説明

小容量ボトルの製造方法及び小容量ボトル

【課題】ペンダント、ストラップ、指輪として携帯することができる小容量ボトルを提供する
【解決手段】ハート型の収容部12の周辺にプレート状のコンプレッションゾーン13を備え、このコンプレッションゾーン13にはハート型の貫通孔14が形成され、コンプレッションゾーン13の周縁部には、口部15と連通した通路空間16が形成された小容量ボトル11をダイレクトブロー成形によって製造する。コンプレッションゾーン13は、収容部12に対して口部15と反対側にも形成され、通路空間16は、口部15から伸びてコンプレッションゾーン13の周縁部を取り巻いて再び口部15に至るループ状通路となる様に形成されると共に、収容部12に対して2箇所で連通される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体や液体等を収納して用いることのできる小容量のボトルに係り、特に、装飾性に優れ、携帯に便利な小容量ボトルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、試供品を提供する小容量の容器に関し、種々の提案がなされている(図17参照)。これらは、サンプルボックス、台紙、冊子、郵便物等に試供品容器を嵌め込む方法を提案するもの(特許文献1〜7)、商品と共に包装する方法を提案するもの(特許文献8)、単体としての容器を提案するもの(特許文献9,10)である。
【特許文献1】実開平6−14069号(図1)
【特許文献2】特開2001−146259号(図1)
【特許文献3】実開平7−13759号(図1)
【特許文献4】特表2004−519390(図4)
【特許文献5】特開平10−236530号(図2,図3)
【特許文献6】特開2001−58672(図2,図9)
【特許文献7】特開平9−226830(図1)
【特許文献8】実用新案登録第3047737号(図1)
【特許文献9】特開平7−309370号(図1)
【特許文献10】特表平8−507231号(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のこれら小容量の容器の多くは使い捨てのもので無駄が多かった。
【0004】
使い捨てではないタイプのものは、容器が小型であるが故に紛失し易く、その結果、再びサンプルボックスや台紙にはめ直すといった方法で保管する必要があった。
【0005】
そこで、本発明は、試供品等の提供に適する小容量ボトルであって、携帯に便利で、紛失し難い携帯方法をとることができる小容量ボトルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の小容量ボトルの製造方法は、ブロー成形によって製造され、内容物を出し入れする口部に着脱可能なキャップを装着される小容量ボトルの製造方法であって、以下の構成からなる金型を用いることを特徴とする。
(1)内容物を収容するための収容部を形成する収容部形成部に連続してパリソンを押し潰すコンプレッションゾーン形成部を備えたキャビティ形状の金型を用いること。
(2)前記金型のコンプレッションゾーン形成部には、押し潰されたパリソンの全部又は一部を食い切って貫通孔を形成するための食い切り部が形成されていること。
【0007】
本発明は、課題解決手段として、前記金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルの製造方法も提案する。
(3)前記コンプレッションゾーン形成部は、前記収容部形成部と前記口部を形成するための口形成部との間にコンプレッションゾーンを形成する様に構成されていること。
(4)前記コンプレッションゾーン形成部の周縁には、前記口形成部と連通すると共に、前記収容部形成部とも連通する通路空間を形成するための通路空間形成部が備えられていること。
【0008】
本発明は、課題解決手段として、前記(1)〜(4)の構成をも備えた金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルの製造方法も提案する。
(5)前記コンプレッションゾーン形成部が、さらに、前記収容部形成部に対して前記口形成部の反対側にもコンプレッションゾーンを形成する様に構成されていること。
(6)前記通路空間形成部は、前記口形成部から伸びて前記コンプレッションゾーンの周縁部を取り巻いて再び前記口形成部に至るループ状通路となる様に形成されると共に、前記収容部形成部に対して複数箇所で連通される様に構成されていること。
【0009】
また、本発明は、課題解決手段として、前記(1)、(2)の構成を備えた金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルの製造方法も提案する。
(7)前記金型が、前記コンプレッションゾーンを前記収容部形成部に対して前記口形成部と反対側にのみ形成するコンプレッションゾーン形成部を備えるとと共に、前記収容部形成部を複数個連通した状態で、かつ、最上部の収容部形成部が前記口形成部と連通された状態となる形状のキャビティを備えたものであること。
【0010】
さらに、本発明は、課題解決手段として、前記(1)、(2)の構成を備えた金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルの製造方法も提案する。
(8)前記コンプレッションゾーン形成部の周縁を取り囲む様にリング状空間として前記収容部形成部を形成し、該リング状空間の上端が前記口形成部と直接連通するキャビティ形状となっていること。
(9)前記食い切り部は、前記コンプレッションゾーン形成部の外周に沿って形成されていること。
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明の小容量ボトルは、ブロー成形によって製造され、内容物を出し入れする口部に着脱可能なキャップを装着される小容量ボトルであって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(11)内容物を収容するための収容部の周辺にパリソンが押し潰されて形成されたプレート状のコンプレッションゾーンを備えていること。
(12)前記コンプレッションゾーンには貫通孔が形成されていること。
【0012】
本発明は、課題解決手段として、前記(11)、(12)の構成に加えて、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルも提案する。
(13)前記コンプレッションゾーンの周縁部には、前記口部と連通した通路空間が形成されていること。
(14)前記通路空間と前記収容部とが連通されていること。
【0013】
本発明は、課題解決手段として、前記(11)〜(14)の構成に加えて、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルも提案する。
(15)前記通路空間は、前記口部から伸びて前記コンプレッションゾーンの周縁部を取り巻いて再び前記口部に至るループ状通路となる様に形成されると共に、前記収容部に対して複数箇所で連通される様に構成されていること。
【0014】
また、本発明は、課題解決手段として、前記(11)、(12)の構成に加えて、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルも提案する。
(16)前記コンプレッションゾーンには、前記収容部が複数形成されていること。
(17)前記複数の収容部は互いに連通しており、かつ、最上部の収容部は、前記口部と直接連通されていること。
【0015】
さらに、本発明は、課題解決手段として、前記(11)、(12)の構成に加えて、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする小容量ボトルも提案する。
(18)内容物を収容するための収容部が、前記口部と連通するリング状空間によってに構成され、該リング状空間の内側は貫通されていること。
【発明の効果】
【0016】
本発明による小容量ボトルは、コンプレッションゾーンの貫通孔やリング状空間の内側の貫通孔にチェーン等を装着してペンダントとしたり、ストラップとしたり、また、リング状空間の貫通孔に指を通して指輪の如く携帯することができ、携帯に便利で、紛失し難いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例1の金型の平面図である。
【図2】実施例1の小容量ボトルを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)右側面図、(D)は底面図、(E)はa−a断面図である。
【図3】実施例1の小容量ボトルの具体的成形例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。
【図4】実施例1の小容量ボトルの具体的成形例においてキャップを装着した状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。
【図5】実施例2の金型の平面図である。
【図6】実施例2の小容量ボトルの具体的成形例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。
【図7】実施例2の小容量ボトルの具体的成形例においてキャップを装着した状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。
【図8】実施例3の金型の平面図である。
【図9】実施例3の小容量ボトルを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)右側面図、(D)は底面図、(E)はb−b断面図である。
【図10】実施例1の小容量ボトルの具体的成形例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。
【図11】実施例4の金型の平面図である。
【図12】実施例4の小容量ボトルの具体的成形例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。
【図13】実施例5の斜視図である。
【図14】実施例6の斜視図である。
【図15】実施例7の斜視図である。
【図16】実施例8の斜視図である。
【図17】従来例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための形態を、いくつかの実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0019】
図1に金型の一例を示す。この金型1は、内容物を収容するためのハート型の収容部形成部2に連続してパリソンを押し潰すコンプレッションゾーン形成部3を備えている。図において、斜線で示したのがコンプレッションゾーン形成部3である。また、コンプレッションゾーン形成部3には、押し潰されたパリソンの一部を食い切って貫通孔を形成するための食い切り部4が形成されている。図において黒く塗り潰して示したのが食い切り部4である。実際には、この食い切り部4は、外周が刃で構成され、刃の内側はパリソンの肉が逃げることができる空間となっている。
【0020】
また、図示の様に、この金型1では、コンプレッションゾーン形成部3が、収容部形成部2と口形成部5との間にコンプレッションゾーンを形成する様に構成されると共に、収容部形成部2に対して口形成部5の反対側にもコンプレッションゾーンを形成する様に構成されている。そして、コンプレッションゾーン形成部3の周縁には、口形成部5と連通すると共に収容部形成部2とも連通する通路空間を形成するための通路空間形成部6が備えられている。この通路空間形成部6は、口形成部5から伸びてコンプレッションゾーンの周縁部を取り巻いて再び口形成部5に至るループ状通路となる様に形成されると共に、収容部形成部2に対して2箇所で連通される様に構成されている。
【0021】
この金型1を用いてダイレクトブロー成形を実施することにより、図2に示す様な小容量ボトル11を製造することができる。即ち、図示の様に、ハート型の収容部12の周辺にプレート状のコンプレッションゾーン13を備え、このコンプレッションゾーン13にはハート型の貫通孔14が形成され、コンプレッションゾーン13の周縁部には、口部15と連通した通路空間16が形成された小容量ボトル11が製造される。ここで、コンプレッションゾーン13には、模様としてハートが表現される。これは、金型のコンプレッションゾーン形成部3に転写模様としてハートを表現する様な表面窪みが形成されているためである。なお、コンプレッションゾーン13は、収容部12に対して口部15と反対側にも形成され、通路空間16は、口部15から伸びてコンプレッションゾーン13の周縁部を取り巻いて再び口部15に至るループ状通路となる様に形成されると共に、収容部12に対して2箇所で連通される。このループ状の通路空間16により、内部の空気の逃げが可能となり、口部15から離れた位置にある収容部12に対して液体等を注入する際の作業がスムーズになる。
【0022】
図3は、実施例1の小容量ボトルの具体的な成形例における平面図、正面図、底面図、右側面図を示している。図4は、そのキャップを装着状態を示している。なお、いずれの図においても、背面図は正面図と対称に表れ、左側面図は右側面図と対称に表れる。また、この具体的な成形例では、右下のみ貫通孔が形成された状態となっているが、図2の正面図に示した残りの3ヶ所もほぼ切り抜かれた状態になっているので、ピンセット等で押して貫通孔にすることができる。
【実施例2】
【0023】
図5に金型の他の例を示す。この金型21は、内容物を収容するためのハート型で互いに連通し合う5個の収容部形成部22a〜22eを備えている。最上部の収容部形成部22aが口形成部25に直接連通している。この金型21では、これら収容部形成部22a〜22eに対して、口形成部25と反対側にのみコンプレッションゾーン形成部23を備えている。図において、斜線で示したのがコンプレッションゾーン形成部23である。また、コンプレッションゾーン形成部23には、押し潰されたパリソンの一部を食い切って貫通孔を形成するための食い切り部24が形成されている。図において黒く塗り潰して示したのが食い切り部24である。実際には、この食い切り部24は、外周が刃で構成され、刃の内側はパリソンの肉が逃げることができる空間となっている。
【0024】
図6は、実施例2の小容量ボトルの具体的な成形例における平面図、正面図、底面図、右側面図を示している。図7は、そのキャップを装着状態を示している。なお、いずれの図においても、背面図は正面図と対称に表れ、左側面図は右側面図と対称に表れる。
【実施例3】
【0025】
図8の金型31は、内容物を収容するためのリング状の収容部形成部32の内側周辺をパリソンを押し潰すコンプレッションゾーン形成部33としている。黒く塗り潰した部分である。リング状の収容部32は、口形成部35と直接連通している。また、コンプレッションゾーン形成部23の外周には食い切り刃が形成されている。従って、この金型21では、コンプレッションゾーン形成部23によって押し潰された部分がそのまま切り取られた状態の成形品を製造することができる。この金型31では、コンプレッションゾーン形成部33の全体が食い切り部34となっている。
【0026】
この金型31を用いてダイレクトブロー成形を実施することにより、図9に示す様な小容量ボトル41を製造することができる。即ち、図示の様に、口部45と直接連通するリング状の収容部42の内側が貫通孔44となり、指輪の様な形状の小容量ボトル41が製造される。
【0027】
図10は、実施例3の小容量ボトルの具体的な成形例にキャップを装着状態を示している。なお、背面図は正面図と対称に表れ、左側面図は右側面図と対称に表れる。
【実施例4】
【0028】
図11の金型51は、金型31とほぼ同じ構成であるが、収容部形成部52の外周が花びら形状にされている。なお、55は口形成部、53は食い切り部54と重なるコンプレッションゾーン形成部である。
【0029】
図12は、実施例4の小容量ボトルの具体的な成形例にキャップを装着状態を示している。なお、背面図は正面図と対称に表れ、左側面図は右側面図と対称に表れる。
【実施例5】
【0030】
実施例6は、ペンダントとしたものである。図13は、実施例1で具体的に成形した小容量ボトルの貫通孔にチェーンを装着してペンダントとしたものである。ペンダントとすることで、小容量ボトルであっても、紛失し難くなる。
【実施例6】
【0031】
実施例7は、ストラップとしたものである。図14は、実施例1,実施例2において具体的に成形した小容量ボトルの貫通孔にリング金具を介してつり下げ紐を装着してストラップとしたものである。ストラップとすることで、小容量ボトルであっても、紛失し難くなる。
【実施例7】
【0032】
実施例8は、指輪としたものである。図15は、実施例4において具体的に成形した小容量ボトルを指に装着した状態を示す。また、図16に示す様に、キャップを種々に装飾されたものにすることで、より一層指輪として身に付けたいという気持ちを高めて紛失防止に役立たせることもできる。
【0033】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々に実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
試供品等を提供するための小容量ボトル、小分けして持ち歩く携帯用の小容量ボトルとして利用することができ、単なる容器としての利用に留まらず、アクセサリとしての用途にも適するものである。
【符号の説明】
【0035】
1・・・金型
2・・・収容部形成部
3・・・コンプレッションゾーン形成部
4・・・食い切り部
5・・・口形成部
6・・・通路空間形成部
11・・・小容量ボトル
12・・・収容部
13・・・コンプレッションゾーン
14・・・貫通孔
15・・・口部
16・・・通路空間
21・・・金型
22a〜22e・・・収容部形成部
23・・・コンプレッションゾーン形成部
24・・・食い切り部
25・・・口形成部
31・・・金型
32・・・収容部形成部
33・・・コンプレッションゾーン形成部
34・・・食い切り部
35・・・口形成部
41・・・小容量ボトル
42・・・収容部
44・・・貫通孔
45・・・口部
51・・・金型
52・・・収容部形成部
53・・・コンプレッションゾーン形成部
54・・・食い切り部
55・・・口形成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロー成形によって製造され、内容物を出し入れする口部に着脱可能なキャップを装着される小容量ボトルの製造方法であって、以下の構成からなる金型を用いることを特徴とする小容量ボトルの製造方法。
(1)内容物を収容するための収容部を形成する収容部形成部に連続してパリソンを押し潰すコンプレッションゾーン形成部を備えたキャビティ形状の金型を用いること。
(2)前記金型のコンプレッションゾーン形成部には、押し潰されたパリソンの全部又は一部を食い切って貫通孔を形成するための食い切り部が形成されていること。
【請求項2】
前記金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1記載の小容量ボトルの製造方法。
(3)前記コンプレッションゾーン形成部は、前記収容部形成部と前記口部を形成するための口形成部との間にコンプレッションゾーンを形成する様に構成されていること。
(4)前記コンプレッションゾーン形成部の周縁には、前記口形成部と連通すると共に、前記収容部形成部とも連通する通路空間を形成するための通路空間形成部が備えられていること。
【請求項3】
前記金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項2記載の小容量ボトルの製造方法。
(5)前記コンプレッションゾーン形成部が、さらに、前記収容部形成部に対して前記口形成部の反対側にもコンプレッションゾーンを形成する様に構成されていること。
(6)前記通路空間形成部は、前記口形成部から伸びて前記コンプレッションゾーンの周縁部を取り巻いて再び前記口形成部に至るループ状通路となる様に形成されると共に、前記収容部形成部に対して複数箇所で連通される様に構成されていること。
【請求項4】
前記金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1記載の小容量ボトルの製造方法。
(7)前記金型が、前記コンプレッションゾーンを前記収容部形成部に対して前記口形成部と反対側にのみ形成するコンプレッションゾーン形成部を備えるとと共に、前記収容部形成部を複数個連通した状態で、かつ、最上部の収容部形成部が前記口形成部と連通された状態となる形状のキャビティを備えたものであること。
【請求項5】
前記金型が、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1記載の小容量ボトルの製造方法。
(8)前記コンプレッションゾーン形成部の周縁を取り囲む様にリング状空間として前記収容部形成部を形成し、該リング状空間の上端が前記口形成部と直接連通するキャビティ形状となっていること。
(9)前記食い切り部は、前記コンプレッションゾーン形成部の外周に沿って形成されていること。
【請求項6】
ブロー成形によって製造され、内容物を出し入れする口部に着脱可能なキャップを装着される小容量ボトルであって、以下の構成を備えていることを特徴とする小容量ボトル。
(11)内容物を収容するための収容部の周辺にパリソンが押し潰されて形成されたプレート状のコンプレッションゾーンを備えていること。
(12)前記コンプレッションゾーンには貫通孔が形成されていること。
【請求項7】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項6記載の小容量ボトル。
(13)前記コンプレッションゾーンの周縁部には、前記口部と連通した通路空間が形成されていること。
(14)前記通路空間と前記収容部とが連通されていること。
【請求項8】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項7記載の小容量ボトル。
(15)前記通路空間は、前記口部から伸びて前記コンプレッションゾーンの周縁部を取り巻いて再び前記口部に至るループ状通路となる様に形成されると共に、前記収容部に対して複数箇所で連通される様に構成されていること。
【請求項9】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項6記載の小容量ボトル。
(16)前記コンプレッションゾーンには、前記収容部が複数形成されていること。
(17)前記複数の収容部は互いに連通しており、かつ、最上部の収容部は、前記口部と直接連通されていること。
【請求項10】
ブロー成形によって製造され、内容物を出し入れする口部に着脱可能なキャップを装着される小容量ボトルであって、以下の構成を備えていることを特徴とする小容量ボトル。
(18)内容物を収容するための収容部が、前記口部と連通するリング状空間によってに構成され、該リング状空間の内側は貫通されていること。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−201793(P2010−201793A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−49977(P2009−49977)
【出願日】平成21年3月3日(2009.3.3)
【出願人】(591029149)本多プラス株式会社 (18)
【Fターム(参考)】