説明

情報技術(IT)機器測位システム

【課題】データセンタ内の機器の位置を特定するシステム又は方法を提供する。
【解決手段】データセンタ(102)で使用される情報技術(IT)機器測位システム(100)は、前記データセンタ(102)の複数の場所に分散される複数の無線トランスポンダ(104)と、該複数の無線トランスポンダ(104)に結合されたコントローラ(106)であって、三角測量を使用して、前記データセンタ(102)に配置された無線タグ付き情報技術機器(108)に対する3次元座標での位置を特定し検出するように、前記トランスポンダ(104)を動作させるように適合されたコントローラ(106)と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データセンタ内で機器の位置を測位するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
資源管理には、動的環境において資源を認識し且つ監視することが必要である。位置は、認識の一要素である。
【0003】
データセンタを、非常に高価な資源であることが多い、多くの種類の資源の集まりとみなすことができる。データセンタ資源は、単純にさまざまな種類の電子機器に限定されるだけではなく、潜在的に物的資産の価値を超える価値がある可能性のあるデータ及び情報資源でもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
データセンタ人員は、大型データセンタにある複数のシステム及び他の情報技術機器の管理における増大する課題に対処する。情報技術(IT)機器は、データセンタ管理人員が知ることなく再配置されるか又は物理的に移動される場合があり、修理及びアップグレードのために機器の位置を特定することが困難となる。困難であるのは、特に、リモートオフィス及び無人サイトにおけるデータセンタに対する場合に顕著である。本発明は、データセンタ内の機器の位置を特定するシステム又は方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
データセンタで使用されるシステムの1つの実施の形態によれば、情報技術(IT)機器測位システムは、データセンタの複数の場所に分散される複数の無線トランスポンダと、コントローラとを備える。コントローラは、三角測量を使用して、データセンタに配置された無線タグ付きIT機器に対する3次元座標での位置を特定し検出するように、トランスポンダを動作させるように適合される。
【0006】
構造及び動作方法の両方に関連する本発明の実施形態を、以下の説明及び添付図面を参照することによってもっともよく理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
データセンタ関係で使用される例示的な資源管理システムは、電子タグが設けられた情報技術(IT)機器を、無線技術を使用して追跡することにより機器の位置及びサイズを特定するように構成される。特定の実施形態では、IT資産を追跡するために、無線周波数識別(RFID)及び全地球測位システム(GPS)技術を使用してもよい。
【0008】
実施形態によっては、位置及び機器サイズの無線追跡を、Telcordia(商標)コマンドラインインタフェース(CLI)コードを使用する資産ラベリングと結合してもよく、それによって機能性が向上する。
【0009】
図1を参照すると、概略図は、データセンタ102で使用される情報技術(IT)機器測位システム100の一実施形態を示し、データセンタ102は、データセンタ102における複数の場所に分散された複数の無線トランスポンダ104と、コントローラ106とを備える。コントローラ106は、三角測量を使用して、データセンタ102に配置された無線タグ付きIT機器108の3次元座標での位置を特定し且つ検出するように、トランスポンダ104を動作させるように適合される。
【0010】
典型的なシステム実施形態は、少なくとも3つの無線トランスポンダ104を含み、それらは、IT機器108の3次元座標を確定するように三角測量を使用するために十分なデータセンタ102の場所に分散されている。一般に、適当なトランスポンダの場所は、三角測量を可能にするために適当な量だけ分離されており、データセンタ102のすべて又は適当な部分をカバーするように配置される。
【0011】
RFID三角測量システムは、データセンタ102の内部で動作する以外は、既知の全地球測位システム(GPS)技術の原理に基づいて機能する。RFID三角測量システムは、複数のアンテナを含む複数のトランスポンダ104であって、データセンタ102を通して適当な場所に配置される送信機、受信機又は結合された送受信機として動作する複数のトランスポンダ104を有する。追跡され監視されるIT機器品目108には、信号を放出するRFIDタグが添付されている。その信号は、複数の受信アンテナによって検出される。個々のアンテナの位置は既知であり、そのためさまざまなアンテナとタグとの間の距離を計算することが可能である。さまざまな計算された半径が交差する位置が、タグの三角測量された位置である。
【0012】
RFID三角測量システムにおける何らかの複雑性は、RFIDタグ及びトランスポンダの信号対雑音比性能が制限されていることからもたらされる。性能を向上させるために、より大きいアンテナを使用してもよい。マルチパス問題(反射波の問題)に対処するために、三角測量信号処理技法を使用してもよい。信号処理技法を使用して、主要な視線(line-of-sight)信号を、余分な反射した多重パス信号から識別することができる。構成によっては、データセンタを通して配置される複数のアンテナを使用することにより、送信信号を検出しタグ位置を確定するさらなる機会を得ることができる。
【0013】
IT機器108の無線タグ付けにより、位置を用いて検出される状態による資源の追跡と、資産在庫の監視とが可能になる。連続的に位置を監視することにより、データセンタを通して、許可なくすなわち無断で移動される資源に対してさえも現資源のマッピング(地図化)を維持することができる。資源を監視することにより、障害が発生した資源及び交換が必要である資源を追跡することができる。
【0014】
IT機器108は、無線タグ110の一部として空間寸法情報を符号化してもよい。コントローラ106を、空間寸法情報にアクセスしその情報を位置情報とともにマッピングするように構成することができる。たとえば、コントローラ106は、無線タグ付きIT機器108によって占有される体積空間を検出し、データセンタ102の3次元記述マッピングにおいて体積空間をマッピングしてもよい。
【0015】
タグを使用して、サイズ及び空間寸法情報に加えて他の種々のタイプの情報を読み出してもよい。たとえば、タグは、製品番号、通し番号及び他のシステム特定情報等の情報を含んでもよい。タグ110は、現場交換可能ユニット(field replaceable unit)(FRU)の形態であってもよく、それにより、符号化情報を、特定の資産の特徴及び使用状態に従って選択することができる。
【0016】
情報技術(IT)機器108のさまざまな品目には、たとえば、サーバ、ホストコンピュータ、ストレージアレイ、ストレージコントローラ、又はデータセンタ102で使用される無数の異なるタイプの電子機器のうちの任意のものが含まれてもよい。IT機器品目108に、1つ又は複数の無線タグ110が取り付けられている。無線タグ110には、メモリ等の記憶装置114が接続され且つ関連付けられており、それは、IT機器品目108の物理寸法を特徴付けるデータ構造フィールドを含む。
【0017】
IT機器108に、複数の無線タグを取り付けてもよい。コントローラ106をさらに、複数のタグが設けられデータセンタ102内に配置されるIT機器108の向きを検出するように適合させてもよい。コントローラ106は、この場合もまた三角測量により、IT機器108の、向きを識別するために十分に離れた場所に取り付けられる2つ以上の無線タグの検出に基づいて向きを検出する。
【0018】
実施形態によっては、システム100は、グラフィカルユーザインタフェース112をさらに備える。コントローラ106は、グラフィカルユーザインタフェース112を管理して、現データセンタ構成及びデータセンタ102内のIT機器108の位置を記述するマッピング(地図、配置図)を表示させるように、構成されてよい。また、コントローラ106を、グラフィカルユーザインタフェース112を管理し、データセンタ102内のIT機器108の在庫、位置マッピング及びサイズの記述(例えば、IT機器108の占有する範囲等)のリアルタイム表示を生成するように構成してもよい。
【0019】
図2を参照すると、概略斜視図は、ロボット216をさらに備えるデータセンタ202で使用される情報技術(IT)機器測位システム200の一実施形態を示す。ロボット216は、複数の無線トランスポンダ204とともに動作することにより、情報技術(IT)機器208を監視しマッピングする。1つ又は複数のロボット216は、少なくとも1つの無線トランスポンダ204を携行し、データセンタ202を巡回し、IT機器208の位置を確定するように適合される。ロボット216は、データセンタ202の廊下を巡回することができ、巡回中にトランスポンダリーダ204がタグに近接して配置されるようにする。ロボット216は、移動中、IT機器品目の場所が分かるように位置を追跡する。典型的なロボット216は、特定の領域を巡回するように制御されるゴール指向(goal-oriented)ロボットである。ロボット216は、三角測量システムの信号対雑音の複雑性を幾分か克服して、場所の認識を実施し、タグを活動状態にし情報を報告することができる。
【0020】
図3を参照すると、概略ブロック図は、情報技術(IT)機器の一品目302と少なくとも1つの無線周波数識別子(RFID)304とを備える無線周波数識別(RFID)対応電子機器300の一実施形態を示す。RFID304には記憶装置306が結合されており、それは、IT機器品目302の物理寸法を特徴付けるデータ構造フィールドを含む。
【0021】
さまざまな実施形態では、RFID304はパッシブRFID(受動RIFD)であってもよい。パッシブRFIDシステムでは、アンテナを使用してRFIDタグに無線信号を送信し、RFIDタグは、既知の方法でアンテナが送信した無線信号とインタフェースする信号(又は、無線信号に派生する信号)を生成し、変更した信号をアンテナにはね返す。パッシブRFIDタグは、データ、通常は少量のデータに関連してもよい。例示的な実施形態では、データは、情報技術(IT)機器品目のシャーシ、ハウジング又はパッケージの空間寸法及び/又はサイズを特徴付ける情報を符号化してもよい。パッシブRFIDは電源又はバッテリを有しておらず、そのため、動作及び性能が信号対雑音比の概念によって決まる。パッシブRFIDの読出し距離は限られおり、たとえば数cmから2m又は3mまでの範囲であり、そのため、トランスポンダの遠隔測定レンジは通常短いか、又はトランスポンダのアンテナは非常に大きい。
【0022】
パッシブRFIDタグを、固定の低レンジリーダの代りに、RFIDコードに基づいて物体を識別するようにエリアを掃引する指向性アンテナを備えた長レンジリーダを用いるシステムで実施してもよい。長距離における微弱信号を解像するために、高感度電子部品を使用してもよい。長距離においてパッシブRFIDタグから読み出すために、RFID信号を背景雑音から分離するフィルタリングシステムを備えた高度なアンテナを使用してもよい。
【0023】
実施形態によっては、三角測量を容易にするために「スマートアンテナ(Smart Antenna)」を使用してもよい。スマートアンテナは、プロセッサに協働可能に関連付けられた複数のアンテナを含む適応アンテナアレイであり、プロセッサは、アンテナの各々からの無線周波数信号を連続的に調整し直すことにより、精密な方向性と、検出信号を大幅に増幅する能力とを備えたシステムをもたらす。スマートアンテナは、弱い信号を増幅し、無線信号源の方向を確定する。スマートアンテナシステムに関するさらなる情報については、Martin Cooper及びMarc Goulbergにより、「Intelligent Antennas: Spatial Division Multiple Access」、1996 Annual Review of Communications, pp.999-1002(www.arraycom.com/Company/spatial_division.pdf)において開示されており、また、www.arraycom.com/Company/white_papers.htmlにおいてさまざまな論文が閲覧可能である。
【0024】
RFIDタグを、異なる場所で複数のリーダによって読み出し、信号の到達時刻に基づいて三角測量を実行することによりRFIDタグの位置を確定することができる。
【0025】
他の実施形態では、RFID304は、アクティブRFID(能動RFID)であってもよい。アクティブRFIDタグは、一般に電源を有し、選択されたレートで、又はトランスポンダのアンテナによって駆動されると、データを送信する。アクティブRFIDは、より小さいトランスポンダアンテナでより長い距離における送信を可能にする。アクティブRFIDタグを使用することにより、読取レンジをより高くすることができる。たとえば、「Thin-film Battery May Energize RFID」、RFID Journal, October 18, 2002(www.rfidjournal.com/article/view/94)に述べられている、Einat(イスラエル)のPowerPaper(www.PowerPaper.com)から又はCymbet Corporation(ミネソタ州、Elk River)から販売されている紙又はフィルムにプリント可能な低コストバッテリにより、アクティブRFIDタグの使用が容易になる。アクティブRFIDタグによって、たとえば約2.5〜24ギガヘルツ(GHz)又は将来はより高い範囲でのより高い周波数レンジが可能となる。(「Transforming Production with Tiny Transponders」、Tim Schroder, Siemens Webzine, October 31, 2002、w4.siemens.de/Ful/en/archive/pof/heft2_02/artikel05/を参照されたい。)トランスポンダにおいて超低電力電子部品を使用することにより、数km程度の非常に長いレンジを有する、長距離送信及び超高周波数のバッテリ式トランスポンダを可能にすることができる。電子部品はさらに、リーダとトランスポンダとの間の距離の測定を1cmの範囲の精度まで可能にすることにより三角測量を容易にする。トランスポンダの正確な位置特定を、複数のリーダからのランタイムデータを処理することによって行う。超高周波数技術により、建物の内部又は高い建物の間の谷間を含むGPS障害の状態であっても、トランスポンダを追跡することができる。
【0026】
アクティブRFIDタグを実施する位置特定システムの一例では、トランスポンダ位置特定システムを使用して、タグの存在及び位置を検出することができる。三角測量システムを、データセンタ内の適当な空間に取り付けられる位置特定トランスポンダの行列又は格子として配置してもよい。位置特定トランスポンダは、RFIDタグの位置を特定するように管理される。データベースは、あり得る資源の移動によって必要な頻度で、現タグ位置によって連続的に更新される。
【0027】
実施形態によっては、RFID304は、アクティブであってもパッシブであっても、少なくとも1つのコマンドラインインタフェース(CLI)コードを埋め込むデータ構造フィールドを含む記憶装置に接続され且つ関連してもよい。資源に対し地理的位置を割り当てる技法において、電気通信業界のためのTelcordia CLIコードを使用することができる。CLIコードは、従来、データシステムに手動で入力される。CLIコードが後にアクセスされることにより、一般に特定の企業又は会社に割り付けられている複数の領域、サイト及び機器を通して移動する通信パケットに対する課金を確定する。本明細書で例示するシステムにより、システム内の資源に対しCLI符号を自動的に割り当てることができる。
【0028】
Telcordia(商標)CLIコードにより、資源の位置を柔軟に記述することができる。位置を、部屋又は建物内の特定の座標のように明確に、又は国のシステムのように広く記述することができる。
【0029】
実施形態によっては、三角測量によりIT機器302品目の向きを確定することができるように、IT機器品目302に配置された複数の無線周波数識別子(RFID)304を使用する。たとえば、サーバシャーシの対向する角の上に2つのRFIDタグ304を取り付けてもよく、各角の位置を、三角測量によって確定することができる。2つのRFIDタグを異なる識別データで符号化し、タグに対して確定される位置情報を相関させることができ、そのため向きを確定することができる。
【0030】
図4Aを参照すると、フローチャートは、データセンタの情報技術(IT)機器をマッピングする方法400の一実施形態を示す。方法400の動作は、データセンタに3つ以上のトランスポンダを配置すること402、及びデータセンタ内のIT機器に結合され関連付けられたタグに対し無線タグ情報を監視すること404を含む。情報技術(IT)機器の位置を、監視された無線タグ信号の三角測量によってマッピング(地図化)する406。データセンタにおける現IT機器構成を記述するリアルタイム動的位置マッピングを表示してもよい408。表示は、データセンタの完全な3次元ブロック図の形態であってもよい。
【0031】
たとえば図4Bに示すように、実施形態410によっては、無線タグを、IT機器の空間的なパッケージ寸法を特徴付ける情報で符号化することができる412。トランスポンダは、IT機器の位置を確定するだけでなく、空間寸法のタグ情報を取得するように監視することができる。IT機器位置に加えて監視されたIT機器寸法(つまり、IT機器の占有する空間範囲)をマッピングするように、マッピング414を実行してもよい。データセンタにおけるIT機器の現構成を記述する、リアルタイム動的位置及び空間寸法マッピングを表示してもよい416。
【0032】
また実施形態によっては、無線タグは、データセンタIT機器に関連するコマンドラインインタフェース(CLI)コードを符号化してもよい。トランスポンダを使用してCLIコードを読み出してもよい。
【0033】
システムによって実行されるさまざまな機能、プロセス、方法及び動作を、さまざまなタイプのプロセッサ、コントローラ、中央処理装置、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、状態機械、プログラマブルロジックアレイ等において実行可能なプログラムとして実施することができる。プログラムを、コンピュータ関連システム及び方法によって又はそれに関連して使用される任意のコンピュータ読取可能媒体に格納することができる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ関連システム、方法、プロセス又は手続きにより又はそれに関連して使用されるコンピュータプログラムを含み又は格納することができる電子、磁気、光又は他の物理デバイス又は手段である。プログラムを、コンピュータ若しくはプロセッサに基づくシステム、又は任意の適当なタイプの命令メモリ若しくは記憶装置から命令をフェッチすることができる他のシステム等、命令実行システム、デバイス、コンポーネント、要素又は装置により又はそれに関連して使用されるコンピュータ読取可能媒体において具現化することができる。コンピュータ読取可能媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスにより又はそれに関連して使用されるプログラムを格納し、通信し、伝播し、又は移送することができる、任意の構造、装置、コンポーネント、製品又は他の手段であってもよい。
【0034】
例示的なブロック図及びフローチャートは、プロセスにおける特定の論理機能又はステップを実施する1つ又は複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント又はコードの一部を表してもよいプロセスステップ又はブロックを示す。特別な例は特定のプロセスステップ又は動作を例示するが、多くの代替実施形態が可能であり、一般に単純な設計選択によって行われる。動作及びステップを、機能、目的、基準への適合、レガシ構造(旧構造)等の見地に基づき、本明細書における特定の説明とは異なる順序で実行してもよい。
【0035】
図5を参照すると、概略データ構造図は、データセンタにおける情報技術(IT)機器に関するデータを格納するために使用することができるコンピュータ読取可能媒体に格納されたデータベース500の一実施形態を示す。データベース500は、コントローラ106に情報伝達可能に結合する。データベース500は、データセンタを3次元空間にマッピングするように構成された複数のデータフィールドを含む。データフィールドは、三角測量を使用して、データセンタに配置された無線タグ付き情報技術(IT)機器に対する3次元位置座標を確定する無線通信システムにおいて、トランスポンダで使用するように適合されたトランスポンダ用データフィールド502を含む。データフィールドは、さらに、三角測量によって確定されるデータセンタ内のIT機器の位置を特定するように適合された位置データフィールド504を含む。また、データセンタ内のIT機器の無線タグに符号化された、そのIT機器の空間寸法(空間範囲)を特定するように適合された空間寸法データフィールド506が含まれてもよい。
【0036】
IT機器の無線タグに符号化されトランスポンダを使用して読み出されてもよい1つ又は複数のコマンドラインインタフェース(CLI)コードを格納するコマンドデータフィールド508が含まれてもよい。
【0037】
また、実施形態によっては、情報技術(IT)機器の2つ以上の無線タグの三角測量を使用して確定される向き情報を格納するように適合された向きデータフィールド510を含んでもよい。
【0038】
体積空間データフィールド512が含まれてもよく、それは、IT機器の無線タグに符号化されたデータセンタ内のIT機器の体積(占有範囲)を特定する。
【0039】
図6を参照すると、概略斜視図は、情報技術(IT)機器604をマッピングするように適合された例示的な資源監視システム602を実施するデータセンタ600の斜視図を示す。IT機器は、たとえば、1つ又は複数のサーバを含んでもよく、現場交換可能ユニット(FRU)に符号化された情報と無線測位とを使用して監視してもよい。たとえば無線周波数識別子(RFID)及び全地球測位システム(GPS)技術を実施する無線通信システム606は、データセンタ600の適当な場所に分散された3つ以上のトランスポンダ608を含む。
【0040】
無線通信システム606は、データセンタ600のIT機器604の位置を記述する正確なx、y及びz座標のセットを確定するために、三角測量を使用してもよい。資源監視システム602は、さまざまなタイプの情報を管理する管理アプリケーション610を含んでもよい。管理アプリケーション610は、座標を、現場交換可能ユニット(FRU)の電子的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)に符号化された情報と組み合わせて中央管理アプリケーション又はユーティリティ610に送信する、管理容易性(manageability)エージェント及び管理容易性ソフトウェアを含む。
【0041】
管理ユーティリティ610を使用して、データセンタ600の完全なマップをリアルタイムに自動的に生成することができる。
【0042】
特定の実施形態では、ローカルエリアネットワーク(LAN)接続612を使用してトランスポンダ608を相互接続してもよい。LAN接続612及びトランスポンダ608において、実質的な量のシステム処理電源を実施することができ、それにより、IT機器604の「ダム(非プログラム式)」実施を中央管理ユーティリティ610によって追跡することができる。
【0043】
適当な管理ユーティリティ610を使用してもよい。たとえば、ともにヒューレット・パッカード・カンパニー(Hewlett-Packard Company(カリフォルニア州、Palo Alto))から販売されているIntegrity(商標)サーバ用のOpenview(商標)及びSystem Insight Manager(商標)を実施して情報を処理してもよい。Openview(商標)は、任意のコンピューティングデバイス又はプラットフォームにわたるソフトウェアの変更及び構成管理を自動化することにより、サービス提供を促進し、運用コストを低減し、サービスを向上させる。Openview(商標)により、情報技術管理マネージャが、クライアントソフトウェアの向上した可視性及び制御を通して業務上の優先事項に対処することができる。System Insight Manager(商標)は、迅速な配備及び性能管理並びに作業負荷及び区分管理の提供を含む、ヒューレットパッカードシステム及びサーバのためのハードウェア障害、資産及び構成管理を実行する。System Insight Manager(商標)を、クライアント、ストレージ、プリンタ及び電源製品に対する管理によって拡張することができ、それは、業界標準管理プロトコルを通してさまざまなプラットフォームを管理することができる。
【0044】
Openview(商標)、System Insight Manager(商標)又は同様のパッケージ等の高水準アプリケーションを使用して、非常に大きい数、たとえば何十、何百又はそれより多くのサーバ、デバイス及びコンポーネントのための熱監視を調整し且つ/又は動作を制御してもよい。高水準アプリケーションは、たとえば特定のラックの特定のサーバとしてアドレス指定される特定の要素の監視を可能にしながら、情報を統合することができる。高水準アプリケーションはまた、負荷分散、ラックの付近の換気の分析並びにCRAC及び穴開きタイルの通気の制御等、さまざまな動作を実行してもよい。
【0045】
資源監視システム602は、自動化された制御及び管理を可能にし、それにより、現在使用されている手動のログ記録方法より精度が向上する。資源管理システム602は人間の介入を低減し又は最小限にすることにより、誤りを低減し又は無くす。
【0046】
管理ユーティリティ610は、IT機器604のタグを監視することによって確定される資源位置情報と、タグからもアクセスされる資源空間寸法情報とを使用して、データセンタ(600)のIT機器604を管理してもよい。管理ユーティリティ610は、位置及び/又はサイズ情報を他の監視されたパラメータと組み合わせて使用することにより、システム冷却、空気流、作業負荷効率等のさまざまな考慮事項に応じて資源を割り付けてもよい。管理ユーティリティ610は、IT機器の位置及びサイズを監視し、さらに、機器の容量及び能力を考慮して機器の動作を監視してもよい。
【0047】
管理ユーティリティ610は、IT機器品目の再配置によって性能が向上する可能性のある、温度及び空気流状態等の状態を検出してもよい。たとえば、特定のIT機器品目は、高空気流状態で最適に実行する場合がある。管理ユーティリティ610は、品目の位置を検出し、その位置がデータセンタ600の低空気流部分にあると判断する場合がある。ユーティリティ610は、たとえばグラフィカルユーザインタフェースを介して、より適切な資源構成を通知する通知メッセージを生成してもよい。管理ユーティリティ610は、さらに、性能を向上させるために、IT機器資源を移動させてもよい空のキャビネットの又はラックの場所の位置を確定してもよい。
【0048】
管理ユーティリティ610は、無線タグに符号化された空間寸法情報を使用して、ラック及びキャビネットの利用可能なスロットと使用中のスロットとのマッピング(地図化)を可能にすることができる。管理ユーティリティ610は、キャビネットの各IT機器品目をマッピングし、ラックの使用中のスロットの数を確定することができる。管理ユーティリティ610がアクセス可能なデータベースは、データセンタ600の個々のラックの容量に関連する情報を格納してもよく、それを使用中のスロットのマップと比較することにより、後に追加される可能性のある機器に対して利用可能な残されているスロット空間を確定することができる。通常の構成では、機器は、一般に、符号化されたサイズ情報がU単位で高さを記述するように、幅及び深さが一定である。管理ユーティリティ610は、IT機器品目の高さ及び空のスロットの高さをマッピングすることができるように、IT機器を3次元で追跡する。
【0049】
管理ユーティリティ610は、寸法情報を使用して、資源の自動化された3次元の絵図を生成することができる。Telcordia(商標)コマンドラインインタフェース(CLI)コードを使用して、資源の絵図を補足することができる。
【0050】
実施形態によっては、たとえば容量について記述するようにラック又はキャビネットにタグ付けしてもよく、それによりデータセンタデータベースは、新たなラックが導入される時に自動的に更新することができる。
【0051】
図7を参照すると、概略図は、複数のIT機器品目706を保持するように適合されたラック704から構成された、トランスポンダシステム702を含む資源マッピングシステム700の一実施形態を示す。ラック704はドア708を有する。ラックドア708には、長さの長いプリント回路基板710が取り付けられている。プリント回路基板710には、複数のセンサ712がたとえば規則的な間隔で位置合せされ配置される。実施形態によっては、センサを異なる方法で取り付け他のパターンで配置してもよい。
【0052】
IT機器品目706には、1つ又は複数の無線タグ714、たとえば無線周波数識別(RFID)タグが取り付けられている。例示的な構成では、センサ712の間隔が接近しておりRFIDタグは近い範囲での限られたセンサ712のみを起動するように意図されているため、RFIDタグは、意図的に、長距離にわたり感度が制限されるように実施される。例示的なセンサ構成は、IT機器品目の位置を確定することができるが、機器品目には1つのタグしか取り付けられていないため、IT機器品目サイズを有効に確定することができない。したがって、例示的な実施形態では、タグに、機器品目サイズを特定する情報を埋め込む。
【0053】
本開示はさまざまな実施形態について説明しているが、これらの実施形態は、例示的なものとして理解されるべきであり、特許請求の範囲を限定するものではない。説明した実施形態の多くの変形、変更、追加及び改良が可能である。たとえば、当業者は、本明細書で開示した構造及び方法を提供するために必要なステップを容易に実施し、プロセスパラメータ、材料及び寸法が単に例として与えられているということを理解するであろう。パラメータ、材料及び寸法を、所望の構造と変更とを達成するように変形することができ、それらは特許請求の範囲内にある。本明細書で開示した実施形態の変形及び変更を、以下の特許請求の範囲内にありながら行ってもよい。たとえば、トランスポンダ構成及び監視する技法のいくつかの特定の例を説明している。例示的な資源監視技法を、任意の適当なタイプのセンサ及び検知パラメータとともに使用することができる。タグを無線周波数識別(RFID)タグとしてもよいが、タグは、無線周波数技術以外の技術に基づいてもよい。たとえば、タグを、磁気、光磁気、光又は他の技術等の他の技術によって読み出すように実施してもよい。センサ技術は、通常、物理的にタグとは別のセンサを有するが、実施形態によっては、センサ及びタグが接触していてもよい。タグはパッシブであってもアクティブであってもよく、計算又は処理能力があるように実施しても、ないように実施してもよい。例示的な技法を、任意の適当なデータセンタ構成と、且つ任意の適当なサーバ、コンピュータ及びデバイスと使用してもよい。
【0054】
本発明は以下の実施態様を含んでいる。
【0055】
<実施態様1>無線周波数識別(RFID)対応電子機器(300)であって、情報技術(IT)機器(302)と、少なくとも1つの無線周波数識別子(RFID)(304)と、該RFID(304)に結合され、前記情報技術機器(302)の物理寸法を特徴付けるデータ構造フィールドを含む記憶装置(306)と、を具備することを特徴とするRFID対応電子機器。
【0056】
<実施態様2>RFID対応電子機器(300)であって、前記情報技術機器(302)に配置された複数の無線周波数識別子(RFID)(304)であって、それにより該情報技術機器(302)の向きを三角測量によって確定することができる、複数のRFID(304)をさらに具備することを特徴とする、実施態様1に記載のRFID対応電子機器。
【0057】
<実施態様3>RFID対応電子機器(300)であって、アクティブRFID及びパッシブRFIDから成るグループから選択される少なくとも1つの無線周波数識別子(RFID)(304)をさらに具備することを特徴とする、実施態様1に記載のRFID対応電子機器。
【0058】
<実施態様4>データセンタ(102)で使用される情報技術(IT)機器測位システム(100)であって、前記データセンタ(102)の複数の場所に分散される複数の無線トランスポンダ(104)と、該複数の無線トランスポンダ(104)に結合されたコントローラ(106)であって、三角測量を使用して、前記データセンタ(102)に配置された無線タグ付き情報技術機器(108)に対する3次元座標での位置を特定し検出するように、前記トランスポンダ(104)を動作させるように適合されたコントローラ(106)と、を具備することを特徴とする情報技術機器測位システム。
【0059】
<実施態様5> 情報技術機器測位システム(100)であって、前記コントローラ(106)はさらに、前記情報技術機器(108)の無線タグ(110)に関連して符号化された寸法情報に従って、前記データセンタ(102)に配置された前記無線タグ付き情報技術機器(108)によって占有される体積空間を検出するように適合され、前記コントローラ(106)はさらに、前記情報技術機器(108)の別々の表面に取り付けられた少なくとも2つの無線タグ(110)の検出に基づき、前記データセンタ(102)に配置された無線タグ付き情報技術機器(108)の向きを検出するようにさらに適合されることを特徴とする、実施態様4に記載の情報技術機器測位システム。
【0060】
<実施態様6> 情報技術機器測位システム(100)であって、グラフィカルユーザインタフェース(112)をさらに具備し、前記コントローラ(106)は、前記グラフィカルユーザインタフェース(112)を介して、現データセンタ(102)構成と該データセンタ(102)内の前記情報技術機器(108)の位置とを記述するマッピングを表示するように構成され、前記コントローラ(106)は、前記グラフィカルユーザインタフェース(112)を介して、前記データセンタ(102)内の前記情報技術機器(108)のリアルタイムの在庫、位置マッピング及びサイズに関する記述を表示するように構成されることを特徴とする、実施態様4に記載の情報技術機器測位システム。
【0061】
<実施態様7> 情報技術機器測位システム(100)であって、前記情報技術機器(108)の3次元座標を確定するように三角測量を使用するために十分な少なくとも3つの無線トランスポンダ(104)であって、前記データセンタ(102)の場所に分散される、少なくとも3つの無線トランスポンダ(104)を具備することを特徴とする、実施態様4に記載の情報技術機器測位システム。
【0062】
<実施態様8>情報技術機器測位システム(100)であって、少なくとも1つの無線トランスポンダ(204)を取り付け、前記データセンタ(202)を巡回し、前記情報技術機器(208)の位置を確定するように適合された少なくとも1つのロボット(216)をさらに具備することを特徴とする、実施態様4に記載の情報技術機器測位システム。
【0063】
<実施態様9> コンピュータ読取可能媒体に格納されたデータベース(500)であって、3次元空間においてデータセンタをマッピングするように構成された複数のデータフィールドであって、前記データセンタに配置された無線タグ付き情報技術(IT)機器に対する3次元位置座標を確定するために三角測量を使用する無線通信システムの少なくとも3つのトランスポンダと共に使用されるように適合されたトランスポンダ用データフィールド(502)と、三角測量によって確定される前記データセンタ内の前記情報技術機器の位置を特定するように適合された位置データフィールド(504)と、前記情報技術機器の無線タグに符号化された前記データセンタ内の該情報技術機器の空間寸法を特定するように適合された寸法データフィールド(506)と、を含むことを特徴とする複数のデータフィールドを含むデータベース。
【0064】
<実施態様10> データベース(500)であって、前記データフィールドは、前記情報技術機器の無線タグに符号化された少なくとも1つのコマンドラインインタフェース(CLI)コードを格納するように適合されたコマンドデータフィールド(508)と、前記データセンタの前記情報技術機器の少なくとも2つの位置にある少なくとも2つの無線タグの三角測量を使用して確定された向き情報を格納するように適合された向きデータフィールド(510)と、前記情報技術機器の無線タグに符号化された前記データセンタ内の前記情報技術機器の体積を特定するように適合された体積空間データフィールド(512)と、をさらに含むことを特徴とする、実施態様9に記載のデータベース。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、機器の室内での位置を測定するシステムに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】データセンタで使用される情報技術(IT)機器測位システムの一実施形態を示す概略図である。
【図2】ロボットに取り付けられたトランスポンダを含む情報技術(IT)機器測位システムの一実施形態を示す概略図である。
【図3】無線周波数識別(RFID)対応電子機器の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図4A】データセンタにおける情報技術(IT)機器をマッピングする方法の実施形態を示すフローチャートである。
【図4B】データセンタにおける情報技術(IT)機器をマッピングする方法の実施形態を示すフローチャートである。
【図5】データセンタにおける情報技術(IT)機器に関連するデータを格納するために使用することができるデータベースの一実施形態を示す概略データ構造図である。
【図6】情報技術(IT)機器をマッピングするように適合された例示的な資源監視システムを実施するデータセンタの斜視図を示す概略図である。
【図7】データセンタラックにおいて実施されるトランスポンダシステムを含む資源マッピングシステムの一実施形態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0067】
100 情報技術(IT)機器測位システム
102 データセンタ
104 無線トランスポンダ
106 コントローラ
108 無線タグ付き情報技術機器
112 グラフィカルユーザインタフェース
204 トランスポンダ
216 ロボット
300 無線周波数識別(RFID)対応電子機器
302 情報技術(IT)機器
304 無線周波数識別子(RFID)
306 記憶装置
500 データベース
502 トランスポンダ用データフィールド
504 位置データフィールド
506 寸法データフィールド
508 コマンドデータフィールド
510 向きデータフィールド
512 体積空間データフィールド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数識別(RFID)対応電子機器であって、
情報技術(IT)機器と、
少なくとも1つの無線周波数識別子(RFID)と、
該RFIDに結合され、前記情報技術機器の物理寸法を特徴付けるデータ構造フィールドを含む記憶装置と、を具備することを特徴とするRFID対応電子機器。
【請求項2】
RFID対応電子機器であって、
前記情報技術機器に配置された複数の無線周波数識別子(RFID)であって、それにより該情報技術機器の向きを三角測量によって確定することができる、複数のRFIDをさらに具備することを特徴とする、請求項1に記載のRFID対応電子機器。
【請求項3】
RFID対応電子機器であって、
アクティブRFID及びパッシブRFIDから成るグループから選択される少なくとも1つの無線周波数識別子(RFID)
をさらに具備することを特徴とする、請求項1に記載のRFID対応電子機器。
【請求項4】
データセンタで使用される情報技術(IT)機器測位システムであって、
前記データセンタの複数の場所に分散される複数の無線トランスポンダと、
該複数の無線トランスポンダに結合されたコントローラであって、三角測量を使用して、前記データセンタに配置された無線タグ付き情報技術機器に対する3次元座標での位置を特定し検出するように、前記トランスポンダを動作させるように適合されたコントローラと、を具備することを特徴とする情報技術機器測位システム。
【請求項5】
情報技術機器測位システムであって、
前記コントローラはさらに、前記情報技術機器の無線タグに関連して符号化された寸法情報に従って、前記データセンタに配置された前記無線タグ付き情報技術機器によって占有される体積空間を検出するように適合され、
前記コントローラはさらに、前記情報技術機器の別々の表面に取り付けられた少なくとも2つの無線タグの検出に基づき、前記データセンタに配置された無線タグ付き情報技術機器の向きを検出するようにさらに適合されることを特徴とする、請求項4に記載の情報技術機器測位システム。
【請求項6】
情報技術機器測位システムであって、
グラフィカルユーザインタフェースをさらに具備し、
前記コントローラは、前記グラフィカルユーザインタフェースを介して、現データセンタ構成と該データセンタ内の前記情報技術機器の位置とを記述するマッピングを表示するように構成され、
前記コントローラは、前記グラフィカルユーザインタフェースを介して、前記データセンタ内の前記情報技術機器のリアルタイムの在庫、位置マッピング及びサイズに関する記述を表示するように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の情報技術機器測位システム。
【請求項7】
情報技術機器測位システムであって、
前記情報技術機器の3次元座標を確定するように三角測量を使用するために十分な少なくとも3つの無線トランスポンダであって、前記データセンタの場所に分散される、少なくとも3つの無線トランスポンダを具備することを特徴とする、請求項4に記載の情報技術機器測位システム。
【請求項8】
情報技術機器測位システムであって、
少なくとも1つの無線トランスポンダを取り付け、前記データセンタを巡回し、前記情報技術機器の位置を確定するように適合された少なくとも1つのロボットをさらに具備することを特徴とする、請求項4に記載の情報技術機器測位システム。
【請求項9】
コンピュータ読取可能媒体に格納されたデータベースであって、
3次元空間においてデータセンタをマッピングするように構成された複数のデータフィールドであって、
前記データセンタに配置された無線タグ付き情報技術(IT)機器に対する3次元位置座標を確定するために三角測量を使用する無線通信システムの少なくとも3つのトランスポンダと共に使用されるように適合されたトランスポンダ用データフィールドと、
三角測量によって確定される前記データセンタ内の前記情報技術機器の位置を特定するように適合された位置データフィールドと、
前記情報技術機器の無線タグに符号化された前記データセンタ内の該情報技術機器の空間寸法を特定するように適合された寸法データフィールドと、を含むことを特徴とする複数のデータフィールドを、
含むデータベース。
【請求項10】
データベースであって、
前記データフィールドは、
前記情報技術機器の無線タグに符号化された少なくとも1つのコマンドラインインタフェース(CLI)コードを格納するように適合されたコマンドデータフィールドと、
前記データセンタの前記情報技術機器の少なくとも2つの位置にある少なくとも2つの無線タグの三角測量を使用して確定された向き情報を格納するように適合された向きデータフィールドと、
前記情報技術機器の無線タグに符号化された前記データセンタ内の前記情報技術機器の体積を特定するように適合された体積空間データフィールドと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のデータベース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−208387(P2006−208387A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−18652(P2006−18652)
【出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】