弾球遊技機
【課題】ステージの前後方向の幅を狭く形成しても、前後方向の占有スペースを少なく抑えつつ、面白みのある遊技球の挙動を演出できる2段構造のステージを備えた弾球遊技機とする。
【解決手段】弾球遊技機10において、遊技領域31bを有する遊技盤30と装飾枠40とステージ100と入賞口33を備えており、ステージは、上段ステージ110と、その下方に配置されて前方が開口を有する壁部125で覆われた下段ステージ120を備えており、上段ステージは、遊技球の一部を下段ステージに落下させる落下口113を有しており、下段ステージは、落下口から落下した遊技球を入賞口に導く誘導路122と、転動する遊技球の誘導路への進入を難しくする障害突起123を設けており、かつ、下段ステージは、壁部の開口として、誘導路の遊技球を入賞口に排出する排出口126と、遊技領域から誘導路以外に遊技球を進入可能とする進入口127を有している。
【解決手段】弾球遊技機10において、遊技領域31bを有する遊技盤30と装飾枠40とステージ100と入賞口33を備えており、ステージは、上段ステージ110と、その下方に配置されて前方が開口を有する壁部125で覆われた下段ステージ120を備えており、上段ステージは、遊技球の一部を下段ステージに落下させる落下口113を有しており、下段ステージは、落下口から落下した遊技球を入賞口に導く誘導路122と、転動する遊技球の誘導路への進入を難しくする障害突起123を設けており、かつ、下段ステージは、壁部の開口として、誘導路の遊技球を入賞口に排出する排出口126と、遊技領域から誘導路以外に遊技球を進入可能とする進入口127を有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は弾球遊技機に関し、特に、遊技球が転動するステージを有する弾球遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機においては、その遊技盤の遊技領域に入賞口が配設されており、その上方に、遊技球を転動させると共に遊技球を入賞口に入賞し易い方向に誘導したり入賞口に入賞し難い方向に誘導したりする誘導手段を設けたステージが配設されているものがある。また、弾球遊技機の中には、前記したステージとして、上段ステージと下段ステージの2段のステージを有しているものがある。このような弾球遊技機では、一般的に上段ステージの斜め下前方に下段ステージが配置され、上段ステージ及び下段ステージが前後に並んで配置されている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、弾球遊技機の中には、可動役物等の構造物をステージの後方に配置したものがある(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−82119号公報
【特許文献2】特開2010−69141号公報
【特許文献3】特許4470140号公報
【特許文献4】特開2010−119710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ステージを配設する箇所における弾球遊技機の後方のスペースに余裕がある場合には、上段ステージと下段ステージの前後方向における配設レイアウトや、上段ステージ自体、下段ステージ自体の前後方向の幅を広く取ることができる。その結果、前記した特許文献1〜3に記載した弾球遊技機のように、上段ステージの斜め下前方に下段ステージが配置され、上段ステージ及び下段ステージが前後に並んで配置されているステージレイアウトを構成することができる。
【0005】
しかしながら、前記した特許文献4に記載した弾球遊技機のように、ステージを配設する箇所における弾球遊技機の後方に大型の可動役物等の構造物が配置されている等の種々の理由で、ステージにおける前後方向の幅を広く形成することが不可能な弾球遊技機もある。このような弾球遊技機では、ステージを上段ステージと下段ステージの2段構造にしようとしても、遊技球を上段ステージから下段ステージに誘導する構造として前後方向の配置位置をずらして上段ステージと下段ステージを階段状に配置するような構造を形成することができず、結果的にステージの単段化を強いられる等の制約が生じてしまい、遊技球の挙動の面白みが低下するという問題が生じていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ステージ自体及びステージ構成における前後方向の幅を狭く形成せざるを得ない場合でも、上段ステージと下段ステージの2段構造のステージを形成することができ、前後方向の占有スペースを少なく抑えつつ、面白みのある遊技球の挙動を演出することができるステージを備えた弾球遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ガイドレールによって区画形成された遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤の前記遊技領域に付設された装飾枠と、該装飾枠に配置され、遊技球が転動するステージと、前記ステージの下方に配置されて遊技球が入賞する入賞口と、を備えており、前記ステージは、上段ステージと、該上段ステージの下方に配置されて前方が壁部で覆われると共に該壁部に開口を有する下段ステージと、を備えており、前記上段ステージは、該上段ステージを転動する遊技球の一部を前記下段ステージに落下させる落下口を有しており、前記下段ステージは、その底面に、前記上段ステージの前記落下口から落下した遊技球を前記入賞口に導く誘導路と、前記下段ステージを転動する遊技球の該誘導路への進入を難しくする障害突起と、を設けており、かつ、前記下段ステージは、前記壁部の開口として、前記誘導路を転動する遊技球を前記入賞口に向けて排出する排出口と、前記遊技領域から前記下段ステージの前記誘導路以外の領域に遊技球を進入可能とする進入口と、を有している弾球遊技機としたことを特徴とする。
【0008】
請求項1に係る発明によれば、上段ステージの下方に下段ステージを配置した上で、上段ステージに落下口を設けると共に、下段ステージの底面に誘導路を設けたため、ステージ自体及びステージ構成における前後方向の幅を狭く形成せざるを得ない場合でも、弾球遊技機の前後方向の占有スペースを縮小化した2段構造のステージを形成することができる。
【0009】
また、上段ステージでは、転動する遊技球の一部を落下口により下段ステージの誘導路に落下させて入賞口に導き、下段ステージでは、排出口と独立して壁部に進入口を設けて遊技球を進入可能とし、その上で、進入口から進入した遊技球のうち、障害突起を乗り越えた遊技球のみを誘導路を通じて入賞口に導くように構成したため、面白みのある遊技球の挙動を演出することができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記上段ステージは、前記落下口が穿設された箇所に、前方に所定量突出した突出部を備えている弾球遊技機としたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、落下口と当該箇所に形成された突出部により、上段ステージを転動する遊技球の一部を落下口に落下させ、残りを突出部のうちの落下口ではない領域を通過させるといった、遊技球を落下口に落下させたり落下させなかったりする振分が可能になるため、上段ステージの前後方向の幅が小さい場合でも、入賞口に遊技球を案内する特定ルートとして落下口を配置した上で、面白みのある遊技球の挙動を演出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を表面側からみた斜視図である。
【図2】同パチンコ遊技機を背面側からみた斜視図である。
【図3】同パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図4】同パチンコ遊技機のステージの斜視図である。
【図5】同パチンコ遊技機のステージの正面図である。
【図6】同パチンコ遊技機のステージの平面図である。
【図7】同パチンコ遊技機のステージの右側面図である。
【図8】図5のA−A断面図である。
【図9】図5のA−A断面斜視図である。
【図10】同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の斜視図である。
【図11】同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態における弾球遊技機について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態では、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を例に説明している。図1は、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を表面側からみた斜視図であり、図2は、同パチンコ遊技機を背面側からみた斜視図である。
【0014】
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機10は、図1に示すように、外枠11、前枠12、窓枠13及び当該窓枠13に覆われた遊技盤30(後述)などを備えている。また、パチンコ遊技機10の背面には、図2に示すように、液晶ディスプレイ型の演出表示装置37(後述)などの表示制御や、可動役物及びLEDなどによる遊技演出の制御を行う表示演出サブ基板21、各種遊技音の出力制御を行う音サブ基板22、入賞時におけるパチンコ遊技機10の動作等を含むパチンコ遊技機10の主要な動作を制御する主基板23、パチンコ球(遊技球)の払い出し動作を制御する払出基板24、各基板等に電源を供給する電源基板25等の各種基板が例えば透明ケースに収納された状態で取り付けられている。
【0015】
具体的に、外枠11は、パチンコホールの台島に設置されており、図1に示すように、前後面が開口するように四角筒状に形成されている。前枠12は、外枠11の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、この前枠12の前面下部には、上面が開口する下皿14と、上面が開口する上皿15とが固定されている。
【0016】
下皿14の右端周辺にはハンドル台16が固定されており、ハンドル台16には発射ハンドル19が回動自在に装着されている。この発射ハンドル19の後方には発射モータが固定されており、発射モータの回転軸には打球槌が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル19が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が供給される。その結果、打球槌が駆動して上皿15内のパチンコ球が弾き出される。
【0017】
窓枠13は前枠12の前面に装着されている。この窓枠13は前枠12と一体となって、前記した軸を中心に回動可能となっている。また、この窓枠13には円形孔状の窓部17が形成されており、窓部17の内周面には透明なガラスやアクリル等からなる透明板17aが固定されている。この窓枠13の左上隅部及び右上隅部の裏面には、遊技音を出力するスピーカ18が固定されている。また、窓枠13には複数の装飾LEDが固定されている。
【0018】
上述の遊技盤30は、前枠12の後面に装着されている。以下、この遊技盤30及び遊技盤30に備えられる各構成部材について図3を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態における遊技盤30の正面図である。この遊技盤30は、上述のように前枠12の後面に装着されており、窓枠13の透明板17aに前方から覆われている。
【0019】
遊技板31は、その板面(遊技盤30の盤面)等に遊技盤30の有する各構成部材を固定するための板である。ガイドレール32は、この遊技板31の前記透明板17aと対向する表面側の板面に固定されて、この遊技板31上に、パチンコ球の発射通路31aと、発射されたパチンコ球が転動しながら流下する遊技領域31bとを区画形成する。遊技盤30における遊技領域31bのほぼ中央部には、遊技板31に貫設された開口部38が形成されている。この開口部38の周縁には、センター装飾部材(装飾枠)40が付設されている。また、センター装飾部材40には、開口部38の下部を覆うように、後述するステージ100が形成されている。
【0020】
また、遊技領域31bにおいては、遊技板31に形成された開口部38の周囲の少なくとも一部に、パチンコ球が転動しながら流下するようになっている。本実施の形態では、ガイドレール32と開口部38との間の領域で、開口部38の上方から左方及び右下方までの領域にパチンコ球が流下するようになっている。
【0021】
また、遊技領域31bにおける遊技板31の板面上には、パチンコ球の流下方向を変化させる複数の遊技釘(障害部材)39が打ち込まれている。上述の打球槌が弾いたパチンコ球は、発射通路31aを通して遊技領域31b内に放出される。そして、遊技領域31bに放出されたパチンコ球は、遊技釘39に当たって転動しながら遊技領域31bを流下し、最終的に何れかの入賞口又は遊技領域31bの最下方に位置するアウト口36に入るようになっている。
【0022】
また、遊技板31に貫設された開口部38の後方には、カラー液晶ディスプレイ等を用いた演出表示装置37が設けられている。この演出表示装置37は、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づき変動演出表示を行う広い面積の表示画面37aを有しており、当該表示画面37aが開口部38からパチンコ遊技機10の前方に向けて臨むようになっている。
【0023】
また、演出表示装置37の下部前方には、可動役物41が配置されている。この可動役物41は、演出表示装置37とステージ100の間に設けられる収容空間に収容されている。
【0024】
また、遊技領域31b内において、演出表示装置37及びステージ100の下方には、本発明の入賞口としての始動入賞口33が配置されている。この始動入賞口33は、パチンコ球が入賞することによって、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、上方に開口するポケット状に形成されている。
【0025】
また、始動入賞口33の下方には、大入賞口34が配置されている。この大入賞口34は図示しないアクチュエータの作動により開閉する開閉扉34aを備えており、この開閉扉34aは、遊技状態が大当り遊技状態になると開口し、その際には大入賞口34が上方に向かってポケット状に幅広く開口し、多数のパチンコ球が同時かつ連続的に大入賞口34に入賞可能となる。
【0026】
また、遊技領域31bの所定位置(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方)にはワープ通路90が設けられており、遊技領域31bにおけるパチンコ球が流下する途中(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方の上部)にワープ通路90の球入口91が形成されており、また、遊技領域31bにおけるステージ100付近(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方の下部でステージ100に繋がる位置)にワープ通路90の球出口92が形成されている。そして、本実施の形態では、遊技領域31bに転動するパチンコ球が、球入口91からワープ通路90に入り、当該ワープ通路90内を通って、球出口92から放出されることで、パチンコ球がステージ100に誘導されるようになっている。
【0027】
また、遊技領域31b内の所定位置には、パチンコ球が入賞可能な一般入賞口35が上方に開口するポケット状に形成されている(本実施の形態では、遊技領域31bの左下部に複数の一般入賞口35が形成されている)。
【0028】
以下、本実施の形態におけるステージ100について図4〜図11を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機のステージの斜視図であり、図5は、同パチンコ遊技機のステージの正面図であり、図6は、同パチンコ遊技機のステージの平面図であり、図7は、同パチンコ遊技機のステージの右側面図であり、図8は、図5のA−A断面図であり、図9は、図5のA−A断面斜視図であり、図10は、同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の斜視図であり、図11は、同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の正面図である。
【0029】
本実施の形態におけるステージ100は、図3に示すように、センター装飾部材40の下部に配設され、本発明の入賞口としての始動入賞口33の上方に配設されており、パチンコ球を転動させながら、始動入賞口33に入賞し易い方向に誘導したり始動入賞口33に入賞し難い方向に誘導したりする誘導手段として機能するものである。
【0030】
また、前記ステージ100は、遊技板31の板面からみてほぼ面一(最大の突出部分である突出部114(後述)が遊技板31から前方にパチンコ球1個分未満の出っ張りとなる)の状態になるように配置されており、かつ、上段ステージ110と下段ステージ120の2段構造に形成されている。以下、各部材について詳しく説明する。
【0031】
上段ステージ110は、図4〜図11に示すように、下段ステージ120の直上、すなわち、下段ステージ120より上方位置で、かつ、下段ステージ120に平面視でほぼ重なる位置に形成されている。また、上段ステージ110は、ワープ通路90の球出口92の右側に連通するように設けられており、当該球出口92から放出されて転がり込んだパチンコ球を転動させる略平面状(本実施の形態では、多少の起伏を有している)の上段転動面111を備えている。この上段転動面111は、演出表示装置37の下部が後方に配置されている、センター装飾部材40の下部に配設されており、演出表示装置37の表示画面37aの下部を略覆う程度の左右幅に形成されている。
【0032】
また、上段転動面111の前後方向の幅Sは、上段転動面111の前後に形成された壁面111a,111bによってパチンコ球が1個通過可能な程度に形成されている。すなわち、この上段ステージ110の上段転動面111では、転動するパチンコ球が当該上段転動面111上ですれ違うことができない状態になっている。なお、本実施の形態では、上段転動面111の壁面111a,111bは、上段ステージ110の前方端部及び後方端部と同じ位置となっている。
【0033】
また、この上段転動面111の前側には、図4〜図6に示すように、上段誘導切欠部112が形成されている。この上段誘導切欠部112は、上段転動面111上に転動しているパチンコ球が前方に落下することが可能となるように切り欠かれたように形成されており、また、パチンコ球が前方に転がり易いように前方に傾いた傾斜が付けられている。この上段誘導切欠部112から落下したパチンコ球は、ステージ100から始動入賞口33に入り難い遊技領域31bの位置に排出されるようになっている。また、本実施の形態では、上段ステージ110の上段転動面111における中心部から見て左側と右側の2箇所に、上段誘導切欠部112が形成されている。また、本実施の形態では、上段転動面111が「W」の字を左右に延ばしたような緩い起伏が形成されており、前記した2箇所の上段誘導切欠部112は起伏のうちの2箇所の底部に形成されている。なお、このステージ100は、その上段ステージ110の上段転動面111の前方の端部に形成された壁面111aが、遊技板31の板面とほぼ面一に形成されている。
【0034】
また、この上段転動面111の左右方向の起伏の中央の頂部の後側には、図4及び図6に示すように、落下口113が穿設されている。この落下口113は、パチンコ球が1個通過可能に形成されると共に、落下口113に流入したパチンコ球を略鉛直方向に落下させる略垂直の通路であり、ここに入ったパチンコ球は、ここと連通する下段ステージ120の誘導路(後述)122及び排出口126を介して、始動入賞口33に入賞し易い位置に誘導されてステージ100から排出されるようになっている。
【0035】
また、落下口113が穿設された箇所の上段ステージ110は、他の箇所に比べて、前方に所定量突出した突出部114となっている。本実施の形態の突出部114は、パチンコ球約半個分前方に突出した構成となっており、これにより、上段ステージ110の落下口113が穿設された箇所を通るパチンコ球が、必ず落下口113に落下するとは限らず、当該落下口113に落下するか、突出部114の落下口113以外の面を通って上段ステージ110の左右方向の反対側に通過していくかの振り分けが行われるようになっている。また、本実施の形態では、突出部114における落下口113の前方の上段転動面111の一部(前側部分)に、当該部分を通ったパチンコ球が丁度触れるか触れないか程度の膨出部115が形成されており、これにパチンコ球が触れると、当該パチンコ球は後方に押されて落下口113に入り易くなるように構成されている。また、本実施の形態では、突出部114の前方への突出がパチンコ球半個程度であるため、突出部114の前方の先端部と透明板17aの間にパチンコ球が通過可能な程度の隙間が空くこととなる。これにより、始動入賞口33の上方にある突出部114がパチンコ球の通過が不可能な程度まで突出している場合と比べて、始動入賞口33付近で転動するパチンコ球の挙動の自由度が上がり、パチンコ遊技機の興趣をより高くすることができるようになっている。
【0036】
下段ステージ120は、図4〜図11に示すように、その前方端部となる壁部125が遊技板31の板面とほぼ面一となるように形成されており、上段ステージ110の直下、すなわち、上段ステージ110よりも下方でかつ平面視にて前後方向が上段ステージ110にほぼ重なる位置に配置されており、転がり込んだパチンコ球を転動させる略平面状(本実施の形態では、多少の起伏を有している)の下段転動面121を備えている。この下段転動面121は、上段転動面111よりも若干左右幅が小さく形成されている。また、下段転動面121の前後方向の幅Tは、パチンコ球1個が通過可能な程度に形成されている。すなわち、この下段ステージ120の下段転動面121では、上段転動面111と同様に、転動するパチンコ球が当該下段転動面121上ですれ違うことができない状態になっている。なお、本実施の形態では、開口した下段転動面121を別体の壁部125で覆うように構成されており、当該壁部125は、上段ステージ110の前方の壁面111aと同じ位置に係止されるようになっている。
【0037】
また、この下段転動面121の前側の壁部125には、図4及び図9に示すように、排出口126よりも開口面積が大きい進入口127が形成されている。この進入口127は、下段ステージ120の下段転動面121上に転動しているパチンコ球が前方に落下することが可能となると共に、遊技領域31b上を転動している遊技球が下段ステージ120に進入可能となるようにした開口である。また、本実施の形態では、下段ステージ120の下段転動面121における中心部から見て左側と右側の2箇所に、進入口127が形成されている。また、本実施の形態では、上段転動面111と同様に、下段転動面121が「W」の字を左右に延ばしたような緩い起伏が形成されており、前記した2箇所の進入口127は起伏のうちの2箇所の底部の前面側に形成されている。また、この進入口127が形成された箇所の下段転動面121は、上段ステージ110の上段誘導切欠部112のように、前方に傾いた傾斜が付けられており、パチンコ球が遊技領域31bに排出され易いようになっている。
【0038】
また、この下段転動面121の左右方向の起伏の中央の頂部には、図4,図9〜図11に示すように、誘導路122が形成されている。この誘導路122は、上段ステージ110の落下口113の下方に連通した箇所にあり、落下口113を介して上段ステージ110から落下してきたパチンコ球が1個通過可能に形成された略棒状の2つの誘導部材で構成されており、この2つの誘導部材の間にパチンコ球が誘導され、誘導路122の前方の壁部125に穿設された排出口126からステージ100外部に排出されて、始動入賞口33にパチンコ球が誘導されるようになっている。なお、排出口126は、パチンコ球が1個通過可能な大きさに形成されている。
【0039】
また、本実施の形態では、誘導路122と、前方に進入口127が形成された左右の下段転動面121との間に、2つの障害突起123が形成されている。この障害突起123は、進入口127から下段転動面121に進入してきたパチンコ球が誘導路122に入ってくるのを難しくするためのものであり、所定の前後方向の幅及び所定の高さに形成されている。本実施の形態では、前後方向の幅は下段ステージ120の前後方向の幅と同じだけ延びており、高さは障害突起123の上端と下段ステージ120の上面との間にパチンコ球が丁度1個通過可能な程度の隙間が形成される状態に形成されている。これにより、遊技領域31bから進入口127に進入したパチンコ球のうち、障害突起123を乗り越えたものだけが誘導路122に入ることができ、その後、始動入賞口33に入賞する可能性が高くなるので、進入口127から誘導路122に入るのは難しいが、全く可能性がない訳ではない状態となり、遊技の興趣を高めることができる。
【0040】
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10は、ガイドレール32によって区画形成された遊技領域31bを有する遊技盤30と、該遊技盤30の前記遊技領域31bに付設されたセンター装飾部材(装飾枠)40と、該センター装飾部材(装飾枠)40に配置され、遊技球が転動するステージ100と、前記ステージ100の下方に配置されて遊技球が入賞する始動入賞口(入賞口)33と、を備えており、前記ステージ100は、上段ステージ110と、該上段ステージ110の下方に配置されて前方が壁部125で覆われると共に該壁部125に開口を有する下段ステージ120と、を備えており、前記上段ステージ110は、該上段ステージ110を転動する遊技球の一部を前記下段ステージ120に落下させる落下口113を有しており、前記下段ステージ120は、その底面に、前記上段ステージ110の前記落下口113から落下した遊技球を前記始動入賞口(入賞口)33に導く誘導路122と、前記下段ステージ120を転動する遊技球の該誘導路120への進入を難しくする障害突起123と、を設けており、かつ、前記下段ステージ120は、前記壁部125の開口として、前記誘導路122を転動する遊技球を前記始動入賞口(入賞口)33に向けて排出する排出口126と、前記遊技領域31bから前記下段ステージ120の前記誘導路122以外の領域に遊技球を進入可能とする進入口127と、を有しているパチンコ遊技機(弾球遊技機)10としたことを特徴とする。
【0041】
そして、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10によれば、上段ステージ110の下方に下段ステージ120を配置した上で、上段ステージ110に落下口113を設けると共に、下段ステージ120の底面に誘導路122を設けたため、ステージ100自体及びステージ100構成における前後方向の幅を狭く形成せざるを得ない場合でも、パチンコ遊技機(弾球遊技機)10の前後方向の占有スペースを縮小化した2段構造のステージ100を形成することができる。
【0042】
また、上段ステージ110では、転動する遊技球の一部を落下口により下段ステージ120の誘導路122に落下させて始動入賞口(入賞口)33に導き、下段ステージ120では、排出口126と独立して壁部125に進入口127を設けて遊技球を進入可能とし、その上で、進入口127から進入した遊技球のうち、障害突起123を乗り越えた遊技球のみを誘導路122を通じて始動入賞口(入賞口)33に導くように構成したため、面白みのある遊技球の挙動を演出することができる。
【0043】
また、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10は、前記した構成に加えて、前記上段ステージ110は、前記落下口113が穿設された箇所に、前方に所定量突出した突出部114を備えているパチンコ遊技機(弾球遊技機)10としたことを特徴とする。
【0044】
そして、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10によれば、落下口113と当該箇所に形成された突出部114により、上段ステージ110を転動する遊技球の一部を落下口113に落下させ、残りを突出部114のうちの落下口113ではない領域を通過させるといった、遊技球を落下口113に落下させたり落下させなかったりする振分が可能になるため、上段ステージ110の前後方向の幅が小さい場合でも、始動入賞口(入賞口)33に遊技球を案内する特定ルートとして落下口113を配置した上で、面白みのある遊技球の挙動を演出することが可能となる。
【0045】
なお、以上説明した各実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
【0046】
例えば、前記した実施の形態では、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、アレンジボール等の他の弾球遊技機にも適用可能である。
【0047】
また、前記した実施の形態では、入賞口に遊技球を誘導するステージとして、所謂始動入賞口33にパチンコ球を誘導するステージ100について説明してきたが、本発明におけるステージはこれに限るものではなく、所謂羽根物タイプのステージや、大入賞口に入賞後にパチンコ球を転動させるように構成されたステージ等、種々の入賞口に入賞した後のパチンコ球の動きを単調でなく複雑で興趣のある動きにさせることが目的の箇所にも適用することができる。
【0048】
また、前記した実施の形態では、下段ステージ120の本体部と壁部125は別部材で構成され、下段ステージ120の前方の開口を壁部125で蓋をするような構成となっていたが、本発明はこれに限るものではなく、下段ステージと壁部が一体に形成されているものでも良い。
【符号の説明】
【0049】
10…パチンコ遊技機(弾球遊技機)、30…遊技盤、31b…遊技領域、32…ガイドレール、33…始動入賞口(入賞口)、40…センター装飾部材(装飾枠)、100…ステージ、110…上段ステージ、113…落下口、114…突出部、120…下段ステージ、122…誘導路、123…障害突起、125…壁部、126…排出口、127…進入口
【技術分野】
【0001】
本発明は弾球遊技機に関し、特に、遊技球が転動するステージを有する弾球遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機においては、その遊技盤の遊技領域に入賞口が配設されており、その上方に、遊技球を転動させると共に遊技球を入賞口に入賞し易い方向に誘導したり入賞口に入賞し難い方向に誘導したりする誘導手段を設けたステージが配設されているものがある。また、弾球遊技機の中には、前記したステージとして、上段ステージと下段ステージの2段のステージを有しているものがある。このような弾球遊技機では、一般的に上段ステージの斜め下前方に下段ステージが配置され、上段ステージ及び下段ステージが前後に並んで配置されている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、弾球遊技機の中には、可動役物等の構造物をステージの後方に配置したものがある(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−82119号公報
【特許文献2】特開2010−69141号公報
【特許文献3】特許4470140号公報
【特許文献4】特開2010−119710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ステージを配設する箇所における弾球遊技機の後方のスペースに余裕がある場合には、上段ステージと下段ステージの前後方向における配設レイアウトや、上段ステージ自体、下段ステージ自体の前後方向の幅を広く取ることができる。その結果、前記した特許文献1〜3に記載した弾球遊技機のように、上段ステージの斜め下前方に下段ステージが配置され、上段ステージ及び下段ステージが前後に並んで配置されているステージレイアウトを構成することができる。
【0005】
しかしながら、前記した特許文献4に記載した弾球遊技機のように、ステージを配設する箇所における弾球遊技機の後方に大型の可動役物等の構造物が配置されている等の種々の理由で、ステージにおける前後方向の幅を広く形成することが不可能な弾球遊技機もある。このような弾球遊技機では、ステージを上段ステージと下段ステージの2段構造にしようとしても、遊技球を上段ステージから下段ステージに誘導する構造として前後方向の配置位置をずらして上段ステージと下段ステージを階段状に配置するような構造を形成することができず、結果的にステージの単段化を強いられる等の制約が生じてしまい、遊技球の挙動の面白みが低下するという問題が生じていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ステージ自体及びステージ構成における前後方向の幅を狭く形成せざるを得ない場合でも、上段ステージと下段ステージの2段構造のステージを形成することができ、前後方向の占有スペースを少なく抑えつつ、面白みのある遊技球の挙動を演出することができるステージを備えた弾球遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ガイドレールによって区画形成された遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤の前記遊技領域に付設された装飾枠と、該装飾枠に配置され、遊技球が転動するステージと、前記ステージの下方に配置されて遊技球が入賞する入賞口と、を備えており、前記ステージは、上段ステージと、該上段ステージの下方に配置されて前方が壁部で覆われると共に該壁部に開口を有する下段ステージと、を備えており、前記上段ステージは、該上段ステージを転動する遊技球の一部を前記下段ステージに落下させる落下口を有しており、前記下段ステージは、その底面に、前記上段ステージの前記落下口から落下した遊技球を前記入賞口に導く誘導路と、前記下段ステージを転動する遊技球の該誘導路への進入を難しくする障害突起と、を設けており、かつ、前記下段ステージは、前記壁部の開口として、前記誘導路を転動する遊技球を前記入賞口に向けて排出する排出口と、前記遊技領域から前記下段ステージの前記誘導路以外の領域に遊技球を進入可能とする進入口と、を有している弾球遊技機としたことを特徴とする。
【0008】
請求項1に係る発明によれば、上段ステージの下方に下段ステージを配置した上で、上段ステージに落下口を設けると共に、下段ステージの底面に誘導路を設けたため、ステージ自体及びステージ構成における前後方向の幅を狭く形成せざるを得ない場合でも、弾球遊技機の前後方向の占有スペースを縮小化した2段構造のステージを形成することができる。
【0009】
また、上段ステージでは、転動する遊技球の一部を落下口により下段ステージの誘導路に落下させて入賞口に導き、下段ステージでは、排出口と独立して壁部に進入口を設けて遊技球を進入可能とし、その上で、進入口から進入した遊技球のうち、障害突起を乗り越えた遊技球のみを誘導路を通じて入賞口に導くように構成したため、面白みのある遊技球の挙動を演出することができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記上段ステージは、前記落下口が穿設された箇所に、前方に所定量突出した突出部を備えている弾球遊技機としたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、落下口と当該箇所に形成された突出部により、上段ステージを転動する遊技球の一部を落下口に落下させ、残りを突出部のうちの落下口ではない領域を通過させるといった、遊技球を落下口に落下させたり落下させなかったりする振分が可能になるため、上段ステージの前後方向の幅が小さい場合でも、入賞口に遊技球を案内する特定ルートとして落下口を配置した上で、面白みのある遊技球の挙動を演出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を表面側からみた斜視図である。
【図2】同パチンコ遊技機を背面側からみた斜視図である。
【図3】同パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図4】同パチンコ遊技機のステージの斜視図である。
【図5】同パチンコ遊技機のステージの正面図である。
【図6】同パチンコ遊技機のステージの平面図である。
【図7】同パチンコ遊技機のステージの右側面図である。
【図8】図5のA−A断面図である。
【図9】図5のA−A断面斜視図である。
【図10】同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の斜視図である。
【図11】同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態における弾球遊技機について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態では、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を例に説明している。図1は、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を表面側からみた斜視図であり、図2は、同パチンコ遊技機を背面側からみた斜視図である。
【0014】
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機10は、図1に示すように、外枠11、前枠12、窓枠13及び当該窓枠13に覆われた遊技盤30(後述)などを備えている。また、パチンコ遊技機10の背面には、図2に示すように、液晶ディスプレイ型の演出表示装置37(後述)などの表示制御や、可動役物及びLEDなどによる遊技演出の制御を行う表示演出サブ基板21、各種遊技音の出力制御を行う音サブ基板22、入賞時におけるパチンコ遊技機10の動作等を含むパチンコ遊技機10の主要な動作を制御する主基板23、パチンコ球(遊技球)の払い出し動作を制御する払出基板24、各基板等に電源を供給する電源基板25等の各種基板が例えば透明ケースに収納された状態で取り付けられている。
【0015】
具体的に、外枠11は、パチンコホールの台島に設置されており、図1に示すように、前後面が開口するように四角筒状に形成されている。前枠12は、外枠11の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、この前枠12の前面下部には、上面が開口する下皿14と、上面が開口する上皿15とが固定されている。
【0016】
下皿14の右端周辺にはハンドル台16が固定されており、ハンドル台16には発射ハンドル19が回動自在に装着されている。この発射ハンドル19の後方には発射モータが固定されており、発射モータの回転軸には打球槌が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル19が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が供給される。その結果、打球槌が駆動して上皿15内のパチンコ球が弾き出される。
【0017】
窓枠13は前枠12の前面に装着されている。この窓枠13は前枠12と一体となって、前記した軸を中心に回動可能となっている。また、この窓枠13には円形孔状の窓部17が形成されており、窓部17の内周面には透明なガラスやアクリル等からなる透明板17aが固定されている。この窓枠13の左上隅部及び右上隅部の裏面には、遊技音を出力するスピーカ18が固定されている。また、窓枠13には複数の装飾LEDが固定されている。
【0018】
上述の遊技盤30は、前枠12の後面に装着されている。以下、この遊技盤30及び遊技盤30に備えられる各構成部材について図3を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態における遊技盤30の正面図である。この遊技盤30は、上述のように前枠12の後面に装着されており、窓枠13の透明板17aに前方から覆われている。
【0019】
遊技板31は、その板面(遊技盤30の盤面)等に遊技盤30の有する各構成部材を固定するための板である。ガイドレール32は、この遊技板31の前記透明板17aと対向する表面側の板面に固定されて、この遊技板31上に、パチンコ球の発射通路31aと、発射されたパチンコ球が転動しながら流下する遊技領域31bとを区画形成する。遊技盤30における遊技領域31bのほぼ中央部には、遊技板31に貫設された開口部38が形成されている。この開口部38の周縁には、センター装飾部材(装飾枠)40が付設されている。また、センター装飾部材40には、開口部38の下部を覆うように、後述するステージ100が形成されている。
【0020】
また、遊技領域31bにおいては、遊技板31に形成された開口部38の周囲の少なくとも一部に、パチンコ球が転動しながら流下するようになっている。本実施の形態では、ガイドレール32と開口部38との間の領域で、開口部38の上方から左方及び右下方までの領域にパチンコ球が流下するようになっている。
【0021】
また、遊技領域31bにおける遊技板31の板面上には、パチンコ球の流下方向を変化させる複数の遊技釘(障害部材)39が打ち込まれている。上述の打球槌が弾いたパチンコ球は、発射通路31aを通して遊技領域31b内に放出される。そして、遊技領域31bに放出されたパチンコ球は、遊技釘39に当たって転動しながら遊技領域31bを流下し、最終的に何れかの入賞口又は遊技領域31bの最下方に位置するアウト口36に入るようになっている。
【0022】
また、遊技板31に貫設された開口部38の後方には、カラー液晶ディスプレイ等を用いた演出表示装置37が設けられている。この演出表示装置37は、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づき変動演出表示を行う広い面積の表示画面37aを有しており、当該表示画面37aが開口部38からパチンコ遊技機10の前方に向けて臨むようになっている。
【0023】
また、演出表示装置37の下部前方には、可動役物41が配置されている。この可動役物41は、演出表示装置37とステージ100の間に設けられる収容空間に収容されている。
【0024】
また、遊技領域31b内において、演出表示装置37及びステージ100の下方には、本発明の入賞口としての始動入賞口33が配置されている。この始動入賞口33は、パチンコ球が入賞することによって、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、上方に開口するポケット状に形成されている。
【0025】
また、始動入賞口33の下方には、大入賞口34が配置されている。この大入賞口34は図示しないアクチュエータの作動により開閉する開閉扉34aを備えており、この開閉扉34aは、遊技状態が大当り遊技状態になると開口し、その際には大入賞口34が上方に向かってポケット状に幅広く開口し、多数のパチンコ球が同時かつ連続的に大入賞口34に入賞可能となる。
【0026】
また、遊技領域31bの所定位置(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方)にはワープ通路90が設けられており、遊技領域31bにおけるパチンコ球が流下する途中(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方の上部)にワープ通路90の球入口91が形成されており、また、遊技領域31bにおけるステージ100付近(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方の下部でステージ100に繋がる位置)にワープ通路90の球出口92が形成されている。そして、本実施の形態では、遊技領域31bに転動するパチンコ球が、球入口91からワープ通路90に入り、当該ワープ通路90内を通って、球出口92から放出されることで、パチンコ球がステージ100に誘導されるようになっている。
【0027】
また、遊技領域31b内の所定位置には、パチンコ球が入賞可能な一般入賞口35が上方に開口するポケット状に形成されている(本実施の形態では、遊技領域31bの左下部に複数の一般入賞口35が形成されている)。
【0028】
以下、本実施の形態におけるステージ100について図4〜図11を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機のステージの斜視図であり、図5は、同パチンコ遊技機のステージの正面図であり、図6は、同パチンコ遊技機のステージの平面図であり、図7は、同パチンコ遊技機のステージの右側面図であり、図8は、図5のA−A断面図であり、図9は、図5のA−A断面斜視図であり、図10は、同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の斜視図であり、図11は、同パチンコ遊技機のステージから壁部を外した状態の正面図である。
【0029】
本実施の形態におけるステージ100は、図3に示すように、センター装飾部材40の下部に配設され、本発明の入賞口としての始動入賞口33の上方に配設されており、パチンコ球を転動させながら、始動入賞口33に入賞し易い方向に誘導したり始動入賞口33に入賞し難い方向に誘導したりする誘導手段として機能するものである。
【0030】
また、前記ステージ100は、遊技板31の板面からみてほぼ面一(最大の突出部分である突出部114(後述)が遊技板31から前方にパチンコ球1個分未満の出っ張りとなる)の状態になるように配置されており、かつ、上段ステージ110と下段ステージ120の2段構造に形成されている。以下、各部材について詳しく説明する。
【0031】
上段ステージ110は、図4〜図11に示すように、下段ステージ120の直上、すなわち、下段ステージ120より上方位置で、かつ、下段ステージ120に平面視でほぼ重なる位置に形成されている。また、上段ステージ110は、ワープ通路90の球出口92の右側に連通するように設けられており、当該球出口92から放出されて転がり込んだパチンコ球を転動させる略平面状(本実施の形態では、多少の起伏を有している)の上段転動面111を備えている。この上段転動面111は、演出表示装置37の下部が後方に配置されている、センター装飾部材40の下部に配設されており、演出表示装置37の表示画面37aの下部を略覆う程度の左右幅に形成されている。
【0032】
また、上段転動面111の前後方向の幅Sは、上段転動面111の前後に形成された壁面111a,111bによってパチンコ球が1個通過可能な程度に形成されている。すなわち、この上段ステージ110の上段転動面111では、転動するパチンコ球が当該上段転動面111上ですれ違うことができない状態になっている。なお、本実施の形態では、上段転動面111の壁面111a,111bは、上段ステージ110の前方端部及び後方端部と同じ位置となっている。
【0033】
また、この上段転動面111の前側には、図4〜図6に示すように、上段誘導切欠部112が形成されている。この上段誘導切欠部112は、上段転動面111上に転動しているパチンコ球が前方に落下することが可能となるように切り欠かれたように形成されており、また、パチンコ球が前方に転がり易いように前方に傾いた傾斜が付けられている。この上段誘導切欠部112から落下したパチンコ球は、ステージ100から始動入賞口33に入り難い遊技領域31bの位置に排出されるようになっている。また、本実施の形態では、上段ステージ110の上段転動面111における中心部から見て左側と右側の2箇所に、上段誘導切欠部112が形成されている。また、本実施の形態では、上段転動面111が「W」の字を左右に延ばしたような緩い起伏が形成されており、前記した2箇所の上段誘導切欠部112は起伏のうちの2箇所の底部に形成されている。なお、このステージ100は、その上段ステージ110の上段転動面111の前方の端部に形成された壁面111aが、遊技板31の板面とほぼ面一に形成されている。
【0034】
また、この上段転動面111の左右方向の起伏の中央の頂部の後側には、図4及び図6に示すように、落下口113が穿設されている。この落下口113は、パチンコ球が1個通過可能に形成されると共に、落下口113に流入したパチンコ球を略鉛直方向に落下させる略垂直の通路であり、ここに入ったパチンコ球は、ここと連通する下段ステージ120の誘導路(後述)122及び排出口126を介して、始動入賞口33に入賞し易い位置に誘導されてステージ100から排出されるようになっている。
【0035】
また、落下口113が穿設された箇所の上段ステージ110は、他の箇所に比べて、前方に所定量突出した突出部114となっている。本実施の形態の突出部114は、パチンコ球約半個分前方に突出した構成となっており、これにより、上段ステージ110の落下口113が穿設された箇所を通るパチンコ球が、必ず落下口113に落下するとは限らず、当該落下口113に落下するか、突出部114の落下口113以外の面を通って上段ステージ110の左右方向の反対側に通過していくかの振り分けが行われるようになっている。また、本実施の形態では、突出部114における落下口113の前方の上段転動面111の一部(前側部分)に、当該部分を通ったパチンコ球が丁度触れるか触れないか程度の膨出部115が形成されており、これにパチンコ球が触れると、当該パチンコ球は後方に押されて落下口113に入り易くなるように構成されている。また、本実施の形態では、突出部114の前方への突出がパチンコ球半個程度であるため、突出部114の前方の先端部と透明板17aの間にパチンコ球が通過可能な程度の隙間が空くこととなる。これにより、始動入賞口33の上方にある突出部114がパチンコ球の通過が不可能な程度まで突出している場合と比べて、始動入賞口33付近で転動するパチンコ球の挙動の自由度が上がり、パチンコ遊技機の興趣をより高くすることができるようになっている。
【0036】
下段ステージ120は、図4〜図11に示すように、その前方端部となる壁部125が遊技板31の板面とほぼ面一となるように形成されており、上段ステージ110の直下、すなわち、上段ステージ110よりも下方でかつ平面視にて前後方向が上段ステージ110にほぼ重なる位置に配置されており、転がり込んだパチンコ球を転動させる略平面状(本実施の形態では、多少の起伏を有している)の下段転動面121を備えている。この下段転動面121は、上段転動面111よりも若干左右幅が小さく形成されている。また、下段転動面121の前後方向の幅Tは、パチンコ球1個が通過可能な程度に形成されている。すなわち、この下段ステージ120の下段転動面121では、上段転動面111と同様に、転動するパチンコ球が当該下段転動面121上ですれ違うことができない状態になっている。なお、本実施の形態では、開口した下段転動面121を別体の壁部125で覆うように構成されており、当該壁部125は、上段ステージ110の前方の壁面111aと同じ位置に係止されるようになっている。
【0037】
また、この下段転動面121の前側の壁部125には、図4及び図9に示すように、排出口126よりも開口面積が大きい進入口127が形成されている。この進入口127は、下段ステージ120の下段転動面121上に転動しているパチンコ球が前方に落下することが可能となると共に、遊技領域31b上を転動している遊技球が下段ステージ120に進入可能となるようにした開口である。また、本実施の形態では、下段ステージ120の下段転動面121における中心部から見て左側と右側の2箇所に、進入口127が形成されている。また、本実施の形態では、上段転動面111と同様に、下段転動面121が「W」の字を左右に延ばしたような緩い起伏が形成されており、前記した2箇所の進入口127は起伏のうちの2箇所の底部の前面側に形成されている。また、この進入口127が形成された箇所の下段転動面121は、上段ステージ110の上段誘導切欠部112のように、前方に傾いた傾斜が付けられており、パチンコ球が遊技領域31bに排出され易いようになっている。
【0038】
また、この下段転動面121の左右方向の起伏の中央の頂部には、図4,図9〜図11に示すように、誘導路122が形成されている。この誘導路122は、上段ステージ110の落下口113の下方に連通した箇所にあり、落下口113を介して上段ステージ110から落下してきたパチンコ球が1個通過可能に形成された略棒状の2つの誘導部材で構成されており、この2つの誘導部材の間にパチンコ球が誘導され、誘導路122の前方の壁部125に穿設された排出口126からステージ100外部に排出されて、始動入賞口33にパチンコ球が誘導されるようになっている。なお、排出口126は、パチンコ球が1個通過可能な大きさに形成されている。
【0039】
また、本実施の形態では、誘導路122と、前方に進入口127が形成された左右の下段転動面121との間に、2つの障害突起123が形成されている。この障害突起123は、進入口127から下段転動面121に進入してきたパチンコ球が誘導路122に入ってくるのを難しくするためのものであり、所定の前後方向の幅及び所定の高さに形成されている。本実施の形態では、前後方向の幅は下段ステージ120の前後方向の幅と同じだけ延びており、高さは障害突起123の上端と下段ステージ120の上面との間にパチンコ球が丁度1個通過可能な程度の隙間が形成される状態に形成されている。これにより、遊技領域31bから進入口127に進入したパチンコ球のうち、障害突起123を乗り越えたものだけが誘導路122に入ることができ、その後、始動入賞口33に入賞する可能性が高くなるので、進入口127から誘導路122に入るのは難しいが、全く可能性がない訳ではない状態となり、遊技の興趣を高めることができる。
【0040】
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10は、ガイドレール32によって区画形成された遊技領域31bを有する遊技盤30と、該遊技盤30の前記遊技領域31bに付設されたセンター装飾部材(装飾枠)40と、該センター装飾部材(装飾枠)40に配置され、遊技球が転動するステージ100と、前記ステージ100の下方に配置されて遊技球が入賞する始動入賞口(入賞口)33と、を備えており、前記ステージ100は、上段ステージ110と、該上段ステージ110の下方に配置されて前方が壁部125で覆われると共に該壁部125に開口を有する下段ステージ120と、を備えており、前記上段ステージ110は、該上段ステージ110を転動する遊技球の一部を前記下段ステージ120に落下させる落下口113を有しており、前記下段ステージ120は、その底面に、前記上段ステージ110の前記落下口113から落下した遊技球を前記始動入賞口(入賞口)33に導く誘導路122と、前記下段ステージ120を転動する遊技球の該誘導路120への進入を難しくする障害突起123と、を設けており、かつ、前記下段ステージ120は、前記壁部125の開口として、前記誘導路122を転動する遊技球を前記始動入賞口(入賞口)33に向けて排出する排出口126と、前記遊技領域31bから前記下段ステージ120の前記誘導路122以外の領域に遊技球を進入可能とする進入口127と、を有しているパチンコ遊技機(弾球遊技機)10としたことを特徴とする。
【0041】
そして、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10によれば、上段ステージ110の下方に下段ステージ120を配置した上で、上段ステージ110に落下口113を設けると共に、下段ステージ120の底面に誘導路122を設けたため、ステージ100自体及びステージ100構成における前後方向の幅を狭く形成せざるを得ない場合でも、パチンコ遊技機(弾球遊技機)10の前後方向の占有スペースを縮小化した2段構造のステージ100を形成することができる。
【0042】
また、上段ステージ110では、転動する遊技球の一部を落下口により下段ステージ120の誘導路122に落下させて始動入賞口(入賞口)33に導き、下段ステージ120では、排出口126と独立して壁部125に進入口127を設けて遊技球を進入可能とし、その上で、進入口127から進入した遊技球のうち、障害突起123を乗り越えた遊技球のみを誘導路122を通じて始動入賞口(入賞口)33に導くように構成したため、面白みのある遊技球の挙動を演出することができる。
【0043】
また、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10は、前記した構成に加えて、前記上段ステージ110は、前記落下口113が穿設された箇所に、前方に所定量突出した突出部114を備えているパチンコ遊技機(弾球遊技機)10としたことを特徴とする。
【0044】
そして、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)10によれば、落下口113と当該箇所に形成された突出部114により、上段ステージ110を転動する遊技球の一部を落下口113に落下させ、残りを突出部114のうちの落下口113ではない領域を通過させるといった、遊技球を落下口113に落下させたり落下させなかったりする振分が可能になるため、上段ステージ110の前後方向の幅が小さい場合でも、始動入賞口(入賞口)33に遊技球を案内する特定ルートとして落下口113を配置した上で、面白みのある遊技球の挙動を演出することが可能となる。
【0045】
なお、以上説明した各実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
【0046】
例えば、前記した実施の形態では、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、アレンジボール等の他の弾球遊技機にも適用可能である。
【0047】
また、前記した実施の形態では、入賞口に遊技球を誘導するステージとして、所謂始動入賞口33にパチンコ球を誘導するステージ100について説明してきたが、本発明におけるステージはこれに限るものではなく、所謂羽根物タイプのステージや、大入賞口に入賞後にパチンコ球を転動させるように構成されたステージ等、種々の入賞口に入賞した後のパチンコ球の動きを単調でなく複雑で興趣のある動きにさせることが目的の箇所にも適用することができる。
【0048】
また、前記した実施の形態では、下段ステージ120の本体部と壁部125は別部材で構成され、下段ステージ120の前方の開口を壁部125で蓋をするような構成となっていたが、本発明はこれに限るものではなく、下段ステージと壁部が一体に形成されているものでも良い。
【符号の説明】
【0049】
10…パチンコ遊技機(弾球遊技機)、30…遊技盤、31b…遊技領域、32…ガイドレール、33…始動入賞口(入賞口)、40…センター装飾部材(装飾枠)、100…ステージ、110…上段ステージ、113…落下口、114…突出部、120…下段ステージ、122…誘導路、123…障害突起、125…壁部、126…排出口、127…進入口
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドレールによって区画形成された遊技領域を有する遊技盤と、
該遊技盤の前記遊技領域に付設された装飾枠と、
該装飾枠に配置され、遊技球が転動するステージと、
前記ステージの下方に配置されて遊技球が入賞する入賞口と、
を備えており、
前記ステージは、上段ステージと、該上段ステージの下方に配置されて前方が壁部で覆われると共に該壁部に開口を有する下段ステージと、を備えており、
前記上段ステージは、該上段ステージを転動する遊技球の一部を前記下段ステージに落下させる落下口を有しており、
前記下段ステージは、その底面に、前記上段ステージの前記落下口から落下した遊技球を前記入賞口に導く誘導路と、前記下段ステージを転動する遊技球の該誘導路への進入を難しくする障害突起と、を設けており、
かつ、前記下段ステージは、前記壁部の開口として、前記誘導路を転動する遊技球を前記入賞口に向けて排出する排出口と、前記遊技領域から前記下段ステージの前記誘導路以外の領域に遊技球を進入可能とする進入口と、を有していることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記上段ステージは、前記落下口が穿設された箇所に、前方に所定量突出した突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項1】
ガイドレールによって区画形成された遊技領域を有する遊技盤と、
該遊技盤の前記遊技領域に付設された装飾枠と、
該装飾枠に配置され、遊技球が転動するステージと、
前記ステージの下方に配置されて遊技球が入賞する入賞口と、
を備えており、
前記ステージは、上段ステージと、該上段ステージの下方に配置されて前方が壁部で覆われると共に該壁部に開口を有する下段ステージと、を備えており、
前記上段ステージは、該上段ステージを転動する遊技球の一部を前記下段ステージに落下させる落下口を有しており、
前記下段ステージは、その底面に、前記上段ステージの前記落下口から落下した遊技球を前記入賞口に導く誘導路と、前記下段ステージを転動する遊技球の該誘導路への進入を難しくする障害突起と、を設けており、
かつ、前記下段ステージは、前記壁部の開口として、前記誘導路を転動する遊技球を前記入賞口に向けて排出する排出口と、前記遊技領域から前記下段ステージの前記誘導路以外の領域に遊技球を進入可能とする進入口と、を有していることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記上段ステージは、前記落下口が穿設された箇所に、前方に所定量突出した突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−245227(P2012−245227A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120394(P2011−120394)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式会社 (978)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式会社 (978)
【Fターム(参考)】
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