説明

情報処理装置、プログラム及び情報処理方法

【課題】図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することを可能とする。
【解決手段】図形データからパラメータを選択する選択部と、前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、前記表示制御部は、前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データが持っている属性を表示に反映させる技術として様々な技術が開示されている。例えば、データが持っている属性を表示属性にマッピングする関数の表現力を豊かにするとともに、その表現力に対応する関数のパラメータをユーザが自由にかつ直感的に変更する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このような技術によれば、データが持っている属性を表示属性に変換するマッピング関数のパラメータを変更でき、その結果を表示に反映することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−155559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図形データからは相関関係を有する複数のパラメータが抽出される場合がある。例えば、図形データから円周角と接弦角とが抽出される場合、円周角の大きさと接弦角の大きさは常に等しいという相関関係が成立するが、このような相関関係が成立している場合であっても、ユーザは表示された図形データからこのような相関関係を直感的に把握することができない。
【0005】
したがって、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することを可能とする手法が提供されることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、図形データからパラメータを選択する選択部と、前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、前記表示制御部は、前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、情報処理装置が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、コンピュータを、図形データからパラメータを選択する選択部と、前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、前記表示制御部は、前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0008】
また、本開示によれば、図形データからパラメータを選択することと、前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御することと、前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出することと、前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本開示によれば、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の実施形態に係る情報処理装置の概要を説明するための図である。
【図2】情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】情報処理装置の機能構成を示す図である。
【図4】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図5】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図6】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図7】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図8】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図9】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図10】情報処理装置が有する機能の例を説明するための図である。
【図11】情報処理装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
また、以下の順序で説明を行う。
1.実施形態
1−1.情報処理装置の概要
1−2.情報処理装置の構成例
1−3.情報処理装置の動作の流れ
2.まとめ
【0013】
<1.実施形態>
[1−1.情報処理装置の概要]
まず、本開示の実施形態に係る情報処理装置について説明する。図1は、本開示の実施形態に係る情報処理装置の概要を説明するための図である。図1に示すように、本開示の実施形態に係る情報処理装置100は、表示装置140に線分を表示させることができる。図1には、表示装置140に表示される線分の例として、線分A及び線分Bが示されているが、表示装置140に表示される線分の本数は特に限定されない。また、線分以外の図形(例えば、円など)が表示されてもよい。
【0014】
また、情報処理装置100は、入力装置150により移動操作の入力を受け付けた場合には、その移動操作に応じて線分を移動させることができる。例えば、図1に示すように、線分を移動させるためのコントロールポイントCPが線分の両端に表示されている場合には、このコントロールポイントCPを移動させる操作が移動操作として入力され得る。また、このように入力された移動操作に基づいて、コントロールポイントCPを端とする線分を移動させることができる。
【0015】
本開示の実施形態では、入力装置150としてタッチパネルを使用する場合を想定する。この場合、ユーザが操作体(指、タッチペンなど)により移動対象を移動元から移動先までドラッグすることにより移動操作が供される。しかしながら、入力装置150は、タッチパネルに限定されない。例えば、入力装置150としては、マウス、キーボード、ジェスチャ認識による入力インタフェースなどを使用することもできる。
【0016】
本開示の実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、スマートフォン、PC(Personal Computer)などの任意の種類の装置であってよい。また、本開示の実施形態に係る情報処理装置100は、上述した装置に搭載される情報処理モジュールであってもよい。
【0017】
[1−2.情報処理装置の構成例]
続いて、情報処理装置100の構成例について説明する。図2は、情報処理装置100のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、情報処理装置100は、例えば、CPU110、RAM120、不揮発性メモリ130、表示装置140、入力装置150を備える。
【0018】
不揮発性メモリ130は、情報処理装置100の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等により構成される。不揮発性メモリ130は、CPU110により実行されるプログラムやその実行において使用される各種データを格納する。
【0019】
RAM120は、CPU110により実行されるプログラムや、その実行において使用されるパラメータ等を記憶する。
【0020】
CPU110は、演算処理装置および制御装置として機能し、不揮発性メモリ130、RAM120に記録された各種プログラムにしたがって、情報処理装置100内の動作全般またはその一部を制御する。CPU110は、情報処理装置100の制御部の一例として構成される。
【0021】
表示装置140は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ装置等、情報をユーザに対して視覚的に通知することが可能な装置により構成される。表示装置140は、例えば、情報処理装置100により行われた各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置140は、情報処理装置100により行われた各種処理により得られた結果を、テキストまたはイメージで表示する。
【0022】
入力装置150は、ユーザから取得した操作をCPU110に信号として出力する。情報処理装置100のユーザは、入力装置150を操作することにより、情報処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。入力装置150は、例えば、タッチパネルにより構成されるが、入力装置150の種類は特に限定されない。例えば、入力装置150は、マウス、キーボード、ジェスチャ認識による入力インタフェースなどといった装置により構成されてもよい。
【0023】
図3は、情報処理装置100の機能構成を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、制御部160を含み、制御部160は、取得部161、表示制御部162、選択部163、変更部164及び抽出部165を備える。図3に示すように、不揮発性メモリ130、入力装置150及び表示装置140は、情報処理装置100により備えられてもよいが、情報処理装置100の外部に備えられてもよい。
【0024】
取得部161は、図形データを取得する。図形データは、典型的には1または複数の線分により構成されるが、線分に加えて曲線により構成されてもよい。あるいは線分の代わりに、曲線により構成されてもよい。曲線は、例えば、円や楕円、これらの一部であってもよい。図形データは、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。
【0025】
情報処理装置100は、取得部161により取得された図形データに基づいて、様々な機能を提供することができる。以下において、情報処理装置100が有する機能の例を説明する。図4〜図10は、情報処理装置100が有する機能の例を説明するための図である。
【0026】
図4は、情報処理装置100の基本的な動作(線分の長さに基づいた基本動作)を示している。図4に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図4に示したように、例えば、図形データとして線分を含んだ画面141aが表示される。ユーザが図形データの一部又は全部として線分を指定するための指定操作(例えば、線分をなぞる操作)を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、指定操作に基づいて指定される線分に対するオブジェクトObjの表示をオンにするか否かを選択するための選択画面を表示するよう制御する。図4には、選択画面の例が画面141bとして示されている。
【0027】
ユーザが線分に対するオブジェクトObjの表示をオンにする操作を入力装置150に対して行うと、表示装置140によりオブジェクトObjが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、線分の長さに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように制御される。図4には、6つのオブジェクトが線分上に移動している過程の画面の例が画面141c、移動完了時に表示される画面の例が画面141dとして示されている。オブジェクトObjが表示される位置は、線分上でなくてもよく、線分の付近などといった線分に対応する位置であればよい。
【0028】
ここで、ユーザが線分を伸ばすための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて線分を伸ばすように制御する。図4には、伸ばされた線分が表示されている画面の例が画面141eとして示されている。続いて、例えば、ユーザが線分を伸ばすための操作を完了させると、伸ばした後の線分の長さに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように表示制御部162により制御される。図4には、3つのオブジェクトが線分上に移動している過程の画面の例が画面141fとして示されている。
【0029】
その後、ユーザが線分を縮めるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて線分を縮めるように制御する。図4には、縮められた線分が表示されている画面の例が画面141gとして示されている。続いて、例えば、ユーザが線分を縮めるための操作を完了させると、縮めた後の線分の長さに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように制御される。図4には、3つのオブジェクトが線分上から出て行く過程の画面の例が画面141hとして示されている。
【0030】
図4に示した例のように、情報処理装置100によれば、図形データから抽出されるパラメータの大きさ(例えば、線分の長さ)に応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。したがって、パラメータの大きさを直感的に把握することができる。
【0031】
図5の上欄は、図形データに含まれる2つの線分が長さ比1:2という相関関係を有する場合の動作を示している。図5の上欄に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図5の上欄に示したように、例えば、図形データとして2つの線分を含んだ画面142aが表示される。
【0032】
また、表示装置140によりオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、線分の長さに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。図5の上欄には、3つのオブジェクトが1つ目の線分上に存在し、6つのオブジェクトが2つ目の線分上に存在する画面の例が画面141aとして示されている。オブジェクトが表示される位置は、線分上でなくてもよく、線分の付近などといった線分に対応する位置であればよい。
【0033】
ここで、ユーザが1つ目の線分を伸ばすための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて1つ目の線分を伸ばすように制御する。図5の上欄には、伸ばされた1つ目の線分が表示されている画面の例が画面141bとして示されている。このとき、選択部163は、図形データからパラメータを選択する。図5の上欄に示した例では、変更部164が、その移動操作に基づいて、図形データの一部又は全部の位置を変更し、選択部163が、変更部164による位置の変更に伴って変化するパラメータとして、伸ばされた1つ目の線分を選択する。
【0034】
抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する。例えば、パラメータ同士の相関関係(図5の上欄に示した例では、1つ目の線分と2つ目の線分との長さの比が1:2であるという関係)は、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。表示制御部162は、2つ目の線分の長さを1つ目の線分の長さの2倍になるように制御する。図5の上欄には、伸ばされた2つの線分が表示されている画面の例が画面142bとして示されている。
【0035】
続いて、例えば、ユーザが1つ目の線分を伸ばすための操作を完了させると、伸ばした後の1つ目の線分の長さに応じた量のオブジェクトが1つ目の線分上に表示されるように表示制御部162により制御される。また、相関関係に基づいた量のオブジェクトが2つ目の線分上に表示されるように表示制御部162により制御される。図5の上欄には、2つのオブジェクトが1つ目の線分上に、4つのオブジェクトが2つ目の線分上に移動している過程の画面の例が画面142cとして示されている。また、移動完了時の画面の例が画面142dとして示されている。
【0036】
図5の下欄は、図形データに含まれる2つの線分が長さの和一定という相関関係を有する場合の動作を示している。図5の下欄に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図5の下欄に示したように、例えば、図形データとして2つの線分を含んだ画面142eが表示される。
【0037】
また、表示装置140によりオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、線分の長さに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。図5の下欄には、3つのオブジェクトが線分A上に存在し、6つのオブジェクトが線分B上に存在する画面の例が画面141eとして示されている。オブジェクトが表示される位置は、線分上でなくてもよく、線分の付近などといった線分に対応する位置であればよい。
【0038】
ここで、ユーザが線分Aを伸ばすための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて線分Aを伸ばすように制御する。図5の下欄には、伸ばされた線分が表示されている画面の例が画面141fとして示されている。このとき、選択部163は、図形データからパラメータを選択する。図5の下欄に示した例では、伸ばされた線分Aをパラメータとして選択する。
【0039】
抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する。例えば、パラメータ同士の相関関係(図5の下欄に示した例では、線分Aと線分Bとの長さの和が一定であるという関係)は、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。表示制御部162は、線分Bの長さを固定値から線分Aの長さを減算した長さになるように制御する。図5の下欄には、長さが変更された線分A及び線分Bが表示されている画面の例が画面142fとして示されている。
【0040】
続いて、例えば、ユーザが線分を伸ばすための操作を完了させると、伸ばした後の線分Aの長さに応じた量のオブジェクトが線分A上に表示されるように表示制御部162により制御される。また、相関関係に基づいた量のオブジェクトが線分B上に表示されるように表示制御部162により制御される。図5の下欄には、3つのオブジェクトが線分A上から線分B上に移動している過程の画面の例が画面142gとして示されている。また、移動完了時の画面の例が画面142hとして示されている。
【0041】
以上説明したように、図5の上欄に示した例では、選択部163により選択されたパラメータの大きさと抽出部165により抽出されたパラメータの大きさとが比例する関係を示している。また、図5の下欄に示した例では、選択部163により選択されたパラメータの大きさと抽出部165により抽出されたパラメータの大きさとの和が一定である関係を示している。図5に示した例のように、情報処理装置100によれば、図形データから抽出される複数のパラメータ(例えば、線分の長さ)間の相関関係に基づいてオブジェクトが表示されるように制御される。したがって、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することができる。
【0042】
図6は、情報処理装置100の基本的な動作(角度に基づいた基本動作)を示している。図6に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図6に示したように、例えば、図形データとして三角形を含んだ画面143aが表示される。ユーザが図形データの一部又は全部として線分を指定するための指定操作(例えば、角をなぞる操作)を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、指定操作に基づいて指定される角に対するオブジェクトObjの表示をオンにするか否かを選択するための選択画面を表示するよう制御する。図6には、選択画面の例が画面143bとして示されている。
【0043】
ユーザが角に対するオブジェクトObjの表示をオンにする操作を入力装置150に対して行うと、表示装置140によりオブジェクトObjが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、角の大きさに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように制御される。図6の上欄には、5つのオブジェクトが角上に移動している過程の画面の例が画面143c、移動完了時に表示される画面の例が画面143dとして示されている。オブジェクトObjが表示される位置は、角上でなくてもよく、角の付近などといった角に対応する位置であればよい。
【0044】
ここで、ユーザが角を拡げるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて角を拡げるように制御する。図6の下欄には、拡げられた角が表示されている画面の例が画面143eとして示されている。続いて、例えば、ユーザが角を拡げるための操作を完了させると、拡げた後の角の大きさに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように表示制御部162により制御される。図6の下欄には、2つのオブジェクトが角上に移動している過程の画面の例が画面143fとして示されている。
【0045】
その後、ユーザが角を狭めるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて角を狭めるように制御する。図6の下欄には、狭められた角が表示されている画面の例が画面143gとして示されている。続いて、例えば、ユーザが角を狭めるための操作を完了させると、狭めた後の角の大きさに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように制御される。図6の下欄には、2つのオブジェクトが角から出て行く過程の画面の例が画面143hとして示されている。
【0046】
図6に示した例のように、情報処理装置100によれば、図形データから抽出されるパラメータの大きさ(例えば、角の大きさ)に応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。したがって、パラメータの大きさを直感的に把握することができる。
【0047】
図7の上欄は、図形データに含まれる2つの角が大きさの比1:1という相関関係を有する場合の動作を示している。図7の上欄に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図7の上欄に示したように、例えば、図形データとして2つの線分を含んだ画面144aが表示される。
【0048】
また、表示装置140によりオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、角度の大きさに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。図7の上欄には、5つのオブジェクトが2つの角上に存在する画面の例が画面144aとして示されている。オブジェクトが表示される位置は、角上でなくてもよく、角の付近などといった角に対応する位置であればよい。
【0049】
ここで、ユーザが1つ目の角を拡げるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて1つ目の角を拡げるように制御する。図7の上欄には、拡げられた1つ目の角が表示されている画面の例が画面144bとして示されている。このとき、選択部163は、図形データからパラメータを選択する。図7の上欄に示した例では、変更部164が、その移動操作に基づいて、図形データの一部又は全部の位置を変更し、選択部163が、変更部164による位置の変更に伴って変化するパラメータとして、拡げられた1つ目の角を選択する。
【0050】
抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する。例えば、パラメータ同士の相関関係(図7の上欄に示した例では、1つ目の角と2つ目の角との大きさの比が1:1であるという関係)は、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。表示制御部162は、2つ目の角の大きさを1つ目の角の大きさの2倍になるように制御する。図7の上欄には、拡げられた2つの角が表示されている画面の例が画面144bとして示されている。
【0051】
続いて、例えば、ユーザが1つ目の線分を伸ばすための操作を完了させると、拡げた後の1つ目の角の大きさに応じた量のオブジェクトが1つ目の角上に表示されるように表示制御部162により制御される。また、相関関係に基づいた量のオブジェクトが2つ目の角上に表示されるように表示制御部162により制御される。図7の上欄には、2つのオブジェクトが1つ目の角上に、2つのオブジェクトが2つ目の角上に移動している過程の画面の例が画面144cとして示されている。また、移動完了時の画面の例が画面144dとして示されている。
【0052】
図7の下欄は、図形データに含まれる2つの角が大きさの和一定という相関関係を有する場合の動作を示している。図7の下欄に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図7の下欄に示したように、例えば、図形データとして2つの角を含んだ画面144eが表示される。
【0053】
また、表示装置140によりオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、角の大きさに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。図7の下欄には、2つのオブジェクトが線分A上に存在し、3つのオブジェクトが線分B上に存在する画面の例が画面144eとして示されている。オブジェクトが表示される位置は、角上でなくてもよく、角の付近などといった角に対応する位置であればよい。
【0054】
ここで、ユーザが角Bを拡げるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて角Bを拡げるように制御する。図7の下欄には、拡げられた角が表示されている画面の例が画面144fとして示されている。このとき、選択部163は、図形データからパラメータを選択する。図7の下欄に示した例では、拡げられた角Bをパラメータとして選択する。
【0055】
抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する。例えば、パラメータ同士の相関関係(図7の下欄に示した例では、角Aと角Bとの大きさの和が一定であるという関係)は、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。表示制御部162は、角Aの大きさを固定値から角Bの大きさを減算した大きさになるように制御する。図7の下欄には、大きさが変更された角A及び角Bが表示されている画面の例が画面144fとして示されている。
【0056】
続いて、例えば、ユーザが角Bを伸ばすための操作を完了させると、拡げた後の角Bの大きさに応じた量のオブジェクトが角B上に表示されるように表示制御部162により制御される。また、相関関係に基づいた量のオブジェクトが線分A上に表示されるように表示制御部162により制御される。図7の下欄には、1つのオブジェクトが角B上から角B上に移動している過程の画面の例が画面144gとして示されている。また、移動完了時の画面の例が画面144hとして示されている。
【0057】
以上説明したように、図7の上欄に示した例では、選択部163により選択されたパラメータの大きさと抽出部165により抽出されたパラメータの大きさとが比例する関係(特に1:1の関係)を示している。また、図7の下欄に示した例では、選択部163により選択されたパラメータの大きさと抽出部165により抽出されたパラメータの大きさとの和が一定である関係を示している。図7に示した例のように、情報処理装置100によれば、図形データから抽出される複数のパラメータ(例えば、角の大きさ)間の相関関係に基づいてオブジェクトが表示されるように制御される。したがって、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することができる。
【0058】
図8は、情報処理装置100の基本的な動作(領域の大きさに基づいた基本動作)を示している。図8に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図8に示したように、例えば、図形データとして円及び線分を含んだ画面145aが表示される。ユーザが図形データの一部又は全部として領域を指定するための指定操作(例えば、領域の輪郭をなぞる操作)を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、指定操作に基づいて指定される領域に対するオブジェクトObjの表示をオンにするか否かを選択するための選択画面を表示するよう制御する。図8には、選択画面の例が画面145bとして示されている。
【0059】
ユーザが領域に対するオブジェクトObjの表示をオンにする操作を入力装置150に対して行うと、表示装置140によりオブジェクトObjが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、領域の大きさに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように制御される。図8には、9つのオブジェクトが領域上に移動している過程の画面の例が画面145c、移動完了時に表示される画面の例が画面145dとして示されている。オブジェクトObjが表示される位置は、領域上でなくてもよく、領域の付近などといった線分に対応する位置であればよい。
【0060】
ここで、ユーザが領域を拡げるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて領域を拡げるように制御する。図8には、拡げた領域が表示されている画面の例が画面145eとして示されている。続いて、例えば、ユーザが領域を拡げるための操作を完了させると、拡げた後の領域の大きさに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように表示制御部162により制御される。図8には、4つのオブジェクトが領域上に移動している過程の画面の例が画面145fとして示されている。
【0061】
その後、ユーザが領域を拡げるための操作を入力装置150に対して行うと、表示制御部162は、その操作に基づいて領域を狭めるように制御する。図8には、狭められた領域が表示されている画面の例が画面145gとして示されている。続いて、例えば、ユーザが領域を狭めるための操作を完了させると、狭めた後の領域の大きさに応じた量のオブジェクトObjが表示されるように制御される。図8には、4つのオブジェクトが領域上から出て行く過程の画面の例が画面145hとして示されている。
【0062】
図8に示した例のように、情報処理装置100によれば、図形データから抽出されるパラメータの大きさ(例えば、領域の大きさ)に応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。したがって、パラメータの大きさを直感的に把握することができる。
【0063】
図9は、図形データに含まれる3つの線分が直角三角形を構成するという相関関係を有する場合の動作を示している。図9に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図9に示したように、例えば、図形データとして直角三角形を構成する3つの線分を含んだ画面146aが表示される。
【0064】
また、表示装置140によりオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、領域の大きさに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。図9には、10個のオブジェクトが領域(線分Bを一辺とする正方形)上に存在し、12個のオブジェクトが領域(線分Cを一辺とする正方形)上に存在する画面の例が画面141aとして示されている。オブジェクトが表示される位置は、線分上でなくてもよく、線分の付近などといった線分に対応する位置であればよい。
【0065】
ここで、ユーザが所定の操作(例えば、任意の領域をタップする操作)を入力装置150に対して行うと(あるいは所定の時間が経過すると)、選択部163は、図形データからパラメータを選択する。図9に示した例では、オブジェクトが存在する領域(線分Bを一辺とする正方形及び線分Cを一辺とする正方形)をパラメータとして選択する。
【0066】
抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する。例えば、パラメータ同士の相関関係(図9に示した例では、線分Aを一辺とする正方形の面積と線分Bを一辺とする正方形の面積及び線分Cを一辺とする正方形の面積の合計とが等しいという関係)は、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。
【0067】
続いて、相関関係に基づいた量のオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。図9には、線分Bを一辺とする正方形及び線分Cを一辺とする正方形に存在する全てのオブジェクトが線分Aを一辺とする正方形に移動している過程の画面の例が画面146bとして示されている。また、移動完了時の画面の例が画面146cとして示されている。
【0068】
以上説明したように、図9に示した例では、選択部163により選択されたパラメータの大きさと抽出部165により抽出されたパラメータの大きさとが等しいという関係を示している。したがって、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することができる。図9に示した例では、特に、三平方の定理が具体的な現象により理解され得る。
【0069】
図10は、図9に示した例と同様に、図形データに含まれる3つの線分が直角三角形を構成するという相関関係を有する場合の動作を示している。しかし、図10に示した例では、水などといった整数値をとらないオブジェクトを使用する場合にも適用できる。図10に示すように、取得部161により取得された図形データは、表示装置140により表示されるように表示制御部162により制御される。図10に示したように、例えば、図形データとして直角三角形を構成する3つの線分を含んだ画面147aが表示される。
【0070】
また、表示装置140によりオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。このとき、例えば、領域の大きさに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。図10には、同量のオブジェクトが領域(線分Aを一辺とする正方形)と領域(線分Cを一辺とする正方形)とに存在する画面の例が画面147aとして示されている。オブジェクトが表示される位置は、領域上でなくてもよく、領域の付近などといった領域に対応する位置であればよい。
【0071】
ここで、ユーザが所定の操作(例えば、任意の領域をタップする操作)を入力装置150に対して行うと(あるいは所定の時間が経過すると)、選択部163は、図形データからパラメータを選択する。図10に示した例では、オブジェクトが存在する領域(線分Bを一辺とする正方形及び線分Cを一辺とする正方形)をパラメータとして選択する。
【0072】
抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する。例えば、パラメータ同士の相関関係(図10に示した例では、線分Aを一辺とする正方形の面積と線分Bを一辺とする正方形の面積及び線分Cを一辺とする正方形の面積の合計とが等しいという関係)は、CPU110により実行されるプログラムに組み込まれていてもよく、不揮発性メモリ130に記録されていてもよい。
【0073】
続いて、相関関係に基づいた量のオブジェクトが表示されるように表示制御部162により制御される。図10には、線分Bを一辺とする正方形及び線分Cを一辺とする正方形に存在するオブジェクトと線分Aを一辺とする正方形に存在するオブジェクトとが同量になるようにオブジェクトが増加していく過程の画面の例が画面147bとして示されている。また、移動完了時の画面の例が画面147cとして示されている。
【0074】
以上説明したように、図10に示した例では、選択部163により選択されたパラメータの大きさと抽出部165により抽出されたパラメータの大きさとが等しいという関係を示している。したがって、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することができる。図10に示した例では、図9に示した例と同様に、三平方の定理が具体的な現象により理解され得る。
【0075】
[1−3.情報処理装置の動作の流れ]
図11は、情報処理装置100の動作の流れの一例を示すフローチャートである。まず、表示制御部162は、コントロールポイントを含む図形を表示するよう制御する(ステップS11)。図形は取得部161により取得され得る。続いて、表示制御部162は、オブジェクトを表示するよう制御する(ステップS12)。変更部164は、入力装置150により入力が受け付けられた移動操作に基づいてコントロールポイントを移動する(ステップS13)。
【0076】
選択部163は、コントロールポイントの移動に付随して変化するパラメータを選択する(ステップS14)。抽出部165は、選択部163により選択されたパラメータと相関関係を有する他のパラメータを抽出し(ステップS15)、表示制御部162は、相関関係に基づいてオブジェクトを移動させる(ステップS16)。動作終了の場合には(ステップS17で「Yes」)、動作が終了されるが、動作継続の場合には(ステップS17で「No」)、ステップS11に戻って動作が継続される。
【0077】
<2.まとめ>
本節で説明した実施形態によれば、図形データから抽出されるパラメータの大きさに応じた量のオブジェクトが表示されるように制御される。したがって、パラメータの大きさを直感的に把握することができる。また、本実施形態によれば、図形データからパラメータが選択され、選択されたパラメータに応じたオブジェクトが表示される。また、選択されたパラメータと相関関係を有するパラメータが抽出され、相関関係に基づいてオブジェクトが移動される。したがって、図形データから抽出される複数のパラメータ間の相関関係を直感的に把握することができる。
【0078】
パラメータ同士の相関関係には、上記したように、例えば、三平方の定理により成立する関係が想定されるが、特に限定されない。相関関係は、例えば、円周角の大きさと接弦角の大きさが等しいという関係であってもよいし、円周角は中心角の半分になるという関係であってもよい。また、相関関係は、円に内接する四角形の対角の和が180度であるという関係であってもよく、接弦定理により成立する関係であってもよい。あるいは、相互関係は、円と直線との交点をX1及びX2、円の中心から直線に下ろした垂線の足をHとした場合、HとX1との距離及びHとX2との距離が等しくなるという関係であってもよい。
【0079】
なお、本明細書において説明した各装置による一連の制御処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられるコンピュータ読取可能な記録媒体に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、実行時にRAM(Random Access Memory)に読み込まれ、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実行される。
【0080】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0081】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
図形データからパラメータを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、
前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、
前記表示制御部は、
前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、
情報処理装置。
(2)
前記情報処理装置は、
ユーザによる移動操作に基づいて、前記図形データの一部又は全部の位置を変更する変更部をさらに備え、
前記選択部は、
前記変更部による位置の変更に伴って変化するパラメータを選択する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、
前記選択部により選択された前記パラメータの大きさに応じた量のオブジェクトを前記パラメータの位置に対応する位置に表示するよう制御する、
前記(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとが比例する関係を示す、
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとの和が一定である関係を示す、
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)
コンピュータを、
図形データからパラメータを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、
前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、
前記表示制御部は、
前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
(7)
前記情報処理装置は、
ユーザによる移動操作に基づいて、前記図形データの一部又は全部の位置を変更する変更部をさらに備え、
前記選択部は、
前記変更部による位置の変更に伴って変化するパラメータを選択する、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記表示制御部は、
前記選択部により選択された前記パラメータの大きさに応じた量のオブジェクトを前記パラメータの位置に対応する位置に表示するよう制御する、
前記(6)又は(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとが比例する関係を示す、
前記(6)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとの和が一定である関係を示す、
前記(6)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)
図形データからパラメータを選択することと、
前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御することと、
前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出することと、
前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御することと、
を含む、情報処理方法。
【符号の説明】
【0082】
100 情報処理装置
110 CPU
120 RAM
130 不揮発性メモリ
140 表示装置
150 入力装置
160 制御部
161 取得部
162 表示制御部
163 選択部
164 変更部
165 抽出部






【特許請求の範囲】
【請求項1】
図形データからパラメータを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、
前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、
前記表示制御部は、
前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
ユーザによる移動操作に基づいて、前記図形データの一部又は全部の位置を変更する変更部をさらに備え、
前記選択部は、
前記変更部による位置の変更に伴って変化するパラメータを選択する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記選択部により選択された前記パラメータの大きさに応じた量のオブジェクトを前記パラメータの位置に対応する位置に表示するよう制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとが比例する関係を示す、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとの和が一定である関係を示す、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
図形データからパラメータを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御する表示制御部と、
前記選択部により選択された前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出する抽出部とを備え、
前記表示制御部は、
前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御する、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、
ユーザによる移動操作に基づいて、前記図形データの一部又は全部の位置を変更する変更部をさらに備え、
前記選択部は、
前記変更部による位置の変更に伴って変化するパラメータを選択する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記選択部により選択された前記パラメータの大きさに応じた量のオブジェクトを前記パラメータの位置に対応する位置に表示するよう制御する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとが比例する関係を示す、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記相関関係は、
前記選択部により選択されたパラメータの大きさと前記抽出部により抽出されたパラメータの大きさとの和が一定である関係を示す、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項11】
図形データからパラメータを選択することと、
前記パラメータに応じたオブジェクトを表示するよう制御することと、
前記パラメータと相関関係を有するパラメータを抽出することと、
前記相関関係に基づいてオブジェクトを移動するよう制御することと、
を含む、情報処理方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−3596(P2013−3596A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130542(P2011−130542)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】