説明

幹細胞を調節するための組成物および方法ならびにその使用

幹細胞の分裂決定、特に分裂対称性を調節するための組成物および方法が提供される。wnt7aは、平面内細胞極性(PCP)経路を活性化し、それによって幹細胞の対称的な増大を促進するために、成体幹細胞、たとえばサテライト幹細胞の表面上に発現されるfrizzled−7受容体を通して作用することが実証された。本発明の組成物および方法は、たとえば、in vitroおよびin vivoにおいて幹細胞分裂対称性を調節する際に、幹細胞プールを補充し、かつ増大させる際に、ならびに組織の形成、維持、修復、および再生を促進する際に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性剤として、幹細胞における平面内細胞極性(PCP)シグナル伝達の調節因子を含む、前記幹細胞の分裂対称性を調節するための組成物。
【請求項2】
前記活性剤は、前記幹細胞の対称性分裂を促進することができるPCPシグナル伝達の活性化因子である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記活性剤は、小分子、ポリヌクレオチド、ペプチド、ポリペプチド、高分子、抗体、またはその組み合わせを含むまたはそれに由来する、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記活性剤は、
(a)Fzd7に結合することおよび/もしくはそれを活性化することができるペプチドもしくはポリペプチド;
(b)Fzd7に結合することおよび/もしくはそれを活性化することができるペプチドもしくはポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(c)Fzd7に結合することおよび/もしくはそれを活性化することができる小分子;
(d)前記幹細胞上のFzd7の発現を上方制御することができるポリヌクレオチドもしくはポリペプチド;または
(e)前記PCP経路におけるエフェクター分子を誘発もしくは活性化し、それによって対称性分裂を促進することができるポリヌクレオチドもしくはポリペプチド
の1つまたは複数を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記活性剤は、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記活性剤はWnt7aポリペプチドを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記活性剤は、Wnt7aポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記ポリヌクレオチドは発現ベクター中にある、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
前記エフェクター分子は、Vangl2、α7−インテグリン、Prickle1、またはCelsr2である、請求項4に記載の組成物。
【請求項10】
前記PCP経路を調節することができる前記ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、細胞膜におけるVangl2の発現または極性化した分布を誘発する、請求項4に記載の組成物。
【請求項11】
幹細胞または幹細胞の集団をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記幹細胞における標準的なWnt/β−カテニンシグナル伝達の阻害因子をさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
1つまたは複数の幹細胞調節因子をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記調節因子は、幹細胞分裂の速度を増加させる、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記幹細胞は成体幹細胞である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
前記成体幹細胞はサテライト幹細胞である、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
組織形成、再生、維持、または修復を促進するための、請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
前記組織は筋肉である、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記筋肉は骨格筋である、請求項17に記載の組成物。
【請求項20】
哺乳動物において組織形成、再生、または修復を増強するための組成物であって、活性剤として、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項21】
生理学的に許容される担体または希釈剤と混合された、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
注射用に製剤される、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
静脈内注射、筋肉内注射、心臓内注射、皮下注射、または腹膜腔内注射の1つまたは複数のために製剤される、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
それを必要とするヒト被験体において、骨格筋の形成、維持、修復、または再生を促進するための、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
前記被験体は、変性疾患を有する、有することが疑われる、または有するリスクがある、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記変性疾患は筋ジストロフィーである、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
筋ジストロフィーは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)、エメリ−ドレフュス型筋ジストロフィー、ランドジー−デジェリーヌ型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSH)、肢帯型筋ジストロフィー、フォングレーフェ−フックス型筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー(OPMD)、筋緊張性ジストロフィー(シュタイネルト病)、および先天性筋ジストロフィーから選択される、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記筋ジストロフィーはデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)である、請求項24に記載の組成物。
【請求項29】
前記被験体は、筋肉を侵す疾患または状態を有する、有することが疑われる、または有するリスクがある、請求項24に記載の組成物。
【請求項30】
前記筋肉を侵す疾患または状態は、消耗性疾患(たとえば、癌もしくはAIDSなどのような病気と関連してもよい悪液質)、筋肉の減衰もしくは萎縮(たとえば、老化と関連してもよいサルコペニア)、ICU誘発性の衰弱、長期間の非活動(たとえば昏睡、傷害、完全麻痺)、外科手術誘発性の衰弱(たとえば股関節置換術もしくは膝関節置換術の後の)、または筋変性疾患(たとえば筋ジストロフィー)である、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記被験体は、傷害または病気と関連する筋消耗または萎縮を有する、有することが疑われる、または発症するリスクがある、請求項24に記載の組成物。
【請求項32】
幹細胞の分裂対称性を調節するための方法であって、活性剤として、前記幹細胞における平面内細胞極性(PCP)シグナル伝達の調節因子を含む組成物と前記幹細胞を接触させるステップを含む方法。
【請求項33】
前記活性剤は、前記幹細胞の対称性分裂を促進することができるPCPシグナル伝達の活性化因子である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記活性剤は、小分子、ポリヌクレオチド、ペプチド、ポリペプチド、またはその組み合わせを含むまたはそれに由来する、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
前記活性剤は、
(a)Fzd7に結合することおよび/もしくはそれを活性化することができるペプチドもしくはポリペプチド;
(b)Fzd7に結合することおよび/もしくはそれを活性化することができるペプチドもしくはポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(c)Fzd7に結合することおよび/もしくはそれを活性化することができる小分子;
(d)前記幹細胞上のFzd7の発現を上方制御することができるポリヌクレオチドもしくはポリペプチド;または
(e)前記PCP経路におけるエフェクター分子を誘発もしくは活性化し、それによって対称性分裂を促進することができるポリヌクレオチドもしくはポリペプチド
の1つまたは複数を含む、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記活性剤は、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記活性剤はWnt7aポリペプチドを含む、請求項32〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記活性剤は、Wnt7aポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む、請求項32〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記ポリヌクレオチドは発現ベクター中にある、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記エフェクター分子は、Vangl2、α7−インテグリン、Prickle1、またはCelsr2を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項41】
前記PCP経路を調節することができる前記ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、細胞膜におけるVangl2の発現または極性化した分布を誘発する、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記幹細胞における標準的なWnt/β−カテニンシグナル伝達の阻害因子と前記幹細胞を接触させるステップを含む、請求項27〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
1つまたは複数の幹細胞調節因子と前記幹細胞を接触させるステップをさらに含む、請求項27〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記調節因子は幹細胞分裂の速度を増加させる、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
in vivoにおける方法であり、前記組成物はそれを必要とする被験体に投与される、請求項33〜44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記被験体に幹細胞を投与するステップをさらに含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記幹細胞は、前記組成物と同時にまたは連続的に投与される、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記組成物は幹細胞を含む、請求項33〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記幹細胞は、Fzd7または対称性分裂を促進することができるPCPシグナル伝達の調節因子をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
被験体にヘルパー細胞を投与するステップをさらに含む、請求項45に記載の方法。
【請求項51】
前記ヘルパー細胞は、前記組成物と同時にまたは連続的に投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
組成物は前記ヘルパー細胞を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記ヘルパー細胞は、前記ヘルパー細胞から分泌され、Fzd7に結合することおよび/またはそれを活性化することができるWnt7aタンパク質またはその活性な断片、変異体、類似体、もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項50〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記幹細胞は成体幹細胞を含む、請求項32〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記成体幹細胞はサテライト幹細胞を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
組織形成、再生維持、または修復を促進するための、請求項32〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記組織は筋肉である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記筋肉は骨格筋である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
哺乳動物において組織形成、再生、維持、または修復を増強するための方法であって、活性剤として、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む組成物を被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項60】
前記組成物は、生理学的に許容される担体または希釈剤を含む、請求項32〜59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記組成物は注射用に製剤される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記組成物は、静脈内注射、筋肉内注射、心臓内注射、皮下注射、または腹膜腔内注射の1つまたは複数のために製剤される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
それを必要とするヒト被験体において、骨格筋の形成、維持、修復、または再生を促進するための、請求項32〜62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記被験体は変性疾患を有する、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記変性疾患は筋ジストロフィーである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
筋ジストロフィーは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)、エメリ−ドレフュス型筋ジストロフィー、ランドジー−デジェリーヌ型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSH)、肢帯型筋ジストロフィー、フォングレーフェ−フックス型筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー(OPMD)、筋緊張性ジストロフィー(シュタイネルト病)、および先天性筋ジストロフィーから選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記筋ジストロフィーはデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記被験体は、筋肉を侵す疾患または状態に罹患している、請求項63に記載の組成物。
【請求項69】
前記筋肉を侵す疾患または状態は、消耗性疾患(たとえば、癌もしくはAIDSなどのような病気と関連してもよい悪液質)、筋肉の減衰もしくは萎縮(たとえば、老化と関連してもよいサルコペニア)、ICU誘発性の衰弱、長期間の非活動(たとえば昏睡、傷害、完全麻痺)、外科手術誘発性の衰弱(たとえば股関節置換術もしくは膝関節置換術の後の)、または筋変性疾患(たとえば筋ジストロフィー)である、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
前記被験体は、傷害または病気と関連する筋消耗または筋萎縮に罹患している、請求項63に記載の組成物。
【請求項71】
哺乳動物において、筋肉形成、再生、維持、または修復を促進するための方法であって、前記哺乳動物に、請求項1〜31のいずれか一項に記載の治療有効量の組成物を投与するステップを含む方法。
【請求項72】
それを必要とする被験体において、筋肉形成、再生、または修復を促進するための方法であって、活性剤として、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む組成物を前記被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項73】
それを必要とする被験体において、筋消耗、萎縮、または変性を予防するための方法であって、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む、治療有効量の組成物を前記被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項74】
in vivoまたはin vitroにおいて、サテライト幹細胞の集団を増大させるための方法であって、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドを含む、有効量の組成物と前記幹細胞を接触させるステップを含む方法。
【請求項75】
前記組成物は、生理学的に許容される担体または希釈剤を含む、請求項72〜74に記載の方法。
【請求項76】
前記組成物は注射用に製剤される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記組成物は、静脈内注射、筋肉内注射、心臓内注射、皮下注射、または腹膜腔内注射用に製剤される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記サテライト幹細胞は、in vitroにおいて増大される、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
前記サテライト幹細胞は、それを必要とする被験体に続いて投与される、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
サテライト幹細胞増大を促進するための方法であって、Wnt7aまたはFzd7を活性化することができるその活性な断片、変異体、類似体、もしくは誘導体と前記幹細胞を接触させるステップを含む方法。
【請求項81】
それを必要とする被験体において、筋肉の形成、維持、修復、または再生を促進するための、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項82】
それを必要とする被験体において、筋肉の形成、維持、修復、または再生を促進するための、医薬の製造のための、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項83】
他の幹細胞マーカーと組み合わせて使用される、静止状態のサテライト細胞のマーカーとしてのFxz7の使用。
【請求項84】
サテライト幹細胞を同定または単離するための方法であって、YFP−またはMyf−と組み合わせてマーカーPax7+を選択するステップを含む方法。
【請求項85】
前記活性剤は、前記幹細胞の対称性分裂を阻害することができる、PCPシグナル伝達の阻害因子である、請求項1に記載の組成物。
【請求項86】
前記阻害因子は、Wnt7a、Fzd7、またはPCP経路におけるエフェクター分子の阻害を介して、PCPシグナル伝達を直接または間接的に阻害することができるペプチド、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、または小分子である、請求項85に記載の組成物。
【請求項87】
前記PCP経路における前記エフェクター分子は、Vangl2、α7−インテグリン、Prickle1、またはCelsr2である、請求項86に記載の組成物。
【請求項88】
前記阻害因子は、Wnt7a、Fzd7、または前記PCP経路におけるエフェクター分子の発現を阻害することができるポリヌクレオチドである、請求項86に記載の組成物。
【請求項89】
前記阻害因子はsiRNAである、請求項87または88に記載の組成物。
【請求項90】
活性剤として、Fzd7受容体の1つまたは複数の活性化因子を含む、対称性幹細胞分裂を促進するための組成物。
【請求項91】
前記幹細胞はサテライト幹細胞である、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
筋肉の修復または再生において有用な化合物についてスクリーニングするための方法であって、
(a)サテライト幹細胞の集団を提供するステップ;
(b)試験化合物を用いて前記幹細胞を処理するステップ;ならびに
(c)対照と比較した、前記処理された幹細胞の非対称性分裂に対する対称性分裂の割合を決定するステップ
を含み、対照と比較した、対称性分裂の割合の増加は、前記化合物が筋肉の修復または再生において有用であることを示す方法。
【請求項93】
筋肉の修復または再生において有用な化合物についてスクリーニングするための方法であって、
(a)サテライト幹細胞の集団を提供するステップ;
(b)試験化合物を用いて前記幹細胞を処理するステップ;ならびに
(c)前記化合物が、前記処理された幹細胞において、PCPシグナル伝達を活性化し、刺激するかどうかを決定するステップ
を含み、PCPシグナル伝達の増加は、前記化合物が筋肉の修復または再生において有用であることを示す方法。
【請求項94】
PCPシグナル伝達の刺激は、Fzd7の活性化を介して起こる、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記増加は、少なくとも約10%、25%、50%、75%、またはそれを超える増加である、請求項92または93に記載の方法。
【請求項96】
サテライト幹細胞枯渇を予防するための方法であって、(a)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体、あるいは(b)Wnt7aポリペプチド、またはFzd7に結合し、それを活性化することができるその活性な変異体、断片、類似体もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチドと前記幹細胞を接触させるステップを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2012−524727(P2012−524727A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506300(P2012−506300)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000601
【国際公開番号】WO2010/124365
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(505357317)オタワ ホスピタル リサーチ インスティチュート (6)
【Fターム(参考)】