平板状導電接続部材用コネクタ
【課題】小さな操作力で、より堅固なロックを得ることができる平板状導電接続部材用コネクタを提供すること。
【解決手段】接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレート4に第1突起28を設け、平板状導電接続部材の挿入後のアクチュエータ3の操作に応じて、平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、平板状導電接続部材を第1突起28に係合させる。第1突起は平板状導電接続部材を受けるためのハウジングに設けてもよい。
【解決手段】接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレート4に第1突起28を設け、平板状導電接続部材の挿入後のアクチュエータ3の操作に応じて、平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、平板状導電接続部材を第1突起28に係合させる。第1突起は平板状導電接続部材を受けるためのハウジングに設けてもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状導電接続部材を接続するためのコネクタ(ここでは「平板状導電接続部材用コネクタ」という)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、FPC(Flexible Printed Circuit)呼ばれる回路板やFFC(Flexible Flat Cable)と呼ばれるケーブルが知られている。これらの回路板及びケーブルを纏めて、ここでは単に「平板状導電接続部材」と呼ぶ。
【0003】
一方、これらの回路板やケーブルを接続するためのコネクタについても様々な提案がなされている(特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
特許文献1に開示されたコネクタを、図11を用いてここで簡単に説明する。
【0005】
シールドプレート111の長手方向の両端部には、ロック部111cが形成されている。ロック部111cはシーソーのように回転する。ロック部111cの先端にはロック爪111dが形成されている。ロック爪111dはFPC受容空間内に挿入されたFPC121の切欠き121aに挿入される。これにより、FPC121がロックされる。ロック部111cの後端には力点部111fが結合されている。シールドプレート111には、ロック爪111dに隣接させて接触部111eが形成されている。なお、接触部111eはFPC121のグランド部に接触する。
【0006】
次に特許文献2に開示されたコネクタを、図12を用いてここで簡単に説明する。
【0007】
上部シールド部124の両端部分に断面変形S字状のフック131を形成する。フレキシブルフラット配線板101がコネクタ102へ終端まで挿入されると、フック131がバネ作用でフレキシブルフラット配線板101の開口部132に挿入する。なお、配線板101のグランド部線と下部シールド125とは直接的に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−52993号公報
【特許文献2】特開2002−237221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に開示されたコネクタは、バネ状のロック部を弾性変形させて、FPCの切り欠きに係合させてロックするものであるので、FPC挿入時またはアクチュエータ操作時に、ロック部を変形させるために比較的大きな操作力が必要である。また、ロック後にFPCを強く引くと、ロック部が弾性変形するため、強固なロックを得ることが困難である。
【0010】
また特許文献2に開示されたコネクタにも、特許文献1に開示されたコネクタと同様な問題がある。即ち、フックがバネ作用でフレキシブルフラット配線板の開口部に挿入することでフレキシブルフラット配線板をロックするものであるため、フレキシブルフラット配線板挿入時またはアクチュエータ操作時に、フックを変形させるために比較的大きな操作力が必要である。ロック後にフレキシブルフラット配線板を強く引くと、フックが弾性変形してしまう点も、特許文献1に開示されたコネクタと同様である。
【0011】
最近では、この種の平板状導電接続部材として、きわめて薄いものが開発され且つ使用されているので、特に、操作力が小さくてすむこと及びロックが堅固であることが求められる。
【0012】
それ故に本発明の課題は、小さな操作力で、より堅固なロックを得ることができる平板状導電接続部材用コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一態様によれば、接続対象となる平板状導電接続部材を受けるためのハウジングと、前記ハウジングに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記ハウジングに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタが得られる。
【0014】
本発明の他の態様によれば、接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレートと、前記グランドプレートに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記グランドプレートに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタが得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様による平板状導電接続部材用コネクタは、アクチュエータの操作に応じて、平板状導電接続部材を板厚方向に移動させて平板状導電接続部材の第1開口部を第1突起に係合させるので、小さな操作力で、より堅固なロックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタの外観斜視図。
【図2】図1の平板状導電接続部材用コネクタの平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿って得られた断面図。
【図4】図1から図3に示す平板状導電接続部材用コネクタの一部品であるグランドプレートを示す拡大斜視図。
【図5】図1から図3に示す平板状導電接続部材用コネクタに接続可能な平板状導電接続部材の一例の一部のみの平面図。
【図6】平板状導電接続部材用コネクタに対する平板状導電接続部材の挿入の途中状態を示す、図3と同様な断面図。
【図7】平板状導電接続部材用コネクタに対する平板状導電接続部材の挿入の完了状態を示す、図3と同様な断面図。
【図8】平板状導電接続部材用コネクタに対する平板状導電接続部材の接続の完了状態を示す、図3と同様な断面図。
【図9】図8の要部のみの拡大図。
【図10】本発明の他の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタの外観斜視図。
【図11】特許文献1(特開2008−52993号公報)に開示された技術を説明するための断面図。
【図12】特許文献1(特開2002−237221号公報)に開示された技術を説明するための断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1から図4を参照して、本発明の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタの構成について説明する。
【0018】
図示の平板状導電接続部材用コネクタは、FPCやFFCなどの平板状導電接続部材を接続対象とするものであり、平板状導電接続部材を受けるための絶縁性のハウジング1と、第1の方向(ハウジング1の幅方向)A1に配列され且つハウジング1に保持されたバネ性をもつ複数の導電性のコンタクト2と、ハウジング1に対し可動な絶縁性のアクチュエータ3と、ハウジング1に取り付けられた導電性のグランドプレート4とを含んでいる。
【0019】
ハウジング1は、平板状導電接続部材の挿入を許すための挿入口5と、平板状導電接続部材の挿入端を位置決めするための受容部6とを有している。挿入口5は、ハウジング1の前端部において大きく開口している。受容部6は、ハウジング1の内部に形成された複数の突条壁7と、これらの突条壁7に、第1の方向A1に直交する第2の方向(ハウジング1の厚み方向)A2において離間対向した隔壁8との間に規定されている。なお、隔壁8は、第1の方向A1と、第1及び第2の方向A1、A2に直交する第3の方向(ハウジング1の奥行き方向)A3とに板状に広がっている。
【0020】
各コンタクト2は、ハウジング1の反対端部に圧入固定された保持部11と、保持部11からハウジング1の外部に延出した端子部12と、保持部11からハウジング1の内部にのびた弾性変形可能なバネ部13と、バネ部13から延長されて二股状になって隔壁8の両側にのびた接触部14及び力点部15とを有している。接触部14は、受容部6に進入し、突条壁7の間に配置され、かつ、隔壁8に対向した接点部16を有している。一方、力点部15は、隔壁8からみて接触部14とは反対側にのび、隔壁8に対向した凹部17を有している。なお、保持部11と接触部14及び力点部15との間にバネ部13が形成されているため、接触部14及び力点部15はバネ部13の弾性変形を伴ってハウジング1内で実質的に第2の方向A2において可動である。
【0021】
アクチュエータ3は、複数のコンタクト2の力点部15とこれらに対向した隔壁8とによって、次に説明するように支持されている。
【0022】
複数の力点部15は、隔壁8に沿って第1の方向A1に配列されている。アクチュエータ3は、図3において隔壁8に当接している平坦な停止面21と、停止面21から切り込まれた複数の溝22と、これらの溝22の開口部に形成された複数の円柱部23と、円柱部23から位置ずれした支点部24とを有している。アクチュエータ3の取り付けは、停止面21を隔壁8に当てて押し込み、複数の溝22に複数のコンタクト2の力点部15をそれぞれ挿入させ、且つ、円柱部23を力点部15の凹部17に陥落させることにより行われる。この状態で、力点部15が円柱部23を隔壁8に向けて押圧し、これにより停止面21を隔壁8に圧接させているものとする。こうしてアクチュエータ3は力点部15と隔壁8とによって支持され、隔壁8上で支点部24を中心として回動操作可能となる。
【0023】
グランドプレート4は、ハウジング1に取り付けるための両端の取り付け部26と、これらの取り付け部26からハウジング1の受容部6に向ってのびて隔壁8に当接したグランド部27と、グランド部27の第1の方向A1における両端部にそれぞれ設けた二つの第1突起28とを有している。二つの第1突起28は、受容部6の第1の方向A1における両端部にそれぞれ位置している。
【0024】
図3に最も明りょうに示すように、第1突起28はグランド部27から突条壁7に向けて突出している。しかも、各第1突起28は、第3の方向A3において挿入口5とは反対側を向いた係合面28aを有している。また、取り付け部26にはホールドダウン29が形成されている。なお、第1突起28はグランド部27に切り出しにより、即ち、切り込みを入れ且つ曲げ加工を施すことにより形成されているが、この形態に限られることはない。
【0025】
さらに、ハウジング1は、第3の方向A3で第1突起28にそれぞれ反対向きに突出している二つの第2突起31を有している。これらの第2突起31は、挿入口5と受容部6との間で突条壁7よりも高く突出し、かつ、第3の方向A3において挿入口5とは反対側を向いた係合面31aを有している。なお、第2の方向A2において、第1突起28と第2突起31は互いに反対向きに突出している。
【0026】
図5を参照して、接続対象となる平板状導電接続部材について説明する。
【0027】
図示の平板状導電接続部材40はFPCを示し、一端部の一面側には多数の信号ライン41が形成され、反対面側にはグランド部(図示せず)が形成されている。また平板状導電接続部材40の対向した側縁の各々には、第1開口部42及び第2開口部43が形成されている。第1開口部42及び第2開口部43の各々は、実質的に矩形状の切り込みよりなる。
【0028】
図6から図9をも参照して、図1から図3に示す平板状導電接続部材用コネクタに対し図5の平板状導電接続部材40を接続する作業について説明する。
【0029】
図6はアクチュエータ3がその停止面21を隔壁8に当接させた開状態を示す。この開状態にあるときに、平板状導電接続部材40を第3の方向A3に対し少し傾斜した姿勢で挿入口5に挿通させる。
【0030】
さらに図7に示すように平板状導電接続部材40を受容部6にまで挿入し、第3の方向A3と平行な姿勢にする。このとき、平板状導電接続部材40の第2開口部43を第2突起31に嵌合させる。この結果、平板状導電接続部材40は第2突起31の係合面31aに係合することにより、先端部を受容部6に挿入された状態で仮止めされる。なお、この状態で、平板状導電接続部材40の信号ライン41をコンタクト2の接点部16に対向させ、また、平板状導電接続部材40のグランド部をグランドプレート4のグランド部27に対向させる。
【0031】
次に、アクチュエータ3を操作する。具体的には、図7においてアクチュエータ3を時計回りに回動させる。このときアクチュエータ3は支点部24を隔壁8上の支点として回動し、円柱部23によって力点部15を持ち上げつつ、図8に示す姿勢に倒れて閉状態になる。
【0032】
円柱部23によって力点部15が持ち上げられると、それに伴って接触部14も同じ方向に動き、平板状導電接続部材40を板厚方向、即ち、第2の方向A2に移動させて隔壁8に向けて押圧する。この結果、平板状導電接続部材40の信号ライン41がコンタクト4の接点部16に電気的に接続されると共に、平板状導電接続部材40のグランド部がグランドプレート4のグランド部27に電気的に接続される。
【0033】
また、平板状導電接続部材40が隔壁8に向けて板厚方向に移動するとき、図9に明りょうに示すようにグランドプレート4の第1突起28が平板状導電接続部材40の第1開口部42に嵌合する。この結果、平板状導電接続部材40は第1突起28の係合面28aに係合することにより、接続状態を堅固にロックされる。このとき、第1突起28とは反対向きの第2突起31にも平板状導電接続部材40が係合した状態を保つことにより、接続状態のロックはより堅固なものとなる。したがって、引かれても、抉られても、また煽られ場合でも、平板状導電接続部材40が離脱する虞は低減される。
【0034】
ここで、コンタクト2の接触部14及び力点部15がロック状態を引き起こすロック機構として働いている。即ち、平板状導電接続部材40の挿入後のアクチュエータ3の操作に応じて、接触部14及び力点部15が、平板状導電接続部材40を板厚方向に移動させ且つ平板状導電接続部材40の第1開口部42をグランドプレート4の第1突起28に係合させてロック状態を引き起こす。こうして、アクチュエータ3の操作によって平板状導電接続部材40を第1突起28に係合させるため、操作力は小さくてすむ。
【0035】
図10を参照して、本発明の他の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタについて説明する。なお、実施例1と同様な部分については同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0036】
図10の平板状導電接続部材用コネクタもFPCやFFCなどの平板状導電接続部材を接続対象とするものである。実施例1に係る平板状導電接続部材用コネクタでは第1突起28をグランドプレート4に設けているが、図10の平板状導電接続部材用コネクタでは、第1突起28に相当する突起28′をハウジング1に設けている。具体的にのべると、突起28′はハウジング1の隔壁8の受容部6を向いた面に形成されている。
【0037】
この突起28′は実施例1に係る平板状導電接続部材用コネクタの第1突起28と同等な作用効果を奏する。その上、グランドプレートを必要としないため部品点数削減及びそれによる低コスト化を実現可能であるという効果も得られる。
【0038】
なお、上述では平板状導電接続部材40を図中上方に移動させることでロック状態を引き起こしているが、図中下方に移動させることでロック状態を引き起こすように実施することも勿論可能である。
【0039】
また、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0040】
(付記1)
接続対象となる平板状導電接続部材を受けるためのハウジングと、前記ハウジングに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記ハウジングに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0041】
(付記2)
接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレートと、前記グランドプレートに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記グランドプレートに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0042】
(付記3)
付記1又は2に記載のコネクタにおいて、前記第1突起とは反対向きに突出した第2突起を備え、前記平板状導電接続部材の第2開口部が前記第2突起に係合することを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0043】
(付記4)
付記1から3のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記アクチュエータに連動するコンタクトを備え、前記コンタクトが前記ロック機構として働くことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0044】
(付記5)
付記1から4のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記第1開口部は、前記平板状導電接続部材の互いに対向する両端部に設けられた切り欠きであることを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【符号の説明】
【0045】
1 ハウジング
2 コンタクト
3 アクチュエータ
4 グランドプレート
5 挿入口
6 受容部
7 突条壁
8 隔壁
11 保持部
12 端子部
13 バネ部
14 接触部
15 力点部
16 接点部
17 凹部
21 停止面
22 溝
23 円柱部
24 支点部
26 取り付け部
27 グランド部
28 第1突起
28a 係合面
28′ 第1突起に相当する突起
29 ホールドダウン
31 第2突起
31a 係合面
40 平板状導電接続部材
41 信号ライン
42 第1開口部
43 第2開口部
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状導電接続部材を接続するためのコネクタ(ここでは「平板状導電接続部材用コネクタ」という)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、FPC(Flexible Printed Circuit)呼ばれる回路板やFFC(Flexible Flat Cable)と呼ばれるケーブルが知られている。これらの回路板及びケーブルを纏めて、ここでは単に「平板状導電接続部材」と呼ぶ。
【0003】
一方、これらの回路板やケーブルを接続するためのコネクタについても様々な提案がなされている(特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
特許文献1に開示されたコネクタを、図11を用いてここで簡単に説明する。
【0005】
シールドプレート111の長手方向の両端部には、ロック部111cが形成されている。ロック部111cはシーソーのように回転する。ロック部111cの先端にはロック爪111dが形成されている。ロック爪111dはFPC受容空間内に挿入されたFPC121の切欠き121aに挿入される。これにより、FPC121がロックされる。ロック部111cの後端には力点部111fが結合されている。シールドプレート111には、ロック爪111dに隣接させて接触部111eが形成されている。なお、接触部111eはFPC121のグランド部に接触する。
【0006】
次に特許文献2に開示されたコネクタを、図12を用いてここで簡単に説明する。
【0007】
上部シールド部124の両端部分に断面変形S字状のフック131を形成する。フレキシブルフラット配線板101がコネクタ102へ終端まで挿入されると、フック131がバネ作用でフレキシブルフラット配線板101の開口部132に挿入する。なお、配線板101のグランド部線と下部シールド125とは直接的に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−52993号公報
【特許文献2】特開2002−237221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に開示されたコネクタは、バネ状のロック部を弾性変形させて、FPCの切り欠きに係合させてロックするものであるので、FPC挿入時またはアクチュエータ操作時に、ロック部を変形させるために比較的大きな操作力が必要である。また、ロック後にFPCを強く引くと、ロック部が弾性変形するため、強固なロックを得ることが困難である。
【0010】
また特許文献2に開示されたコネクタにも、特許文献1に開示されたコネクタと同様な問題がある。即ち、フックがバネ作用でフレキシブルフラット配線板の開口部に挿入することでフレキシブルフラット配線板をロックするものであるため、フレキシブルフラット配線板挿入時またはアクチュエータ操作時に、フックを変形させるために比較的大きな操作力が必要である。ロック後にフレキシブルフラット配線板を強く引くと、フックが弾性変形してしまう点も、特許文献1に開示されたコネクタと同様である。
【0011】
最近では、この種の平板状導電接続部材として、きわめて薄いものが開発され且つ使用されているので、特に、操作力が小さくてすむこと及びロックが堅固であることが求められる。
【0012】
それ故に本発明の課題は、小さな操作力で、より堅固なロックを得ることができる平板状導電接続部材用コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一態様によれば、接続対象となる平板状導電接続部材を受けるためのハウジングと、前記ハウジングに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記ハウジングに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタが得られる。
【0014】
本発明の他の態様によれば、接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレートと、前記グランドプレートに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記グランドプレートに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタが得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様による平板状導電接続部材用コネクタは、アクチュエータの操作に応じて、平板状導電接続部材を板厚方向に移動させて平板状導電接続部材の第1開口部を第1突起に係合させるので、小さな操作力で、より堅固なロックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタの外観斜視図。
【図2】図1の平板状導電接続部材用コネクタの平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿って得られた断面図。
【図4】図1から図3に示す平板状導電接続部材用コネクタの一部品であるグランドプレートを示す拡大斜視図。
【図5】図1から図3に示す平板状導電接続部材用コネクタに接続可能な平板状導電接続部材の一例の一部のみの平面図。
【図6】平板状導電接続部材用コネクタに対する平板状導電接続部材の挿入の途中状態を示す、図3と同様な断面図。
【図7】平板状導電接続部材用コネクタに対する平板状導電接続部材の挿入の完了状態を示す、図3と同様な断面図。
【図8】平板状導電接続部材用コネクタに対する平板状導電接続部材の接続の完了状態を示す、図3と同様な断面図。
【図9】図8の要部のみの拡大図。
【図10】本発明の他の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタの外観斜視図。
【図11】特許文献1(特開2008−52993号公報)に開示された技術を説明するための断面図。
【図12】特許文献1(特開2002−237221号公報)に開示された技術を説明するための断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1から図4を参照して、本発明の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタの構成について説明する。
【0018】
図示の平板状導電接続部材用コネクタは、FPCやFFCなどの平板状導電接続部材を接続対象とするものであり、平板状導電接続部材を受けるための絶縁性のハウジング1と、第1の方向(ハウジング1の幅方向)A1に配列され且つハウジング1に保持されたバネ性をもつ複数の導電性のコンタクト2と、ハウジング1に対し可動な絶縁性のアクチュエータ3と、ハウジング1に取り付けられた導電性のグランドプレート4とを含んでいる。
【0019】
ハウジング1は、平板状導電接続部材の挿入を許すための挿入口5と、平板状導電接続部材の挿入端を位置決めするための受容部6とを有している。挿入口5は、ハウジング1の前端部において大きく開口している。受容部6は、ハウジング1の内部に形成された複数の突条壁7と、これらの突条壁7に、第1の方向A1に直交する第2の方向(ハウジング1の厚み方向)A2において離間対向した隔壁8との間に規定されている。なお、隔壁8は、第1の方向A1と、第1及び第2の方向A1、A2に直交する第3の方向(ハウジング1の奥行き方向)A3とに板状に広がっている。
【0020】
各コンタクト2は、ハウジング1の反対端部に圧入固定された保持部11と、保持部11からハウジング1の外部に延出した端子部12と、保持部11からハウジング1の内部にのびた弾性変形可能なバネ部13と、バネ部13から延長されて二股状になって隔壁8の両側にのびた接触部14及び力点部15とを有している。接触部14は、受容部6に進入し、突条壁7の間に配置され、かつ、隔壁8に対向した接点部16を有している。一方、力点部15は、隔壁8からみて接触部14とは反対側にのび、隔壁8に対向した凹部17を有している。なお、保持部11と接触部14及び力点部15との間にバネ部13が形成されているため、接触部14及び力点部15はバネ部13の弾性変形を伴ってハウジング1内で実質的に第2の方向A2において可動である。
【0021】
アクチュエータ3は、複数のコンタクト2の力点部15とこれらに対向した隔壁8とによって、次に説明するように支持されている。
【0022】
複数の力点部15は、隔壁8に沿って第1の方向A1に配列されている。アクチュエータ3は、図3において隔壁8に当接している平坦な停止面21と、停止面21から切り込まれた複数の溝22と、これらの溝22の開口部に形成された複数の円柱部23と、円柱部23から位置ずれした支点部24とを有している。アクチュエータ3の取り付けは、停止面21を隔壁8に当てて押し込み、複数の溝22に複数のコンタクト2の力点部15をそれぞれ挿入させ、且つ、円柱部23を力点部15の凹部17に陥落させることにより行われる。この状態で、力点部15が円柱部23を隔壁8に向けて押圧し、これにより停止面21を隔壁8に圧接させているものとする。こうしてアクチュエータ3は力点部15と隔壁8とによって支持され、隔壁8上で支点部24を中心として回動操作可能となる。
【0023】
グランドプレート4は、ハウジング1に取り付けるための両端の取り付け部26と、これらの取り付け部26からハウジング1の受容部6に向ってのびて隔壁8に当接したグランド部27と、グランド部27の第1の方向A1における両端部にそれぞれ設けた二つの第1突起28とを有している。二つの第1突起28は、受容部6の第1の方向A1における両端部にそれぞれ位置している。
【0024】
図3に最も明りょうに示すように、第1突起28はグランド部27から突条壁7に向けて突出している。しかも、各第1突起28は、第3の方向A3において挿入口5とは反対側を向いた係合面28aを有している。また、取り付け部26にはホールドダウン29が形成されている。なお、第1突起28はグランド部27に切り出しにより、即ち、切り込みを入れ且つ曲げ加工を施すことにより形成されているが、この形態に限られることはない。
【0025】
さらに、ハウジング1は、第3の方向A3で第1突起28にそれぞれ反対向きに突出している二つの第2突起31を有している。これらの第2突起31は、挿入口5と受容部6との間で突条壁7よりも高く突出し、かつ、第3の方向A3において挿入口5とは反対側を向いた係合面31aを有している。なお、第2の方向A2において、第1突起28と第2突起31は互いに反対向きに突出している。
【0026】
図5を参照して、接続対象となる平板状導電接続部材について説明する。
【0027】
図示の平板状導電接続部材40はFPCを示し、一端部の一面側には多数の信号ライン41が形成され、反対面側にはグランド部(図示せず)が形成されている。また平板状導電接続部材40の対向した側縁の各々には、第1開口部42及び第2開口部43が形成されている。第1開口部42及び第2開口部43の各々は、実質的に矩形状の切り込みよりなる。
【0028】
図6から図9をも参照して、図1から図3に示す平板状導電接続部材用コネクタに対し図5の平板状導電接続部材40を接続する作業について説明する。
【0029】
図6はアクチュエータ3がその停止面21を隔壁8に当接させた開状態を示す。この開状態にあるときに、平板状導電接続部材40を第3の方向A3に対し少し傾斜した姿勢で挿入口5に挿通させる。
【0030】
さらに図7に示すように平板状導電接続部材40を受容部6にまで挿入し、第3の方向A3と平行な姿勢にする。このとき、平板状導電接続部材40の第2開口部43を第2突起31に嵌合させる。この結果、平板状導電接続部材40は第2突起31の係合面31aに係合することにより、先端部を受容部6に挿入された状態で仮止めされる。なお、この状態で、平板状導電接続部材40の信号ライン41をコンタクト2の接点部16に対向させ、また、平板状導電接続部材40のグランド部をグランドプレート4のグランド部27に対向させる。
【0031】
次に、アクチュエータ3を操作する。具体的には、図7においてアクチュエータ3を時計回りに回動させる。このときアクチュエータ3は支点部24を隔壁8上の支点として回動し、円柱部23によって力点部15を持ち上げつつ、図8に示す姿勢に倒れて閉状態になる。
【0032】
円柱部23によって力点部15が持ち上げられると、それに伴って接触部14も同じ方向に動き、平板状導電接続部材40を板厚方向、即ち、第2の方向A2に移動させて隔壁8に向けて押圧する。この結果、平板状導電接続部材40の信号ライン41がコンタクト4の接点部16に電気的に接続されると共に、平板状導電接続部材40のグランド部がグランドプレート4のグランド部27に電気的に接続される。
【0033】
また、平板状導電接続部材40が隔壁8に向けて板厚方向に移動するとき、図9に明りょうに示すようにグランドプレート4の第1突起28が平板状導電接続部材40の第1開口部42に嵌合する。この結果、平板状導電接続部材40は第1突起28の係合面28aに係合することにより、接続状態を堅固にロックされる。このとき、第1突起28とは反対向きの第2突起31にも平板状導電接続部材40が係合した状態を保つことにより、接続状態のロックはより堅固なものとなる。したがって、引かれても、抉られても、また煽られ場合でも、平板状導電接続部材40が離脱する虞は低減される。
【0034】
ここで、コンタクト2の接触部14及び力点部15がロック状態を引き起こすロック機構として働いている。即ち、平板状導電接続部材40の挿入後のアクチュエータ3の操作に応じて、接触部14及び力点部15が、平板状導電接続部材40を板厚方向に移動させ且つ平板状導電接続部材40の第1開口部42をグランドプレート4の第1突起28に係合させてロック状態を引き起こす。こうして、アクチュエータ3の操作によって平板状導電接続部材40を第1突起28に係合させるため、操作力は小さくてすむ。
【0035】
図10を参照して、本発明の他の実施形態に係る平板状導電接続部材用コネクタについて説明する。なお、実施例1と同様な部分については同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0036】
図10の平板状導電接続部材用コネクタもFPCやFFCなどの平板状導電接続部材を接続対象とするものである。実施例1に係る平板状導電接続部材用コネクタでは第1突起28をグランドプレート4に設けているが、図10の平板状導電接続部材用コネクタでは、第1突起28に相当する突起28′をハウジング1に設けている。具体的にのべると、突起28′はハウジング1の隔壁8の受容部6を向いた面に形成されている。
【0037】
この突起28′は実施例1に係る平板状導電接続部材用コネクタの第1突起28と同等な作用効果を奏する。その上、グランドプレートを必要としないため部品点数削減及びそれによる低コスト化を実現可能であるという効果も得られる。
【0038】
なお、上述では平板状導電接続部材40を図中上方に移動させることでロック状態を引き起こしているが、図中下方に移動させることでロック状態を引き起こすように実施することも勿論可能である。
【0039】
また、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0040】
(付記1)
接続対象となる平板状導電接続部材を受けるためのハウジングと、前記ハウジングに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記ハウジングに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0041】
(付記2)
接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレートと、前記グランドプレートに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記グランドプレートに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0042】
(付記3)
付記1又は2に記載のコネクタにおいて、前記第1突起とは反対向きに突出した第2突起を備え、前記平板状導電接続部材の第2開口部が前記第2突起に係合することを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0043】
(付記4)
付記1から3のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記アクチュエータに連動するコンタクトを備え、前記コンタクトが前記ロック機構として働くことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【0044】
(付記5)
付記1から4のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記第1開口部は、前記平板状導電接続部材の互いに対向する両端部に設けられた切り欠きであることを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【符号の説明】
【0045】
1 ハウジング
2 コンタクト
3 アクチュエータ
4 グランドプレート
5 挿入口
6 受容部
7 突条壁
8 隔壁
11 保持部
12 端子部
13 バネ部
14 接触部
15 力点部
16 接点部
17 凹部
21 停止面
22 溝
23 円柱部
24 支点部
26 取り付け部
27 グランド部
28 第1突起
28a 係合面
28′ 第1突起に相当する突起
29 ホールドダウン
31 第2突起
31a 係合面
40 平板状導電接続部材
41 信号ライン
42 第1開口部
43 第2開口部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続対象となる平板状導電接続部材を受けるためのハウジングと、前記ハウジングに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記ハウジングに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項2】
接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレートと、前記グランドプレートに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記グランドプレートに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、前記第1突起とは反対向きに突出した第2突起を備え、前記平板状導電接続部材の第2開口部が前記第2突起に係合することを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記アクチュエータに連動するコンタクトを備え、前記コンタクトが前記ロック機構として働くことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記第1開口部は、前記平板状導電接続部材の互いに対向する両端部に設けられた切り欠きであることを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項1】
接続対象となる平板状導電接続部材を受けるためのハウジングと、前記ハウジングに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記ハウジングに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項2】
接続対象となる平板状導電接続部材のグランド部に接触するためのグランドプレートと、前記グランドプレートに対し可動なアクチュエータと、前記平板状導電接続部材の挿入後の前記アクチュエータの操作に応じて、前記平板状導電接続部材を板厚方向に移動させ、前記平板状導電接続部材の第1開口部を、前記グランドプレートに設けた第1突起に係合させるロック機構とを含むことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、前記第1突起とは反対向きに突出した第2突起を備え、前記平板状導電接続部材の第2開口部が前記第2突起に係合することを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記アクチュエータに連動するコンタクトを備え、前記コンタクトが前記ロック機構として働くことを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記第1開口部は、前記平板状導電接続部材の互いに対向する両端部に設けられた切り欠きであることを特徴とする平板状導電接続部材用コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−216438(P2011−216438A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−86050(P2010−86050)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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