説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】遊技店に来店する遊技者毎の遊技台の嗜好情報を正確に収集できるようにする。
【解決手段】顔画像取得部221は、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する。稼働率取得部225cは前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する。遊技台履歴登録部225は、取得された顔画像、顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得手段により取得された稼働率とを対応付けて顧客情報として蓄積する。嗜好台フラグ設定部227は、蓄積された所定の遊技者の顧客情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の顧客情報の嗜好台フラグをオフに設定する。嗜好情報生成部228は、所定の遊技者の顧客情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの顧客情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好を計算する。本発明は、監視システムに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、遊技店に来店する遊技者毎の遊技台の嗜好情報を正確に収集できるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技店に来店する遊技者毎の遊技台の嗜好情報を収集するための技術が普及しつつある。
【0003】
遊技店の顧客の嗜好情報を収集する手段として、顧客の顔画像情報に基づき性別および年齢を推定し、各々の遊技客数、遊技時間、平均投資額などの遊技台履歴情報を収集するものが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004-305560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の手法では遊技店内の遊技台利用状況を考慮することなく(一部人気の遊技台に遊技客が殺到した場合などを考慮することなく)、単に遊技客が遊技を開始した事実のみに基づいて顧客の嗜好台として情報を収集していた。そのため、例えば、顧客が本来遊技を所望する遊技台に空席がない等の理由により顧客が本来遊技を所望していない遊技台を遊技した場合においても、嗜好台として認識されることになるため、必ずしも顧客の正確な嗜好台情報を収集したとは言い難かった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、遊技店に来店する遊技者毎の遊技台の嗜好情報を正確に収集できるように遊技店に来店する遊技者毎の遊技台の嗜好情報を正確に収集できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面の情報処理装置は、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得手段と、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得手段と、前記顔画像取得手段により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得手段により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得手段により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定手段と、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算手段とを含む。
【0008】
前記設定手段には、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が、前記全ての稼働率が前記所定値より大きくない状況下で最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定させるようにすることができる。
【0009】
前記設定手段には、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が100%のとき前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定させ、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定させるようにすることができる。
【0010】
本発明の一側面の情報処理方法は、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得ステップと、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得ステップと、前記顔画像取得ステップの処理により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得ステップの処理により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得ステップの処理により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積ステップの処理により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定ステップと、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算ステップとを含む。
【0011】
本発明の一側面のプログラムは、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得ステップと、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得ステップと、前記顔画像取得ステップの処理により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得ステップの処理により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得ステップの処理により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積ステップの処理により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定ステップと、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0012】
本発明の一側面の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像が取得され、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報が取得され、取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像が取得された時点における稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積され、蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグがオフに設定され、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定され、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好が計算される。
【0013】
本発明の一側面の情報処理装置における、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得手段は、例えば、顔画像取得部であり、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得手段は、例えば、稼働率取得部であり、前記顔画像取得手段により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得手段により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得手段により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積手段とは、例えば、遊技台履歴登録部であり、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定手段とは、例えば、嗜好台フラグ設定部であり、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算手段とは、例えば、嗜好情報生成部である。
【0014】
すなわち、蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報を排除した遊技台履歴情報のみで、所定の遊技者の嗜好情報が計算されることにより、本来遊技者が遊技したいと思って遊技した遊技台の遊技機種の情報のみが嗜好情報の計算に使用されるので、正確な嗜好情報を取得することが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、遊技店に来店する遊技者毎の遊技台の嗜好情報を正確に収集することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0017】
すなわち、本発明の一側面の情報処理装置は、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得手段(例えば、図10の稼働率取得部225c)と、前記顔画像取得手段により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得手段により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得手段により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積手段(例えば、図10の遊技台履歴登録部225)と、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定手段(例えば、図10の嗜好台フラグ設定部227)と、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算手段(例えば、図10の嗜好情報生成部228)とを含む。
【0018】
前記設定手段(例えば、図10の嗜好台フラグ設定部227)には、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が、前記全ての稼働率が100%ではない状況下で最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定させるようにすることができる。
【0019】
前記設定手段(例えば、図10の嗜好台フラグ設定部227)には、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が100%のとき前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定させ、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定させるようにすることができる。
【0020】
本発明の一側面の情報処理方法は、遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得ステップ(例えば、図13のステップS21)と、前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得ステップ(例えば、図13のステップS34)と、前記顔画像取得ステップの処理により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得ステップの処理により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得ステップの処理により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積ステップ(例えば、図13のステップS35)と、前記蓄積ステップの処理により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定ステップ(例えば、図16のステップS94,S98,S99)と、前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算ステップ(例えば、図18のステップS127)とを含む。
【0021】
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【0022】
遊技店1-1乃至1-nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1-1乃至1-nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1-1乃至1-nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1-1乃至1-nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0023】
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
【0024】
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DB252(図11)を各遊技店1により生成される未登録遊技者DB251(図11)に基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DB252を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
【0025】
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
【0026】
生体情報認識装置21は、カメラ38-1乃至38-m、入口カメラ40-1乃至40-p、および店内カメラ41-1乃至41-qにより撮像された画像より画像処理ユニット39-1乃至39-(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DB251に登録する。
【0027】
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36-1乃至36-mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36-1乃至36-mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36-1乃至36-m、および遊技台周辺端末37-1乃至37-mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。遊技店管理装置24は、遊技台36-1乃至36-mより供給されてくる稼働状況の情報を取得すると供に、稼働状況の情報に基づいて、リアルタイムで遊技台36の機種毎に稼働率を計算する。また、遊技店管理装置24は、生体情報認識装置21からの問合せに応じて、遊技台番号により特定される遊技台36の稼動状態、または、問合せがあった時点での遊技台36の全遊技機種毎の稼働率の情報を送信する。
【0028】
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
【0029】
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理データベース29に登録する。
【0030】
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
【0031】
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
【0032】
遊技台36-1乃至36-mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。また、遊技台36-1乃至36-mは、自らが、いずれかの遊技者により遊技されているか否かを示す稼働状況の情報を遊技店管理装置24に供給する。
【0033】
遊技台周辺端末37-1乃至37-mは、各遊技台36-1乃至36-mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38-1乃至38-mが設けられている例が示されている。
【0034】
カメラ38-1乃至38-mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36-4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61-1乃至61-4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
【0035】
また、カメラ38-1乃至38-mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37-1乃至37-4に凸部71-1乃至71-4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
【0036】
さらに、カメラ38-1乃至38-mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
【0037】
入口カメラ40-1乃至40-pおよび店内カメラ41-1乃至41-qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39-(m+1)乃至39-(m+p+q)に供給する。
【0038】
入口カメラ40-1乃至40-pおよび店内カメラ41-1乃至41-qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40-1乃至40-pおよび店内カメラ41-1乃至41-qの設置例を示している。
【0039】
すなわち、図8においては、出入口112-1乃至112-3が設けられており、入口カメラ40-1乃至40-3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41-1乃至41-10は、島設備111-1乃至111-5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41-1乃至41-10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41-1乃至41-10のいずれかで撮像できる。
【0040】
さらに、店内カメラ41-aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41-bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41-cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
【0041】
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
【0042】
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
【0043】
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
【0044】
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の構成例について説明する。
【0045】
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、第3候補までの顔画像を照合結果として表示部23に表示させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部229に供給する。
【0046】
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位3位までの顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
【0047】
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が上位3位となる顔画像のそれぞれの類似度のうち、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、上位3位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると供に、通信部223に供給する。また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部229に供給する。
【0048】
未登録遊技者データベース登録部229は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を生体情報管理データベース3の未登録遊技者DB251に登録する。
【0049】
操作部224は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、上述した類似度が上位3位となる、表示部23に表示された顔画像のいずれかが選択されるとき操作され、操作結果を通信部223に供給する。通信部223は、モデムなどから構成され、操作部224からの操作信号に基づいて、選択された顔画像を携帯端末20に配信する。
【0050】
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
【0051】
データベース管理部230は、生体情報管理センタ2より新たな登録遊技者データベース252(図11)が配信されてくると、新たな登録遊技者データベース252に基づいて、生体情報DB22を更新する。
【0052】
遊技台履歴登録部225は、同一遊技者判定部225aを制御して、通信部223より携帯端末20に配信される登録遊技者の来店を示す情報に基づいて、検出された顔画像が同一の遊技台36にて直前に検出された顔画像と同一であるか否かを判定させる。また、遊技台履歴登録部225は、稼動判定部225bを制御して、遊技店管理装置24に問い合わせ、通信部223より携帯端末20に配信される登録遊技者の来店を示す情報に基づいて、顔画像が検出された遊技台36が稼動中であるか否かを判定する。さらに、遊技台履歴登録部225は、稼働率取得部225cを制御して、通信部223より携帯端末20に配信される登録遊技者の来店を示す情報に基づいて、顔画像が検出された時点での遊技店1における全ての遊技台36の機種毎の稼働率を取得させる。そして、遊技台履歴登録部225は、取得した顔画像に対応付けて、顔画像が取得された遊技台36の種類の情報、顔画像が取得された日時、および、顔画像が取得された時点での全ての遊技台36の機種毎の稼働率の情報を遊技台履歴情報として遊技台履歴DB226に登録させる。
【0053】
嗜好台フラグ設定部227は、例えば、遊技店1が閉店した後、遊技台履歴DB226にアクセスし、顔画像に基づいて、同一の遊技者の遊技台履歴情報を集めて、遊技者毎に(顔画像毎に)嗜好台となる遊技台36の機種を特定するための情報であるか否かを判定し、判定結果に基づいて嗜好台フラグのONまたはOFFに設定し、嗜好台フラグの情報を遊技台履歴DB226に登録する。
【0054】
嗜好情報生成部228は、遊技台履歴DB226に嗜好台フラグが設定された後、フラグ判定部228aを制御して、設定されている嗜好台フラグのONまたはOFFを判定させる。また、嗜好情報生成部228は、カウント部228bを制御して、嗜好台フラグがONとして設定されている遊技台履歴情報を、遊技台36の機種ごとにカウントさせ、遊技者毎に(顔画像毎に)嗜好情報(例えば、遊技機種毎の遊技の頻度を示す情報)を生成して、生成した嗜好情報を表示部23に表示する。
【0055】
次に、図11を参照して、生体情報管理センタ2の構成例について説明する。
【0056】
生体情報管理センタ2は、DB配信部241、DB更新部242、およびDB更新判定部243から構成されており、生体情報管理DB3に格納されている登録遊技者DB252を、未登録遊技者DB251に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部243は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)に43aを内蔵しており、生体情報管理DB3にアクセスし、未登録遊技者DB251に新たな未登録遊技者が登録されたか否かを判定する。
【0057】
DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251に新たに未登録者が登録されていた場合、その旨をDB更新部242に通知する。DB更新部242は、未登録遊技者DB251にアクセスし、登録されている未登録遊技者が存在する場合、登録遊技者DB252を読み出して、未登録遊技者を登録遊技者DB252に登録して、更新する。さらに、DB更新部242は、登録遊技者DB252を更新すると、更新したことをDB配信部241に通知する。
【0058】
DB配信部241は、DB更新部242より登録遊技者DB252が更新されたことを通知されると、生体情報管理DB3にアクセスし、登録遊技者DB252を読み出して、各遊技店1の生体情報認識装置21に配信する。
【0059】
次に、図12を参照して、携帯端末20の構成例について説明する。
【0060】
通信部271は、モデムなどで構成されており、遊技店1内の無線通信網を介して生体情報認識装置21との間でデータを授受する。また、通信部271は、生体情報認識装置21より配信されてくる、画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報を取得し、画像処理部272に供給する。
【0061】
画像処理部272は、通信部271より供給されてくる画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報に基づいて、LCDなどにより構成される表示部273に表示する画像を生成すると供に、表示部273に表示させる。
【0062】
次に、図13のフローチャートを参照して、遊技台36毎の登録遊技者来店監視処理について説明する。
【0063】
ステップS1において、カメラ38は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
【0064】
ステップS2において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、送信部203に供給する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
【0065】
ステップS3において、顔画像抽出部202は、顔画像が抽出されたか否か、すなわち、遊技台36に遊技者が着席した状態となり、遊技台36に設置されたカメラ38により、遊技を開始したと見られる遊技者の顔画像が抽出されたか否かを判定する。ステップS3において、例えば、顔画像が抽出されていないと判定された場合、すなわち、遊技台36に着座した遊技者が存在しない場合、処理は、ステップS1に戻り、顔画像が抽出されたと判定されるまで、ステップS1乃至S3の処理が繰り返される。ステップS3において、例えば、顔画像が抽出された場合、すなわち、遊技者が遊技台36に着座し、その状態で顔画像がカメラ38により撮像されたとみなされた場合、処理は、ステップS4に進む。
【0066】
ステップS4において、送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
【0067】
ステップS21において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像を取得する。ステップS22において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
【0068】
ステップS23において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
【0069】
ステップS24において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている登録遊技者DB252に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録遊技者DB252に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、登録遊技者DB252に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
【0070】
ステップS25において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
【0071】
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
【0072】
ステップS25において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS26において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面301を表示部23を制御して表示させる。
【0073】
このとき、例えば、図14で示されるような報知画面301が、表示部23に表示される。
【0074】
図14の報知画面301においては、カメラ画像表示欄311が、左中段に設けられており、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が表示される。また、その右側には、類似度の高い順に第1候補乃至第3候補までの類似度の上位3位の登録遊技者の顔画像表示欄312-1乃至312-3が設けられている。さらに、各登録遊技者の顔画像表示欄312-1乃至312-2の下には、類似度レベル表示欄313-1乃至313-3が設けられており、類似度のレベルが表示されている。図14において、黒で示される領域の横方向の長さが類似度の大きさを示している。
【0075】
また、類似度レベル表示欄313-1乃至313-3の下には、対応する位置に、ID表示欄314-1乃至314-3が設けられており、各顔画像の生体情報DB22における顔画像を識別する顧客IDが表示されており、図14において、左から「00051」、「00018」および「00022」と表示されている。
【0076】
さらに、ID表示欄314-1乃至314-3の下には、それぞれ対応する位置に、それぞれの候補を選択されるときに操作部224により操作される確定ボタン318-1乃至318-3が設けられている。
【0077】
また、カメラ画像表示欄311の下には、その顔画像を撮像したカメラを識別するカメラID表示欄315が設けられており、図14においては、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41を識別するためのカメラIDとして「カメラ02」が表示されている。さらに、カメラID表示欄315の下には、時刻表示欄316が設けられており、カメラ38により撮像された時刻が表示されており、図14においては、「18:23:32」と表示されており、カメラ画像表示欄311の顔画像が18時23分32秒に撮像されていることが示されている。
【0078】
さらに、時刻表示欄316の下には、別人ボタン317が設けられており、カメラ画像の顔画像が、第1候補乃至第3候補となる登録遊技者の顔画像表示欄312-1乃至312-2のいずれにも似ていないとみなされたとき、操作部224により操作される。
【0079】
ステップS27において、通信部223は、操作部224が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否か、すなわち、例えば、図14で示される報知画面301が表示部23に表示されていた場合、確定ボタン318-1乃至318-3のいずれかが操作部224により操作されたか否かを判定する。
【0080】
ステップS27において、例えば、確定ボタン318-1が操作された場合、第1候補となる顔画像が選択されたとみなされ、ステップS28において、通信部223は、選択された第1候補となる顔画像およびカメラ38により撮像されたカメラ画像を携帯端末20に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
【0081】
ステップS41において、通信部271は、登録遊技者の来店が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS41において、ステップS28の処理により、登録遊技者の来店が通知されてきた場合、ステップS42において、通信部271は、生体情報認識装置21より送信されてきた登録遊技者の来店の通知を受信すると供に、その通知に併せて送信されてくる登録遊技者の顔画像およびカメラ38により撮像されたカメラ画像を画像処理部272に供給する。画像処理部272は、選択された顔画像およびカメラ38により撮像されたカメラ画像の情報を、表示部273に表示可能な形式の情報に加工して、ステップS43において、表示部273に表示させる。
【0082】
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末20を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
【0083】
また、ステップS29において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行ったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS22に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS22乃至S30の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS31に進む。
【0084】
一方、ステップS27において、いずれの候補となる顔画像も選択されず、例えば、図14の報知画面301における別人ボタン317が押下された場合、または、ステップS25において、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS30において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部229に供給する。未登録遊技者データベース登録部229は、供給されてきた顔画像を生体管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録遊技者DB251に登録する。
【0085】
ステップS31において、遊技台履歴登録部225は、稼動判定部225bを制御して、遊技店管理装置24より、顔画像が撮像されたカメラ38が設置されている遊技台36の稼動情報を取得させる。
【0086】
ステップS32において、遊技台履歴登録部225は、稼動判定部225bを制御して、顔画像が撮像されたカメラ38が設置されている遊技台36が稼動中であるか否かを判定させる。ステップS32において、例えば、遊技台管理装置24からの情報に基づいて、顔画像が撮像されたカメラ38が設置されている遊技台36が稼動中であると判定された場合、処理は、ステップS33に進む。
【0087】
ステップS33において、遊技台履歴登録部225は、同一遊技者判定部225aを制御して、通信部223より携帯端末20に配信される登録遊技者の来店を示す情報に基づいて、検出された顔画像が同一の遊技台36にて直前に検出された顔画像と同一であるか否かを判定させる。より詳細には、同一遊技者判定部225aは、通信部223より携帯端末20に顔画像が配信される度に遊技台36毎に記憶し、同一の遊技台36について、新たに顔画像が配信されると、直前に記憶していた顔画像と比較し、一致するか否かを判定する。その際、同一遊技者判定部225aは、同一の遊技台36について新たに配信された顔画像を直前に記憶していた顔画像に対して上書きするように記憶し、以降も同様の処理を繰り返す。
【0088】
ステップS33において、同一の遊技者ではない、すなわち、新たな遊技者が遊技台36に着席したものと判定された場合、ステップS34において、遊技台履歴登録部225は、稼働率取得部225cを制御して、遊技店管理装置24より顔画像が抽出された時点での遊技店1に設置されている遊技台36の全ての機種毎の稼働率の情報を取得させる。
【0089】
ステップS35において、遊技台履歴登録部225は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を識別する顧客IDに対応付けて、顔画像が撮像されたカメラ38が設置されている遊技台36の機種を含む遊技台番号、顔画像が撮像された日時、および顔画像が抽出された時点での遊技台36の機種毎の稼働率を遊技台履歴情報として遊技台履歴DB226に登録する。
【0090】
一方、ステップS32において、遊技台36が稼動中ではないと判定された場合、または、ステップS33において、同一の登録遊技者が検出された場合、すなわち、座っているだけで遊技していない場合、または、同一の登録遊技者が一旦休憩して戻ってきたような場合、処理は、ステップS21に戻る。
【0091】
以上の処理により、生体情報認識装置21により画像処理ユニット39より顔画像が供給されてきた場合、新たに遊技台36に着席した遊技者の顔画像に対応付けて、顔画像が撮像されたカメラ38が設置されている遊技台36の機種を含む遊技台番号、顔画像が撮像された日時、および顔画像が抽出された時点での遊技台36の機種毎の稼働率が遊技履歴情報として遊技台履歴DB226に登録される。生体情報DB22に登録されていないとみなされると、生体情報管理センタ2により管理されている生体情報管理DB3内の未登録遊技者DB251に未登録遊技者の顔画像として登録される。尚、ステップS27において、操作部224が操作されることにより候補となる顔画像が選択される例について説明してきたが、第1候補となる顔画像を登録された遊技者の顔画像として配信するとともに、遊技台履歴登録部225に供給されるようにしてもよく、その場合、ステップS26,S27の処理が省略され、ステップS28において、第1候補となる顔画像が配信されるとともに、遊技台履歴登録部225に供給されることになり、候補者を選択する係員の処理を省略させ、自動的に配信させることが可能となる。
【0092】
次に、図15のフローチャートを参照して、登録遊技者DB更新処理について説明する。
【0093】
ステップS61において、DB更新判定部243は、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB251にアクセスし、未登録遊技者が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技者が登録されていると判定されるまで、同様の処理を繰り返す。
【0094】
ステップS61において、例えば、ステップS30の処理により、新たに未登録遊技者が登録されていた場合、ステップS62において、DB更新判定部243は、DB更新部242に対して、登録遊技者DB252の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部242は、未登録遊技者DB251にアクセスし、登録されている未登録遊技者の顔画像の情報を全て読み出すと供に、登録遊技者DB252にアクセスし、読み出した登録されていた未登録遊技者の顔画像の情報に、顔画像を識別するIDを付して、登録遊技者DB252に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部242は、登録遊技者DB252が更新されたことをDB配信部241に通知する。尚、登録遊技者DB252の更新が終了した時点で、登録されていた未登録遊技者は、未登録遊技者DB251より削除される。
【0095】
ステップS63において、DB配信部241は、生体情報管理DB3の新たに更新された登録遊技者DB252にアクセスし、読み出すと供に、生体情報認識装置21のデータベース管理部230に読み出した登録遊技者DB252を配信する。
【0096】
ステップS81において、データベース管理部230は、生体情報管理センタ2より更新された新たな登録遊技者DB252が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
【0097】
ステップS81において、例えば、ステップS63の処理により、生体情報管理センタ2のDB配信部241より新たに更新された登録遊技者DB252が配信されてくると、ステップS82において、データベース管理部230は、配信されてくる登録遊技者DB252を取得すると供に、登録遊技者DB252の情報に基づいて、生体情報DB22を更新する。より詳細には、データベース管理部230は、生体情報DB22に、新たに配信されてきた登録遊技者DB252の情報をコピーして上書きする。
【0098】
以上の処理により、遊技店1-1乃至1-nのいずれかで、未登録遊技者が未登録遊技者DB251に登録されると、登録遊技者DB252に追加登録されることにより、遊技店1-1乃至1-nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にデータベース化して登録されることになるので、複数の遊技店1においても、カメラ38により撮像されると、登録遊技者として来店が報知されることになる。また、登録遊技者DB252は、各遊技店1-1乃至1-nからの情報に基づいて更新されていくので、複数の店舗における顧客来店記録を生成することが可能となり、顧客来店記録を統合的に管理することが可能となる。
【0099】
以上によれば、各店舗における顧客来店情報のみならず複数の店舗における顧客来店記録の収集と、統合的な管理を実現することが可能となる。
【0100】
次に、図16のフローチャートを参照して、嗜好台フラグ設定処理について説明する。
【0101】
ステップS91において、遊技台履歴登録部225は、遊技店管理装置24より営業終了の連絡が通知されたか否かを判定し、営業終了の連絡が通知されるまで、その処理を繰り返す。ステップS91において、例えば、営業終了時間が経過し、遊技店管理装置24より営業終了が通知された場合、処理は、ステップS92に進む。尚、ここでは、営業終了の連絡を持って処理が開始される例について説明を進めるものとするが、所定の期間が経過する毎に実行されればよい(不定期でも良い)ので、必ずしも営業終了の連絡があるときとする必要はなく、例えば、毎月1日になった時点で行うようにしても良い。
【0102】
ステップS92において、嗜好台フラグ設定部227は、遊技台履歴DBに登録されている顧客情報のうち、未処理の顧客IDのいずれか1つを処理対象の顧客IDとして設定する。
【0103】
ステップS93において、嗜好台フラグ設定部227は、処理対象として設定されている顧客IDの遊技台履歴情報を、例えば、図17で示されるようなリストとして、遊技台履歴DB225より全て抽出する。
【0104】
図17においては、顧客IDが「0001」の顔画像について登録されている遊技台履歴情報をすべて抽出した例が示されており、図中左から顧客ID、検出した顔画像、遊技台番号(括弧内は機種の情報)、遊技時間、稼働率、および嗜好台フラグの欄が設けられている。顧客IDの欄には設定された「0001」が記録されており、検出された顔画像の欄には、その時点でカメラ38より供給されてきた顔画像が記録されている。遊技台番号の欄には、上から「10(C)」、「56(B)」、「106(D)」、「76(C)」、「118(D)」、「108(D)」、「54(B)」、および「114(D)」と記録されている。また、遊技時間欄には、上から「2006/07/29 12:28〜13:04」、「2006/07/29 13:10〜13:24」、「2006/07/29 13:30〜18:25」、「2006/07/30 13:31〜16:15」、「2006/07/30 16:34〜18:32」、「2006/07/31 12:34〜18:32」、「2006/08/01 12:34〜16:33」、および「2006/08/01 16:41〜18:43」と記録されている。
【0105】
さらに、稼働率の欄には、遊技機種A乃至Dの4機種のその時点での稼働率が百分率により表示されており、上から(A,B,C,D)=(80%,40%,30%,100%)、(80%,50%,30%,100%)、(70%,30%,30%,90%)(70%,50%,40%,100%)、(60%,30%,50%,90%)、(50%,20%,10%,80%)、(100%,50%,30%,100%)、および(90%,40%,20%,90%)と記録されている。尚、嗜好台フラグの欄については、後述するが、ステップS93の処理が最初に実行される際には、空欄となっている。
【0106】
顧客ID=0001の遊技客は、2006年07月29日12時28分乃至13時04分の時間帯に遊技台番号10で遊技機種Cの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(80%,40%,30%,100%)であることが示されている。また、顧客ID=0001の遊技客は、2006年07月29日13時10分乃至13時24分の時間帯に遊技台番号56で遊技機種Bの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(80%,50%,30%,100%)であることが示されている。さらに、顧客ID=0001の遊技客は、2006年07月29日13時30分乃至18時25分の時間帯に遊技台番号106で遊技機種Dの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(70%,30%,30%,90%)であることが示されている。
【0107】
また、顧客ID=0001の遊技客は、2006年07月30日13時31分乃至16時15分の時間帯に遊技台番号76で遊技機種Cの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(70%,50%,40%,100%)であることが示されている。さらに、顧客ID=0001の遊技客は、2006年07月30日16時34分乃至18時32分の時間帯に遊技台番号118で遊技機種Dの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(60%,30%,50%,90%)であることが示されている。また、顧客ID=0001の遊技客は、2006年07月31日12時34分乃至18時32分の時間帯に遊技台番号108で遊技機種Dの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(50%,20%,10%,80%)であることが示されている。
【0108】
さらに、顧客ID=0001の遊技客は、2006年08月01日12時34分乃至16時33分の時間帯に遊技台番号54で遊技機種Bの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(100%,50%,30%,100%)であることが示されている。また、顧客ID=0001の遊技客は、2006年08月01日16時41分乃至18時43分の時間帯に遊技台番号114で遊技機種Dの遊技台36にて遊技し、遊技を開始した時点での稼働率は、(A,B,C,D)=(90%,40%,20%,90%)であることが示されている。
【0109】
ステップS94において、嗜好台フラグ設定部227は、最後に遊技した遊技機種の嗜好台フラグをONに設定する。すなわち、図17の場合、最後の遊技台履歴情報は、2006年08月01日16時41分乃至18時43分の時間帯に遊技台番号114で遊技機種Dの遊技台36で遊技台履歴情報である。嗜好台フラグ設定部227は、遊技機種Dの嗜好台フラグをONに設定する。図17においては、丸印は、嗜好台フラグがONに設定されていることを示し、バツ印は、嗜好台フラグがOFFに設定されていることを示している。
【0110】
ステップS95において、嗜好台フラグ設定部227は、遊技台履歴情報を示すカウンタnを1に初期化する。
【0111】
ステップS96において、嗜好台フラグ設定部227は、遊技台履歴DB226における遊技台履歴情報が2種類以上の遊技台36で遊技しているものであるか否かを判定する。図17においては、遊技機種B,C,Dの遊技台履歴情報が含まれているので、2種類以上の遊技台36で遊技されていると判定され、処理は、ステップS97に進む。
【0112】
ステップS97において、嗜好台フラグ設定部227は、最後に遊技した遊技台36からみてn台前に遊技した遊技台36の遊技開始時刻における今現在の嗜好台フラグがONに設定されている遊技台36の稼働率は100%か否かを判定する。図17の場合、カウンタnが1のとき、最後に遊技した遊技台36の遊技機種は遊技機種Dであるので、カウンタn=1台前に遊技しているのは、2006年08月01日12時34分乃至16時33分の時間帯に遊技台番号54で遊技機種Bの遊技台36にて遊技している。このとき、稼働率は、(A,B,C,D)=(100%,50%,30%,100%)であるので、遊技機種Dの稼働率が100%であるので、処理は、ステップS99に進む。
【0113】
ステップS99において、嗜好台フラグ設定部227は、最後に遊技した遊技台36からみてn台前に遊技した遊技台36の遊技機種について嗜好台フラグをOFFに設定する。したがって、図17の場合、カウンタnが1のとき、嗜好台フラグ設定部227は、遊技機種Bの嗜好台フラグをOFFに設定する。
【0114】
一方、ステップS97において、最後に遊技した遊技台36からみてn台前に遊技した遊技台36の遊技開始時刻における今現在の嗜好台フラグがONに設定されている遊技台36の稼働率が100%ではない場合、ステップS98において、嗜好台フラグ設定部227は、最後に遊技した遊技台36からみてn台前に遊技した遊技台36の遊技機種について嗜好台フラグをONに設定する。
【0115】
ステップS100において、嗜好台フラグ設定部227は、処理対象として設定されている顧客IDの遊技台履歴情報のうち、未処理の遊技台履歴情報が存在するか否かを判定し、未処理の遊技台履歴情報が存在する場合、ステップS101において、カウンタnを1インクリメントして、処理は、ステップS97に戻る。すなわち、処理対象として設定されている顧客IDの遊技台履歴情報について、最後の情報から順次1台ずつ遡って、今現在嗜好台フラグがONにされている遊技台の稼働率が100%であるか否かに基づいて、嗜好台フラグが設定される。これは、嗜好台フラグがONに設定されている遊技機種の稼働率が100%となる場合、本来遊技したいと考えている可能性の高い遊技機種の全遊技台36が稼動しており、遊技できない状態となっていることが予想されるので、止むを得ず遊技したいと考えていない遊技機種の遊技台36を遊技している可能性を考えて、そのようなタイミングにおいて遊技されている遊技機種については、嗜好台フラグがOFFに設定される。逆に、遊技台履歴情報に遊技したことが記録されている遊技機種が、嗜好台フラグが今現在ONに設定されている遊技機種の稼働率が100%ではない場合に遊技されている場合、敢えて、その嗜好台フラグがONに設定されている遊技台36を遊技せず、今現在遊技されている遊技機種が選択されたものとみなし、新たに嗜好台フラグがONに設定される。したがって、図17の場合、カウンタnが1のとき、遊技機種Bの嗜好台フラグをONに設定する。結果として、図17においては、嗜好台フラグは、上からOFF、OFF、ON、OFF、ON、ON、OFF、ONに設定されることになる。
【0116】
ステップS100において、嗜好台フラグ設定部227は、処理対象として設定されている顧客IDの遊技台履歴情報のうち、未処理の遊技台履歴情報が存在しない、すなわち、処理対象として設定されている顧客IDの全ての遊技台履歴情報について嗜好台フラグが設定されたと判定された場合、処理は、ステップS102に進む。
【0117】
ステップS102において、嗜好台フラグ設定部227は、未処理に顧客IDが存在するか否かを判定し、未処理の顧客IDが存在すると判定された場合、処理は、ステップS92に戻る。すなわち、全ての顧客IDの全ての遊技台履歴情報について、嗜好台フラグが設定されるまで、ステップS92乃至S102の処理が繰り返され、未処理の顧客IDが存在しない、すなわち、全ての顧客IDの全ての遊技台履歴情報について嗜好台フラグが設定されたと判定された場合、処理は、終了する。
【0118】
以上の処理により、遊技台履歴DB226に登録されている全ての遊技台履歴情報について、顧客ID毎に嗜好台フラグが設定される。このため、遊技者が、自らが遊技したいと考える遊技台36を遊技したときの遊技台履歴情報について嗜好台フラグがONに設定され、自らが遊技したいと考えていた遊技台36が遊技できない状態で、止むを得ず、他の遊技機種を遊技していた可能性のある遊技台履歴情報について嗜好台フラグがOFFに設定される。結果として、嗜好台フラグがONに設定されている遊技台履歴情報だけを抽出して処理することで、遊技者の嗜好を正確に反映して処理することが可能となる。
【0119】
尚、嗜好台フラグがONに設定されている遊技機種の稼働率が100%となる場合、本来遊技したいと考えている可能性の高い遊技機種の全遊技台36が稼動しており、遊技できない状態となっていることが前提とした処理となっているが、稼働率が100%でなくても、例えば、自らの遊技したい遊技機種の遊技台36が1台だけ空いていたとしても、過去の入賞回数の実績などが提示されているような店舗では、入賞回数が少ないので、空いていても遊技したくない遊技台36であったり、遊技者自らにとって縁起の悪い遊技台番号などであることから遊技することが敬遠されていることも考えられるので、ステップS97における稼働率の閾値については、100%に限るものではなくてもよく、例えば、95%以上などの所定値より大きい場合、遊技したいが遊技できないものとみなすようにしても良い。
【0120】
また、ステップS94において、最後に遊技した遊技機種については、自らの好みの遊技機種を遊技していることが前提となっているため、その後の嗜好台フラグの判定基準となっているが,最後に遊技した遊技機種についても自らの好みの遊技機種ではない可能性があるため、ステップS94においては、例えば、いずれの遊技機種の稼働率も100%ではない条件下で、最後に遊技した遊技機種の嗜好台フラグをONに設定するようにして、あくまでも遊技者が数ある遊技機種の中から選択した遊技機種が嗜好台フラグの判定基準となるようにすることで、遊技者の嗜好をより正確に嗜好台フラグに反映することが可能となる。
【0121】
次に、図18のフローチャートを参照して、嗜好情報生成処理について説明する。
【0122】
ステップS121において、嗜好情報生成部228は、操作部224に問い合わせて、嗜好情報を生成しようとする遊技者を特定する顧客IDが指定されたか否かを判定し、顧客IDが特定されるまで、同様の処理を繰り返す。
【0123】
ステップS121において、嗜好情報を生成しようとする顧客IDが指定されたと判定された場合、ステップS122において、嗜好情報生成部228は、遊技台履歴DB226より指定された顧客IDに対応する遊技台履歴情報を全て抽出する。この際、遊技台履歴DB226より読み出される遊技台履歴情報には、上述した嗜好台フラグ設定処理により、既に、嗜好台フラグが設定されていることが前提である。
【0124】
ステップS123において、嗜好情報生成部228は、未処理の指定された顧客IDに対応する遊技台履歴情報を1つ抽出する。
【0125】
ステップS124において、嗜好情報生成部228は、フラグ判定部228aを制御して、抽出した遊技台履歴情報の嗜好台フラグがONであるか否かを判定する。ステップS124において、例えば、抽出した遊技台履歴情報の嗜好台フラグがONであると判定された場合、ステップS125において、嗜好情報生成部228は、カウント部228bを制御して、遊技していた遊技機種をカウントする。
【0126】
一方、ステップS124において、例えば、抽出した遊技台履歴情報の嗜好台フラグがONではないと判定された場合、ステップS125の処理はスキップされる。
【0127】
ステップS126において、嗜好情報生成部228は、未処理の指定された顧客IDに対応する遊技台履歴情報が存在するか否かを判定し、指定された顧客IDに対応する未処理の遊技台履歴情報が存在する場合、処理は、ステップS122に戻る。すなわち、全ての嗜好台履歴情報について嗜好台フラグがONに設定された遊技機種のカウントが終了するまで、ステップS122乃至S126の処理が繰り返される。
【0128】
ステップS126において、未処理の指定された顧客IDに対応する遊技台履歴情報が存在しないと判定された場合、ステップS127において、嗜好情報生成部228は、カウント部228bによりカウントされていた遊技機種毎の遊技回数を集計し、ステップS128において、集計結果を表示部23に表示する。例えば、嗜好情報生成部228は、嗜好台フラグがONに設定されている遊技機種について機種毎に全ての遊技台履歴情報の数に対する割合を求めて、顧客IDで特定される遊技者の機種毎の頻度を、遊技者毎の嗜好情報として求める。
【0129】
以上の処理により、遊技者が、自らが遊技したいと考える遊技台36を遊技したときの遊技台履歴情報だけを抽出して処理することが可能となり、遊技者の嗜好の情報をより正確に反映した嗜好情報を生成することが可能となる。
【0130】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0131】
図19は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0132】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0133】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0134】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0135】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明を適用した監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図3】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図4】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図5】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図6】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図7】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図8】図1の入口カメラおよび店内カメラの設置例を示す図である。
【図9】図1の画像処理ユニットの構成例を説明する図である。
【図10】図1の生体情報認識装置の構成例を説明する図である。
【図11】図1の生体情報管理センタおよび生体情報管理DBの構成例を説明する図である。
【図12】図1の携帯端末の構成例を説明する図である。
【図13】登録遊技者来店監視処理を説明するフローチャートである。
【図14】報知画像の表示例を説明する図である。
【図15】登録遊技者DB更新処理を説明するフローチャートである。
【図16】嗜好台フラグ設定処理を説明するフローチャートである。
【図17】遊技台履歴DBの構成例を示す図である。
【図18】嗜好台情報生成処理を説明するフローチャートである。
【図19】汎用のパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0137】
1,1-1乃至1-n 遊技店
2 生体情報管理センタ
3 生体情報管理データベース
4 第3者遊技店管理センタ
5 第3者遊技店管理データベース
6 生体情報管理バス
7 第3者遊技店管理バス
8,9 公衆通信回線網
21 生体情報認識装置
22 生体情報データベース
24 遊技店管理装置
26 遊技台管理データベース
27 媒体貸出管理装置
29 媒体貸出管理データベース
30 遊技店管理情報バス
31 生体情報バス
33 精算機
34 貸出機
35 計数機
36,36-1乃至36-m 遊技台
37,37-1乃至37-m 遊技台周辺端末
38,38-1乃至38-m カメラ
39,39-1乃至39-(m+p+q) 画像処理ユニット
40,40-1乃至40-p 入口カメラ
41,41-1乃至41-q 店内カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得手段と、
前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得手段と、
前記顔画像取得手段により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得手段により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得手段により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定手段と、
前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が、前記全ての稼働率が前記所定値より大きくない状況下で最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記蓄積手段により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が100%のとき前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得ステップと、
前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得ステップと、
前記顔画像取得ステップの処理により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得ステップの処理により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得ステップの処理により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積ステップと、
前記蓄積ステップの処理により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定ステップと、
前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項5】
遊技台にて遊技を開始した遊技者の顔画像を取得する顔画像取得ステップと、
前記遊技台の機種毎の稼働率の情報を取得する稼働率取得ステップと、
前記顔画像取得ステップの処理により取得された顔画像、前記顔画像が取得された前記遊技台の機種、および前記顔画像取得ステップの処理により前記顔画像が取得された時点における前記稼働率取得ステップの処理により取得された稼働率とを対応付けて遊技台履歴情報として蓄積する蓄積ステップと、
前記蓄積ステップの処理により蓄積された所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記所定の遊技者が最近遊技した遊技台の機種の稼働率が所定値より大きい前記所定の遊技者の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオフに設定し、前記所定の遊技者のその他の遊技台履歴情報の嗜好台フラグをオンに設定する設定ステップと、
前記所定の遊技者の遊技台履歴情報のうち、前記嗜好台フラグがオンの遊技台履歴情報に基づいて、前記所定の遊技者の嗜好情報を計算する嗜好情報計算ステップと
含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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