説明

情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理システムの制御方法および情報処理装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体

【課題】情報処理装置の操作を指導する際に、操作を指導する側と操作の指導を受ける側の使用する入力装置(操作装置)の種類,形状が異なることに起因する、操作の指導を受ける側の混乱を排除し、理解度を向上させて、操作間違いを低減させること。
【解決手段】生徒側端末102において先生側端末101で行なわれた操作に対応する操作情報が取得されると、生徒側端末102のCPUが、該取得される操作情報を、生徒側端末102に設けられた操作装置(マウス,キーボード)における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者が操作に使用する操作手段を有する第1の情報処理装置と、操作者が操作に使用する操作手段を有する第2の情報処理装置とが通信な情報処理システムにおける操作方法指示制御に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータの操作や、その他パーソナルコンピュータを介して行われる操作指導の場で、従来の技術(特開2001−331428等)を用いることにより、情報処理装置の遠隔操作ソフト、遠隔操作システム及びプログラムを記録した記憶媒体が公開され、遠方からの操作指導が容易にできるようになった。
【特許文献1】特開2001−331428号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術では、指導者と受講者の入力装置が同じ形であるということが前提であった。
【0004】
例えば、指導者が記憶ボタンを押して左クリックをすると、受講者の画面には「左クリック」というメッセージが表示される。しかし、近年様々な種類のマウスが出されており、講師のマウスの機能と受講者のマウスの機能が必ずしも一致しているとは限らない。なお、ポインティングデバイス1つをとっても、マウス、トラックパッド、トラックボール等様々な種類の装置がある。
【0005】
つまり、受講者が使用するポインティングデバイスがマウスとは限らず、また、必ずしもクリックボタンが2つとも限らず、講師のマウス操作の表示が、受講者のポインティングデバイスでは実現不可能である可能性がある等の問題点があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、情報処理装置の操作を指導する際に、操作を指導する側と操作の指導を受ける側の使用する入力装置(操作装置)の種類,形状が異なる場合に、操作を指導する側と操作を指導される側との間の入力装置のもつ機能の違いを感じさせずに操作を指示することができる仕組を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とが通信な情報処理システムにおいて、前記第1の情報処理装置は、操作者が操作に使用する第1の操作手段と、前記第1の操作手段によりなされた操作に対応する操作情報を前記第2の情報処理装置に送信する送信手段を有するものであり、前記第2の情報処理装置は、操作者が操作に使用する第2の操作手段と、前記第1の情報処理装置から、該第1の情報処理装置で行なわれた操作に対応する操作情報を取得する取得手段と、前記取得手段に取得される操作情報を前記第2の操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、情報処理装置の操作を指導する際に、操作を指導する側と操作の指導を受ける側の使用する入力装置(操作装置)の種類,形状が異なる場合に、操作を指導する側と操作を指導される側との間の入力装置のもつ機能の違いを感じさせずに操作を指示することができる。
【0009】
従って、情報処理装置における操作指導等を、表示画面を介して分かりやすく説明する際に、操作を指導する側と、操作を指導される側との間の入力装置(操作装置)のもつ機能の違いをなくした状態で操作を表示することができる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す情報処理システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0011】
図1に示すように、本発明の情報処理システムは、先生側端末101と複数の生徒側端末102が、LAN,インターネット等のネットワーク103を介して通信可能に接続されている。
【0012】
図2は、図1に示した先生側端末101と生徒側端末102のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0013】
図2に示すように、先生側端末101と生徒側端末102は、パーソナルコンピュータ,ワークステーション等の情報処理装置で構成され、それぞれCPU201、RAM202、ROM203、ハードディスク(HD)204、ディスプレイ205、ポインティングデバイス(ここではマウス)206、キーボード207、通信制御部208等から構成される。
【0014】
CPU201は、HD204等に格納されるプログラムをRAM202上にロードして実行することにより、情報処理装置(先生側端末101,生徒側端末102)を統括制御する。
【0015】
以下、図3に示すフローチャートを参照して、先生側端末101における操作入力情報送信処理について説明する。
【0016】
図3は、本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、先生側端末101における操作入力情報送信処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示した先生側端末101のCPUがHDに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。なお、図中、S1〜S3は各ステップを示す。
【0017】
本発明のアプリケーション(送信側)が起動されると、先生側端末101のCPUは、本フローチャートの処理を開始する。
【0018】
まず、ステップS1において、先生側端末101のCPUは、操作者からの入力操作を監視し、入力操作があったと判定した場合には、ステップS2に処理を進める。
【0019】
ステップS2では、先生側端末101のCPUは、入力操作に基づいて操作情報903(図7)を作成する。操作情報903については後述する図7で詳述する。
【0020】
次に、ステップS3において、先生側端末101のCPUは、S2で作成された操作情報903(図7)を、生徒側端末102に送信し、ステップS1に処理を戻す。
【0021】
なお、図示しないが、本発明のアプリケーション(送信側)が終了した場合には、先生側端末101のCPUは、本フローチャートの処理を終了する。
【0022】
以下、図4を参照して、生徒側端末102のソフトウェア構成について説明する。
【0023】
図4は、図1に示した生徒側端末102のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
生徒側端末102におけるソフトウェアは、入力操作DB301,入力装置画像DB302,入力装置情報取得機能303,入力操作情報取得機能304,機能翻訳機能305から構成される。
【0025】
なお、機能翻訳機能305は、DB情報取得機能306、アクティブウィンドウ状態取得機能307と、入力操作情報と入力装置情報比較機能308と、操作指示機能309から構成される。
【0026】
なお、上記303〜309に示す各機能部は、図1に示した生徒側端末102のCPUがHDに格納されるプログラムをRAM上にロードして実行することにより実現される。
【0027】
また、入力操作DB301,入力装置画像DB302は、生徒側端末102のHD内に実現される。
【0028】
以下、図5〜図21を参照して、生徒側端末102における処理の流れについて説明する。
【0029】
図5は、本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、生徒側端末102において本発明の受信側アプリケーションが起動されてから終了するまでの流れに対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示した生徒側端末102のCPUがHDに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。なお、図中、S401〜S403は各ステップを示す。
【0030】
本発明のアプリケーション(受信側)が起動されると、生徒側端末102のCPUは、本フローチャートの処理を開始する。
【0031】
まず、ステップS401において、生徒側端末102のCPUは、始めに入力装置情報取得機能303により、生徒側端末102に接続されている全ての入力装置の型番901(図7)を取得する(詳細は図6に示す)。
【0032】
次に、ステップS402では、生徒側端末102のCPUは、入力操作情報取得機能304により、先生側端末101から送信される操作情報903(図7)の受信待ち状態となる(即ち、先生側端末101の入力待ち状態)。
【0033】
そして、先生側端末101に入力動作が起こり、先生側端末101から操作情報903を受信すると、生徒側端末102のCPUは、該受信した操作情報903を機能翻訳機能305に渡し、ステップS403に処理を進める。
【0034】
ステップS403では、生徒側端末102のCPUは、機能翻訳機能305におり、先生側端末101で入力された動作を生徒側端末102の入力装置に合わせた方法に翻訳する(詳細は図14に示す)。
【0035】
そして、S403の処理を終了すると、生徒側端末102のCPUは、機能翻訳機能305から入力操作情報取得機能304に処理を戻し、ステップS402に遷移する。
【0036】
また、本発明のアプリケーション(受信側)が終了した場合には、生徒側端末102のCPUは、本フローチャートの処理を終了する。
【0037】
なお、入力操作情報取得機能304は、順次受信した操作情報903をスプールし、S403から処理が戻ると、順次、機能翻訳機能305に、操作情報903を送るように構成されている。
【0038】
以下、図6〜図13を参照して、図5のS401に示した入力装置情報取得機能303について説明する。
【0039】
図6は、本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図5のS401に示した入力装置情報取得機能303に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示した生徒側端末102のCPUがHDに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。なお、図中、S501〜S503は各ステップを示す。
【0040】
入力装置情報取得機能303では、生徒側端末102のCPUは、ステップS501において、生徒側端末102の全入力装置の入力装置型番901(例えば「ayaya2005」,「K−001」等)を取得する。
【0041】
次に、ステップS502において、生徒側端末102のCPUは、S501で取得した全入力装置の入力装置型番901に基づいて、入力操作DB301(図8A,図8B)より、全入力装置の機種情報902を取得する。
【0042】
次に、ステップS503において、生徒側端末102のCPUは、S902で取得した全入力装置の機種情報902の図名902bに基づいて、入力装置画像DB302(図9)から、全入力装置の入力装置図(図9の1101等)を取得し、該取得した入力装置図および入力装置用テキストボックスを備えた入力装置ウィンドウ(マウスウィンドウ,キーボードウィンドウ等)を、図10に示すように、生徒側端末102のディスプレイ205に表示するように制御する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0043】
図7は、本発明の情報処理装置で使用される入力装置型番901,機種情報902,操作情報903のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【0044】
図7に示すように、機種情報902は、型番902aと、該型番に対応する入力装置図(入力装置画像DB302に格納されている)の図名902bから構成されている。
【0045】
また、操作情報903は、操作対象のアプリケーションを示すアプリケーション情報903a,操作が行われた入力装置の種別(例えば「マウス」)を示す入力装置903b,操作の情報(例えば「戻る」操作)を示す操作903cにより構成される。
【0046】
図8A,図8Bは、図4に示した入力操作DB301のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【0047】
入力操作DB301は、図8A,図8B(以下、単に図8という)に示すように、アプリケーション毎の入力操作DB(例えば、入力操作DB_ブラウザ,入力操作DB_和亜プ郎)を記憶し、アプリケーション毎に、該アプリケーションの機能と、その機能に対応する入力装置(操作装置)の機種毎の操作方法(文字情報で示す操作内容)を記憶する。
【0048】
また、入力操作DB301は、アプリケーション毎の操作DB(例えば、操作DB_ブラウザ,操作DB_和亜プ郎)を記憶し、アプリケーション毎に入力装置(操作装置)の機種に依存しない操作方法(カーソル位置と、該カーソル位置にて行う操作内容を示す文字情報)も記憶する。この入力装置の機種に依存しない操作DBは、アプリケーション毎の入力操作DBで解決できない場合に用いられる(詳細は後述する)。
【0049】
図9は、図4に示した入力装置画像DB302のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【0050】
入力装置画像DB302は、図9に示すように、機種毎、操作毎に、操作画像を記憶するものであり、これらは、入力操作DB301内の操作方法毎の対応する。なお、1101は、左クリック操作に対応するマウス画像を示し、操作部分である左ボタンが強調色となっている。
【0051】
図10は、生徒側端末102の画面表示例の一例を示す模式図である。
【0052】
マウス画像1201とキーボード画像1202は、それぞれ生徒が生徒側端末102で利用する型と同じ型のものが表示される。
【0053】
なお、アプリケーション起動時は(S503の時は)、1201,1202に示すように、入力装置(ここではマウス,キーボード)のデフォルト画像(操作状態が示されていない画像)が、マウスウィンドウ,キーボードウィンドウに表示される。
【0054】
なお、アプリケーション起動時は(S503の時は)、マウスウィンドウ内のマウス用テキストボックス、キーボードウィンドウ内のキーボード用テキストボックスは、空白になっている(何も表示されていない)。
【0055】
図11は、操作指示時の生徒側端末102の画面表示例の一例を示す模式図である。なお、図13では図12と異なる機種のマウスを示している。
【0056】
実際に、先生側端末101で操作指示があった際には、生徒側端末102では、1301,1302に示すように、入力装置(マウス,キーボード)の操作指示画像(操作状態が示されている画像)が、マウスウィンドウ,キーボードウィンドウに表示されることになる。
【0057】
図12は、本発明の情報処理装置におけるマウスウィンドウの一例を示す模式図である。
【0058】
マウスウィンドウは、先生側端末101で行われたマウスイベントに対応するマウス操作を生徒側端末102を操作する生徒に指示するためのものである。
【0059】
図12において、1400はマウスウィンドウであり、マウス操作指示領域1401、マウスコメント領域1402から構成される。
【0060】
マウス操作指示領域1401には、マウス画像を表示し、操作部分を色で強調表示する。また、マウスコメント領域1402では、マウス用テキストボックスを表示し、操作をコメントにより表示する。
【0061】
図13は、本発明の情報処理装置におけるキーボードウィンドウの一例(キーボードイベント表示時)を示す模式図である。
【0062】
キーボードウィンドウは、先生側端末101で行われたキーボードイベントに対応するキーボード操作を生徒側端末102を操作する生徒に指示するためのものである。
【0063】
図13において、1500はキーボードウィンドウであり、キーボード操作指示領域1501、キーボード操作コメント領域1502から構成される。
【0064】
キーボード操作指示領域1501では、先生側端末101で行われたキーボード操作に対応するキーボード操作を、1503に示すように、キーボード画像上の該当キーの色の変化等により視覚的に指示する。
【0065】
また、キーボード操作コメント領域1502では、キー操作をコメントで表示する。
【0066】
以下、図14〜図16のフローチャートを参照して、図5のS403に示した機能翻訳機能305について説明する。
【0067】
図14〜図16は、本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図5のS402に示した機能翻訳機能305に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示した生徒側端末102のCPUがHDに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。なお、図中、S601〜S609,S701〜S706,S801〜S802は各ステップを示す。
【0068】
機能翻訳機能305では、生徒側端末102のCPUは、ステップS501において、入力操作情報取得機能304から渡される操作情報903を取得する。
【0069】
次に、ステップS602において、生徒側端末102のCPUは、S601で取得した操作情報903に基づいて、先生側端末101で操作されたアプリケーションが入力操作DB301(図8)に存在するアプリケーションであるか否かを判定する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,戻る」だった場合、入力操作DB301(図8)内に入力操作DB_ブラウザが存在するか否かを判定し、前記入力操作DB_ブラウザがあった場合に存在するアプリケーションであると判断する。
【0070】
そして、ステップS602において、先生側端末101で操作されたアプリケーションが入力操作DB301(図8)に存在するアプリケーションでないと判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS603に処理を進める。
【0071】
ステップS603では、生徒側端末102のCPUは、コメントウィンドウ1801(図19)に「操作を表示できません」とコメントを表示し、本フローチャートの処理を終了する。
【0072】
一方、ステップS602において、先生側端末101で操作されたアプリケーションが入力操作DB301(図8)に存在するアプリケーションであると判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS604に処理を進める。
【0073】
ステップS604では、生徒側端末102のCPUは、S601で取得した操作情報903に基づいて、先生が操作したアプリケーションと生徒の操作しているアクティブウィンドウのアプリケーションが同じであるか否かを判定する。
【0074】
そして、ステップS604において、先生が操作したアプリケーション(例えばブラウザ)と生徒の操作しているアクティブウィンドウのアプリケーションが同じでないと判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS605に処理を進める。
【0075】
ステップS605では、生徒側端末102のCPUは、コメントウィンドウ1801(図19)に、アクティブウィンドウを先生の操作したアプリケーションと同じにするようにコメントを表示し、本フローチャートの処理を終了する。
【0076】
一方、ステップS604において、先生が操作したアプリケーションと生徒の操作しているアクティブウィンドウのアプリケーションが同じであると判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS606に処理を進める。
【0077】
次に、ステップS606では、生徒側端末102のCPUは、S601で取得した操作情報903に対応する操作(先生側端末101で先生が行った操作)を、該操作に利用された入力装置と同様(同じ種類)の入力装置で実現可能か否かを入力操作DB301(図8)を参照して判定する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,戻る」だった場合、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内に、当該生徒側端末102に備えられたマウスの型番に対応する「戻る」の欄にデータが存在するか否かを判定し、前記「戻る」の欄にデータがあった場合に実現可能と判断する。
【0078】
そして、ステップS606で、先生の操作を同様の入力装置で実現可能と判断した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS607に処理を進める。
【0079】
ステップS607では、生徒側端末102のCPUは、S601で取得した操作情報903に対応する操作に対応する入力装置画像を入力装置画像DB302(図9)から取得し、事前に表示していた入力装置画像を更新する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,選択」だった場合、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内に、当該生徒側端末102に備えられたマウスの型番(例えばAyaya2005)に対応する「選択」の欄のデータ「左サイドボタン」に対応する画像(例えば、図9の1101)を入力装置画像DB302(図9)から取得し、表示していたマウス画像を更新する。
【0080】
次に、ステップS608において、生徒側端末102のCPUは、S601で取得した操作情報903に対応する操作内容を該当入力装置用のテキストボックスに表示する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,選択」だった場合、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内に、当該生徒側端末102に備えられたマウスの型番(例えばAyaya2005)に対応する「選択」の欄のデータ「左クリック」を、図12の1402に示すように、マウス用のテキストボックスに表示する。
【0081】
次に、ステップS609において、生徒側端末102のCPUは、当該生徒側端末102において、表示指示した操作方法(操作内容)が正しく実行されたことを検知したら、入力装置画像をデフォルト画像に戻し、本フローチャートの処理を終了する。
【0082】
なお、図示しないが、生徒側端末102のCPUは、表示指示した操作方法(操作内容)が正しく実行されなかったことを検知すると、その旨を操作者に通知する(表示する、警告音等を発する等)ものとし、さらに、その旨(表示指示した操作方法(操作内容)が正しく実行されなかった旨)先生側端末101に通知する。なお、先生側端末101では、上記表示指示した操作方法(操作内容)が正しく実行されなかった旨の情報を受け取ると、その情報を送信元の生徒側端末名とともに表示する。
【0083】
これにより、先生は誤った操作を行っている生徒を容易に把握して、指導することができるようになる。
【0084】
また、ステップS606で、S601で取得した操作情報903に対応する操作(先生側端末101で先生が行った操作)を、該操作に利用された入力装置と同様(同じ種類)の入力装置で実現可能でないと判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、図15のステップS701に処理を進める。
【0085】
ステップS701では、生徒側端末102のCPUは、当該生徒側端末102に(まだ処理対象となっていない)他の入力装置が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合には、該他の入力装置の処理対象とし、ステップS702に処理を進める。
【0086】
ステップS702では、生徒側端末102のCPUは、上記処理対処の他の入力装置の情報(型番901)を入力操作DB301(図8)から取得する。
【0087】
次に、ステップS703において、生徒側端末102のCPUは、処理対処の入力装置により、S601で取得した操作情報903に対応する操作を実現可能か否かを判定することにより、代わり操作(代替操作)があるか否かを判定する。
【0088】
例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,スクロール↑」で、処理対象の入力装置がキーボード(例えばK−001)である場合、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内に、当該生徒側端末102に備えられたキーボードの型番(K−001)に対応する「スクロール↑」の欄にデータが存在していた場合、該キーボードは、受信した操作情報903に対応する操作を実現可能であると判断し、代わり操作(代替操作)があると判断する。
【0089】
そして、ステップS703において、代わり操作(代替操作)がないと判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS701に処理を戻す。
【0090】
一方、ステップS703において、代わり操作(代替操作)があると判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、ステップS704に処理を進める。
【0091】
ステップS704では、生徒側端末102のCPUは、S702で代わり操作があると判定された他の入力装置の操作に対応する入力装置画像を入力装置画像DB302(図9)から取得し、ステップS705において、当該他の入力装置画像を更新する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,スクロール↑」で他の入力装置がキーボード(K−001)だった場合、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内の「型番K−001」に対応する「スクロール↑」の欄のデータ「↑」に対応する画像(例えば、図17の1601)を入力装置画像DB302(図9)から取得し、表示していたキーボード画像を更新する。
【0092】
次に、ステップS705において、生徒側端末102のCPUは、S702で代わり操作があると判定された他の入力装置用のテキストボックスに当該代わり操作内容を表示する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,スクロール↑」で他の入力装置がキーボード(K−001)だった場合、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内の型番K−001に対応する「スクロール↑」の欄のデータ「↑」を、図18の1601に示すように、キーボード用のテキストボックスに表示する。
【0093】
そして、ステップS706の処理を終了すると、生徒側端末102のCPUは、図14のステップS608に処理を進める。
【0094】
また、ステップS701において、当該生徒側端末102に(まだ処理対象となっていない)他の入力装置が存在しないと判定した場合には、生徒側端末102のCPUは、図16のステップS801に処理を進める。
【0095】
ステップS801では、生徒側端末102のCPUは、S601で取得した操作情報903に対応する操作(先生側端末101で先生が行った操作)に対応するアプリケーションの操作方法を入力操作DB301(図8)から取得する。例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,戻る」だった場合、入力操作DB301(図8)内の操作DB_ブラウザ内の「戻る」に対応する情報(例えば、図8の1001)を取得する。
【0096】
次に、ステップS802において、生徒側端末102のCPUは、S801で取得した情報内の「コメントウィンドウテキスト」欄の情報をコメントウィドウに表示し、上記S801で取得した情報内の「ポインタの位置」欄の情報に基づいて擬似ポインタを表示し、図14のステップS608に処理を戻す。
【0097】
例えば、受信した操作情報903が「ブラウザ,マウス,戻る」で他の入力装置がキーボード(K−004)だった場合、即ち、先生側端末101で図18に示すようなマウスのリールを上に回す処理が行われ、生徒側端末102にリール付きマウスがなく、且つ、キーボードの型番が「K−004」であった場合について説明する。
【0098】
この場合、生徒側端末102では、入力操作DB301(図8)内の入力操作DB_ブラウザ内の型番K−004に対応する「戻る」の欄にデータがないため、操作DB_ブラウザ内の「戻る」に対応する情報1001を取得する。そして、該取得した情報1001内のコメントウィンウテキスト欄内のテキスト情報「ブラウザの戻るボタンを押して下さい」を、コメントウィンドウに表示する(図19の1801)。さらに、情報1001内のポインタの位置欄内のポインタ位置に、擬似ポインタを表示する(図20,図21の1901)。
【0099】
なお、図示しないが、生徒側端末102のCPUは、「ポインタの位置」欄にデータがない場合、擬似ポインタによるカーソルの誘導でも解決できないと判断し、コメントウィンドウのみ表示するように制御する。
【0100】
また、生徒側端末102のCPUは、生徒側端末102で擬似カーソルの指定位置にマウスカーソルが達した時に、マウス操作を伴う場合は、行うべきマウス操作をマウスウィンドウで指示するように制御する(図20の1902)。
【0101】
以下、図17〜図20を用いて、図15のS701〜S706,図16のS801〜S802の処理について具体的に示す。
【0102】
図17は、先生側端末101で行われた操作の一例を示す模式図である。
【0103】
先生がリール式マウスを使用しており、リールを上方向に回した場合(図17)で、生徒の使用するマウスがリール式ではなく、対応する操作がない場合、図18の1601に示すように、キーボードウィンドウの「↑」(UPキー)を押す様に指示する。なお、キー操作コメントウィンドウでは、キー操作をコメントで表示する(例えば、「>↑」)。
【0104】
図18は、本発明の情報処理装置における代わり操作(代替操作)の表示の一例を示す模式図である。
【0105】
図18に示すように、キーボードウィンドウにおけるキー操作指示ウィンドウでは、操作すべきキーをキーボード画像上の該当キーを囲む枠1601等により視覚的に指示する。
【0106】
また、先生側のマウス操作で、生徒側のマウスやキーボード操作に対応できない場合で、擬似ポインタよるマウスカーソルの誘導を行うことにより解決できると判断した場合は、コメントウィンドウ(図19の1801)と、擬似ポインタ(図20,図21の1901)を表示する。
【0107】
擬似ポインタによるカーソルの誘導でも解決できないと判断した場合は、コメントウィンドウのみ表示し、その旨を表示する。
【0108】
また、生徒のカーソルの移動後、指定位置にカーソルが達した時にマウス操作を伴う場合は、行うべきマウス操作をマウスウィンドウ1902で指示する。
【0109】
図19は、コメントウィンドウによる操作指示の一例を示す模式図である。
【0110】
図20,図21は、擬似ポインタによるカーソル誘導の表示の一例を示す模式図である。なお、図21は図20の擬似ポインタ部分の拡大図を表す。
【0111】
以上示したように、本実施形態によれば、パーソナルコンピュータの操作を指導する際に、指導側の操作(例えばマウス操作)をディスプレイに表示するが、その際に、指導を受ける側のマウスの種類,形状が特殊な場合、パーソナルコンピュータがその入力装置(マウス)の特殊な種類,形状に合った入力装置操作(マウス操作)のリード用のマウス形状をデータベースから検索し、ディスプレイに提示することで、先生側と生徒側の使用する入力装置の種類,形状(マウスの形状)が異なることに起因する、生徒(操作の指導を受ける)側の混乱を排除し、操作間違いを低減させることができる。
【0112】
また、入力装置(例えばマウス)Aが有する機能Aを、その機能を持たない入力装置(マウス)Bを利用する利用者に操作させたい場合に、パーソナルコンピュータが機能Aを入力装置(マウス)Bで実現するための方法をデータベースから検索し、ディスプレイに提示する。
【0113】
従って、遠隔地でのパーソナルコンピュータ操作の指導などを、ディスプレイを介して分かりやすく説明する際に、操作を指導する側と、操作を指導される側との間のマウスのもつ機能の違いを自動的になくして指導することができる。
【0114】
なお、本発明は、パーソナルコンピュータ教室における先生と生徒のやりとり以外にも、サービス業務における情報処理装置購入者とヘルプセンターのオペレーターのやりとりなど遠隔ヘルプサービス業務でも利用できる。
【0115】
また、本発明は、先生側端末101に、入力装置情報取得機能303と、入力操作情報取得機能304と、機能翻訳機能305と、DB情報取得機能306と、操作支持機能309とを、持たせることによって、スタンドアロンでも利用できる。
【0116】
これによって、先生側の端末101からスクリーン等に生徒側端末102の入力装置の操作を表示させ、生徒に見えるように分かりやすく操作を指示することが可能になる。
【0117】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、パーソナルコンピュータ間での操作について説明したが、パーソナルコンピュータ以外の情報処理装置間での操作についても本発明を適用可能である。複数で通信可能な情報処理装置であれば、どのような情報処理装置でも適用可能である。
【0118】
例えば、携帯電話における通信での携帯電話操作である。
【0119】
携帯電話における異機種間での操作指示方法として、操作を伝えたい側の携帯電話2101(図21)で操作された操作情報を、操作を受けたい側の携帯電話2102(図21)に送信する。そして、この操作情報を、携帯電話2102において受信し、該受信した操作情報を携帯電話の機種に応じて翻訳し、該翻訳された操作に基づいて、携帯電話2102のボタンを光らせて、ユーザに操作を指示するように構成してもよい。
【0120】
図22は、本発明の第2実施形態を示す携帯電話間での操作通信の一例を示す模式図である。
【0121】
さらに、複数の複写機間での操作についても本発明を適用可能である。
【0122】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0123】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0124】
以下、図23に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0125】
図23は、本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0126】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0127】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0128】
本実施形態における図3,図5,図14〜図16に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0129】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0130】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0131】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0132】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0133】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0134】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0135】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0136】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の一実施形態を示す情報処理システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示した先生側端末101と生徒側端末102のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 フローチャートである。
【図4】図1に示した生徒側端末102のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の情報処理装置で使用される入力装置型番901,機種情報902,操作情報903のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【図8A】図4に示した入力操作DB301のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【図8B】図4に示した入力操作DB301のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【図9】図4に示した入力装置画像DB302のデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
【図10】生徒側端末102の画面表示例の一例を示す模式図である。
【図11】操作指示時の生徒側端末102の画面表示例の一例を示す模式図である。
【図12】本発明の情報処理装置におけるマウスウィンドウの一例を示す模式図である。
【図13】本発明の情報処理装置におけるキーボードウィンドウの一例(キーボードイベント表示時)を示す模式図である。
【図14】本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】先生側端末101で行われた操作の一例を示す模式図である。
【図18】本発明の情報処理装置における代わり操作(代替操作)の表示の一例を示す模式図である。
【図19】コメントウィンドウによる操作指示の一例を示す模式図である。
【図20】擬似ポインタによるカーソル誘導の表示の一例を示す模式図である。
【図21】擬似ポインタによるカーソル誘導の表示の一例を示す模式図である。
【図22】本発明の第2実施形態を示す携帯電話間での操作通信の一例を示す模式図である。
【図23】本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0138】
101 先生側端末
102 生徒側端末
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 ハードディスク(HD)
205 ディスプレイ
207 キーボード
208 通信制御部
303 入力装置情報取得機能
304 入力操作情報取得機能
305 機能翻訳機能
306 DB情報取得機能
307 アクティブウィンドウ状態取得機能
308 入力装置情報比較機能
309 操作指示機能

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とが通信可能な情報処理システムにおいて、
前記第1の情報処理装置は、
操作者が操作に使用する第1の操作手段と、
前記第1の操作手段によりなされた操作に対応する操作情報を前記第2の情報処理装置に送信する送信手段を有するものであり、
前記第2の情報処理装置は、
操作者が操作に使用する第2の操作手段と、
前記第1の情報処理装置から送信される、該第1の情報処理装置で行なわれた操作に対応する操作情報を取得する取得手段と、
前記取得手段に取得される操作情報を前記第2の操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示手段とを有する、ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
操作者が操作に使用する操作手段と、
前記操作手段によりなされた操作に対応する操作情報を前記操作手段と異なる操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
操作者が操作に使用する操作手段と、
他の情報処理装置から、該他の情報処理装置で行なわれた操作に対応する操作情報を、取得する取得手段と、
前記取得手段に取得される操作情報を前記操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
アプリケーション毎に、該アプリケーションの機能と、その機能に対応する操作手段の機種毎の操作方法を記憶する記憶手段を有し、
前記操作情報は、操作に使用された操作手段の種別情報,操作対象となったアプリケーションの情報,操作された機能の情報を含むものであり、
前記操作方法指示手段は、前記操作手段の機種情報を取得し、該取得した操作手段の機種情報と前記記憶手段に記憶される情報とを用いて、前記操作情報を前記操作手段における操作方法に翻訳する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
1又は複数の種別の操作手段を有し、
前記操作方法指示手段は、前記操作情報内に含まれる前記操作に使用された操作手段の種別情報と同一種別の操作手段を優先して、前記操作情報を前記いずれかの操作手段における操作方法に翻訳する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
1又は複数の種別の操作手段を有し、
前記操作方法指示手段は、前記操作情報を同一種別でないいずれかの操作手段における操作方法に翻訳する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記操作方法指示手段は、前記記憶手段に前記操作情報で指定されたアプリケーションの機能に対応する操作方法が記憶された前記同一種別の操作手段を備えていない場合、前記操作情報を前記同一種別でない前記いずれかの操作手段における操作方法に翻訳する、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記記憶手段は、アプリケーション毎に、操作手段の機種に依存しない操作方法も記憶するものであり、
前記操作方法指示手段は、前記記憶手段に前記操作情報で指定されたアプリケーションの機能に対応する操作方法が記憶された操作手段を備えていない場合、前記操作情報を、操作手段の機種に依存しない操作方法に翻訳する、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶手段は、前記操作方法毎に対応する画像情報も記憶するものであり、
前記操作方法指示手段は、前記翻訳した操作方法に対応する画像情報を表示する、ことを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶手段は、前記操作方法毎に対応する文字情報も記憶するものであり、
前記操作方法指示手段は、前記翻訳した操作方法に対応する文字情報を表示する、ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記操作手段の機種に依存しない操作方法は、カーソル位置と、該カーソル位置にて行う操作を示す文字情報を含むものであり、
前記操作方法指示手段は、前記操作手段の機種に依存しない操作方法を表示する際には、前記カーソル位置に擬似カーソルを表示し、前記カーソル位置にて行う操作を示す文字情報を表示する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記操作方法指示手段は、前記操作情報で指定されたアプリケーションが、現在操作対象となっているか判断し、操作対象となっていない場合には、前記アプリケーションを現在操作対象とさせる操作方法を表示手段に表示する、ことを特徴とする請求項4乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記操作方法指示手段は、前記表示した操作方法に対応する操作が正しくなされたことを検知すると、該表示を初期状態に戻すことを特徴とする請求項2乃至12のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記操作方法指示手段は、前記表示した操作方法に対応する操作が正しくなされなかったことを検知すると、その旨を操作者に通知する、ことを特徴とする請求項2乃至13のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記操作方法指示手段は、前記表示した操作方法に対応する操作が正しくなされなかったことを検知すると、その旨を前記他の情報処理装置に通知する、ことを特徴とする請求項2乃至14のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項16】
操作者が操作に使用する第1の操作手段を有する第1の情報処理装置と、操作者が操作に使用する第2の操作手段を有する第2の情報処理装置とが通信な情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の情報処理装置は、
前記第1の操作手段によりなされた操作に対応する操作情報を前記第2の情報処理装置に送信する送信ステップを実行するものであり、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から該第1の情報処理装置で行なわれた操作に対応する操作情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得される操作情報を前記第2の操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示ステップとを実行する、ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項17】
操作者が操作に使用する操作手段を有する情報処理装置の制御方法であって、
操作手段によりなされた操作に対応する操作情報を異なる操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示ステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項18】
操作者が操作に使用する操作手段を有する情報処理装置の制御方法であって、
他の情報処理装置から該他の情報処理装置で行なわれた操作に対応する操作情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得される操作情報を前記操作手段における操作方法に翻訳し、該翻訳した操作情報に基づいて操作方法を表示する操作方法指示ステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項19】
請求項1に記載された情報処理システムとしてコンピュータを機能させるための、又は、請求項2乃至15いずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項1に記載された情報処理システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、又は、請求項2乃至15いずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−165642(P2008−165642A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−356650(P2006−356650)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】