説明

建物の壁構造

【課題】室内に収納スペースを確保しつつ、室内空間への圧迫感を減少させて快適な居住空間を形成することが可能な建物の壁構造を提供することを目的とする。
【解決手段】建物の壁1の上部に、外側に張り出す箱状の凹部10が形成され、この凹部10の下方の壁20に外部と連通する開口部21が設けられているとともに、前記凹部10を形成する壁10aの上部に外部と連通する換気用開口部11が設けられており、前記凹部10には、前記換気用開口部11より下方の位置に、複数の収納部が設けられていることを特徴とする建物の壁構造1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁の上部に、外側に張り出す箱状の凹部が形成された建物の壁構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物の室内には、タンス、引き出し等の収納用家具が配置されている。しかし、これらの家具を室内に配置すると、その分だけ床面積や室内空間が狭くなるため、近年、頭上の空間を利用した収納棚が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このような収納棚を設けることによって、床面積や室内空間を狭めることなく収納スペースが確保できるようになっている。
【特許文献1】特開平09−072590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記特許文献1に記載のような収納棚は、頭上の空間、すなわち室内の高い位置において壁面よりも突出して設けられるので、この収納棚が設けられた位置よりも下方の空間への圧迫感が大きくなるという問題があった。
さらに、天井付近に設置された照明機器によって室内を照らした際に、収納棚の下方に影ができてしまうため、収納棚が設けられた位置よりも下方の空間への圧迫感がより強くなってしまう場合があった。
【0004】
本発明の課題は、室内に収納スペースを確保しつつ、室内空間への圧迫感を減少させて快適な居住空間を形成することが可能な建物の壁構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、建物の壁構造1であり、例えば図1および図2に示すように、建物の壁1の上部に、外側に張り出す箱状の凹部10が形成され、
この凹部10の下方の壁20に外部と連通する開口部21が設けられているとともに、前記凹部10を形成する壁10aの上部に外部と連通する換気用開口部11が設けられており、
前記凹部10には、前記換気用開口部11より下方の位置に、複数の収納部が設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、前記壁1の上部に、外側に張り出す箱状の凹部10が形成され、この凹部10に前記複数の収納部が設けられていることから、これら複数の収納部が、前記建物の壁20に対してより外側に設けられることになるので、従来に比して、下方の空間への圧迫感を減少させることができる。これによって、室内30に収納スペースを確保しつつ、快適な居住空間を形成することが可能となる。
【0007】
また、前記凹部10を形成する壁10aの上部に外部と連通する換気用開口部11が設けられているので、暖かい空気が上昇する性質を利用することによって室内30の天井30a付近に溜まる暖かい空気を前記換気用開口部11から外部へと簡単に排出することができる。しかも、前記凹部10の下方の壁20に外部と連通する開口部21が設けられているので、この開口部21から取り込んだ外気によって、室内30の低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させることができる。
これによって、前記室内30の暖かい空気を天井30a付近に溜めて、前記換気用開口部11から外部へと排出することができるので、効率良く自然換気を行うことが可能となり、特に夏場等の温暖な時季において快適な居住空間を形成することが可能となる。
【0008】
さらに、前記凹部10を形成する壁10aの上部に前記換気用開口部11が設けられているので、この換気用開口部11が外部に張り出した壁10aの位置に設けられることになり、前記換気用開口部11を通じて室内30に太陽光を取り入れやすくなる。これによって、室内30を明るくできるだけでなく、特に冬場等の寒冷な時季において室内30を暖かくすることができるので、快適な居住空間を形成することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載の建物の壁構造1において、
前記複数の収納部は、前記開口部21の上方に位置し、この開口部21を蔽遮するカーテン(図示せず)の上端部を収納するためのカーテンボックス12と、
このカーテンボックス12の上部に位置する物品収納部13と、
この物品収納部13の上部に位置し、間接照明装置14aが収納設置される間接照明収納部14とからなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記複数の収納部が、前記カーテンボックス12と物品収納部13と間接照明収納部14とからなるので、室内30に収納スペースを確保しつつ、これら複数の収納部を前記壁20に対してより外側に設けることができる。これによって、従来に比して、室内空間30への圧迫感を減少させて快適な居住空間を形成することができる。
【0011】
また、前記開口部21の上方に前記カーテンボックス12が位置し、このカーテンボックス12によって前記開口部21を蔽遮するカーテンの上端部を収納することができるので、カーテンの上端部近傍から室内30へと光が射し込むのを防ぐことができる。
【0012】
さらに、前記間接照明収納部14に、前記間接照明装置14aが収納設置されているので、この間接照明装置14aによって室内30を間接照明することで室内30に柔らかい雰囲気を形成したり、立体感を生み出したりすることができる。
しかも、前記複数の収納部を前記建物の壁20に対してより外側に設けることができるので、従来に比して、前記間接照明装置14aによって室内30を間接照明した場合であっても、これら複数の収納部が設けられた位置よりも下方の空間への圧迫感を減少させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項2に記載の建物の壁構造1において、
前記物品収納部13には、空気を加熱または冷却して室内30に送風する空気調和機13aが収納設置されているとともに、室内30に向かって開口する送風口13bが設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、前記物品収納部13に、空気を加熱または冷却して室内30に送風する空気調和機13aが収納設置されているとともに、室内30に向かって開口する送風口13bが設けられているので、前記空気調和機13aによって加熱または冷却した空気を、前記送風口13bから室内30に送風することができ、快適な居住空間を形成することができる。
また、前記物品収納部13には、前記空気調和機13aのような比較的大きい物品を収納することができるので、壁1の室内30側に空気調和機13aを露出させることなく、壁1の周辺をすっきりさせることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項2または3に記載の建物の壁構造1において、
前記間接照明収納部14には、室内30に設けられる音響装置(図示せず)と接続するスピーカー15が収納設置されていることを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、前記間接照明収納部14には、室内30に設けられる音響装置と接続するスピーカー15が収納設置されていることから、このスピーカー15から発せられる音を、前記間接照明収納部14内で反響させて室内30へと広げることができるので、臨場感のある音響効果を発揮することができる。
しかも、室内30の低い位置からは前記スピーカー15が見えにくい状態となるので、室内30の美観を高めることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項2〜4のいずれか一項に記載の建物の壁構造1において、
前記間接照明装置14aは、光源部14bの照度を調光する調光機能を有していることを特徴とする。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、前記間接照明装置14aは、光源部14bの照度を調光する調光機能を有していることから、前記間接照明装置14aによる照明演出効果によって室内30の雰囲気を変えたり、居住者の生活に合わせて適宜調節したりすることができるので、より快適な居住空間を形成することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、建物の壁の上部に、外側に張り出す箱状の凹部が形成され、この凹部に複数の収納部が設けられていることから、これら複数の収納部が、前記建物の壁に対してより外側に設けられることになるので、従来に比して、下方の空間への圧迫感を減少させることができる。これによって、室内に収納スペースを確保しつつ、快適な居住空間を形成することが可能となる。
【0020】
また、前記凹部を形成する壁の上部に外部と連通する換気用開口部が設けられているので、暖かい空気が上昇する性質を利用することによって室内の天井付近に溜まる暖かい空気を前記換気用開口部から外部へと簡単に排出することができる。しかも、前記凹部の下方の壁に外部と連通する開口部が設けられているので、この開口部から取り込んだ外気によって、室内の低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させることができる。
これによって、前記建物の室内の暖かい空気を天井付近に溜めて、前記換気用開口部から外部へと排出することができるので、効率よく自然換気を行うことが可能となり、特に夏場等の温暖な時季において快適な居住空間を形成することが可能となる。
【0021】
さらに、前記凹部を形成する壁の上部に前記換気用開口部が設けられているので、この換気用開口部が外部に張り出した建物の壁の位置に設けられることになり、前記換気用開口部を通じて室内に太陽光を取り入れやすくなる。これによって、室内を明るくできるだけでなく、特に冬場等の寒冷な時季において室内を暖かくすることができるので、快適な居住空間を形成することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明に係る建物の壁構造1の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態の壁構造1が設けられる建物は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、図1および図2は、後述する物品収納部13に空気調和機13aが設置収納されている部分の断面図と、そうでない部分の断面図とに分けて示したものとなっている。
【0023】
本実施の形態の建物の壁構造1は、図1および図2に示すように、建物の壁1の上部に、外側に張り出す箱状の凹部10が形成され、この凹部10の下方の壁20に外部と連通する開口部21が設けられているとともに、前記凹部10を形成する壁10aの上部に外部と連通する換気用開口部11が設けられており、前記凹部10には、前記換気用開口部11より下方の位置に、複数の収納部が設けられている。
【0024】
また、本実施の形態の建物の壁構造1が採用される部屋30は、吹抜け空間を有した天井高の高い部屋30となっており、本実施の形態においては居間として使用されて、広々とした開放感のある快適な居住空間を形成している。
さらに、この部屋30は、図3に示すように、平面視において略四角形状に形成されており、複数の壁に囲まれた状態となっている。また、本実施の形態の壁構造1が設けられた位置の両側部にはふかし壁31、32が設けられている。
【0025】
一方、前記凹部10は、図1および図2に示すように、前記建物の壁1の上部に、外側に張り出すようにして形成されている。その形状は箱状であり、天井10bと床10cと壁10aとを備えている。なお、前記天井10bは、室内30の天井30aと一体的に形成されたものである。
そして、前記凹部10の下方の壁20には、外部と連通する開口部21が設けられているとともに、前記凹部10を形成する壁10aの上部には、外部と連通する換気用開口部11が設けられている。
【0026】
前記凹部10の下方の壁20に設けられる開口部21には、この開口部21を開閉する窓21aが設けられている。また、前記換気用開口部11にも、この換気用開口部11を開閉する窓11aが設けられている。
【0027】
さらに、前記凹部10には、上述したように、前記換気用開口部11より下方の位置に、複数の収納部が設けられた状態となっている。すなわち、このような複数の収納部は、カーテンボックス12と、物品収納部13と、間接照明収納部14とからなる。
【0028】
前記カーテンボックス12は、前記開口部21の上方に位置し、この開口部21を蔽遮するカーテンの上端部を収納するためのものであり、カーテンの上端部近傍から室内30へと光が射し込むのを防ぐことができるようになっている。
また、図示はしないが、このカーテンボックス12内の天井面には、カーテンを吊下するためのカーテンレールが取り付けられるようになっている。
【0029】
前記物品収納部13は、前記カーテンボックス12の上部に位置して設けられている。そして、この物品収納部13には、図2および図3に示すように、空気を加熱または冷却して室内30に送風する空気調和機13aが収納設置されているとともに、室内30に向かって開口する送風口13bが設けられている。
【0030】
このように前記物品収納部13に、空気を加熱または冷却して室内30に送風する空気調和機13aが収納設置されているとともに、室内30に向かって開口する送風口13bが設けられているので、前記空気調和機13aによって加熱または冷却した空気を、前記送風口13bから室内30に送風することができ、快適な居住空間を形成することができるようになっている。
また、前記物品収納部13には、前記空気調和機13aのような比較的大きい物品を収納することができるので、壁1の室内30側に空気調和機13aを露出させることなく、壁1の周辺をすっきりさせることができるようになっている。
【0031】
なお、本実施の形態において前記物品収納装置に前記空気調和機13aを収納設置したが、これに限られるものではない。例えば、日常生活品を収納したり、前記開口部21の外側を蔽遮するシャッター装置を設けたりしても良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。この際、前記物品収納部13の任意の位置に収納品の取出口等を適宜設けることが望ましい。
【0032】
前記間接照明収納部14は、図1および図2に示すように、前記物品収納部13の上部に位置して設けられ、間接照明装置14aが収納設置されるようになっている。すなわち、前記間接照明装置14aによって室内30を間接照明することで室内30に柔らかい雰囲気を形成したり、立体感を生み出したりすることができるようになっている。
【0033】
また、前記間接照明装置14aは、光源部14bの照度を調光する調光機能を有しており、その照明演出効果によって室内30の雰囲気を変えたり、居住者の生活に合わせて適宜調節したりすることができるので、より快適な居住空間を形成することが可能となっている。
【0034】
また、前記間接照明収納部14には、前記光源部14bから発せられる光が直接見えないようにするために、室内30に面した位置に突壁14cが設けられている。これによって、室内30の低い位置からは前記光源部14bが見えにくい状態となるので、室内30の美観を高めることができる。
なお、この突壁14cは、前記物品収納部13の室内30側の面に設けられる壁と一体的に設けられた状態となっている。
【0035】
さらに、前記間接照明収納部14には、室内30に設けられる音響装置と接続するスピーカー15が収納設置されている。これによって、前記スピーカー15から発せられる音を、前記間接照明収納部14内で反響させて室内30へと広げることができるので、臨場感のある音響効果を発揮することができるようになっている。
しかも、室内30の低い位置からは前記スピーカー15が見えにくい状態となるので、室内30の美観を高めることができる。
【0036】
そして、前記複数の収納部を前記建物の壁20に対してより外側に設けることができるので、従来に比して、前記間接照明装置14aによって室内30を間接照明した場合であっても、これら複数の収納部が設けられた位置よりも下方の空間への圧迫感を減少させることが可能となる。
【0037】
以上のように、前記複数の収納部が、前記カーテンボックス12と物品収納部13と間接照明収納部14とからなることによって、室内30に収納スペースを確保しつつ、これら複数の収納部を前記建物の壁20に対してより外側に設けることができるので、従来に比して、室内空間30への圧迫感を減少させて快適な居住空間を形成することができるようになっている。
【0038】
次に、本実施の形態の壁構造1による換気の態様について説明する。すなわち、本実施の形態建物の壁構造1は、図1および図2に示すように、前記凹部10の下方の壁20に外部と連通する開口部21が設けられているとともに、前記凹部10を形成する壁10aの上部に外部と連通する換気用開口部11が設けられた状態となっている。
【0039】
このように前記凹部10を形成する壁10aの上部に外部と連通する換気用開口部11が設けられているので、暖かい空気が上昇する性質を利用することによって室内30の天井30a付近に溜まる暖かい空気を前記換気用開口部11から外部へと簡単に排出することができる。しかも、前記凹部10の下方の壁20に外部と連通する開口部21が設けられているので、この開口部21から取り込んだ外気によって、室内30の低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させることができる。
これによって、前記室内30の暖かい空気を天井30a付近に溜めて、前記換気用開口部11を通じて外部へと排出することができるので、効率良く自然換気を行うことが可能となり、特に夏場等の温暖な時季において快適な居住空間を形成することが可能となっている。
【0040】
さらに、前記凹部10を形成する壁10aの上部に前記換気用開口部11が設けられているので、この換気用開口部11が、より外部に張り出した壁10aの位置に設けられることになり、前記換気用開口部11を通じて室内30に太陽光を取り入れやすくなる。
これによって、室内30を明るくできるだけでなく、特に冬場等の寒冷な時季において室内30を暖かくすることができるので、快適な居住空間を形成することが可能となる。
【0041】
また、本実施の形態の部屋30には、図3に示すように、前記開口部21が設けられる壁20、および前記換気用開口部11が設けられる壁10aと対向する位置に間仕切壁33が設けられている。この間仕切壁33は、複数の縦桟材33aを水平方向に並設して形成されており、これら複数の縦桟材33aどうし間にはスリットが形成されて、通風性を有した構造となっている。
このように、前記開口部21が設けられる壁20、および前記換気用開口部11が設けられる壁10aに対向する位置に、このような間仕切壁33が設けられているので、前記部屋30と隣接する部屋34との通風性が向上することとなり、よって換気効率を向上させることが可能となる。
【0042】
さらに、前記部屋30の天井30aには風洞部35が設けられる。この風洞部35は、下端部が前記部屋30の天井30aに設けられ、図示はしないが、上端部が上階の部屋の天井と連通するように設けられている。
つまり、前記部屋30の天井30aに溜まる暖かい空気を、さらに上階へと排気することができるようになっている。
そして、上階には、この上階の天井と外部とを連通する排気塔(図示せず)が設けられており、暖かい空気が上昇する性質を利用することで建物内の暖かい空気を効率良く排気することができるようになっている。
【0043】
以上のような本実施の形態によれば、建物の壁1の上部に、外側に張り出す箱状の凹部10が形成され、この凹部10に複数の収納部が設けられていることから、これら複数の収納部が、前記建物の壁20に対してより外側に設けられることになるので、従来に比して、下方の空間への圧迫感を減少させることができる。これによって、室内30に収納スペースを確保しつつ、快適な居住空間を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の建物の壁構造の一部を示す側断面図である。
【図2】本発明の建物の壁構造の一部を示す側断面図である。
【図3】本発明の建物の壁構造が採用される部屋の間取りを示す平面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 壁(壁構造)
10 凹部
11 換気用開口部
20 壁
21 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の壁の上部に、外側に張り出す箱状の凹部が形成され、
この凹部の下方の壁に外部と連通する開口部が設けられているとともに、前記凹部を形成する壁の上部に外部と連通する換気用開口部が設けられており、
前記凹部には、前記換気用開口部より下方の位置に、複数の収納部が設けられていることを特徴とする建物の壁構造。
【請求項2】
請求項1に記載の建物の壁構造において、
前記複数の収納部は、前記開口部の上方に位置し、この開口部を蔽遮するカーテンの上端部を収納するためのカーテンボックスと、
このカーテンボックスの上部に位置する物品収納部と、
この物品収納部の上部に位置し、間接照明装置が収納設置される間接照明収納部とからなることを特徴とする建物の壁構造。
【請求項3】
請求項2に記載の建物の壁構造において、
前記物品収納部には、空気を加熱または冷却して室内に送風する空気調和機が収納設置されているとともに、室内に向かって開口する送風口が設けられていることを特徴とする建物の壁構造。
【請求項4】
請求項2または3に記載の建物の壁構造において、
前記間接照明収納部には、室内に設けられる音響装置と接続するスピーカーが収納設置されていることを特徴とする建物の壁構造。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項に記載の建物の壁構造において、
前記間接照明装置は、光源部の照度を調光する調光機能を有していることを特徴とする建物の壁構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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