説明

小規模診断システム

【課題】医療施設における他の端末の動作状態を把握しやすくする。
【解決手段】小規模診断システム1は、患者の診断対象部位を撮影し画像データを生成する画像生成装置2と、画像生成装置2により生成された画像データを患者情報と対応付ける医用画像管理装置3と、クライアント端末7とが通信ネットワーク9を介してデータ通信可能に接続されており、医用画像管理装置3は、記憶部33に記憶された患者の検査状態を示す検査ステータス情報と患者情報を表示部35の患者情報リスト画面350に表示する。画像取込みボタン61aが選択された際にはビューア画面351に表示された診断対象患者の検査ステータス情報を「依頼中」に変更し、画像の取り込まれた際には「更新」する。ビューア画面351が閉じられた際に、対応する検査ステータス情報を「完了」に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小規模診断システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
医療の分野においては、CT(Computed Tomography)等によって撮影された医用画像をデジタルデータとして保存するシステムが利用されている。この医用画像は、病院の受付に設置されたPC(Personal Computer)において入力された患者情報と対応付けられて、システム内のPCやサーバ等に保存される。
【0003】
患者のリストは、病院の受付や診察室等に設置されたPCのモニタに表示される。モニタに表示された患者のリストをマウス等で選択することにより、過去の検査情報や診察の経過等を表示させることができる。患者のリストは、モニタに接続された装置の役割に応じた表示がなされることが多い。例えば、受付のPCではその日来院した患者のリストが表示され、診察室ではこれから診察する患者のリストが表示される。読影室では、撮影装置(モダリティ)で撮影された患者のリストが表示される。患者のリストから診断対象の患者を選択することにより医用画像をモニタに表示させて診断を開始することができる。
【0004】
特許文献1には、モニタに表示された取り込みボタンを選択することにより、モダリティから受信したデータを自動的に患者情報と対応付けて画像DB(Data Base)に格納し、画像データと患者情報との対応付けが効率よく行われる技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−330592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、端末が受信したデータと患者情報との対応付けを容易に行うことはできるが、取り込みボタンは排他的な制御がなされており、ある端末で取り込みボタンが選択されていた場合には、他の端末を使用している医師は取り込みボタンを選択することができない。取り込みボタンが選択されている端末があるか否かを示す情報はモニタ上に表示されないため、医師は自己の端末の取り込みボタンが選択できるか否かを把握することはできない。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、医療施設における他の端末の動作状態を把握しやすくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
患者の診断対象部位を撮影し画像データを生成する画像生成装置と、前記画像生成装置により生成された画像データを患者情報と対応付ける医用画像管理装置と、クライアント端末とが通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された小規模診断システムであって、
前記医用画像管理装置は、患者の検査状態を示す検査ステータス情報と患者情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報と患者情報を表示する表示手段と、前記画像生成装置から画像データを受信し、前記表示手段に表示された検査ステータス情報と患者情報を前記クライアント端末に対して送信する通信手段と、前記画像生成装置から画像データが受信された際に当該受信された画像データを前記表示手段に表示された患者情報と自動的に対応付ける旨の指示を入力するための入力手段と、前記入力手段によって指示が入力された場合に、前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報を変更し、当該変更された検査ステータス情報を前記表示手段に表示させ、当該検査ステータス情報の表示変更の指示を前記通信手段を介して前記クライアント端末に対して送信させる制御手段と、
を備え、
前記クライアント端末は、通信手段と、前記通信手段を介して前記医用画像管理装置から受信した検査ステータス情報と患者情報を表示する表示手段と、前記通信手段を介して検査ステータス情報の表示変更の指示を受信した場合、当該指示に基づいて検査ステータス情報を変更させて前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記クライアント端末は、前記画像生成装置から画像データが受信された際に当該受信された画像データを前記表示手段に表示された患者情報と自動的に対応付ける旨の指示を入力するための入力手段を更に備え、
前記クライアント端末の制御手段は、前記入力手段によって指示が入力された場合に、検査ステータス情報の変更の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させ、
前記医用画像管理装置の制御手段は、前記医用画像管理装置の通信手段が検査ステータス情報の変更の指示を受信した場合、当該受信した指示に基づいて前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報を変更し、当該変更された検査ステータス情報を前記表示手段に表示させるとともに、検査ステータス情報の表示変更の指示を前記通信手段を介して前記クライアント端末に対して送信させることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記検査ステータス情報は、患者の検査が依頼中の状態、患者の検査が検査中の状態、患者の検査結果が更新された状態、患者の検査が完了した状態、又は患者の検査が行われていない状態のいずれかを示す情報であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記医用画像管理装置の制御手段は、前記入力手段によって指示が入力された場合、前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報を患者の検査が依頼中の状態又は患者の検査が検査中の状態に変更し、前記通信手段によって画像データを受信した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査結果が更新された状態に変更し、当該画像データを前記表示手段に表示させた画面を消去した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査が完了した状態に変更することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記クライアント端末の制御手段は、前記入力手段によって指示が入力された場合、前記検査ステータス情報を患者の検査が依頼中の状態又は患者の検査が検査中の状態に変更する旨の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させ、前記通信手段によって画像データを受信した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査結果が更新された状態に変更する旨の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させ、当該画像データを前記表示手段に表示させた画面を消去した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査が完了した状態に変更する旨の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、医療施設における他の端末の動作状態が把握しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本実施の形態における小規模診断システム1のシステム構成を示すブロック図であり、図2は、小規模診断システム1を適用した場合の各装置の医療施設における配置例を示すものである。
【0014】
小規模診断システム1は、開業医やクリニック等の比較的小規模の医療施設に適用される。小規模診断システム1は、画像生成装置2、医用画像管理装置3、受付装置4、イメージャ5、汎用プリンタ6、クライアント端末7、及び検査データ管理システム8から構成される。
小規模診断システム1を構成する各装置は、例えば図示しないスイッチングハブ等を介してLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク(以下単に「ネットワーク」という)9に接続されている。医用画像管理装置3は、医師の常駐場所である診察室に設けられたWS(ワークステーション)であることが好ましい。なお、この医用画像管理装置3として作動するWSが各画像生成装置2の起動や処理条件等を制御する構成としてもよい。
【0015】
病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、LAN接続された各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。なお、本実施の形態に適用可能な通信方式はこれに限定されない。
【0016】
開業医やクリニック等のような小規模の医療施設においては、各装置は、例えば図2に示すように配置される。
すなわち、入口10を入ると患者の受付けを行う受付11と待合室12がある。受付11には窓口担当が配置され、当該担当は、来院した患者に対して、例えば、受付順に個々の患者を区別するための受付番号が印刷された受付番号札を付与する。また、受付11には、受付装置4が設けられており、窓口担当は、患者の氏名を聞き取り、受付装置4に受付番号と患者氏名との対応付けを入力する。
【0017】
待合室12の隣には、ドア等を隔てて医師が患者の診察、診断等を行う診察室13が設けられている。例えば診察室13内の診察用のデスク(図示せず)の上には、医師による診断のために、患者の診断対象部位を撮影した医用画像等を表示させる医用画像管理装置3が配置されている。診察室13内にはまた、医用画像を印刷するためのイメージャ5や汎用プリンタ6、プライバシー等の観点から隔離された空間で行う必要性の低い超音波診断装置2a等が設置されている。
【0018】
また、廊下14を隔てて診察室13の向かい側には放射線撮影を行う放射線撮影室15が設けられている。放射線撮影室15内には、CRカセッテを用いて画像を撮影する放射線撮影装置22と、画像が記録されたCRカセッテから画像を読み取るCR読取装置2cと、クライアント端末7とが配設されている。さらに、放射線撮影室15の隣には検査室16が設けられており、検査室16内には心電図記録装置2bとクライアント端末7とが配設されている。
【0019】
〔小規模診断システム1の各装置の装置構成〕
以下、小規模診断システム1を構成する各装置について説明する。
画像生成装置2は、患者の診断対象部位(検査部位)を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して医用画像を生成する画像生成手段(モダリティ)である。医用画像は、医療の分野で読影診断に用いられる画像である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態では、画像生成装置2として、超音波診断装置(US)2a、心電図記録装置2b、CR読取装置2cを備えている。なお、画像生成装置2はこれに限定されず、例えば、内視鏡、MRI等を画像生成装置2として設けてもよい。また、皮膚等の身体の外観を撮影するデジタルカメラ等を画像生成装置2としてもよい。
さらに、例えばCR読取装置2cを2台備える等、同種の画像生成装置2を複数備える構成としてもよい。また、小規模診断システム1に設けられる画像生成装置2の組合せはここに例示したものに限定されない。
【0021】
超音波診断装置2aは、超音波を出力する超音波プローブと、超音波プローブに接続され、超音波プローブで受信された音波(エコー信号)を内部組織の撮影画像の画像データに変換する電子装置とから構成されている(いずれも図示せず)。超音波診断装置2aは、超音波プローブから体内に超音波を送り、体内組織に反射した音波(エコー信号)を再び超音波プローブで受信して、このエコー信号に応じた撮影画像を電子装置によって生成するようになっている。
【0022】
超音波診断装置2aには、アナログ信号からデジタル信号への変換等を行う変換手段(コンバータ)である変換装置21が接続されており、超音波診断装置2aは、変換装置21を介してネットワーク9に接続されている。このように変換装置21を介することにより、ネットワーク9に接続された他の外部機器の規格(例えば、通信プロトコル)等に合わない形式のデータが超音波診断装置2aから出力される場合でも適宜変換してネットワーク9に接続された外部機器との間でデータの送受信を行うことができる。また、変換装置21は、文字入力キー、数字入力キー等を備えたキーボード等の入力部(図示せず)を備えており、撮影対象である患者を特定する患者情報を入力する。
【0023】
心電図記録装置2bは、心電波形を検出して波形データを取得・記録するものであり、生成した画像データ(波形データ)を医用画像管理装置3に送信する。
【0024】
CR読取装置2cは、被写体を撮影した放射線画像情報が記録された放射線画像変換媒体であるCRカセッテ(図示せず)から画像データを読み取るものである。CR読取装置2cは、被写体の放射線画像情報が記録されたCRカセッテが装填されると、装置内に装填されたCRカセッテ内の輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽光を光電変換し、得られた画像信号をA/D変換して画像データを生成するようになっている。
なお、CR読取装置2cは、放射線撮影装置22と一体となった一体型の装置であってもよい。
【0025】
心電図記録装置2b、CR読取装置2cには、生成された医用画像に上述の画像属性情報を付与する機能が備えられている。
また、心電図記録装置2b、CR読取装置2cは、文字入力キー、数字入力キー等を備えたキーボード等の入力部(図示せず)を備えており、撮影対象である患者を特定する患者情報を入力可能となっている。
なお、画像生成装置2においてこれらすべてを入力する必要はなく、患者情報の一部のみを入力するようにしてもよい。画像生成装置2が患者情報として患者IDのみを入力する仕様である場合には、画像生成装置2の入力部は、例えばテンキー等でもよい。
【0026】
医用画像管理装置3は、例えば診察室13に設置され、画像生成装置2により生成された医用画像を患者情報と対応付けて画像DB(データベース)331にDB化して記憶部33に記憶したり、医師が画像等を表示させて読影診断等を行ったりするための装置であり、一般的なPC(Personal Computer)に用いられるモニタ(表示部)よりも高精細のモニタを備えるものであってもよい。
【0027】
医用画像管理装置3は、図3に示すように、制御部31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35、通信部36、メディアドライブ37等を備えて構成されており、各部はバス38により接続されている。
【0028】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部33に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAM32に展開し、展開されたプログラムに従って後述する検査ステータス情報表示処理(図9参照)をはじめとする各種処理を実行する。
【0029】
RAM32は、制御部31により実行制御される各種処理において、記憶部33から読み出された制御部31で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアとして機能する。
【0030】
記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部33には、前述のように各種プログラムが記憶されているほか、詳細は後述するが、受付装置4から受信した患者情報と患者の検査ステータス情報に関する情報(以下、検査ステータス情報という)を関連付けて記憶する。他にも、診断を行う医師を識別する情報や、医用画像を診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。
【0031】
また、記憶部33には、検査データ管理システム8から受信した検体の検査結果に関する各種情報をDB化した検体検査DB330が格納されている。検体の検査結果とは、検査データ管理システム8によって得られた検体に関する各検査項目の数値データである。以降、この数値データを検体検査データという。検体検査データは、CSV(Comma Separated Values)形式等で作成された特定のフォーマットのファイル(以下、このファイルをメッセージという)に格納される。医用画像管理装置3は、ネットワーク9を介して検査データ管理システム8からメッセージを受信する。
【0032】
なお、検体検査DB330に格納されている検体検査データは、制御部31によって画像化され検体検査イメージとして記憶部33に記憶されるようにしてもよい。検体検査イメージとは、検体検査データを画像化したものであり、例えば、検体検査データの各検査項目をグラフ化したり、表で表したりした画像である。この制御部31による検体検査データを画像化する処理が実行されることにより、予め定められた一定時間毎に、記憶部33に記憶された画面構成のパラメータに基いて検体検査イメージが自動的に作成される。他にも、医師が表示部35に検体検査データをグラフ表示させた際に、この表示部35に表示された状態の画像が検体検査イメージとして保存されるようにしてもよい。以降では、画像生成装置2において撮影された医用画像と検体検査イメージの両者を含めて単に医用画像という。
【0033】
記憶部33には、更に、画像生成装置2から送信された医用画像(オリジナル画像という)、オリジナル画像から生成された診断用画像(詳細後述)、検体検査イメージ及びこれらのサムネイル画像をDB化した画像DB331が格納されている。ここで、診断用画像は、ビューア画面351において画像表示欄53(図8参照)に表示する際に使用される画像である。オリジナル画像は、画像生成装置2から受信した医用画像に画像処理が施されない状態で画像DB331に格納されるのに対し、診断用画像は、医師の操作によって画像処理が施されるたびに、画像処理された後の画像によって上書きされて画像DB331に格納される。
【0034】
画像DB331には、画像DB331に格納されている医用画像や検体検査イメージに関する情報を格納する画像情報テーブル331a(特に図示せず)が格納される。画像情報テーブル331aは、医用画像や検体検査イメージに一意に割り当てられたUIDや画像関連情報、対応する患者情報やファイル格納場所等を1レコードとして格納する。画像情報テーブル331aに格納された各種情報に基づいて、表示部35のビューア画面351上で医用画像を表示する。
【0035】
操作部34は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成される。操作部34は、キーボードで押下操作されたキーの押下信号やマウスによる操作信号を、入力信号として制御部31に出力する。
【0036】
表示部35は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されている。表示部35は、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0037】
通信部36は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワーク9に接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0038】
メディアドライブ37は、CD−R(Compact Disk Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、MO(Magnet Optical)ディスク等の可搬型の記録メディアMが着脱可能に構成され、装着された記録メディアMに対しデータの読み出し又は書き込みを行う装置である。
【0039】
受付装置4は、来院した患者の受付登録、会計計算、保険点数計算等を行うためのコンピュータ装置であり、CPU、ROM、RAM等により構成される記憶部、キーボードやマウス等により構成される入力部、CRTやLCD等により構成される表示部、ネットワーク9に接続された各装置との通信を制御する通信部(いずれも図示せず)等を備えて構成されている。受付装置4は、入力部より受付入力画面の表示が指示されると、CPUと記憶部に記憶されたプログラムとの協働により、表示部に図示しない受付入力画面を表示する。この受付入力画面を介して入力部により受付情報(受付番号+患者氏名等)が入力されると、受付された患者の患者情報リストを作成(更新)して記憶部に記憶し、通信部により適宜医用画像管理装置3に対して送信する。
【0040】
イメージャ5は、医用画像管理装置3から送信された医用画像に基づいて、透過型記録媒体(フィルム)にレーザ露光することによって潜像を記録し、熱現象処理により潜像を可視化する光熱銀塩方式のプリンタである。
【0041】
汎用プリンタ6は、インクジェット方式或いはレーザ方式で反射型記録媒体(紙媒体、シール等)に画像を記録するプリンタである。
【0042】
クライアント端末7は、例えば、医用画像管理装置3から送信された医用画像を表示するコンピュータ装置であり、図4に示すように、制御部71、RAM72、記憶部73、操作部74、表示部75、通信部76、メディアドライブ77等を備えて構成されており、各部はバス78により接続されている。
制御部71〜バス78は、それぞれ制御部31〜バス38と略同様であるので説明を省略する。ただし、記憶部73は検体検査DB330、画像DB331を有さない点で記憶部33と異なる。
【0043】
検査データ管理システム8は、患者から採取した検体の検査結果を管理する。検査データ管理システム8は、患者から採取した血液や尿等を検査するための検査装置(図示せず)が備えられ、検査装置によって得られた検体検査データを管理する。検査データ管理システム8が作成したメッセージが、予め定められた一定時間が経過する毎に、ネットワーク9を介して医用画像管理装置3に対して送信される。なお、メッセージは予め定められたタイミングで検査データ管理システム8から医用画像管理装置3に対して送信されればよく、検体検査データが検査データ管理システム8に記憶される度に送信されるようにしてもよいし、検査データ管理システム8の操作部(図示せず)からの指示入力によって送信されるようにしてもよい。
【0044】
〔診察の流れ〕
次に、小規模診断システム1が適用された小規模な医療施設における、一の患者についての診察の流れについて図2を参照して説明する。
【0045】
患者が来院すると、受付11において、患者に対し受付番号札が付与され、受付装置4において、入力部の操作により受付された患者の受付番号及び患者氏名等、患者情報リストを構成する各種の患者情報の入力(受付入力)が行われる。受付装置4においては、患者の受付番号及び患者情報等が入力されると、患者情報のリスト(患者情報リスト)が生成(更新)され、受付装置4内の記憶部の所定領域に格納される。患者情報リストは、例えば、その日の最初の患者が受付入力されると生成され、次の患者が受付入力される毎に新しい患者情報リストに更新される。患者情報リストは、受付装置4内の記憶部から適宜医用画像管理装置3に送信され、医用画像管理装置3の記憶部33に記憶される。
【0046】
受付番号が付与された患者が診察室13に移動すると、医師は、患者に問診等を行い、撮影を行うか否か、どの画像生成装置2で撮影を行うか等を判断する。撮影が必要であると判断した場合、医師は、医用画像管理装置3において、操作部34の所定の操作により、受付装置4から送信された患者情報リストを表示する患者情報リスト画面350を表示部35に表示する。
【0047】
図5に、患者情報リスト画面350の一例を示す。図5に示すように、患者情報リスト画面350には、患者情報を検索するための検索フィルタを設定することのできる検索フィルタ欄41、検索したい患者の患者IDを入力する患者ID欄42、患者氏名を入力する患者氏名欄43が設けられており、ユーザがこれら各欄に任意の情報を入力した上で検索開始ボタン44を押す(画面上の検索開始ボタン44を操作部34のマウスでクリックする等)ことにより、所望の患者情報を検索・抽出することができる。また、さらに詳細な条件を入力して検索を行いたい場合には、詳細検索ボタン45を押すことにより、詳細な検索条件を設定できるようになっている。
【0048】
図5に示すように、本実施形態において、患者情報リスト画面350には、患者一覧46が含まれ、来院した患者に連番に割り当てられた受付番号、患者氏名、性別、年齢、担当医、診察医、受け付けた患者の状態、患者の検査ステータス情報を示す欄(CR、心電図、検体)が一覧として表示される。図5に示す例では、患者の検査ステータス情報を示す欄は、CRステータス欄46a、心電図ステータス欄46b、検体ステータス欄46cから構成される。以降、CRステータス欄46a、心電図ステータス欄46b、検体ステータス欄46cを総じて検査ステータス情報欄という。
患者一覧46に表示される内容は、記憶部33に記憶されている。つまり、患者毎の検査ステータス情報が患者情報と対応付けられて記憶部33に記憶されている。
なお、検査ステータス情報欄に対応する検査ステータス情報は、小規模診断システム1を構成する機器や小規模診断システム1を導入している診療所が扱っている検査に応じて表示されればよく、これに限られない。例えば、CTやMRIを備える病院の場合には、CTやMRIに係る検査ステータス情報を示す欄があってもよいし、本実施の形態のように、超音波診断装置2aを導入しているが、検査ステータス情報欄に超音波診断装置2aの検査ステータス情報を表示させなくてもよい。
【0049】
検査ステータス情報欄には、「依頼中」、「検査中」、「更新」、「完了」、空欄のいずれかが表示される。「依頼中」とは、対応する検査がまだ開始されていない状態である。例えば、ある患者のCRステータス欄46aが「依頼中」であれば、この患者はこれから放射線撮影装置22を用いて検査が行われるが、まだ撮影を開始していない。「検査中」とは、対応する検査が開始されており、現在検査中の状態である。例えば、ある患者のCRステータス欄46aが「検査中」であれば、この患者は放射線撮影室15に在室しており、放射線撮影装置22を用いて検査部位を撮影中である。
【0050】
「更新」とは、対応する検査が開始され、検査の内容が更新された状態である。例えば、ある患者のCRステータス欄46aが「更新」とは、この患者は放射線撮影装置22によって患部が撮影され、CR読取装置2cから医用画像管理装置3に対して医用画像が送信されている。
「完了」とは、対応する検査の結果が出ており、検査が全て完了した状態である。例えば、ある患者のCRステータス欄46aが「完了」とは、この患者の放射線撮影装置22による撮影が全て完了し、撮影された医用画像が全てCR読取装置2cから医用画像管理装置3に対して送信されている。
【0051】
検査ステータス情報欄が「更新」又は「完了」である場合、未読の医用画像の枚数が検査ステータス情報とともに「更新(3)」や「完了(0)」のように表示される。同様に、検体検査データが未読の場合には「更新(1)」や「完了(1)」のように未読である旨を示す「(1)」が表示される。未読とは、表示部35や表示部75に医用画像又は検体検査データを表示させたか否かのことである。なお、検体検査データの場合は、検体検査イメージが表示部35等に表示されたか否かによって、検体検査データが未読か否かを判断されるようにしてもよい。
検査によって撮影された医用画像毎に未読か否かを示す情報(例えばフラグ等)が対応付けられて記憶部33に記憶されており、制御部31は、この情報を参照することによって未読の医用画像の枚数を判断する。検体検査データも同様であり、検体検査データが未読か否かを示す情報が検体検査データに対応付けられて記憶部33に記憶されており、制御部31は、この情報を参照することによって未読か否かの情報を検体検査データとともに表示部35等に表示させることができる。
【0052】
空欄とは、対応する検査の検査ステータス情報がない状態である。例えば、放射線撮影装置22で撮影したことのない患者のCRステータス欄46aは空欄となる。空欄となる検査ステータス情報はこれに限られず、例えば図6に示すような組み合わせで空欄にさせる検査ステータス情報を指定しておいてもよい。図6に示す例では、患者情報リスト画面350を表示させた日前の検査の検査ステータス情報が「更新」又は「完了」であって、未読である医用画像がない場合(つまり検査ステータス情報が「更新(0)」又は「完了(0)」の場合)には、検査ステータス情報欄を空欄とさせる。検査ステータス情報が他の値を示している場合には、検査ステータス情報の値がそのまま表示される。記憶部33には検査が行われた日付が検査ステータス情報に対応付けられて記憶されており、この日付が参照されることにより患者情報リスト画面350を表示させた日前の検査であるか否かが判断される。
【0053】
なお、検査ステータス情報欄に表示される内容は上記の例に限られず、小規模診断システム1を導入している診療所の運用に応じて決められていてよい。例えば、モダリティによる撮影が必要な検査の場合は検査ステータス情報欄に「撮影中」と表示させたり、検体検査のように撮影が必要ない検査の場合には検査ステータス情報欄に「検査中」と表示させ、これらを区別させる等してもよい。
【0054】
また、患者情報リスト画面350は担当医欄47と検査日表示欄48を有する。担当医欄47は、患者一覧46で表示する患者の担当医を入力するためのものである。例えば、操作部34からの入力により担当医欄47で「医師A」を指定すると、患者一覧46においては担当医が「医師A」である患者のみが表示される。
【0055】
検査日表示欄48は、検査ステータス情報がない検査に対応する検査ステータス情報欄(つまり空欄の検査ステータス情報欄)に検査日を表示させるか否かを入力するものである。図5に示す患者リスト画面350では、検査日表示欄48に「相対日付」が入力され、検査ステータス情報がない検査に対応する欄には、前回検査日からの日付が表示されている。前回検査日に関する情報は、患者の検査ステータス情報に対応付けられて記憶部33に記憶されている。記憶部33に記憶された前回検査日に関する情報を参照することによって、前回検査日からの日付が検査ステータス情報欄に表示される。検査日表示欄48を、操作部34のマウス等からの入力により、患者一覧46の検査ステータス情報欄に検査日を表示させるか否かを選択することができる。
【0056】
図7(a)に、検査日表示欄48が操作部34によって選択された場合に、表示部35に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。検査日表示欄48が操作部34によって選択されると、空白欄48a、日付欄48b、相対日付欄48cが表示部35に表示される。空白覧48aを操作部34により選択すると、検査ステータス情報がない検査に対応する検査ステータス情報欄には検査日が表示されず、この検査ステータス情報欄は空欄となる。
【0057】
図7(b)に、日付欄48bが操作部34によって選択された場合に、表示部35に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図7(b)に示すように、検査ステータス情報がない検査に対応する検査ステータス情報欄には、前回の検査日の日付が表示される。この前回の検査日の日付は、図5に示す患者情報リスト画面350のように検査ステータス情報欄に相対日付を表示させた場合と同様に、受付端末4の記憶部や記憶部33等に記憶されている検査日付の情報に基づいて表示する。
なお、本実施の形態においては、検査日表示欄48で日付欄48b又は相対日付欄48cが選択された場合には患者一覧46の検査ステータス情報欄のうち、検査ステータス情報がない欄にのみ日付又は相対日付を表示させるものとする。
【0058】
なお、患者情報リスト画面350に表示される内容はここに例示したものに限定されない。受付端末4の記憶部等に記憶された患者に関する各種情報が表示されればよく、このうちの一部のみでもよいし、さらに多くの項目が表示されるようになっていてもよい。
【0059】
患者情報リスト画面350に表示された患者の中から任意の患者の欄を選択(画面上の任意の患者の欄を操作部34のマウスでダブルクリックする等)ことにより、患者が選択されると、表示部35の表示画面が、この選択された患者に対応するビューア画面351(図8参照)に遷移する。
【0060】
図8に、ビューア画面351の一例を示す。ビューア画面とは、診断に用いる医用画像や検体検査イメージを表示し、医師が読影診断を行うための診断用画面である。図8に示すように、ビューア画面351には、診断対象として選択された患者の患者ID及び患者氏名を表示する患者表示欄51があり、現在どの患者のビューア画面351が表示されているかが視認できるようになっている。なお、リスト画面ボタン52を操作すると、患者情報リスト画面350に戻ることができる。
ビューア画面351においては、医用画像管理装置3の画像DB331に記憶された医用画像や検体検査イメージが画像表示欄53に表示されるとともに、そのサムネイル画像がサムネイル画像表示欄54に表示される。
【0061】
また、ビューア画面351には、画像取込みボタン61aと、画像取込みボタン61bとが設けられている。
画像取込みボタン61aは、ネットワーク9に接続されている各種画像生成装置2から送信される医用画像を現在診断対象となっている患者(患者表示欄51に表示されている患者)の画像として取り込むことを指示するためのボタンである。本実施の形態において、画像取込みボタン61aは、ネットワーク9に接続されている画像生成装置2の種別(超音波診断装置(US)2a、心電図記録装置(ECG)2b、CR読取装置2c)に対応して、「CR」「US」「ECG」の3種類がビューア画面351上に配置されるようになっている。なお、その他の種別(例えば、内視鏡やMRI等)の画像生成装置2がネットワーク9に接続されている場合には、それに対応した画像取込みボタン81aが設けられる。
画像取込みボタン61bは図示しないUSB等のインターフェースを介してデジタルカメラ等の画像生成装置2から送信される医用画像を現在診断対象となっている患者(患者表示欄71に表示されている患者)の画像として取り込むことを指示するためのボタンである。
【0062】
ビューア画面351において、操作部34により、何れかの画像取込みボタン61a又は61bが押される(クリックされる)と、当該診断対象患者のビューア画面351が閉じられる、若しくは画像取込みボタンが解除されるまでの間に、押下された画像取り込みボタン61a又は61bに対応する種別の画像生成装置2から送信された医用画像が当該診断対象患者の医用画像として取り込まれ、取り込まれた医用画像がオリジナル画像として当該患者の患者情報と対応付けて画像DB331に記憶される。また、取り込まれた医用画像は、診断に用いる医用画像として画像表示欄53に表示されるとともに、そのサムネイル画像が生成されてサムネイル画像表示欄54に表示される。
【0063】
医師は、上記のビューア画面351が表示されると、操作部34により、患者の撮影を行う画像生成装置2に対応する画像取込みボタン61a又は62bを押下する。撮影技師又は看護士等の撮影や検査を行う検査実施者は、患者を、撮影を行う画像生成装置2(超音波診断装置2a、心電図記録装置2b)や放射線撮影装置22の前に連れて行き、その患者の診断対象部位を被写体として撮影を行う。例えば、撮影実施者は、放射線撮影装置22において撮影を行い、放射線撮影装置22において撮影済みのカセッテをCR読取装置2cにセットし、カセッテに記録された放射線画像の読み取りを行う。画像生成装置2においては、撮影に基づいて医用画像が生成され、医用画像管理装置3へ送信される。
【0064】
医用画像管理装置3においては、画像生成装置2から送信された医用画像が受信されると、受信された医用画像に付帯されているUIDの参照や受信経路等により、医用画像の送信元の画像生成装置2の種別に対応する画像取込みボタン61a又は61bが予め押下されたか否かが判断される。送信元の画像生成装置2の種別に対応する画像取込みボタン61a又は61bが予め押下されている場合、受信された医用画像がビューア画面351の患者表示欄51に表示されている患者の医用画像として取り込まれ、画像表示欄53に表示される。
【0065】
撮影が終了すると、患者は診察室13に戻り、医師は、ビューア画面351に表示されている診断用画像に基づいて、患者の画像診断を行う。
なお、クライアント端末7においても同様のビューア画面351を表示させることができ、医用画像管理装置3と同様に取り込みボタンを選択することができる。医用画像管理装置3又はクライアント端末7において取り込みボタンが選択されている場合には、他の端末において同じ取り込みボタンは選択できないよう医用画像管理装置3が制御する。例えば、医用画像管理装置3において、「CR」に対応する取り込みボタン61aが選択されていた場合には、クライアント端末7のビューア画面351においては「CR」に対応する取り込みボタン61aは選択できない。他の取り込みボタンについても同様である。
【0066】
制御部31によって検体検査イメージが作成され、画像DB331に格納された場合も、医用画像の場合と同様にビューア画面351の画像表示欄53に検体検査イメージが表示される。画像DB331の画像情報テーブル331aに検体の採取日の情報が検体検査イメージと対応付けられて格納されおり、ビューア画面351上において操作部34等からの入力により採取日を指定し、画像表示欄53に指定された採取日の検体検査に対応する検体検査イメージを表示させることもできる。
【0067】
〔小規模診断システム1の動作〕
次に、小規模診断システム1の動作について詳細に説明する。
図9に、医用画像管理装置3の制御部31、クライアント端末7の制御部71によって実行される検査ステータス情報表示処理の流れを示す。
【0068】
まず、操作部34からの入力により表示部35に患者情報リスト画面350が表示される(ステップS1)。クライアント端末7においても、操作部74からの入力により表示部75に同様の患者情報リスト画面350が表示される(ステップS2)。
医用画像管理装置3においては、操作部34から検査ステータス情報の変更指示が入力されたか否かが判断される(ステップS3)。検査ステータス情報の変更指示とは、患者一覧46に表示された患者に対応する検査ステータス情報の変更を操作部34からの入力により指示するものであり、例えば、CRステータス欄46a、心電図ステータス欄46b、検体ステータス欄46cのいずれかを操作部34のマウスで右クリックする等をいう。
検査ステータス情報の変更指示が入力されたと判断された場合(ステップS3;YES)、表示部35に変更ウィンドウ49が表示される(ステップS4)。
【0069】
図11(a)に、ステップS4において表示部35に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図11(a)に示す例は、患者一覧46の「患者B」に対応するCRステータス欄46aが操作部34のマウスで右クリックされた状態であり、変更指示が入力された検査ステータス情報欄(「患者B」に対応するCRステータス欄46a)に対応する位置に変更ウィンドウ49が表示される。変更ウィンドウ49は、さらに検査ステータス情報の変更を指示する各種ボタン(依頼中ボタン49a、検査中ボタン49b、更新ボタン49c、完了ボタン49d)から構成される。なお、変更ウィンドウ49は、検査ステータス情報の項目に対応するボタンから構成されればよく、図示した例に限られない。
【0070】
図9に戻り、操作部34からの入力により依頼中ボタン49aが選択されたか否かが判断される(ステップS5)。ここで依頼中ボタン49aの選択とは、操作部34のマウスで依頼中ボタン49aをクリックする等をいう。以降の処理においても同様とする。
操作部34からの入力により依頼中ボタン49aが選択されたと判断された場合(ステップS5;YES)、依頼中ボタン49aに対応する検査ステータス情報が「依頼中」に変更される(ステップS6)。先述したように、記憶部33には患者情報と検査ステータス情報が対応付けられて記憶されており、ステップS6においては、依頼中ボタン49aに対応する患者の検査ステータス情報の値が「依頼中」を示す値に変更され、記憶部33に記憶される。
【0071】
一方、操作部34からの入力により依頼中ボタン49aが選択されたと判断されない場合(ステップS5;NO)、処理はステップS3に戻り、操作部34から検査ステータス情報の変更指示が入力されたか否かが判断される。
検査ステータス情報の変更指示が入力されたと判断されない場合(ステップS3;NO)、検査ステータス情報変更の自動入力があるか否かが判断される(ステップS7)。検査ステータス情報変更の自動入力とは、患者情報リスト350上における操作部34又は操作部75からの入力以外の検査ステータス情報の変更の指示入力のことをいう。例えば、表示部35又は表示部75に表示されたビューア画面351の取込ボタン61aのいずれかが操作部34又は操作部74からの入力により押下される等である。つまり、表示部35又は表示部75に表示されたビューア画面351の「CR」に対応する取込ボタン61aが押下された場合には、患者表示欄51に表示されている患者のCRの検査ステータス情報変更の自動入力があったと判断される。自動入力の例はこれに限られず、予め定められた制御部31への入力に基いて判断されればよく、他にも撮影室15のクライアント端末7以外のクライアント端末7からの取込ボタン61aが押下された場合にのみ、ステップS7において検査ステータス情報変更の自動入力があったと判断されるようにしてもよい。
【0072】
検査ステータス情報変更の自動入力があったと判断された場合(ステップS7;YES)、ステップS6に移行し、記憶部33に記憶された対応する検査ステータス情報が「依頼中」に変更される。
【0073】
次いで、変更が入力された表示部35の検査ステータス情報欄の表示が「依頼中」に変更される(ステップS8)。表示変更の指示が医用画像管理装置3からクライアント端末7に対して送信され、表示部75の検査ステータス情報欄の表示が「依頼中」に変更される(ステップS9)。
【0074】
図11(b)に、ステップS8において表示部35に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図11(b)に示す例は、図11(a)に示した依頼中ボタン49aが操作部34から選択された場合に表示される患者情報リスト画面350である。患者一覧46の「患者B」に対応するCRステータス欄46aが「依頼中」に変更されて表示部35に表示される。
ステップS9においては、図11(b)に示す患者情報リスト画面350がクライアント端末7の表示部71にも表示される。
【0075】
以上説明したステップS3〜ステップS9の処理が繰り返されることにより、患者の検査ステータス情報が「依頼中」に変更される。患者の検査ステータス情報が「依頼中」に変更された後に、患者は放射線撮影室15や検査室16に移動して、同伴する医師や看護士によって検査ステータス情報が「依頼中」となっている検査が開始される。
【0076】
クライアント端末7においては、検査ステータス情報の変更指示が操作部73から入力されたか否かが判断される(ステップS10)。検査ステータス情報の変更指示が入力されたと判断された場合(ステップS10;YES)、表示部75に変更ウィンドウ49が表示される(ステップS11)。
【0077】
図12(a)に、ステップS10で表示部75に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図11(a)に示す患者情報リスト画面350と同様に、「患者B」に対応するCRステータス欄56aの位置に変更ウィンドウ49が表示される。
【0078】
次いで、操作部73からの入力により検査中ボタン49bが選択されたか否かが判断される(ステップS12)。操作部73からの入力により検査中ボタン49bが選択されたと判断された場合(ステップS12;YES)、対応する検査ステータス情報を「検査中」に変更する旨の指示が医用画像管理装置3に対して送信される(ステップS13)。
操作部73からの入力により検査中ボタン49bが選択されたと判断されない場合(ステップS12;NO)、処理はステップS10に戻り、検査ステータス情報の変更指示が操作部73から入力されたか否かが判断される。
【0079】
一方、検査ステータス情報の変更指示が操作部73より入力されたと判断されない場合(ステップS10;NO)、検査ステータス情報変更の自動入力があったか否かが判断される(ステップS14)。検査ステータス情報変更の自動入力とは、クライアント端末7の表示部75に表示されたビューア画面351の取込ボタン61aのいずれかが押下される等である。ステップS14もステップS7と同様に、取込ボタン61aに対応する検査ステータス情報変更の自動入力と判断される。
【0080】
検査ステータス情報変更の自動入力があったと判断された場合(ステップS14;YES)、処理はステップS13に移行し、表示部75に表示された患者一覧46の対応する検査ステータス情報を「検査中」に変更する旨の指示が医用画像管理装置3に対して送信される。検査ステータス情報変更の自動入力があったと判断されない場合(ステップS14;NO)、処理はステップS10に戻り、検査ステータス情報の変更指示が操作部73から入力されたか否かが判断される。
【0081】
医用画像管理装置3においては、検査ステータス情報の変更指示を受信し、対応する検査ステータス情報が「検査中」に変更される(ステップS15)。変更が入力された表示部35の検査ステータス情報欄の表示が「検査中」に変更される(ステップS16)。表示変更の指示が医用画像管理装置3からクライアント端末7に対して送信され、表示部75の検査ステータス情報欄の表示が「検査中」に変更される(ステップS17)。
【0082】
図12(b)に、ステップS17において表示部35に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図12(b)に示す例は、図12(a)に示す患者情報リスト画面35の検査中ボタン49bが操作部73から選択された場合に表示される患者情報リスト画面350である。患者一覧46の「患者B」のCRステータス欄46aの欄の表示が「検査中」に変化している。
ステップS17においては、図11(b)に示す患者情報リスト画面350がクライアント端末7の表示部75にも表示される。
【0083】
以上説明したステップS10〜ステップS17の処理が繰り返されることにより、患者の検査ステータス情報が「検査中」に変更される。患者の検査ステータス情報が「検査中」に変更された後に、放射線撮影装置22等によって患部の撮影が開始される。
【0084】
次いで、医用画像管理装置3において、検査の結果を受信したか否かが判断される(ステップS18)。検査の結果の受信とは、検査ステータス情報が「検査中」となっている検査の結果を医用画像管理装置3が受信することである。例えば、検査がCRであればCR読取装置2cから医用画像管理装置3に対して医用画像が送信されたり、検体検査であれば検体検査データが医用画像管理装置3に記憶される等することである。医用画像や検体検査には患者情報が付帯されているので、受信した検査結果がどの患者のものなのかを識別することができる。また、医用画像のヘッダ情報に含まれるモダリティの情報から検査が特定できる。検体検査の場合は、受信した検査のデータ形式(CSV形式等)から検体検査である旨を識別することができる。
【0085】
依頼中の検査の結果を受信したと判断されない場合(ステップS18;NO)、処理はステップS18に戻り、再度依頼中の検査の結果を受信したか否かが判断される。
依頼中の検査の結果を受信したと判断された場合(ステップS18;YES)、この検査に対応する検査ステータス情報が「更新」に変更される(ステップS19)。表示部35の検査ステータス情報欄の表示が「更新」に変更される(ステップS20)。表示変更の指示が医用画像管理装置3からクライアント端末7に対して送信され、表示部75の検査ステータス情報欄の表示が「更新」に変更される(ステップS21)。
【0086】
図13(a)に、ステップS20で表示部35に表示される患者情報リスト350の一例を示す。図13(a)では、「患者B」が放射線撮影装置22で撮影され、この撮影された医用画像データを医用画像管理装置3が受信した場合に表示部35に表示される例を示す。「患者B」に対応するCRステータス欄46aが「検査中」から「更新(1)」に更新される。
ステップS19においては、受信した医用画像のヘッダ情報に含まれる患者ID等から、どの患者の医用画像を受信したかを判断し、この患者と対応する検査ステータス情報の表示が変更される。
【0087】
放射線撮影装置22において、患者の撮影が複数回行われた場合には、ステップS19〜ステップS21が繰り返し行われる。
図13(b)に、表示部35に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図13(b)では、「患者B」が放射線撮影装置22で3回撮影され、この3回分の医用画像データをCR読取装置2cから医用画像管理装置3が受信した例を示す。「患者B」のCRステータス欄46aが「更新(3)」となり、受信した医用画像データの枚数がCRステータス欄に反映される。
【0088】
以上説明したステップS18〜ステップS21の処理が繰り返されることにより、患者の検査ステータス情報が「更新」に変更される。なお、患者の検査ステータス情報が「更新」に変更されるのは、ステップS3やステップS10と同様に、変更ウィンドウ49の更新ボタン49cが操作部34のマウスで選択される等によって実行されるようにしてもよい。
【0089】
図10に、以降の処理の流れを示す。クライアント端末7においては、検査ステータス情報の変更指示が入力されたか否かが判断される(ステップS22)。検査ステータス情報の変更指示が入力されたと判断された場合(ステップS22;YES)、表示部75に変更ウィンドウ49が表示される(ステップS23)。
【0090】
図14(a)に、ステップS23で表示部75に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図11(a)に示す患者情報リスト画面350と同様に変更ウィンドウ49が表示部75に表示される。
【0091】
次いで、操作部73からの入力により完了ボタン49dが選択されたか否かが判断される(ステップS24)。操作部からの入力により完了ボタン49dが選択されたと判断された場合(ステップS24;YES)、表示部75に表示された患者一覧46の対応する検査ステータス情報の位置の表示を「完了」に変更する旨の指示が医用画像管理装置3に対して送信される(ステップS25)。
【0092】
操作部73からの入力により完了ボタン49dが選択されたと判断されない場合(ステップS24;NO)、処理はステップS22に戻り、検査ステータス情報の変更指示が入力されたか否かが判断される。
一方、検査ステータス情報の変更指示が入力されたと判断されない場合(ステップS22;NO)、検査ステータス情報変更の自動入力があったか否かが判断される(ステップS26)。検査ステータス情報変更の自動入力とは、クライアント端末7の表示部75に表示されたビューア画面351が閉じられたり、リスト画面ボタン52を押下したりする等である。
【0093】
検査ステータス情報変更の自動入力があったと判断された場合(ステップS26;YES)、処理はステップS25に移行し、表示部35に表示された患者情報リスト画面350を更新する旨の指示が医用画像管理装置3に対して送信される。
【0094】
医用画像管理装置3においては、受信した指示に基づいて、対応する検査ステータス情報が「完了」に変更される(ステップS27)。表示部35の検査ステータス情報欄の表示が「完了」に変更される(ステップS28)。表示変更の指示が医用画像管理装置3からクライアント端末7に対して送信され、表示部75の検査ステータス情報欄の表示が「完了」に変更される(ステップS29)。
【0095】
図14(b)に、ステップS28において表示部に表示される患者情報リスト画面350の一例を示す。図14(b)に示す例は、図14(a)に示す患者情報リスト画面35の完了ボタン49dが操作部から選択された場合に表示される患者情報リスト画面350である。患者一覧46の「患者B」のCRステータス欄46aの欄の表示が「完了」に変化している。つまり、この「患者B」は放射線撮影室15での撮影を終了した状態である。
ステップS29においては、図14(b)に示す患者情報リスト画面350がクライアント端末7の表示部71にも表示される。
【0096】
次いで、依頼した検査が全てそろったか否かが判断される(ステップS30)。ステップS30においては、患者毎に検査ステータス情報が「依頼中」となっている検査がある場合には、依頼中の検査が全てそろっていないと判断され、検査ステータス情報が「依頼中」となっている検査がない場合には、依頼中の検査が全てそろっていると判断される。
【0097】
依頼中の検査が全てそろったと判断されない場合(ステップS30;NO)、処理はステップS10に戻り、依頼中の検査が実行される。
依頼中の検査が全てそろったと判断された場合(ステップS30;YES)、表示部35に表示された、依頼中の検査が全てそろった患者に対応する患者一覧46の背景色が変更される(ステップS31)。医用画像管理装置3からクライアント端末7に対して、患者一覧46の背景色を変更する旨の指示が送信され、クライアント端末7においては、この指示に基づいて患者一覧46の背景色が変更される(ステップS32)。
【0098】
図15に、ステップS30において表示部35等に表示される患者情報リスト画面351の一例を示す。図15では、患者一覧46の「患者A」と「患者B」の検査がそろった場合に表示される患者情報リスト画面351の一例である。「患者A」と「患者B」の検査ステータス情報は、CRステータス欄46a、心電図ステータス欄46b、検体ステータス欄46cが全て「完了」となっており、検査がそろっているので背景色が変更される。なお、依頼中の検査が全てそろっているか否かの判断はこれに限られず、例えば、検体ステータス欄46cに係る検体検査の結果は数日後に出ることが多いので、検体ステータス欄46cを除く他の検査ステータス情報が「完了」となっているか否かによって判断されるようにしてもよい。
ステップS32においては、図15に示す患者情報リスト画面350がクライアント端末7の表示部75に表示される。
【0099】
以上のように、本実施の形態における小規模診断システム1によれば、患者情報リスト画面350上に検査ステータス情報を表示させ、操作部34からの入力又は自動入力があった場合にこの検査ステータス情報を変更することができる。この自動入力がビューア画面351の取り込みボタン81aの選択である場合、患者情報リスト画面350において表示された検査ステータス情報により、検査ステータス情報に対応する取り込みボタン81aが押下されている旨を把握することができる。例えば、図11(b)のように、「患者B」に対応するCRステータス欄46aが「依頼中」となっているので、他の端末において「CR」に対応する取り込みボタン61aが押下されている旨を患者情報リスト画面350において把握することができる。
【0100】
また、患者情報リスト画面350において表示された検査ステータス情報によって検査の進行状況が分かるため、医師は自己の患者の検査の開始時期を把握することができる。例えば、他の医師が行っているCRの検査ステータス情報が「完了」を示したことを確認した後に、医師は自分の患者の検査を開始するためにビューア画面351の取り込みボタンを選択する等をすることができる。
【0101】
また、検査ステータス情報の変更は医用画像管理装置の操作部及びクライアント端末の操作部の両者から行うことができるため、撮影室等に設置されたクライアント端末においても検査ステータス情報の変更を行うことができる。
【0102】
また、検査ステータス情報を「依頼中」、「検査中」、「更新」、「完了」のいずれかとすることによって、表示部に表示された検査ステータス情報によって検査結果が出たか否かを把握することが容易になる。患者情報リスト画面からビューア画面に画面遷移することができるので、新たに結果が出た検査(つまり、検査ステータス情報が「更新」、「完了」となった検査)を効率よく確認することができる。また、検査ステータス情報に未読の医用画像の枚数や検体検査が未読か否かを表示させることもでき、より診療の効率がよくなる。
【0103】
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な小規模診断システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、また、ステップS7、ステップS14、ステップS26における検査ステータス情報変更の自動入力指示は、患者情報リスト画面上で表示される検査ステータス情報に応じた予め定められた動作に基いて判断されればよい。例えば、CR以外のモダリティに関わる検査ステータス情報がある場合には、このモダリティに対応するビューア画面上の取込ボタンが押下された際に、ステップS7においては自動入力ではないと判断され、ステップS14においては自動入力であると判断されるようにしてもよい。例えば、図16のような組み合わせが考えられる。図16は、本実施の形態のように検査ステータス情報の値が「依頼中」、「検査中」、「更新」、「完了」、空欄のいずれかを取る場合を示す。図16に示す「手動のみ」とは、変更ウィンドウから操作部によるボタン選択のみ受け付け、検査ステータス情報の自動入力はないことを示す。例えば、検査が「CR」の場合は取り込みボタンが押下された場合に、検査ステータス情報を「検査中」に変更する自動入力と判断するが、検査が心電図の場合は自動入力はなく、手動でのみ「検査中」とする等である。
【0104】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0105】
その他、小規模診断システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本実施の形態における小規模診断システムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1に示す小規模診断システムを適用した場合の各装置の医療施設における配置例を示す図である。
【図3】図1の医用画像管理装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。
【図4】図1のクライアント端末の機能的構成を示す要部ブロック図である。
【図5】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示される患者情報リストの一例を示す図である。
【図6】図1の表示部に表示されるビューア画面の検査ステータス情報の対応関係を示す図である。
【図7】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示される患者情報リスト画面の一例を示す図であり、(a)は検査日表示欄を選択した場合の例であり、(b)は検査日表示欄に日付が選択された場合の例である。
【図8】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示されるビューア画面の一例を示す図である。
【図9】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末によって実行される検査ステータス情報表示処理の処理の流れを示す図である。
【図10】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末によって実行される検査ステータス情報表示処理の処理の流れを示す図である。
【図11】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示される患者情報リスト画面の一例を示す図であり、(a)は変更ウィンドウが表示された場合の例であり、(b)は依頼中ボタンが選択された場合の例である。
【図12】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示される患者情報リスト画面の一例を示す図であり、(a)は変更ウィンドウが表示された場合の例であり、(b)は検査中ボタンが選択された場合の例である。
【図13】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示される患者情報リスト画面の一例を示す図であり、(a)は検査ステータス情報が更新された場合の例であり、(b)はCRで撮影された医用画像が医用画像管理装置にさらに取り込まれた場合の例である。
【図14】図1の医用画像管理装置及びクライアント端末に表示される患者情報リスト画面の一例を示す図であり、(a)は変更ウィンドウが表示された場合の例であり、(b)は完了ボタンが選択された場合の例である。
【図15】検査が全てそろった場合に、図1の医用画像管理装置に表示される患者情報リスト画面の一例を示す図である。
【図16】検査ステータス情報の変更指示の自動入力の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0107】
1 小規模診断システム
2 画像生成装置
2a 超音波診断装置
2b 心電図記録装置
2c CR読取装置
3 医用画像管理装置
4 受付装置
5 イメージャ
6 汎用プリンタ
7 クライアント端末
8 検査データ管理システム
9 ネットワーク
21 変換装置
22 放射線撮影装置
31 制御部
32 RAM
33 記憶部
330 検体検査DB
331 画像DB
34 操作部
35 表示部
350 患者情報リスト画面
351 ビューア画面
36 通信部
37 メディアドライブ
38 バス
71 制御部
72 RAM
73 記憶部
74 操作部
75 表示部
76 通信部
77 メディアドライブ
78 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の診断対象部位を撮影し画像データを生成する画像生成装置と、前記画像生成装置により生成された画像データを患者情報と対応付ける医用画像管理装置と、クライアント端末とが通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された小規模診断システムであって、
前記医用画像管理装置は、患者の検査状態を示す検査ステータス情報と患者情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報と患者情報を表示する表示手段と、前記画像生成装置から画像データを受信し、前記表示手段に表示された検査ステータス情報と患者情報を前記クライアント端末に対して送信する通信手段と、前記画像生成装置から画像データが受信された際に当該受信された画像データを前記表示手段に表示された患者情報と自動的に対応付ける旨の指示を入力するための入力手段と、前記入力手段によって指示が入力された場合に、前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報を変更し、当該変更された検査ステータス情報を前記表示手段に表示させ、当該検査ステータス情報の表示変更の指示を前記通信手段を介して前記クライアント端末に対して送信させる制御手段と、
を備え、
前記クライアント端末は、通信手段と、前記通信手段を介して前記医用画像管理装置から受信した検査ステータス情報と患者情報を表示する表示手段と、前記通信手段を介して検査ステータス情報の表示変更の指示を受信した場合、当該指示に基づいて検査ステータス情報を変更させて前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする小規模診断システム。
【請求項2】
前記クライアント端末は、前記画像生成装置から画像データが受信された際に当該受信された画像データを前記表示手段に表示された患者情報と自動的に対応付ける旨の指示を入力するための入力手段を更に備え、
前記クライアント端末の制御手段は、前記入力手段によって指示が入力された場合に、検査ステータス情報の変更の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させ、
前記医用画像管理装置の制御手段は、前記医用画像管理装置の通信手段が検査ステータス情報の変更の指示を受信した場合、当該受信した指示に基づいて前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報を変更し、当該変更された検査ステータス情報を前記表示手段に表示させるとともに、検査ステータス情報の表示変更の指示を前記通信手段を介して前記クライアント端末に対して送信させることを特徴とする請求項1に記載の小規模診断システム。
【請求項3】
前記検査ステータス情報は、患者の検査が依頼中の状態、患者の検査が検査中の状態、患者の検査結果が更新された状態、患者の検査が完了した状態、又は患者の検査が行われていない状態のいずれかを示す情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の小規模診断システム。
【請求項4】
前記医用画像管理装置の制御手段は、前記入力手段によって指示が入力された場合、前記記憶手段に記憶された検査ステータス情報を患者の検査が依頼中の状態又は患者の検査が検査中の状態に変更し、前記通信手段によって画像データを受信した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査結果が更新された状態に変更し、当該画像データを前記表示手段に表示させた画面を消去した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査が完了した状態に変更することを特徴とする請求項3に記載の小規模診断システム。
【請求項5】
前記クライアント端末の制御手段は、前記入力手段によって指示が入力された場合、前記検査ステータス情報を患者の検査が依頼中の状態又は患者の検査が検査中の状態に変更する旨の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させ、前記通信手段によって画像データを受信した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査結果が更新された状態に変更する旨の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させ、当該画像データを前記表示手段に表示させた画面を消去した場合、当該検査ステータス情報を患者の検査が完了した状態に変更する旨の指示を前記通信手段を介して前記医用画像管理装置に対して送信させることを特徴とする請求項3に記載の小規模診断システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−124937(P2010−124937A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−300828(P2008−300828)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】