情報処理装置、画像分類方法、および情報処理システム
【課題】撮影された複数の画像を適切に分類できるようにする。
【解決手段】複数の画像を分類する情報処理システムにおいて、カメラによって撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定し(S101〜S103)、決定した対象物の代表色や撮影距離を、画像毎に記憶し(S104)、記憶した各画像の代表色や撮影距離に基づいて、各画像を分類し(S106)、分類した結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる(S107)。
【解決手段】複数の画像を分類する情報処理システムにおいて、カメラによって撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定し(S101〜S103)、決定した対象物の代表色や撮影距離を、画像毎に記憶し(S104)、記憶した各画像の代表色や撮影距離に基づいて、各画像を分類し(S106)、分類した結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる(S107)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置、画像分類方法、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラなどを用いて、花、鳥、風景などを気軽に撮影し、膨大な量の写真画像をデジタルカメラもしくはコンピュータなどの記憶装置に記憶できるようになってきた。また、コンピュータなどに備えられる検索機能などを用いることにより、記憶装置から必要な画像を検索し、検索した画像を表示させることもできるようになってきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、静止画像検索装置において、静止画ファイルの中から静止画を取り出し、代表色を抽出し、検索対象かどうかを判断し、基準を満たしている静止画を表示する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平7−146871号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、例えば花、鳥、風景などが季節毎に撮影されたような種々な写真画像に対し、ユーザが望む適切なグループ分けを行って表示させたり、グループ内の個々の画像を所望の順序で並べて表示させたりすることは困難である。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、撮影された複数の画像を適切に分類することが可能な情報処理装置、画像分類方法、および情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色を、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の代表色に基づいて、各画像を分類する分類処理手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類する分類処理手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類する分類処理手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮影された複数の画像を適切に分類することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
情報処理システムは、デジタルカメラ1、画像管理装置(画像管理サーバ)2、表示装置3、およびパーソナルコンピュータ(PC)4を有する。
【0011】
デジタルカメラ1は、被写体を撮影してデジタルデータとしての画像(静止画像や動画像があり得るが、ここでは写真画像であるものとする)を生成するものである。このデジタルカメラ1により生成された写真画像は、必要に応じ、画像管理装置2(もしくはパーソナルコンピュータ4)へ送信することができる。このデジタルカメラ1は、例えばカメラモジュールを搭載した携帯電話機で実現してもよい。また、デジタルカメラ1は、動画を撮影するためのデジタルビデオで実現してもよい。デジタルビデオにした場合、以下の説明において、画像管理装置(サーバ)2は、動画管理装置(サーバ)として動作する。
【0012】
画像管理装置2は、デジタルカメラ1に接続され、デジタルカメラ1から送信された写真画像の管理を行う。画像管理装置2により管理される写真画像は、必要に応じ、表示装置3の画面に表示させることができる。この画像管理装置2は、例えば放送記録・再生用のHDD/DVDレコーダで実現することができる。
【0013】
表示装置3は、画像管理装置2に接続され、画像管理装置2により管理される写真画像を表示するディスプレイである。この表示装置3は、例えばTV装置で実現してもよい。
【0014】
PC4は、デジタルカメラ1や画像管理装置2に接続され、デジタルカメラ1や画像管理装置2を制御するものである。
【0015】
図2は、図1に示したデジタルカメラ1、画像管理装置2、または、パーソナルコンピュータ4に設けられる画像分類処理装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
画像分類処理装置10は、デジタルカメラ1、画像管理装置2、パーソナルコンピュータ4のいずれにも設置して使用することができる。この画像分類処理装置10は、画像入力部11、画像記憶部12、画像出力部13、ROM(Read Only Memory)14、主メモリ15、入力装置16、およびプロセッサ17を備えている。
【0017】
画像入力部11は、デジタルカメラ1などによって撮影された写真画像を入力するインタフェースに相当するものである。
【0018】
画像記憶部12は、画像入力部11を通じて入力された写真画像をファイル形式(例えばJPEG形式)で記憶する画像専用のメモリである。この画像記憶部12に記憶された画像は、例えば花、鳥、風景などが季節毎に撮影されたような種々な写真画像(RGBデータ)であり、プロセッサ17の制御のもとで適切に分類され、分類された写真画像が必要時に画像出力部13へ送られる。
【0019】
画像出力部13は、プロセッサ17の制御のもとで画像記憶部12から読み出される写真画像を外部へ出力するインタフェースに相当するものである。この画像出力部13から出力された写真画像は、上記表示装置3の画面に表示されることとなる。
【0020】
ROM14は、プロセッサ17が使用する各種のプログラムやデータを格納する不揮発性のメモリである。
【0021】
主メモリ15は、プロセッサ17の作業エリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリである。この主メモリ15上には、プロセッサ17が使用する各種のプログラムやデータがロードされている。また、上記画像記憶部12に記憶される写真画像を、代わりに、この主メモリ15上に記憶されるようにしてもよい。
【0022】
入力装置16は、ユーザからの入力操作に応じた信号をプロセッサ17に送るものであり、プロセッサ17における分類処理を変更することができる。
【0023】
プロセッサ17は、画像分類処理装置10全体の動作を司るものであり、例えば、後述する画像分類処理プログラムを実行することにより、画像記憶部12に記憶されている各種の写真画像に対して分類処理(仕分け処理)を施し、ユーザが望む適切なグループ分け(例えば、花の写真画像グループ、鳥の写真画像グループ、風景の写真画像グループといったグループ分け)を行って、表示装置3への表示処理を実行させる制御を行ったり、グループ内の個々の写真画像を所望の順序(例えば、季節の変化に応じて花の色が変化していく順序)で並べて表示させる制御を行ったりすることができる。
【0024】
図3は、画像分類処理装置10において扱われる写真画像のRGBデータの構成を示す図である。
画像記憶部12(もしくは主メモリ15)上の写真画像は、図示のように、1ドットにつき3Byteで構成されるRGBデータとして展開されている。
【0025】
図4は、図2中に示される主メモリ15に記憶される各種の情報を示す図である。
主メモリ15上には、画像分離処理プログラム21、サンプリング・カラー・データ・テーブル22、焦点データ23、撮影距離データ(以下、距離データと称す)24、代表色データ25、および表示順序データ26が記憶される。
【0026】
画像分離処理プログラム21は、プロセッサにより実行されるものであり、撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色(RGB値)をそれぞれ決定し、決定した対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを画像毎に記憶し、記憶した各画像の代表色と撮影距離との少なくともいずれかに基づいて各画像を分類し、分類した結果に基づき、各画像を例えばグループ単位で表示出力させるといった制御を行うものである。
【0027】
サンプリング・カラー・データ・テーブル22は、画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に記憶される各画像を構成する個々の画像単位(例えば、画素)に対し、プロセッサ17が各画像の焦点位置から外側に向けて色のサンプリングを行った結果、生成される情報である。このサンプリング・カラー・データ・テーブル22は、代表色の決定の際に使用される。
【0028】
焦点データ23は、デジタルカメラ1から送られてくる写真画像に付随する情報であり、画像の焦点位置を示すデータに相当する。この焦点データ23は、プロセッサ17などを通じて主メモリに記憶される。
【0029】
距離データ24は、デジタルカメラ1から送られてくる写真画像に付随する情報であり、その画像の中に写っている対象物の撮影距離(カメラから対象物までの距離)に相当する。この距離データ24は、プロセッサ17などを通じて主メモリに記憶される。
【0030】
代表色データ25は、プロセッサ17がサンプリング・カラー・データ・テーブル22を用いて決定した代表色を示すデータ(RGB値)に相当するものである。
【0031】
表示順序データ26は、プロセッサ17が決定した代表色や撮影距離に基づいて分類を行った結果生成されるデータであり、表示装置の画面に表示される画像の順序が定義されている。
【0032】
図5は、画像分離処理プログラム21の機能構成を示す図である。
画像分離処理プログラム21は、画像取得処理部31、サンプリング処理部32、代表色決定部33、情報格納処理部34、画像分類処理部35、および画像表示処理部36といった各種の機能を備えている。
【0033】
画像取得処理部31は、デジタルカメラ1で撮影された画像を、画像入力部11を通じて画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に取り込むための制御を行うものである。
【0034】
サンプリング処理部32は、画像取得処理部31により取得された各画像を構成する個々の画像単位に対し、各画像の焦点位置から外側に向けて、色のサンプリングを行うものである。
【0035】
代表色決定部33は、サンプリング処理部32によりサンプリングされた個々の色に基づいて、各画像の代表色を決定するものである。この代表色決定部33は、特に、サンプリング処理部32によりサンプリングされた個々の色の値に対し、焦点位置に近い画像単位ほど重み付けを大きくするとともに前記焦点位置から遠い画像単位ほど重み付けを小さくした上で、代表色を決定する計算を行う。
【0036】
情報格納処理部34は、代表色決定部33によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に記憶させるものである。
【0037】
画像分類処理部35は、情報格納処理部34により画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類するものである。
【0038】
画像表示処理部36は、画像分類処理部35により分類された結果に基づき、各画像を例えばグループ単位で表示出力させるものである。
【0039】
次に、図6を参照して、プロセッサ17により実行される画像分離処理プログラム21の動作(メインルーチン)について説明する。
分類したい写真画像ファイルの総数が取得される(ステップS101)。これを本プログラムの入力条件として構成してもよい。以下、ステップS102からS105までは、画像毎の処理が行われる。
【0040】
ある写真画像のRGBデータの焦点位置(画像の中心位置)から、外側に向かって、1ドットずつ、矩形状に色をサンプリングされていく(ステップS102)。
【0041】
サンプリング結果に基づき、写真画像において撮影者が撮りたかった対象物の代表色が決定される(ステップS103)。
【0042】
ある写真画像の対象物の代表色と撮影距離とが、主メモリ15に格納される(ステップS104)。
【0043】
ステップS102〜S104までの処理が、写真画像ファイルの総数分、行われる(ステップS105)。
【0044】
写真画像ファイルの総数分の処理が完了すると、ステップS104で得られた、対象物の代表色と撮影距離との二要素をもとに、ソート処理にて分類が行われ、表示順序データが形成される(ステップS106)。
【0045】
ステップS106で得られた表示順番データに基づいて、各画像を表示装置3の画面に表示させる。
【0046】
なお、画像の表示形態としては、電子アルバム形式、あるいはサムネイル表示等の何れを採用してもよい。
【0047】
次に、図7の概念図および図8のフローチャートを参照して、図6中のステップS102のサンプリング処理の詳細について説明する。
【0048】
サンプリング処理においては、まず、焦点位置に対応するメモリーアドレスが算出される(ステップS201)。ここでは、写真画像の水平解像度数(ドット)と、写真画像の垂直解像度数(ドット)と、焦点の水平(ドット)位置と、垂直(ドット)位置とから、写真画像のRGBデータの焦点位置に対応するメモリーアドレスが算出される。写真画像の水平解像度数(ドット)、写真画像の垂直解像度数(ドット)、焦点の水平(ドット)位置、垂直(ドット)位置等の情報は、JPEGファイル等から予め、取得しているものとする。
【0049】
ステップS201で得られた、写真画像のRGBデータの焦点位置に対応するメモリーアドレスの3バイトのRGBデータが、サンプリング・カラー・データ・テーブル22に格納される(ステップS202)。
【0050】
焦点位置から、1ドット分だけ外側の矩形上のRGBデータが、サンプリング・カラー・データ・テーブル22に格納される(ステップS203)。
【0051】
さらに、次の1ドット分だけ外側の矩形上のRGBデータが、サンプリング・カラー・データ・テーブルに格納される(ステップS204)。
【0052】
サンプリング時のメモリアドレスが写真画像の主メモリ格納アドレスに到達するまで、ステップS204の処理が続けられる(ステップS205)。到達した時点で、このルーチンからメインルーチンへリターンされる。
【0053】
次に、図9の概念図および図10のフローチャートを参照して、図6中のステップS103の代表色決定処理の詳細について説明する。
【0054】
代表色決定処理においては、まず、上記サンプリング処理で得られた、サンプリング・カラー・データ・テーブル22の各矩形毎に、最も多い色が算出される(ステップS301)。
【0055】
このようにステップS301で得られた色の最も多い色を算出するが、この際、焦点の位置から、近いところのデータに対して重みが大きく、遠いところデータに対して重みが小さくなるように演算を調整した上で、全体として、最も多い色が代表色に決定される(ステップS302)。
【0056】
次に、図11の概念図および図12のフローチャートを参照して、図6中のステップS106の分類処理(ソート処理)の詳細について説明する。
【0057】
普通、写真を撮る場合は、撮影距離が1m以内は、接写等で植物を撮る場合が多い。1〜2,3mの場合は、人物写真で、3m以上の場合は、風景を対象としていることが一般的である。これらの特徴を利用し、写真の撮影距離をある距離間隔(ある閾値で)でソート処理、分類が行われる。例えば、1m間隔の場合、0〜1mの撮影距離の写真群、2〜3mの撮影距離の写真群という分け方をする。
【0058】
まず、各写真の撮影距離が、どの閾値範囲に相当するかが求められる(ステップS401)。ここでは、100cmの距離間隔で、ソート処理をしているものとする。また、撮影距離については、既知の手法により予め取得されているものとする。
【0059】
代表色と撮影距離が格納されている主メモリ15上の情報が、画像毎にソートされる(ステップS402)。このソートの際には、代表色に基づくソート処理よりも、撮影距離に基づくソート処理の方が優先的に実行されるようにする。これにより、例えば、図11のように複数のグループGr1、Gr2、Gr3にグループ分けされることとなり、同じ被写体を含む画像が同じグループにまとめられる確率が高まり、ユーザが望むソート結果を得やすい。また、各グループ内においては、例えば、ある特定色から別の特定色に変化していく順で、各写真が配列される。
【0060】
上記ソート結果に基づき、表示装置3に表示するための各画像の表示順番を示す表示順番データが作成される(ステップS403)。
【0061】
図13は、表示順番データにしたがって表示装置3の画面に表示される表示結果の一例を示す図である。
【0062】
図示からわかるように、紫陽花を対象物とした複数の写真が1つのグループに含まれ、違う種類の花については別のグループに含まれるものとして表示されている。また、風景については、植物とは異なるグループに属するように表示されている。また、鳥についても、別のグループに属するように表示されている。
【0063】
このように本実施形態によれば、代表色に基づくソート処理や撮影距離に基づくソート処理を採用することにより、ユーザが望む分類を実現でき、表示装置の画面においてユーザが確認しやすい形で画像を表示させることができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、以下のような点も考慮されるべきである。
【0065】
(1)焦点について
カメラによって、焦点が合う箇所は、必ずしも画像の中央であるとはかぎらず、中央でない場合もあり得る。その場合においても、勿論、本発明を実現することができる。
【0066】
(2)撮影距離の閾値範囲の可変
図12のステップS401の説明では、100cmの距離間隔でソート処理が行われる例を示したが、距離間隔はこれに限定されず、上記プログラム上のオプション指定で任意に決めても良い。
【0067】
(3)代表色のサンプリング方法
(3-1)サンプリング間隔について
上記実施形態では、焦点から、次の1ドット分だけ外側の矩形上のRGBデータをサンプリングするとあるが、上記プログラムのオプション指定で、このドット間隔を任意に決めても良い。
【0068】
(3-2)点でサンプリング
上記実施形態では、最初のデータは、焦点の1ドットデータとし、更に、その焦点から1ドットずつ、外側に向かって、矩形的にサンプリングする例を示したが、これを矩形的ではなく、中心から2方向、あるいは4,8,16方向と点でサンプリングする方法を採用してもよい。この場合、より高速な処理を実現できる。
【0069】
(3-3)色の「明るさ」をサンプリング
上記実施形態では、RGBデータのサンプリングを対象としたが、色の「明るさ」のみをサンプリングする方法を採用してもよい。また、RGBデータに、更に色の「明るさ」の要素を加えて、サンプリングを行ってもよい。
【0070】
(4)代表色の決定方法
(4-1)解像度の違う写真の代表色の決定方法
同じ被写体で、同撮影距離で解像度が違う場合の代表色の決定においては、色のサンプリングの粒度を調整し、同じ、分類となるようにすればよい。
【0071】
(4-2)撮影距離に応じて、決定の重み付けを変える。
【0072】
上記実施形態では、焦点位置から写真の外側に向かって、焦点から近いところの重みを大きく、遠いところの重みを小さくし、全体として、最も多い色を代表色とする例を示したが、上記プログラムのオプション指定で、撮影距離に応じて、この重み付けを調整することができる。
【0073】
(5)写真の分類方法について
(5-1)分類モードについて
上記実施形態では、対象物の代表色と撮影距離の2要素の分類について述べたが、それ以外に、撮影距離のみでの分類、あるいは、代表色のみでの分類としても良い。
【0074】
(5-2)撮影時刻を分類要素に
上記実施形態では、対象物の代表色と撮影距離の2要素の分類について述べたが、それ以外の分類要素として、撮影時刻を追加しても良い。
【0075】
(5-3)フラッシュを利用したかを分類対象にする。
【0076】
JPEGファイルには、フラッシュを使用したかの情報が含まれているが、写真の分類時に、この情報も含ませるようにしてもよい。
【0077】
(6)代表色の格納について
図6のステップS104の説明では、現写真画像の代表色と撮影距離とを主メモリ15に格納するものとしたが、この情報を各JPEGファイルの空き領域に格納するようにしても良い。
【0078】
更には、写真画像情報の撮影距離と、撮影者が撮りたかった対象物の代表色とを利用して、所望の画像を容易に検索することが可能である。前者の撮影距離を利用すれば、対象物のカテゴリー(例えば、「人物写真」、「風景写真」、「接写による植物等の写真」等)を容易に分類できる。
【0079】
上記実施形態において、対象物の代表色のみの分類を行った場合、同じ代表色の「人物写真」、「風景写真」が同一の分類となってしまう可能性がある。そこで、この代表色に、撮影距離の要素を追加したことで、同じ代表色の「人物写真」、「風景写真」でも撮影距離の違いにより別の分類を実現することが可能となる。
【0080】
また、この技術を利用すれば、自分で撮影した写真の植物図鑑、動物図鑑等の作成が容易に出来る。
【0081】
上記実施形態に示したプログラムのアルゴリズムは、比較的、簡単に作成することが可能であり、色々な装置に組み込むことが可能である。
【0082】
上記実施形態で述べた本発明に係る各種の処理手順は、コンピュータプログラムとして、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ)に記憶させておき、必要に応じてそれをプロセッサにより読み出して実行することが可能である。ここでいうコンピュータとは、例えばデジタルカメラや、PDA、携帯電話など、上記プログラムを実行可能な情報処理装置もしくは電子機器を含んでいる。また、このようなコンピュータプログラムは、通信媒体を介してあるコンピュータから他のコンピュータに伝送することにより配布することも可能である。
【0083】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図。
【図2】図1に示したデジタルカメラ、画像管理装置、または、パーソナルコンピュータに設けられる画像分類処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】図2に示した画像分類処理装置において扱われる写真画像のRGBデータの構成を示す図。
【図4】図2中に示される主メモリに記憶される各種の情報を示す図。
【図5】画像分離処理プログラムの機能構成を示す図。
【図6】プロセッサにより実行される画像分離処理プログラムの動作(メインルーチン)を示すフローチャート。
【図7】図6中のステップS102のサンプリング処理の詳細を説明するための概念図。
【図8】図6中のステップS102のサンプリング処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図9】図6中のステップS103の代表色決定処理の詳細を説明するための概念図。
【図10】図6中のステップS103の代表色決定処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図11】図6中のステップS106の分類処理(ソート処理)の詳細を説明するための概念図。
【図12】図6中のステップS106の分類処理(ソート処理)の詳細を説明するためのフローチャート。
【図13】表示順番データにしたがって表示装置の画面に表示される表示結果の一例を示す図。
【符号の説明】
【0085】
1…デジタルカメラ、2…画像管理装置(画像管理サーバ)、3…表示装置、4…パーソナルコンピュータ(PC)、10…画像分類処理装置、11…画像入力部、12…画像記憶部、13…画像出力部、14…ROM、15…主メモリ、16…入力装置、17…プロセッサ、21…画像分離処理プログラム、22…サンプリングカラーデータテーブル、23…焦点データ、24…距離データ、25…代表色データ、26…表示順序データ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置、画像分類方法、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラなどを用いて、花、鳥、風景などを気軽に撮影し、膨大な量の写真画像をデジタルカメラもしくはコンピュータなどの記憶装置に記憶できるようになってきた。また、コンピュータなどに備えられる検索機能などを用いることにより、記憶装置から必要な画像を検索し、検索した画像を表示させることもできるようになってきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、静止画像検索装置において、静止画ファイルの中から静止画を取り出し、代表色を抽出し、検索対象かどうかを判断し、基準を満たしている静止画を表示する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平7−146871号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、例えば花、鳥、風景などが季節毎に撮影されたような種々な写真画像に対し、ユーザが望む適切なグループ分けを行って表示させたり、グループ内の個々の画像を所望の順序で並べて表示させたりすることは困難である。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、撮影された複数の画像を適切に分類することが可能な情報処理装置、画像分類方法、および情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色を、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の代表色に基づいて、各画像を分類する分類処理手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類する分類処理手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類する分類処理手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮影された複数の画像を適切に分類することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
情報処理システムは、デジタルカメラ1、画像管理装置(画像管理サーバ)2、表示装置3、およびパーソナルコンピュータ(PC)4を有する。
【0011】
デジタルカメラ1は、被写体を撮影してデジタルデータとしての画像(静止画像や動画像があり得るが、ここでは写真画像であるものとする)を生成するものである。このデジタルカメラ1により生成された写真画像は、必要に応じ、画像管理装置2(もしくはパーソナルコンピュータ4)へ送信することができる。このデジタルカメラ1は、例えばカメラモジュールを搭載した携帯電話機で実現してもよい。また、デジタルカメラ1は、動画を撮影するためのデジタルビデオで実現してもよい。デジタルビデオにした場合、以下の説明において、画像管理装置(サーバ)2は、動画管理装置(サーバ)として動作する。
【0012】
画像管理装置2は、デジタルカメラ1に接続され、デジタルカメラ1から送信された写真画像の管理を行う。画像管理装置2により管理される写真画像は、必要に応じ、表示装置3の画面に表示させることができる。この画像管理装置2は、例えば放送記録・再生用のHDD/DVDレコーダで実現することができる。
【0013】
表示装置3は、画像管理装置2に接続され、画像管理装置2により管理される写真画像を表示するディスプレイである。この表示装置3は、例えばTV装置で実現してもよい。
【0014】
PC4は、デジタルカメラ1や画像管理装置2に接続され、デジタルカメラ1や画像管理装置2を制御するものである。
【0015】
図2は、図1に示したデジタルカメラ1、画像管理装置2、または、パーソナルコンピュータ4に設けられる画像分類処理装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
画像分類処理装置10は、デジタルカメラ1、画像管理装置2、パーソナルコンピュータ4のいずれにも設置して使用することができる。この画像分類処理装置10は、画像入力部11、画像記憶部12、画像出力部13、ROM(Read Only Memory)14、主メモリ15、入力装置16、およびプロセッサ17を備えている。
【0017】
画像入力部11は、デジタルカメラ1などによって撮影された写真画像を入力するインタフェースに相当するものである。
【0018】
画像記憶部12は、画像入力部11を通じて入力された写真画像をファイル形式(例えばJPEG形式)で記憶する画像専用のメモリである。この画像記憶部12に記憶された画像は、例えば花、鳥、風景などが季節毎に撮影されたような種々な写真画像(RGBデータ)であり、プロセッサ17の制御のもとで適切に分類され、分類された写真画像が必要時に画像出力部13へ送られる。
【0019】
画像出力部13は、プロセッサ17の制御のもとで画像記憶部12から読み出される写真画像を外部へ出力するインタフェースに相当するものである。この画像出力部13から出力された写真画像は、上記表示装置3の画面に表示されることとなる。
【0020】
ROM14は、プロセッサ17が使用する各種のプログラムやデータを格納する不揮発性のメモリである。
【0021】
主メモリ15は、プロセッサ17の作業エリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリである。この主メモリ15上には、プロセッサ17が使用する各種のプログラムやデータがロードされている。また、上記画像記憶部12に記憶される写真画像を、代わりに、この主メモリ15上に記憶されるようにしてもよい。
【0022】
入力装置16は、ユーザからの入力操作に応じた信号をプロセッサ17に送るものであり、プロセッサ17における分類処理を変更することができる。
【0023】
プロセッサ17は、画像分類処理装置10全体の動作を司るものであり、例えば、後述する画像分類処理プログラムを実行することにより、画像記憶部12に記憶されている各種の写真画像に対して分類処理(仕分け処理)を施し、ユーザが望む適切なグループ分け(例えば、花の写真画像グループ、鳥の写真画像グループ、風景の写真画像グループといったグループ分け)を行って、表示装置3への表示処理を実行させる制御を行ったり、グループ内の個々の写真画像を所望の順序(例えば、季節の変化に応じて花の色が変化していく順序)で並べて表示させる制御を行ったりすることができる。
【0024】
図3は、画像分類処理装置10において扱われる写真画像のRGBデータの構成を示す図である。
画像記憶部12(もしくは主メモリ15)上の写真画像は、図示のように、1ドットにつき3Byteで構成されるRGBデータとして展開されている。
【0025】
図4は、図2中に示される主メモリ15に記憶される各種の情報を示す図である。
主メモリ15上には、画像分離処理プログラム21、サンプリング・カラー・データ・テーブル22、焦点データ23、撮影距離データ(以下、距離データと称す)24、代表色データ25、および表示順序データ26が記憶される。
【0026】
画像分離処理プログラム21は、プロセッサにより実行されるものであり、撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色(RGB値)をそれぞれ決定し、決定した対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを画像毎に記憶し、記憶した各画像の代表色と撮影距離との少なくともいずれかに基づいて各画像を分類し、分類した結果に基づき、各画像を例えばグループ単位で表示出力させるといった制御を行うものである。
【0027】
サンプリング・カラー・データ・テーブル22は、画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に記憶される各画像を構成する個々の画像単位(例えば、画素)に対し、プロセッサ17が各画像の焦点位置から外側に向けて色のサンプリングを行った結果、生成される情報である。このサンプリング・カラー・データ・テーブル22は、代表色の決定の際に使用される。
【0028】
焦点データ23は、デジタルカメラ1から送られてくる写真画像に付随する情報であり、画像の焦点位置を示すデータに相当する。この焦点データ23は、プロセッサ17などを通じて主メモリに記憶される。
【0029】
距離データ24は、デジタルカメラ1から送られてくる写真画像に付随する情報であり、その画像の中に写っている対象物の撮影距離(カメラから対象物までの距離)に相当する。この距離データ24は、プロセッサ17などを通じて主メモリに記憶される。
【0030】
代表色データ25は、プロセッサ17がサンプリング・カラー・データ・テーブル22を用いて決定した代表色を示すデータ(RGB値)に相当するものである。
【0031】
表示順序データ26は、プロセッサ17が決定した代表色や撮影距離に基づいて分類を行った結果生成されるデータであり、表示装置の画面に表示される画像の順序が定義されている。
【0032】
図5は、画像分離処理プログラム21の機能構成を示す図である。
画像分離処理プログラム21は、画像取得処理部31、サンプリング処理部32、代表色決定部33、情報格納処理部34、画像分類処理部35、および画像表示処理部36といった各種の機能を備えている。
【0033】
画像取得処理部31は、デジタルカメラ1で撮影された画像を、画像入力部11を通じて画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に取り込むための制御を行うものである。
【0034】
サンプリング処理部32は、画像取得処理部31により取得された各画像を構成する個々の画像単位に対し、各画像の焦点位置から外側に向けて、色のサンプリングを行うものである。
【0035】
代表色決定部33は、サンプリング処理部32によりサンプリングされた個々の色に基づいて、各画像の代表色を決定するものである。この代表色決定部33は、特に、サンプリング処理部32によりサンプリングされた個々の色の値に対し、焦点位置に近い画像単位ほど重み付けを大きくするとともに前記焦点位置から遠い画像単位ほど重み付けを小さくした上で、代表色を決定する計算を行う。
【0036】
情報格納処理部34は、代表色決定部33によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に記憶させるものである。
【0037】
画像分類処理部35は、情報格納処理部34により画像記憶部12(もしくは主メモリ15)に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類するものである。
【0038】
画像表示処理部36は、画像分類処理部35により分類された結果に基づき、各画像を例えばグループ単位で表示出力させるものである。
【0039】
次に、図6を参照して、プロセッサ17により実行される画像分離処理プログラム21の動作(メインルーチン)について説明する。
分類したい写真画像ファイルの総数が取得される(ステップS101)。これを本プログラムの入力条件として構成してもよい。以下、ステップS102からS105までは、画像毎の処理が行われる。
【0040】
ある写真画像のRGBデータの焦点位置(画像の中心位置)から、外側に向かって、1ドットずつ、矩形状に色をサンプリングされていく(ステップS102)。
【0041】
サンプリング結果に基づき、写真画像において撮影者が撮りたかった対象物の代表色が決定される(ステップS103)。
【0042】
ある写真画像の対象物の代表色と撮影距離とが、主メモリ15に格納される(ステップS104)。
【0043】
ステップS102〜S104までの処理が、写真画像ファイルの総数分、行われる(ステップS105)。
【0044】
写真画像ファイルの総数分の処理が完了すると、ステップS104で得られた、対象物の代表色と撮影距離との二要素をもとに、ソート処理にて分類が行われ、表示順序データが形成される(ステップS106)。
【0045】
ステップS106で得られた表示順番データに基づいて、各画像を表示装置3の画面に表示させる。
【0046】
なお、画像の表示形態としては、電子アルバム形式、あるいはサムネイル表示等の何れを採用してもよい。
【0047】
次に、図7の概念図および図8のフローチャートを参照して、図6中のステップS102のサンプリング処理の詳細について説明する。
【0048】
サンプリング処理においては、まず、焦点位置に対応するメモリーアドレスが算出される(ステップS201)。ここでは、写真画像の水平解像度数(ドット)と、写真画像の垂直解像度数(ドット)と、焦点の水平(ドット)位置と、垂直(ドット)位置とから、写真画像のRGBデータの焦点位置に対応するメモリーアドレスが算出される。写真画像の水平解像度数(ドット)、写真画像の垂直解像度数(ドット)、焦点の水平(ドット)位置、垂直(ドット)位置等の情報は、JPEGファイル等から予め、取得しているものとする。
【0049】
ステップS201で得られた、写真画像のRGBデータの焦点位置に対応するメモリーアドレスの3バイトのRGBデータが、サンプリング・カラー・データ・テーブル22に格納される(ステップS202)。
【0050】
焦点位置から、1ドット分だけ外側の矩形上のRGBデータが、サンプリング・カラー・データ・テーブル22に格納される(ステップS203)。
【0051】
さらに、次の1ドット分だけ外側の矩形上のRGBデータが、サンプリング・カラー・データ・テーブルに格納される(ステップS204)。
【0052】
サンプリング時のメモリアドレスが写真画像の主メモリ格納アドレスに到達するまで、ステップS204の処理が続けられる(ステップS205)。到達した時点で、このルーチンからメインルーチンへリターンされる。
【0053】
次に、図9の概念図および図10のフローチャートを参照して、図6中のステップS103の代表色決定処理の詳細について説明する。
【0054】
代表色決定処理においては、まず、上記サンプリング処理で得られた、サンプリング・カラー・データ・テーブル22の各矩形毎に、最も多い色が算出される(ステップS301)。
【0055】
このようにステップS301で得られた色の最も多い色を算出するが、この際、焦点の位置から、近いところのデータに対して重みが大きく、遠いところデータに対して重みが小さくなるように演算を調整した上で、全体として、最も多い色が代表色に決定される(ステップS302)。
【0056】
次に、図11の概念図および図12のフローチャートを参照して、図6中のステップS106の分類処理(ソート処理)の詳細について説明する。
【0057】
普通、写真を撮る場合は、撮影距離が1m以内は、接写等で植物を撮る場合が多い。1〜2,3mの場合は、人物写真で、3m以上の場合は、風景を対象としていることが一般的である。これらの特徴を利用し、写真の撮影距離をある距離間隔(ある閾値で)でソート処理、分類が行われる。例えば、1m間隔の場合、0〜1mの撮影距離の写真群、2〜3mの撮影距離の写真群という分け方をする。
【0058】
まず、各写真の撮影距離が、どの閾値範囲に相当するかが求められる(ステップS401)。ここでは、100cmの距離間隔で、ソート処理をしているものとする。また、撮影距離については、既知の手法により予め取得されているものとする。
【0059】
代表色と撮影距離が格納されている主メモリ15上の情報が、画像毎にソートされる(ステップS402)。このソートの際には、代表色に基づくソート処理よりも、撮影距離に基づくソート処理の方が優先的に実行されるようにする。これにより、例えば、図11のように複数のグループGr1、Gr2、Gr3にグループ分けされることとなり、同じ被写体を含む画像が同じグループにまとめられる確率が高まり、ユーザが望むソート結果を得やすい。また、各グループ内においては、例えば、ある特定色から別の特定色に変化していく順で、各写真が配列される。
【0060】
上記ソート結果に基づき、表示装置3に表示するための各画像の表示順番を示す表示順番データが作成される(ステップS403)。
【0061】
図13は、表示順番データにしたがって表示装置3の画面に表示される表示結果の一例を示す図である。
【0062】
図示からわかるように、紫陽花を対象物とした複数の写真が1つのグループに含まれ、違う種類の花については別のグループに含まれるものとして表示されている。また、風景については、植物とは異なるグループに属するように表示されている。また、鳥についても、別のグループに属するように表示されている。
【0063】
このように本実施形態によれば、代表色に基づくソート処理や撮影距離に基づくソート処理を採用することにより、ユーザが望む分類を実現でき、表示装置の画面においてユーザが確認しやすい形で画像を表示させることができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、以下のような点も考慮されるべきである。
【0065】
(1)焦点について
カメラによって、焦点が合う箇所は、必ずしも画像の中央であるとはかぎらず、中央でない場合もあり得る。その場合においても、勿論、本発明を実現することができる。
【0066】
(2)撮影距離の閾値範囲の可変
図12のステップS401の説明では、100cmの距離間隔でソート処理が行われる例を示したが、距離間隔はこれに限定されず、上記プログラム上のオプション指定で任意に決めても良い。
【0067】
(3)代表色のサンプリング方法
(3-1)サンプリング間隔について
上記実施形態では、焦点から、次の1ドット分だけ外側の矩形上のRGBデータをサンプリングするとあるが、上記プログラムのオプション指定で、このドット間隔を任意に決めても良い。
【0068】
(3-2)点でサンプリング
上記実施形態では、最初のデータは、焦点の1ドットデータとし、更に、その焦点から1ドットずつ、外側に向かって、矩形的にサンプリングする例を示したが、これを矩形的ではなく、中心から2方向、あるいは4,8,16方向と点でサンプリングする方法を採用してもよい。この場合、より高速な処理を実現できる。
【0069】
(3-3)色の「明るさ」をサンプリング
上記実施形態では、RGBデータのサンプリングを対象としたが、色の「明るさ」のみをサンプリングする方法を採用してもよい。また、RGBデータに、更に色の「明るさ」の要素を加えて、サンプリングを行ってもよい。
【0070】
(4)代表色の決定方法
(4-1)解像度の違う写真の代表色の決定方法
同じ被写体で、同撮影距離で解像度が違う場合の代表色の決定においては、色のサンプリングの粒度を調整し、同じ、分類となるようにすればよい。
【0071】
(4-2)撮影距離に応じて、決定の重み付けを変える。
【0072】
上記実施形態では、焦点位置から写真の外側に向かって、焦点から近いところの重みを大きく、遠いところの重みを小さくし、全体として、最も多い色を代表色とする例を示したが、上記プログラムのオプション指定で、撮影距離に応じて、この重み付けを調整することができる。
【0073】
(5)写真の分類方法について
(5-1)分類モードについて
上記実施形態では、対象物の代表色と撮影距離の2要素の分類について述べたが、それ以外に、撮影距離のみでの分類、あるいは、代表色のみでの分類としても良い。
【0074】
(5-2)撮影時刻を分類要素に
上記実施形態では、対象物の代表色と撮影距離の2要素の分類について述べたが、それ以外の分類要素として、撮影時刻を追加しても良い。
【0075】
(5-3)フラッシュを利用したかを分類対象にする。
【0076】
JPEGファイルには、フラッシュを使用したかの情報が含まれているが、写真の分類時に、この情報も含ませるようにしてもよい。
【0077】
(6)代表色の格納について
図6のステップS104の説明では、現写真画像の代表色と撮影距離とを主メモリ15に格納するものとしたが、この情報を各JPEGファイルの空き領域に格納するようにしても良い。
【0078】
更には、写真画像情報の撮影距離と、撮影者が撮りたかった対象物の代表色とを利用して、所望の画像を容易に検索することが可能である。前者の撮影距離を利用すれば、対象物のカテゴリー(例えば、「人物写真」、「風景写真」、「接写による植物等の写真」等)を容易に分類できる。
【0079】
上記実施形態において、対象物の代表色のみの分類を行った場合、同じ代表色の「人物写真」、「風景写真」が同一の分類となってしまう可能性がある。そこで、この代表色に、撮影距離の要素を追加したことで、同じ代表色の「人物写真」、「風景写真」でも撮影距離の違いにより別の分類を実現することが可能となる。
【0080】
また、この技術を利用すれば、自分で撮影した写真の植物図鑑、動物図鑑等の作成が容易に出来る。
【0081】
上記実施形態に示したプログラムのアルゴリズムは、比較的、簡単に作成することが可能であり、色々な装置に組み込むことが可能である。
【0082】
上記実施形態で述べた本発明に係る各種の処理手順は、コンピュータプログラムとして、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ)に記憶させておき、必要に応じてそれをプロセッサにより読み出して実行することが可能である。ここでいうコンピュータとは、例えばデジタルカメラや、PDA、携帯電話など、上記プログラムを実行可能な情報処理装置もしくは電子機器を含んでいる。また、このようなコンピュータプログラムは、通信媒体を介してあるコンピュータから他のコンピュータに伝送することにより配布することも可能である。
【0083】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図。
【図2】図1に示したデジタルカメラ、画像管理装置、または、パーソナルコンピュータに設けられる画像分類処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】図2に示した画像分類処理装置において扱われる写真画像のRGBデータの構成を示す図。
【図4】図2中に示される主メモリに記憶される各種の情報を示す図。
【図5】画像分離処理プログラムの機能構成を示す図。
【図6】プロセッサにより実行される画像分離処理プログラムの動作(メインルーチン)を示すフローチャート。
【図7】図6中のステップS102のサンプリング処理の詳細を説明するための概念図。
【図8】図6中のステップS102のサンプリング処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図9】図6中のステップS103の代表色決定処理の詳細を説明するための概念図。
【図10】図6中のステップS103の代表色決定処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図11】図6中のステップS106の分類処理(ソート処理)の詳細を説明するための概念図。
【図12】図6中のステップS106の分類処理(ソート処理)の詳細を説明するためのフローチャート。
【図13】表示順番データにしたがって表示装置の画面に表示される表示結果の一例を示す図。
【符号の説明】
【0085】
1…デジタルカメラ、2…画像管理装置(画像管理サーバ)、3…表示装置、4…パーソナルコンピュータ(PC)、10…画像分類処理装置、11…画像入力部、12…画像記憶部、13…画像出力部、14…ROM、15…主メモリ、16…入力装置、17…プロセッサ、21…画像分離処理プログラム、22…サンプリングカラーデータテーブル、23…焦点データ、24…距離データ、25…代表色データ、26…表示順序データ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色を、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の代表色に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、
各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類する分類処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
各画像を構成する個々の画像単位に対し、各画像の焦点位置から外側に向けて、色のサンプリングを行うサンプリング処理手段を更に具備し、
前記代表色決定手段は、前記サンプリング処理手段によりサンプリングされた個々の色に基づいて、各画像の代表色を決定することを特徴とする請求項1又は3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記代表色決定手段は、前記サンプリング処理手段によりサンプリングされた個々の色の値に対し、前記焦点位置に近い画像単位ほど重み付けを大きくするとともに前記焦点位置から遠い画像単位ほど重み付けを小さくした上で、代表色を決定する計算を行うことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
撮影された複数の画像を分類する画像分類方法であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定し、
前記決定した対象物の代表色を、画像毎にメモリに記憶し、
前記メモリに記憶した各画像の代表色に基づいて、各画像を分類することを特徴とする画像分類方法。
【請求項7】
撮影された複数の画像を分類する画像分類方法であって、
各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎にメモリに記憶し、
前記記憶手段に記憶した各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類することを特徴とする画像分類方法。
【請求項8】
撮影された複数の画像を分類する画像分類方法であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定し、
前記決定した対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎にメモリに記憶し、
前記記憶手段に記憶した各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類することを特徴とする画像分類方法。
【請求項9】
複数の画像を分類する情報処理システムであって、
前記複数の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色を、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の代表色に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と、
前記情報処理手段により分類された結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる画像表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
複数の画像を分類する情報処理システムであって、
前記複数の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と、
前記情報処理手段により分類された結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる画像表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
複数の画像を分類する情報処理システムであって、
前記複数の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類する分類処理手段と、
前記情報処理手段により分類された結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる画像表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項1】
撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色を、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の代表色に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、
各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
撮影された複数の画像を分類する情報処理装置であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類する分類処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
各画像を構成する個々の画像単位に対し、各画像の焦点位置から外側に向けて、色のサンプリングを行うサンプリング処理手段を更に具備し、
前記代表色決定手段は、前記サンプリング処理手段によりサンプリングされた個々の色に基づいて、各画像の代表色を決定することを特徴とする請求項1又は3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記代表色決定手段は、前記サンプリング処理手段によりサンプリングされた個々の色の値に対し、前記焦点位置に近い画像単位ほど重み付けを大きくするとともに前記焦点位置から遠い画像単位ほど重み付けを小さくした上で、代表色を決定する計算を行うことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
撮影された複数の画像を分類する画像分類方法であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定し、
前記決定した対象物の代表色を、画像毎にメモリに記憶し、
前記メモリに記憶した各画像の代表色に基づいて、各画像を分類することを特徴とする画像分類方法。
【請求項7】
撮影された複数の画像を分類する画像分類方法であって、
各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎にメモリに記憶し、
前記記憶手段に記憶した各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類することを特徴とする画像分類方法。
【請求項8】
撮影された複数の画像を分類する画像分類方法であって、
各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定し、
前記決定した対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎にメモリに記憶し、
前記記憶手段に記憶した各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類することを特徴とする画像分類方法。
【請求項9】
複数の画像を分類する情報処理システムであって、
前記複数の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色を、画像毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各画像の代表色に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と、
前記情報処理手段により分類された結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる画像表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
複数の画像を分類する情報処理システムであって、
前記複数の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された各画像の中に写っている対象物の撮影距離を、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の撮影距離に基づいて、各画像を分類する分類処理手段と、
前記情報処理手段により分類された結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる画像表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
複数の画像を分類する情報処理システムであって、
前記複数の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された各画像の中に写っている対象物の色を代表する代表色をそれぞれ決定する代表色決定手段と、
前記代表色決定手段によりそれぞれ決定された対象物の代表色と当該対象物の撮影距離とを、画像毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された各画像の代表色と撮影距離とに基づいて、各画像を分類する分類処理手段と、
前記情報処理手段により分類された結果に基づき、各画像をグループ単位で表示出力させる画像表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−350546(P2006−350546A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173963(P2005−173963)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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