説明

情報再生装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラム

【課題】サーチ画像データが一部欠落してしまった場合にも、表示画面の全体を大まかに表示することができるようにする。
【解決手段】 12回目のスキャンで再生されるECCブロックの4シンクブロックのデータは、画面上で最下部の領域R7の2スライス分のデータとされる。残りの領域R1乃至R6の66スライスは11スライス単位で1つのまとまりとされ、各領域R1乃至R6のそれぞれのスライスのデータは、11回のスキャンで再生される番号0乃至番号10の11個の各ECCブロックに分割して記録される。このように、各領域R1乃至R6の11スライスには、1回目乃至11回目の各スキャン時において再生される成分が含まれているので、後方の一部のデータが欠落したとしても、画面のデータが、局部的に表示できなくなるようなことが抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報再生装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、サーチ画像データ記録時において、サーチ画像として利用するイントラフレーム間隔を一定にすることで編集の操作性を高め、また、繋ぎ撮りや編集によって、サーチ画像データが一部欠落してしまった場合にも、表示画面の全体を大まかに表示することができるようにする、情報再生装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の記録再生装置1の構成を示すブロック図である。ここでは、代表的な例として、1440×1080/60iの映像を、N=15(すなわち、1GOP(Group Of Picture)が15フレームから構成される)の、MP@H−14で圧縮したデータに対して、24倍速用のサーチ画像データを配置し、表示する場合について説明する。
【0003】
マイクロコントローラ(以下、マイコンと称する)11は、入力部12から入力される、ユーザの操作を示す信号に基づいて、記録再生装置1を制御する。マイコン11は、また、例えば、サーチ画像の生成のための制御信号を生成し、サーチ用データ生成部23に出力したり、サーチ画像表示のための制御信号を生成し、サーチ画像表示部37に出力したり、データの選択のための制御信号を生成して、スイッチ22、スイッチ35、もしくはスイッチ38に出力したり、磁気テープ30を正逆方向に送らせるための制御信号を生成して、キャプスタンモータ15に出力する。
【0004】
入力部12には、ダイヤル13および操作ボタン14が接続されている。ダイヤル13は、回転操作と、回転軸に対して直行する方向に押す操作が可能なように構成され、ユーザにより操作される。操作ボタン14は、例えば、録画ボタンや、磁気テープ30の取り出しボタンなどの各種ボタンから構成され、ユーザの操作内容を示す信号を、入力部12に出力する。入力部12は、ダイヤル13、もしくは操作ボタン14から入力された、ユーザの操作を示す信号を、マイコン11に出力する。
【0005】
キャプスタンモータ15は、マイコン11から入力される制御信号に従って、磁気テープ30を駆動させる。
【0006】
映像データ圧縮処理部21は、入力された映像信号を、例えば、MPEG2のMP@H−14で、図2に示されるように、15フレームで構成されるGOP(GOP0,GOP1・・・GOPn)を単位として、各フレーム毎に、Iピクチャ、Bピクチャ、またはPピクチャとして符号化(圧縮)し、圧縮データを生成して、スイッチ22およびサーチ用データ生成部23に供給する。
【0007】
サーチ用データ生成部23は、圧縮された画像データから、サーチ用画像のためのサーチ画像データを生成する。すなわち、サーチ用データ生成部23は、それぞれのGOPの、Iピクチャ、Bピクチャ、またはPピクチャのうち、イントラフレームで構成されるIピクチャを抽出し、サーチ画像データを生成する。
【0008】
ここで、サーチ用データ生成部23において、Iピクチャから生成されるサーチ画像データについて、図3を用いて説明する。エンコード前、もしくはデコード後における画像データの輝度データの有効画素数は、水平方向に1440サンプル、垂直方向に1080サンプルである。また、色差データの有効画素数は、水平方向に720サンプル、垂直方向に540サンプルである。この1画面分の画像データは、図3に示されるように、水平方向に90(=1440÷16)個、垂直方向に68(=1080÷16(小数点切り上げ))個のマクロブロック(MB)に区分される。すなわち、1画面は、90×68の6120マクロブロックに区分される。
【0009】
輝度信号Yの1つのマクロブロックは、8画素×8画素毎の4個のDCTブロックに分割され、各DCTブロックのDC成分が抽出され、それぞれ6ビットのデータに変換される。また、色差信号CbおよびCrの8画素×8画素のそれぞれのDCTブロックからDC成分が抽出され、それぞれ5ビットのデータに変換される。結局、1個のマクロブロックは、6つのデータ、すなわち、34(=6×4+5×2)ビットのデータで構成される。
【0010】
この画像データは、サーチ画像データとされる場合、図4(A)に示されるベースデータ用マクロブロックと、図4(B)に示されるヘルパーデータ用のマクロブロックの2種類に分けられる。
【0011】
ベースデータは、図4(A)に示されるように、輝度信号の4個のDCTブロックY0、Y1、Y2、Y3のうちの左上のDCTブロックY0からDC成分を抽出して6ビットに変換したマクロブロックと、色差信号CbおよびCrのそれぞれのDCTブロックからDC成分を抽出して、それぞれ5ビットのデータに変換したマクロブロックとの、3つのマクロブロックから構成される。また、ヘルパーデータは、図4(B)に示されるように、輝度信号の残りの3個のDCTブロックY1乃至Y3からDC成分を抽出して6ビットに変換した3つのマクロブロックから構成される。
【0012】
音声データ圧縮処理部24は、入力された音声データを圧縮し、スイッチ22に出力する。スイッチ22は、映像データ圧縮処理部21、サーチ用データ生成部23、音声データ圧縮処理部24、および入力されたシステムデータの中から、マイコン11の制御に従ってデータを選択し、誤り符号ID付加部25に出力する。
【0013】
誤り符号ID付加部25は、入力されたデータに、C1,C2の誤り検出訂正符号(Parity)(ECC)、およびIDを付加し、16トラック間でのインターリーブ処理を施して、シンク付加変調部26に出力する。シンク付加変調部26は、入力されたデータに、パケットの先頭であることを示す16ビットのシンク(Sync)パターンを付加し、所定の変調を施して、P/S(パラレル/シリアル)変換部27に出力する。
【0014】
P/S変換部27は、入力されたデータをパラレルデータからシリアルデータに変換し、増幅器28に出力する。増幅器28は、入力されたデータを増幅し、回転ヘッド29に出力する。回転ヘッド29は、図示しない回転ドラムに取り付けられており、入力されたデータを磁気テープ30に記録させる。
【0015】
図5に、磁気テープ30に記録する24倍速サーチ用画像データと元画像の関係を示す。24倍速再生の場合、回転ヘッド29は、ドラム1回転で48トラック進む(48トラックを横切る)。1枚のサーチ画像は、ECCインターリーブ単位が16トラックであることを考慮し、48トラック(3ECC単位)の整数倍のトラックに記録することが望まれる。図5の例では、3ECC単位×12(=576トラック)で1枚のサーチ画像が記録されている。
【0016】
サーチ画像データの基になるIピクチャは、1GOPに1枚存在するが、通常、データ量を削減するために、複数のIピクチャの中から所定のタイミングで1枚のIピクチャがサーチ画像として選択される。GOPがN=15のとき、1GOPの長さは150トラックになる。従って、サーチ画像データの周期(576トラック)と、GOPの周期(150トラック)とは一致しない。
【0017】
サーチ画像データは、それを高速でサーチ、表示し、所定の画像が表示されたタイミングでユーザが指定したとき、その画像から通常再生を行うようにして用いられるものであるから、サーチ画像データと対応する基のIピクチャとは、その記録位置が対応していることが望まれる。
【0018】
そこで、図5の例の場合、3GOP(450トラック)周期に1枚のIピクチャで生成されたサーチ画像データ4枚分と、4GOP(600トラック)周期に1枚のIピクチャで生成されたサーチ画像データ21枚分とを混在させることにより、24倍速用サーチ画像データの記録位置と基の画像の記録位置を、14400トラック毎に同期させ、サーチ画像データと基の画像データの記録位置のずれの累積を防いでいる。これを式を用いて表すと、次のようになる。
【0019】
576×25=600×21+450×4=14400
【0020】
また、図4を用いて説明したように、サーチ画像データは、ベースデータ用のマクロブロックとヘルパーデータ用のマクロブロックに分かれており、磁気テープ30上のサーチ画像データ領域には、ベースデータ、ヘルパーデータの順に記録される。この記録順で記録することにより、仮に、後方に記録されたヘルパーデータが、繋ぎ撮りや編集により欠落したとしても、少なくともベースデータが習得されていれば、表示画面の全体をおおまかに表示することが可能になる。
【0021】
再度、図1に戻り、磁気テープ30に記録されたデータの再生処理について説明する。
【0022】
磁気テープ30に記録されたデータは、回転ヘッド29によって、アナログの電気信号として読み取られ、増幅器31に出力されて増幅され、A/D変換部32に出力される。A/D変換部32は、入力されたアナログの電気信号を、デジタルデータに変換し、復調部33に出力する。復調部33は、入力されたデジタルデータを復調して、誤り訂正ID検出部34に出力する。誤り訂正ID検出部34は、通常再生時はC1およびC2の誤り検出訂正符号を基に、誤り訂正を行い、サーチ再生時はC1の訂正のみを行い、IDを検出し、デインターリーブ処理を実行する。
【0023】
そして、誤り訂正ID検出部34から出力されたデータは、シンクブロックヘッダを基に分離され、映像データは、映像データ伸長部36に、サーチ用画像データは、サーチ画像表示部37に、音声データは、音声データ伸長部40に、スイッチ35を介して出力される。また、サブコードデータや、AUXデータは、システムデータとして、スイッチ35を介して出力される。
【0024】
通常再生時には、映像データ伸長部36は、入力された映像データを伸長し、必要があれば、デジタルデータからアナログデータに変換し、スイッチ38を介して、例えば、液晶パネルなどにより構成されるモニタ39に出力して表示させる。
【0025】
サーチ時には、サーチ画像表示部37は、取得されたサーチ画像データを、一時蓄積し、蓄積されたデータを画像処理して、サーチ画像データを生成して、その内部に有するバッファに保存する。サーチ画像表示部37は、バッファに保存されたサーチ画像データを、必要があれば、デジタルデータからアナログデータに変換し、スイッチ38を介して、モニタ39に出力して表示させる。
【0026】
また、撮影モードにおいては、図示しない画像撮影部(例えばCCDカメラなど)から、モニタ39に撮影中の画像データが入力されるようになされており、モニタ39には、画像撮影部によって撮影されている画像データが表示されるようになされている。
【0027】
スイッチ38は、マイコン11の制御に従って、モニタ39に出力して表示させるデータを、映像データ伸長部36から出力されるデータと、サーチ画像表示部37から出力されるデータとで切り替える処理を実行する。
【0028】
音声データ伸長部40は、入力された音声データを伸長し、必要があれば、デジタルデータからアナログデータに変換し、スピーカ41から出力させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
このように、上記した記録再生装置1においては、表示されるIピクチャの周期が、図5に示されるように、3GOP(450トラック)または、4GOP(600トラック)といったように、一定にならない課題があった。
【0030】
また、サーチ画像データのデータ量が、各DCTブロックのDC値をデータとすることにより削減されているが、さらなる符号量の削減が要求されている。
【0031】
さらに、データ量を少なくした場合においても、繋ぎ撮りや編集により、サーチ画像データの一部が欠落してしまったとき、表示画面の全体をおおまかに表示することをできるようにすることが求められている。
【0032】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、サーチ用データとして使用するイントラフレームの間隔を一定にできるようにし、もって、編集などの操作性を改善することができるようにするとともに、高倍速用のサーチ画像データ量をより削減し、かつ、表示画面の全体をおおまかに表示することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明の情報再生装置は、記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得手段と、取得手段によりスキャン毎に取得されるN個のスライスのサーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成手段と、生成手段により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0034】
生成手段は、1画面を構成するサーチ画像データのうち、最後のスキャンにより得られるサーチ画像データを、1画面のうちの最も下側のk個のスライスの画像データとして、1画面の画像データを生成させることができる。
【0035】
本発明の情報再生方法は、記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得ステップと、取得ステップの処理によりスキャン毎に取得されるN個のスライスの前記サーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0036】
本発明のプログラム記録媒体のプログラムは、記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得ステップと、取得ステップの処理によりスキャン毎に取得されるN個のスライスのサーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0037】
本発明のプログラムは、記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得ステップと、取得ステップの処理によりスキャン毎に取得されるN個のスライスのサーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0038】
本発明の情報再生装置、情報再生方法、プログラム記録媒体のプログラム、およびプログラムにおいては、記録媒体に記録されているサーチ画像データがスキャン毎に取得され、スキャン毎に取得されるN個のスライスのサーチ画像データのそれぞれが、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させられるとともに、各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データが生成される。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、例えば、繋ぎ撮りや編集によって、サーチ画像データが一部欠落した場合にも、取得されたデータだけを用いて、表示画面の全体を大まかに表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0041】
図6は、本発明を適用した記録再生装置51の構成を表わし、図1の記録再生装置1のマイコン11に代わって、マイコン61が設けられ、サーチ用データ生成部23に変わって、サーチ用データ生成部62が設けられ、サーチ用画像表示部37に代わって、サーチ用画像表示部63が設けられ、新たに、ドライブ64が設けられている以外は、図1を用いて説明した記録再生装置1と、基本的に同様の構成を有するものである。図6において、図1における場合と対応する部分には対応する符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0042】
マイコン61は、記録再生装置51の各部を制御する。サーチ用データ生成部62は、映像データ圧縮処理部21から入力されたデータからIピクチャを抽出し、Iピクチャから、サーチ用画像データを生成する。
【0043】
サーチ用データ生成部62は、図7に示されるように、サーチ用画像データを生成する。すなわち、図7(A)に示されるように、輝度信号の4個のDCTブロックのうちの、輝度信号Y0からDC成分が抽出され、その値が6ビットのデータに変換される。また、色差信号CbおよびCrのそれぞれのDCTブロックからDC成分が抽出され、それぞれの値が5ビットのデータに変換される。
【0044】
あるいは、図7(B)に示されるように、輝度信号Y0乃至Y3のDCTブロックのそれぞれからDC成分が抽出され、その平均値が演算され、その平均値が6ビットのデータに変換される。色差信号CbおよびCrのそれぞれのDCTブロックからは、図7(A)における場合と同様に、DC成分が抽出され、それぞれの値が5ビットのデータに変換される。
【0045】
このように、図7(A)のマクロブロックも、図7(B)のマクロブロックも、従来24bitあった輝度信号を6bitにすることで、図4の例の場合の半分以下の符号量とされている。さらに、輝度信号のデータのみを削減しているため、高速再生を行うために必要なサーチ画像データとしての品質は保たれる。
【0046】
そして、映像データ圧縮処理部21から出力された主画像データ、サーチ用データ生成部62で生成されたサーチ用画像データ、音声データ圧縮処理部24から出力された音声データ、および、入力されたシステムデータは、図1の場合と同様に、スイッチ22、誤り符号ID付加部25、シンク付加変調部26、P/S変換部27、および増幅器28を介して、回転ヘッド29に出力され、磁気テープ30に記録される。
【0047】
図8は、回転ヘッド29によって磁気テープ30上に記録されるデータのトラックフォーマットを示す。回転ヘッド29が1回トレースする毎に、プリアンブル(Preamble:Pr)、メインデータ(Main data:M)、サブコードセクタ(Sub code sector:S)、および、ポストアンブル(Post amble:Po)が記録される。そして、16トラックで、1ECC(Error-Correcting Code)インターリーブ単位が構成されており、1ECCインターリーブ単位毎に、エラー訂正が実行される。従って、磁気テープ30上での繋ぎ撮りや編集も、ECCインターリーブ単位で実行される。
【0048】
図9はメインセクタの構成を示す。
【0049】
誤り符号ID付加部25において、AUXデータ、オーディオデータ、ビデオデータ、もしくは、サーチデータからなる760ビットのメインデータは、そのデータの内容を示す8ビットのSB(シンクブロック)ヘッダが付加されて、記録再生時のエラーに対応するための誤り訂正符号であるC1パリティ、バーストエラーに対応するための誤り訂正符号であるC2パリティなどの冗長情報が付加され、更に、データのアドレス情報などを含む24ビットのIDが付加される。C1パリティはインナーパリティとも称され、C2パリティは、アウターパリティとも称される。
【0050】
図10は、サーチ用データ生成部62により生成される24倍速用サーチ画像データと基の画像の関係を示す。24倍速再生の場合、回転ヘッド29はドラム1回転で48本のトラックを横切る。磁気テープ30上での繋ぎ撮りや編集は、ECCインターリーブ単位で実行される。また、ECCインターリーブ単位は16トラックである。そこで1枚のサーチ画像は、48トラック(3ECC単位)の整数倍のトラックに記録される。
【0051】
本発明においても、図10に示されるように、ECC単位×12=576トラックで1枚のサーチ画像が記録される。
【0052】
また、上述したようにサーチ画像データの基になるIピクチャは、1GOPに1枚存在するが、データ量を削減するために、本発明においても、複数のIピクチャの中から、所定のタイミングで1枚のIピクチャが抽出され、サーチ画像とされる。GOPがN=15のとき、GOPの長さは150トラックとなるので、本発明においては、図10に示されるように、サーチ画像データは、一定の周期、すなわち、4GOP(600トラック)周期で1枚のIピクチャが抽出される。
【0053】
次に、図11のフローチャートを参照して、磁気テープ30上でのサーチ画像データの記録処理について説明する。この処理は、基本的にマイコン61により実行される。
【0054】
マイコン61は、ステップS1においてまず、変数Nの値を0に初期設定する。この変数Nは、サーチ画像データの記録の周期を表わしている。ステップS2において、マイコン61はサーチ用データ生成部62を制御し、GOP0のIピクチャのデータを取り込ませる。ステップS3で、サーチ画像データを生成させる。ステップS4で、マイコン61は、そのサーチ用画像データを主画像データに多重化して、磁気テープ30上に記録させる。
【0055】
すなわち、このとき、サーチ用データ生成部62により生成されたサーチ画像データは、スイッチ22を介して誤り符号ID付加部25に供給される。誤り符号ID付加部25は、入力されたデータに、C1,C2の誤り検出訂正符号(Parity)(ECC)、およびIDを付加し、16トラック間でのインターリーブ処理を施して、シンク付加変調部26に出力する。シンク付加変調部26は、入力されたデータに、パケットの先頭であることを示す16ビットのシンク(Sync)パターンを付加し、所定の変調を施して、P/S(パラレル/シリアル)変換部27に出力する。
【0056】
P/S変換部27は、入力されたデータをパラレルデータからシリアルデータに変換し、増幅器28に出力する。増幅器28は、入力されたデータを増幅し、回転ヘッド29に出力する。回転ヘッド29は、図示しない回転ドラムに取り付けられており、入力されたデータを磁気テープ30に記録させる。
【0057】
ステップS5で、マイコン61は、GOP0のサーチ画像データが全て記録されたか否かを判断し、まだ記録されていないデータが残っている場合は、ステップS4に戻り、記録を継続させる。GOP0のサーチ画像データが、576本のトラックに渡って、すべて記録されたとき、処理はステップS6へ進む。
【0058】
ステップS6において、マイコン61は、記録処理の終了がユーザから指令されたか否かを判定し、指令されているとき処理を終了させるが、指令されていないとき、ステップS7へ進み、変数Nが0か否かの判断を行う。1回目のサーチ画像データ(GOP0のIピクチャより生成されたサーチ画像データ)の記録時においては、ステップS1の処理で、変数Nの値は0となっている。このため、ステップS8に進み、マイコン61は磁気テープ30上の48トラック分だけサーチ画像データの記録を禁止させる。その後、ステップS9において、マイコン61は、1回目のサーチ画像データの記録が終了したので、変数Nの値に1を加算した後、再びステップS2の処理に戻り、次のサーチ画像データの処理を開始させる。
【0059】
2回目のサーチ画像データ記録処理においては、ステップS2でGOP4のIピクチャのデータが取り込まれ、サーチ用データ作成部62は、ステップS3で、この画像データからサーチ画像データを生成する。マイコン61は、ステップS4で、そのサーチ用画像データを主画像データに多重化して磁気テープ30上の記録禁止48トラックの次のトラックから記録させる。以上のようにして、576本のトラックに、GOP4のサーチ画像データがすべて記録されたとき、ステップS5を通過し、ステップS6へ進む。
【0060】
ステップS6でまだ記録処理の終了が指令されていないと判定された場合、ステップS7に進み、マイコン61は、N=0か否かの判断を行う。いま、上述したように、ステップS9の処理で、N=1に設定されているため、ステップS1に戻る。すなわち、この場合(2回目のサーチ画像データの記録の場合)には、ステップS8、S9の処理は行われない。
【0061】
以上の処理より、磁気テープ30上において、N=0の場合、サーチ画像データが576トラック書き込こまれた後、48トラック分の書き込みが禁じられ、続くN=1の場合に、サーチ画像データが576トラック書き込こまれる。これにより、1200トラック(=576+48+576)の記録処理が完了したことになる。このような処理がユーザから記録の終了が指令されたとステップS6で判定されるまで、繰り返し、実行される。
【0062】
その結果、図10に示されるように、1200トラック(8GOP)周期で、サーチ画像データの先頭の位置(トラック)と基の画像のIピクチャの先頭の位置(トラック)が等しくなり(同期し)、各サーチ画像の時間間隔が一定(4GOP)となる。したがって、記録再生装置51上でのサムネイルの繋ぎ撮りや編集作業等が行いやすくなる。
【0063】
図12は、図10の576本のトラックのより詳細な構成を示したものである。トラック上の片アジマスのみを使用した場合、24倍速再生時、回転ヘッド29は、1スキャンで48トラック進むため、サーチ画像データが記録されるのは3ECCインターリーブのうちの、1ECCインターリーブのみである。また、サーチ画像データが記録されているECCブロックにおいても、実際にサーチ画像データが記録されているトラックは、3本のトラックだけである。
【0064】
図13は、各トラックにおけるサーチ画像データの配置の例を示している。この例においては、トラックペア番号(Track Pair Number)Trpが5、6、7の3本のトラックにサーチ画像データが記録される。
【0065】
図13の例では、トラックペア番号Trpが5と7のトラックには、それぞれ8個の記録エリアが形成され、トラックペア番号Trpが6のトラックには、3個の記録エリアが設けられている。サーチ画像データの1個の記録エリアには、4シンクブロック分のデータが記録されるため、この1ECCブロックを含む3ECCインターリーブの期間では、合計76シンクブロックのデータが記録できる。
【0066】
しかしながら、実際には、記録再生装置51における記録時の速度サーボジッタによる記録トラックの位置ずれなどの要因によりトレースの誤差が発生するので、同一のデータが、トラック内で複数回重ね書きされる。
【0067】
図14に示されるように、トラックペア番号Trpが5のトラックでは、データ番号0乃至3のデータと、データ番号8乃至11のデータが4回、重ね書きされる。トラックペア番号Trpが7のトラックには、トラックペア番号Trpが5のトラックの同一のデータが記録される。
【0068】
トラックペア番号Trpが6のトラックには、データ番号4乃至7の4シンクブロック分のデータが3回重ね書きされる。
【0069】
従って、±24倍速用のサーチ画像データは、3ECCブロックの期間(サーチ時に1回のスキャンが行われる期間)に、12(=8+4)シンクブロックの記録が行われる。
【0070】
次に、サーチ画像表示部63で行われるサーチ画像の表示方法について説明する。
【0071】
図15は、マクロブロックと表示画面の対応を示す。表示画面は、図3を用いて説明した場合と同様に、縦が68マクロブロック、横が90マクロブロックで構成されている。横方向に連続する45個のマクロブロックは1シンクブロックに格納される。1スライス(=16ライン)は2シンクブロックに分けられ、1画面は、68スライスあるため、136シンクブロックから構成される。
【0072】
図16は、画面上の各領域の画像データを3ECC単位のどこに配置するかを示す。1画面は136シンクブロックで構成され、図14を用いて説明したように、1スキャンあたり、12シンクブロックのデータを配置できるため、最初の11回のスキャンで読み取られる各ECCブロックに、それぞれ12シンクブロックのデータを配置し、最後の12回目のスキャンで読み取られるECCブロックには、4シンクブロックのみが配置される。
【0073】
12回目のスキャンで再生されるECCブロックの4シンクブロックのデータは、画面上で最下部の領域R7の2スライス分のデータとされる。残りの領域R1乃至R6の66スライスは11スライス単位で1つのまとまりとされ(各領域毎のまとまりとされ)、各領域R1乃至R6のそれぞれのスライスのデータ(番号0乃至番号10の11スライス分のデータ)は、11回のスキャンで再生される番号0乃至番号10の11個の各ECCブロックに分割して記録される。
【0074】
このように、各領域R1乃至R6の11スライスには、1回目乃至11回目の各スキャン時において再生される成分が含まれている。従って、編集や繋ぎ撮りで、後方の一部のデータ(例えば、10回目、および11回目のスキャンにより再生されるデータ)が欠落したとしても、各領域R1乃至R6には、残りのデータ(例えば、1回目乃至9回目のスキャンにより再生されるデータ)が存在するため、画面のデータが、局部的に表示できなくなるようなことが抑制される。
【0075】
理論的には、例えば、図16において、番号0の3ECCブロックに、1画面の上から6個のスライスのデータを配置し、次の番号1の3ECCブロックに、1画面の上から7番目乃至12番目までの6個のスライスのデータを配置し、次の番号2の3ECCブロックに、1画面の上から13番目乃至18番目までの6個のスライスのデータを配置し、以下、同様に、上から順番に6個ずつ選択したスライスのデータを、その後の3ECCブロックに順次配置することもできる。しかしながら、そのようにすると、途中で1画面の全体を平均的に補間することが困難になる。このため、本発明では、図16に示されるように各領域から選択されたスライスのデータが各3ECCブロックに配置される。
【0076】
次に、図17のフローチャートを参照して、サーチ時の画像補間表示処理について説明する。この処理は、基本的にマイコン61により実行される。
【0077】
マイコン61は、ステップS21においてまず、変数nの値を0に初期設定する。この変数nは、サーチ画像データの3ECCブロックの番号を表わしている(スライスの番号にも対応する)。ステップS22において、マイコン61は、回転ヘッド29を制御し、3ECCブロックから番号0のスライスのデータを読み取らせる。さらに、マイコン61は、ステップS23で、サーチ画像表示部63を制御し、番号0までのスライスデータにより、各領域Ri(i=0、1、2、…、6)毎に、番号N(図16の例の場合、N=10)までのスライスのデータを補間させ、ステップS24で、補間した画像をサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録させる。
【0078】
すなわち、このとき、磁気テープ30に記録されたサーチ画像データは、回転ヘッド29によって、アナログの電気信号として読み取られ、増幅器31に出力されて増幅され、A/D変換部32に出力される。A/D変換部32は、入力されたアナログの電気信号を、デジタルデータに変換し、復調部33に出力する。復調部33は、入力されたデジタルデータを復調して、誤り訂正ID検出部34に出力する。誤り訂正ID検出部34は、通常再生時はC1およびC2の誤り検出訂正符号を基に、誤り訂正を行い、サーチ再生時はC1の訂正のみを行い、IDを検出し、デインターリーブ処理を実行する。
【0079】
そして、誤り訂正ID検出部34から出力されたデータは、シンクブロックヘッダを基に分離され、サーチ用画像データは、サーチ画像表示部63に、スイッチ35を介して出力される。
【0080】
サーチ画像表示部63は、取得されたサーチ画像データを、一時内蔵するメモリに蓄積し、蓄積されたデータを補間などの画像処理をし、サーチ時の表示用画像データを生成して、その内部に有するバッファに保存する。サーチ画像表示部63は、バッファに保存されたサーチ画像データを、必要があれば、デジタルデータからアナログデータに変換し、スイッチ38を介して、モニタ39に出力して表示させる。
【0081】
いま、n=0のスライスのデータしか得られていないので、図18にスキャン回数1として示されているように、各領域Ri(i=0、1、2、…、6)において、番号0乃至10の全てのスライスのデータとして、番号0のスライスのデータが補間される。その結果、図19に示されるような画像がサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録される。
【0082】
ステップS25において、マイコン61は、1回目のスキャンが終了したので、変数nの値に1を加算した後(いまの場合、n=1とした後)、ステップS26へ進み、変数nが11であるか否かの判断を行う。いま、nの値は1となっており、11と等しくない。このため、再び、ステップS22の処理に戻り、番号1のスライスの3ECCブロックから、番号1のスライスのデータが読み取られる。続いて、マイコン61は、ステップS23で、サーチ画像表示部63を制御し、番号1までのスライスデータにより、各領域Ri(i=0、1、2、…、6)毎に、番号N(図16の例の場合、N=10)までのスライスのデータを補間させ、ステップS24で、補間した画像をサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録させる
【0083】
このとき、n=0とn=1のスライスのデータしか得られていないので、図18にスキャン回数2として示されているように、各領域Ri(i=0、1、2、…、6)において、番号0乃至4のスライスのデータとして、番号1のスライスのデータが補間され、番号5乃至10のスライスのデータとして、番号0のスライスのデータが補間される。その結果、図20に示されるような画像がサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録される。
【0084】
同様に、ステップS25において、マイコン61は、2回目のスキャンが終了したので、変数nの値に1を加算した後(いまの場合、n=2とした後)、ステップS26へ進み、変数nが11であるか否かの判断を行う。いま、nの値は2となっており、11と等しくない。このため、再び、ステップS22の処理に戻り、番号2のスライスの3ECCブロックから、番号2のスライスのデータが読み取られる。続いて、マイコン61は、ステップS23で、サーチ画像表示部63を制御し、番号2までのスライスデータにより、各領域Ri(i=0、1、2、…、6)毎に、番号N(図16の例の場合、N=10)までのスライスのデータを補間させ、ステップS24で、補間した画像をサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録させる。
【0085】
このとき、n=0乃至n=2のスライスのデータが得られているので、図18にスキャン回数3として示されているように、各領域Ri(i=0、1、2、…、6)において、番号0乃至4のスライスのデータとして、番号1のスライスのデータが補間され、番号5乃至7のスライスのデータとして、番号0のスライスのデータが補間され、番号8乃至10のスライスのデータとして、番号2のスライスのデータが補間される。その結果、図21に示されるような画像がサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録される。
【0086】
このような処理は、nが11になるまで続き、nが11になったところで、マイコン61は、ステップS26の判断の結果、ステップS27に進ませる。
【0087】
マイコン61は、ステップS27で、最後の2個のスライスのデータ(番号11のスライスのデータ)を読み取らせ、次のステップS28で、それに対応する画像を画面最後の2個のスライス位置に書き込ませる。ここで、マイコン61が、1画面分のサーチ画像データを収集したとステップS29で判断することにより、サーチ時の画像補間表示処理が終了する。
【0088】
この画面補間表示処理が終了した場合は、図16に示すような完全なサーチ画像が表示される。しかしながら、編集や繋ぎ撮りで、後方の一部のデータが欠落した場合でも、ステップS23にて、欠落する前までのスライスのデータを補間し、ステップS24にて、その補間画像をサーチ画像表示部63に内蔵されるメモリに記録しているので、画面のデータが局部的に表示できなくなるようなことが抑制される。
【0089】
このように、編集や繋ぎ撮りにより、スキャン回数後方のデータが欠けてしまったとした場合でも、欠けてしまったデータが、このデータは画面上では、6つのまとまりに分散されており、さらに、番号の昇順に並んでいないため、その上下のマクロブロックで補間することにより、画面全体の内容をおおむね表示することができるようになった。
【0090】
さらに、このスキャン回数が増えるに従って、完全な画像データに近い画像データを表示することができる。
【0091】
ここでは、繋ぎ撮りによって、サーチ画像データの一部が消去されてしまう場合について説明したが、例えば、サーチ画像データをトレースするためのトラッキング制御の引き込み時や、読み出し時にエラーなどが発生して、サーチ画像データが1画面分揃わなかった場合にも、本発明を適応することにより、取得できたサーチ画像データを用いて、データが一部欠落したサーチ画像データを見るユーザに、表示画像の不自然さをできるだけ感じさせないようにすることができる。
【0092】
なお、主画像データおよびサーチ画像データの構造が、ここで説明した場合と異なるデータサイズであったり、他の種類の画像フォーマットである場合においても、本発明を適応させることが可能である。
【0093】
以上ように、本発明によれば、複数のイントラフレームのうち、画像データの符号化の単位のn倍の間隔であって、nの値が一定の整数である間隔で現れるイントラフレームの画像データから、サーチ画像データを生成するようにしたので、常に一定の周期でイントラフレームを表示させることが可能な記録媒体を提供することができる。
【0094】
また、本発明によれば、スキャン毎に取得されるN個のスライスのサーチ画像データを、1画面のM個の各領域に対応させるとともに、各領域の画像データを、それまでのスキャンにより、取得されたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成するようにしたので、例えば、繋ぎ撮りや編集によって、サーチ画像データが一部欠落した場合にも、取得されたデータだけを用いて、表示画面の全体を大まかに表示することができる。
【0095】
さらに、本発明によれば、サーチ画像データを周期的に、少なくとも1回のスキャンに対応する分だけ間隔を空けて、符号化単位のn倍間隔であって、nの値が一定の整数となる間隔で記録するようにしたので、一定の周期でサーチ画像を表示することが可能となる。
【0096】
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0097】
この記録媒体は、図6に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク71(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク72(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク73(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ74などよりなるパッケージメディアなどにより構成される。
【0098】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】従来の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】サーチ画像データについて説明するための図である。
【図3】マクロブロックについて説明する図である。
【図4】従来のサーチ画像データの構成を説明する図である。
【図5】サーチ画像データと基の画像の関係を説明するための図である。
【図6】本発明を適用した記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明のサーチ画像データのマクロブロックの構成を説明するための図である。
【図8】磁気テープのトラックフォーマットについて説明するための図である。
【図9】メインセクタの構成について説明するための図である。
【図10】本発明を適用したサーチ画像データと基の画像の関係を説明するための図である。
【図11】サーチ画像データの記録処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】ECCブロックにおけるサーチ用画像データの配置について説明するための図である。
【図13】トラックにおけるサーチ画像データの配置について説明するための図である。
【図14】サーチ用画像データ領域とシンクブロックの関係を説明するための図である。
【図15】シンクブロックと表示画面の対応を表す図である。
【図16】1画面のデータとECCブロックの関係を説明するための図である。
【図17】サーチ時の画像補間表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】データ取得回数に対する補間方法を説明するための図である。
【図19】1回目のスキャンにおける補間を説明する図である。
【図20】2回目のスキャンにおける補間を説明する図である。
【図21】3回目のスキャンにおける補間を説明する図である。
【符号の説明】
【0100】
21 画像データ圧縮処理部, 25 誤り符号ID付加部, 26 シンク付加変調部, 30 磁気テープ, 33 復調部, 34 誤り訂正ID検出部, 51 記録再生装置, 61 マイコン, 62 サーチ用データ生成部, 63 サーチ用画像表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録されている画像データを再生する情報再生装置において、
前記記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得手段と、
前記取得手段によりスキャン毎に取得されるN個のスライスの前記サーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、前記各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする情報再生装置。
【請求項2】
前記生成手段は、1画面を構成する前記サーチ画像データのうち、最後のスキャンにより得られる前記サーチ画像データを、1画面のうちの最も下側のk個のスライスの画像データとして、1画面の画像データを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項3】
記録媒体に記録されている画像データを再生する情報再生方法において、
前記記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理によりスキャン毎に取得されるN個のスライスの前記サーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、前記各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップの処理により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とする情報再生方法。
【請求項4】
記録媒体に記録されている画像データを再生する情報再生装置用のプログラムであって、
前記記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理によりスキャン毎に取得されるN個のスライスの前記サーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、前記各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップの処理により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されているプログラム記録媒体。
【請求項5】
記録媒体に記録されている画像データを再生する情報再生装置用のコンピュータに、
前記記録媒体に記録されているサーチ画像データをスキャン毎に取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理によりスキャン毎に取得されるN個のスライスの前記サーチ画像データのそれぞれを、1画面をM個に区分して得られる各領域に対応させるとともに、前記各領域の画像データを、それまでのスキャンにより得られたスライスのサーチ画像データにより補間して、1画面の画像データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップの処理により生成された画像データに基づく画像の表示を制御する表示制御ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−14353(P2006−14353A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−199864(P2005−199864)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【分割の表示】特願2001−113986(P2001−113986)の分割
【原出願日】平成13年4月12日(2001.4.12)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】