説明

情報処理システム、情報処理装置、取引処理方法、取引情報処理方法及び取引情報処理プログラム

【課題】ミスなく簡単に取引処理を実行する情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、表示部を有する携帯型情報端末と、画面情報を読取るATM100とを備える。携帯型情報端末は、取引情報を受け付ける入力キーと、取引情報を表示部に画面情報として表示するとともに、カメラによって取得した公開鍵を用いて画面情報に対して暗号化を施し表示する表示機能とを備える。ATM100は、対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する暗号鍵生成部110と、公開鍵の識別子を画像として表示する公開鍵表示部120と、暗号化された画面情報を取得する画像読取部130と、暗号化された画像情報を秘密鍵によって復号化し、取引情報を表示するATM情報解析部140と、取引情報が正しいか否かを判定するATM情報制御部150と、所定の取引を実行する取引処理部160とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、取引処理方法、取引情報処理方法及び取引情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、技術の進歩に伴って、携帯電話機に財布としての機能を付加したり、現金としての支払いが可能なIC(Integrated Circuit)カードが普及している。
【0003】
最近は、これらの携帯電話機やICカードなどを用いることにより、商品の売買や各種支払いなど金銭に関する取引が、容易に行うことができるようになっている。
【0004】
しかしながら、日常生活においては、現金を所有する必要があり、至るところで現金を用いた取引が、日々、多々行われている。
【0005】
そのため、日常生活で必要な現金を引き出すため、銀行のATM(Automatic Teller Machine)に出向き、ユーザが所有する自己の現金を引き出すという作業を行っている。
【0006】
この場合、ユーザが銀行のATMに着くと、現金の引き出しや入金などの簡単な作業であれば、ATM操作盤に配置されたタッチセンサーや入力キーを操作して、即座に取引を実施することができる。
【0007】
これに対し、例えば、銀行の振込作業の場合には、振込先の銀行名、支店名及び口座番号を入力する必要があった。
【0008】
また、例えば、コンビニエンスストアやCD(Compact disc)ショップなどで商品予約などを行う場合にも、支払い方法、商品名、発売日、予約番号及び引取場所などを入力する必要があった。
【0009】
特に、振込作業の場合には、ユーザはATMの画面に表示される選択肢から、タッチパネルや入力キーを用いて選択するので、非常に多くの銀行名又は膨大な支店名から、ユーザの意図する振込先を選択する必要があった。
【0010】
そこで、例えば、振込作業や商品売買などの作業を簡単に行うべく、携帯電話機に銀行口座やクレジットカードの情報を入力することができるものが、特許文献1又は特許文献2に提案されている。
【0011】
また、ログイン名やパスワードを用いて、携帯電話機がインターネットを介して銀行ATMのサーバにネットワークで接続され、インターネットバンキングで取引を行うものが、特許文献3に提案されている。
【特許文献1】特開2002−064597号公報
【特許文献2】特開2004−164352号公報
【特許文献3】特開2007−257496号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記文献記載に関連する技術では、以下の点で改善の余地を有していた。
【0013】
第一に、特許文献1及び2に記載の関連する技術では、携帯電話機が有する一定のバーコードの方式又は2次元バーコードの方式を用いて、銀行口座やユーザ意図する操作内容をコード化するようになっている。
【0014】
このため、携帯電話機の有する一定のバーコードの方式や2次元バーコードの方式が一度解読されてしまうと、銀行のATMに対して行う振込作業や銀行口座などが、第三者に漏洩する虞がある。
【0015】
第二に、特許文献3に記載の関連する技術では、ユーザはインターネットを介してネットワークに接続し、インターネットバンキングにログインして振込先等を登録した後、その振込先等が暗号化され、携帯電話機に電子メールで送信されるようになっている。
【0016】
このため、ユーザは、振込作業を行うために、わざわざインターネットに接続する必要があるとともに、暗号化された振込先等を、ネットワークを介して電子メールで受信する必要があった。
【0017】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザが有する携帯端末を使用して、ミスなく簡単に取引処理を実行する情報処理システム、情報処理装置、取引処理方法、取引情報処理方法及び取引情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明によれば、表示画面を有する携帯端末と、前記表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
ユーザによって入力される取引情報を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段によって受け付けた前記取引情報を、前記表示画面に前記画面情報として表示する画面表示手段と、
前記情報処理装置の公開鍵表示手段によって表示される公開鍵を、表示された画像から取得する公開鍵取得手段と、
前記公開鍵取得手段によって取得した前記公開鍵により、前記画面情報に対し、暗号化を施し表示する暗号化表示手段と、備え、
前記情報処理装置は、
対となる前記公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成手段と、
前記鍵生成手段によって生成された前記公開鍵を、前記画像として表示する前記公開鍵表示手段と、
前記携帯端末の前記暗号化表示手段によって前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得手段と、
前記画面情報取得手段によって取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、前記ユーザの前記取引情報を表示する復号化表示手段と、
前記復号化表示手段によって表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定手段と、を備え、
前記取引情報判定手段は、
前記復号化表示手段によって表示された前記取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う
ことを特徴とする情報処理システムが提供される。
【0019】
本発明によれば、表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置であって、
対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成手段と、
前記鍵生成手段によって生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示手段と、
外部の暗号化表示手段によって前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得手段と、
前記画面情報取得手段によって取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、ユーザの取引情報を表示する復号化表示手段と、
前記復号化表示手段によって表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定手段と、を備え、
前記取引情報判定手段は、
前記復号化表示手段によって表示された前記取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う
ことを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0020】
本発明によれば、表示画面を有する携帯端末と、前記表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける取引処理方法であって、
前記携帯端末が、ユーザによって入力される取引情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記携帯端末が、前記入力受付ステップにおいて受け付けた前記取引情報を、前記表示画面に前記画面情報として表示する画面表示ステップと、
前記情報処理装置が、対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成ステップと、
前記情報処理装置が、前記鍵生成ステップにおいて生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示ステップと、
前記携帯端末が、前記公開鍵表示ステップにおいて表示される前記公開鍵を、表示された前記画像から取得する公開鍵取得ステップと、
前記携帯端末が、前記公開鍵取得ステップにおいて取得した前記公開鍵により、前記画面情報に対し、暗号化を施し表示する暗号化表示ステップと、
前記情報処理装置が、前記暗号化表示ステップにおいて前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得ステップと、
前記情報処理装置が、前記画面情報取得ステップにおいて取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、前記ユーザの前記取引情報を表示する復号化表示ステップと、
前記情報処理装置が、前記復号化表示ステップにおいて表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定ステップと、
前記取引情報判定ステップにおいて過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う取引処理ステップと、
を含むことを特徴とする取引処理方法が提供される。
【0021】
本発明によれば、表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置における取引情報処理方法であって、
対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成ステップと、
前記鍵生成ステップにおいて生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示ステップと、
外部の暗号化表示ステップにおいて前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得ステップと、
前記画面情報取得ステップにおいて取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、ユーザの取引情報を表示する復号化表示ステップと、
前記復号化表示ステップにおいて表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定ステップと、
前記取引情報判定ステップにおいて過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う取引処理ステップと、
を含むことを特徴とする取引情報処理方法が提供される。
【0022】
本発明によれば、表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置における取引情報処理プログラムであって、
対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成手順と、
前記鍵生成手順によって生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示手順と、
外部の暗号化表示手順によって前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得手順と、
前記画面情報取得手順によって取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、ユーザの取引情報を表示する復号化表示手順と、
前記復号化表示手順によって表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定手順と、を備え、
前記取引情報判定手順は、
前記復号化表示手順によって表示された前記取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う
ことをコンピュータに実行させることを特徴とする取引情報処理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザが有する携帯端末を使用して、ミスなく簡単に取引処理を実行する情報処理システム、情報処理装置、取引処理方法、取引情報処理方法及び取引情報処理プログラムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0025】
まず本実施の形態では、図1に示す携帯型情報端末1と、図2に示すATM100とを用いて説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態に係る携帯型情報端末1を示した概略図である。
【0027】
図1に示す携帯型情報端末1は、内蔵するカメラ2と、表示部3と、入力キー4とを備えている。
【0028】
図2は、本実施の形態に係るATM100を示した概略図である。
【0029】
図2に示すATM100は、銀行や現金支払機が設置されている出張所などに設けられ、ユーザの操作を受け付けるATM操作盤5と、カメラ6と、主な取引や公開鍵200が表示された表示部7と、入力キー8とを備えている。
【0030】
従って、本実施の形態に係る情報処理システムは、表示部(表示画面)3を有する携帯型情報端末(携帯端末)1と、表示部3に表示される画面情報を読取るATM(情報処理装置)100とを備えた構成により、形成されている。
【0031】
また、図1に示す携帯型情報端末1は、ユーザによって入力される取引情報を受け付ける入力キー(入力受付手段)4と、入力キー4によって受け付けた取引情報を表示部3に画面情報として表示するとともに、カメラ(公開鍵取得手段)2によってATM100に表示される公開鍵200を取得し、画面情報に対して公開鍵200によって暗号化を施し表示する表示機能(画面表示手段と暗号化表示手段)と、を備えている。
【0032】
また、図2に示すATM100には、備えられたハードウェアを適切に動作させるための各種プログラムがインストールされており、その各種プログラムによって、ATM100は、以下のように動作する。
【0033】
図3は、ATM100の機能ブロック図を示したものである。
【0034】
図3に示すATM100の機能ブロック図は、対となる公開鍵200(図2)と秘密鍵(図示せず)とを生成する暗号鍵生成部110(鍵生成手段)と、暗号鍵生成部110によって生成された公開鍵200の識別子を2次元バーコードに変換し、その2次元バーコードを画像として表示する公開鍵表示部120と、携帯型情報端末1の表示部3に表示された、暗号化された画面情報を取得する画像読取部(画面情報取得手段)130と、画像読取部130によって取得した、暗号化された画像情報に対し、秘密鍵(図示せず)によって復号化し、ユーザの取引情報を表示するATM情報解析部(復号化表示手段)140と、ATM情報解析部140によって表示された取引情報が、正しいか否かを判定するATM情報制御部(取引情報判定手段)150と、ATM情報制御部150で正しいと判定されたときに所定の取引を実行する取引処理部160とを備えている。
【0035】
これにより、ATM情報制御部150は、ATM情報解析部140によって表示された取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときには、当該取引情報は正しいと判定し、取引処理部160が所定の取引処理を行うことができる。
【0036】
また、ATM情報制御部150は、ATM情報解析部140によって表示された取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴がないときには、当該取引情報は正しくないと判定し、取引処理部160が所定の取引処理を中止したり、或いは新規の取引情報として追加することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、過去に取引処理がされた取引履歴があった場合に取引処理部160が所定の取引処理を行うようになっているが、最初に実行する際は、ユーザによって正しい旨が入力され、当該取引情報が正しいと判定された場合に、取引処理部160が所定の取引処理を行うこととなっている。
【0038】
そして、取引処理部160は、ATM100に接続されたネットワークを経由して、図示しないセンターのサーバにアクセスし、ユーザの所定する取引処理が行われる。
【0039】
なお、上述の2次元バーコードは、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)が該当し得るが、本実施の形態はこれに限らず、公開鍵を表示できる態様であれば良い。
【0040】
次に、携帯型情報端末1を構成するハードウェアブロック図を、図4に示す。
【0041】
図4に示す携帯型情報端末1は、携帯型情報端末1の全体動作を統括制御するとともに、バス18を介して各種周辺モジュールと接続されたCPU(Central Processing Unit)12を備えている。
【0042】
また、携帯型情報端末1は、ボタン10と、ボタンI/F(Interface)11と、外部表示モジュール13と、ROM(Read Only Memory)14と、RAM(Random Access Memory)15と、カメラモジュール16と、無線モジュール17とを備えている。
【0043】
ボタン10は、図1で示した入力キー4に相当するものであり、ユーザの押下操作により入力する部である。
【0044】
ボタンI/F11は、ボタン10が押下操作されることを検出し、押下状態を取得するマンマシンインターフェースの入力回路である。
【0045】
外部表示モジュール13は、外部に対して表示を行うLCD(Liquid Crystal Display)パネルのような表示部及び表示部に対して映像信号を出力するコントロールICなどからなり、図1で示した表示部3に相当する。
【0046】
ROM14は、CPU12が実行する各種制御用プログラムが格納されている読み出し専用メモリである。
【0047】
RAM15は、CPU12が実行する上で必要とするデータやカメラモジュールにて撮影した画像、ユーザのデータなどを一時的に格納する、データの書き込みと読み出しが随時可能なメモリである。
【0048】
なお、ユーザによって入力される取引情報は、このRAM15に保存されることになっており、取引情報が入力されるごとにRAM15に累積的に保存される。
【0049】
カメラモジュール16は、レンズや絞りなどの光を電気信号に変換する光学ユニット、又はCCD(Charge Coupled Device)/CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、シャッターなどの機構部及びコントローラからなっており、図1で示したカメラ2に相当する。
【0050】
無線モジュール17は、外部の機器と無線を介してデータをやり取りするために設けられている。また、本実施の形態では、ATM100と通信を行うことができるようになっている。
【0051】
次に、ATM100を構成するハードウェアブロック図を、図5に示す。
【0052】
図5に示すATM100は、ATM100の全体動作を統括制御するとともに、バス39を介して各種周辺モジュールと接続されたCPU32を備えている。
【0053】
また、ATM100は、ボタン30と、ボタンI/F31と、外部表示モジュール33と、ROM34と、RAM35と、カメラモジュール36と、無線モジュール37と、ネットワークカード38とを備えている。
【0054】
ボタン30は、図2で示した表示部7のタッチパネルや入力キー8に相当するものであり、ユーザの押下操作により入力する部である。
【0055】
ボタンI/F31は、表示部7のタッチパネルや入力キー8により、ボタン30が押下操作されることを検出し、押下状態を取得するマンマシンインターフェースの入力回路である。
【0056】
外部表示モジュール33は、外部に対して表示を行うLCDパネルのような表示部及び表示部に対して映像信号を出力するコントロールICなどからなり、図2で示した表示部7に相当する。
【0057】
ROM34は、CPU32が実行する各種制御用プログラムが格納されている読み出し専用メモリである。
【0058】
RAM35は、CPU32が実行する上で必要とするデータやカメラモジュールにて撮影した画像、ユーザのデータなどを一時的に格納する、データの書き込みと読み出しが随時可能なメモリである。
【0059】
なお、ユーザから取得したデータは、取引情報であればRAM35に保存されることになっており、ATM100が取引情報を取得するごとにRAM35に取引履歴として累積的に保存される。
【0060】
カメラモジュール36は、レンズや絞りなどの光を電気信号に変換する光学ユニット、又はCCD/CMOSなどの撮像素子、シャッターなどの機構部及びコントローラからなっており、図2で示したカメラ6に相当する。
【0061】
無線モジュール37は、外部の機器と無線を介してデータをやり取りするために設けられている。また、本実施の形態では、携帯型情報端末1と通信を行うことができるようになっている。
【0062】
ネットワークカード38は、ネットワークカード38に接続されるネットワークを経由して、ATM100を外部に設けられたセンター(図示せず)のサーバ(図示せず)にアクセスする。
【0063】
次に、本実施の形態に係る情報処理システムの全体動作について、シーケンス図を用いて説明する。
【0064】
図6は、情報処理システムの全体動作を示したシーケンス図である。
【0065】
最初に、携帯型情報端末1を有するユーザは、携帯型情報端末1のボタン10を操作することにより、例えば、家賃及びその家賃を支払う振込先情報や、商品購入に伴う商品情報及び支払情報を、ATM100へ転送したい情報(以下、これをATM入力情報という。)として入力し、携帯型情報端末1に予め入力する(ステップS01)。
【0066】
これにより、携帯型情報端末1を有するユーザは、携帯型情報端末1のRAM15にATM入力情報を記憶させることができる。
【0067】
そして、ユーザは、ATM100が設置されている設置場所に赴き、携帯型情報端末1に登録されている振込先を選択して、その振込先を表示部3に表示する(ステップS03)。
【0068】
そして、ユーザは、ATM100の表示部7を操作して、ATM100の「カメラ6による画面情報振込」(図示せず)を選択すると、ATM100のCPU32がカメラモジュール36を起動する(ステップS05)。
【0069】
この場合、ATM100のCPU32は、カメラモジュール36を起動するとともに暗号鍵生成部110が公開鍵200を生成し、公開鍵表示部120がその公開鍵200の識別子を、例えば、2次元バーコードに変換して表示部7に表示する(ステップS07)。
【0070】
そして、ユーザは、携帯型情報端末1のカメラ2をATM100の表示部7に対向させ、ボタン10を操作することにより、携帯型情報端末1が、2次元バーコードで表示された公開鍵200の識別子を取得する。
【0071】
携帯型情報端末1は、表示部7に表示された画像から、2次元バーコードで表示された公開鍵200の識別子を取得し、公開鍵200の識別子をRAM15に保存する。
【0072】
そして、CPU12は、保存した公開鍵200の識別子から公開鍵200を抽出し、この公開鍵200を用いて、表示部3に表示されたATM入力情報に暗号化処理を施す。
【0073】
そして、CPU12は、暗号化が施されたATM入力情報を、例えば、2次元バーコードに変換し、外部表示モジュール13を用いて、表示部3に表示する。
【0074】
このように、携帯型情報端末1は、ATM入力情報を公開鍵200によって暗号化するとともに2次元バーコードに変換し、暗号化されたATM入力情報を、表示部3に表示することができる。
【0075】
そして、ユーザは、携帯型情報端末1の表示部3をATM100のカメラ6に対向させて、ATM100のカメラ6に暗号化されたATM入力情報を読み込ませる。
【0076】
ATM100は、携帯型情報端末1の表示部3に表示され、暗号化された2次元バーコードの画像を、カメラ6によって画像読取部130から取り込み、RAM35に書き込む(ステップS09)。
【0077】
ATM100は、RAM35に書き込まれた、暗号化されたATM入力情報に対し、ATM情報解析部140が、暗号鍵生成部110で生成された秘密鍵(図示せず)を用いて復号化を行うことにより解析を行う(ステップS11)。
【0078】
そして、ATM100は、ATM情報解析部140によって復号化されたATM入金情報を、表示部7に表示することができる(ステップS13)。
【0079】
そして、ユーザは、ATM100の表示部7に表示された表示画面を確認し、その確認した取引情報で取引処理を実行する旨のボタンを押下することにより、ATM情報制御部150は取引情報が正しいと判定し、取引処理部160によって取引処理を実行する(ステップS15)。
【0080】
なお、本実施の形態では、2回目以降の取引処理にあっては、ATM100において過去に取引処理された取引履歴があったときには、取引情報は正しいものと判定し、取引処理部160が所定の取引処理を行うようになっている。
【0081】
この場合の取引履歴は、振込先、振込金額、又は振込日の少なくともいずれか1つによって取引情報が正しいと判定するようにしても良く、また組み合わせることにより取引情報が正しいと判定するようにしても良い。
【0082】
これにより、CPU32はネットワークカード38に接続されているネットワークを経由して、センター(図示せず)のサーバ(図示せず)にアクセスし、ユーザの所定の取引処理を実行する。
【0083】
そして、ATM100は、携帯型情報端末1に対し、無線モジュール37によって、表示部7を介して送付した公開鍵200を消去する要求(これを公開鍵消去要求という。)を送信する(ステップS17)。
【0084】
携帯型情報端末1は、無線モジュール17によって、この公開鍵消去要求を受信すると、ATM100から取得した公開鍵200を消去し(ステップS19)、本実施の形態を終了する。
【0085】
なお、本実施の形態では、無線モジュール17と無線モジュール37とを介して、通信を行うようになっているが、本実施の形態はこれに限らず、この公開鍵消去要求を、表示部7と表示部3とによって画面表示を介して行っても良い。
【0086】
次に、本実施の形態に係る情報処理システムにおけるATM100の単独動作について、フローチャートを用いて説明する。
【0087】
なお、同一の処理を行うところには同一の処理ステップを付すこととし、そのステップについて説明を省略する。
【0088】
図7は、本実施の形態に係るATM100の単独動作を示したフローチャートである。
【0089】
図6で示したシーケンス図と異なるところは、ステップS21、ステップS23、ステップS25、ステップS27の4つのステップである。
【0090】
図7のステップS21では、カメラモジュール36が起動するとともに(ステップS05)、暗号鍵生成部110が公開鍵200を生成していることを示したステップである。
【0091】
ステップS23では、暗号鍵生成部110が公開鍵200を生成した後、公開鍵200の識別子を2次元バーコードに変換し、外部表示モジュール33がATM100の表示部7に、その2次元バーコードを表示する。
【0092】
これにより、ATM100は、携帯型情報端末1に公開鍵200を表示することができる。
【0093】
また、ステップS25では、ATM100は、カメラ6を用いて、携帯型情報端末1の表示部3に表示された、暗号化されたATM入力情報を取得する。このようにATM100は、カメラ6を使用することにより、画像読取部130が表示画像を取得することができる。
【0094】
また、ステップS27では、ATM100は、ユーザからの取引処理を行うための確認を待ち受けており、最初の取引処理では、ユーザがATM100の表示部7を確認し、例えば、「取引情報は、この内容で宜しいですか?」などの旨の表示により、取引内容を確認する。
【0095】
そして、ユーザが、例えば、「取引を行う」などの旨のボタンを押下操作することにより(ステップS27のYES)、ATM情報制御部150は取引情報が正しいと判断する。
【0096】
また、本実施の形態では、2回目以降の取引にあっては、過去に取引処理がされた取引履歴を参照し、取引履歴があった場合には(ステップS27のYES)、取引情報が正しいと判定し、取引処理部160が所定の取引処理を行うことができる。
【0097】
一方、2回目以降の取引であっても、過去に取引処理がされた取引履歴を参照し、取引履歴がない場合には(ステップS27のNO)、取引情報が正しくないと判定し、ステップS21に戻ることとなる。
【0098】
このように、本実施の形態では、ATM100が、その場で公開鍵200を生成し、その公開鍵200の識別子を画面に表示し、その識別子をユーザが携帯型情報端末1のカメラ2で取り込むようになっている。
【0099】
これにより、本実施の形態では、携帯型情報端末1が公開鍵200を用いてATM入力情報に暗号化処理を施し、その暗号化されたATM入力情報を、ATM100のカメラ6が取り込むようになっているので、ユーザは簡単な操作をするだけで、飛躍的に秘匿性を高めることができる。
【0100】
以上説明したように、本実施の形態よれば、携帯型情報端末1が公開鍵200を用いてATM入力情報に暗号化処理を施し、その暗号化されたATM入力情報をATM100のカメラ6が取り込むようになっているので、ユーザは簡単な操作をするだけで、ミスなく簡単に取引処理が実行できる。
【0101】
また、本実施の形態によれば、情報処理システムは、ATM100が公開鍵200を生成し、その公開鍵200を基に、暗号化及び復号化を図っているので、秘匿性を高めることができる。
【0102】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0103】
ここで、ATM100の表示部7に表示される一例を図で示す。
【0104】
図8は、本実施の形態に係るATM100の表示部7に表示されるATM入力情報の一例である。
【0105】
図8には、ATM100の表示部7に表示されたATM入力情報であって、ユーザが携帯型情報端末1に入力したATM入力情報が記載されている。
【0106】
そして、図8のATM入力情報は、ユーザの携帯型情報端末1に記憶されており、例えば、商品の購入による決済や、毎月支払う定額リボルビング払い又は家賃の支払いなどのATM入力情報である。
【0107】
この場合、例えば、毎月決まった日にちや一定金額の支払いを取引条件として取引処理が定期的かつ継続的に行われ、復号化処理が繰り返し定期的に行われることになるので、これらの取引条件が合致することにより、自動的に取引情報が正しいと判定するようにしても良い。
【0108】
また、本実施の形態におけるATM入力情報は、ユーザによって入力されるものに限定されず、例えば、電子メールや添付ファイルから取り込んでも良く、またQRコードなどの二次元バーコードから振込先を取得するようにしても良い。
【0109】
また、本実施の形態では、公開鍵200が、ATM100の表示部7に識別子によって表示されるようになっていたが、本実施の形態はこれに限らず、例えば、無線モジュール17と無線モジュール37が赤外線通信によって通信可能とし、ATM100が公開鍵200を送信するようにしても良い。
【0110】
この場合、携帯型情報端末1は、ATM100と赤外線通信を行うことになるため、ATM100に近接した状態で公開鍵200を受信することができ、セキュリティの向上を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本実施の形態に係る携帯型情報端末を示した概略図である。
【図2】本実施の形態に係るATMを示した概略図である。
【図3】本実施の形態に係るATMの機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る携帯型情報端末のハードウェアブロック図である。
【図5】本実施の形態に係るATMのハードウェアブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る情報処理システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【図7】本実施の形態に係るATMの単独動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係るATMの表示部に表示されるATM入力情報の一例である。
【符号の説明】
【0112】
1 携帯型情報端末
2 カメラ
3 表示部
4 入力キー
5 ATM操作盤
6 カメラ
7 表示部
8 入力キー
10 ボタン
11 ボタンI/F
12 CPU
13 外部表示モジュール
14 ROM
15 RAM
16 カメラモジュール
17 無線モジュール
18 バス
30 ボタン
31 ボタンI/F
32 CPU
33 外部表示モジュール
34 ROM
35 RAM
36 カメラモジュール
37 無線モジュール
38 ネットワークカード
39 バス
100 ATM
110 暗号鍵生成部
120 公開鍵表示部
130 画像読取部
140 ATM情報解析部
150 ATM情報制御部
160 取引処理部
200 公開鍵

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有する携帯端末と、前記表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
ユーザによって入力される取引情報を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段によって受け付けた前記取引情報を、前記表示画面に前記画面情報として表示する画面表示手段と、
前記情報処理装置の公開鍵表示手段によって表示される公開鍵を、表示された画像から取得する公開鍵取得手段と、
前記公開鍵取得手段によって取得した前記公開鍵により、前記画面情報に対し、暗号化を施し表示する暗号化表示手段と、備え、
前記情報処理装置は、
対となる前記公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成手段と、
前記鍵生成手段によって生成された前記公開鍵を、前記画像として表示する前記公開鍵表示手段と、
前記携帯端末の前記暗号化表示手段によって前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得手段と、
前記画面情報取得手段によって取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、前記ユーザの前記取引情報を表示する復号化表示手段と、
前記復号化表示手段によって表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定手段と、を備え、
前記取引情報判定手段は、
前記復号化表示手段によって表示された前記取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記所定の取引処理が行われる度に、対となる前記公開鍵と前記秘密鍵とを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記画面情報は、
銀行業務における振込先情報と振込金額を含み、
前記所定の取引処理は、
前記銀行業務における振込業務である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記画面情報は、
前記ユーザが商品を購入する際の商品情報と支払情報を含み、
前記所定の取引処理は、
前記商品を購入する際の決済業務である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記取引情報判定手段は、
前記取引情報が定額リボルビング払い又は家賃の支払いを含む固定金額の取引であって、前記秘密鍵による復号化が定期的、かつ継続的に行われるとき、自動的に前記取引情報が正しいと判定する自動判定手段
を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、
前記情報処理装置と通信を行う端末通信手段を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記携帯端末と通信を行う装置通信手段を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記取引情報判定手段によって前記取引情報が正しいと判定され、前記所定の取引処理が行われたときは、前記装置通信手段によって前記携帯端末に当該所定の取引処理が終了した旨を通知し、
前記携帯端末は、
前記装置通信手段によって前記情報処理装置から前記所定の取引処理が終了した旨の通知を受信したときは、暗号化に使用した前記公開鍵を消去する
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置であって、
対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成手段と、
前記鍵生成手段によって生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示手段と、
外部の暗号化表示手段によって前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得手段と、
前記画面情報取得手段によって取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、ユーザの取引情報を表示する復号化表示手段と、
前記復号化表示手段によって表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定手段と、を備え、
前記取引情報判定手段は、
前記復号化表示手段によって表示された前記取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
表示画面を有する携帯端末と、前記表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける取引処理方法であって、
前記携帯端末が、ユーザによって入力される取引情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記携帯端末が、前記入力受付ステップにおいて受け付けた前記取引情報を、前記表示画面に前記画面情報として表示する画面表示ステップと、
前記情報処理装置が、対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成ステップと、
前記情報処理装置が、前記鍵生成ステップにおいて生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示ステップと、
前記携帯端末が、前記公開鍵表示ステップにおいて表示される前記公開鍵を、表示された前記画像から取得する公開鍵取得ステップと、
前記携帯端末が、前記公開鍵取得ステップにおいて取得した前記公開鍵により、前記画面情報に対し、暗号化を施し表示する暗号化表示ステップと、
前記情報処理装置が、前記暗号化表示ステップにおいて前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得ステップと、
前記情報処理装置が、前記画面情報取得ステップにおいて取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、前記ユーザの前記取引情報を表示する復号化表示ステップと、
前記情報処理装置が、前記復号化表示ステップにおいて表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定ステップと、
前記取引情報判定ステップにおいて過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う取引処理ステップと、
を含むことを特徴とする取引処理方法。
【請求項9】
前記情報処理装置は、
前記所定の取引処理が行われる度に、対となる前記公開鍵と前記秘密鍵とを生成する
ことを特徴とする請求項8に記載の取引処理方法。
【請求項10】
前記画面情報は、
銀行業務における振込先情報と振込金額を含み、
前記所定の取引処理は、
前記銀行業務における振込業務である
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の取引処理方法。
【請求項11】
前記画面情報は、
前記ユーザが商品を購入する際の商品情報と支払情報を含み、
前記所定の取引処理は、
前記商品を購入する際の決済業務である
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の取引処理方法。
【請求項12】
前記取引情報判定ステップは、
前記取引情報が定額リボルビング払い又は家賃の支払いを含む固定金額の取引であって、前記秘密鍵による復号化が定期的、かつ継続的に行われるとき、自動的に前記取引情報が正しいと判定する
自動判定ステップを
含むことを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の取引処理方法。
【請求項13】
前記情報処理装置が、前記取引情報判定ステップにおいて前記取引情報が正しいと判定され、前記所定の取引処理が行われたときは、前記携帯端末に当該所定の取引処理が終了した旨を通知する装置通信ステップと、
前記携帯端末が、前記装置通信ステップにおいて前記情報処理装置から前記所定の取引処理が終了した旨の通知を受信したときは、暗号化に使用した前記公開鍵を消去する公開鍵消去ステップ
を含むことを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載の取引処理方法。
【請求項14】
表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置における取引情報処理方法であって、
対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成ステップと、
前記鍵生成ステップにおいて生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示ステップと、
外部の暗号化表示ステップにおいて前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得ステップと、
前記画面情報取得ステップにおいて取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、ユーザの取引情報を表示する復号化表示ステップと、
前記復号化表示ステップにおいて表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定ステップと、
前記取引情報判定ステップにおいて過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う取引処理ステップと、
を含むことを特徴とする取引情報処理方法。
【請求項15】
表示画面に表示される画面情報を読取る情報処理装置における取引情報処理プログラムであって、
対となる公開鍵と秘密鍵とを生成する鍵生成手順と、
前記鍵生成手順によって生成された前記公開鍵を、画像として表示する公開鍵表示手順と、
外部の暗号化表示手順によって前記表示画面に表示された、暗号化された前記画面情報を取得する画面情報取得手順と、
前記画面情報取得手順によって取得した、暗号化された前記画面情報に対し、前記秘密鍵によって復号化し、ユーザの取引情報を表示する復号化表示手順と、
前記復号化表示手順によって表示された、復号化された前記取引情報が、正しいか否かを判定する取引情報判定手順と、を備え、
前記取引情報判定手順は、
前記復号化表示手順によって表示された前記取引情報に基づいて、過去に取引処理された取引履歴があったときは、当該取引情報は正しいと判定し、当該情報処理装置が所定の取引処理を行う
ことをコンピュータに実行させることを特徴とする取引情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−276838(P2009−276838A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−124926(P2008−124926)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】