説明

情報処理装置

【課題】複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、この複数の情報源のコンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置において、視聴制限の設定操作が従来よりも容易な技術を提供する。
【解決手段】複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、該コンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置であって、前記複数の情報源のコンテンツの再生に対する視聴制限の設定を、共通の視聴制限の設定として受け付ける入力部と、前記複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と前記入力部で受け付けた前記共通の視聴制限とを互いに関連付け、視聴制限情報として記憶装置に記憶させる視聴制限制御部と、前記記憶装置に記憶される前記視聴制限情報に基づいて、前記複数の情報源のコンテンツを再生する再生部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
オーディオ機器が備える機能の一つとして、視聴年齢に制限を設ける機能(パレンタルロック)がある。例えば、非特許文献1には、DVD(Digital Versatile Disc)及びBD(Blu-ray Disc)を再生可能なブルーレイディスクレコーダーにおいて、DVDとBDの双方の再生に対して、視聴年齢制限を設定可能であることが開示されている。また、特許文献1には、車両に搭載されたオーディオ機器のパレンタルロック機能の設定を、車両の後部座席に備えられているチャイルドロック機構の設定に連動させる技術が開示されている。また、特許文献2には、地域に応じて再生の制限をするリージョンレベル(地域レベル)がDVDに記録されている場合において、GPS(Global Positioning System)
技術を利用してDVD再生装置の設置位置を特定し、DVDの再生が可能かどうかを判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−297602号公報
【特許文献2】特開2001−216200号公報
【特許文献3】特開2007−180749号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「ブルーレイディスクレコーダー 取扱説明書」、ソニー株式会社、2008年、P206、[2010年3月15日検索]、インターネット(URL:http://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/pdf/3700901011.pdf)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オーディオ機器が備える機能の一つとして、視聴年齢に制限を設ける機能(パレンタルロック)がある。パレンタルロックとは、ユーザが設定した視聴制限(パレンタルレベル)に応じて、再生するコンテンツの年齢制限部分(例えば、暴力シーンや成人向けシーン)を自動的にカット、あるいは全年齢対応のシーンに差し替えて行う機能である。視聴制限を適用する基準は、国や地域ごとに異なっている。
【0006】
ここで、例えばDVD(Digital Versatile Disc)では、視聴制限の設定を行うパレンタルレベルが、8段階であり、次世代DVDと称されるBD(Blu-ray Disc)では、256段階である。図1は、従来技術における、DVDのパレンタルレベルとBDのパレンタルレベルとの関係を示す。図1のDVDのパレンタルレベルは、地域Aの一例であるが、レベル1:G(一般向け、すなわち全年齢対象)、レベル2:予備、レベル3:PG(子供には不適切)、レベル4:PG−13(13歳未満には不適切)、レベル5:予備、レベル6:R(17歳未満では保護者の同伴が必要)、レベル7:NC−17(17歳未満は禁止)、レベル8:制限なし、の8段階からなる。また、図1のBDのパレンタルレベルは、地域Aにおいて年齢で設定した一例であるが、レベル1から13が、G、PG、PG−13に対応し、レベル14から16がRに対応し、レベル17から255がNC−17に対応し、レベル256が制限なしに対応する。そして、従来技術では、DVDのパレンタルレベルとBDのパレンタルレベルの設定が独立していることから、ユーザは、DVDのパレンタルレベルとBDのパレンタルレベルの双方の設定を別々に行う必要があり、
操作が煩雑であった。また、ユーザが、一方の設定を完了することで全ての設定が完了したものと勘違いしてしまうことがあり、この場合、本来再生すべきでないコンテンツが再生されてしまうことも懸念されていた。
【0007】
本発明では、複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、この複数の情報源のコンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置において、視聴制限の設定操作が従来よりも容易な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、上述した課題を解決するため、複数の情報源の夫々に設定されている視聴制限を互いに関連付けることで、1回の設定で複数の情報源の視聴制限を設定できるようにした。
【0009】
より詳細には、本発明は、複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、該コンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置であって、前記複数の情報源のコンテンツの再生に対する視聴制限の設定を、共通の視聴制限の設定として受け付ける入力部と、前記複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と前記入力部で受け付けた前記共通の視聴制限とを互いに関連付け、視聴制限情報として記憶装置に記憶させる視聴制限制御部と、前記記憶装置に記憶される前記視聴制限情報に基づいて、前記複数の情報源のコンテンツを再生する再生部と、を備える。
【0010】
本発明は、オーディオ機器などの情報処理装置が備える機能の一つである、視聴年齢に制限を設ける機能(パレンタルロック)に関する技術である。パレンタルロックとは、ユーザが設定した視聴制限(パレンタルレベル)に応じて、再生するコンテンツの年齢制限部分(例えば、暴力シーンや成人向けシーン)を自動的にカット、あるいは全年齢対応のシーンに差し替えて行う機能である。視聴制限を適用する基準は、国や地域ごとに異なっている。本発明では、複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と共通の視聴制限とを互いに関連付けることで、1回の設定で、複数の情報源のコンテンツの再生に対する視聴制限の設定が可能となる。その結果、複数の情報源ごとに視聴制限を設定する必要がなく、視聴制限の設定操作が従来よりも容易となる。
【0011】
複数の情報源のコンテンツには、DVDやBDなどの規格が異なる光ディスクなどの記録媒体に格納されるコンテンツのほか、ネットワークを通じて配信されるコンテンツも含まれる。ネットワークを通じて配信されるコンテンツには、放送事業者から配信されるコンテンツも含まれる。換言すると、複数の情報源のコンテンツは、視聴制限に関する情報を含むコンテンツであればよく、その態様は特に限定されない。
【0012】
共通の視聴制限とは、ユーザによって設定される視聴制限であり、設定された共通の視聴制限に従って、いずれの情報源のコンテンツも視聴が制限されることになる。本来、視聴制限は、情報源のコンテンツごとに予め規定されており、そのレベル数や各レベルに対応する視聴対象者(例えば、年齢で特定)が規定されている。そこで、本発明では、このように情報源のコンテンツごとに異なるレベル数や各レベルに対応する視聴対象者が、ユーザによって設定される共通の視聴制限で設定できるよう、複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と共通の視聴制限とを互いに関連付けることとした。換言すると、複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限同士が、共通の視聴制限を介して関連付けられる。共通の視聴制限は、例えば、複数の情報源のコンテンツのうち、何れか一つのコンテンツの視聴制限に合わせるようにしてもよい。また、共通の視聴制限は、複数の情報源のコンテンツの視聴制限とは別に新たに設けるようにしてもよい。
【0013】
関連付けがされた、複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と共通の視聴制
限は、視聴制限情報として記憶装置に記憶される。そして、記憶装置に記憶された視聴制限情報に基づいて、各コンテンツの再生が行われることで、コンテンツ再生の際の視聴制限が実行される。
【0014】
ここで、前記複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限は、視聴制限のレベル数に関するレベル数情報とレベルごとに規定された視聴対象者を特定する対象者情報とを含み、前記共通の視聴制限は、前記レベル数情報に対応する共通レベル数情報と、前記対象者情報に対応する共通対象者情報とを含み、前記視聴制限制御部は、前記レベル数情報と前記共通レベル数情報とを関連付け、前記対象者情報と前記共通対象者情報とを関連付け、前記視聴制限情報として前記記憶装置に記憶させるようにしてもよい。
【0015】
レベル数情報とは、視聴制限におけるレベル数に関する情報である。共通レベル数情報とは、レベル数情報に対応する、視聴制限におけるレベル数に関する情報である。なお、レベル数情報と共通レベル数情報は対応するものであるが、レベル数は、必ずしも1対1の関係で対応していなくてもよい。レベル数は、1対複数の関係で対応していてもよい。対象者情報は、レベルごとに規定された視聴対象者を特定する情報である。共通対象者情報は、対象者情報に対応する、レベルごとに規定された視聴対象者に関する情報である。なお、レベル数は、必ずしも1対1の関係で対応していなくてもよいことから、対象者情報と共通対象者情報も必ずしも1対1の関係で対応していなくてもよい。
【0016】
ここで、本発明に係る情報処理装置は、車両に搭載される情報処理装置として好適に用いることができる。なお、情報処理装置を車両に搭載した場合には、車両が走行する地域によって視聴制限が異なることが想定される。例えば、車両で走行して国境を越えるような場合には、国境を超える際に、再度、視聴制限を変更することが必要となり、設定が煩雑となる。そこで、本発明は、以下のように構成してもよい。
【0017】
すなわち、本発明に係る情報処理装置は、車両に搭載され、該情報処理装置の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部を更に備え、前記複数の情報源のコンテンツは、地域ごとに前記視聴制限が規定され、前記視聴制限制御部は、前記位置情報取得部で取得された位置情報から該情報処理装置が存在する地域を特定し、特定された地域で規定された視聴制限に対応するように、前記記憶装置に記憶される前記視聴制限情報を変更し、前記再生部は、前記視聴制限制御部によって変更された、前記記憶装置に記憶される変更後の前記視聴制限情報に基づいて、前記複数の情報源のコンテンツを再生するようにしてもよい。
【0018】
位置情報は、車両の走行位置、換言すると、車両に搭載された情報処理装置の存在位置が特定できる情報であればよい。例えば、位置情報には、経度や緯度に関する情報が含まれる。位置情報の取得には、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いるこ
とができる。地域とは、視聴制限が規定される単位としての領域であり、必ずしも国単位に限定されるものではない。本発明によれば、仮に視聴制限の異なる地域に車両が進入した場合には、視聴制限情報が自動的に変更されるので、ユーザの操作負担が軽減される。
【0019】
ここで、本発明は、上述した情報処理装置で実行される処理を実現させる情報処理方法として特定することもできる。具体的には、本発明は、複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、該コンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置で実行される情報処理方法あって、前記複数の情報源のコンテンツの再生に対する視聴制限の設定を、共通の視聴制限の設定として受け付ける入力ステップと、前記複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と前記入力ステップで受け付けた前記共通の視聴制限とを互いに関連付け、視聴制限情報として記憶装置に記憶させる視聴制限制御ステップと、前記記憶装置に記憶される前記視聴制限情報に基づいて、前記複数の情報源のコンテンツを
再生する再生ステップと、をコンピュータが実行する情報処理方法である。
【0020】
また、本発明は、上述した情報処理装置で実行される情報処理を実現させるプログラムであってもよい。更に、本発明は、そのようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この場合、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行することにより、その機能を提供させることができる。なお、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、この複数の情報源のコンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置において、視聴制限の設定操作が従来よりも容易な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】従来技術における、DVDのパレンタルレベルとBDのパレンタルレベルとの関係を示す。
【図2】実施形態に係る車載装置の概略構成を示す。
【図3】実施形態に係る車載装置の機能ブロック図を示す。
【図4】実施形態に係る車載装置で実行される設定処理のフロー図を示す。
【図5】ディスプレイに表示される設定画面の一例を示す。
【図6】設定画面において、共通パレンタルレベルが設定されている様子を示す。
【図7】パレンタルレベルテーブルの構成例を示す。
【図8】実施形態に係る車載装置で実行される再生処理のフロー図を示す。
【図9】実施形態に係る車載装置で実行される設定変更処理のフロー図を示す。
【図10】変更前のパレンタルテーブル及びを変更後のパレンタルレベルの構成例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[構成]
次に、本発明に係る情報処理装置に相当する車載装置の実施形態について図面に基づいて説明する。図2は、実施形態に係る車載装置2の概略構成を示す。実施形態に係る車載装置2は、ナビゲーション機能を備え、ディスク再生部21と、メモリーカード再生部22と、TV受信部23と、ラジオ受信部24と、ディスプレイ25と、操作部26と、通信部27と、GPS情報受信部28と、これらと電気的に接続される制御部20と、を有する。
【0024】
ディスク再生部21は、CD、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)等の光ディスクに記録されているコンテンツを再生する。ディスク再生部21は、例えばDVD/BDデッキによって構成することができる。メモリーカード再生部22は、USBメモリ、SDメモリーカードといった車載装置2に着脱可能な移動型記憶媒体に格納されているコンテンツを再生する。TV受信部23は、DTV(Digital Television)放送やワンセグ放送を受信する。TV受信部23は、既存のチューナによって構成することができる。ラジオ受信部24は、FM放送、AM放送、VICS情報等を受信する。ラジオ受信部24は、既存のチューナによって構成することができる。
【0025】
ディスプレイ25は、設定画面、地図情報、再生されるコンテンツに関する情報、ユーザからの操作を受け付ける操作ボタン等が表示可能である。なお、実施形態に係るディスプレイ25は、タッチパネルによって構成されているが、既存の様々なディスプレイを適
用することができる。タッチパネルによらない場合、車載装置2は、操作ボタンやリモートコントローラなどの操作部26によって操作することができる。
【0026】
通信部27は、例えば携帯端末を介してネットワークに接続し、コンテンツの送受信を行う。例えば、通信部27は、Bluetooth(登録商標)による無線通信を実現可能とするBluetooth用アンテナによって構成することができる。なお、通信部27は、赤外線ポートやケーブルを接続するコネクタ等によって構成してもよい。
【0027】
GPS情報受信部28は、GPS(Global Positioning System)情報を受信する。G
PS情報受信部28は、図示せぬGPS用受信アンテナによって構成することができる。
【0028】
次に、車載装置2の制御部20ついて説明する。図3は、実施形態に係る車載装置2の機能ブロック図を示す。図3に示すように、車両制御部20は、CPU31、メモリ32等を含むコンピュータとコンピュータ上で実行されるプログラムによって実現することができる。制御部20は、入力部33、パレンタルレベル制御部34、再生部35を備える。なお、入力部33、パレンタルレベル制御部34、再生部35は、専用のプロセッサによって構成してもよい。
【0029】
入力部33は、複数の情報源のコンテンツの再生に対する視聴制限の設定を、操作部26を介して共通パレンタルレベル(本発明の共通の視聴制限に相当する)の設定として受け付ける。パレンタルレベル制御部34は、本発明の視聴制限制御部に相当し、複数の情報源ごと(例えば、DVD及びBD)に予め規定されているパレンタルレベル(本発明の視聴制限に相当する)と入力部33で受け付けた共通パレンタルレベルとを互いに関連付け、パレンタルレベルテーブル(本発明の視聴制限情報に相当する)としてメモリ32内の所定の記憶領域に記憶させる。再生部35は、メモリ32に記憶されるパレンタルレベルテーブルにアクセスし、複数の情報源のコンテンツを再生する。これらの機能部については、後述する処理フローの説明において詳述する。
【0030】
[処理フロー]
次に、実施形態に係る車載装置2で実行される処理について図面に基づいて説明する。以下では、複数の情報源のコンテンツ(動画、静止画)として、DVDに格納されるコンテンツとBDに格納されるコンテンツを再生する際に、パレンタルレベルを設定する場合を例に説明する。まず、パレンタルレベルを設定する設定処理について説明した上で、パレンタルレベルの設定下でDVD又はBDを再生する再生処理について説明する。
【0031】
<設定処理>
図4は、実施形態に係る車載装置で実行される設定処理のフロー図を示す。ステップS01では、入力部33は、パレンタルレベルの設定画面を、ディスプレイ25に表示させる。図5は、ディスプレイ25に表示される設定画面の一例を示す。図5では、パスワード受付部41、レベル数受付部42、視聴対象者受付部43、既存レベル受付部44が表示されている。パスワード受付部41は、予め設定されたパスワードの入力を受け付ける。レベル数受付部42には、レベル数が表示され、レベル数の特定及び各レベルが選択可能である。図5では、レベル数が、レベル1から8からなる8段階で表示されているが、レベル数は、ユーザが任意に設定可能である。図5では、DVDのレベル数に対応するレベル数として8段階が表示されている。
【0032】
また、視聴対象者受付部43には、視聴対象者の種類が表示され、各レベルに対応する視聴対象者が選択可能である。図5では、視聴対象者として、G、PG、PG−13、R、NC−17、制限なし、予備が表示されている。Gは、一般向けであり、すなわち全年齢対象を意味する。PGは、子供には不適切であることを意味する。PG−13は、13
歳未満には不適切であることを意味する。Rは、17歳未満では、保護者の同伴が必要であることを意味する。NC−17は、17歳未満は視聴禁止であることを意味する。制限なしは、視聴対象者の制限がないことを意味し、予備は、後の追加設定等を考慮して視聴対象者の設定がされないレベルを意味する。
【0033】
ここで、例えば、DVDのパレンタルレベルのレベル数は、8段階であり、BDのレベル数は、256段階といったように予め規定されている。そこで、レベル数受付部42に表示するレベル数は、DVDやBDといった車載装置2で再生可能なメディアで予め規定されているレベル数を表示することができる。また、DVDの視聴対象者の種類も、予め既定されており、図5では、DVDの視聴対象者の種類に対応する視聴対象者が表示されている。図5の例では、既存レベル受付部44でDVDを選択することで、DVDのパレンタルレベルのレベル数及び視聴対象者が表示される。なお、既存レベル受付部44において、BDが選択されると、BDのパレンタルレベルのレベル数及び視聴対象者が表示される。また、既存レベル受付部44において、その他が選択されると、パレンタルレベルのレベル数や視聴対象者をユーザ側で自由に設定することができる。なお、共通パレンタルレベルのレベル数や視聴対象者は、車載装置2の出荷時において予め複数パターン設けておいてもよい。設定画面が表示されると、ステップS02へ進む。
【0034】
ステップS02では、入力部33は、共通パレンタルレベルの設定を受け付ける。共通パレンタルレベルとは、DVDのパレンタルレベル、BDのパレンタルレベルを同時に設定可能なパレンタルレベルである。図6は、設定画面において、共通パレンタルレベルが設定されている様子を示す。図6では、パスワードが入力され、更に、パレンタルレベルのレベル1に対して、視聴対象者G:(全年齢)が選択されている。例えば、図6に示す状態で確定ボタン46が押されると、レベル1に対して視聴対象者:Gが確定する。続いて、レベル2、レベル3に対する視聴対象者を順次選択し、確定していくことで、最終的に共通パレンタルレベルが設定される。なお、既存レベル受付部44において、既存のパレンタルレベルを選択すると共に、カスタマイズなしのチェックボックス45をチェックした場合には、選択した既存のパレンタルレベルを共通パレンタルレベルとして採用することができる。共通パレンタルレベルが設定されるとステップS03へ進む。
【0035】
ステップS03では、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルとDVDのパレンタルレベルとを照合する。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、照合対象として、共通パレンタルレベルのレベル1を選択し、選択した共通パレンタルレベルのレベル1とDVDのパレンタルレベルのレベル1から8を順次照合する。照合の対象となるDVDのパレンタルレベルに関する情報は、メモリ32に格納しておき、これを読み出してもよく、また、通信部27を通じて取得してもよい。共通パレンタルレベルのレベル1とDVDのパレンタルレベルのレベル1から8との照合が完了すると、パレンタルレベル制御部34は、次に共通パレンタルレベルのレベル2とDVDのパレンタルレベルのレベル1から8とを順次照合する。パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルのレベル3以降についても同様に照合を行う。照合が完了すると、ステップS04へ進む。
【0036】
ステップS04では、パレンタルレベル制御部34は、ステップS03の照合結果に基づき、共通パレンタルレベルに対応するDVDのパレンタルレベルが存在するか否かを判断する。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルのレベル1:視聴対象者(G)に対応するDVDのパレンタルレベルの視聴対象者(G)が存在すれば、共通パレンタルレベルに対応するDVDのパレンタルレベルが存在すると判断する。この場合ステップS05へ進む。一方、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルのレベル1の視聴対象者(例えば、G)に対応するDVDのパレンタルレベルの視聴対象者(例えば、G)が存在しなければ、共通パレンタルレベルに対応するDVDのパ
レンタルレベルが存在しないと判断する。この場合、ステップS06へ進む。
【0037】
ステップS05では、パレンタルレベル制御部34は、対応すると判断されたDVDのパレンタルレベルと共通パレンタルレベルとを関連付ける。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、DVDのパレンタルレベルのレベル1:視聴対象者(例えば、G)を、共通パレンタルレベルのレベル1:視聴対象者(例えば、G)に関連付け、メモリ32内のパレンタルレベルテーブルに記憶する。対応すると判断されたDVDのパレンタルレベルと共通パレンタルレベルとの関連付けが終了すると、ステップS07へ進む。
【0038】
一方、ステップS06では、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルとこれに近いDVDのパレンタルレベルとを関連付け、パレンタルレベルテーブルに記憶する。この時、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルに近く、かつ、共通パレンタルレベルの視聴対象者の条件よりも厳しい条件である視聴対象者を関連付ける。例えば、設定された共通パレンタルレベルの所定レベルの視聴対象者が15歳である場合、視聴対象者:15歳は、DVDパレンタルレベルの視聴対象者には存在しない。DVDパレンタルレベルの視聴対象者には、上述したように、レベル1:G(一般向け)、レベル2:予備、レベル3:PG(子供には不適切)、レベル4:PG−13(13歳未満には不適切)、レベル5:予備、レベル6:R(17歳未満では保護者の同伴が必要)、レベル7:NC−17(17歳未満は視聴禁止)、レベル8:制限なしが存在する。視聴対象者:15歳には、PG−13、R、NC−17が近いが、このうち視聴対象者:15歳よりも厳しい条件は、NC−17である。従って、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルの所定レベルの視聴対象者:15歳と、DVDのパレンタルレベルのレベル7:NC−17を関連付ける。共通パレンタルレベルとこれに近いDVDのパレンタルレベルとの関連付けが終了するとステップS07へ進む。そして、上記ステップS03から06の処理が繰り返し行われることで、共通パレンタルレベルとDVDパレンタルレベルとの関連付けが完了する。
【0039】
ここで、図7は、パレンタルレベルテーブルの構成例を示す。図7に示すように、共通パレンタルレベルは、レベル1から8の8段階によって構成されている。また、DVDのパレンタルレベルは、レベル1から8の8段階によって構成されている。そして、本態様では、共通パレンタルレベルのレベル1から8が、DVDのパレンタルレベル1から8に夫々関連付けられている。共通パレンタルレベルとBDのパレンタルレベルの関連付けについては、後述する。
【0040】
ステップS07以降の処理では、ステップS03からステップS06に相当する処理を、共通パレンタルレベルとBDのパレンタルレベルに対して行うことで、共通パレンタルレベルとBDのパレンタルレベルとを関連付ける。具体的には、以下の処理が行われる。まず、ステップS07では、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルとBDのパレンタルレベルとを照合する。照合の対象となるBDのパレンタルレベルに関する情報は、メモリ32に格納しておき、これを読み出してもよく、また、通信部27を通じて取得してもよい。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、照合対象として、共通パレンタルレベルのレベル1を選択し、選択した共通パレンタルレベルのレベル1とBDのパレンタルレベルのレベル1から8を順次照合する。共通パレンタルレベルのレベル1とDVDのパレンタルレベルのレベル1から8との照合が完了すると、パレンタルレベル制御部34は、次に共通パレンタルレベルのレベル2とBDのパレンタルレベルのレベル1から8とを順次照合する。パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルのレベル3以降についても同様に照合を行う。照合が完了すると、ステップS08へ進む。
【0041】
ステップS08では、パレンタルレベル制御部34は、ステップS03の照合結果に基づき、共通パレンタルレベルに対応するBDのパレンタルレベルが存在するか否かを判断
する。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルのレベル1:視聴対象者(G)に対応するBDのパレンタルレベルの視聴対象者(G)が存在すれば、共通パレンタルレベルに対応するBDのパレンタルレベルが存在すると判断する。この場合ステップS09へ進む。一方、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルのレベル1:視聴対象者(G)に対応するBDのパレンタルレベルの視聴対象者(G)が存在しなければ、共通パレンタルレベルに対応するBDのパレンタルレベルが存在しないと判断する。この場合、ステップS10へ進む。
【0042】
ステップS09では、パレンタルレベル制御部34は、対応すると判断されたBDのパレンタルレベルと共通パレンタルレベルとを関連付ける。BDのパレンタルレベルでは、レベル1から13に対して、視聴対象者:G、PG、PG−13が割り当てられている。なお、レベル1がG、レベル2がPG、レベル3がPG−13といったように、より詳細に割り当てることも勿論可能である。例えば、共通パレンタルレベルのレベル1は、BDのパレンタルレベル1から13と関連付けられる(図7参照)。また、共通のパレンタルレベルのレベル6は、BDのパレンタルレベルのレベル14から17と関連付けられる。共通のパレンタルレベルのレベル7は、BDのパレンタルレベルのレベル18から255と関連付けられる。更に、共通パレンタルレベルのレベル8は、BDのパレンタルレベルのレベル256に関連付けられる。そして、共通パレンタルレベルとBDのパレンタルレベルとの対応関係が、パレンタルレベルテーブルに記憶される。なお、図7に示す例では、BDのパレンタルレベルに「予備」が存在しないことから、共通パレンタルレベルのレベル2及び5(何れも予備)は、視聴対象者の制限が最も厳しい、BDのパレンタルレベル18から255と関連付けられる。
【0043】
一方、ステップS10では、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルとこれに近いBDのパレンタルレベルとを関連付け、パレンタルレベルテーブルに記憶する。この時、パレンタルレベル制御部34は、共通パレンタルレベルに近く、かつ、共通パレンタルレベルの視聴対象者の条件よりも厳しい条件であるBDのパレンタルレベルを関連付ける。なお、関連付けの手順は、DVDと同様であるので説明は割愛する。上記ステップS07から10の処理が繰り返し行われることで、共通パレンタルレベルとBDのパレンタルレベルとの関連付けが完了し、設定処理が終了する。
【0044】
<再生処理>
次に、再生処理について説明する。図8は、実施形態に係る車載装置で実行される再生処理のフロー図を示す。再生処理は、車載装置2のディスク再生部21が起動されることで開始される。ステップS11では、再生部35は、コンテンツの再生対象となる情報源を特定する。例えば、車載装置2に設けられたディスク再生部21の再生ボタンが押されると、再生部35は、コンテンツの再生対象となる情報源としてDVDを特定する。コンテンツの再生対象となる情報源が特定されると、ステップS12へ進む。
【0045】
ステップS12では、再生部35は、パレンタルレベルテーブルにアクセスし、設定された共通パレンタルレベルを特定し、かつ、設定された共通パレンタルレベルに対応するDVDのパレンタルレベルを読み出す。例えば、共通パレンタルレベルがレベル3で設定されている場合、再生部35は、DVDのパレンタルレベル3:PG(子供には不適切)を読み出す。なお、ステップS11において、コンテンツの再生対象となる情報源としてBDが特定された場合、再生部35は、共通パレンタルレベルがレベル3で設定されていれば、BDのパレンタルレベル1から12を読み出す。レベル1から12では、最も厳しい視聴対象者の条件としてPG−13(13歳未満の子供には不適切)が存在することから、再生部35は、PG−13を特定することになる。なお、例えば、BDのパレンタルレベルのレベル3がPG−13として予め規定されている場合には、再生部35は、BDのパレンタルレベル3を読み出す。DVDのパレンタルレベルが特定されると、ステップ
S13へ進む。
【0046】
ステップS13では、再生部35は、特定されたDVDのパレンタルレベルに応じたコンテンツの再生処理を実行する。すなわち、再生部35は、再生対象となるコンテンツのうち、年齢制限部分(例えば、暴力シーンや成人向けシーン)をカットし、あるいは全年齢対応のシーンに差し替えて、DVDを再生する。以上により、再生処理が終了する。
【0047】
<設定変更処理>
次に、設定変更処理について説明する。設定変更処理は、GPS情報受信部28で取得された位置情報に基づいて、設定されているパレンタルレベルを変更するものである。例えば、設定変更処理は、車両2で走行して国境を越えるような場合には有用である。また、設定変更処理は、地域毎にパレンタルレベルが規定されている場合に、異なる地域を車両2で通過する場合にも有用である。図9は、実施形態に係る車載装置で実行される設定変更処理のフロー図を示す。ステップS21では、入力部33は、車両2の位置情報、換言すると、車載装置2の位置情報を、GPS情報受信部28を介して取得する。具体的には、入力部33は、車載装置2の経度及び緯度に関する情報を取得する。なお、位置情報は、車載装置2にビーコンユニットを設け、路上に設けられたビーコンからの電波や赤外線を受信することで取得するようにしてもよい。位置情報が取得されるとステップS22へ進む。
【0048】
ステップS22では、パレンタルレベル制御部34は、位置情報に基づいて、車載装置2が存在する地域を特定する。例えば、パレンタルレベル制御部34は、位置情報として経度及び緯度に関する情報と、車載装置2のメモリ内に格納されている地図情報とを照合し、車載装置2が存在する地域を特定する。なお、地図情報は、通信部27を介してネットワークに接続し、外部のサーバから取得するようにしてもよい。なお、地域とは、パレンタルレベルが規定される単位としての領域である。パレンタルレベルは、例えば、国毎に規定されるものでるが、地域は、必ずしも国単位に限定されるものではない。地域が特定されると、ステップS23へ進む。
【0049】
ステップS23では、パレンタルレベル制御部34は、特定された地域のパレンタルレベルと、設定されている共通パレンタルレベルとを照合する。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、特定された地域(例えば、地域A)における特定の情報源(例えば、DVD)のパレンタルレベルと、設定されている共通パレンタルレベルで関連付けられている特定の情報源(例えば、DVD)のパレンタルレベルとを照合する。パレンタルレベルが照合されると、ステップS24へ進む。
【0050】
ステップS24では、パレンタルレベル制御部34は、ステップS23の照合結果に基づき、共通パレンタルレベルに関する現在の設定が正しいか否か判断する。すなわち、パレンタルレベル制御部34は、設定されている共通パレンタルレベルで関連付けられている特定の情報源(例えば、DVD)のパレンタルレベルが、特定された地域(例えば、地域A)における特定の情報源(例えば、DVD)のパレンタルレベルに対応しているか否か判断する。設定が正しい場合には、ステップS25へ進む。一方、設定が正しくない場合には、ステップS26へ進む。
【0051】
ステップS25では、パレンタルレベル制御部34は、設定変更を行わず、設定変更処理を終了する。一方、ステップS26では、パレンタルレベル制御部34は、特定された地域に対応するパレンタルレベルに変更する。例えば、パレンタルレベル制御部34は、設定されている共通パレンタルレベルで関連付けられている特定の情報源(例えば、DVD)のパレンタルレベルが地域Aに対応しており、車載装置2の存在する地域が地域Bの場合、設定されている共通パレンタルレベルで関連付けられている特定の情報源(例えば
、DVD)のパレンタルレベルを地域Bに対応するよう変更処理を行う。すなわち、パレンタルレベル制御部34は、まず、特定された地域(例えば、地域B)の特定の情報源(例えば、DVD)のパレンタルレベルを取得する。地域Bの特定の情報源のパレンタルレベルは、車載装置2のメモリ32内に予め格納しておいてもよく、また、通信部27を介して、外部のサーバなどから取得するようにしてもよい。特定された地域の特定の情報源のパレンタルレベルが取得されると、ステップS27へ進む。
【0052】
ステップS27では、パレンタルレベル制御部34は、設定処理、つまり、ステップS01からステップS10の処理を実行する。具体的には、パレンタルレベル制御部34は、特定された地域の情報源(例えば、DVDやBD)のパレンタルレベルと共通パレンタルレベルとを関連付け、パレンタルレベルテーブルに記憶する。ステップS01からステップS10の処理が実行されると、設定変更処理が終了する。
【0053】
ここで、図10は、変更前のパレンタルテーブル及びを変更後のパレンタルレベルの構成例を示す。図10は、例としてDVDのパレンタルレベルのみ図示する。図10に示すように、共通パレンタルレベルは、レベル1から8の8段階によって構成されている。また、地域AにおけるDVDのパレンタルレベルは、レベル1から8の8段階によって構成されている。地域AのDVDのパレンタルレベルは、レベル1:G(一般向け)、レベル2:予備、レベル3:PG(子供には不適切)、レベル4:PG−13(13歳未満には不適切)、レベル5:予備、レベル6:R(17歳未満では保護者の同伴が必要)、レベル7:NC−17(17歳未満は視聴禁止)、レベル8:制限なしからなる。そして、本態様では共通パレンタルレベルのレベル1から8が、地域AのDVDのパレンタルレベル1から8に夫々関連付けられている。
【0054】
地域Bにおけるパレンタルレベルも、レベル1から8の8段階によって構成されているが、その内容が異なる。具体的には、地域Bにおけるパレンタルレベルは、共通パレンタルレベルのレベル1から8が、地域BのDVDのパレンタルレベルに夫々関連付けられている。一方、地域BのDVDのパレンタルレベルは、レベル1:一般、レベル2:予備、レベル3:PG−12(12歳未満には、不適切)、レベル4:R−15(15歳未満視聴禁止)レベル5:予備、レベル6:予備、レベル7:R−18(18歳未満は視聴禁止)、レベル8:制限なしからなる。本態様では共通パレンタルレベルのレベル1から8が、地域BのDVDのパレンタルレベル1から8に夫々関連付けられている。
【0055】
なお、再生処理は、先に説明した処理と基本的に同じである(図8参照)。但し、ステップS12において、再生部35は、変更されたパレンタルレベルテーブルにアクセスし、設定された共通パレンタルレベルを特定し、かつ、設定された共通パレンタルレベルに対応するDVDのパレンタルレベルを読み出す。そして、ステップS13では、再生部35は、特定されたDVDのパレンタルレベルに応じたコンテンツの再生処理を実行する。
【0056】
[効果]
以上説明した実施形態に係る車載装置2によれば、複数の情報源(例えば、DVDやVD)ごとに予め規定されているパレンタルレベルと共通のパレンタルレベルとを互いに関連付けることで、1回の設定で、複数の情報源のコンテンツの再生に対するパレンタルレベルの設定が可能となる。その結果、複数の情報源ごとにパレンタルレベルを設定する必要がなく、パレンタルレベルの設定操作が従来よりも容易となる。
【0057】
また、上述した変更設定処理によれば、仮にパレンタルレベルの異なる地域に車両2が進入した場合には、パレンタルレベルの設定が自動的に変更される。従って、ユーザの操作負担が軽減される。
【0058】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る情報処理装置(車載装置)はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。上記実施形態では、本発明の情報処理装置を車載装置として説明したが、本発明に係る情報処理装置は、室内で使用する電子機器(例えば、DVD/BDデッキ)としても好適に用いることができる。また、上記実施形態の車載装置2は、ナビゲーション機能を必須の構成とするが、設定処理及び再生処理のみを行う場合には、ナビゲーション機能は有していなくともよい。更に、実施形態では、複数の情報源のコンテンツとしてDVD及びBDに格納されるコンテンツを例に説明した。但し、複数の情報源のコンテンツは、通信部27を介してネットワークを通じて配信されるコンテンツでもよい。また、複数の情報源のコンテンツは、TV受信部23を介して取得されるコンテンツでもよい。
【符号の説明】
【0059】
1・・・車両
2・・・車載装置
20・・・制御部
21・・・ディスク再生部
22・・・メモリーカード再生部
23・・・TV受信部
24・・・ラジオ受信部
25・・・ディスプレイ
26・・・操作部
27・・・通信部
28・・・GPS情報受信部
31・・・CPU
32・・・メモリ
33・・・入力部
34・・・パレンタルレベル制御部
35・・・再生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報源のコンテンツを再生し、かつ、該コンテンツの再生に対して視聴制限の設定が可能である情報処理装置であって、
前記複数の情報源のコンテンツの再生に対する視聴制限の設定を、共通の視聴制限の設定として受け付ける入力部と、
前記複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限と前記入力部で受け付けた前記共通の視聴制限とを互いに関連付け、視聴制限情報として記憶装置に記憶させる視聴制限制御部と、
前記記憶装置に記憶される前記視聴制限情報に基づいて、前記複数の情報源のコンテンツを再生する再生部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記複数の情報源ごとに予め規定されている各視聴制限は、視聴制限のレベル数に関するレベル数情報とレベルごとに規定された視聴対象者を特定する対象者情報とを含み、
前記共通の視聴制限は、前記レベル数情報に対応する共通レベル数情報と、前記対象者情報に対応する共通対象者情報とを含み、
前記視聴制限制御部は、前記レベル数情報と前記共通レベル数情報とを関連付け、前記対象者情報と前記共通対象者情報とを関連付け、前記視聴制限情報として前記記憶装置に記憶させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、車両に搭載される請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、車両に搭載され、該情報処理装置の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部を更に備え、
前記複数の情報源のコンテンツは、地域ごとに前記視聴制限が規定され、
前記視聴制限制御部は、前記位置情報取得部で取得された位置情報から該情報処理装置が存在する地域を特定し、特定された地域で規定された視聴制限に対応するように、前記記憶装置に記憶される前記視聴制限情報を変更し、
前記再生部は、前記視聴制限制御部によって変更された、前記記憶装置に記憶される変更後の前記視聴制限情報に基づいて、前記複数の情報源のコンテンツを再生する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数の情報源のコンテンツは、規格が異なる記録媒体に記録されたコンテンツである、請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−217152(P2011−217152A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−83917(P2010−83917)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】