説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくとも所定の処理を実行する。
【解決手段】情報処理装置100は、操作体による接触操作面への接触操作を検出する検出部112と、接触操作により指示された所定の処理を実行する実行部118と、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かを判断する判断部116と、判断部116による判断に応じて、所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させる表示制御部114と、を備え、実行部118は、判断部116により操作体による接触操作面への接触が維持されていると判断部により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置には、液晶ディスプレイなどの表示部の表面に静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサを設けるタッチスクリーン(タッチパネル)がある。タッチスクリーンによれば、表示画面に触れることで情報処理装置の入力が可能となり、ユーザが容易に情報処理装置を扱うことができるようになる。
【0003】
最近では、タッチスクリーンを用いた入力において、ユーザの使い勝手を向上する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、タッチスクリーンに接触する操作体の押圧力を検知し、検知した圧力データとカーソル移動やダブルクリックなどの操作に関する処理とを関連付けている。これにより、タッチスクリーンを備えた情報処理装置において、操作に関する処理を増やすことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−192092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、最近では、携帯情報端末の性能向上に伴い、Webページを快適に閲覧したり、多量のデータを管理したりすることが可能となってきている。このような製品の機能が向上すると、さまざまな操作に対して警告を表示する必要がある。例えば、データの削除等の不可逆な操作や、信頼できないWebサイトにアクセスする場合にメッセージを表示して警告する。携帯情報端末においてファイルを削除する場合には、削除操作に対する許可を求めたり、削除操作のステップを複数ステップにしたりして安全な操作を行うようにしている。しかし、複数のファイルを削除する場合には、削除するための複数ステップを毎回行う必要があった。
【0006】
また、信頼できないWebサイトにアクセスする場合には、Webサイトが保有するセキュリティ証明書(SSL証明書、以下単に証明書とも称する。)が必要となるため、通常、証明書をブラウザに追加する必要がある。証明書がブラウザに追加されていない場合には、Webサイトにアクセスするたびに許可を求められるが、携帯情報端末のブラウザでは、証明書をブラウザに追加することが困難である場合があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくとも所定の処理を実行することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、操作体による接触操作面への接触操作を検出する検出部と、接触操作により指示された所定の処理を実行する実行部と、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かを判断する判断部と、判断部による判断に応じて、所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させる表示制御部と、を備え、実行部は、判断部により操作体による接触操作面への接触が維持されていると判断部により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行する、情報処理装置が提供される。
【0008】
また、検出部は、操作体の接触操作面への押圧力を検出し、判断部は、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かと操作体の接触操作面の押圧力が増加しているか否かを判断し、実行部は、操作体による接触操作面への接触が維持されており、操作体の接触操作面への押圧力が増加していると判断部により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行してもよい。
【0009】
また、操作体による接触操作面への接触が維持されており、操作体の接触操作面への押圧力が所定の閾値以上になったと判断部により判断された場合に、表示制御部は、押圧力に応じた確認メッセージを表示させてもよい。
【0010】
また、判断部は、表示制御部により確認メッセージの表示後、所定時間経過したか否かを判断し、実行部は、確認メッセージの表示後所定時間経過し、操作体による接触操作面の接触が維持されており、操作体の押圧力が所定の閾値以上になったと判断部により判断された場合に、接触操作により指示された所定の処理を実行してもよい。
【0011】
また、操作体の操作に応じて確認メッセージ対する確認処理が実行された場合に、該確認処理を記録する記録部を備え、判断部は、表示制御部により確認メッセージが表示される場合に確認メッセージに対する確認処理が記録されているか否かを判断し、実行部は、確認メッセージに対する確認処理が記録されていると判断部により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行してもよい。
【0012】
また、表示制御部は、実行部により所定の処理が実行される前に、多段階に複数の確認メッセージを表示画面に表示させ、操作体による接触操作面への接触が維持されており、操作体の接触操作面への押圧力が増加して所定の閾値以上になったと判断部により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても、複数の確認メッセージを押圧力に応じて順次に表示画面に表示させてもよい。
【0013】
また、実行部は、表示制御部により複数の確認メッセージが順次に表示された後に、確認メッセージに対する明示的な確認処理がなくても、接触操作により指示された所定の処理を実行してもよい。
【0014】
また、表示制御部は、実行部による所定の処理の実行前に所定の処理を実行するか否かの最終確認メッセージを表示させ、実行部は、最終確認メッセージが表示された後に、操作体の押圧力に応じて接触操作により指示された所定の処理を実行してもよい。
【0015】
また、表示制御部は、操作体の押圧力に応じて確認メッセージの表示色や表示サイズを含む表示形態を変更してもよい。
【0016】
また、実行部は、操作体の押圧力に応じて表示制御部による確認メッセージの表示とともに音声出力や振動出力を含む出力処理を実行してもよい。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、操作体による接触操作面への接触操作を検出するステップと、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かを判断するステップと、所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させるステップと、操作体による接触操作面への接触が維持されていると判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行するステップと、を含む情報処理方法が提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、操作体による接触操作面への接触操作を検出する検出部と、接触操作により指示された所定の処理を実行する実行部と、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かを判断する判断部と、判断部による判断に応じて、所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させる表示制御部と、を備え、実行部は、判断部により操作体による接触操作面への接触が維持されていると判断部により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行する、情報処理装置として機能させるための、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくとも所定の処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態にかかる情報処理装置の表示装置の構成を示す説明図である。
【図2】同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成について説明する説明図である。
【図3】同実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】同実施形態にかかる確認メッセージの表示例について説明する説明図である。
【図5】同実施形態にかかる操作体の押圧力と確認メッセージの関係を説明する説明図である。
【図6】同実施形態にかかる操作体の押圧力と確認メッセージの関係を説明する説明図である。
【図7】同実施形態にかかる確認処理のショートカットについて説明する説明図である。
【図8】同実施形態にかかる情報処理装置の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図9】従来の表示制御処理について説明する説明図である。
【図10】従来の表示制御処理について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
また、以下に示す順序に従って、当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態の目的
〔2〕情報処理装置のハードウェア構成
〔3〕情報処理装置の機能構成
〔4〕情報処理装置の動作の詳細
【0023】
〔1〕本実施形態の目的
まず、本発明の実施形態の目的について説明する。表示装置には、液晶ディスプレイなどの表示部の表面に静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサを設けるタッチスクリーン(タッチパネル)がある。タッチスクリーンによれば、表示画面に触れることで情報処理装置の入力が可能となり、ユーザが容易に情報処理装置を扱うことができるようになる。
【0024】
最近では、タッチスクリーンを用いた入力において、ユーザの使い勝手を向上する技術が開示されている。当該技術では、タッチスクリーンに接触する操作体の押圧力を検知し、検知した圧力データとカーソル移動やダブルクリックなどの操作に関する処理とを関連付けている。これにより、タッチスクリーンを備えた情報処理装置において、操作に関する処理を増やすことが可能となる。
【0025】
ところで、最近では、携帯情報端末の性能向上に伴い、Webページを快適に閲覧したり、多量のデータを管理したりすることが可能となってきている。このような製品の機能が向上すると、さまざまな操作に対して警告を表示する必要がある。例えば、データの削除等の不可逆な操作や、信頼できないWebサイトにアクセスする場合にメッセージを表示して警告する。
【0026】
携帯情報端末においてファイルを削除する場合には、削除操作に対する許可を求めたり、削除操作のステップを複数ステップにしたりして安全な操作を行うようにしている。例えば、図9に示したように、ユーザによりセットされたアラーム等のデータを削除する場合には、表示例501に示したようにデータの一覧を表示させた後、ユーザのタッチ操作等により表示例501の如く各データにデータを削除するための「オフ」ボタンを表示させる。そして、ユーザにより「オフ」ボタンがタッチされた場合に、表示例503の如くデータを削除するための「削除」表示をする。場合によっては、さらに、削除操作に対する許可を求めるメッセージを表示して、該メッセージに対する確認処理がなされた場合にデータが削除される。
【0027】
また、信頼できないWebサイトにアクセスする場合には、Webサイトが保有するセキュリティ証明書(SSL証明書、以下単に証明書とも称する。)が必要となるため、通常、証明書をブラウザに追加する必要がある。証明書がブラウザに追加されていない場合には、Webサイトにアクセスするたびに許可を求められるが、携帯情報端末のブラウザでは、証明書をブラウザに追加することが困難である場合があった。
【0028】
例えば、図10に示したように、無効なメールアドレスである旨の警告メッセージが表示された場合、ユーザは「送信」を選択してメールを送信する。ユーザがこのメールアドレスは有効なものであると認識していたとしても、メールを送信しようとする度に警告メッセージが表示される場合がある。ユーザがメールアドレスが有効であると認識している場合に警告メッセージが表示されると、無駄な処理が発生し、操作性が低下してしまう。
【0029】
そこで、上記のような事情を一着眼点として、本発明の実施形態にかかる情報処理装置100が創作さえるに至った。本実施形態にかかる情報処理装置100によれば、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくとも所定の処理を実行することが可能となる。
【0030】
本実施形態では、情報処理装置100として、図1に示したような小型のオーディオプレイヤーやメディアプレイヤー、PDA(personal digitl assistant)、携帯電話などを例示して説明するが、かかる例に限定されず、パーソナルコンピュータなどに適用することも可能である。また、ディスプレイ等の表示装置と一体の装置として構成したが、かかる例に限定されず。情報処理装置100と表示装置とを別体の装置として構成するようにしてもよい。
【0031】
〔2〕情報処理装置のハードウェア構成
以上、本発明の実施形態の目的について説明した。次に、図1を参照して、本実施形態にかかる情報処理装置100の表示装置の構成について説明する。図1は、情報処理装置100の表示装置の構成を示す説明図である。本実施形態にかかる情報処理装置100は、情報を表示する表示装置の表示画面を操作体で接触したり押圧したりすることにより、情報を入力可能な装置である。情報処理装置100を所有するユーザは、表示装置に表示されたアイコンや文字キー等で示される対象に操作体を接触させることにより、操作体が接触した対象を選択したり決定したりすることができる。
【0032】
このような情報処理装置100の入力表示部は、図1に示すように、表示装置104の表示画面側にシート状の感圧センサ106と、静電式タッチパネル105とを積層して構成される。
【0033】
静電式タッチパネル105は、表示画面に対する操作体の接触を検出する機能を有する。静電式タッチパネル105は、格子状に配置された静電センサを備えており、静電容量の変化によってその値を常時変化させる。静電センサに操作体である指が近付いたり触れたりした場合に、静電センサにより検知される静電容量が増加する。各静電センサの静電容量は同時に取得することが可能である。すべての静電センサの静電容量の変化を同時に検出し、補間することによって近接または接触している指の形を検出することが可能である。静電式タッチパネル105は、検出した静電容量の値を、CPU(Central Processing Unit;図2の符号101)へ出力する。
【0034】
また、感圧センサ106は、表示画面を押圧する圧力を検出する検出する機能を有する。感圧センサ106は、例えば2枚のシートパネルで電極面を形成し、押された部分の通電を検出して位置を検出する抵抗膜感圧方式のセンサを用いることができる。感圧センサ106も、静電式タッチパネル105と同様に、押圧された位置を検出する検出点がシート内に複数配置されている。各検出点における通電は同時に検出することが可能である。感圧センサ106は、各検出点において検出された、表示画面を押圧する圧力をCPUへ出力する。
【0035】
CPUは、静電式タッチパネル105および感圧センサ106から入力された各種情報と表示装置104に表示された表示内容の表示位置との対応付けを行い、操作体の動きを解析する。そして、CPUは、解析された操作体の動きから、情報処理装置100へ入力された入力情報を認識して、入力情報に対応する処理を実行する。このように、ユーザは、表示画面に表示された内容を操作して、入力情報を入力することができる。なお、操作体を表示装置104の表示画面に接触させたり押圧させたりするとき、実際、操作体は、表示装置104の表示画面に接触しているのではなく静電式タッチパネル105の表面に接触している。このように、操作体が実際には静電式タッチパネル105の表面に接触している場合にも、以下では、「操作体を表示装置104の表示画面に接触させる」として説明する場合がある。
【0036】
次に、図2に基づいて、情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。本実施形態にかかる情報処理装置100は、図2に示すように、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、不揮発性メモリ103と、表示装置104と、静電式タッチパネル105と、感圧センサ106とを備える。
【0037】
CPU101は、上述したように、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置100内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。RAM102は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。不揮発性メモリ103は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。不揮発性メモリ103は、例えばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等を用いることができる。
【0038】
表示装置104は、情報を出力する出力装置の一例である。表示装置104として、例えば液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などを用いることができる。静電式タッチパネル105は、ユーザが情報を入力する入力装置の一例であって、情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。感圧センサ106も、静電式タッチパネル105と同様、ユーザが情報を入力する入力装置の一例である。静電式タッチパネル105および感圧センサ106は、上述したような構成とすることができる。
【0039】
ユーザは、静電式タッチパネル105および感圧センサ106を操作することにより、情報処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。本実施形態の情報処理装置100では、静電式タッチパネル105により接触操作面の接触操作を検出し、感圧センサ106により接触操作面の押圧力を検出する。
【0040】
〔3〕情報処理装置の機能構成
以上、本実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成について説明した。次に、図3を参照して、情報処理装置100の機能構成について説明する。図3では、特に、CPU101における表示制御について説明する。なお、図3に示した情報処理装置100の機能構成を説明するに際し、適宜図4〜図7を参照して説明する。図4に示したように、CPU11は、検出部112、表示制御部114、判断部116、実行部118、記録部120、記憶部122などを備える。
【0041】
検出部112は、静電式タッチパネル105により入力された操作体の接触操作面(表示画面)の接触操作を検出する機能を有する。上記したように、接触体が表示画面に接触すると、静電式タッチパネル105により検出される静電容量が増加する。静電式タッチパネル105により検出された静電容量の値が所定の値を超えたとき、検出部112は、操作体が表示画面に接触したことを検出することができる。検出部112は、操作体が表示画面に接触したか否かを判定し、操作体が接触したと判定した場合には、検出された静電容量の値を検出結果として表示制御部114と判断部116に提供する。
【0042】
また、検出部112は、操作体による接触操作面の押圧力を検出する機能を有する。上記したように、感圧センサ106は、圧力の大きさに応じた電気信号を検出する。検出部112は、感圧センサ106により検出された電気信号により、操作体が表示画面を押圧したか否かを判定し、操作体が押圧したと判定した場合には、検出された押圧力を検出結果として表示制御部114と判断部116に提供する。
【0043】
表示制御部114は、所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示画面に表示させる機能を有する。ここで、所定の処理とは、例えば、データの削除等の不可逆的な処理や、信頼できないWebサイトへのアクセス処理や、無効なメールアドレスへのメール送信などを例示できる。また、確認メッセージは、例えば、データの削除を行う際に表示するデータの削除を行うか否かを確認するメッセージを例示できる。また、信頼できないWebサイトにアクセスする際や、無効なメールアドレスにメールを送信する際に、アクセスや送信をしてもよいかを確認するメッセージを例示できる。
【0044】
ここで図4を参照して、確認メッセージの表示例について説明する。図4は、確認メッセージの表示例について説明する説明図である。図4に示したように、音楽データを削除する場合に、表示例201に示したように、該データを削除してもよいかを確認する「Delete?」が表示される。また、ユーザ操作により削除指示があった後に本当に削除してもよいかを確認する「Are you sure to Delete?」が表示される。
【0045】
表示制御部114は、操作体が削除対象に接触した場合に表示例201の確認メッセージを表示させる。さらに、操作体による接触操作面への接触がそのまま維持されているか、操作体による接触操作面への押圧力が増加した場合に、表示例203の確認メッセージを表示させる。そして、データの削除前に表示例205の「Delete」メッセージを表示する。
【0046】
また、表示制御部114は、検出部112により検出された操作体による接触操作面の押圧力に応じて、接触操作面の接触箇所に対応する位置の表示色を変化させるようにしてもよい。例えば、図4に示したように、表示画面が操作体により押圧されている場合に、表示画面には、確認メッセージ202、204、206が表示される。該確認メッセージを含むダイアログボックスの表示色および表示サイズなどの表示形態は、操作体の押圧力に応じて変化する。
【0047】
例えば、押圧力が3N以下の場合には確認メッセージ202を含むダイアログボックスは青色表示とし、接触体の接触箇所より少し大きい表示サイズとする。また、押圧力が3Nより大きく7N以下の場合には接触体の接触箇所を黄色表示とし、確認メッセージ202を含むダイアログボックスよりも大きい表示サイズとする。また、押圧力が7Nより大きい場合には接触体の接触箇所を赤色表示とし、確認メッセージ203を含むダイアログボックスよりも大きい表示サイズとする。
【0048】
このように、押圧力に応じて確認メッセージを含むダイアログボックスの表示色や表示サイズを変化させることにより、操作体による押圧力の変化を直感的に認識することが可能となる。ユーザは、押圧力に応じてフィードバックされるダイアログボックスの表示色や表示サイズを認識して、さらに表示画面を押し込んだり、表示画面から接触体を離したりして、所望の処理を実行させる。例えば、操作体により表示画面がさらに押し込まれた場合には、確認メッセージに対する確認処理をショートカットして、次の確認メッセージを表示させたり、指示された処理を実行したりする。
【0049】
ここで、図5および図6を参照して、操作体の押圧力と確認メッセージの関係について説明する。図5および図6は操作体の押圧力と確認メッセージの関係を説明する説明図である。図5に示したように、押圧力F〔N〕は0からf1、f2、f3と増加して、その後減少する。押圧力H〔N〕がf1を超えた時点2101で、表示制御部114は1段階目の確認メッセージを表示する。そして、押圧力F〔N〕がf2を超えた時点2102で表示制御部114は2段階目の確認メッセージを表示する。さらに、押圧力F〔N〕がf3を超えた時点2103で、実行部118が所定の処理を実行する。実行部118による所定の処理の実行については後で説明する。表示制御部114は、判断部116により操作体の押圧力が徐々に増加している場合、すなわち、操作体が接触操作面に接触している状態で押圧力が増加している場合に、該押圧力に応じて段階的に確認メッセージを表示する。
【0050】
また、図6に示したように、操作体の押圧力が急激に加わった場合でも、確認メッセージを所定時間表示させるようにしてもよい。操作体の押圧力が急激に加わった場合、押圧力に応じてすぐに確認メッセージの表示を切り替えると、ユーザが確認メッセージを認知することができない場合がある。そこで、表示制御部114は、操作体の押圧力が急激に加わった場合でも、確認メッセージを所定時間表示させる。例えば、押圧力がf1からf3に増加する場合に、表示制御部114は、f1を超えた時点2121で1段階目の確認メッセージを表示し、f2を超えた時点2122で2段階目の確認メッセージを表示するとする。
【0051】
しかし、1段階目の確認メッセージを表示するための押圧力の閾値f1を超えた後すぐに、2段階目の確認メッセージを表示するための押圧力の閾値f2を超えてしまう。この場合、1段階目の確認メッセージが短時間しか表示されず、ユーザが確認メッセージを認知できない可能性があるため、確認メッセージ表示後、t時間経過した後に次のメッセージを表示したり指示された処理を実行したりする。
【0052】
したがって、図6に示したように、押圧力がf2を超えた時点2122ではまだ第1段階の確認メッセージを表示させてからt時間経過していない。そこで、表示制御部114は、第1段階の確認メッセージを表示させてからt時間経過した時点2123で2段階目の確認メッセージを表示する。さらに、押圧力がf3を超えて、第2段階の確認メッセージが表示されたt時間経過した時点2124で実行部118は指示された処理を実行する。
【0053】
図3に戻り、説明を続ける。判断部116は、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かを判断する機能を有する。判断部116は、検出部112により検出された操作体による接触操作の検出結果をもとに、接触が維持されているか否かを判断する。また、上記したように、検出部112により押圧力が検出された場合には、判断部116は、操作体による接触操作面への接触が維持されているか否かに加え、操作体の接触操作面の押圧力が増加しているか否かを判断する。判断部116は、判断結果を表示制御部114および実行部118に提供する。
【0054】
実行部118は、判断部116により操作体による接触操作面への接触が維持されていると判断部116により判断された場合に、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行する機能を有する。また、判断部116により、操作体による接触操作面への接触が維持されており、操作体の接触操作面の押圧力が増加していると判断された場合に、実行部118は確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われてなくても指示された所定の処理を実行するようにしてもよい。
【0055】
上記したように、従来は、確認メッセージが表示された場合には、該確認メッセージに対する明示的な確認処理がなされなければ指示された処理は実行されない。しかし、本実施形態では、操作体による接触操作面への接触が維持されていたり、操作体の接触操作面への押圧力が増加していたりする場合には、確認メッセージ表示後の確認処理をショートカットして指示された処理を実行することができる。したがって、ユーザは、複数回画面をタッチしたり表示されたボタンを選択したりすることなく、接触操作面を接触し続けたり、押し込み続けたりするだけで、指示する処理を実行することが可能となる。
【0056】
また、実行部118は、上記したように、表示制御部114により確認メッセージが所定時間以上表示された後に、操作体の押圧力が増加して閾値以上になった場合に所定の処理を実行するようにしてもよい。また、表示制御部114により多段階に複数の確認メッセージが表示される場合には、複数の確認メッセージが順次に表示された後に、操作体の押圧力が増加していれば確認メッセージに対する明示的な確認処理なしに指示された所定の処理を実行する。
【0057】
また、表示制御部114により複数の確認メッセージが順次に表示されている途中で、操作体が接触操作面から離れたり押圧力が減少したりした場合には、実行部118は指示された処理を実行しない。複数の確認メッセージが順次に表示されている途中で、操作体が接触操作面から離れたり押圧力が減少したりした場合、表示制御部114は、確認メッセージを非表示としたり、前に表示されていた確認メッセージを表示させたりする。
【0058】
また、表示制御部114は、所定の処理の実行前に所定の処理を実行するか否かの最終確認メッセージを表示させるようにしてもよい。最終確認メッセージとは、例えば、複数の確認メッセージが表示される場合に、表示制御部114が多段階に複数の確認メッセージを表示させる際に最後に表示させる確認メッセージを意味する。表示制御部114により複数の確認メッセージが表示される場合、表示制御部114は、確認メッセージに対する確認処理がなくても最終確認メッセージまで順次に確認メッセージを表示する。これにより、複数の確認メッセージに対する確認処理をショートカットして、最終確認メッセージの確認処理だけで指定された処理を実行することが可能となる。
【0059】
記録部120は、操作体の操作に応じて確認メッセージに対する確認処理が実行された場合に、該確認処理を記録する機能を有する。記録部120は、記憶部122に、該確認処理を操作履歴123として記録する。記憶部122は、図2の不揮発性メモリ103に対応し、各種処理と操作履歴とを関連付けて記憶している。各種処理とは、上記したように、データを削除する処理や、メールを送信する処理や、Webサイトにアクセスする処理などである。さらに、削除するデータごと、送信するメールアドレス宛ごと、アクセスするWebサイトごとに操作履歴を記録しておく。
【0060】
判断部116は、表示制御部114により確認メッセージが表示される場合に該確認メッセージに対する確認処理が操作履歴123に記録されているか否かを判断する。そして、操作履歴123に該当する確認処理の操作履歴が記録されていると判断部116により判断された場合に、実行部118は、確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行する。
【0061】
例えば、信頼できないWebサイトにアクセスする場合、Webサイトが保有する証明書が必要となる。このため、信頼できないWebサイトにアクセスする場合には、証明書がないにもかかわらずWebサイトにアクセスしてもよいか否かの確認メッセージ(警告メッセージ)が表示され、ユーザの確認処理が必要となる。しかし、この場合、一度アクセスしたWebサイトに再度アクセスする場合、アクセスするたびに警告メッセージが表示され、確認処理を行うのはユーザに無駄な負荷がかかる。本実施形態では、一度行った確認メッセージに対する確認処理を操作履歴として記録しておくことにより、再度同じ確認メッセージが表示された場合には、確認処理をショートカットして次の確認メッセージを表示させたり処理を実行したりすることが可能となる。
【0062】
ここで、図7を参照して、確認処理のショートカットについて説明する。図7は、確認処理のショートカットについて説明する説明図である。図7に示したように、まず、操作体が接触操作面221に接触した場合、確認メッセージ「開く?」を含むダイアログボックス222が表示される。上記したように、接触操作面221に接触している接触体の押圧力に応じて、ダイアログボックス222の表示色と表示サイズが決定される。ダイアログボックス222の表示色は青色表示であり、表示サイズは接触体の接触箇所よりも少し大きい表示サイズである。
【0063】
操作体が接触操作面に接触したまま、接触操作面の押圧力が増加した場合、確認メッセージ222に対する確認処理をショートカットして、確認メッセージ「証明書ないですけど良いですか?」を含むダイアログボックス224が表示される。接触操作面223の押圧力は接触操作面222の押圧力より増加しているため、ダイアログボックス224の表示色は黄色表示に変化する。そして、ダイアログボックス224の表示サイズは、ダイアログボックス222の表示サイズよりも大きいサイズに変化する。
【0064】
さらに、操作体が接触操作面に接触したまま、接触操作面の押圧力が増加した場合、確認メッセージ224に対する確認処理をショートカットして、Webサイトへのアクセスを実行する。このとき、表示制御部114はダイアログボックス226を非表示とする。このWebサイトは、ユーザがよく閲覧するWebサイトであったとする。ユーザは、一度確認メッセージに対する確認処理を行った後、再度このWebサイトにアクセスする場合に接触操作面を接触したまま接触操作面を押し込むことにより、確認メッセージに対する確認処理をショートカットしてWebサイトにアクセスすることができる。
【0065】
〔4〕情報処理装置の動作の詳細
以上、情報処理装置100の機能構成について説明した。次に、図8を参照して、情報処理装置100の動作の詳細について説明する。図8は、情報処理装置100の動作の詳細を示すフローチャートである。図8に示したように、まず、検出部112は、操作体が接触操作面(表示画面)に接触したか否かを判定する(S102)。そして、判断部116は、表示制御部114により表示される確認メッセージに対する操作履歴123が記憶部122に記録されているか否かを判定する(S104)。
【0066】
ステップS104において、操作履歴があると判定された場合には、ステップS106の処理を実行する。一方、ステップS104において、操作履歴がないと判定された場合には、通常の警告表示を行う(S116)。ステップS116の通常の警告表示とは、ステップS102において接触した操作体により指示された処理に対する確認メッセージを表示することである。例えば、データを削除指示があった場合には、当該データを削除してもよいかを確認するメッセージが表示され、ユーザ操作による確認処理を促す。
【0067】
また、図8のフローチャートでは、ステップS104において、操作履歴123がないと判定された場合には、通常通り、確認メッセージに対する確認処理が実行される必要があるが、かかる例に限定されない。例えば、操作履歴123が記憶部122に記録されていない場合でも、操作体の押圧力に応じて確認処理をショートカットするようにしてもよい。例えば、データの削除や課金処理等以外のユーザに警告して確認処理を行う必要性が低い処理については、該確認処理の操作履歴が記憶されていなくても、確認処理をショートカットするようにしてもよい。
【0068】
次に、判断部116は、表示画面に確認メッセージが表示されているか否かを判定する(S106)。例えば、表示画面に操作体が接触することにより、データを「削除しますか?」やWebサイトを「開きますか?」などの確認メッセージを含むダイアログボックスが表示される。ステップS106において確認メッセージが表示されていると判定された場合には、該確認メッセージが表示されてから一定時間が経過したか否かを判定する(S108)。ステップS106において、確認メッセージが表示中ではないと判定された場合には、表示すべき確認メッセージを表示する(S118)。
【0069】
例えば、操作体が表示画面に接触している間、確認メッセージを表示させる場合には、ステップS108において、操作体の接触操作面への接触が維持されているか否かを判断するようにしてもよい。ステップS108において、確認メッセージが表示されてから一定時間経過していない場合にはステップS102の処理を繰り返す。ステップS108において、確認メッセージが表示されてから一定時間が経過した場合には、ステップS110の処理を実行する。
【0070】
ステップS108において、確認メッセージが表示されてから一定時間経過していない場合とは、操作体が接触操作面から離れて確認メッセージが非表示となった場合である。確認メッセージが一定時間以内に非表示となってしまった場合には、ステップS102の処理に戻る。ステップS108において、確認メッセージが表示されてから一定時間が経過したと判定された場合には、押圧力が低下したか否かを判定する(S110)。
【0071】
ステップS108において、確認メッセージが表示されてから一定時間が経過した場合とは、操作体の接触操作面への接触が維持されていることを示す。ステップS108において、操作体の接触操作面への接触が維持されている場合に、ステップS110において操作体の押圧力が低下したか否かを判定する。ステップS110において、操作体の押圧力が低下したと判定された場合には、ステップS102の処理に戻る。
【0072】
ステップS110において、操作体の押圧力が低下していないと判定された場合には、次に表示すべき確認メッセージがあるか否かを判定する(S112)。ステップS112において、次に表示すべき確認メッセージがないと判定された場合には、操作体の押圧力に応じて指示された処理を実行するためのコマンドを実行する(S114)。ステップS112において、次に表示すべき確認メッセージがあると判定された場合には、次に表示すべき確認メッセージを表示する。
【0073】
ステップS114においては、確認メッセージを表示した後、確認処理をショートカットしてコマンドを実行している。また、ステップS112の判定後にステップS118に行う場合には、確認処理をショートカットして次に表示すべき確認メッセージを表示させている。
【0074】
上記したように、ステップS108において操作体の接触が維持されていると判断され、ステップS110において操作体の押圧力が低下していないと判断されているが、ステップS114において、押圧力が増加していない場合にはコマンドを実行しないようにしてもよい。また、ステップS114において、押圧力に応じて異なるコマンドを実行するようにしてもよい。以上、情報処理装置100における動作の詳細について説明した。
【0075】
上記実施形態によれば、表示画面を操作する操作体による接触操作を検出して、操作体による接触操作面への接触が維持されている場合に、表示された確認メッセージに対する確認処理が行われなくても接触操作により指示された所定の処理を実行する。これにより、確認メッセージに対する明示的な確認処理をショートカットして所定の処理を実行することができる。
【0076】
また、操作体の押圧力に応じて、次に表示すべき確認メッセージを表示させたり、複数の確認メッセージ表示後に指示された所定の処理を実行したりすることにより、多段階の警告を表示しつつ、確認処理をショートカットしてユーザの操作負荷を低減させることが可能となる。
【0077】
また、ダブルタップなどのジェスチャ操作ではなく、操作体の接触時間や押圧力により、確認処理をショートカットしているため、既存の操作と干渉することなく操作性を拡張することが可能となる。さらに、押圧力に応じて表示色を変化させるなどのフィードバックを返すことにより、直感的な操作を実現することができる。
【0078】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0079】
例えば、本明細書の情報処理装置100の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。すなわち、情報処理装置100の処理における各ステップは、異なる処理であっても並列的に実行されてもよい。
【0080】
また、情報処理装置100などに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した情報処理装置100の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【符号の説明】
【0081】
100 情報処理装置
104 表示装置
105 静電式タッチパネル
106 感圧センサ
112 検出部
114 表示制御部
116 判断部
118 実行部
120 記録部
122 記憶部
123 操作履歴



【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作体による接触操作面への接触操作を検出する検出部と、
前記接触操作により指示された所定の処理を実行する実行部と、
前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されているか否かを判断する判断部と、
前記判断部による判断に応じて、前記所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させる表示制御部と、
を備え、
前記実行部は、前記判断部により前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されていると前記判断部により判断された場合に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記操作体の前記接触操作面への押圧力を検出し、
前記判断部は、前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されているか否かと前記操作体の前記接触操作面の押圧力が増加しているか否かを判断し、
前記実行部は、前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されており、前記操作体の前記接触操作面への押圧力が増加していると前記判断部により判断された場合に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されており、前記操作体の前記接触操作面への押圧力が所定の閾値以上になったと前記判断部により判断された場合に、前記表示制御部は、前記押圧力に応じた確認メッセージを表示させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判断部は、前記表示制御部により前記確認メッセージの表示後、所定時間経過したか否かを判断し、
前記実行部は、前記確認メッセージの表示後所定時間経過し、前記操作体による前記接触操作面の接触が維持されており、前記操作体の押圧力が所定の閾値以上になったと前記判断部により判断された場合に、前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作体の操作に応じて前記確認メッセージ対する確認処理が実行された場合に、該確認処理を記録する記録部を備え、
前記判断部は、前記表示制御部により前記確認メッセージが表示される場合に前記確認メッセージに対する前記確認処理が記録されているか否かを判断し、
前記実行部は、前記確認メッセージに対する前記確認処理が記録されていると前記判断部により判断された場合に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記実行部により所定の処理が実行される前に、多段階に複数の確認メッセージを表示画面に表示させ、
前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されており、前記操作体の前記接触操作面への押圧力が増加して所定の閾値以上になったと前記判断部により判断された場合に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても、前記複数の確認メッセージを前記押圧力に応じて順次に表示画面に表示させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記実行部は、前記表示制御部により前記複数の確認メッセージが順次に表示された後に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理がなくても、前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記実行部による前記所定の処理の実行前に前記所定の処理を実行するか否かの最終確認メッセージを表示させ、
前記実行部は、前記最終確認メッセージが表示された後に、前記操作体の前記押圧力に応じて前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記操作体の押圧力に応じて前記確認メッセージの表示色や表示サイズを含む表示形態を変更する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記実行部は、前記操作体の押圧力に応じて前記表示制御部による前記確認メッセージの表示とともに音声出力や振動出力を含む出力処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
操作体による接触操作面への接触操作を検出するステップと、
前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されているか否かを判断するステップと、
所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させるステップと、
前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されていると判断された場合に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても前記接触操作により指示された所定の処理を実行するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータを、
操作体による接触操作面への接触操作を検出する検出部と、
前記接触操作により指示された所定の処理を実行する実行部と、
前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されているか否かを判断する判断部と、
前記判断部による判断に応じて、前記所定の処理を実行するか否かを確認するための確認メッセージを表示させる表示制御部と、
を備え、
前記実行部は、前記判断部により前記操作体による前記接触操作面への接触が維持されていると前記判断部により判断された場合に、前記確認メッセージに対する明示的な確認処理が行われなくても前記接触操作により指示された所定の処理を実行する、情報処理装置として機能させるための、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−53832(P2011−53832A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200871(P2009−200871)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】