅ホームに到着してから、当該駅ホームから複数本の列車が発車しているにもかかわらず、駅ホームに滞留しつづけている利用者を、その行動が特異であると判定する。そして、判定手段が、ある人物の行動が特異であると判定したとき、出力手段が、その旨を出力する。
【0010】
このように、この安全管理装置は、利用者毎に、その利用者が駅ホームで滞留している間に、当該駅ホームから発車した列車の本数によって、その利用者の行動が特異であるかどうかを判定する。したがって、駅ホームにおける利用者の行動が特異であるかどうかを適正に判定することができ、駅ホームにおける利用者の安全管理が適正に行える。
【0011】
例えば、利用者が駅ホームに到着してから、2本目に発車する列車を判定列車とすれば、列車が混雑しているや、目的地に早く着いてしまう等の理由で、駅ホームに到着した後に、その駅ホームから最初に発車する列車に乗車せず、この列車を乗り過ごして、次の列車に乗車した利用車を、その行動が特異であると判定することはない。また、列車を2本乗り過ごす利用者は稀であることから、2本の列車を乗り過ごした利用者を、その行動が特異であると判定することができる。
【0012】
また、同じ駅ホームから発車する列車であっても、急行、普通等の種別や、行き先等が異なる列車(停車駅が異なる列車)が存在することから、これらの違いも考慮して、各利用者に対応付ける判定列車を決定することもできる。例えば、各利用者に対応付ける判定列車を、その利用者を検知してから2本目に発車する列車とするのではなく、その人物を検出したタイミング以降に発車する列車の中で、先に発車した列車と、停車駅が同一である2本目の列車を判定列車としてしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、駅ホームにおける利用者の行動が特異であるかどうかを適正に判定することができ、駅ホームでの利用者の安全管理が適正に行える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】安全管理装置を適用した監視システムの概略の構成を示す図である。
【図2】安全管理装置の主要部の構成を示すブロック図である。
【図3】判定テーブルを
【図4】安全管理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施形態である安全管理装置について説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施形態にかかる安全管理装置を適用した監視システムの概略の構成を示す図である。この監視システムは、駅ホームにおける利用者の安全を管理するため、駅ホームにおける行動が特異である利用者を検出し、その旨を駅係員等に通知するシステムである。この監視システムは、安全管理装置1と、カメラ2と、運行管理装置3と、報知装置4と、を備えている。
【0017】
安全管理装置1は、駅ホームにおける行動が特異である利用者を検出する。カメラ2は、駅ホームの略全体の撮像画像が得られるように配置すればよい。言い換えれば、カメラ2は、駅ホームの略全体の撮像画像が得られるのであれば、1台であってもよいし、駅ホームを複数の領域に分割し、分割した領域毎に複数台配置してもよい。カメラ2は、撮像画像を安全管理装置1に入力する。カメラ2は、例えば、1秒間に数十フレームの撮像画像を出力するビデオカメラである。運行管理装置3は、駅ホーム毎に、列車の発着時刻等を含む運行状況を管理する装置である。また、この運行管理装置3は、列車の運行状況を示す運行管理データを記憶している。また、この運行管理データは、列車の遅延が発生したときには、発生した遅延に応じて更新される。安全管理装置1と、運行管理装置3とは、データ通信ラインを介して、データ通信可能に接続されている。安全管理装置1は、運行管理装置3とのデータ通信で運行管理データを取得する。報知装置4は、表示盤や、スピーカを有し、駅係員等に対する画像や、音声で様々な種類の通知を行う。報知装置4は、安全管理装置1から指示された通知も行う。
【0018】
図2は、安全管理装置の主要部の構成を示すブロック図である。この安全管理装置1は、制御部11と、画像処理部12と、記憶部13と、通信部14と、出力部15とを備えている。制御部11は、安全管理装置1本体各部の動作を制御し、駅ホームにおける行動が特異である利用者の検出処理等を行う。画像処理部12は、カメラ2から入力された撮像画像を処理し、駅ホームに位置している利用者を個別に検出する。画像処理部12は、カメラ2毎に設けてもよいし、複数のカメラ2が属するグループ毎に設けてもよい。カメラ2のグループ化は、例えば、駅ホーム単位で行えばよい。
【0019】
記憶部13は、本体を動作させる動作プログラムを記憶するとともに、図3に示す判定テーブルを記憶する。この判定テーブルは、駅ホームに位置していることを検出した利用者毎に、その利用者の特徴量と、その利用者の行動が特異であるかどうかを判定する判定列車と、その利用者を検出した検出時刻と、を対応づけたテーブルである。この判定テーブルは、駅ホーム毎に作成される。図3では、駅ホームAにおける判定テーブルを示している。判定列車について後述する。
【0020】
通信部14は、運行管理装置3との間におけるデータ通信を行う。安全管理装置1は、この運行管理装置3とのデータ通信により、駅ホーム毎の列車の発着時刻等を含む運行管理データを取得する。出力部15は、報知装置4に接続しており、報知装置4に対して、駅ホームにおける行動が特異である利用者の通知にかかる画面表示や音声報知を指示する出力を行う。
【0021】
次に、この安全管理装置1の動作について説明する。
【0022】
一般に、列車に乗車する利用者は、駅ホームに到着した後に、その駅ホームから最初に発車する列車に乗車する。また、列車が混雑しているや、目的地に早く着いてしまう等の理由で、駅ホームに到着した後に、その駅ホームから最初に発車する列車に乗車せず、この列車を乗り過ごし、その駅ホームから次に発車する列車に乗車する利用者も比較的多く存在する。しかし、2本以上の列車を乗り過ごす利用者は稀である。言い換えれば、2本以上の列車を乗り過ごす利用者は、その行動が特異である。この安全管理装置1は、駅ホームに到着してから、2本以上の列車を乗り過ごした利用者を検出すると、この利用者を行動が特異な利用者として出力する。ここでは、各利用者について、駅ホームに位置していることを検出した後に、この駅ホームから発車する2本目の列車を判定列車とし、上述した判定テーブルに登録する。
【0023】
なお、ここでは、2本以上の列車を乗り過ごした利用者を、行動が特異な利用者と判定するものであるが、乗り過ごした列車の本数については、2本以上に限らず、3本以上等にしてもよい。この場合には、判定列車を3本目や4本目等の列車とすればよい。
【0024】
図4は、安全管理装置の動作を示すフローチャートである。安全管理装置1は、図4に示す処理を駅ホーム毎に行う。ここでは、1つの駅ホームAを例にして説明する。
【0025】
安全管理装置1は、駅ホームAに列車が到着する到着時刻の第1の時間前(例えば、30秒前)になると、駅ホームAを撮像しているカメラ2の撮像画像を取り込む(s1、s2)。カメラ2の撮像画像を取り込むタイミングは、運行管理装置3から取得した列車の運行状況によって判断できる。安全管理装置1は、画像処理部12において、s2で取り込んだカメラ2の撮像画像を処理し、撮像されている利用者毎に特徴量を抽出する(s3)。s3では、利用者個人が、ある程度の精度で特定できる種別の特徴について、その特徴量を抽出すればよい。例えば、利用者の顔の特徴量であってもよいし、服装や体系等の特徴量であってもよい。
【0026】
安全管理装置1は、s3で特徴量を抽出した利用者毎に、すでに判定テーブルに登録されている利用者であるかどうかを判定する(s4、s5)。この判定は、利用者毎に、今回s3で抽出した特徴量を、判定テーブルに登録されている各特徴量と照合し、その中に、類似度が予め定めた閾値を超えているものがあれば、登録されている利用者であると判定する。言い換えれば、判定テーブルに登録されている特徴量の中に、類似度が予め定めた閾値を超えているものがなければ、登録されていない利用者(新たに検出された利用者)であると判定する。
【0027】
安全管理装置1は、s4で判定テーブルに登録されていない利用者であると判定すると、その利用者について、特徴量、判定列車、および検出時刻を対応付けて登録する(s6)。特徴量は、s3で抽出した特徴量である。判定列車は、これ以降に、駅ホームAから発車する2本目の列車である。判定列車は、運行管理装置3から取得した列車の運行管理データによって特定できる。検出時刻は、この時点の時刻であり、実際に利用者が駅ホームAに到着した時刻ではない。
【0028】
次に、安全管理装置1は、駅ホームAに到着した列車の発車後、第2の時間(例えば、1分程度)経過すると、駅ホームAを撮像しているカメラ2の撮像画像を再度取り込む(s7、s8)。この一定時間は、駅ホームAに到着した列車から降車した利用者が、改札口等に移動し、駅ホームAからいなくなる時間を考慮して定めている。この一定時間を適正に設定することで、列車から降車した利用者が本処理の処理対象になるのを抑えられ、安全管理装置1本体の処理負荷が無駄に増大するのを防止できる。
【0029】
安全管理装置1は、画像処理部12において、s8で取り込んだカメラ2の撮像画像を処理し、撮像されている利用者毎に特徴量を抽出する(s9)。s9は、s3と同じ処理である。安全管理装置1は、s9で特徴量を抽出した利用者毎に、すでに判定テーブルに登録されている利用者であるかどうかを判定する(s10、s11)。s10にかかる処理は、上述したs4と同じである。安全管理装置1は、s10で登録されていない利用者であると判定すると、その利用者について、特徴量、判定列車、および検出時刻を対応付けて登録する(s12)。ここで判定テーブルに登録される利用者の多くは、先の列車が発車した直後に、駅ホームAに到着した利用者である。このs12にかかる処理は、上述したs6と同じ処理である。
【0030】
また、安全管理装置1は、s10で登録されている利用者であると判定すると、その利用車について判定テーブルに登録されている判定列車が、駅ホームAからすでに発車した列車であるかどうかを判定する(s13)。すなわち、s13では、この利用者が列車を2本乗り過ごした利用者であるかどうかを判定している。安全管理装置1は、s13で、判定列車がすでに発車していると判定すると、駅ホームAにおける、この利用者の行動が特異であると判定し、出力部15からその旨を出力する(s14)。s14では、例えば、「行動がおかしい利用者が駅ホームAにいます。近くにいる駅係員は、対応してください。」等のメッセージの出力指示を出力部15から報知装置4へ出力する。報知装置4は、このメッセージを表示や音声で出力し、行動が特異な利用者が駅ホームAにいることを駅係員等に通知する。また、このとき、この行動が特異な利用者を撮像しているカメラ2の撮像画像を駅務室等に設置されているモニタに入力し、駅務室で確認できるようにしてもよい。
【0031】
このように、この安全管理装置1は、駅ホームにおける利用者の行動が特異であるかどうかを、乗り過ごした列車の本数(ここでは、2本)によって判定するので、駅ホームにおける利用者の安全管理が列車の運行状況に応じて適正に行える。
【0032】
また、図4に示すs3〜s8の処理を削除し、駅ホームAに列車が到着する到着時刻の第1の時間前のカメラ2の撮像画像を用いて、s9〜s14の処理を行うようにしてもよい。この場合には、その行動が特異である利用者の検出が、判定列車の発車直後ではなく、判定列車の次の列車の到着直前になる。すなわち、その行動が特異である利用者の検出が、上記例よりも時間的に遅れるが、安全管理装置1の処理負荷を低減することができる。
【0033】
また、図4に示すs1〜s6の処理を削除し、駅ホームAから列車が発車した発車時刻の一定時間前のカメラ2の撮像画像を用いて、s9〜s14の処理を行うようにしてもよい。この場合には、利用者が駅ホームに到着したタイミングが、直前に発車した列車の発車前であったのか、発車後であったのか判定できない。このため、駅ホームAに到着してから、2本目に発車する列車が判定列車になる利用者もいれば、3本目に発車する列車が判定列車になる利用者もいる。したがって、その行動が特異である利用者の検出が、図4に示した例よりも時間的に遅れることもあるが、安全管理装置1の処理負荷を低減することができる。
【0034】
また、上記の説明では、列車を2本乗り過ごしたときに、その行動が特異であると判定するとしたが、同じ駅ホームから、急行、普通等の種別の異なる列車や、X駅行き、Y駅行き等の行き先が異なる列車等が発車することがある。このことを考慮し、その行動が特異であると判定する判定列車を、利用者がホームに到着してから、単に2本目に発車する列車とするのではなく、ホームに到着してから、自駅からの停車駅が同じである2本目の列車としてもよい。例えば、急行、普通が交互に発車する駅ホームでは、利用者が駅ホームAに到着してから、最初(1本目)の急行列車、2本目の普通列車、および3本目の急行列車が発車した後も、この利用者が駅ホームAに位置していれば、その行動が特異であると判定する構成としてもよい。この場合、2本目の普通列車が発車し、3本目の急行列車が発車するまでの間は、この利用者を駅ホームAで検出しても、その行動が特異であると判定しない。このように、利用者が駅ホームAに到着してから、自駅からの停車駅が同じである2本目の列車(上記の例では、3本目の急行列車)としてもよい。同様に、利用者が駅ホームAに到着してから、最初(1本目)に発車する列車が普通列車である場合には、3本目に発車する普通列車を判定列車にすればよい(2本目に発車する列車は急行列車。)。
【0035】
また、行き先がX駅である列車、Y駅である列車が交互に発車する駅ホームでは、利用者が駅ホームAに到着してから、最初(1本目)の列車(行き先がX駅である列車)、2本目の列車(行き先がY駅である列車)、および3本目の列車(行き先がX駅である列車)が発車した後も、この利用者が駅ホームAに位置していれば、その行動が特異であると判定する構成としてもよい。この場合、2本目の列車(行き先がY駅である列車)が発車し、3本目の列車(行き先がX駅である列車)が発車するまでの間は、この利用者を駅ホームAで検出しても、その行動が特異であると判定しない。
【0036】
また、上記の説明では、急行や普通等の種別と、行き先とを区別して、利用者の判定列車を決定する場合を例示したが、これらの両方を考慮して判定列車を決定する構成としてもよい。
【0037】
また、判定テーブルに登録されている利用者の情報は、不要になった時点で削除すればよい。例えば、判定テーブルに登録されている利用者であって、駅ホームAにおける利用者の検出で、2回連続して検出されなかった利用者については、列車に乗車して移動したものと推定し、この利用者にかかる情報を判定テーブルから削除すればよい。また、単に検出時刻からの経過時間が、1時間等の予め定めた時間を超えた時点で、判定テーブルから削除するようにしてもよい。この場合には、削除するまでの経過時間は、その利用者に対する判定列車が発車するよりも長い時間に設定される。
【0038】
また、すでに判定列車を決定し、判定テーブルに登録している利用者についても、列車遅延や、列車の運休等が発生し、運行状況が変化したときに、判定列車を更新する構成としてもよい。このように、すれば、列車の遅延や、運休等に対応できる。
【0039】
また、駅ホームで検出した利用者毎に、カメラ2の撮像画像を処理して、駅ホームでの利用者の移動を追跡しながら、その行動を監視し、判定列車が発車した後も、駅ホームにいれば、その行動が特異であると判定してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1−安全管理装置
2−カメラ
3−運行管理装置
4−報知装置
11−制御部
12−画像処理部
13−記憶部
14−通信部
15−出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駅ホームを撮像している撮像装置の撮像画像を処理し、撮像されている人物を検出する人物検出手段と、
前記人物検出手段が検出した人物毎に、その人物を検出したタイミング以降に、当該駅ホームから発車する複数本目の列車を判定列車として対応付ける判定列車対応付手段と、
対応付けられている判定列車が当該駅ホームから発車した人物を、前記人物検出手段が検出したとき、この人物の行動が特異であると判定する判定手段と、
前記判定手段がある人物の行動が特異であると判定したとき、その旨を出力する出力手段と、を備えた安全管理装置。
【請求項2】
前記人物検出手段は、前記駅ホームに列車が到着する一定時間前に、前記撮像装置が撮像した撮像画像を処理し、撮像されている人物を検出する手段である、請求項1に記載の安全管理装置。
【請求項3】
前記判定列車対応付手段は、その人物を検出したタイミング以降に発車する列車の中で、先に発車した列車と、停車駅が同一である2本目の列車を判定列車として対応付ける手段である、請求項1、または2に記載の安全管理装置。
【請求項4】
前記人物検出手段は、前記撮像画像入力手段に入力された撮像画像を処理し、撮像されている人物の顔の特徴量を検出する手段である、請求項1〜3のいずれかに記載の安全管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−205191(P2010−205191A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52775(P2009−52775)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】