説明

安否確認システム

【課題】対象者が利用する電力に基づいて、精度良く安否確認を行う手段を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得する通信部、前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する手段、前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶する手段、時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める手段、前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶する手段、前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録する手段、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震や津波、落雷、火災、事故といった異常時等に、対象者の安否を確認する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
災害時に、対象者の端末に安否確認の電子メールを送信し、当該電子メールに対する応答に基づいて対象者の安否を確認する安否確認システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4335756号公報
【特許文献2】特開2006−338277号公報
【特許文献3】特開2009−276847号公報
【特許文献4】特許第4535398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
対象者からの応答にもとづいて安否を確認する安否確認システムでは、全対象者からの回答を受けられれば、安否の確認処理が完了することになるが、一部の対象者からは、回答が得られないことがある。このように回答しない対象者としては、負傷等により回答出来ないことが考えられるが、無事なのに回答しないことも多い。例えば社内に在席して、同僚とも面と向かって通常通り作業している状態で、わざわざ無事である旨の応答をするのは煩わしく感じられ、無事である旨の応答が行われないことがある。このため対象者からの応答がない場合、対象者が負傷して応答できないことと、無事であるのに応答しないことが含まれ、安否確認の精度が充分でない場合も生じ得る。
【0005】
開示の技術の課題は、対象者が利用する電力に基づいて、精度良く安否確認を行う手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術の一側面は、次の情報処理装置の構成によって例示される。すなわち、本情報処理装置は、安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得する通信部、前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する手段、前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶する手段、時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める手段、前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶する手段、前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録する手段、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本情報処理装置によれば、対象者が利用する電力に基づいて、精度良く安否確認を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】OA機器のレイアウトの一例を示す図である。
【図2】電源接続機器の外観図の例である。
【図3】電源接続機器内の接続図の例である。
【図4】電源接続機器、中継器、および出退勤管理サーバの信号処理に関連するハードウェアの構成を例示する図である。
【図5】ルータ、スイッチを含むオフィス内のネットワークの構成図を例示する図である。
【図6】出退勤管理サーバの機能ブロック図を例示する図である。
【図7】安否確認サーバの機能ブロック図を例示する図である。
【図8】PCの機能ブロック図を例示する図である。
【図9】機器所在データベースの構成例を示す図である。
【図10】従業員情報データベースの構成例を示す図である。
【図11】電力パターンデータベースの構成例を示す図である。
【図12】消費電力推移テーブルの構成例を示す図である。
【図13】安否確認対象者データベースの構成例を示す図である。
【図14】安否確認状況一覧テーブルの構成例を示している。
【図15】安否確認サーバによる安否確認処理のフローチャートを例示する図である。
【図16】災害情報受付処理(図15のステップS610)の詳細を例示する図である。
【図17】安否の問い合わせ処理(図15のステップS630)の詳細を例示する図である。
【図18】安否の回答を安否状況一覧テーブルに反映させる処理(図15のステップS650)の詳細を例示する図である。
【図19】PC使用状況の問合せ処理(図15のステップS660)の詳細を例示する図である。
【図20】PC使用状況の回答を安否確認対象者DBに反映する処理(図15のステップS670)の詳細を例示する図である。
【図21】出退勤管理サーバによる出退勤管理処理のフローチャートを例示する図である。
【図22】消費電力監視処理(図21のステップS720)の詳細を例示する図である。
【図23】PC使用状況の応答処理(図21のステップS730)の詳細を例示する図である。
【図24】PC使用状況判定処理(図23のS736)の詳細を例示する図である。
【図25】PCのモードを変更する処理のフローチャートの例である。
【図26】初期化直後の安否確認状況一覧テーブルを例示する図である。
【図27】対象者による返信された安否情報を登録した状態の安否確認状況一覧テーブルを例示する図である。
【図28】PC使用状況が安否情報として反映された安否確認状況一覧テーブルを例示する図である。
【図29】本実施例2における安否確認処理のフローを例示する図である。
【図30】安否確認問合せ対象者決定処理(図29のS673)の詳細を例示する図である。
【図31】安否確認メールの応答処理(図29のS676)の詳細を例示する図である。
【図32】未復帰者の判定処理(図30のS604)の詳細を例示する図である。
【図33】初期化した直後の安否確認状況一覧テーブルを例示する図である。
【図34】PC使用状況が安否情報として反映された安否確認状況一覧テーブルを例示する図である。
【図35】安否確認のメールを送信した直後の安否確認状況一覧テーブルを例示する図である。
【図36】安否確認のメールに対する応答を反映させた安否確認状況一覧テーブルの状態を例示する図である。
【図37】復帰が遅い人を安否確認問合せ対象として安否確認のメールを送信した直後の安否確認状況一覧テーブルの状態を例示する図である。
【図38】PC使用状況が「停止中」であった対象者からのメールの応答を反映させた安否確認状況一覧テーブルの状態を例示する図である。
【図39】宛先情報テーブルを例示する図である。
【図40】使用状況テーブルを例示する図である。
【図41】初期化直後の消費電力推移テーブルを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、一実施形態に係る安否確認システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本安否確認システムは実施形態の構成には限定されない。
【実施例1】
【0010】
以下、図1から図28の図面に基づいて、実施例1に係る安否確認システムを説明する。
【0011】
<システム構成>
図1に、OA機器のレイアウトの一例を示す。図1は、例えば、オフィスの1フロアのレイアウトが例示されている。ここで、オフィスには、例えば、企業、役所、学校、商店、飲食店、各種サービス提供施設等で種々の情報を取り扱う部署の他、工場内、あるいは作業現場等で種々の事務処理等を行う部署を含む。図1のオフィスは、複数の電源接続機器1−1、1−2、1−3、1−4等と、それぞれの電源接続機器1−1等に接続されるOA機器と、電源接続機器1−1等で検出された電力値を収集し、中継先へ中継する中継器2を含む。ここで、電源接続機器1−1等は、OA機器に電力を供給するコンセントを配置した機器である。以下、電源接続機器1−1等を総称する場合には、電源接続機器1という。コンセントがプラグ接続部の一例である。PC8−1、8−2、8−3は、オフィスに勤務する従業員、即ち本システムにより安否を確認する対象者が使用するコンピュータである。PC8−1、8−2、8−3は、それぞれ電源接続機器1−1、1−2、1−3等と接続されて電力の供給を受ける。以下、PC8−1等を総称する場合には、PC8という。
【0012】
なお、中継器2が電源接続機器1から電流値を収集するようにしてもよい。電源接続機器1を通じて、機器に供給される電力の電圧が特定できる場合には、電流値を電力値に換算できるからである。後述するように、以下の実施例のオフィスでは、電源接続機器1には、電流センサが内蔵され、個々のコンセントから供給される電流値を検出する。この電流値は、出退勤管理サーバ7で電力値に変換され、データベースに格納される。ただし、電源接続機器1において、電力値を検出するようにしてもよい。例えば、電源接続機器1が電流センサとともに、電圧センサを内蔵するようにすればよい。また、電源接続機器1に電圧パラメータを設定できる機能を設け、設定された電圧パラメータにしたがって電流値を電力値に換算する処理部を設けてもよい。また、電源接続機器1において、電流値を検出し、中継器2が電流値を電力値に換算した後、出退勤管理サーバ7に電力値を中継するようにしてもよい。この場合、中継器2には、電圧パラメータを設定できる機能を設けておけばよい。このように、機器に供給される電圧が特定できる場合には、電流値は、電力値と同様に見なすことができるため、以下の実施例では、電流と電力を同様に取り扱う。
【0013】
さらに、図1のオフィスでは、中継器2を経由して各電源接続機器1で検出された電力の検出値を受信し、処理して出退勤を管理する出退勤管理サーバ7と、オフィスに勤務する従業員(安否確認の対象者)の安否確認を行う安否確認サーバ6と、安否確認サーバ6
や出退勤管理サーバ7と接続して管理を行う監視端末5が含まれている。安否確認サーバ6及び出退勤管理サーバ7は情報処理装置の一例である。なお、安否確認サーバ6と出退勤管理サーバ7とは一体に構成しても良い。
【0014】
図1では、1フロア分のレイアウトが例示されているが、1台の出退勤管理サーバ7、1台の監視端末5が、複数のフロアを管理するようにしてもよい。また、図1では、オフィスの1フロアは、3つのエリアA1、A2、A3を含む。1つのエリアには、中継器2が1台配置される。実施例1では、エリアは、中継器2が1台でカバーできる範囲とする。ただし、1フロアが3つのエリアに限定される訳ではなく、オフィスの状況、ニーズに応じて、適正なエリアを設定すればよい。
【0015】
さらに、図1では、1台の中継器が4個の電源接続機器1に接続されているが、1台の中継器2に接続される電源接続機器1の数が4個に限定される訳ではない。なお、電源接続機器1には、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、電気スタンド等のOA機器の他、例えば、扇風機、暖房機器等も接続される場合がある。
【0016】
さらにまた、図1では、安否確認サーバ6、出退勤管理サーバ7、PC8が、オフィス内のネットワークに接続されているが、安否確認サーバ6、出退勤管理サーバ7、PC8は、例えば、インターネット等のネットワークを介して接続されてもよい。
【0017】
<ハードウェアの構成>
図2は、電源接続機器1の外観図の例である。電源接続機器1として、例えば、スマート電源タップを例示できる。ただし、本安否確認システムにおいて、電源接続機器1がスマート電源タップに限定されるわけではなく、コンセントごとに供給される電流、あるいは、電力が検出可能なものであれば、どのようなものでもよい。
【0018】
図2のように、電源接続機器1は、外観上、筐体と、筐体の一方の面に配列された複数のコンセントと、筐体外部の商用電源を筐体内の各コンセントに接続する電源ケーブルAC1と、筐体内で検出された電流値を筐体外の信号ケーブルUB1に接続するアダプタUA1とを有している。
【0019】
コンセントは、例えば、OA機器に接続されている電源ケーブルのプラグを装着する1対のプラグ挿入口と、プラグのアース端子を受け入れるアース端子口とを有する。筐体内には、電力ケーブルAC1から分岐し、各コンセントに供給する導電路と、分岐したそれぞれの導電路に接続される電極を有する。電極は、それぞれのプラグ挿入口内に埋め込まれており、電源ケーブルのプラグがコンセントに差し込まれたときにプラグのコンタクトに接触し、通電可能となる。
【0020】
信号ケーブルUB1は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルであり、アダプタUA1は、USBコネクタを装着するアダプタである。ただし、信号ケーブルUB1およびアダプタUA1の種類に特に限定がある訳ではない。
【0021】
図3に、電源接続機器1内の接続図を例示する。図3のように、電源接続機器1は、筐体内に、図2の電源ケーブルAC1に接続される導電路AC2と、導電路A2から分岐した分岐路AC3と、分岐路AC3の先端部に接続される複数のコンタクトCT1とを有する。
【0022】
コンタクトCT1は、図2に示したコンセントに装着されるプラグのコンタクトと接触し、通電可能となる。さらに、電源接続機器1は、それぞれの分岐路AC3を流れる電流を検出する複数の電流センサCS1を有する。図3では、分岐路AC3、コンタクトCT
1、電流センサCS1は、4組み示されている。
【0023】
電流センサCS1は、例えば、分岐路AC3の周囲に発生する磁界を検出する磁気センサ、例えば、ホール素子を含む。例えば、分岐路AC3の周囲に、磁性体で閉磁路を形成し、磁路の一部にホール素子をはめ込むようにすればよい。
【0024】
さらに、電源接続機器1は、電流センサCS1の検出信号を読みとり、処理する信号制御部10を有する。4つの電流センサCS1の検出信号は、それぞれ信号制御部10に入力される。信号制御部10は、電流センサCS1のそれぞれの検出値に、電流センサCS1が検出する電流の供給先となるコンセントの識別情報を対応付けて、アダプタUA1に出力する。したがって、アダプタUA1に接続される装置は、コンセントの識別情報に対応付けて、そのコンセントで使用されている電力値を取得可能となる。なお、電流センサCS1は、センサの一例であり、この構成に限定されるものではない。
【0025】
図4は、電源接続機器1、中継器2、安否確認サーバ6、出退勤管理サーバ7の信号処理に関連するハードウェアの構成を例示する図である。すなわち、図4では、OA機器に電力を供給する導電路は除外し、電源接続機器1の電流センサCS1で検出される検出値を処理するシステムのハードウェア構成が例示されている。
【0026】
電源接続機器1内の信号制御部10は、CPU11、メモリ12、通信制御部13、電力測定プログラム19、およびAD(Analog/Digital)変換部14を有する。このうち、AD変換部14は、電流センサCS1の検出値をアナログ信号からデジタル信号に変換し、CPU11に引き渡す。
【0027】
CPU11は、電力測定プログラム19を実行し、信号制御部10の機能を提供する。すなわち、CPU11は、それぞれの電流センサCS1での検出値を読みとる。そして、CPU11は、通信制御部13を介して、検出値をアダプタUA1に出力する。なお、CPU11が出力する検出値は、例えば、所定の順序で4つの検出値を配列したベクトルデータとすればよい。あるいは、CPU11は、4つの検出値に、それぞれコンセントを識別する識別情報を付与して出力してもよい。したがって、電流センサCS1のそれぞれの検出値は、並び順または付与された識別情報によって、どのコンセントの検出値であるかが特定されることになる。ただし、CPU11は、電流センサCS1での検出値を電力値に換算し、アダプタUA1に出力してもよい。
【0028】
メモリ12は、主記憶装置とも呼ばれ、CPU11が処理するデータを保持する。通信制御部13は、例えば、USBのドライバ回路である。通信制御部13は、CPU11から引き渡された信号を、例えば、アダプタUA1を介して中継器2に引き渡す。なお、通信制御部13は、USBのドライバ回路に限定される訳ではなく、他の通信インターフェースであってもよい。電力測定プログラム19は、例えば、CPU11で実行可能なバイナリプログラムであり、ROM(Read Only Memory)に保持される。
【0029】
中継器2は、CPU21と、メモリ22と、通信制御部23A、23Bと、ドライブ装置24等を有する。CPU21は、ドライブ装置24に格納され、メモリ22に実行可能に展開された中継プログラムを実行し、中継器2の機能を提供する。すなわち、CPU21は、複数の電源接続機器1の信号制御部10から、通信制御部23Bを介して検出値を取得する。そして、CPU21は、複数の電源接続機器1から取得した検出値を配列して、所定順のベクトルとして通信制御部23Aから出退勤管理サーバ7に引き渡す。ただし、中継器2は、複数の電源接続機器1から取得した検出値にそれぞれの電源接続機器1の識別情報を付与して、出退勤管理サーバ7に引き渡すようにしてもよい。いずれにしても、出退勤管理サーバ7は、検出値の並び順、または、検出値に付与された識別情報により
、電源接続機器1、および電源接続機器1内のコンセントを区別して検出値を取得できる。
【0030】
メモリ22は、主記憶装置ということもできる。メモリ22は、例えば、CPU21が実行する中継プログラム、あるいは、電源接続機器1の信号制御部10から取得した検出値等を記憶する。通信制御部23Aは、出退勤管理サーバ7と通信するインターフェースである。通信制御部23Aは、例えば、LAN(Local Area Network)基板、あるいは、NIC(Network Interface Card)と呼ばれる。ただし、通信制御部23Aは、無線LANのインターフェース、Bluetoothのインターフェース等であってもよい。
【0031】
通信制御部23Bは、電源接続機器1の通信制御部13と接続するためのインターフェースであり、例えば、USBのドライバ回路である。ドライブ装置24は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。ドライブ装置24は、着脱可能な記憶媒体から中継プログラムを読み出し、メモリ22に格納する。
【0032】
出退勤管理サーバ7は、CPU71、メモリ72、通信制御部73、ドライブ装置74、HDD(ハードディスク駆動装置)75、表示制御部76を有する。さらに、出退勤管理サーバ7には、表示装置77、入力装置78等を接続可能である。
【0033】
CPU71は、メモリ72に実行可能に展開された管理プログラムを実行し、出退勤管理サーバ7の機能を提供する。メモリ72は、主記憶装置ということもできる。メモリ72は、例えば、CPU71が実行する管理プログラム、あるいは、中継器2を介して取得した、各電源接続機器1の各電流センサCS1の検出値等、各検出値から算出した電力値、その他の管理データ等を記憶する。
【0034】
通信制御部73は、中継器2の通信制御部23Aと通信可能なインターフェースである。通信制御部73は、通信部の一例である。ドライブ装置74は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。ただし、ドライブ装置74は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等のディスク媒体であってもよい。ドライブ装置74は、着脱可能な記憶媒体から管理プログラムを読み出し、HDD75に格納する。
【0035】
HDD75は、外部記憶装置ということもできる。外部記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。HDD75は、ドライブ装置74との間で、デー
タを授受する。例えば、HDD75は、ドライブ装置74からインストールされる管理プログラム等を記憶する。また、HDD35は、管理プログラムを読み出し、メモリ32に引き渡す。また、HDD75は、通信制御部73および中継器2を介して取得された各電源接続機器1で検出された検出値、その他の管理データをメモリ32から受け取り、不揮発性データとして保持する。表示制御部76は、表示装置77の制御回路を有し、CPU71が処理した結果のデータ等を表示装置77に表示する。
【0036】
表示装置77は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。ポインティングデバイスとしては、マウス、タッチパネル等を例示できる。なお、表示装置77、入力装置78を出退勤管理サーバ7に接続する代わりに、図1に示した監視端末5の表示装置、および入力装置を用いて、出退勤管理サーバ7によって、出退勤管理サーバ7の表示機能、入力機能を提供してもよい。
【0037】
なお、監視端末5は、例えば、CPU、主記憶装置、外部記憶装置、通信装置、着脱可能な記憶媒体の駆動装置等を含むコンピュータである。さらに、監視端末5は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置、表示装置等を有する。監視端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ等である。ただし、監視端末5は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、電子ブック等であってもよい。
【0038】
また、PC8は、例えば、CPU、主記憶装置、外部記憶装置、通信装置、着脱可能な記憶媒体の駆動装置等を備える。さらに、PC8は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置、表示装置等を有する。PC8は、例えば、パーソナルコンピュータ等である。ただし、PC8は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、電子ブック等であってもよい。
【0039】
安否確認サーバ6は、CPU61、メモリ62、通信制御部63、ドライブ装置64、HDD(ハードディスク駆動装置)65、表示制御部66を有する。さらに、安否確認サーバ6には、表示装置67、入力装置68等を接続可能である。
【0040】
CPU61は、メモリ62に実行可能に展開された管理プログラムを実行し、安否確認サーバ6の機能を提供する。メモリ62は、主記憶装置ということもできる。メモリ62は、例えば、CPU61が実行する安否確認プログラム、出退勤管理サーバ7から受信したデータ、対象者のPC8の端末から受信したデータ、その他の管理データ等を記憶する。
【0041】
通信制御部63は、出退勤管理サーバ7の通信制御部73等と通信可能なインターフェースである。通信制御部63は、通信部の一例である。
【0042】
ドライブ装置64は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。ただし、ドライブ装置64は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等のディスク媒体であってもよい。ドライブ装置64は、着脱可能な記憶媒体から安否確認プログラムを読み出し、HDD65に格納する。
【0043】
HDD65は、外部記憶装置(補助記憶装置)ということもできる。外部記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)等を採用してもよい。HDD65は、ドライブ装置
64との間で、データを授受する。例えば、HDD65は、ドライブ装置34からインストールされる安否確認プログラム等を記憶する。また、HDD65は、安否確認プログラムを読み出し、メモリ32に引き渡す。また、HDD65は、通信制御部63および中継器2を介して取得された各電源接続機器1で検出された検出値、その他の管理データをメモリ62から受け取り、不揮発性データとして保持する。表示制御部66は、表示装置67の制御回路を有し、CPU61が処理した結果のデータ等を表示装置67に表示する。
【0044】
表示装置67は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。ポインティングデバイスとしては、マウス、タッチパネル等を例示できる。なお、表示装置67、入力装置68を安否確認サーバ6に接続する代わりに、図1に示した監視端末5の表示装置、および入力装置を用いて、安否確認サーバ6の表示機能、入力機能を提供してもよい。
【0045】
図5に、ルータ、スイッチを含むオフィス内のネットワークの構成図を例示する。すなわち、図5は、図1で例示されるオフィスでの通信機器の接続例である。
図5では、ルータR0の管理下でネットワークN1が形成されている。ルータR0は、例
えば、外部のインターネットと接続する代理サーバの機能を有してもよい。すなわち、ルータR0は、図示しない外部のネットワークとオフィス内のネットワークN1とを接続するものであってもよい。
【0046】
ネットワークN1には、ルータR1、R4、R5等が含まれる。ルータR1、R4、R5等は、ネットワークN1を複数の下位のネットワークに分割する。下位のネットワークは、サブネットと呼ぶこともできる。さらに、図5では、ルータR1の下位のネットワークが、ルータR2、R3等によって、下位のネットワークに接続されている。そして、ルータR2の下位のネットワークには、レイヤ2スイッチ(L2SW)LS1、LS2等が含まれている。そして、例えば、レイヤ2スイッチL1の下位のLANセグメントには、中継器2−1、2−2等、あるいは、情報処理装置等が接続されている。
【0047】
なお、中継器2−1、2−2等を総称する場合には、中継器2という。また、ルータR1配下のルータR2、R3等の数、ルータR2配下のレイヤ2スイッチLS1、LS2等の数、レイヤスイッチLS1配下の中継器2−1、2−2等の数、情報処理装置の数が図5の例に限定される訳ではない。
【0048】
レイヤ2スイッチLS2の下位のLANセグメントの構成も、レイヤ2スイッチLS1と同様である。ルータR3の下位のネットワークもルータR2の下位のネットワークと同様である。また、ルータR2等の下位にさらに、他のルータを接続してもよい。また、逆に、ルータR2、R3等をなくし、ルータR1の下位にレイヤ2スイッチLS1、LS2等を接続してもよい。ルータR4の下位のネットワークもルータR1の下位のネットワークと同様である。
【0049】
さらに、ルータR5の下位のネットワークには、レイヤ2スイッチLS3が含まれている。そして、レイヤ2スイッチLS3の下位のLANセグメントには、安否確認サーバ6や、出退勤管理サーバ7、および監視端末5が接続されている。
【0050】
ところで、図5のネットワークN1は、オフィスの家屋、ビル、建屋内で様々なレイアウトを採ることができる。例えば、ルータR1、ルータR4、ルータR5等を異なる階に設置し、階ごとに異なる下位ネットワークを構成してもよい。また、同一階にあるオフィスをさらに分割し、分割されたオフィスにルータR2、R3等を設置してもよい。
【0051】
図6に、出退勤管理サーバ7の機能ブロック図を例示する。出退勤管理サーバ7は、使用電力管理部701、使用状態判定部702の各機能部を有し、本安否確認システムの管理機能を提供する。以上の各機能部は、出退勤管理サーバ7が主記憶上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
【0052】
また、出退勤管理サーバ7は、以上の機能部が参照し、あるいは、管理するデータの格納先として、機器所在データベース711、従業員情報データベース712、電力パターンデータベース713、消費電力推移テーブル714を有する。以上の各データベース或いはデータテーブルは、例えば、出退勤管理サーバ7の外部記憶装置、あるいは、ネットワーク上のデータベース機能を提供する他のサーバの外部記憶装置等に構築される。
【0053】
なお、上記図4、図5の構成では、電源接続機器1が中継器2を介して出退勤管理サーバ7に接続されるシステムを例示した。しかし、本安否確認システムは、上記構成に限定される訳ではない。例えば、中継器2が、いずれかの電源接続機器1に内蔵されるようにしてもよい。中継器2を内蔵する電源接続機器が、中継器2を内蔵しない電源接続機器1から、検出値を取得し、出退勤管理サーバ7に中継するようにしてもよい。また、中継器2を省略して、電源接続機器1と、出退勤管理サーバ7とをネットワークで接続するよう
にしてもよい。中継器2を省略する場合には、電源接続機器1の通信制御部13は、図4と同様、例えば、USBのドライバ回路であってもよいし、LAN基板、NIC、無線LANのインターフェース、Bluetoothのインターフェース等であってもよい。
【0054】
以下、図6に示した各機能部の機能を説明する。使用電力管理部701は、安否確認の対象者が使用する機器に前記プラグ接続部から供給する電流または電力の検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する。例えば、使用電力管理部701は、対象者が使用するPC8の消費電力を使用電源接続機器IDから識別されるセンサの検出値に基づいて算出し、消費電力推移テーブルに順次記憶させる。なお、対象者が使用する機器は、PC8に限らず、対象者が所定時間操作していない場合に待機状態となり、使用状態の時よりも消費電力が低くなるものであれば良い。
【0055】
使用状態判定部702は、時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める。例えば使用状態判定部702は、消費電力推移テーブルからPC8の消費電力の推移を読み出し、電力パターンデータベースの電力パターン(消費パターン)と照合して、PC8の使用モードや省電力モードといった使用状態の推移を求める。
【0056】
図7に、安否確認サーバ6の機能ブロック図を例示する。安否確認サーバ6は、安否情報管理部601、安否問合せ部602、安否応答処理部603の各機能部を有し、本安否確認システムの管理機能を提供する。以上の各機能部は、安否確認サーバ6が主記憶上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
【0057】
また、安否確認サーバ6は、以上の機能部が参照し、あるいは、管理するデータの格納先として、安否確認対象者データベース611、安否確認状況一覧テーブル612を有する。以上の各データベース或いはデータテーブルは、例えば、安否確認サーバ6の外部記憶装置、あるいは、ネットワーク上のデータベース機能を提供する他のサーバの外部記憶装置等に構築される。
【0058】
以下、図7に示した各機能部の機能を説明する。安否情報管理部601は、前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認状況一覧テーブル612に登録する。なお、安否確認状況一覧テーブルは、安否確認テーブルの一例である。
【0059】
安否問合せ部602は、前記対象者の安否を問い合わせる情報を当該対象者と対応する宛先へ送信する。例えば、対象者のメールアドレスを安否確認対象者データベースから求め、このメールアドレス宛てに安否を問い合わせる電子メールを送信する。
【0060】
安否応答処理部603は、前記安否を問い合わせる情報に対する回答を受信する。例えば、安否を問い合わせる電子メールに対して返信された電子メールを受信する。便宜上、この安否を問い合わせる電子メールを安否確認メール、安否確認メールに対して返信された電子メールを応答メールとも称す。また、安否応答処理部603は、応答メールから安否情報を抽出して安否確認状況一覧テーブル612に登録する。
【0061】
図8に、PC8の機能ブロック図を例示する。PC8は、モード判定部801、認証部802、モード制御部803を有している。以上の各機能部は、PC8が主記憶上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
【0062】
以下、図8に示した各機能部の機能を説明する。モード判定部801は、キーボードやマウスといったユーザインタフェースからの入力情報を監視し、この入力情報に応じてモ
ードを決定する。例えば、一定時間入力がなければ、省電力モードへの移行を決定し、省電力モード時に何らかの入力が行われた場合に使用モードへの移行を決定する。なお、省電力モードは、LCD(液晶ディスプレイ)のみを待機状態とするものや、ハードディスクを含むPC8全体を待機状態とするもの等であっても良い。
【0063】
認証部802は、PC8の起動時や省電力モードから使用モードへ復帰する際、対象者(ユーザ)に認証情報の入力を促し、登録済のデータと適合するか否かを判定する。ここで認証部802は、入力された認証情報が適合すれば認証成功とし、ログインして通常の作業が行える状態とする。一方、認証部802は、入力された認証情報が適合しなければ認証失敗とし、ログインせず、認証情報を入力する以外の操作が行えない状態とする。なお、認証情報は、ユーザ名やパスワードに限らず、生体情報やUSBキー等のハードウェアトークンからの入力情報であっても良い。
【0064】
モード制御部803は、モード判定部801の決定したモードに応じて、LCDやハードディスク等、PC8の構成要素を使用状態或いは待機状態とするように制御する。例えば、省エネモードへの移行が決定された場合、モード制御部803は、所定の構成要素に対し待機状態とする信号を送り、動作を停止させることで、電力の供給を停止する。また、省エネモードから使用モードへの復帰が決定された場合、モード制御部803は、所定の構成要素に対し、使用状態とする信号を送り、動作を開始させることで、電力の供給を再開する。
【0065】
PC8に対して所定時間以上入力が行われない場合、PC8は使用モードから省電力モードへ自動的に移行する。即ちLCDやハードディスクへの電力供給が停止され、使用できない状態となるが、PC8に対して何らかの入力があれば、直ちに電力供給が再開され、使用モードへ復帰する。但し、省電力モードから使用モードへ復帰した場合には、ログイン用の画面を表示して、認証情報の入力を求める設定となっている。即ち、正規のユーザであれば、認証情報を入力してログインし、PC8を使用することができるが、正規のユーザで無ければ、ログインすることができないのでPC8を使用することができない。また、PC8の起動時についても、同じであり、正規のユーザでなければログインして使用することができない。このため、例えは正規のユーザ以外が、PC8に触れて省電力モードから使用モードへ復帰したとしても、入力が継続されないため、PC8は所定時間後に再び省電力モードに移行することになる。従って、多少のタイムラグがあるものの、PC8が使用モードであれば、正規のユーザが使用している状態であり、省電力モードであれば正規のユーザが使用していない状態であると言える。そこで、本実施例では、電源接続機器1によってPC8の消費電力を検出し、PC8が使用モードであれば、PC8の正規のユーザがPC8の設置位置に存在し、PC8を利用していることが認識できるので、これを安否確認に利用している。
<データベース及びデータテーブルの構成>
以下、出退勤管理サーバ7がデータを入出力するデータベース或いはデータテーブルの構成を例示する。
【0066】
図9は、機器所在データベース711の構成例である。機器所在データベース711は、電源接続機器IDと所在地名を対応付ける。電源接続機器IDは、電源接続機器1を一意に識別する識別情報である。所在地名は、対応する電源接続機器1の所在地、即ち、設置場所を示す。所在地名は、対象者、あるいは、本安否確認システムの管理者等、人が認識する場所の名称であり、図9の例では、A事務所3階、B事務所4階、A事務所1階などとしている。本安否確認システムにおいて、この電源接続機器1の所在地名は、当該電源接続機器1のプラグ接続部から電力の供給を受けるPC8の位置及びPC8を使用中の対象者の所在に相当する情報として用いられる。
【0067】
図10は、従業員情報データベース712の構成例である。従業員情報データベース712は、従業員IDと使用電源接続機器IDと機器IDを対応付ける。従業員IDは、安否確認の対象者である従業員を一意に特定する識別情報である。使用電源接続機器IDは、対応する機器IDで識別される機器が接続されるプラグ接続部を識別する識別情報であり、電源接続機器IDと当該電源接続機器1に備えられた電流センサCS1を識別するセンサIDの組み合わせからなる。図10の例では、従業員ID=001と対応付けられた使用電源接続機器IDが091−04であり、電源接続機器ID=091で識別される電源接続機器1に備えられた電流センサCS1で電流が検出されるプラグ接続部に機器8−1が接続されること示している。機器IDは、対象者が使用する機器を一意に識別する識別情報である。
【0068】
図11は、電力パターンデータベースの構成例である。電力パターンデータベース713は、機器IDと機器の消費電力とを対応付ける。図11の機器の消費電力は、機器を使用している状態である「使用モード」の時の消費電力と、LCD(液晶ディスプレイ)のみ待機状態とした「LCDのみ省電力モード」の消費電力と、機器全体を待機状態とした「全省エネモード」の消費電力とを含む。このように電力パターンデータベース713は、機器が各モードによって取り得る消費電力のパターンを示している。
【0069】
図12は、消費電力推移テーブルの構成例である。消費電力推移テーブル714は、使用電力接続機器IDと消費電力の推移を対応付けている。消費電力の推移は、使用電力接続機器IDで識別されるプラグ接続部に接続された機器の消費電力を順次計測し、計測日時(時刻)と共に記憶する。図12の例では、計測時刻をti、消費電力をwi、但しiは自然数とし、ti/wiのように組み合わせて順次蓄積していくことで、時間の経過に伴う消費電力の推移を示している。
【0070】
図40は、使用状況テーブルの構成例を示している。使用状況テーブル715は、機器のモードの推移と使用状況を対応付けたものである。図40の例では、PC8のモードが「使用モード」→「省エネモード」→「使用モード」の順で推移した場合、「作業を中断して避難後、避難から戻り作業再開」といったPC使用状況であることを示す。また、PC8のモードが「使用モード」→「省エネモード」の順で推移した場合、「作業中断中」といったPC使用状況であることを示す。更に、PC8のモードが「使用モード」のまま変化がない場合、「作業を継続している」といったPC使用状況であることを示す。
【0071】
図13は、安否確認対象者データベースの構成例である。安否確認対象者データベース611は、従業員IDと、当該従業員IDで識別される対象者の宛先情報とを対応付ける。図13では、対象者のメールアドレスを登録した例を示している。なお、宛先情報は、メールアドレスに限らず、IPアドレスやコンピュータ名など、メッセージの宛先として利用出来るものであれば良い。また、複数の対象者に送信する場合には、グループ名やドメイン名などを宛先としてマルチキャストするものでも良い。
【0072】
図14は、安否確認状況一覧テーブルの構成例を示している。安否確認状況一覧テーブル612は、従業員IDと、安否情報とを対応付けている。安否情報は、対応する従業員IDで識別される対象者の安否を示す情報であり、図14の例では、安否確認のメールに対して対象者が返信したメールに基づく応答状況と、PC8の消費電力に応じて求めたPC使用状況とを有している。
【0073】
<処理フロー>
《安否確認サーバによる処理》
図15に安否確認サーバ6による安否確認処理のフローチャートを例示する。安否確認サーバ6は、管理者の開始操作等を契機にコンピュータプログラムを補助記憶装置(例え
ばHDD65)から読み出し、主記憶装置(例えばメモリ62)に展開して実行することで、以下の安否確認処理を実行する。
【0074】
安否確認サーバ6は、起動後、災害情報の入力があるまで待機し、災害情報が入力され、受け付けると(S610)、ステップS620へ移行し、安否確認状況一覧テーブルを初期化する。
【0075】
次に、安否確認サーバ6は、安否確認対象者DBから対象者の宛先情報を取得し、当該宛先情報に基づいて、安否の問合せ情報を送信する(S630)。
【0076】
この問合せ情報の送信後、安否確認サーバ6は、所定のタイミング(更新タイミング)か否かを判定し(S640)、所定のタイミングであれば以降の処理を実行する。ここで所定のタイミングとは、例えば災害時から所定時間毎のタイミングや、管理者の指示を受けたタイミングである。即ち、このタイミングを短い間隔で設定すれば安否確認状況一覧テーブルが頻繁に更新され、このタイミングを長い間隔で判定すれば、安否確認状況一覧テーブルの更新頻度が低く、処理負荷が抑えられる。
【0077】
そして所定のタイミングとなり(S640,Yes)、次のステップS650へ移行すると、安否確認サーバ6は、ステップS630で送信した問合せ情報に対する回答情報を対象者の端末から受信し、当該回答情報から安否情報を抽出して安否確認状況一覧テーブルを更新する。
【0078】
また、安否確認サーバ6は、対象者のPC使用状況の問合せを出退勤管理サーバ7に送信する(S660)。そして、出退勤管理サーバ7からPC使用状況の回答を受信し、当該回答から各対象者の状況を抽出して安否確認状況一覧テーブルに登録する(S670)。
【0079】
そして、管理者から終了命令が入力されたか否かを判定し(S680)、管理者から終了命令が入力されていない場合には(S680,No)ステップS640へ戻り、管理者から終了命令が入力された場合には(S680,Yes)、処理を終了する。
【0080】
また、図15のステップS610,S630,S650−S670の詳細について、図16−図20を用いて以下に説明する。
【0081】
先ず、図16に災害情報受付処理(図15のステップS610)の詳細を示す。安否確認サーバ6は、災害情報の入力を受ける。例えばネットワークを介して他のコンピュータから災害情報を受信する。或いは管理者により入力装置68から災害情報の入力を受ける(S611)。ここで災害情報とは、災害が生じたことを示す情報であり、例えば地震、津波、落雷といった災害の種別や、災害の発生時を含む情報が挙げられる。具体的には、安否確認サーバ6が、表示装置67に災害種別を示す選択肢を表示して管理者に選択を促し、選択された災害種別と選択された時刻を災害情報としても良い。
【0082】
安否確認サーバ6は、入力された災害情報に基づいて災害日時を求める。例えば災害情報から時刻を抽出する。或いは災害情報が管理者によって入力された時刻を災害日時とする。
【0083】
図17に安否の問い合わせ処理(図15のステップS630)の詳細を示す。安否確認サーバ6は、安否確認対象者DBから全てのメールアドレスを取得する(S631)。
【0084】
安否確認サーバ6は、取得した各メールアドレスを宛先とし、安否情報の応答を求める
メッセージを本文とし、回答を受けるためのアドレスを発信者アドレス(送信元)としてメールを作成し、電子メールとして送信メールサーバ(不図示)を介して送信する(S632)。ここで、安否情報の応答を求めるメッセージとしては、例えば「○○時○○分(災害日時)に地震(災害情報)がありました。安否の確認を行っていますので、所在地と被災状況を返信して下さい。」のように安否情報として所在地や被災状況を要求するメッセージが挙げられる。
【0085】
図18は、安否の回答を安否状況一覧テーブルに反映させる処理(図15のステップS650)の詳細を示す。安否確認サーバ6は、安否確認の回答を受けるために設定したアドレス宛に各対象者が返信した電子メールを受信サーバ(不図示)から取得する(S651)。
【0086】
次に安否確認サーバ6は、返信された電子メールから発信者アドレスを抽出し、当該発信者アドレスをキーワードとして安否確認対象者DBを検索して対応する対象者の識別情報、即ち従業員IDを特定する(S652)。
【0087】
そして、安否確認サーバ6は、返信された電子メールから安否情報を抽出し、従業員IDをキーとして安否確認状況一覧テーブルの対応するフィールドに安否情報を書き込んで安否確認状況一覧テーブルを更新する(S653)。ここで、安否情報の抽出は、例えばメール本文やタイトルを全て抽出するものでも良いし、自然言語処理により所在地と安否に関連する語を索出しても良い。また、「所在地=A事務所 状況=避難時に足を挫いた」や「安否情報=本社で無事です」のように、所定の見出し、例えば「安否情報=」に続けて所在地や対象者の状況等の安否情報を入力することとし、この見出しに続く文章を安否情報として抽出しても良い。更にHTMLやXML等のマークアップ言語で問い合わせのメールを作成して所定の入力欄に安否情報を入力して返信するように促し、返信されたメールの当該入力欄に記載されている文章を安否情報として抽出しても良い。また、無事な場合に返信を行うアドレスと無事ではない場合に返信を行うアドレスを別に用意しておき、メールが届いたアドレスに応じて当該対象者が無事か無事で無いか等を安否情報として抽出しても良い。
【0088】
なお、本実施形態では、安否の問い合わせを電子メールで行い、返信された電子メールに基づいて安否情報を取得したが、これに限らず、他の手段で安否情報を取得しても良い。例えば、各対象者の電話番号を安否確認対象者DBから取得し、IVR(Interactive Voice Response)で各電話番号宛に架電し、音声メッセージで安否情報の入力を促し、対象者が電話機のボタン操作によって入力したトーン信号に基づいて安否情報を取得する手段が挙げられる。この他、IPアドレスやコンピュータ名で特定されるPC8に対して安否確認サーバ6からメッセージを送信し、同様にIPアドレスやコンピュータ名を指定して対象者のPC8から安否確認サーバ6へ安否情報を送信する手段が挙げられる。
【0089】
図19は、PC使用状況の問合せ処理(図15のステップS660)の詳細を示す。安否確認サーバ6は、安否確認対象者DBから安否確認を行う対象者の識別情報、例えば全従業員IDを取得する(S661)。なお、ステップS661は、全従業員IDを取得することに限らず、安否確認状況一覧テーブルの回答状況(安否情報)のフィールドが初期状態、例えば「回答未」となっているレコードの従業員IDを抽出することとしても良い。
【0090】
そして、取得した従業員IDと災害日時を合わせ、PC8の使用状況を問い合わせる旨の情報と共に出退勤管理サーバ7に送信することでPC使用状況の問合せを行う(S662)。
【0091】
図20は、PC使用状況の回答を安否確認対象者DBに反映する処理(図15のステップS670)の詳細を示す。安否確認サーバ6は、出退勤管理サーバ7からPC使用状況の回答を受信し(S671)、当該PC使用状況の回答から従業員IDとPC使用状況を抽出し、従業員IDをキーとして安否確認状況一覧テーブルの対応するフィールドにPC使用状況を安否情報として書き込んで、安否確認状況一覧テーブルを更新する(S672)。
【0092】
なお、安否確認サーバ6は、更新された安否確認状況一覧テーブルの情報を出力するステップを実行しても良い。ここで、出力とは、例えば表示装置67に一覧表示させることや、通信制御部63から管理装置等の他のコンピュータへ電子メールやウェブページとして送信すること、プリンタ(不図示)から印刷させることが挙げられる。
【0093】
《出退勤管理サーバによる処理》
図21に出退勤管理サーバ7による出退勤管理処理のフローチャートを例示する。出退勤管理サーバ7は、管理者の開始操作等を契機にコンピュータプログラムを補助記憶装置(例えばHDD75)から読み出し、主記憶装置(例えばメモリ72)に展開して実行することで、以下の出退勤管理処理を実行する。
【0094】
出退勤管理サーバ7は、消費電力推移テーブルを初期化し、識別情報のフィールドに電源接続機器ID及びセンサIDを登録し、消費電力のフィールドを初期状態、例えばNull値とする(S710)。図41は、初期化直後の消費電力推移テーブルの状態を例示する。
【0095】
また、出退勤管理サーバ7は、各対象者と対応づけたセンサで検出した消費電力の推移を監視し、各対象者が使用するPC8の消費電力の推移を消費電力推移テーブルに登録する(S720)。
【0096】
更に、安否確認サーバ6からPC使用状況の問い合わせを受けた場合に、出退勤管理サーバ7は、消費電力推移テーブルに登録されたデータに基づき、各対象者のPC8の使用状況を求めて安否確認サーバ6に回答する(S730)。
【0097】
そして、管理者から終了命令が入力されたか否かを判定し(S740)、管理者から終了命令が入力されていない場合(S740,No)、出退勤管理サーバ7は、ステップS720へ戻ってステップS720,S730の処理を繰り返す。また、管理者から終了命令が入力された場合(S740,Yes)、出退勤管理サーバ7は処理を終了する。
【0098】
また、図21のステップS720,S730の詳細について、図22−図24を用いて以下に説明する。
【0099】
図22は、消費電力監視処理(図21のステップS720)の詳細を例示する。出退勤管理サーバ7は、中継器2を介して各対象者が使用するPC8の消費電力を電源接続機器1から取得する。例えば従業員情報DBを参照し、各対象者の従業員IDと対応付けられたセンサの識別情報を全て取得し、当該識別情報で識別されるセンサが検出した消費電力値を夫々の電源接続機器1から中継機を介して取得する(S721)。
【0100】
また、出退勤管理サーバ7は、取得した消費電力を取得した時間と共に、センサIDをキーにして消費電力推移テーブルの対応する消費電力のフィールドに記録する(S722)。この消費電力監視処理S720(S721,S722)は、図21に示したように繰り返され、順次消費電力の値を蓄積することで、時間経過に伴う消費電力の推移を記録する。
【0101】
図23は、PC使用状況の応答処理(図21のステップS730)の詳細を例示する。出退勤管理サーバ7は、先ず、安否確認サーバ6から「PC使用状況問い合わせ」を受信したか否かを判定し(S731)、受信していなければ(S731,No)処理を終了し、受信していれば(S731,Yes)、「PC使用状況問合せ」から災害日時を抽出する(S732)。
【0102】
また、出退勤管理サーバ7は、受信した「PC使用状況問合せ」から従業員IDを全て抽出し、従業員IDの数を求め変数Nに代入する(S733)。
【0103】
次に出退勤管理サーバ7は、カウンタの変数nを初期化して、例えば1とし(S734)、抽出したn番目の従業員IDをキーとして従業員情報DBを検索し、該当するレコードのセンサID及びPCのIDを読み出す(S735)。
【0104】
次に出退勤管理サーバ7は、読み出したセンサIDに応じて消費電力推移テーブルから消費電力のデータを取得し、PCのIDで特定されるPC8の使用状況を消費電力のデータに基づいて求める(S736)。
【0105】
そして、出退勤管理サーバ7は、従業員IDと判定したPC使用状況とを「PC使用状況回答」として安否確認サーバ6へ送信する(S737)。
【0106】
ステップS737でn番目の「PC使用状況回答」の送信が済むと、出退勤管理サーバ7は、カウンタの変数nをカウントアップして(S738)、変数nが変数Nを越えたか、即ち、全ての「PC使用状況回答」の送信が済んだか否かを判定する(S739)。ここで、「PC使用状況回答」の送信が一部でも済んでいなければ、即ち変数nが変数Nよりも大きくなければ(S739,No)、ステップS735に戻って、ステップS735−S738を繰り返する。一方、「PC使用状況回答」の送信が全て済んでいれば、即ち変数nが変数Nよりも大きければ(S739,Yes)、図23の処理を完了する。
【0107】
図24は、PC使用状況判定処理(図23のS736)の詳細を例示する。出退勤管理サーバ7は、ステップS735で従業員情報DBから索出したPCのIDをキーとして電力パターンDBから、該当するPC8におけるモード別の消費電力を示した電力パターンを取得する(S7351)。また、出退勤管理サーバ7は、ステップS735で従業員情報DBから索出したセンサIDをキーとして、消費電力推移テーブルを検索し、該当レコードの消費電力データを抽出する(S7352)。そして、出退勤管理サーバ7は、抽出した消費電力データに、災害日時と同一日のデータが無いかどうかを判定する(S7353)。ここで災害日時と同一日のデータが無ければ(S7353,Yes)、出退勤管理サーバ7は、PC使用状況を「未出勤」と判定して(S7357)、図24の処理を終了する。即ち、当該対象者が出社しておらず、PC8を使用する環境にないので、PC8の消費電力による安否確認の対象でないことを示す。
【0108】
一方、ステップS7353で災害日時と同一日のデータが有れば(S7353,No)、出退勤管理サーバ7は、消費電力推移テーブルから災害日時(時刻)以降のデータを抽出し、災害後消費電力データ推移とする(S7354)。
【0109】
そして、出退勤管理サーバ7は、センサIDによって特定される電力パターンと災害後消費電力データ推移とを照合して、PC8のモードの推移を求めてPC使用状況とする(S7355)。ここでPCのモードの推移を求めるとは、例えば、災害後消費電力データ推移として、各計測時間tiと組み合わせて記録された消費電力wiについて、消費電力wiが従業員IDで特定されるPC8において如何なるモードであるかを、計測時間ti
毎に判定することで、時間の経過に伴うモードの推移を求めたものである。また、出退勤管理サーバ7は、使用状況テーブル(図40)を参照して当該モードの推移と対応するPCの使用状況を求める。例えば、PC8のモードが「使用モード」→「省エネモード」→「使用モード」の順で推移した場合、「作業を中断し避難し、避難から戻り作業再開」といったPC使用状況とする。また、PC8のモードが「使用モード」→「省エネモード」の順で推移し、「使用モード」への復帰がなかった場合、「作業中断したまま」といったPC使用状況とする。更に、PC8のモードが「使用モード」のまま変化がなければ、「作業を継続している」といったPC使用状況とする。
【0110】
次に、出退勤管理サーバ7は、センサIDをキーとして機器所在DBを検索し、該当のレコードから所在を求め、PCの使用状況とする(S7356)。
【0111】
《PC8による処理》
図25は、PC8が「使用モード」から「省エネモード」へ移行し、「省エネモード」から「使用モード」へ復帰する処理のフローチャートを例示する。なお、PC8は、図25の処理を繰り返し実行する。
【0112】
先ず、PC8は、マウスやキーボード等の入力装置から入力の無い時間が所定時間(例えば10分)に達したか否かを判定し(S810)、所定時間に達していなければ(S810,No)、モードの移行をせずに「使用モード」を継続して図25の処理を終了する。一方、入力の無い時間が所定時間に達した場合(S810,Yes)、PC8は、「省電力モード」に移行し、LCDやHDDなど、所定手段への電力の供給を停止する(S820)。
【0113】
「省電力モード」中のPC8は、入力の有無を判定し、入力が無ければ(S830,No)、入力があるまで待機する。そして、入力が有れば(S830,Yes)、PC8は、「使用モード」へ復帰し、ステップS820で電力の供給を停止していたLCDやHDDなど、所定手段への電力の供給を再開する(S840)。
【0114】
「使用モード」へ復帰したPC8は、次に認証情報の入力を促す(S850)。例えばPC8は、IDとパスワードを入力するための認証用(ログイン用)画面を表示する。なお、この段階ではPC8が、認証用の表示を行い、認証以外の処理を制限するため、ユーザ(対象者)は認証情報を入力する以外の操作を行うことができない。
【0115】
そして、対象者がIDとパスワードを入力すると、PC8は、入力されたIDとパスワードを事前に登録されたデータと比較し(S860)、一致した場合にはログインし(S870、通常の作業を行える状態とする。
【0116】
本システムで用いるPC8は、入力が無い状態が続くと必ず「省電力モード」に移行し、「省電力モード」から「使用モード」に復帰する場合や起動する場合(不図示)に、必ず認証が必要であるように設定されている。従って、災害時に対象者が避難して、入力の無い状態が続くと、PC8が「省電力モード」となり、消費電力が下がるので、出退勤管理サーバがPC8の消費電力に基づいて、対象者がPC8を使用していないことを検出できる。また、「使用モード」の場合、「省電力モード」よりも消費電力が上がるので、出退勤管理サーバがPC8の消費電力に基づき、正規の対象者がPC8を使用していることを検出できる。
【0117】
《安否確認状況一覧テーブルの更新状態》
図26−図28,図14は、図15−図20の処理によって更新される安否確認状況一覧テーブルの更新状態を示す。
【0118】
先ずステップS620で初期化した直後の安否確認状況一覧テーブルは、図26に例示するように、従業員IDのフィールドに全ての対象者の従業員IDが登録され、安否情報のフィールドが全て「回答未」となった状態である。
【0119】
次に、ステップS653で安否情報が反映された安否確認状況一覧テーブルは、図27に例示するように、対象者による返信があった安否情報が登録された状態である。図27の例では、従業員ID004と005のレコードにおける安否情報のフィールドに「客先、負傷」「本社で無事です」と登録されており、従業員ID004,005で識別される対象者の安否が確認できる。しかし、安否確認の問い合わせに対して返信しない対象者も存在し、例えば従業員ID001−003で識別される対象者の安否情報は「回答未」となっており、安否が不明な状態である。
【0120】
そして、ステップS672でPC使用状況が安否情報として反映された安否確認状況一覧テーブルは、図14に例示するように、全ての各対象者について安否情報のフィールドにPC使用状況が登録された状態である。なお、本実施例1では、ステップS661で、全対象者についてPC使用状況の問い合わせを行ったが、これに限らず、回答未の対象者についてのみ、PC使用状況の問い合わせを行っても良い。この場合、ステップS672では、図28に例示されるように「回答未」のレコードにPC使用状況が登録される。
【0121】
これにより例えば、従業員ID001のようにPCの使用を再開した対象者や従業員ID003のようにPCの使用を継続している対象者は、「回答未」ではあるものの、PC8を使用していることが分かる。このように「回答未」であっても、PC8を使用しているのであれば、本人がPC8の設置箇所にいることが確認できる。また、PC8を使用している状況で、負傷したなどの問題が生じ、助けを求める連絡をしたい状況であれば、先ず安否の問い合わせに対して負傷している等の返信を行うはずである。即ちPC8を使用している状況で「回答未」ということは、負傷しているなどの切迫した状況では無く、対象者が無事であると推定できる。
【0122】
以上で述べたように、本実施例1によれば、出退勤管理サーバ7が対象者の使用するPC8の消費電力に応じて安否情報(PC使用状況)を求め、当該安否情報を安否確認サーバ6が安否確認状況一覧テーブルに反映させることで、PC使用状況が安否情報として確実に反映されるので、対象者が応答を怠って安否確認の精度が低下することを抑えることができる。
【0123】
また、安否確認サーバ6が安否の問い合わせを電子メールで全対象者に送信し、この回答を安否確認状況一覧テーブルに反映させると共に、出退勤管理サーバ7が求めたPC使用状況を安否確認状況一覧テーブルに反映させる構成としたことにより、対象者がメールの応答を怠った場合でもPC使用状況で安否を確認でき、出張等により対象者がPC8を使用していない場合でも応答メールによって安否を確認でき、高い精度で安否確認を行うことができる。
【実施例2】
【0124】
上記実施例1では、全ての対象者に対して安否確認の電子メールを送信して、この回答を安否確認状況一覧テーブルに反映させると共に、PC使用状況を安否確認状況一覧テーブルに反映させる構成とした。しかし、PC使用状況を求めた後、未出勤である対象者に安否確認の電子メールを送信しても良い。また、所在地毎に復帰していない対象者の割合を求め、復帰していない対象者の割合が所定条件を満たした場合に、この復帰していない対象者に安否確認の電子メールを送信しても良い。
【0125】
以下の実施例2は、対象者のPC使用状況を求めた後に安否確認問合せ対象者を決定し、この安否確認問合せ対象者のみに安否確認の電子メールを送信する以外の処理、およびシステムの構成は、前述の実施例1と同様である。そこで、同一の構成要素については、同一の符号を付す等してその説明を省略する。
【0126】
図29は、本実施例2における安否確認処理のフローを例示する。安否確認サーバ6は、起動後、災害情報の入力があるまで待機し、災害情報が入力され、受け付けると(S610)、ステップS620へ移行し、安否確認状況一覧テーブルを初期化する。即ち、安否確認状況一覧テーブルの従業員IDのフィールドに各従業員IDを登録し、回答状況のフィールドを――――とし、PC使用状況のフィールドをNullとする。
【0127】
次に、安否確認サーバ6は、所定のタイミング(更新タイミング)か否かを判定し(S640)、所定のタイミングであれば以降の処理を実行する。
【0128】
そして所定のタイミングとなり(S640,Yes)、次のステップS650へ移行すると、安否確認サーバ6は、後述のステップS676で以前の更新タイミングのときに送信した問合せ情報に対する回答情報を対象者の端末から受信し、当該回答情報から安否情報を抽出して安否確認状況一覧テーブルを更新する。
【0129】
また、安否確認サーバ6は、対象者のPC使用状況の問合せを出退勤管理サーバ7に送信する(S660)。そして、出退勤管理サーバ7からPC使用状況の回答を受信し、当該回答から各対象者の状況を抽出して安否確認状況一覧テーブルに登録する(S670)。
【0130】
このPC使用状況に基づいて安否確認サーバ6は、未出勤の対象者や基準よりも復帰が遅い対象者を安否確認問合せ対象者として決定する(S673)。また、安否確認サーバ6は、安否確認対象者DBから安否確認問合せ対象者の宛先情報を取得し、当該宛先情報に基づいて、安否の問合せ情報を送信する(S676)。
【0131】
そして、管理者から終了命令が入力されたか否かを判定し(S680)、管理者から終了命令が入力されていない場合には(S680,No)ステップS640へ戻り、管理者から終了命令が入力された場合には(S680,Yes)、処理を終了する。
【0132】
なお、図29のステップS610,S650−S670の詳細は、前述の図16,図18−図20と同じである。
【0133】
また、図30は、安否確認問合せ対象者決定処理(図29のS673)の詳細を例示する。先ず安否確認サーバ6は、宛先情報テーブル(図39)を初期化する(S601)。ここで宛先情報テーブルは、安否確認問合せ対象者の宛先情報、図39の例ではメールアドレスを記憶するテーブルであり、ステップS601の初期化時には、このメールアドレスを全て削除する。
【0134】
次に安否確認サーバ6は、安否確認状況一覧テーブルを参照し、PC使用状況が未出勤であり、且つ応答状況が――――であるレコードの従業員IDを抽出する(S602)。
【0135】
そして、抽出した従業員IDをキーとして安否確認対象者DBを検索し、該当するレコードのメールアドレスを取得し、当該メールアドレスを宛先情報テーブルへ登録する(S603)。
【0136】
また、避難後の復帰が基準よりも遅い対象者を判定し、この対象者の宛先情報(メール
アドレス)を宛先情報テーブルに登録する(S604)。
【0137】
更に、図31は、安否確認メールの送信処理(図29のS676)の詳細を例示する。先ず安否確認サーバ6は、宛先情報テーブルから安否確認問合せ対象者の宛先情報(メールアドレス)を読み取る(S605)。
【0138】
次に安否確認サーバ6は、読み取ったメールアドレス宛てに安否情報(所在及び被災状況)の応答を求める安否を問い合わせる電子メールを送信する(S606)。
【0139】
また、安否確認サーバ6は、安否を問い合わせる電子メールの宛先としたメールアドレスをキーとして安否確認対象者DBを検索し、該当するレコードから従業員IDを取得する(S607)。
【0140】
そして、安否確認サーバ6は、取得した従業員IDをキーにして安否確認状況一覧テーブルを検索し、該当するレコードの応答状況のフィールドを「未回答」とする(S608)。
【0141】
また、図32は、未復帰者の判定処理(図30のS604)の詳細を例示する。先ず安否確認サーバ6は、安否確認状況一覧テーブルを参照し、出退勤管理サーバの回答内容から、A事務所4階、B事務所1階等のように対象者が勤務する所定のエリアを1種類として、所在地の種類の数(所在種類数)をカウントする。また、安否確認サーバ6は、所在地毎に、使用中断中、使用再開、使用継続中といったPC使用状況別の数を求める(S6040)。例えばA事務所4階において、使用中断中が4件、使用再開が3件、使用継続中が2件のように集計する。
【0142】
次に、安否確認サーバ6は、所在種類数を変数Nに代入し(S6050)、カウンタの変数nを初期値、例えば1とする(6060)。
【0143】
そして、安否確認サーバ6は、所在地毎に集計したPC使用状況のうち、n番目の所在地について、「使用中断中の件数」と、その他のPC使用状況「(使用再開の件数+使用継続中の件数)×補正係数」とを比較する(S6070)。ここで補正係数は、「使用中断中の件数」が他のPC使用状況に対して所定の割合に達したか否かといった比較の基準を定める係数である。「使用中断中の件数」の方が少ないと判定した場合(S6080,Yes)、安否確認サーバ6は、安否確認状況一覧テーブルを参照し、n番目の所在地であり、PC使用状況が使用中断中であり、且つ応答状況が――――であるレコードの従業員IDを抽出する。そして、安否確認サーバ6は、抽出した従業員IDをキーとして安否確認対象者DBを検索し、該当するレコードのメールアドレスを取得し、当該メールアドレスを宛先情報テーブルへ登録する(S6090)。
【0144】
ステップS6090で未復帰者のメールアドレスの登録が済んだ場合、或いはステップS6080で「使用中断中の件数」が少なくないと判定した場合(S6080,No)、安否確認サーバ6は、カウンタの変数nをカウントアップして(S6100)、変数nが変数Nを越えたか否かを判定する(S6110)。即ち、全ての所在地について復帰の遅い対象者のメールアドレスを宛先情報テーブルに登録する処理が完了したか否かを判定する。ここで、宛先情報テーブルへ登録する処理が完了していなければ、即ち変数nが変数Nよりも大きくなければ(S6110,No)、ステップS6070に戻って、ステップS6070−S6100を繰り返する。一方、宛先情報テーブルへ登録する処理が完了していれば、即ち変数nが変数Nよりも大きければ(S6110,Yes)、図32の処理を終了する。
【0145】
図33−図38は、図29の処理によって更新される安否確認状況一覧テーブルの更新状態を示す。
【0146】
先ずステップS620で初期化した直後の安否確認状況一覧テーブルは、図33に例示されるように、従業員IDのフィールドに全ての対象者の従業員IDが登録され、安否情報のフィールドが全て「――――」、PC使用状況のフィールドが全てNullとされる。
【0147】
次に、ステップS670でPC使用状況が安否情報として反映されると、安否確認状況一覧テーブルは、図34に例示されるように、全対象者の安否情報のフィールドにPC使用状況が登録される。即ち、対象者の安否情報として、「未出勤」「PC使用継続」「停止中」などが登録される。これにより例えば、従業員ID001のようにPCの使用を継続している対象者は無事で、通常通りPC8を使用していることが分かる。
【0148】
そこで安否確認サーバ6は、「未出勤」となっている対象者に対して、ステップS676で安否確認のメールを送信する。ステップS676直後の安否確認状況一覧テーブルは、図35に例示されるように、従業員ID003と004のレコードにおける応答状況のフィールドに「未回答」と登録されており、安否確認のメールを送信して回答待ちの状態であることが示される。
【0149】
なお、この段階では、PC使用状況が「使用中断中」の対象者に対しては、まだ安否確認のメールを送信せず、応答状況が「――――」となっている。これは、避難した後、安全を確認してから所在地に戻って作業を開始するまでには、時間が必要なためである。
【0150】
そして、図36は、ステップS650で安否確認のメールに対する応答を反映させた安否確認状況一覧テーブルの状態を例示する。これにより例えば、従業員ID003のように出勤していない対象者の安否が確認できる。
【0151】
また、図37は、ステップS673で復帰が遅い人を安否確認問合せ対象としてステップS676で安否確認のメールを送信した直後の安否確認状況一覧テーブルの状態を例示する。図37の例では、従業員ID005のレコードにおける応答状況のフィールドに「未回答」と登録されており、安否確認のメールを送信して回答待ちの状態であることが示される。なお、従業員ID002は、図34の段階ではPC使用状況が「停止中」であったが、その後PCの使用を再開して、図37の段階では安否確認問合せ対象とならなかったことが示される。
【0152】
そして、図38は、PC使用状況が「停止中」であった対象者からのメールの応答をステップS650で反映させた安否確認状況一覧テーブルの状態を例示する。図38の例では、従業員ID005のように災害後、PC8を使用しなかった対象者の安否が確認できる。
【0153】
以上で述べたように、本実施例2によれば、出退勤管理サーバ7が対象者の使用するPC8の消費電力に応じて安否情報(PC使用状況)を求め、当該安否情報で安否が確認できない対象者にのみ安否確認サーバ6が安否確認のメールを送信する。これにより、安否確認のメールを送信する対象者を絞り込むことができ、安否確認のメールによるトラフィックを抑えることができる。また、災害後、通常通りPC8を使用している対象者は安否確認のメールに応答する必要がなくなり、煩わしさが解消される。
【0154】
また、復帰の遅い対象者に対して安否確認のメールを送信するか否かを所在地別の基準で判定できるので、適切に安否確認のメールを送信することができる。
<その他>
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
【0155】
(付記1)
プラグ接続部に供給される電流または電力を検出するセンサ、および、
前記センサが検出した検出値を出力するデータ出力部、を有する電源接続機器と、
前記電源接続機器から前記センサによる検出値を取得する通信部、
安否確認の対象者が使用する機器に前記プラグ接続部から供給する電流または電力の検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する手段、
前記対象者が使用する機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶する手段、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める手段、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶する手段
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録する手段
を有する情報処理装置と、を備える安否確認システム。
【0156】
(付記2)
前記情報処理装置が、前記対象者の安否を問い合わせる情報を当該対象者と対応する宛先へ送信する手段、
前記安否を問い合わせる情報に対する回答を受信する手段、及び
前記回答に基づく安否情報を前記安否確認テーブルに登録する手段、を備える付記1に記載の安否確認システム。
【0157】
(付記3)
前記機器の使用状態の推移を求めた対象者のうち、前記機器の使用状態が使用中でない対象者にのみ、前記安否を問い合わせる情報を送信する付記2に記載の安否確認システム。
【0158】
(付記4)
前記使用状態が使用中の機器に対する前記使用状態が停止中の機器の割合を求め、停止中の機器の割合が所定の割合となった場合に、当該停止中の機器を使用する対象者に前記安否を問い合わせる情報を送信する付記3に記載の安否確認システム。
【0159】
(付記5)
前記機器が、
所定期間使用されない場合に停止状態に移行する手段と、
停止状態から使用状態へ移行する場合に対象者の認証を行う手段とを備える付記1から4の何れかに記載の安否確認システム。
【0160】
(付記6)
安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得する通信部、
前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する手段、
前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶する手段、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める手段、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶する手段
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録する手段
を備える情報処理装置。
【0161】
(付記7)
前記対象者の安否を問い合わせる情報を当該対象者と対応する宛先へ送信する手段、
前記安否を問い合わせる情報に対する回答を受信する手段、及び
前記回答に基づく安否情報を前記安否確認テーブルに登録する手段、を備える付記6に記載の情報処理装置。
【0162】
(付記8)
前記機器の使用状態の推移を求めた対象者のうち、前記機器の使用状態が使用中でない対象者にのみ、前記安否を問い合わせる情報を送信する付記7に記載の情報処理装置。
【0163】
(付記9)
前記使用状態が使用中の機器に対する前記使用状態が停止中の機器の割合を求め、停止中の機器の割合が所定の割合となった場合に、当該停止中の機器を使用する対象者に前記安否を問い合わせる情報を送信する付記8に記載の情報処理装置。
【0164】
(付記10)
コンピュータが、
安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得するステップと、
前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶するステップと、
前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶するステップと、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求めるステップと、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶するステップと、
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録するステップと、
を実行する安否確認方法。
【0165】
(付記11)
前記対象者の安否を問い合わせる情報を当該対象者と対応する宛先へ送信するステップと、
前記安否を問い合わせる情報に対する回答を受信するステップと、
前記回答に基づく安否情報を前記安否確認テーブルに登録するステップと、を実行する付記10に記載の安否確認方法。
【0166】
(付記12)
前記機器の使用状態の推移を求めた対象者のうち、前記機器の使用状態が使用中でない対象者にのみ、前記安否を問い合わせる情報を送信する付記11に記載の安否確認方法。
【0167】
(付記13)
前記使用状態が使用中の機器に対する前記使用状態が停止中の機器の割合を求め、停止中の機器の割合が所定の割合となった場合に、当該停止中の機器を使用する対象者に前記安否を問い合わせる情報を送信する付記12に記載の安否確認方法。
【0168】
(付記14)
コンピュータに、
安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得するステップと、
前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶するステップと、
前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶するステップと、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求めるステップと、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶するステップと、
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【0169】
(付記15)
前記対象者の安否を問い合わせる情報を当該対象者と対応する宛先へ送信するステップと、
前記安否を問い合わせる情報に対する回答を受信するステップと、
前記回答に基づく安否情報を前記安否確認テーブルに登録するステップと、を実行する付記14に記載のプログラム。
【0170】
(付記16)
前記機器の使用状態の推移を求めた対象者のうち、前記機器の使用状態が使用中でない対象者にのみ、前記安否を問い合わせる情報を送信する付記15に記載のプログラム。
【0171】
(付記17)
前記使用状態が使用中の機器に対する前記使用状態が停止中の機器の割合を求め、停止中の機器の割合が所定の割合となった場合に、当該停止中の機器を使用する対象者に前記安否を問い合わせる情報を送信する付記16に記載のプログラム。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0172】
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
【符号の説明】
【0173】
1 電源接続機器
2 中継器
5 監視端末
6 安否確認サーバ
7 出退勤管理サーバ
8 機器
10 信号制御部
11 CPU
12 メモリ
13 通信制御部
14 AD変換部
21 CPU
22 メモリ
23A,23B 通信制御部
24 ドライブ装置
32 メモリ
34 ドライブ装置
61 CPU
62 メモリ
63 通信制御部
64 ドライブ装置
65 ハードディスク駆動装置
66 表示制御部
67 表示装置
68 入力装置
71 CPU
72 メモリ
73 通信制御部
74 ドライブ装置
76 表示制御部
77 表示装置
78 入力装置
601 安否情報管理部
602 安否問合せ部
603 安否応答処理部
611 安否確認対象者データベース
612 安否確認状況一覧テーブル
701 使用電力管理部
702 使用状態判定部
711 機器所在データベース
712 従業員情報データベース
713 電力パターンデータベース
714 消費電力推移テーブル
715 使用状況テーブル
801 モード判定部
802 認証部
803 モード制御部
CS1 電流センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ接続部に供給される電流または電力を検出する電源接続機器と、
前記電源接続機器から前記検出値を取得する通信部、
安否確認の対象者が使用する機器の電流または電力の検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する手段、
前記対象者が使用する機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶する手段、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める手段、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶する手段、
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録する手段、
を有する情報処理装置と、を備える安否確認システム。
【請求項2】
前記情報処理装置が、前記対象者の安否を問い合わせる情報を当該対象者と対応する宛先へ送信する手段、
前記安否を問い合わせる情報に対する回答を受信する手段、及び
前記回答に基づく安否情報を前記安否確認テーブルに登録する手段、を備える請求項1に記載の安否確認システム。
【請求項3】
前記機器の使用状態の推移を求めた対象者のうち、前記機器の使用状態が使用中でない対象者にのみ、前記安否を問い合わせる情報を送信する請求項2に記載の安否確認システム。
【請求項4】
前記使用状態が使用中の機器に対する前記使用状態が停止中の機器の割合を求め、停止中の機器の割合が所定の割合となった場合に、当該停止中の機器を使用する対象者に前記安否を問い合わせる情報を送信する請求項3に記載の安否確認システム。
【請求項5】
前記機器が、
所定期間使用されない場合に停止状態に移行する手段と、
停止状態から使用状態へ移行する場合に対象者の認証を行う手段とを備える請求項1から4の何れか1項に記載の安否確認システム。
【請求項6】
安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得する通信部、
前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶する手段、
前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶する手段、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求める手段、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶する手段、
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録する手段、
を備える情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得するステップと、
前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶するステップと、
前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶するステップと、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求めるステップと、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶するステップと、
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録するステップと、
を実行する安否確認方法。
【請求項8】
コンピュータに、
安否確認の対象者が使用する機器に供給する電流または電力の検出値を取得するステップと、
前記検出値を前記通信部から取得して時系列に記憶するステップと、
前記機器の使用状態と当該機器が消費する電流または電力の値とを対応付けて消費パターンとして記憶するステップと、
時系列に記憶した前記検出値を前記消費パターンと照合して、対象者が使用する機器の使用状態の推移を求めるステップと、
前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を記憶するステップと、
前記対象者が使用する前記機器の使用状態の推移と対応する安否情報を当該対象者の安否情報として安否確認テーブルに登録するステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2012−168736(P2012−168736A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29245(P2011−29245)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(591128763)株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ (57)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】