説明

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

【課題】
機器による処理毎に出力されるデータログにおいて、該データログに含まれる個人情報のような公開に不適当な情報を適切に保護した上で、該データログを管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】
開示の情報処理装置においては、複合機によって行われるFAX送信処理におけるFAX送信先情報(宛先名、FAX番号等)等、該複合機の処理毎に変化し、該処理に関連する文字情報を、公開に不適当な情報としてマスク掛けしたデータログを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データログの一部にマスクを掛ける技術に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能及びスキャナ機能を複合したMFP(Multi Function Peripheral)といわれるデジタル複合機が提供されている。このようなデジタル複合機によれば、手書き文書や紙の資料を電子化し、ネットワークで共有・活用することが可能になっている。すなわち、このようなデジタル複合機は、ネットワーク上の一端末として位置づけられている。
【0003】
一方、上記のようなデジタル複合機においては、ハードウェア、ソフトウェア両面でその構成が複雑化しており、それに伴って機能障害時の復旧作業の困難さが非常に大きくなっている。そこで、このような機能障害時の復旧作業を円滑に進めるために、デジタル複合機によって処理が行われる毎にデータログを出力させ、機能障害が発生した場合には、該データログを利用して復旧作業が効率良く行われる(特許文献1等)。
【特許文献1】特許第4141318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記技術においては、デジタル複合機によって行われる処理毎に出力されるデータログには公開に不適当な情報が含まれる場合が多く、機器ユーザ側の判断により、機能障害時の復旧作業に該データログを有効に利用できないという問題点がある。特に、デジタル複合機のデータログには、通信先の電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等の個人情報が含まれるため、ベンダがユーザからデータログの提供を受けて復旧作業を行う際、データログの提供作業を円滑に進めることができないという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明では、機器による処理毎に出力されるデータログにおいて、該データログに含まれる個人情報のような公開に不適当な情報を適切に保護した上で、該データログを管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の情報処理装置の一形態では、当該情報処理装置が有するか又は該情報処理装置と接続される情報処理部によって実行される情報処理毎に変化する情報であって、該情報処理に関連する文字情報である引数情報と、該情報処理部によって実行される該情報処理のデータログに関する書式を規定する情報であって、該データログ内の所定位置に該引数情報を挿入する規則を含む書式規定情報とを取得するデータ取得手段と、前記書式規定情報に従って前記データログを作成するデータログ作成手段と、を有し、前記データログ作成手段は、前記引数情報を所定の変更規則に従って変更することを特徴とする。
【0007】
開示の情報処理装置においては、複合機によって行われるFAX送信処理におけるFAX送信先情報(宛先名、FAX番号等)等、該複合機の処理毎に変化し、該処理に関連する文字情報を、公開に不適当な情報としてマスク掛けしたデータログを生成する。こうすることによって、開示の情報処理装置は、機器による処理毎に出力されるデータログにおいて、該データログに含まれる個人情報のような公開に不適当な情報を適切に保護した上で、該データログを管理することができる。
【発明の効果】
【0008】
開示の情報処理装置は、機器による処理毎に出力されるデータログにおいて、該データログに含まれる個人情報のような公開に不適当な情報を適切に保護した上で、該データログを管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成)
図1を用いて、本実施の形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例について説明する。図1は、情報処理装置1のハードウェア構成の一例を説明する図である。
【0010】
図1で示すように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)210、ROM(Read-Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)230、HDD(Hard Disc Drive)240、表示装置250、通信I/F(Interface)260、記録媒体I/F270を有する。
【0011】
CPU210は、ROM220に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM230に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、情報処理装置1の全体を制御する。ROM220は、CPU210が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM230は、CPU210でROM220に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。HDD240は、基本ソフトウェアであるOSや本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。
【0012】
表示装置250は、ハードキーによるキースイッチやLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、情報処理装置1が有する機能をユーザが利用する際や各種設定を行う際のユーザインタフェースとして機能する装置である。通信I/F260は、無線又は有線の通信ネットワークを介して接続された他の通信制御機能を備えた周辺機器(外部PC端末等)と情報(データ)を送受信するためのインタフェースである。記録媒体I/F270は、UBSメモリやSDカード等、外部記憶媒体と情報(データ)の授受を行うためのインタフェースである。
【0013】
情報処理装置1が有する各部・各手段は、CPU210が、ROM220又はHDD240に記憶された各部・各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、情報処理装置1が有する各部・各手段は、当該各部・各手段に関する処理をハードウェアとして実現する形態としても良い。
【0014】
(本実施の形態に係る情報処理装置の動作原理)
図2を用いて、本実施の形態に係る情報処理装置1の動作原理を説明する。図2は、情報処理装置1の動作原理を説明するための図である。
【0015】
図2で示すように、情報処理装置1は、デバッグ対象プログラムA10、デバッグログ出力制御部A20、引数文字列マスク部A30、デバッグ対象プログラムN40、デバッグログ出力制御部M50、引数文字列マスク部N60、デバッグログ蓄積制御部70、公開デバッグログ蓄積部80、非公開デバッグログ蓄積部90、デバッグ対象プログラムX100、デバッグ対象プログラムY110を有する。
【0016】
さらに、情報処理装置1は、デバッグログ制御条件蓄積部120、デバッグログバックアップ制御部130、公開デバッグログバックアップ蓄積部140、非公開デバッグログバックアップ蓄積部150、デバッグログ送信制御部160、UI制御部190を有する。そして、情報処理装置1は、記録媒体I/F270を介してメディアカード170と接続され、通信I/F260を介してネットワークフォルダ180と接続されている。また、情報処理装置1は、表示装置250を介してユーザ200からの操作指示を受け付ける。
【0017】
ここで、情報処理装置1は、デバッグ対象プログラムA10、デバッグ対象プログラムN40、デバッグ対象プログラムX100、デバッグ対象プログラムY110を有さず、外部の各プログラムと通信を行い、データの授受を行う形態としても良い。
【0018】
また、各デバッグ対象プログラム10、40、100、110は、情報処理部に対応する。そして、各引数文字列マスク部30、60は、出力データ取得手段及びデータログ作成手段を有し、各デバッグログ出力制御手段20、50は、変更可否判定手段を有する。さらに、デバッグログ蓄積制御部70はデータログ蓄積手段に対応し、公開デバッグログ蓄積部80は第1データログ蓄積部に対応し、非公開デバッグログ蓄積部90は第2データログ蓄積部に対応する。
【0019】
デバッグログバックアップ制御部130はデータログバックアップ手段に対応し、公開デバッグログバックアップ蓄積部140は第3データログ蓄積部に対応し、非公開デバッグログバックアップ蓄積部150は第4データログ蓄積部に対応する。また、デバッグログ送信制御部160はバックアップデータ送信手段に対応する。
【0020】
デバッグログ制御条件蓄積部120は、図3の[1][2][6]−[13]で示すように、デバッグ用ログに関連する処理に必要な各種設定情報を蓄積し、該設定情報を利用して処理を行う各部に通知する。
【0021】
デバッグ対象プログラムA10、デバッグ対象プログラムN40それぞれは、プログラム毎に異なる機能を提供するための情報処理を行い、1つの情報処理が終了する度に、デバッグログ出力制御部A20又はデバッグログ出力制御部N50に対し、デバッグ用にプログラム名、書式文字列、引数文字列を通知する。
【0022】
ここで、書式文字列は、各プログラムが行う情報処理のデータログに関する書式を規定する情報であって、該データログ内の所定位置に前記引数情報を挿入する規則を含む書式規定情報である。また、引数文字列は、各プログラムが行う情報処理毎に変化する情報であって、各プログラムが行う情報処理に関連する文字情報である。
【0023】
また、デバッグ対象プログラムA10、デバッグログ出力制御部A20及び引数文字列マスク部A30と、デバッグ対象プログラムN40、デバッグログ出力制御部N50及び引数文字列マスク部N60とは同一の構成であり、複数のプログラムがマルチタスクで動作している。以下では、デバッグ対象プログラムA10、デバッグログ出力制御部A20及び引数文字列マスク部A30の動作についてのみ説明する。
【0024】
デバッグログ出力制御部A20は、デバッグ対象プログラムA10からデバッグ用のプログラム名、書式文字列、引数文字列を取得する。そして、デバッグログ出力制御部A20は、デバッグログ制御条件蓄積部120から制御条件を取得し、取得した制御条件に基づいて、デバッグ用ログにマスクを掛けるか否かを判定する。具体的には、デバッグログ出力制御部A20は、図3で示す[6]の設定に基づきデバッグ用ログにマスクを掛けるか否かを判定する。
【0025】
例えば、デバッグログ出力制御部A20は、取得したプログラム名と図3で示す[6]の設定とを比較し内容が合致しない場合、書式文字列に引数文字列を挿入してデバッグ用ログを作成し、作成したデバッグ用ログを引数文字列マスク部A30に通知する。また、デバッグログ出力制御部A20は、取得したプログラム名と図3で示す[6]の設定とを比較し内容が合致したとき、書式文字列に引数文字列を挿入してデバッグログを作成し、該作成したデバッグログをデバッグログ蓄積制御部70に通知する。
【0026】
図3で示す設定情報例[6]においては、プログラム名が"SysMgr"であれば、マスクせずにデバッグログ蓄積制御部70に送ることとなる。これは"SysMgr"には個人情報が含まれていないことを表す。また、マスク対象外のプログラムは、図3中[6]として複数設定することが出来る。
【0027】
ここで、書式文字列はプログラミング言語毎に異なり、例えば、C/C++であれば"Input String: %s (%d)\n"となり、C#であれば"Input String: {0} ({1})\n"のような文字列となる。そして、%s、%d、{0}、{1}の部分に引数文字列を差し込んで、最終文字列に変換するようデバッグログ出力制御部20に依頼する。C/C++では、書式文字列に引数型を持つ。即ち、%sは文字列、%dは整数値を表す。C#では、引数文字列に型を持つため書式文字列の{0}、{1}は位置を表すだけである。
【0028】
引数文字列マスク部A30は、デバッグログ出力制御部A20から取得したデバッグ用ログの引数文字列の部分を、図3の[3][4][5]の設定情報に従ってマスク処理を行い、マスク処理を行ったデバッグ用ログをデバッグログ蓄積制御部70に通知する。
【0029】
ここで、図3の[3]の設定情報は、引数文字列を順番にマスク掛けする際、マスクを掛ける連続文字数を決める情報である。図3の[4]の設定情報は、引数文字列を順番にマスク掛けする際、マスクを掛けない連続文字数を決める情報である。図3の[5]の設定情報は、引数文字列を順番にマスク掛けする際、マスクを掛ける文字種別を決める情報である。例えば、書式文字列が"Telephone Number: %s"、引数文字列が"03-4567-8901"、[3]=3、[4]=1、[5]=0x2a(*)の場合、最終文字列は、"Telephone Number: ***4***-***1"となり、引数文字列に含まれる可能性がある個人情報は特定不可能となる。デバッグ用ログの一部を見えるようにして、デバッグ中にログの内容をある程度理解できるようにするため、文字列の一部のみをマスクする。
【0030】
つまり、デバッグログ出力制御部A20及び引数文字列マスク部A30による処理は、書式文字列から引数文字列の差し込み位置と型を解析し、引数文字列にマスク処理を行い、書式文字列の指定位置にマスク処理を行った引数文字列を差し込んでデバッグ用最終文字列に変換しデバッグログ蓄積制御部70に通知する。
【0031】
ここで、図4を用いて、デバッグ用ログファイルフォーマットの一例を説明する。図4で示すログファイルフォーマットは、ファイル先頭に、モジュール名、ログの生成日時、ログの更新日時、モジュールのバージョン番号があり、各行頭には、年月日時分秒.msとスレッドIDがあり、その右側に固定文字列と変数文字列が続く。"->"及び"<-"は、メソッドの開始及び終了を示す。また、メソッドの開始は"begin"、終了は"end"、その後ろに"begin"からの時間が続く。図4で示すログファイルフォーマットでは、"PostSmNotify"、"ScanZip"、"begin."、"End.xxxxms"が固定文字列を表し、その他が変数文字列を表す。
【0032】
図3で示す設定情報[1][2]は、デバッグ用ログ出力のカスタマイズ用である。図3で示す設定情報[1][2]の両方を「する」に設定した場合、マスク処理を施したログとマスク処理を施さないログを二重で作成、蓄積することが可能である。これは、公開ログ(設定情報[1]が「する」場合にマスクされて出力されるログ)だけでデバッグできることが理想であるが、引数文字列がマスクされているためにデバッグが困難となる可能性があるからである。その可能性が高い場合は、非公開ログ(設定情報[2]が「する」場合にマスクされないで出力されるログ)を取っておく方が良い。
【0033】
ただし、公開ログと非公開ログを二重で処理すると性能劣化を招く恐れがある。この場合には、システム開発中は、二重でデバッグログを出力する態勢し公開ログでデバッグ作業を行い、デバッグ不可能な場合に非公開ログを用いてデバッグを行う。それと同時に、公開ログだけでデバッグができるよう、非公開ログのデバッグ結果から公開ログを改善していき、出荷直前に設定情報[2]を「しない」変更すれば良い。
【0034】
デバッグログ蓄積制御部70は、引数文字列マスク部A30から取得したデバッグ用の最終文字列、つまり、マスク処理を施した最終文字列を公開ログとして公開デバッグログ蓄積部80に蓄積させる。また、デバッグログ蓄積制御部70は、デバッグログ出力制御部A20から取得したデバッグ用の最終文字列、つまり、マスク処理を施していない最終文字列を非公開ログとして非公開デバッグログ蓄積部90に蓄積させる。
【0035】
例えば、公開デバッグログ蓄積部80と非公開デバッグログ蓄積部90は、それぞれシステム側に隠蔽されたHDD240上の異なるディレクトリに割り当てる形態としても良い。
【0036】
デバッグログ蓄積制御部70は、図3で示す設定情報[7]を超えるデバッグログ用の文字列を削除する。これは異常に長い文字列でメモリを消費しないようにするためである。
【0037】
デバッグ対象プログラムA10、デバッグログ出力制御部A20及び引数文字列マスク部A30、並びにデバッグ対象プログラムN40、デバッグログ出力制御部N50及び引数文字列マスク部N60は、プログラム1〜Nのプロセスで動作している。一方、デバッグログ蓄積制御部70は、プログラム1〜Nのプロセスとは独立してバックグラウンドで動作する。
【0038】
デバッグログ蓄積制御部70は、プログラム1〜Nからデバッグ用の最終文字列を受け取ると、それをキューで管理し、受け取った順に公開デバッグログ蓄積部80又は非公開デバッグログ蓄積部90に書き出す。デバッグログ蓄積制御部70は、デバッグログ制御条件蓄積部120から図3で示す設定情報[8]を取り出し、キューのエントリ数が設定情報[8]を超えた分を削除し、削除した旨を公開デバッグログ蓄積部80又は非公開デバッグログ蓄積部90の専用ログに書き出す。これはキューでメモリを無限に使い続けることに歯止めを掛けるためである。
【0039】
デバッグ対象プログラムA10、デバッグログ出力制御部A20及び引数文字列マスク部A30による処理とは別に、直接、公開デバッグログ蓄積部80又は非公開デバッグログ蓄積部90にログを書き出すことも可能である。この仕組みは、上述のマスク処理の仕組みを適用できない既存のプログラムのために用意する。デバッグ対象プログラムX100は、個人情報を含まないログを出力するため、公開デバッグログ蓄積部80にログを書き出す。デバッグ対象プログラムY110は、個人情報を含むログを出力するため、非公開デバッグログ蓄積部90にログを書き出す。このように、プログラム毎にあらかじめログ内容を精査し、公開デバッグログ蓄積部80又は非公開デバッグログ蓄積部90に接続させる。このように、ログにマスク処理を施す仕組みを適用できるプログラムと、マスクログにマスク処理を施す仕組みを適用できない既存のプログラムとを共存させることができる。
【0040】
デバッグログバックアップ制御部130は、所定のタイミングにおいて、公開ログデバッグログ蓄積部80に蓄積しているデバッグ用ログをデータ圧縮(アーカイブ)して、データ圧縮したデバッグ用ログを公開デバッグログバックアップ蓄積部140に蓄積させる。また、デバッグログバックアップ制御部130は、所定のタイミングにおいて、非公開ログデバッグログ蓄積部90に蓄積しているデバッグ用ログをデータ圧縮(アーカイブ)して、データ圧縮したデバッグ用ログを非公開デバッグログバックアップ蓄積部150に蓄積させる。アーカイブのファイル名には、どの時期のログか分かるように、例えば、「開始年月日時分−終了年月日時分」を付けておく。
【0041】
また、デバッグログバックアップ制御部130は、公開ログデバッグログ蓄積部140及び非公開ログデバッグログ蓄積部150にデータ圧縮したデバッグ用ログを蓄積させた後、公開デバッグログ蓄積部80又は非公開デバッグログ蓄積部90に蓄積させたデバッグ用ログを削除する。
【0042】
デバッグログバックアップ制御部130は、上記処理の途中において、デバッグログ蓄積制御部70による公開デバッグログ蓄積部80又は非公開デバッグログ蓄積部90に対する書き込み処理を停止させる形態としても良い。例えば、Mutexで排他を掛けておいても良い。
【0043】
デバッグログバックアップ制御部130は、例えば、10分毎に動作しても良く、図3で示す設定情報[9]に記載の時刻となるタイミングで、蓄積するデバッグログのアーカイブを行う形態としても良い。通常、ログは昼間出力が多く夜間は少ないため、図3で示す設定情報[9]として昼間の時刻を多く指定しておき、バックアップファイルの容量を均一化させることができる。また、海外取引が多い場合は、夜間に多くのログが出力されることもあるが、このときは図3で示す設定情報[9]として夜間の時刻を多く指定すれば良い。
【0044】
デバッグログバックアップ制御部130は、データ圧縮したデバッグ用ログを蓄積させた後、デバッグログ送信制御部160に対し、図3で示す設定情報[12][13]に従って、直前に保存したアーカイブの送信指示を行う。デバッグログ送信制御部160は、デバッグログバックアップ制御部130による送信指示に従い、直前に保存したアーカイブをメディアカード170又はネットワークフォルダ180に送信する。
【0045】
また、デバッグログバックアップ制御部130は、所定のタイミングにおいて、公開デバッグログバックアップ蓄積部140及び非公開デバッグログバックアップ蓄積部150に蓄積したアーカイブを削除する。例えば、デバッグログバックアップ制御部130は、蓄積開始から一定の期間が過ぎたアーカイブを削除する。ここで、一定の期間は、図3の設定情報[10]として設定することが出来る。これにより、アーカイブファイルが蓄積部の記憶領域を圧迫しないようにすることができる。
【0046】
また、ユーザ200は、図5で示すような表示装置250に表示される操作画面を通じて、公開デバッグログバックアップ蓄積部140又は非公開デバッグログバックアップ蓄積部150に蓄積されるアーカイブを選択的に指定アドレスに送信することができる。図5で示す操作画面では、取得対象でアーカイブを選択でき、より詳細に年月日時分秒を選択させることもできる。また、[変更]を押すと送信先を選択でき、[実行]を押すと送信を行う。
【0047】
例えば、UI制御部190は、公開ログと非公開ログのそれぞれ専用メニューを保持し、図3で示す設定情報[11]の過去日数に該当するアーカイブ又は全てのアーカイブを選択させ、かつ、送信先を選択させ、デバッグログ送信制御部160に送信を実行させる。このときUI制御部190は、公開デバッグログバックアップ蓄積部140又は非公開デバッグログバックアップ蓄積部150から該当アーカイブを選択し、デバッグログ送信制御部160に指定アーカイブを送信するよう指示する。そして、デバッグログ送信制御部160は、指定された送信先情報に従い、メディアカード170又はネットワークフォルダ180に指定アーカイブを送信する。
【0048】
UI制御部190において公開ログと非公開ログに関しそれぞれ専用メニューとするのは、公開ログは個人情報がマスク処理されているのでエンドユーザ向けにメニューを公開することができる。一方、非公開ログについては、個人情報にマスク処理が施されて否ため、容易に公開できずSE向けの隠蔽されたメニューが望ましいからである。アーカイブの選択方法としては、公開デバッグログバックアップ蓄積部140又は非公開デバッグログバックアップ蓄積部150に蓄積する全てのアーカイブを表示して選択させる方法も考えられる。
【0049】
(本実施の形態に係る情報処理装置による処理例)
図6、7を用いて本実施の形態に係る情報処理装置1による処理例を説明する。
【0050】
(1)ログ蓄積処理
図6を用いて、情報処理装置1によるログ蓄積処理について説明する。図6は、情報処理装置1によるログ蓄積処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、図3で示す設定情報[1]は「する」、[2]は「しない」、[6]は「SysMgr」が設定されているものとする。
【0051】
S10でデバッグ対象プログラムA10が情報処理を行った後、プログラム名、書式文字列及び引数文字列をデバッグログ出力制御部20に通知する。ここで、書式文字列は、各プログラムが行う情報処理のデータログに関する書式を規定する情報であって、該データログ内の所定位置に前記引数情報を挿入する規則を含む書式規定情報である。また、引数文字列は、各プログラムが行う情報処理毎に変化する情報であって、各プログラムが行う情報処理に関連する文字情報である。
【0052】
S20でデバッグログ出力制御部20が、デバッグログ制御条件蓄積部120より図3で示す設定情報を取得し、該取得した設定情報に基づきデバッグ用ログにマスク処理を施すか否かを判定する。具体的には、デバッグログ出力制御部20は、図3の設定情報[6]とS10で取得したデバッグ対象プログラムA10のプログラム名とを比較して、上記判定を行う。
【0053】
S30でデバッグ用ログにマスク処理を施す場合、つまり、デバッグ対象プログラムA10のプログラム名が「SysMgr」ではない場合(S30でYesの場合)、S50では次の処理が行われる。S50ではデバッグログ出力制御部A20が書式文字列から引数文字列の差し込み位置と型を解析すると共に、引数文字列マスク部A30が引数文字列にマスク処理を行い、書式文字列の指定位置にマスク処理を行った引数文字列を差し込んでデバッグ用最終文字列を生成する。そして、引数文字列マスク部A30が、生成したデバッグ用最終文字列、つまり、デバッグ用ログをデバッグログ蓄積制御部70に通知する。
【0054】
S60でデバッグログ蓄積制御部70が、取得したデバッグ用ログを公開デバッグログ蓄積部80に蓄積させ、S90で情報処理装置1がログ蓄積処理を終了する。
【0055】
一方、S30でデバッグ用ログにマスク処理を施さない場合、つまり、デバッグ対象プログラムA10のプログラム名が「SysMgr」である場合(S30でNoの場合)、S70でデバッグログ出力制御部A20が、書式文字列から引数文字列の差し込み位置と型を解析し、書式文字列の指定位置にマスク処理を行なわない引数文字列を差し込んでデバッグ用最終文字列を生成する。そして、デバッグログ出力制御部A20が、生成したデバッグ用最終文字列、つまり、デバッグ用ログをデバッグログ蓄積制御部70に通知する。
【0056】
S80でデバッグログ蓄積制御部70が、取得したデバッグ用ログを非公開デバッグログ蓄積部90に蓄積させ、S90で情報処理装置1がログ蓄積処理を終了する。ここでは、1つのデバッグ用ログを生成して蓄積する処理を例に説明したが、デバッグ対象プログラムA10、デバッグログ出力制御部A20、引数文字列マスク部30及びデバッグログ蓄積制御部70による処理は、複数のデバッグ用ログ生成・蓄積処理を行う形態であっても良い。
【0057】
上記のように、開示の情報処理装置は、機器による処理毎に出力されるデータログにおいて、該データログに含まれる個人情報のような公開に不適当な情報を適切に保護した上で、該データログを管理することができる。
【0058】
(2)アーカイブ作成処理
図7を用いて、情報処理装置1によるアーカイブ作成処理について説明する。図7は、情報処理装置1によるアーカイブ作成処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、図3で示す設定情報[12]は「する」が設定されているものとする。
【0059】
S110で情報処理装置1がアーカイブ作成処理を開始する。S120でアーカイブ作成のタイミングである場合、つまり、図3の設定情報[9]で示す時刻ではない場合(S110でNoの場合)、情報処理装置1が図3の設定情報[9]で示す時刻になるまで待機する。
【0060】
S120で図3の設定情報[9]で示す時刻である場合(S110でYesの場合)、S130でデバッグログバックアップ制御手段130が、デバッグログ蓄積制御部70によるデバッグ用ログの蓄積処理を停止させる。S140でデバッグログバックアップ制御手段130が、公開デバッグログ蓄積部80及び非公開デバッグログ蓄積部90に蓄積された全てのデバッグ用ログを、公開デバッグログバックアップ蓄積部140又は非公開デバッグログパックアップ蓄積部150にアーカイブする。このとき、デバッグログバックアップ制御手段130は、公開デバッグログ蓄積部80に蓄積されたデバッグ用ログを公開デバッグログバックアップ蓄積部140にアーカイブする。そして、デバッグログバックアップ制御手段130は、非公開デバッグログ蓄積部90に蓄積されたデバッグ用ログを非公開デバッグログパックアップ蓄積部150にアーカイブする。
【0061】
そして、S140でデバッグログバックアップ制御手段130が、アーカイブした公開デバッグログ蓄積部80及び非公開デバッグログ蓄積部90に蓄積された全てのデバッグ用ログを削除する。
【0062】
S150でデバッグログバックアップ制御手段130が、デバッグログ蓄積制御部70によるデバッグ用ログ蓄積処理の停止を解除する。これにより、デバッグログ蓄積制御部70は、デバッグ用ログの蓄積処理を再開させることができる。
【0063】
S160でデバッグログバックアップ制御手段130が、デバッグログ送信制御部160に対し、図3で示す設定情報[13]で設定される送信先に、S140においてアーカイブしたデバッグ用ログを送信するよう指示を通知する。S160でデバッグログ送信制御部160が、デバッグログバックアップ制御手段130から取得した送信指示に従い、アーカイブしたデバッグ用ログを送信し、S170で情報処理装置1がアーカイブ作成処理を終了する。
【0064】
ここでは、デバッグ用ログをアーカイブして1回だけ作成・蓄積・送信する処理を例に説明したが、各部による処理が定期的に上記アーカイブの作成・蓄積・送信処理を行う形態であっても良い。
【0065】
(総括)
開示の情報処理装置においては、複合機によって行われるFAX送信処理におけるFAX送信先情報(宛先名、FAX番号等)等、該複合機の処理毎に変化し、該処理に関連する文字情報を、公開に不適当な情報としてマスク掛けしたデータログを生成する。こうすることによって、開示の情報処理装置は、機器による処理毎に出力されるデータログにおいて、該データログに含まれる個人情報のような公開に不適当な情報を適切に保護した上で、該データログを管理することができる。
【0066】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本実施の形態に係る情報処理装置の動作原理を説明するための図である。
【図3】本実施の形態に係る設定情報一覧の一例を示す図である。
【図4】本実施の形態に係るデバッグ用ログファイルフォーマットの一例を示す図である。
【図5】本実施の形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図6】本実施の形態に係る情報処理装置によるログ蓄積処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る情報処理装置によるアーカイブ作成処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1 情報処理装置
10 デバッグ対象プログラムA
20 デバッグログ出力制御部A
30 引数文字列マスク部A
40 デバッグログ蓄積制御部
80 公開ログデバッグ蓄積部
90 非公開ログデバッグ蓄積部
120 デバッグログ制御条件蓄積部
130 デバッグログバックアップ制御部
140 公開デバッグログバックアップ蓄積部
150 非公開デバッグログバックアップ蓄積部
160 デバッグログ送信制御部
210 CPU
220 ROM
230 RAM
240 HDD
250 表示装置
260 通信I/F
270 記録媒体I/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該情報処理装置が有するか又は該情報処理装置と接続される情報処理部によって実行される情報処理毎に変化する情報であって、該情報処理に関連する文字情報である引数情報と、該情報処理部によって実行される該情報処理のデータログに関する書式を規定する情報であって、該データログ内の所定位置に該引数情報を挿入する規則を含む書式規定情報とを取得するデータ取得手段と、
前記書式規定情報に従って前記データログを作成するデータログ作成手段と、を有し、
前記データログ作成手段は、前記引数情報を所定の変更規則に従って変更することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の変更規則は、前記引数情報である文字列に対し該文字列の先頭から順にマスクを掛ける際適用する規則であって、該マスクを連続して掛ける文字数と、該マスクを連続して掛けない文字数と、該マスクとして使用する文字の種類とを規定する規則であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記データ取得手段は、さらに、前記情報処理部を識別する識別情報を取得し、
前記データ取得手段により取得した前記識別情報に基づいて、前記データログ作成手段による変更処理を実行させるか否かを判定する変更可否判定手段を有し、
前記変更可否判定手段により前記変更処理を実行させると判定された場合、
前記データログ作成手段は、前記引数情報を前記所定の変更規則に従って変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記データログ作成手段により作成された前記データログを蓄積させるデータログ蓄積手段を有し、
前記変更可否判定手段により前記変更処理を実行させると判定された場合、
前記データログ蓄積手段は、当該情報処理装置の有する第1データログ蓄積部に前記データログを蓄積させ、
前記変更可否判定手段により前記変更処理を実行させないと判定された場合、
前記データログ蓄積手段は、当該情報処理装置の有する第2データログ蓄積部に前記データログを蓄積させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
一組の前記データ取得手段、前記データログ作成手段及び前記変更可否判定手段によって実行されるデータログ生成処理が一のプロセスで実行される場合、
複数組の前記データ取得手段、前記データログ作成手段及び前記変更可否判定手段によって行われる複数の前記データログ生成処理は、複数のプロセスで実行されることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記データログを蓄積するための第3データログ蓄積部及び第4データログ蓄積部と、
所定のタイミングにおいて、前記第1データログ蓄積部及び前記第2データログ蓄積部に蓄積された前記データログのデータ圧縮を行い、さらに、該第1データログ蓄積部に関する該データ圧縮を行った該データログを前記第3データログ蓄積部に蓄積させ、該第2データログ蓄積部に関する該データ圧縮を行ったデータログを前記第4データログ蓄積部に蓄積させるデータログバックアップ手段と、を有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第3データログ蓄積部及び前記第4データログ蓄積部に蓄積される前記データ圧縮を行ったデータログを、所定の送信先に送信するバッグアップデータ送信手段を有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記データログバックアップ手段は、所定のタイミングにおいて、前記第3データログ蓄積部及び前記第4データログ蓄積部に蓄積される前記データ圧縮を行ったデータログを削除することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置における情報処理方法において、
データ取得手段が、前記情報処理装置が有するか又は該情報処理装置と接続される情報処理部によって実行される情報処理毎に変化する情報であって、該情報処理に関連する文字情報である引数情報と、該情報処理部によって実行される該情報処理のデータログに関する書式を規定する情報であって、該データログ内の所定位置に該引数情報を挿入する規則を含む書式規定情報とを取得するステップと、
データログ作成手段が、前記書式規定情報に従って前記データログを作成するステップと、を有し、
前記データログ作成手段は、前記引数情報を所定の変更規則に従って変更することを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
前記所定の変更規則は、前記引数情報である文字列に対し該文字列の先頭から順にマスクを掛ける際適用する規則であって、該マスクを連続して掛ける文字数と、該マスクを連続して掛けない文字数と、該マスクとして使用する文字の種類とを規定する規則であることを特徴とする請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記データ取得手段は、さらに、前記情報処理部を識別する識別情報を取得し、さらに
変更可否判定手段が、前記データ取得手段によって取得された前記識別情報に基づいて、前記データログ作成手段に変更処理を実行させるか否かを判定するステップを有し、
前記変更可否判定手段によって、前記変更処理を実行させると判定された場合、
前記データログ作成手段は、前記引数情報を前記所定の変更規則に従って変更することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
データログ蓄積手段が、前記データログ作成手段によって作成された前記データログを蓄積させるステップを有し、
前記変更可否判定手段によって、前記変更処理を実行させると判定された場合、
前記データログ蓄積手段は、前記情報処理装置の有する第1データログ蓄積部に前記データログを蓄積させ、
前記変更可否判定手段によって、前記変更処理を実行させないと判定された場合、
前記データログ蓄積手段は、前記情報処理装置の有する第2データログ蓄積部に前記データログを蓄積させることを特徴とする請求項11に記載の情報処理方法。
【請求項13】
一組の前記データ取得手段、前記データログ作成手段及び前記変更可否判定手段によって実行されるデータログ生成処理が一のプロセスで実行される場合、
複数組の前記データ取得手段、前記データログ作成手段及び前記変更可否判定手段によって行われる複数の前記データログ生成処理は、複数のプロセスで実行されることを特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記情報処理装置は、前記データログを蓄積するための第3データログ蓄積部及び第4データログ蓄積部を有し、
データログバックアップ手段が、所定のタイミングにおいて、前記第1データログ蓄積部及び前記第2データログ蓄積部に蓄積された前記データログのデータ圧縮を行い、さらに、該第1データログ蓄積部に関する該データ圧縮を行った該データログを前記第3データログ蓄積部に蓄積させ、該第2データログ蓄積部に関する該データ圧縮を行ったデータログを前記第4データログ蓄積部に蓄積させるステップを有することを特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
【請求項15】
バッグアップデータ送信手段が、前記第3データログ蓄積部及び前記第4データログ蓄積部に蓄積される前記データ圧縮を行ったデータログを、所定の送信先に送信するステップを有することを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記データログバックアップ手段は、所定のタイミングにおいて、前記第3データログ蓄積部及び前記第4データログ蓄積部に蓄積される前記データ圧縮を行ったデータログを削除することを特徴とする請求項14又は15に記載の情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータに、請求項9乃至16の何れか一に記載の情報処理方法を実行させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−147942(P2010−147942A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−324617(P2008−324617)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】