説明

容易に取り付けおよび取り外し可能な引き出し用の連結的な隅固定具

本発明は、引き出しの側部パネル(3)を後部パネルに連結する連結的な隅固定具に関し、その保持部は、当該側部パネルの最終部分上に添付される前述の保持部(7)の前方の内部領域の中にある底部に対してバネを特徴付ける傾斜とともに設計されることが好ましい柔軟なツメ(7.1)、および、その側面の内部で互いに特定の距離を空けた少なくとも2つの保持鉤(7.2)を含む。連結的な隅固定具(7)は、保持部の鉤(7.2)と柔軟なツメ(7.1)に面する前面上における少なくとも1つの保持穴、その側面に順次下へ一つずつ配置されることが好ましい、実際に当該保持部に取り付けられ/それから取り外される前述の連結的な隅固定具(6)および穴(6.4)または複数の穴(6.2、6.3)、および、後部パネルに向けられ、引き出しの側部パネル(3)を互いに対して引っ張るための固定キット(6.1)上にある後部パネル上の栓頭部(11)上に取り付けられる角度を有する穴(6.6)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引き出しの側部パネルを後部パネルに連結させる連結的な隅固定具に関する。より具体的には、本発明は、当該連結的な隅固定具が、完全に引き出しの側部パネルおよび後部パネルに容易に取り付けられるかそこから取り外されるように、引き出しの側部パネルの上に取り付けられ、引き出しの後部パネルの上に添付される保持部に関する。
【背景技術】
【0002】
当該引き出しは、下部パネル、前部パネル、前記前部パネルに面する後部パネル、当該引き出しの開閉方向に縦方向に配置される一対の対称的な側部パネルから成る。従来技術は、一方のパネルを他方のパネルにねじ込むことによって、引き出しの後部パネルを係合させるか当該パネルを適合させる、引き出しの側部パネルを用いる。本分野の米国特許第4712942号の図1では、連結的な下位部は、互いに関連して2つのパネルを配置すると定義されている。この目的において、側部パネルおよび後部パネルの上に導管が作成され、それ故、前述の導管は、引き出しの隅部を接合するように、当該導管と連結的な下位部の上にある導管と係合させることによって連結される。引き出しの側部パネルは一直線であり、構成要素を全く含まないということが分かる。当該引き出しは、進歩する現代生活および科学技術とともに、かつこれらの目的に沿って様々な受容力を得るように作成され、引き出しの側部パネルは構造的および形式的に修正される。現代生活において、引き出しは、引き出しがゆっくり閉まることを可能にする遅延剤、引き出しが完全に閉まることを保証する閉鎖システム、および、それを通じて引き出しを上下左右方向に調節することができる調節システム(本発明に関連しないため表示せず)とともに用いられる。一般的に、遅延剤および引張システムは、引き出しの両側にある金属の側部パネルの内部に添付される基板の下方に配置され、当該調節システムは基板の上方に配置される。この時点での問題は、この設計を有する側部パネルを引き出しの後部パネルに添付することであり、様々な連結的な構成要素がこの目的のために開発された。欧州特許第0664982号、国際公開第WO2008/028812号、および欧州特許第1932448号は、本分野で既に保証されているということが知られている。欧州特許第0664982号では、クリップを有する(軸受体の構造を伴う)保持構成部に引き出しの側部パネルを取り付けることができ、取り付けキットと平行な方向でいわゆる本体部を後部パネルの後部に向けることができ、この時点では、軸受部にあるクリップを孔から取り外すことは非常に困難であり、ねじ込むことによって取り付けキットを後部パネルに取り付けることは不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本技術の現在の状況を考慮すると、本発明の目的は、引き出しの後部に向けることができ、かつ、いかなる道具も用いない一方で、取り付けの最中に引き出しの側部パネルを引っ張り、このようにして、取り付け失敗を一掃する引き出しに必要な全てのこのような機能を発揮するより剛直な連結を保持して引き出しの後部に取り付るか、そこから取り外すことができる、金属の側部パネルに容易に添付することができる保持部、および内部に添付される基板、ならびに、前述の保持部に容易に取り付けられるか、そこから取り外される本体設計の連結的な隅固定具を得ることである。
【0004】
本発明の別の目的は、前述の本体設計から後部パネルに平行に配置される固定キット、引き出しの側部パネルの上に固定される保持部に面する壁上に、一方のパネルを他方のパネルの下に異なる高さで配置される鉤部、および、後部にある引き出しの前面方向に面する側壁上に、バネ受容力を有する傾斜面の内部に形成されることが好ましいツメに取り付けることができる保持部を含む本体の構造を有する連結的な隅固定具である。
【0005】
本発明の1つの別の目的は、本発明が、前述の連結的な隅固定具を保持部上にある柔軟なツメ上に据え付けるためのその前面上にある穴と、これの上方にある他の鉤に対応する別の穴を含む状態で、側部領域上にある前述の保持部上の鉤上に底部に向かってともに据え付けられる、底部にある間隙を含む別の穴も含むことであり、このようにして、連結的な固定具の保持部への取り付けを容易に維持することができる。
【0006】
本発明の1つの別の目的は、本発明が、保持部を側部パネル内に固定するために、基板上にある隆起に取り付けられる溝部を含むことと、同様に、本発明が、側部パネルの頂部に形成される穴に容易に挿入するためのツメ、好ましくは、最終的に基板の側部領域にある間隙内に添付するために、自分自身で側部パネルにバネを取り付けることができる柔軟な傾斜したツメを有するツメを含むことである。本発明の他の用途では、保持部の頂部において穴が利用可能であり、その穴は側部パネルの内部の(頂部における)穴と整列され、その保持部は上方のピンを用いて側部パネルに添付される。
【0007】
前述の目的を達成するために、本発明に関連する全ての利点とともに構造上および特性上の詳細が、以下に示される参考文献および図を参照することによって、詳細な明細書のおかげでより明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】当該引き出しの斜視画像。
【図2】取り外した当該引き出しの斜視画像。
【図3】取り外した形態の側部パネルおよび保持部の斜視画像。
【図4】取り付けた形態の側部パネルおよび保持部の斜視画像。
【図5】取り付けた形態の側部パネルおよび保持部の下方からの斜視画像。
【図6】取り外した形態の代替の保持部を有する側部パネルの斜視画像。
【図7】連結的な隅固定具および保持部の斜視画像。
【図8】連結的な隅固定具および当該引き出しの後部パネルの前面斜視図。
【図9】連結的な隅固定具および当該引き出しの後部パネルの後面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および2では、当該引き出しの遠近法による取り付けおよび取り外しの画像が示される。その画像に基づき、引き出し(1)は、下部パネル(5)、前部パネル(2)、前記前部パネルに面する後部パネル(4)、前記引き出しの開閉と同じ方向に縦方向に配置される一対の対称的な側部パネル(3)、前記引き出しの隅部を接合することができるように、前記側部パネルに添付することができる対称的な一対の保持部(7)、前述の保持部を用いて前記引き出しの後部パネルに添付することができる、二重本体設計を有する連結的な隅固定具(6)、および、前記引き出しの開閉を可能にする、前記引き出しの側部パネルの内部にある基板(9)に連結することができる二重レールシステム(8)から成る。
【0010】
側部パネルおよび保持部の取り外しおよび取り付けの斜視図は、図3、4、および5に示される。本図に基づいて側部パネル(3)内に添付される基板(9)はレール(8)に連結されてよく、引き出しの調節システム、および引き出しの遅延剤および閉塞機構(本発明に関連しないので、調節システム、遅延剤、および閉塞機構に関する図は全く表示されていない)を固定するための支持体としての役割を果たすことができる。前述の図では、保持部(7)を基板(9)に添付するために、隆起(9.1)が前記基板上に形成され、固定穴(9.2)が前記保持部のツメ(7.4)に面する側部領域上に形成される。従って、前期保持部の溝部(7.6)を通過される基礎隆起(9.1)は、側部パネル(3)の内部で保持部(6)を中心に置き、側部パネル(3.1)の導管を用いて整列される保持部の導管(7.5)はピン(10)を用いて連結される。代替の構成(図6)では、全体の柔軟な隆起(7.7)は、弾力性を特徴付け、好ましくは傾斜面も有する保持部の頂部に形成され、それ故、ピン(10)を一切用いずに、保持部(7)は側部パネルの導管(3.1)の上に取り付けられる。それ故、保持部(7)は基板(9)上にある側部パネル(3)の中に突っ込まれる場合、前記保持部の柔軟な隆起(7.7)はより低く傾いて前記パネルを通じて移動し、前記頂部における導管(3.1)が到達され、跳ね、導管(3.1)から抜け出す場合、それによって、当該導管は側部パネル(3)の頂部に添付することを実行することができる。
【0011】
図7では、連結的な隅固定具(6)および前記保持部の斜視図が示される。本図に基づいて、保持部(7)の連結が前記連結的な隅固定具を用いて側部パネル(3)で後部パネル(4)に固定されるために、側部パネル(3)の最後の部分にある保持部(7)の内部で、底部に向かって傾斜した特徴付けるバネとともに設計されることが好ましい柔軟なツメ(7.1)、互いに特定の距離を空け、順次下へ一つずつのような異なる高さに配置されることが好ましく、この設計に面する、側面の内部の少なくとも2つの保持鉤(7.2)、本体構造の連結的な隅固定具(6)のための引き出しの内部に面するより広い部分にある、保持部(7)の柔軟なツメ(7.1)のための穴(空隙)(6.4)が、前記鉤と同じ方向にある連結的な隅固定具の側部上の鉤(7.2)に面し得る、順次下へ一つずつのような異なる高さに穴(6.2、6.3)と同様に形成される。その上、導管(6.5)は前記連結的な隅固定具の側部パネル上に形成され、中心化用ツメ(7.3)はこれに面する保持部の内部に設けられ、それによって、前記連結的な隅固定具の側面上の導管(6.5)は中心化ツメ(7.3)の上方を通るように作成され、より容易な取り付けを可能にすることができるだろう。
【0012】
図8では、前記連結的な隅固定具および前記引き出しの後部パネルの前面斜視図が示され、図9では、後方からのその斜視画像が示される。所定の図に基づいて、連結的な隅固定具(6)上で角度を有する取り付け穴(6.6)を含む添付キット(6.1)を、互いに向かい合う前記引き出しの側部パネル(3)上の保持部(7)から、後部パネル(4)に向けられることによって、前記後部パネル上の栓頭部(11)上に取り付けることができ、それによって、ねじ込むことなく、前記連結的な隅固定具を角度を有する取り付け穴から前記後部パネルに添付することができ、互いに向かって前記側部パネルを引っ張ることで剛直な引き出しを維持することができる。最終的に、添付キット(6.1)上の締め付け用ツメ(6.7)は、任意の道具で前記後部パネル上を打つことによって、栓頭部(11)の角度を有する穴(6.6)の外に出ることを防止される。
【符号の説明】
【0013】
1 引き出し
2 前部パネル
3 側部パネル
3.1 導管
4 後部パネル
5 底部パネル
6 連結的な隅固定具
6.1 固定キット
6.2 穴
6.3 穴
6.4 穴
6.5 導管
6.6 角度を有する取り付け穴
6.7 締め付け用ツメ
7 保持部
7.1 柔軟なツメ
7.2 保持鉤
7.3 中心化用ツメ
7.4 配置用ツメ
7.5 導管
7.6 溝部
7.7 柔軟な隆起末端
8 レールシステム
9 基板
9.1 隆起
9.2 柔軟な穴
10 ピン
11 栓頭部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部パネル(5)、前部パネル(2)、前記前部パネルに面する後部パネル(4)、および、対称的に整列され、その起動群上に配置される図中の調節システムを前記パネルに搭載するように、二重側部パネル(3)によって形成される引き出しの側部パネルの連結を可能にする、保持部を有する連結的な隅固定具であって、
側部パネル(3)の最終部分上に添付される前述の保持部(7)の前方の内部部分であって、柔軟なツメ(7.1)は傾斜とともに設計されることが好ましい底部に向かってバネを特徴付けるように配置され、同様にその側面の内部に含まれるのは、互いに特定の距離を空け、順次下へ一つずつのような高さに配置されることが好ましい、少なくとも2つの保持鉤(7.2)によって特徴付けられ、
前記保持鉤(7.2)に面する前述の連結的な隅固定具(6)であって、前記柔軟なツメ(7.1)は、その前面領域上にある少なくとも1つの保持穴(6.4)、前記側面上に順次下へ一つずつ配置されることが好ましい前記保持鉤(7.2)上に少なくとも容易に取り付け/取り外しをされる2つの穴(6.2、6.3)、および、前記後部パネル(4)に向けられるキット(6.1)を前記後部パネル上の栓頭部(11)上に容易に取り付け/取り外しをすることを可能にする角度(6.6)を有する穴を含むことになるによっても特徴付けられる連結的な隅固定具。
【請求項2】
前述の保持部(7)を前記側部パネル(3)の内部にある基板(9)の隆起(9.1)上に配置することを可能にするように、溝部(7.6)の包含によって特徴付けられる、請求項1に記載の連結的な隅固定具。
【請求項3】
前述の保持部(7)の側面上にある基板(9.2)の穴の内部に添付される配置用ツメ(7.4)の包含によって特徴付けられる、前記保持部を有する、請求項1および2に記載の連結的な隅固定具。
【請求項4】
前記基板の前記隆起(9.1)上に取り付けられる前述の保持部(7)を、前記側部パネル(3)の頂部にある導管(3.1)と整列させ、ピン(10)を用いて底部に向かって取り付けることを可能にする保持部の頂部に形成される導管(7.5)の包含によって特徴付けられる、引き出し用の、前記保持部を有する、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項5】
いかなるピン(10)の使用も伴わず、前記保持部(7)を前記側部パネルの導管(3.1)に固定するように、前記保持部の頂部上にあることが好ましい、バネ機能を有する傾斜面を有することが好ましい柔軟な隆起(7.7)の包含によって特徴付けられる、引き出しに利用可能な、前記保持部を有する、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項6】
前記保持部の中心化用ツメ(7.3)の包含によって特徴付けられる、前記保持部を有する、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項7】
前記保持部の鉤(7.2)上における設置をより良好に保持する導管(6.5)、および、前記中心化用ツメ(7.3)の連結的な隅固定具の上方にある上述の連結的な隅固定具(6)を通る前記柔軟なツメ(7.1)の包含によって特徴付けられる、前記保持部を有する、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項8】
背部から前記後部パネル(4)に向けられる添付キット(6.1)を含む連結的な隅固定具によって特徴付けられる、前記保持部を有する、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項9】
実際には互いに向かって前記添付キット(6.1)上の前記側部パネル(3)を全くねじ込んで引っ張ることなく、前記連結的な隅固定具を前記後部パネル(4)上の前記栓頭部(11)に取り付けるための前記添付キット(6.1)上にある角度を有する穴(6.6)を含む連結的な隅固定具によって特徴付けられる、前記保持部を有する、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項10】
前記後部パネル上に栓頭部を有する連結的な隅固定具が、前記角度を有する穴から外に出ないように前記後部パネル上を打つことによって、前記後部パネル上に取り付けられる締め付け用ツメ(6.7)を含む連結的な隅固定具によって特徴付けられる、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。
【請求項11】
ねじ込み作業を伴わず、前記保持部(7)および前記後部パネル(4)に取り付け/そこから取り外す連結的な隅固定具によって特徴付けられる、上述の請求項に記載の連結的な隅固定具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−517412(P2011−517412A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550640(P2010−550640)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【国際出願番号】PCT/TR2009/000119
【国際公開番号】WO2010/036215
【国際公開日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(510243595)
【Fターム(参考)】