説明

後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置

【課題】後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置を提供する。
【解決手段】フロントフォーク6の後側に設けられており、ブレーキクランプ6の横断面は、フロントフォークの方向から離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に、そしてフロントフォークの横断面は、近接したブレーキクランプ2の方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に、また、フロントフォーク裏の縦方向は、ブレーキクランプの接続部21,22の接続したところから離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられているが、フロントフォークは突当て平面61で、ブレーキクランプに接続、固定されて、フロントフォークの幅を各ブレーキクランプの幅より大きくするように設けられていることを特徴とする後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ装置に関わり、特に自転車のフロントフォークの後側に設けられる後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
基本的に、速度が重視されている自転車は、車体の軽量化、タイヤ幅の縮小化、部品の簡単化が考慮に入れられるほかに、速度に大きく影響する要素、すなわち進行中に生じられる空気抵抗も考えるべき要因である。空気抵抗が小さいほど、自転車の速度が速くなるが、そこで、進行中に生じられる空気抵抗を減少させるのが、自転車業者の研究している目標である。
空気抵抗を小さくすることは、業者が多方向で工夫し、改良する目的であるが、従来の自転車構造のブレーキ装置は、フロントフォークの前方に設けられているため、空気抵抗が増大し、気流が停滞して、自転車の速度にマイナスな影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、空気抵抗を減少させ、気流の回流を避けるための後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、フロントフォークの後側に設けられている後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置を提供するが、該ブレーキ装置は、ブレーキクランプ一セットが備わり、各該ブレーキクランプの片側に接続部があり、該接続部の近くに結合孔があり、該接続部は、第一結合栓が該フロントフォークに接続、固定され、それらのブレーキクランプの一つには、ブレーキケーブルチューブが接続されており、それぞれ第二結合栓で、各該ブレーキクランプの該結合孔に固定されているブレーキホルダー一セットが備わり、これらのブレーキホルダーの軸心方向は、これらのブレーキクランプの軸心方向とは、ほぼ垂直しているように設けられており、そして、それぞれ各該ブレーキホルダーに固定されているブレーキブロック一セットが備わり、これらのブレーキブロックの軸心方向は、これらのブレーキホルダーの軸心方向とは、ほぼ平行しているように設けられていることを特徴とする。
【0005】
本発明の後置式ブレーキ装置は、該フロントフォークの後側に設けられ、これらのブレーキクランプの横断面は、該フロントフォークから離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に、そして該フロントフォークの横断面は、近接したこれらのブレーキクランプの方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられ、また、該フロントフォーク裏の縦方向は、各該ブレーキクランプの該接続部の接続したところから離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられているが、該フロントフォークは突当て平面で、各該ブレーキクランプに接続、固定されて、該フロントフォークの幅を各該ブレーキクランプの幅より大きくするように設けられているため、操縦者が速度を競っているとき、空気抵抗が減少され、気流の回流が避けられて、自転の速度が高められるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置及びフロントフォークを組合せた立体構造図。
【図2】本発明の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置及びフロントフォークを組合せたもう一つの角度から見た立体構造図。
【図3】本発明の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置及びフロントフォークを組合せた局所立体分解図。
【図4】本発明の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置及びフロントフォークを組合せた側面図。
【図5】本発明の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置及びフロントフォークを組合せた正面図(凸凹のカーブワッシャーあり) 。
【図6】本発明の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置及びフロントフォークを組合せた正面図(凸凹のカーブワッシャーなし) 。
【図7】後置式の空気抵抗の小さいブレーキ装置を自転車フロントフォークに組合せた局所構造断面図。
【図8】後置式の空気抵抗の小さいブレーキ装置におけるブレーキケーブルチューブのもう一つの好適な佳実施例図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【実施例】
【0008】
本実施例の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置1は、自転車のフロントフォーク6の後側に設けられている(図四の右側)が、すなわち、後輪または操縦者の方向に設けられているが、フロントフォーク6の横断面は、近接したブレーキクランプ2の方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられ、それに、フロントフォーク6裏の縦方向は、各ブレーキクランプ2の接続部21、22の接続したところから離れる方向へと、次第に縮んでいくテーパー構造に設けられているため、操縦者が速度を競っているときに生じられる空気抵抗が低減されることになる。
【0009】
また、フロントフォーク6は、突当て平面で、ブレーキクランプ2に接触、固定されて、フロントフォーク6の幅をブレーキクランプ2の幅より大きくするように設けられているため、速度を競っているときに生じられる空気抵抗が減少され、空気の回流も避けられる。
【0010】
本実施例の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置1は、ブレーキクランプ2一セット、ブレーキホルダー3一セット及びブレーキブロック4一セットを備えてなるものである。
【0011】
ブレーキクランプ2の横断面は、フロントフォーク6の方向から離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられ、それにフロントフォーク6の構造を合わせて、空気抵抗が小さくなるが、両側のブレーキクランプ2の上部には、接続部21、 22があり、近接した接続部21、22には結合孔23があり、接続部21、22は、第一結合栓25がフロントフォーク6の軸管62に接続、固定され、各ブレーキクランプ2の接続部21、22の片側は、フロントフォーク6付近の上部に設けられ、ブレーキクランプ2の一つは、接続部21、22の片側がブレーキケーブルチューブ24に接続して、それによって、ブレーキワイヤ26が穿設されるようになり、そして、各ブレーキクランプ2の接続部21、22のブッシュ27、28と連動して、ブレーキをかけたときのクランプ作動を行うことに設けられている。
【0012】
ブレーキケーブルチューブ24は、フロントフォーク6の左側または右側に設けられ、そして、国の仕様に応じて変更可能になるので、それに限られない。本発明はフロントフォーク6の右側を例として説明する。
【0013】
ブレーキホルダー3は、それぞれ第二結合栓31が各ブレーキクランプ2の結合孔23と凸凹のカーブワッシャー311を通って、ブレーキホルダー3に接続、固定されており、該凸凹のカーブワッシャー311の前端は、その凹のカーブ部3111がブレーキホルダー3の凸のカーブ部32に、凸凹のカーブワッシャー311の後端は、その凸のカーブ部3112がブレーキクランプ2の結合孔23にある凹のカーブ部231に張り付いているため、該第二結合栓31は、ブレーキホルダー3のブレーキブロック4に対して、カーブ位置の調整効果を持っているが、フロントフォーク6の両側軸管62の中心幅のギャップ(L)が短くまたは広いリング7が使用されたとき、両側の凸凹のカーブワッシャー311が取外され、ブレーキホルダー3の凸のカーブ部32及びブレーキクランプ2の結合孔23の凹のカーブ部231のみで、直接にカーブカットを組合せて、第二結合栓31がブレーキホルダー3のブレーキブロック4に対しても、カーブ位置調整が可能になるように設けられている。また、ブレーキホルダー3の軸心方向は、ブレーキクランプ2の軸心方向とはほぼ垂直し、ブレーキブロック4はそれぞれ各ブレーキホルダー3に固定されており、ブレーキブロック4の軸心方向は、ブレーキホルダー3の軸心方向とほぼ平行している。
【0014】
上述の構造により、本発明の後置式ブレーキ装置1は、フロントフォーク6の後側に設けられ、ブレーキクランプ2の横断面はフロントフォーク6的方向から離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられ、それに、フロントフォーク6の横断面は、近接したブレーキクランプ2の方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられ、そして、フロントフォーク6裏の縦方向は、各ブレーキクランプ2の接続部21、22の接続したところから離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられ、フロントフォーク6は突当て平面61でブレーキクランプ2に接続、固定されているため、フロントフォーク6の幅をブレーキクランプ2の幅より大きく設けることで、操縦者が速度を競っているときに生じられる空気抵抗が減少され、気流の回流が避けられ、自転車の速度が高められるようになる。
【0015】
ここで特に説明しておくことだが、本発明のフロントフォーク6の両側軸管62にある中心幅のギャップ(L)を59mm−63mm、該両側軸管62とブレーキクランプ2の接続部のブッシュ27、28における中心高さのギャップ(H) を60mm−70mmにするのが最適な実施状態として設けられている。
【符号の説明】
【0016】
1 後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置
2 ブレーキクランプ
21、22 接続部
23 結合孔
231 凹のカーブ部
24 ブレーキケーブルチューブ
25 第一結合栓
26 ブレーキワイヤ
27、28 ブッシュ
3 ブレーキホルダー
31 第二結合栓
311 凸凹のカーブワッシャー
3111 凹のカーブ部
3112 凸のカーブ部
32 凸のカーブ部
4 ブレーキブロック
5 自転車
6 フロントフォーク
61 突当て平面
62 軸管
7 リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキクランプ一セットが備わり、各該ブレーキクランプの片側に接続部があり、該接続部の近くに結合孔があり、該接続部は、第一結合栓が該フロントフォークに接続、固定され、それらのブレーキクランプの一つには、ブレーキケーブルチューブが接続されており、
それぞれ第二結合栓で、各該ブレーキクランプの該結合孔に固定されているブレーキホルダー一セットが備わり、これらのブレーキホルダーの軸心方向は、これらのブレーキクランプの軸心方向とは、ほぼ垂直しているように設けられており、そして、
それぞれ各該ブレーキホルダーに固定されているブレーキブロック一セットが備わり、これらのブレーキブロックの軸心方向は、これらのブレーキホルダーの軸心方向とは、ほぼ平行しているように設けられているが、該ブレーキ装置は、フロントフォークの後側に設けられ、フロントフォークの両側軸管の中心幅のギャップLは59mm−63mm、両側軸管とブレーキクランプ接続部のブッシュの中心高さのギャップHは60mm−70mmに設けられていることを特徴とする後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項2】
各該ブレーキクランプの横断面は、該フロントフォークから離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項3】
該フロントフォーク及びこれらのブレーキクランプと接触したところは、突当て平面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項4】
該フロントフォークの横断面は、近接したこれらのブレーキクランプの方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項5】
該フロントフォーク裏の縦方向は、これらの該ブレーキクランプの接続部の接続したところから離れる方向へと、ほぼ次第に縮んでいくテーパー構造に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項6】
該突当て平面の幅は、各該ブレーキクランプの幅より大きく設けられていることを特徴とする請求項3に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項7】
ブレーキケーブルチューブは、ブレーキクランプ左側または右側のいずれかの一側にある接続部のブッシュに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項8】
該ブレーキホルダーはそれぞれ、第二結合栓が各ブレーキクランプの結合孔と凸凹のカーブワッシャーを通って、ブレーキホルダーに固定されるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項9】
該凸凹のカーブワッシャーの前端は、その凹のカーブ部がブレーキホルダーの凸のカーブ部に、凸凹のカーブワッシャーの後端は、その凸のカーブ部がブレーキクランプの結合孔にある凹のカーブ部に張り付いているため、該第二結合栓は、ブレーキホルダーのブレーキブロックに対して、カーブ位置の調整効果を持っていることを特徴とする請求項8に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。
【請求項10】
フロントフォークの両側軸管の中心幅のギャップLが短くまたは広いリングが使用されたとき、両側の凸凹のカーブワッシャーが取外され、ブレーキホルダーの凸のカーブ部及びブレーキクランプの結合孔の凹のカーブ部のみで、直接にカーブカットを組合せて、第二結合栓がブレーキホルダーのブレーキブロック作に対しても、カーブ位置調整が可能になるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後置式空気抵抗の小さいブレーキ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−235720(P2011−235720A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107946(P2010−107946)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(510128904)▲彦▼豪金属工業股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】