説明

心臓血管障害および薬物応答に関連する遺伝的多型、その検出方法および使用

本発明は、心臓血管障害(特に、心筋梗塞および脳卒中などの急性冠状動脈事象)に関連する遺伝的多型、および心臓血管障害を有する個体のスタチンによる上記障害の処置に対する応答性に関連する遺伝的多型の発見に基づく。特に、本発明は、上記多型を含む核酸分子、そのような核酸分子によってコードされる改変タンパク質、多型核酸分子および多型タンパク質を検出するための試薬、上記核酸およびタンパク質を使用する方法ならびにそれらの検出のために試薬を使用する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
急性冠状動脈事象を発症する変更された危険性を有する個体を同定する方法、またはスタチン処置に応答する個体の可能性を評価する方法であって、該方法が、該個体の核酸におけるSNPの1つ以上の対立遺伝子の存在または非存在を検出する工程を包含し、ここで該SNPは、配列番号121〜200および配列番号251〜410のヌクレオチド配列のいずれか1つから選択され、そして該対立遺伝子の存在または非存在は、急性冠状動脈事象を発症する個体の危険性またはスタチン処置に応答する可能性に相関する、方法。
【請求項2】
前記SNPは、356、282、358、270、256、252、354、357、306、363、361、295、285、290、251、293、294、305、266、409、410、284、406、276、263、271、264、353、261、399、および265の配列番号からなるヌクレオチド配列の群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記個体の核酸と検出試薬とを接触させる工程、およびヌクレオチドが特定されたSNP位置に存在するかまたは存在しないかを決定する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記核酸は、前記個体の血液細胞から調製される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記検出試薬は、ポリヌクレオチドプローブである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記プローブの3’末端は、前記核酸におけるSNPにハイブリダイズする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記プローブは、レポーター色素によって標識される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
核酸分子における一塩基多型(SNP)を検出する方法であって、試験サンプルと、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で配列番号1〜60および配列番号121〜410のヌクレオチド配列のいずれか1つにおけるSNPに特異的にハイブリダイズする試薬とを接触させる工程、ならびにハイブリダイズした二重鎖の形成を検出する工程を包含する、方法。
【請求項9】
前記検出は、対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖立体配座多型からなる群より選択される工程によって行なわれる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
急性冠状動脈事象を発症する変更された危険性を有する個体を同定する方法、またはスタチン処置に応答する個体の可能性を評価する方法であって、該方法が、該個体の核酸における多型の存在または非存在を検出する工程を包含し、該多型は、配列番号121〜200および配列番号251〜410の核酸配列のいずれか1つにおけるSNPを有する連鎖不均衡に存在し、そして該多型の存在または非存在は、急性冠状動脈事象を発症する個体の危険性またはスタチン処置に応答する可能性に相関する、方法。
【請求項11】
前記SNPは、356、282、358、270、256、252、354、357、306、363、361、295、285、290、251、293、294、305、266、409、410、284、406、276、263、271、264、353、261、399、および265の配列番号からなるヌクレオチド配列の群より選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
個体において心臓血管障害を処置する方法であって、該方法が、該個体に、表1〜2に開示されるSNPからなる群より選択されるSNPの存在または非存在によって予測されるようなスタチン処置に応答する該個体の可能性に基づいて、有効量のスタチンを投与する工程を包含する、方法。
【請求項13】
SNP含有核酸分子によってコードされる改変タンパク質を検出するための試薬であって、該試薬は、別の核酸分子によってコードされるタンパク質と比較して、該改変タンパク質に選択的に結合し、ここで該SNP含有核酸分子は、配列番号121〜200および配列番号251〜410のヌクレオチド配列のいずれか1つにおけるSNPを含む、試薬。
【請求項14】
前記試薬は、抗体、抗体フラグメント、アプタマー、ペプチド、リガンドまたは低分子化合物である、請求項13に記載の試薬。
【請求項15】
前記試薬は、レポーター色素または造影剤によって標識される、請求項14に記載の試薬。
【請求項16】
請求項13に記載の試薬および緩衝液を備える、キット。
【請求項17】
増幅されたポリヌクレオチドであって、該増幅されたポリヌクレオチドが、配列番号1〜60および配列番号121〜410のヌクレオチド配列またはその相補体のいずれか一つより選択される一塩基多型(SNP)を含み、ここで、該増幅されたポリヌクレオチドが、約16ヌクレオチドと約1,000ヌクレオチドとの間の長さである、増幅されたポリヌクレオチド。
【請求項18】
前記ヌクレオチド配列は、配列番号1〜60および配列番号121〜410のヌクレオチド配列のいずれか1つを含む、請求項17に記載の増幅されたポリヌクレオチド。
【請求項19】
配列番号1〜60および配列番号121〜410におけるヌクレオチド配列のいずれか1つにおける一塩基多型(SNP)を含む核酸に特異的にハイブリダイズする、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項20】
8ヌクレオチド〜70ヌクレオチドの長さである、請求項19に記載のポリヌクレオチド。
【請求項21】
対立遺伝子特異的プローブである、請求項19に記載のポリヌクレオチド。
【請求項22】
対立遺伝子特異的プライマーである、請求項19に記載のポリヌクレオチド。
【請求項23】
核酸における一塩基多型(SNP)を検出するためのキットであって、請求項19に記載のポリヌクレオチド、緩衝液、および酵素を備える、キット。
【請求項24】
配列番号61〜120からなるアミノ酸配列の群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項25】
前記ポリペプチドは、配列番号61〜120からなるアミノ酸配列の群より選択されるアミノ酸配列を有する、請求項24に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項26】
請求項24に記載のポリペプチドに選択的に結合する、抗体。
【請求項27】
心筋梗塞を治療的もしくは予防的に処置するのに有用な薬剤を同定するための方法であって、該方法が、候補薬剤に請求項24に記載のポリペプチドを、該ポリペプチドと該候補薬剤との間に結合複合体を形成させるために適切な条件下で接触させる工程、ならびに該結合複合体の形成を検出する工程を包含し、ここで、該複合体の存在が、該薬剤を同定する、方法。

【図1】
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【公表番号】特表2009−509508(P2009−509508A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532490(P2008−532490)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/037362
【国際公開番号】WO2007/035953
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(508002771)セレラ ダイアグノスティクス, エルエルシー. (1)
【Fターム(参考)】