説明

平版印刷版原版、平版印刷方法および平版印刷版原版の梱包体

【課題】機上現像型の平版印刷版原版の梱包体、機上現像性、耐刷性に優れた機上現像型の平版印刷版原版、および露光後の版の視認性が良好で、かつ損紙が少なく、耐刷性も良好な機上現像型または無処理(無現像)型の平版印刷版原版を提供する。
【解決手段】最表面の画像記録層または保護層が無機質の層状化合物を含有することを特徴とする平版印刷版原版3の梱包体6、保護層が無機質の層状化合物を含有し、特定のバインダーポリマーを含有する画像記録層を有する平版印刷版原版、および保護層が無機質の層状化合物を含有し、赤外線吸収剤とヨードニウム化合物を含有する画像記録層を有する平版印刷版原版。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に画像記録層を有する平版印刷版原版を、該平版印刷版原版の画像記録層を有する面と該平版印刷版原版とは別の平版印刷版原版の画像記録層を有しない面とを直接接触するように積層した平版印刷版原版の梱包体であって、該画像記録層が無機質の層状化合物を含有することを特徴とする平版印刷版原版の梱包体。
【請求項2】
支持体上に順に画像記録層と保護層を有する平版印刷版原版を、該平版印刷版原版の画像記録層を有する面と該平版印刷版原版とは別の平版印刷版原版の画像記録層を有しない面とを直接接触するように積層した平版印刷版原版の梱包体であって、該保護層が無機質の層状化合物を含有することを特徴とする平版印刷版原版の梱包体。
【請求項3】
支持体上に順に画像記録層と保護層を有する平版印刷版原版を、該平版印刷版原版の画像記録層を有する面と該平版印刷版原版とは別の平版印刷版原版の画像記録層を有しない面とを直接接触するように積層した平版印刷版原版の梱包体であって、平版印刷版原版の画像記録層を有する側の最表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.2〜0.6μmであることを特徴とする平版印刷版原版の梱包体。
【請求項4】
前記画像記録層が、湿し水および/またはインキにより除去可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版原版の梱包体。
【請求項5】
前記画像記録層が、(A)活性光線吸収剤と(B)重合開始剤と(C)重合性化合物とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版原版の梱包体。
【請求項6】
前記画像記録層が、更にマイクロカプセルおよび/またはミクロゲルを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版原版の梱包体。
【請求項7】
支持体上に、(A)活性光線吸収剤と(B)重合開始剤と(D)バインダーポリマーとを含有し、印刷インキ、湿し水またはこれらの両方により除去可能な画像記録層、および無機質の層状化合物を含有する保護層をこの順に有する平版印刷版原版において、該バインダーポリマーが、エチレンオキシド基を有することを特徴とする平版印刷版原版。
【請求項8】
無機質の層状化合物のアスペクト比が、10以上であることを特徴とする請求項7に記載の平版印刷版原版。
【請求項9】
バインダーポリマーが、エチレンオキシド基による繰り返し単位を2〜120個有することを特徴とする請求項7または8に記載の平版印刷版原版。
【請求項10】
バインダーポリマーが、エチレンオキシド基による繰り返し単位を6〜60個有することを特徴とする請求項7または8に記載の平版印刷版原版。
【請求項11】
バインダーポリマーが、水不溶性であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項12】
画像記録層が、不連続の粒子を含むことを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項13】
バインダーポリマーが、画像記録層中に分散したポリマー粒子であることを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項14】
画像記録層が、マイクロカプセルまたはミクロゲルを含有することを特徴とする請求項7〜13のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項15】
保護層の質量が、0.02〜1g/m2であることを特徴とする請求項7〜14のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項16】
請求項7〜15のいずれか1項に記載の平版印刷版原版を活性光線照射によって画像様に露光した後、印刷インキと湿し水とを供給して画像記録層の活性光線未照射部分を除去し、印刷を行うことを特徴とする平版印刷方法。
【請求項17】
支持体上に、赤外線レーザー露光によって描画可能な画像記録層と保護層とをこの順に有し、画像記録後に現像処理工程を経ることなく印刷機に装着するか、または印刷機装着後に画像記録することにより印刷可能となる平版印刷版原版であって、該画像記録層が、(E)赤外線吸収剤および(F)ヨードニウム塩を含有し、赤外線吸収剤以外の酸、塩基およびラジカルの少なくとも一つと相互作用して変色する化合物を実質的に含まず、かつ保護層が無機質の層状化合物を含有することを特徴とする平版印刷版原版。
【請求項18】
赤外線レーザーによって、露光部の(E)赤外線吸収剤の400〜700nmのいずれかの波長における吸光度が、未露光部と比べて少なくとも0.05以上変化することを特徴とする請求項17記載の平版印刷版原版。
【請求項19】
赤外線レーザーによって、露光部の(E)赤外線吸収剤の400〜700nmのいずれかの波長における吸光度が、未露光部と比べて少なくとも0.05以上大きくなることを特徴とする請求項17記載の平版印刷版原版。
【請求項20】
(E)赤外線吸収剤が、一般式(D1)で表されることを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【化1】


(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に水素原子または炭素原子数1〜12の炭化水素基を表す。R1とR2とは互いに結合して環構造を形成していても良い。Ar1、Ar2は、それぞれ独立に置換基を有していても良い芳香族炭化水素基を表す。Y1およびY2は、それぞれ独立に硫黄原子または炭素原子数12個以下のジアルキルメチレン基を表す。R3およびR4は、それぞれ独立に置換基を有していても良い炭素原子数20個以下の炭化水素基を表す。R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に水素原子または炭素原子数12個以下の炭化水素基を表す。R9およびR10は、それぞれ独立に置換基を有していても良い炭素原子数6〜10の芳香族炭化水素基、炭原子数1〜8のアルキル基、または水素原子を表す。R9とR10は、互いに結合して環構造を形成しても良い。この場合、環構造に窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1個以上任意に含んでいても良い。X-は、対アニオンを示す。ただし、Rl〜R8のいずれかにスルホ基が置換されている場合は、X-は必要ではない。)
【請求項21】
画像記録層が、さらにスルホニウム塩を含有することを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項22】
画像記録層が、マイクロカプセルまたはミクロゲルを含有することを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項23】
請求項17〜22のいずれか1項に記載の平版印刷版原版を、赤外線レーザーを用いて画像露光する工程、平版印刷版原版を印刷機のシリンダーに取り付けた状態で、画像記録層の未露光部を除去して平版印刷版を製版する工程および製版された平版印刷版を用いて印刷する工程を含む平版印刷方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−55224(P2007−55224A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−17883(P2006−17883)
【出願日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】