説明

対象者動作判定装置及び対象者動作判定方法ならびにそのプログラム

【課題】 介護士などの測定対象者が、被介護者宅などの所定の場所で所定の動作を行ったか否かを判定することのできる対象者動作判定装置を提供する。
【解決手段】 介護士測定装置2で測定した測定時刻と加速度との関係により表される波形をフーリエ変換し、正規化する。そしてその正規化した結果と、動作パターンとを比較して、正規化処理で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を介護士の動作と判定する。また動作判定処理の判定結果を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定対象者が所定の場所で所定の動作を行ったか否かを判定する対象者動作判定装置及び対象者動作判定方法ならびにそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、介護士が被介護者宅へ訪問して介護を行うサービスが提供されている。ここで介護士が被介護者宅を問題なく訪問したかどうかを判定する方法として、特許文献1が公開され居ている。
【特許文献1】特開2005−222273号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の技術では、介護士が被介護者宅を訪問した後に、問題なく所定の介護作業を行ったかどうかは、その場所に重度の症状を持った(介護士を評価する能力が無い)被介護者しか居ない場合には介護士しか知り得ないことであり、規定の介護作業を行うか否かは介護士のモラルに依存することとなる。しかしながら、介護士を管理する管理者側においては、介護士が問題なく所定の介護作業を行っていることを管理する必要があった。
【0004】
そこでこの発明は、介護士などの測定対象者が、被介護者宅などの所定の場所で所定の動作を行ったか否かを判定することのできる対象者動作判定装置及び対象者動作判定方法ならびにそのプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、測定対象者の位置情報と少なくとも当該対象者の所定の部位の加速度を示す動作情報とを所定の間隔で測定する測定対象者測定装置より、前記位置情報と動作情報を受信する測定情報受信手段と、前記測定した時刻と前記測定対象者測定装置で測定した前記動作情報との関係により表される波形をデジタル化処理するデジタル化処理手段と、前記デジタル化処理の結果を正規化する正規化手段と、測定時刻と測定対象者測定装置で測定した動作情報との関係により表される波形をデジタル化処理して正規化した動作パターンを、複数の動作について予め記憶する動作パターン記憶手段と、前記正規化手段で正規化した結果と前記動作パターン記憶手段で記憶されている動作パターンとを比較して、前記正規化手段で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を前記測定対象者の動作と判定する動作判定手段と、前記動作判定手段の判定結果を出力する判定結果出力手段と、を備えることを特徴とする対象者動作判定装置である。
【0006】
また本発明は、上述の対象者動作判定装置が、測定対象者が動作をする場所の位置情報を予め記憶する位置情報記憶手段と、前記受信した位置情報と前記位置情報記憶手段で記憶されている位置情報が一致するか否かにより前記測定対象者が所定の動作を行う位置に居るか否かを判定する動作位置判定手段と、を備え、前記判定結果出力手段は、前記動作位置判定手段の判定結果を出力することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記測定対象者が介護士であり、前記位置情報記憶手段で予め記憶されている位置情報が被介護者宅の位置情報であり、上述の対象者動作判定装置において、前記判定結果出力手段は前記判定結果に基づいて、さらに前記介護士が前記被介護者の位置する場所で介護動作を行ったか否かの情報を出力することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の対象者動作判定装置において、前記測定情報受信手段は、前記測定対象者測定装置がGPS衛星から受信した信号に基づいて算出した位置情報を受信することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の対象者動作判定装置において、前記測定情報受信手段は、前記測定対象者測定装置が無線発信装置と無線通信接続を行うことができた場合に送信する位置情報を受信することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の対象者動作判定装置において、前記デジタル化処理はフーリエ変換処理であることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、対象者動作判定装置の対象者動作判定方法であって、測定対象者の位置情報と少なくとも当該対象者の所定の部位の加速度を示す動作情報とを所定の間隔で測定する測定対象者測定装置より、前記位置情報と動作情報を受信する測定情報受信処理と、前記測定した時刻と前記測定対象者測定装置で測定した前記動作情報との関係により表される波形をデジタル化するデジタル化処理と、前記デジタル化処理の結果を正規化する正規化処理と、測定時刻と測定対象者測定装置で測定した動作情報との関係により表される波形を予めデジタル化処理して正規化した複数の動作についての各動作パターンと、前記正規化処理で正規化した結果とを比較して、前記正規化処理で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を前記測定対象者の動作と判定する動作判定処理と、前記動作判定処理の判定結果を出力する判定結果出力処理と、を有することを特徴とする対象者動作判定方法である。
【0012】
また本発明は、対象者動作判定装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、測定対象者の位置情報と少なくとも当該対象者の所定の部位の加速度を示す動作情報とを所定の間隔で測定する測定対象者測定装置より、前記位置情報と動作情報を受信する測定情報受信処理と、前記測定した時刻と前記測定対象者測定装置で測定した前記動作情報との関係により表される波形をデジタル化するデジタル化処理と、前記デジタル化処理の結果を正規化する正規化処理と、測定時刻と測定対象者測定装置で測定した動作情報との関係により表される波形を予めデジタル化処理して正規化した複数の動作についての各動作パターンと、前記正規化処理で正規化した結果とを比較して、前記正規化処理で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を前記測定対象者の動作と判定する動作判定処理と、前記動作判定処理の判定結果を出力する判定結果出力処理と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、測定対象者の位置と、当該位置において動作した動作パターンを判定するので、介護士が所定の場所において所定の作業を問題なく行っていることを確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態による対象者動作判定装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態による対象者動作判定装置の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は対象者動作判定装置である。また2は介護士が腕などの体の部位に装着する介護士測定装置である。また3は無線ルータである。そして対象者動作判定装置1は、介護士測定装置2から送信された情報を無線ルータ3と通信ネットワークを介して受信する通信処理部11と、対象者動作判定装置1の各処理部を制御する制御部12と、介護士の居る位置が所定の位置か否かを判定する動作位置判定部13と、フーリエ変換処理を行うフーリエ変換処理部14と、介護士が規定の動作(介護作業)を行っているか否かを判定する動作判定部15と、介護士が被介護者宅で規定の介護作業を行ったか否かの判定結果を出力する判定結果出力部16と、各種情報を記憶するデータベースとを備えている。
【0015】
図2は介護士測定装置から受信した情報を記憶する介護士動作記憶テーブルを示す図である。
この図が示すように、介護士動作記憶テーブルは、時刻、モード、位置情報、加速度情報、個人識別子を対応付けて記憶している。ここで介護士測定装置2は、情報を送信する送信部、位置情報を検出する位置情報検出部、加速度センサ、モード入力指定受付部、介護士測定装置2の各処理を行うアプリケーションプログラムを記憶する記憶部、個人識別子などを記憶するメモリ、時刻をカウントする時刻カウント部などを有している。そして、介護士測定装置2では所定の時間毎に、位置情報検出部が位置情報を検出し、また加速度センサが加速度を検出し、また送信部が前記検出された位置情報、加速度と、メモリに記録されている個人識別子と、介護士によって介護士測定装置2へ設定入力された介護作業のモード(入浴、散歩など)と、を通信ネットワークを介して対象者動作判定装置1へ送信する。
【0016】
なお、介護士が介護作業の開始時に介護士測定装置2へ当該作業の開始の情報の入力を行うことにより対象者動作判定装置1へ情報が送信する。また介護士が介護作業の終了時に介護士測定装置2へ当該作業の終了の情報の入力を行うことにより、測定終了が対象者動作判定装置1へ送信される。ここで、介護士測定装置2の位置情報検出部は、例えばGPS衛星から受信した信号に基づいて位置情報(緯度・経度)を検出してもよいし、また例えば無線ルータ3(無線発信装置)と無線通信接続して当該無線ルータ3から受信した情報(無線ルータ3の識別番号など)により位置情報を検出しても良い。または無線ルータ3と無線通信接続して当該無線ルータ3から受信した情報(無線ルータ3の識別番号など)を対象者動作判定装置1に送信して、対象者動作判定装置1が当該識別番号などの情報に基づいてデータベースから位置情報を検索し、介護士測定装置2の位置を検出するようにしても良い。さらには、被介護者が身に付けるている、または訪問場所のベッドや台所などに設置されているRFIDタグと介護士測定装置2(RFIDリーダを備えているものとする)が無線通信することにより、そのIDの情報を介護士測定装置2から対象者動作判定装置へ送信することで当該IDから位置情報を検出するようにしてもよい。このように、被介護者が身に付けるている、または訪問場所に設置されているRFIDタグと介護士測定装置2が無線通信することにより位置情報を検出する方法であれば、RFIDタグが動かないように設置されていると仮定すると、介護士が介護者宅に行ったという蓋然性が極めて高くなる。対象者動作判定装置1の制御部12は介護士測定装置2より受信した情報を順次介護士動作記憶テーブルに記録していく。
【0017】
図3は介護士測定装置で測定された測定結果のグラフを示す図である。
この図では、測定時刻と介護士測定装置2で測定した加速度との関係により表される波形を示している。この波形は後述するフーリエ変換を行う際に用いられる。
【0018】
図4は介護作業ごとの作業開始からの測定時刻と加速度の関係を示す図である。
図4で示すグラフは、入浴作業、散歩作業、食事作業の各介護作業の作業開始からの測定時刻と測定した介護士の体の部位の加速度の関係(波形)を示している。これらの情報は予めサンプルされた情報である。そして、データベース17は、この測定時刻と介護士測定装置2で測定した加速度との関係により表される複数の介護作業についての波形をそれぞれフーリエ変換して正規化した動作パターンを予め記憶している。そして、データベース17で記憶している動作パターンと、介護士の装着した介護士測定装置2から受信した情報に基づいて、介護士が所定の介護作業を行っているか否かが後述の処理により判定される。
【0019】
次に、図1〜図6を用いて対象者動作判定装置の処理フローについて順を追って説明する。図5は対象者動作判定装置の処理フローを示す図である。
まず、介護士測定装置2から送信された情報を通信処理部11が順次受信し(ステップS1)、制御部12が各受信した情報をデータベース17に格納されている介護士動作記憶テーブルに記録していく。これにより介護士動作記憶テーブルに情報が蓄積されていく。ここで、ある設定された時間に対象者動作判定装置1において、介護士が被介護者宅で所定の動作(介護作業)を行ったか否かの判定を行うプログラムが起動され(ステップS2)、当該判定の処理が開始される。これにより、対象者動作判定装置1では、動作位置判定部13、フーリエ変換処理部14、動作判定部15、判定結果出力部16の各処理部が構成される。
【0020】
動作位置判定部13は、予めデータベース17に格納されている判定対象の介護士の個人識別子と、当該介護士の介護作業を行う位置情報とを読み取る。次に動作位置判定部13は、前記読み取った介護士の個人識別子に対応付けられて介護士動作記憶テーブルに記録されている情報(時刻、モード、位置情報、加速度情報)を読み取る。そして動作位置判定部13は、介護士が介護作業を行う位置情報(緯度・経度)と、介護士動作記憶テーブルから読み取った現在の介護士の位置情報(緯度・経度)とを比較して、一致するか否かを判定する(ステップS3)。そして動作位置判定部13は、介護士が介護作業を行う位置情報(緯度・経度)と、介護士動作記憶テーブルから読み取った現在の介護士の位置情報(緯度・経度)とが一致したか否かの判定結果を判定結果出力部16へ通知する。
【0021】
また、介護士が介護作業を行う位置情報(緯度・経度)と、介護士動作記憶テーブルから読み取った現在の介護士の位置情報(緯度・経度)とが一致した場合には、次に、フーリエ変換処理部14が、測定時刻と介護士測定装置2で測定した加速度との関係により表される波形(図5)をフーリエ変換する(ステップS4)。そして、動作判定部15が、フーリエ変換の結果を正規化(例えば最大値を1として他の値を最大値で除算し、フーリエ変換の結果を縮小または拡大)する(ステップS5)。また動作判定部15は前記正規化した結果と、データベース14に格納されている動作パターンとを比較して、類似する動作パターンがあるか否かを判定する(ステップS6)。そして類似する動作パターンがある場合にはその動作パターンに対応する所定の介護作業を介護士が行ったと判定する。また類似する動作パターンが無い場合には、介護士は所定の介護作業を行っていないと判定する。そして動作判定部15は判定結果を判定結果出力部16へ通知する。
【0022】
次に判定結果出力部16では、動作位置判定部13から受付けた判定結果と、動作判定部15から受け付けた判定結果の出力を行う。また判定結果出力部16は、動作位置判定部13の判定結果において介護士が介護作業を行う位置情報(緯度・経度)と、介護士動作記憶テーブルから読み取った現在の介護士の位置情報(緯度・経度)とが一致しており、また動作判定部15の判定結果において所定の介護作業を介護士が行っている場合には、介護士が被介護者の位置する場所で正常な介護作業を行った旨を示す結果を出力する(ステップS7)。また、ステップS3において、介護士が介護作業を行う位置情報(緯度・経度)と、介護士動作記憶テーブルから読み取った現在の介護士の位置情報(緯度・経度)とが一致していないと判定した場合や、ステップS6において類似する動作パターンが無いと判定した場合(つまり、所定の介護作業を介護士が行っていないと判定した場合)には、介護士が被介護者の位置する場所で正常な介護作業を行っていない旨を示す結果を出力する(ステップS8)。この出力結果はファイル等に記録されてデータベース17に格納される。
【0023】
図6は出力結果のデータ例を示す図である。
この図で示すように、判定結果出力部16は、介護士が被介護者の位置する場所で正常な介護動作を行ったという結果として、介護士動作記憶テーブルにその判定した動作パターンを書込むことにより出力する。なお介護士の管理者などは後日データベース17に格納された出力結果を確認し、介護士が問題なく介護作業を行っているか否かの評価を行う。
【0024】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の対象者動作判定装置の処理によれば、介護士の介護作業を行う位置と、当該位置において行った介護作業の動作パターンを判定するので、介護士が所定の場所において所定の作業を問題なく行っているか否かを確認することができる。
【0025】
なお上述の対象者動作判定装置、介護士測定装置それぞれは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0026】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】対象者動作判定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】介護士動作記憶テーブルを示す図である。
【図3】介護士測定装置で測定された測定結果のグラフを示す図である。
【図4】介護作業ごとの測定時刻と加速度の関係を示す図である。
【図5】対象者動作判定装置の処理フローを示す図である。
【図6】出力結果のデータ例を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
1・・・対象者動作判定装置
2・・・介護士測定装置
3・・・無線ルータ
11・・・通信処理部
12・・・制御部
13・・・動作位置判定部
14・・・フーリエ変換処理部
15・・・動作判定部
16・・・判定結果出力部
17・・・データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象者の位置情報と少なくとも当該対象者の所定の部位の加速度を示す動作情報とを所定の間隔で測定する測定対象者測定装置より、前記位置情報と動作情報を受信する測定情報受信手段と、
前記測定した時刻と前記測定対象者測定装置で測定した前記動作情報との関係により表される波形をデジタル化処理するデジタル化処理手段と、
前記デジタル化処理の結果を正規化する正規化手段と、
測定時刻と測定対象者測定装置で測定した動作情報との関係により表される波形をデジタル化処理して正規化した動作パターンを、複数の動作について予め記憶する動作パターン記憶手段と、
前記正規化手段で正規化した結果と前記動作パターン記憶手段で記憶されている動作パターンとを比較して、前記正規化手段で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を前記測定対象者の動作と判定する動作判定手段と、
前記動作判定手段の判定結果を出力する判定結果出力手段と、
を備えることを特徴とする対象者動作判定装置。
【請求項2】
測定対象者が動作をする場所の位置情報を予め記憶する位置情報記憶手段と、
前記受信した位置情報と前記位置情報記憶手段で記憶されている位置情報が一致するか否かにより前記測定対象者が所定の動作を行う位置に居るか否かを判定する動作位置判定手段と、を備え、
前記判定結果出力手段は、前記動作位置判定手段の判定結果を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の対象者動作判定装置。
【請求項3】
前記測定対象者が介護士であり、
前記位置情報記憶手段で予め記憶されている位置情報が被介護者宅の位置情報であり、
前記判定結果出力手段は前記判定結果に基づいて、さらに前記介護士が前記被介護者の位置する場所で介護動作を行ったか否かの情報を出力する
ことを特徴とする請求項2に記載の対象者動作判定装置。
【請求項4】
前記測定情報受信手段は、
前記測定対象者測定装置がGPS衛星から受信した信号に基づいて算出した位置情報を受信する
ことを特徴とする請求項3に記載の対象者動作判定装置。
【請求項5】
前記測定情報受信手段は、
前記測定対象者測定装置が無線発信装置と無線通信接続を行うことができた場合に送信する位置情報を受信する
ことを特徴とする請求項3に記載の対象者動作判定装置。
【請求項6】
前記デジタル化処理はフーリエ変換処理である
ことを特徴とする請求項1〜請求項5に記載の対象者動作判定装置。
【請求項7】
対象者動作判定装置の対象者動作判定方法であって、
測定対象者の位置情報と少なくとも当該対象者の所定の部位の加速度を示す動作情報とを所定の間隔で測定する測定対象者測定装置より、前記位置情報と動作情報を受信する測定情報受信処理と、
前記測定した時刻と前記測定対象者測定装置で測定した前記動作情報との関係により表される波形をデジタル化するデジタル化処理と、
前記デジタル化処理の結果を正規化する正規化処理と、
測定時刻と測定対象者測定装置で測定した動作情報との関係により表される波形を予めデジタル化処理して正規化した複数の動作についての各動作パターンと、前記正規化処理で正規化した結果とを比較して、前記正規化処理で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を前記測定対象者の動作と判定する動作判定処理と、
前記動作判定処理の判定結果を出力する判定結果出力処理と、
を有することを特徴とする対象者動作判定方法。
【請求項8】
対象者動作判定装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
測定対象者の位置情報と少なくとも当該対象者の所定の部位の加速度を示す動作情報とを所定の間隔で測定する測定対象者測定装置より、前記位置情報と動作情報を受信する測定情報受信処理と、
前記測定した時刻と前記測定対象者測定装置で測定した前記動作情報との関係により表される波形をデジタル化するデジタル化処理と、
前記デジタル化処理の結果を正規化する正規化処理と、
測定時刻と測定対象者測定装置で測定した動作情報との関係により表される波形を予めデジタル化処理して正規化した複数の動作についての各動作パターンと、前記正規化処理で正規化した結果とを比較して、前記正規化処理で正規化した結果に類似する動作パターンを判定しその動作パターンの示す動作を前記測定対象者の動作と判定する動作判定処理と、
前記動作判定処理の判定結果を出力する判定結果出力処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−213218(P2007−213218A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−31204(P2006−31204)
【出願日】平成18年2月8日(2006.2.8)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】