説明

定着装置の圧ローラ

【課題】定着装置の圧ローラにおいて、交換が必要な部品のみを交換できるようにすること。
【解決手段】圧ローラ6は、鉄芯8と、鉄芯8に外嵌される弾性体9とを有している。弾性体9の内周面13と鉄芯8の中間部12の外周面14とは、向かい合っている。外周面14に係合溝16が形成されるとともに、内周面13に上記係合溝16と係合し得る凸条17が形成されている。
【効果】鉄芯8と弾性体9とを鉄芯8の軸方向にずらすことで、鉄芯8から弾性体9を容易に取り外すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機などの画像形成装置に備えられる定着装置の圧ローラに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機などの画像形成装置には、電子写真方式により形成したトナー像を用紙に転写し、定着装置を用いて定着するものがある。通常、定着装置は、対をなす熱ローラと圧ローラとを有しており(たとえば、特許文献1,2参照)、当該ローラ対のニップに、トナー像が転写された用紙を通して加熱および加圧することで、トナー像を用紙に定着させるようになっている。
【0003】
上記圧ローラは、回転軸である鉄芯と、鉄芯の外周に固着されたソフトローラとを有している。鉄芯とソフトローラとは、インサート成形や接着剤によって固着されている。
また、ソフトローラの外周面には、たとえば、フッ素コーティングが施されており、この外周面が熱ローラに圧接されて、上記のニップを形成している。
【特許文献1】特開2002−318501号公報
【特許文献2】特開2002−318502号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、ソフトローラの外周部は、熱ローラからの熱や圧接力によって劣化を生じ易く、当該ソフトローラを定期的に交換する必要がある。しかしながら、ソフトローラは、鉄芯と固着されているため、ソフトローラのみを交換することができず、鉄芯も一緒に、すなわち、圧ローラ自体を交換する必要があり、無駄が生じている。
また、圧ローラを廃棄処分する際には、ソフトローラを鉄芯から取り外す必要があるが、この取り外し作業に手間がかかってしまう。
【0005】
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、交換が必要な部品のみを交換することのできる定着装置の圧ローラを提供することを目的とする。
この発明の別の目的は、弾性体の交換にかかる手間を低減することのできる定着装置の圧ローラを提供することにある。
この発明のさらに別の目的は、メンテナンスにかかる費用を低減することのできる定着装置の圧ローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、トナー像が転写された用紙(P)を加熱および加圧することによりトナー像を用紙に定着させる定着装置(3)において、上記加熱および加圧を行うために、熱ローラ(5)と対をなす圧ローラ(6)であって、軸方向に伸びた鉄芯(8)と、鉄芯に外嵌される円筒状の弾性体(9)と、を有し、上記鉄芯の外表面(14)には、軸方向に伸びた係合溝(16)が形成され、上記弾性体の内表面(13)には、上記鉄芯の係合溝と係合し得る、軸方向に伸びた凸条(17)が形成されていて、上記鉄芯に対して上記弾性体は取り外し可能に嵌合されていることを特徴とする定着装置の圧ローラである。
【0007】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、弾性体と鉄芯とを鉄芯の軸方向にずらすという簡易な作業で、弾性体を鉄芯から容易に取り外すことができる。これにより、弾性体の交換作業にかかる手間を低減することができる。また、圧ローラのうち、劣化を生じた弾性体のみを交換でき、鉄芯を交換せずに済む。したがって、交換の必要な部品のみを交換できて無駄がなく、メンテナンスにかかる費用を低減することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記係合溝は複数設けられ、上記凸条は、係合溝にあわせて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置の圧ローラである。
この構成によれば、弾性体と鉄芯との連結をより強固なものにでき、弾性体が、鉄芯に対して擦れてしまうことをより確実に防止できる。
請求項3記載の発明は、上記係合溝の幅(W1)は、上記対をなす熱ローラと圧ローラとのニップの幅(W2)よりも狭くされていることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置の圧ローラである。
【0009】
この構成によれば、係合溝に係合した凸条の弾性変形量を小さくでき、その結果、弾性体が鉄芯と擦れてしまうことをより確実に防止することができる。
請求項4記載の発明は、トナー像が転写された用紙を加熱および加圧することによりトナー像を用紙に定着させる定着装置において、上記加熱および加圧を行うために、熱ローラと対をなす圧ローラ(6A)であって、弾性体で形成された円柱状ローラ(18)と、円柱状ローラの軸方向に伸び、円柱状ローラの外表面(22)に接して円柱状ローラを回転可能に支持する複数の支持軸(19,20)と、上記複数の支持軸のうち少なくとも1つ(20)を、上記円柱状ローラに押し当てる方向に付勢する付勢手段(21)と、を有することを特徴とする定着装置の圧ローラである。
【0010】
この構成によれば、円柱状ローラと各支持軸とは、互いの外表面で接しているため、円柱状ローラを支持軸から抜き取る作業が必要なく、円柱状ローラ(弾性体)の交換作業にかかる手間が少なくて済む。また、圧ローラのうち、長年の使用により劣化を生じた円柱状ローラのみを交換でき、支持軸を交換せずに済む。したがって、交換の必要な部品のみを交換できて無駄がなく、メンテナンスにかかる費用を低減することができる。さらに、円柱状ローラの内部に支持軸などの剛体を挿通する必要がないので、円柱状ローラの交換がより容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる定着装置を備える複写機の概略構成を示す図解的な正面図である。複写機1は、電子写真方式によって、画像データに基づくトナー像を形成して用紙Pに転写し、転写したトナー像を用紙Pに定着させることにより、所定の画像を用紙Pに形成するものである。
【0012】
なお、以下では、「上」または「下」というときは、図1の上下方向UDに沿う方向における上下をいうものとする。
複写機1は、感光体ドラム2と、定着装置3と、これら感光体ドラム2および定着装置3を収容するハウジング4とを有している。
感光体ドラム2は、その軸方向(図1の紙面に垂直な方向)に長い筒状に形成されている。画像形成時、感光体ドラム2の外周面には、所定の画像データに基づくトナー像が形成され、このトナー像は、たとえば、転写位置Tで用紙Pに転写される。
【0013】
転写位置Tを通過した用紙Pは、定着装置3に送られ、トナー像が定着されるようになっている。定着装置3は、感光体ドラム2と平行に延びる熱ローラ5と圧ローラ6とを有しており、これら熱ローラ5および圧ローラ6は対をなしている。熱ローラ5内には、熱ローラ5を加熱するためのヒータ7が設けられている。圧ローラ6は、熱ローラ5の下方に配置されており、熱ローラ5に圧接されている。これにより、圧ローラ6と熱ローラ5との間にニップNが形成されている。
【0014】
定着装置3に送られた用紙Pは、ニップNを通過する際、熱ローラ5および圧ローラ6によって、加熱・加圧され、用紙Pにトナー像が定着される。定着装置3を通過した用紙Pは、複写機1から排出され、画像形成動作が完了する。
図2は、単品の圧ローラ6を用紙Pの搬送方向に見た図であり、図3は、図2のA−A線に沿う縦断面図である。図2および図3を参照して、圧ローラ6は、鉄芯8と、鉄芯8に外嵌される弾性体9とを有している。
【0015】
鉄芯8は、ステンレス材などの金属により形成された、軸方向に長い丸棒部材である。鉄芯8の一端部10および他端部11は、それぞれ、当該鉄芯8の中間部12よりも小径に形成されており、図示しない軸受などを介して、ハウジング4(図1参照)に回転可能に支持されている。
弾性体9は、シリコンゴムなどの弾性部材によって形成された、軸方向に長い円筒状の部材である。弾性体9は、鉄芯8の中間部12に嵌め合わされている。弾性体9の内周面13と鉄芯8の中間部12の外周面14(外表面)とは、向かい合っている。弾性体9と鉄芯8とは、それぞれの軸線が重ね合わされている。
【0016】
弾性体9の外周面15には、フッ素をコーティングして形成された表面層が設けられている。この外周面15の一部は、熱ローラ5の外周面に圧接されてくぼむようになっている(図3において、くぼんだ状態の外周面15を2点鎖線で図示)。当該くぼんだ部分に上記のニップNが形成されている。
この実施形態の特徴の1つは、鉄芯8と弾性体9とを、一体回転可能に、かつ、鉄芯8から弾性体9を容易に取り外すことができるように嵌合している点にある。
【0017】
具体的には、鉄芯8の中間部12の外周面14に係合溝16が形成されるとともに、弾性体9の内周面13に、上記係合溝16と係合し得る凸条17が形成されている。
係合溝16は、鉄芯8の周方向に等間隔に複数(たとえば、4つ)設けられている。各係合溝16は、中間部12の軸方向の全域に亘って、鉄芯8の軸線と平行に伸びている。各係合溝16は、外周面14から鉄芯8の径方向に沿って所定の深さDを有している。
【0018】
各係合溝16の幅W1(鉄芯8の周方向における各係合溝16の長さ)は、ニップNの幅W2(弾性体9の周方向におけるニップNの長さ)よりも狭くされている(W1<W2)。
凸条17は、係合溝16にあわせて複数(4つ)設けられている。これらの凸条17は、上記複数の係合溝16に対応する位置に配置されている。具体的には、凸条17は、弾性体9の内周面13の周方向に等間隔に配置されている。
【0019】
各凸条17は、弾性体9の軸方向の全域に亘って、弾性体9の軸線と平行に伸びている。各凸条17の、弾性体9の内周面13からの高さは、係合溝16の深さDの値と略同じにされている。各凸条17の幅(弾性体9の周方向における各凸条17の長さ)は、鉄芯8の係合溝16の幅W1の値と略同じにされている。
以上説明したように、この実施形態によれば、弾性体9と鉄芯8とを鉄芯8の軸方向にずらすという簡易な作業で、弾性体9を鉄芯8から容易に取り外すことができる。これにより、弾性体9の交換作業にかかる手間を低減することができる。
【0020】
また、圧ローラ6のうち、長年の使用により劣化を生じた弾性体9のみを交換でき、鉄芯8を交換せずに済む。したがって、交換の必要な部品のみを交換できて無駄がなく、メンテナンスにかかる費用を低減することができる。
さらに、係合溝16を複数設けるとともに、凸条17を係合溝16にあわせて複数設けているので、弾性体9と鉄芯8との連結をより強固なものにでき、弾性体9が、鉄芯8に対して擦れてしまうことをより確実に防止できる。
【0021】
また、係合溝16の幅W1をニップNの幅W2よりも狭くしていることにより、係合溝16に係合した凸条17の弾性変形量を小さくでき、その結果、弾性体9が鉄芯8と擦れてしまうことをより確実に防止することができる。
図4は、この発明の別の実施形態の要部の図解的な平面図である。図5は、図4のB−B線に沿う縦断面図である。なお、以下では、図1〜図3に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0022】
図4および図5を参照して、圧ローラ6Aは、熱ローラ5と対をなして配置されている。この圧ローラ6Aは、円柱状ローラ18と、第1および第2の支持軸19,20(複数の支持軸)と、ばね部材21(付勢手段)とを有している。
円柱状ローラ18は、シリコンゴムなどの弾性体で形成された、軸方向に長い中実の部材である。円柱状ローラ18の外周面22(外表面)には、フッ素をコーティングして形成された表面層が設けられている。この外周面22は、その一部が熱ローラ5の外周面に圧接されてくぼむようになっている(図5において、くぼんだ状態の外周面22を2点鎖線で図示)。当該くぼんだ部分にニップNが形成されている。
【0023】
第1および第2の支持軸19,20は、それぞれ、円柱状ローラ18を回転可能に支持するためのものである。第1および第2の支持軸19,20は、それぞれ、鉄などの金属部材で形成された、軸方向に長い丸棒部材であり、円柱状ローラ18よりも小径に形成されて、円柱状ローラ18の軸方向に伸びている。第1および第2の支持軸19,20は、それぞれ、その軸方向への移動が規制されている。各支持軸19,20の外周面23,24は、円柱状ローラ18の外周面22に当接しており、両者が転がり接触するようになっている。
【0024】
第1の支持軸19の外周面23と、円柱状ローラ18の外周面22とは、第1の接触部C1で当接している。第2の支持軸20の外周面24と、円柱状ローラ18の外周面22とは、第2の接触部C2で当接している。
第1および第2の接触部C1,C2は、円柱状ローラ18の中心軸線Sを通る鉛直面P1を挟んで配置されるとともに、中心軸線Sを通る水平面P2の下方に配置されている。
【0025】
第1の支持軸19は、その両端部に取り付けられた軸受25,26などを介して、ハウジングに回転可能に支持されている。
第1の支持軸19の両端部には、環状のスペーサ27,28が外嵌されて固定されている。一方のスペーサ27は、軸受25と円柱状ローラ18の一端面との間に挟まれており、当該一端面と円柱状ローラ18の軸方向に対向している。同様に、他方のスペーサ28は、軸受26と円柱状ローラ18の他端面との間に挟まれており、当該他端面と円柱状ローラ18の軸方向に対向している。
【0026】
また、円柱状ローラ18の軸方向において、一対のスペーサ27,28間の距離は、円柱状ローラ18の軸方向の全長よりも長くされている。
上記の構成により、円柱状ローラ18は、その軸方向に関して、一対のスペーサ27,28よりも外側に移動することが規制されている。
第2の支持軸20は、その両端部に取り付けられた軸受29,30などを介して、ハウジング4に、回転可能かつ揺動可能に支持されている。たとえば、軸受29,30は、アーム部材32,33の一端部に支持されており、アーム部材32,33の他端部は、上記ハウジング4に回動可能に支持されている。
【0027】
ばね部材21は、たとえば、圧縮コイルばねからなる。ばね部材21の一端は、たとえば、ハウジング4に固定され、他端は、第2の支持軸20の外周面24に接して付勢力を付与している。この付勢力の方向は、図5の白抜き矢印に示すように、第2の支持軸20の外周面24を円柱状ローラ18の外周面22に押し当て、かつ、押し当てられた円柱状ローラ18の外周面22が、熱ローラ5の外周面に押し当てられる(圧接される)方向とされている。
【0028】
以上説明したように、この実施形態によれば、円柱状ローラ18と各支持軸19,20とは、互いの外周面22,23,24で接しているため、円柱状ローラ18を各支持軸19,20から抜き取る作業が必要なく、円柱状ローラ18の交換作業にかかる手間が少なくて済む。
また、圧ローラ6Aのうち、長年の使用により劣化を生じた円柱状ローラ18のみを交換でき、各支持軸19,20を交換せずに済む。したがって、交換の必要な部品のみを交換できて無駄がなく、メンテナンスにかかる費用を低減することができる。
【0029】
さらに、円柱状ローラ18の内部に支持軸などの剛体を挿通する必要がないので、円柱状ローラ18の交換がより容易である。また、円柱状ローラ18の肉厚をより多くすることができ、熱ローラ5との圧接により形成されるニップNの幅を、より多く確保することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0030】
たとえば、図1〜図3に示す実施形態において、弾性体9の外周面15にフッ素コーティングを施して表面層を設ける代わりに、弾性体9にフッ素チューブを外嵌してもよい。また、係合溝16および凸条17のそれぞれの数は、1,2または3つでもよいし、5つより多くてもよい。さらに、係合溝16の幅W1は、熱ローラ5と圧ローラ6とのニップNの幅W2と同じでもよいし、幅W2よりも広くされていてもよい。
【0031】
また、図4および図5に示す実施形態において、円柱状ローラ18の外周面22にフッ素コーティングを施して表面層を設ける代わりに、円柱状ローラ18にフッ素チューブを外嵌してもよい。さらに、第1および第2の支持軸19,20に加え、1または2以上の支持軸をさらに設けてもよい。この場合、水平面P2より上方に配置される支持軸を設けてもよい。また、ばね部材21によって、円柱状ローラ18に向けて付勢される支持軸の数は、2つ以上でもよい。さらに、付勢手段として、コイルばね以外のばねなどの他の弾性部材を用いてもよい。
【0032】
その他、本発明は、プリンタなどの他の画像形成装置に備えられる定着装置の圧ローラに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の一実施形態にかかる定着装置を備える複写機の概略構成を示す図解的な正面図である。
【図2】単品の圧ローラを用紙の搬送方向に見た図である。
【図3】図2のA−A線に沿う縦断面図である。
【図4】この発明の別の実施形態の要部の図解的な平面図である。
【図5】図4のB−B線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
3 定着装置
5 熱ローラ
6,6A 圧ローラ
8 鉄芯
9 弾性体
13 (弾性体の)内周面(内表面)
14 (鉄芯の中間部の)外周面(外表面)
16 係合溝
17 凸条
18 円柱状ローラ
19 第1の支持軸
20 第2の支持軸
21 ばね部材(付勢手段)
22 (円柱状ローラの)外周面(外表面)
N ニップ
P 用紙
W1 (係合溝の)幅
W2 (ニップの)幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像が転写された用紙を加熱および加圧することによりトナー像を用紙に定着させる定着装置において、上記加熱および加圧を行うために、熱ローラと対をなす圧ローラであって、
軸方向に伸びた鉄芯と、
鉄芯に外嵌される円筒状の弾性体と、を有し、
上記鉄芯の外表面には、軸方向に伸びた係合溝が形成され、
上記弾性体の内表面には、上記鉄芯の係合溝と係合し得る、軸方向に伸びた凸条が形成されていて、上記鉄芯に対して上記弾性体は取り外し可能に嵌合されていることを特徴とする定着装置の圧ローラ。
【請求項2】
上記係合溝は複数設けられ、
上記凸条は、係合溝にあわせて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置の圧ローラ。
【請求項3】
上記係合溝の幅は、上記対をなす熱ローラと圧ローラとのニップの幅よりも狭くされていることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置の圧ローラ。
【請求項4】
トナー像が転写された用紙を加熱および加圧することによりトナー像を用紙に定着させる定着装置において、上記加熱および加圧を行うために、熱ローラと対をなす圧ローラであって、
弾性体で形成された円柱状ローラと、
円柱状ローラの軸方向に伸び、円柱状ローラの外表面に接して円柱状ローラを回転可能に支持する複数の支持軸と、
上記複数の支持軸のうち少なくとも1つを、上記円柱状ローラに押し当てる方向に付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする定着装置の圧ローラ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−171638(P2006−171638A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−367666(P2004−367666)
【出願日】平成16年12月20日(2004.12.20)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】