説明

弾性表面波デバイスおよびその製造方法

【課題】信頼性の高い弾性表面波デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明は、弾性波素子12および電極パッド14が形成された圧電基板10と、弾性波素子12の弾性波が励振する機能領域上に形成された第1開口部22および電極パッド14上に形成された第2開口部24を有する第1樹脂部20と、第1樹脂部20上に、第1開口部22を覆い第2開口部24上に第3開口部34を有するように形成された第2樹脂部30と、第2開口部24内の電極パッド14上に形成された金属層40と、を具備し、第1樹脂部20の第1開口部22および第2開口部24に接する面は逆テーパであることを特徴とする弾性波デバイスおよびその製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性表面波デバイスおよびその製造方法に関し、特に、弾性波素子の機能領域および電極パッド上にそれぞれ開口部を有する樹脂部を具備する弾性波デバイスおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末等に搭載される弾性波デバイスは、圧電基板に弾性波素子が設けられている。弾性波デバイスは、弾性波素子の弾性波が振動する機能領域を有している。機能領域は、例えば、IDT(Interdigital Transducer)である。機能領域は弾性波が振動するため、その上は空隙となっている。
【0003】
最近では、弾性波デバイスの小型化のため、ウエハレベルパッケージ技術を用いた弾性波デバイスが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の図1を参照に、圧電基板100の機能領域(櫛歯電極110)上に空隙320を確保した状態で圧電基板の機能領域側が樹脂部(空隙形成層210および封止層230)で封止されている。圧電基板上には弾性波素子と電気的に接続する電極パッド(パッド電極120)が形成されている。電極パッド上の樹脂部には開口部が設けられている。開口部は金属層(導電ビア430)が埋め込まれている。これにより、金属層と電極パッドを介し、弾性歯素子と外部回路とが電気的に接続される。
【特許文献1】特開2006−324894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術によれば、樹脂部が圧電基板の機能領域側全体を覆うため外部からの水分の浸入が遮断される。また、樹脂部を貫通する金属層は金属であるため、金属層を経由した水分の浸入も抑制される。このように、特許文献1では耐湿信頼性の優れた弾性波デバイスが提供できる。
【0005】
しかしながら、特許文献1に係る弾性波デバイスは、電極パッドと金属層との接着強度や、空隙の形状について考慮されていない。このため、電極パッドと金属層との剥離が生じる可能性がある。さらに、空隙が変形する可能性がある。このように、弾性波デバイスの信頼性が低下する可能性がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、信頼性の高い弾性表面波デバイスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、弾性波素子および前記弾性波素子に接続された電極パッドが形成された圧電基板と、前記弾性波素子の弾性波が励振する機能領域上に形成された第1開口部および前記電極パッド上に形成された第2開口部を有する第1樹脂部と、前記第1樹脂部上に、前記第1開口部上を覆い前記第2開口部上に第3開口部を有するように形成された第2樹脂部と、前記第2開口部内の前記電極パッド上に形成された金属層と、を具備し、前記第1樹脂部の前記第1開口部および前記第2開口部に接する面は逆テーパであることを特徴とする弾性波デバイスである。本発明によれば、第2開口部の下面の面積を大きくできる。また、第2開口部の面積とは独立に、第3開口部の上面の面積を大きくできる。よって、電極パッドと金属層の接着強度を確保しつつ、第3開口部の上面の面積を大きくできる。さらに、第1開口部の上面の面積を小さくできるため、第2樹脂部の変形を抑制することができる。
【0008】
上記構成において、前記第3開口部の下面の面積は前記第2開口部の上面の面積より大きい構成とすることができる。この構成によれば、第3開口部の面積を大きくできる。
【0009】
上記構成において、前記第3開口部の下面の面積は前記第2開口部の下面の面積より大きい構成とすることができる。この構成によれば、第3開口部の面積を大きくできる。
【0010】
上記構成において、前記第2樹脂部の前記第3開口部に接する面は逆テーパである構成とすることができる。この構成によれば、金属層と樹脂部との密着を大きくすることができる。
【0011】
上記構成において、前記金属層の上面は、前記第1樹脂部の上面より高い構成とすることができる。この構成によれば、金属層の上面の面積を大きくすることができる。
【0012】
上記構成において、前記金属層の上面は、前記第2樹脂部の上面より低い構成とすることができる。この構成によれば、金属層を形成する際に、金属層が第3開口部から溢れることを抑制することができる。
【0013】
上記構成において、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部はネガ型レジストである構成とすることができる。この構成によれば、容易に第1開口部および第2開口部を逆テーパとすることができる。
【0014】
本発明は、弾性波素子および前記弾性波素子に接続された電極パッド上が形成された圧電基板上に、前記弾性波素子の弾性波が励振する機能領域上に形成された第1開口部および前記電極パッド上に形成された第2開口部を有する第1樹脂部を形成する工程と、前記第1樹脂部上に、前記第1開口部上を覆い前記第2開口部上に第3開口部を有するように第2樹脂部を形成する工程と、前記第2開口部内の前記電極パッド上に金属層を形成する工程と、を有し、前記第1樹脂部の前記第1開口部および前記第2開口部に接する面は逆テーパであることを特徴とする弾性波デバイスの製造方法である。本発明によれば、本発明によれば、電極パッドと金属層の接着強度を確保しつつ、第3開口部の上面の面積を大きくできる。さらに、第2樹脂部の変形を抑制することができる。
【0015】
上記構成において、前記第2樹脂部を形成する工程は、フィルム状の樹脂シートを前記第1樹脂部上に形成する工程を含む構成とすることができる。
【0016】
上記構成において、前記第1樹脂部を形成する工程は、前記圧電基板上にネガ型レジストを形成する工程と、ネガ型レジストを露光することにより、前記第1開口部および前記第2開口部を形成する工程と、を含む構成とすることができる。この構成によれば、容易に第1開口部および第2開口部を逆テーパとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、第2開口部の下面の面積を大きくできる。また、第2開口部の面積とは独立に、第3開口部の上面の面積を大きくできる。よって、電極パッドと金属層の接着強度を確保しつつ、第3開口部の上面の面積を大きくできる。さらに、第1開口部の上面の面積を小さくできるため、第2樹脂部の変形を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照に、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は実施例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図1を参照に、例えばLiTaOまたはLiNbO等の単結晶圧電基板10上に弾性波素子12、電極パッド14および配線(不図示)が形成されている。弾性波素子12のIDT、電極パッド14および配線は、例えばAlまたはCu含有のAl等の金属からなる。配線は、弾性波素子12と電極パッド14とを電気的に接続している。
【0020】
圧電基板10上には、例えばエポキシ樹脂からなる絶縁性の第1樹脂部20が形成されている。第1樹脂部20は、弾性波素子12の機能領域および電極パッド14上にそれぞれ第1開口部22および第2開口部24を有する。第1樹脂部20上には、例えばエポキシ樹脂からなる絶縁性の第2樹脂部30が形成されている。第2樹脂部30は、第1開口部22上を覆い、第2開口部24上に第3開口部34を有している。これにより、第1開口部22から空隙が形成される。第2開口部24内の電極パッド14上に、例えば、Ni、CuまたはAuからなる金属層40が形成されている。金属層40上に、例えばSnAgCuからなる半田ボール42が形成されている。
【0021】
図2は、第1樹脂部20の上面図(電極パッド14を破線で図示)である。図2において、第1開口部22および第2開口部24の実線は、第1開口部22および第2開口部24の上面を示している。第1開口部22および第2開口部24の破線は、第1開口部22および第2開口部24の下面を示している。図1は図2のA−A断面図に相当する。図2を参照に、第1開口部22の上視形状は四角形、第2開口部24の上視形状は円状である。第1開口部22および第2開口部24のそれぞれの上面と下面は相似形状であり、開口部が接する面のテーパ角度は均一である。
【0022】
図3は、第2樹脂部30の上面図(第1開口部22の上面を破線で図示)である。図3において、第3開口部34の実線および破線は、第3開口部34のそれぞれ上面および下面を示している。図1は図3のA−A断面図に相当する。図3を参照に、第3開口部34の上視形状は円状である。第3開口部34の上面と下面は相似形状であり、開口部が接する面のテーパ角度は均一である。なお、第1開口部22、第2開口部24および第3開口部34の形状は、円形や四角形には限られない。また、製造工程簡略化の観点からテーパ角度は均一であることが好ましいが、テーパ角度は均一でなくてもよい。
【0023】
図1〜図3のように、第1樹脂部20の第1開口部22および第2開口部24に接する面は逆テーパである。また、第2樹脂部30の第3開口部34に接する面は逆テーパである。
【0024】
次に、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法について説明する。図4(a)〜図5(c)は実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。図4(a)を参照に、圧電基板10上にAl膜またはAl−Cu膜をスパッタ法を用い形成する。フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い、弾性波素子12のIDT、電極パッド14および配線(不図示)を形成する。弾性波素子12、電極パッド14および配線上に、例えば酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)または酸化炭化シリコン(SiOC)等の珪素化合物からなる無機絶縁保護膜(不図示)を形成する。電極パッド14上の無機絶縁保護膜を、フォトリソグラフィ法およびエッチングを用い除去する。電極パッド14上に、例えば下からTi膜/Au膜からなる金属膜(不図示)をリフトオフ法を用い形成する。
【0025】
図4(b)を参照に、弾性波素子12および電極パッド14上に、例えば膜厚が数十μ程度、例えば約30μmのエポキシ製永久ネガレジスト21(ネガ型レジスト)をスピン塗布法を用い形成する。図4(c)を参照に、弾性波素子12の機能領域上、電極パッド14上およびダイシング領域(不図示)上のネガレジスト21には紫外線が照射されないようなマスク50を用い、ネガレジスト21に紫外線を照射する。ネガレジスト21を現像することにより、第1開口部22および第2開口部24を有する第1樹脂部20が形成される。このとき、紫外線の照射量(露光量)を適正露光量より過剰に設定することで、第1樹脂部20の第1開口部22および第2開口部24端部を逆テーパとすることができる。図4(d)を参照に、第1樹脂部20上に、例えば膜厚が数十μ程度、例えば膜厚が約30μmのエポキシ製永久ネガフィルムレジスト31(ネガ型レジスト)をテンティング工法を用い貼り付ける。
【0026】
図5(a)を参照に、第2開口部24上およびダイシング領域(不図示)上のネガレジスト31には紫外線が照射されないようなマスク52を用い、ネガレジスト31に紫外線を照射する。ネガレジスト31を現像することにより、第3開口部34を有する第2樹脂部30が形成される。このとき、紫外線の照射量(露光量)を適正露光量より過剰に設定することで、第2樹脂部30の第3開口部34端部を逆テーパとすることができる。図5(b)を参照に、第2開口部24および第3開口部34を介し露出した電極パッド14上に、例えば膜厚が50μmのNi膜を電気メッキ法を用い形成する。Ni膜上にAuフラッシュメッキを行う。これにより、電極パッド14上に金属層40が形成される。図5(c)を参照に、金属層40上に、SnAgまたはSnAgCuからなる半田バンプをマスク印刷により形成し、リフローする。これにより、金属層40上に半田ボール42が形成される。
【0027】
次に、実施例1に係る弾性波デバイスの効果について説明する。図6は、比較例に係る弾性波デバイスの電極パッド付近の断面図である。図6を参照に、電極パッド14と金属層40との接着強度を高めるためには、樹脂部35に形成された開口部の下面の面積は大きい方がよい。そこで、図6のように、開口部の下面の径L01に対し開口部の上面の径L02が小さくなるように、樹脂部35の端面を逆テーパとすることが考えられる。しかしながら、開口部の上面の径L02が小さい場合、金属層40上に形成される半田ボール42が小さくなってしまう。このように、開口部の上面の径が小さいと、開口部内の金属層40を外部と電気的に接続するための面積が小さくなってしまう。
【0028】
図7は、実施例1に係る弾性波デバイスの電極パッド14付近の断面図である。第2開口部24の下面の径L11は上面の径L12より大きい。つまり、第1樹脂部20と第2樹脂部30を設け、第1樹脂部20の第2開口部24に接する面は逆テーパである。これにより、第2開口部24の下面の面積を大きくできる。また、第1樹脂部20上に第2樹脂部30が形成されているため、第2開口部24の径とは独立に、第3開口部34の上面の径L22を大きくできる。よって、電極パッド14と金属層40との接着強度を確保しつつ、半田ボール42を大きくできる。例えば、径L11は例えば数十μmであり、上記効果を発揮するためには、径L11は径L12より、数μm以上大きいことが好ましい。
【0029】
また、第3開口部34の下面の径L21は第2開口部24の上面の径L12より大きい。つまり、第3開口部34の下面の面積は第2開口部24の上面の面積より大きく、第3開口部34の下面は第2開口部24の上面を含んでいる。図6の比較例にくらべ、半田ボールを一層大きくできる。特に、第2樹脂部30の逆テーパの角度が第1樹脂部20の逆テーパの角度と同じか小さければ、半田ボールを一層大きくできる。
【0030】
実施例1では、第2開口部24の下面の径L11と第2開口部34の下面の径L21が等しく、第2開口部24の上面の径L12と第3開口部34の上面の径L22が等しい。これにより、図4(c)において第1樹脂部20に第2開口部24を形成する際の露光および現像条件と、図5(a)において第2樹脂部30に第3開口部34を形成する際の露光および現像条件と、を同じ条件とすることができる。
【0031】
また、図8を参照に、第3開口部34の下面の径L21は第2開口部24の下面の径L11より大きい。つまり、第3開口部34の下面の面積は第2開口部24の下面の面積より大きく、第3開口部34の下面を第1樹脂部20の下面に投影した領域は第2開口部24の下面を含んでいる。第2樹脂部30の逆テーパの角度が第1樹脂部20の逆テーパの角度と同じか小さければ、図7の実施例1にくらべ、半田ボールを一層大きくできる。
【0032】
さらに、図7および図8のように、第2樹脂部30の第3開口部34に接する面は逆テーパである。このように、第2開口部24と第3開口部34とを逆テーパとすることにより、アンカー効果により金属層40と樹脂部との密着を大きくすることができる。
【0033】
なお、図9のように、第2樹脂部30の第3開口部34に接する面はテーパがなくてもよい。さらに、順テーパでもよい。
【0034】
実施例1では、さらに、第1樹脂部20の第1開口部22に接する面も逆テーパである。第1開口部22の下面は、弾性波素子12の機能領域を含む大きさが求められる。一方、第1開口部22の上面の面積が大きいと、第2樹脂部30を形成する際に、第2樹脂部30が変形しやすくなる。例えば、図4(d)において、フィルム状の樹脂シート(ネガレジスト31)を第1樹脂部20上に形成する。この際、ネガレジスト31が第1開口部22内に垂れてしまう。第1開口部22が逆テーパであり、第1開口部22の上面の面積を小さくできるため、第2樹脂部30の変形を抑制することができる。
【0035】
製造工程簡略化の観点からは、第1開口部22と第2工程部24は同時に形成されることが好ましい。この場合、第1開口部22を逆テーパとすると第2開口部24も逆テーパとなる。そこで、第3開口部34の面積を第2開口部24の上面の面積より大きくすることで、第2開口部24の下面の面積を大きくし、かつ金属層40の上面の面積を大きくすることができる。
【0036】
図7を参照に、金属層40の上面は、第1樹脂部の上面より高いことが好ましい。これにより、金属層40の上面の面積(図7の径L3)を大きくすることができる。さらに、金属層40の上面は、第2樹脂部30の上面より低いことが好ましい。これにより、図5(b)において、金属層40をメッキ法で形成する際に、金属層40が第3開口部34から溢れることを抑制することができる。
【0037】
第1樹脂部20がポジレジストの場合、開口部を逆テーパとしようとすると、特殊な露光技術が求められる。また、特殊な露光技術を用いると、第1樹脂部20を厚膜化することが難しい。実施例1によれば、第1樹脂部20はネガ型レジストであり、図4(b)のように、圧電基板10上にネガ型レジスト21を形成する。図4(c)のように、ネガ型レジスト21を露光することにより、第1開口部22および第2開口部24を形成する。これにより、容易に第1開口部22および第2開口部24を逆テーパとすることができる。同様に、第2樹脂部30をネガ型レジストとすることにより、容易に第3開口部34を逆テーパとすることができる。
【0038】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は実施例1に係る弾性表面波デバイスの断面図。
【図2】図2は第1樹脂部の上面図である。
【図3】図3は第2樹脂部の上面図である。
【図4】図4(a)から図4(d)は実施例1に係る弾性表面波デバイスの製造工程を示す断面図(その1)である。
【図5】図5(a)から図5(c)は実施例1に係る弾性表面波デバイスの製造工程を示す断面図(その2)である。
【図6】図6は比較例の電極パッド付近の断面図である。
【図7】図7は実施例1の電極パッド付近の断面図である。
【図8】図8は別の例の電極パッド付近の断面図である。
【図9】図9は別の例の電極パッド付近の断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 圧電基板
12 弾性波素子
14 電極パッド
20 第1樹脂部
22 第1開口部
24 第2開口部
30 第2樹脂部
32 第3開口部
40 金属層
42 半田ボール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性波素子および前記弾性波素子に接続された電極パッドが形成された圧電基板と、
前記弾性波素子の弾性波が励振する機能領域上に形成された第1開口部および前記電極パッド上に形成された第2開口部を有する第1樹脂部と、
前記第1樹脂部上に、前記第1開口部上を覆い前記第2開口部上に第3開口部を有するように形成された第2樹脂部と、
前記第2開口部内の前記電極パッド上に形成された金属層と、
を具備し、
前記第1樹脂部の前記第1開口部および前記第2開口部に接する面は逆テーパであることを特徴とする弾性波デバイス。
【請求項2】
前記第3開口部の下面の面積は前記第2開口部の上面の面積より大きいことを特徴とする請求項1記載の弾性はデバイス。
【請求項3】
前記第3開口部の下面の面積は前記第2開口部の下面の面積より大きいことを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
【請求項4】
前記第2樹脂部の前記第3開口部に接する面は逆テーパであることを特徴とする請求項2記載の弾性波デバイス。
【請求項5】
前記金属層の上面は、前記第1樹脂部の上面より高いことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
【請求項6】
前記金属層の上面は、前記第2樹脂部の上面より低いことを特徴とする請求項5記載の弾性波デバイス。
【請求項7】
前記第1樹脂部および前記第2樹脂部はネガ型レジストであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
【請求項8】
弾性波素子および前記弾性波素子に接続された電極パッド上が形成された圧電基板上に、前記弾性波素子の弾性波が励振する機能領域上に形成された第1開口部および前記電極パッド上に形成された第2開口部を有する第1樹脂部を形成する工程と、
前記第1樹脂部上に、前記第1開口部上を覆い前記第2開口部上に第3開口部を有するように第2樹脂部を形成する工程と、
前記第2開口部内の前記電極パッド上に金属層を形成する工程と、
を有し、
前記第1樹脂部の前記第1開口部および前記第2開口部に接する面は逆テーパであることを特徴とする弾性波デバイスの製造方法。
【請求項9】
前記第2樹脂部を形成する工程は、フィルム状の樹脂シートを前記第1樹脂部上に形成する工程を含むことを特徴とする請求項8記載の弾性波デバイスの製造方法。
【請求項10】
前記第1樹脂部を形成する工程は、前記圧電基板上にネガ型レジストを形成する工程と、ネガ型レジストを露光することにより、前記第1開口部および前記第2開口部を形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項8または9記載の弾性波デバイスの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−56671(P2010−56671A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−217062(P2008−217062)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(398067270)富士通メディアデバイス株式会社 (198)
【Fターム(参考)】