説明

心臓血管障害で減少される分泌ポリペプチド種

本発明は心臓血管障害を有する患者の血漿において低レベルで循環するヒト分泌ポリペプチドを開示する。本発明はまた心臓血管障害の診断、予後診断および処置のためのポリペプチド、それらをコードするポリヌクレオチド、およびこれらのポリペプチドに特異的な抗体を含む組成物の使用方法も提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)
i)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列に相対して1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する、少なくとも75%の配列同一性を有する変異体;および
iii)最低で7アミノ酸長である前記のi)またはii)で定義されるポリペプチドのフラグメント;
から選択されるポリペプチドのレベルを対象からの生物学的試料において検出および/または定量すること;
(b)該レベルを対照試料のレベルと比較すること;
の工程を含み、ここで、対照のレベルに相対する該レベルの減少が心臓血管障害を示すものである、対象における心臓血管障害のスクリーニングおよび/または診断の方法。
【請求項2】
(a)
i)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列に相対して、1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する少なくとも75%の配列同一性を有する変異体;および
iii)最低で7アミノ酸長である前記のi)またはii)で定義されるポリペプチドのフラグメント;
から選択されるポリペプチドのレベルを対象からの生物学的試料において検出および/または定量すること;
(b)該レベルを対照試料のレベルと比較すること;
の工程を含み、ここで、対照のレベルに相対する該レベルの減少が心臓血管障害を発症させる危険性を示すものである、対象における心臓血管障害を予測する方法。
【請求項3】
該心臓血管障害が冠動脈疾患(CAD)である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
該生物学的試料が血漿である、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
該ポリペプチドが質量分析により検出および/または定量される、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
該ポリペプチドが酵素結合免疫吸着アッセイにより検出および/または定量される、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
生物学的試料中のポリペプチドのレベルの該検出および/または定量をイクスビボで行う、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
i)配列番号:3−7;および
ii)(i)のアミノ酸配列に相対して、1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する少なくとも75%の配列同一性を有する(i)の変異体;
からなる群から選択されるアミノ酸配列の単離されたポリペプチド。
【請求項9】
該ポリペプチドが異種ポリペプチド配列に融合されている、配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項10】
配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドに選択的に結合する、抗心臓血管障害血漿ポリペプチド(CPP)抗体。
【請求項11】
i)抗体結合を可能にする条件下で請求項10に記載の抗体を生物学的試料と接触させること;および
ii);夾雑物を除去すること;
の工程を含む、心臓血管障害血漿ポリペプチド(CPP)に抗体を結合させる方法。
【請求項12】
該抗体が標識基に結合している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
該試料がヒト血漿である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
心臓血管障害の予防および/または処置のための医薬の製造か、または薬剤溶出ステントの製造における、
i)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii)配列番号:1−7で示されるアミノ酸配列に相対して、1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する少なくとも75%の配列同一性を有する変異体;および
iii)最低で7アミノ酸長である前記のi)またはii)で定義されるポリペプチドのフラグメント;
から選択される少なくとも1つのポリペプチドの使用。
【請求項15】
心臓血管障害の予防および/または処置のための医薬の製造か、または薬剤溶出ステントの製造における、請求項10に記載の抗体の使用。
【請求項16】
i)少なくとも1つのCPP生物学的活性が可能な試料条件下で配列番号:1−7からなる群から選択されるポリペプチドを試験化合物と接触させること;
ii)該少なくとも1つのCPP生物学的活性のレベルを決定すること;
iii)該レベルを該被験化合物を欠く対照試料のレベルと比較すること;そして
iv)心臓血管障害の予防および/または治療的処置のためのCPPモジュレーターとしてさらに試験するために該レベルに変化を引き起こす被験化合物を選択すること;
の工程を含む、心臓血管障害血漿ポリペプチド(CPP)モジュレーターを同定する方法。
【請求項17】
(a)心臓血管障害に罹患する素因があるかまたは罹患しているヒト以外の被験動物に候補薬剤を投与すること;
(b)心臓血管障害に罹患する素因がないかまたは罹患していないヒト以外の適合する対照の被験動物に(a)の候補薬剤を投与すること;
(c)工程(a)のヒト以外の被験動物および工程(b)の対照動物から得られた生物学的試料において:
i)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列に相対して、1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する少なくとも75%の配列同一性を有する変異体;および
iii)最低で10アミノ酸長である前記のi)またはii)で定義されるポリペプチドのフラグメント;
から選択される少なくとも1つのポリペプチドのレベルを検出および/または同定すること;そして
(d)工程(c)のポリペプチドのレベルを比較すること;
の工程を含み、ここで、ヒト以外の被験動物から得られた生物学的試料中のポリペプチドのレベルから対照動物から得られた生物学的試料中のポリペプチドのレベルへの変位が、候補薬剤が心臓血管障害のモジュレーターであることを示すものである、心臓血管障害のモジュレーターを同定する方法。
【請求項18】
心臓血管障害に罹患する素因があるかまたは罹患しているヒト以外の被験動物が:
i)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列に相対して、1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する少なくとも75%の配列同一性を有する変異体;および
iii)最低で10アミノ酸長である前記のi)またはii)で定義されるポリペプチドのフラグメント;
から選択される1個のポリペプチドの血漿レベルの減少を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
(a)薬剤の投与の前に対象から投与前生物学的試料を入手すること;
(b)該対象からの生物学的試料において:
i)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii)配列番号:1−7からなる群から選択されるアミノ酸配列に相対して、1個またはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、または挿入を有する少なくとも75%の配列同一性を有する変異体;および
iii)最低で10アミノ酸長である前記のi)またはii)で定義されるポリペプチドのフラグメント;
から選択されるポリペプチドのレベルを検出および/または定量すること;
(c)対象から1個またはそれ以上の投与後生物学的試料を入手すること;
(d)投与後の試料または複数の試料中のポリペプチドのレベルを検出すること;
(e)投与前試料中のポリペプチドのレベルを投与後試料中のポリペプチドのレベルと比較すること;そして
(f)それに応じて薬剤の投与を調整すること;
を含む、心臓血管障害を有するかまたはそれを発症させる危険性を有する対象の薬物による処置の有効性をモニタリングするための方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2007−527377(P2007−527377A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518057(P2006−518057)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/007048
【国際公開番号】WO2005/003782
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(504289071)ジェノバ・リミテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】GENOVA LTD.
【Fターム(参考)】