情報端末及びコンピュータプログラム
【課題】店舗の繁忙期にあっても、顧客にコーディネート情報を提供するために顧客に操作及び閲覧を許容する端末の利用回転率を向上させる。
【解決手段】情報を表示するための液晶ディスプレイ103(表示部)と、情報を操作入力するためのタッチパネル105(操作入力部)とを備え、(1)液晶ディスプレイ103に特定のコーディネート画像を含むコーディネート画面を表示してそのコーディネート画像に含まれている特定の商品をタッチパネル105で選択指定できるようにし(2)選択指定された商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を液晶ディスプレイ103に表示し、(3)他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、自店舗在庫画面上で、選択指定された商品の他店舗での在庫情報をタッチパネル105で選択的に閲覧指示できるようにし、(4)閲覧指示された他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を液晶ディスプレイ103に表示する。
【解決手段】情報を表示するための液晶ディスプレイ103(表示部)と、情報を操作入力するためのタッチパネル105(操作入力部)とを備え、(1)液晶ディスプレイ103に特定のコーディネート画像を含むコーディネート画面を表示してそのコーディネート画像に含まれている特定の商品をタッチパネル105で選択指定できるようにし(2)選択指定された商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を液晶ディスプレイ103に表示し、(3)他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、自店舗在庫画面上で、選択指定された商品の他店舗での在庫情報をタッチパネル105で選択的に閲覧指示できるようにし、(4)閲覧指示された他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を液晶ディスプレイ103に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像を店員に対応付けて記憶保存しておき、記憶保存しているコーディネート画像を顧客に公開できるようにした情報端末及びこれに用いられるコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
衣類は、試着した状態を見なければそのイメージを掴みにくい。しかも、衣類を着こなすにはコーディネートが必要である。そこで、近年、ブティックでの販売形態として、その店舗や系列店舗等で販売している衣類を店員自らがコーディネートして試着し、コーディネートのセンスも含めて顧客にその商品を訴求していくような販売形態が一般化している。ここでは、便宜上、そのような販売形態を「コーディネート販売」と呼ぶことにする。
【0003】
この出願の発明者等は、IT技術を利用してコーディネート販売を支援できるようにした技術について、先行技術調査をしてみた。その結果、特許文献1を見出した。
【0004】
特許文献1には、コーディネート情報を登録し(段落0072〜0079参照)、登録したコーディネート情報を照会・表示できるようにした技術が記載されている(段落0080〜0094参照)。この場合のコーディネート情報の表示は、テキストデータのリスト表示である(段落0091参照)。もっとも、コーディネート情報に含まれている個々の商品については、画像情報を表示することも示唆されている(段落0092参照)。
【0005】
特許文献1には、また、コーディネート情報を在庫の有無等の情報に基づいて並び替えて表示すること、商品の売上に応じて本部で管理している在庫の有無をリアルタイム更新することが記載されている(段落0126参照)。さらに、特許文献1は、コーディネート情報に含まれる個々の商品の在庫の有無を本部のコンピュータに問い合わせ、本部から受信した在庫情報を表示したり、顧客に電子メールで通知したり、顧客専用のウェブページで情報提供したりすることについても言及している(段落0129〜0130参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2005−099891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この出願の発明者は、近年におけるコーディネート販売の重要性に鑑み、顧客自らの操作で情報閲覧が可能な端末でコーディネート情報を閲覧できるようにする技術を開発している。この場合、コーディネート情報から特定商品の商品情報、例えばその商品の価格や色、在庫状況等を閲覧できるようにすることが望ましい。とりわけ、顧客自らの操作によってその商品の在庫状況を閲覧させるようにした場合には、顧客は自ずと興味を引かれた商品の在庫を自分自身で確認するようになるであろう。このため、店員の接客負担が軽減されるばかりでなく、顧客が積極的な行動をとることによってもたらされることであろう販売の促進が期待される。
【0008】
ところが、顧客にコーディネート情報を提供するツールとして、顧客自らの操作で情報閲覧が可能な端末を用いた場合、その端末が特定の顧客に独占されることは望ましくない。あるいは、そのような端末を利用するための待ち時間が長時間化することも避けるべきである。その一方で、店舗には繁忙期が存在する。このため、繁忙期には、コーディネート情報を提供するための端末が特定の顧客に独占されてしまったり、そのような端末を利用するための待ち時間が長時間化してしまったりするであろうことが容易に予測され、このような事態に対する何らかの解決策が望まれる。
【0009】
本発明の目的は、店舗の繁忙期にあっても、顧客にコーディネート情報を提供するための端末の利用回転率を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報端末は、情報を表示するための表示部と、情報を操作入力するための操作入力部と、を備え、(1)商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品コードとを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースにアクセスし、前記表示部に特定の前記コーディネート画像を含むコーディネート画面を表示する処理と、当該コーディネート画像に含まれている特定の商品の前記操作入力部による選択指定を許容する処理と、を実行し、(2)個々の商品の商品コードとその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースにアクセスし、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を前記表示部に表示し、(3)記憶部に記憶保存されている他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、前記自店舗在庫画面上で、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示を選択的に許容し、(4)前記在庫データベースにアクセスし、前記他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示に応じて前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を前記表示部に表示する。
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、情報を表示するための表示部と、情報を操作入力するための操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、上記(1)〜(4)の処理を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、ある商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面の閲覧制限を行なうことができるようにしたので、上記閲覧可否を例えば店舗の繁忙期として定義することで、繁忙期であっても、コーディネート情報を提供するための端末が特定の顧客に独占されてしまったり、そのような端末を利用するための待ち時間が長時間化してしまったりすることを防止することができ、したがって、顧客にコーディネート情報を提供するための端末の利用回転率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の一形態を図1ないし図28に基づいて説明する。
【0014】
(基本構成)
図1は、システム全体の構成を示すブロック図である。本実施の形態のシステムは、本部Hに設置されるホストコンピュータ11と個々の店舗Sに設置される情報端末101及び商品販売データ処理装置としてのPOS端末151とが通信回線網51を介してデータ送受信自在に接続されて構築されている。そのために、本部Hには通信回線網51に接続してデータ通信を司る本部WEBサーバ12が設置され、この本部WEBサーバ12とホストコンピュータ11とが構内ネットワーク13を介して相互にデータ送受信自在に接続されている。また、店舗Sには通信回線網51に接続してデータ通信を司る店舗WEBサーバ152が設置され、この店舗WEBサーバ152と情報端末101とPOS端末151とが構内ネットワーク153を介して相互にデータ送受信自在に接続されている。
【0015】
ここで、個々の店舗Sに設置されている情報端末101を中心として見た場合、本部Hに設置されているホストコンピュータ11も外部機器となる。
【0016】
図2は、コーディネート情報登録フェーズ、コーディネート情報閲覧フェーズ及びデータ送受信フェーズでの基本的な処理内容を模式的に示す模式図である。コーディネート情報登録フェーズ及びコーディネート情報閲覧フェーズは、個々の店舗Sで実行される。データ送受信フェーズは、個々の店舗Sと本部Hとの間のデータ通信によって実行される。
【0017】
まず、コーディネート情報登録フェーズでは、情報端末101を利用した店員によるコーディネート情報の登録を受け付ける。つまり、情報端末101は、コーディネート情報の登録支援のための表示及び情報入力を可能とし、店員によって入力されたコーディネート情報を登録する。この場合のコーディネート情報は、その店舗Sや別の店舗Sで販売している衣類を店員がコーディネートして撮像されたコーディネート画像、そのモデルとなっている店員を特定する店員コード及びコーディネートして試着している衣類を特定する商品コード等である。
【0018】
次いで、コーディネート情報閲覧フェーズでは、情報端末101を利用した顧客へのコーディネート情報の閲覧を許容する。つまり、情報端末101は、コーディネート情報登録フェーズで登録されたコーディネート情報を顧客に提供する。この際のコーディネート情報の提供の中心をなすのは、コーディネート画像である。より詳細には、情報端末101は、顧客によるコーディネート画像の閲覧を可能とする。
【0019】
次いで、データ送受信フェーズでは、コーディネート情報登録フェーズで店員によって登録されたコーディネート情報を個々の店舗Sと本部Hとの間で送受信する。一例として、個々の店舗Sからは、当該店舗Sで発生した上記コーディネート情報を本部Hのホストコンピュータ11に送信する。ホストコンピュータ11は、個々の店舗Sから集めた上記コーディネート情報を記憶保存して管理すると共に、その情報を他の店舗Sに配信する。これにより、ある店舗Sで発生した上記コーディネート情報が本部Hのホストコンピュータ11で管理可能となると共に、そのようなコーディネート情報を他の全ての店舗Sでも共有可能となる。一例として、データ送受信フェーズでのコーディネート情報に関するデータ送受信処理は、個々の店舗Sでの営業が終了した夜間等にバッチ処理によってなされる。別の一例として、データ送受信フェーズでのデータ送受信処理は、リアルタイムで実行される。
【0020】
また、データ送受信フェーズでは、個々の店舗SのPOS端末151によって発生した売上データを、店舗WEBサーバ152を介して本部Hのホストコンピュータ11に送信する。本部Hのホストコンピュータ11では、個々の店舗Sから集めた上記売上データを記憶保存して管理すると共に、その売上データに基づいて各店舗Sの在庫情報を生成する。そして、生成した在庫情報を個々の店舗Sの情報端末101に送信する。これにより、各店舗Sの在庫情報を他の全ての店舗Sでも共有可能となる。このようなデータ送受信フェーズでの売上データ及び在庫情報に関するデータ送受信処理は、リアルタイムで実行することが望ましい。もっとも、リアルタイム処理に限られるわけではなく、別の一例としては、個々の店舗Sでの営業が終了した夜間等にバッチ処理によってなされてもよい。
【0021】
図3は、情報端末101を示す外観斜視図である。情報端末101は、各部を収納する平べったい本体部102の上面に表示部としての液晶ディスプレイ103が載置されて構成されている。液晶ディスプレイ103には、その表示面104の上に操作入力部としてのタッチパネル105が積層配置されている。液晶ディスプレイ103には、そのフレーム106の上部にカメラ107も取り付けられている。
【0022】
図4は、情報端末101の電気的接続のブロック図である。図4に示すように、情報端末101には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。なお、図4では、CPU202、ROM204及びRAM205を単一構成物として表示しているが、これらのCPU202、ROM204及びRAM205は、複数の固体に分割されて構成されていてもよい。特に、RAM205として表示している構成物は、少なくとも、ワークエリアとして用いられるチップと画像メモリを構成するチップとを含んでいる。
【0023】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介してI/OインターフェースIF1及び通信インターフェースIF2が接続されている。そして、I/OインターフェースIF1には、タッチパネルコントローラ206、ビデオコントローラ207、HDD208、及びシリアルポート209が接続されており、シリアルポート209には、無線通信部としてのRFIDリーダライタ210及びカメラ107が接続されている。シリアルポート209には、例えば外部カメラ211(デジタルカメラ)等の外部機器を接続することもできる。通信インターフェースIF2は、マイクロコンピュータ201を構内ネットワーク153へ接続させ、POS端末151及び店舗WEBサーバ152と情報端末101との間の相互のデータ通信を可能とする。この意味で、通信インターフェースIF2は、外部機器である本部Hに設置されているホストコンピュータ11、商品販売データ処理装置であるPOS端末151との間でデータを送受信するデータ送受信部としての機能を提供する。また、RAM205及びHDD208は、記憶部としての機能を提供する。
【0024】
タッチパネルコントローラ206には、タッチパネル105が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル105からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0025】
ビデオコントローラ207には、液晶ディスプレイ103が接続されている。ビデオコントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ103を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ103に表示させる。
【0026】
HDD208には、プログラムエリアPA、商品マスタエリア212、店員マスタエリア213、顧客マスタエリア214、利用範囲マスタエリア215、メタ画像蓄積エリア216、コーディネート情報エリア217、及び在庫情報エリア218が設けられている。プログラムエリアPAには、OS及びコンピュータプログラム等がインストールされている。これらのOS及びコンピュータプログラム等は、情報端末101の起動時にその全部又は一部がRAM205にコピーされてCPU202にアクセスされる。CPU202は、こうしてコピーされたOS及びコンピュータプログラムに従った処理を実行する。商品マスタエリア212の詳細については、図5に基づいて後述する。店員マスタエリア213の詳細については、図6に基づいて後述する。顧客マスタエリア214の詳細については、図7に基づいて後述する。利用範囲マスタエリア215の詳細については、図8に基づいて後述する。メタ画像蓄積エリア216の詳細については図9に基づいて、コーディネート情報エリア217の詳細については図10に基づいて、それぞれ後述する。在庫情報エリア218の詳細については、図11に基づいて後述する。
【0027】
シリアルポート209に接続されているRFIDリーダライタ210は、例えば電磁誘導結合による近距離無線通信をRFIDチップとの間で実行する。本実施の形態においては、被写体となる店員、商品及び顧客にRFIDチップが付帯している。つまり、被写体となる店員は、自己(店員)を特定する識別コードである店員コードを記憶するRFIDチップを内蔵するIDカード(図示せず)を所持する。商品には、その商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する商品タグ(図示せず)が付されている。そして、顧客は、自己(顧客)を特定する識別コードである顧客コードを記憶するRFIDチップを内蔵する会員カード(図示せず)を所持する。したがって、RFIDリーダライタ210は、被写体となる店員が所持するIDカードからその店員を特定する店員コードを受信し、商品に付された商品タグからはその商品を特定する商品コードを受信し、顧客が所持する会員カードからその顧客を特定する顧客コードを受信し、これらの受信した店員コード、商品コード及び顧客コードを出力する。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した店員コード、商品コード及び顧客コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込む。
【0028】
別の一例として、被写体となる店員を特定する店員コード、商品を特定する商品コード、顧客を特定する顧客コードは、別の機器で読み取られたり入力されたりして、マイクロコンピュータ201に取り込まれる構成であっても良い。一例として、液晶ディスプレイ103にテンキーを表示しておき、表示されているテンキーに従ったタッチパネル105での入力によって店員コード、商品コード、顧客コードを入力するようにしても良い。別の一例として、バーコードや2次元コード等のコードシンボルとして表現された店員コード、商品コード、顧客コードを用意しておき、これらのコードシンボルをコードリーダによって光学的に読み取ることで入力するようにしても良い。
【0029】
シリアルポート209に接続されているカメラ107は、レンズ108から取り込んだ画像を2次元CCDアレイ(図示せず)に結像させ、CCDアレイの出力を増幅、A/D変換、フィルタリング等して出力するデジタルカメラである。外部カメラ211も、基本的には同様な構造を有するデジタルカメラである。
【0030】
図5は、情報端末101のHDD208に記録されている商品マスタエリア212(商品データベース)の記録データを示す模式図である。商品マスタエリア212は、個々の商品を特定する商品ID(商品コード)に商品名称を対応付けて記憶している。商品ID(商品コード)は、同一の商品であってもサイズ違い及び色違いの場合には、異なるコードで管理している。但し、同一の商品のサイズ違い及び色違いに関しては、商品ID(商品コード)上で同一の商品であることが識別できるよう、コードが体系化されている。つまり、同一の商品であってもサイズ違い及び色違いの場合には異なる商品ID(商品コード)が付されているが、そのコード中の一部は共通化されており、サイズ違い又は色違いではあるが同一の商品であることが分かるようなコード体系が採用されている。
【0031】
図6は、情報端末101のHDD208に記録されている店員マスタエリア213の記録データを示す模式図である。店員マスタエリア213は、被写体となる店員を特定する店員ID(店員コード)に対応付けて、被写体の氏名(テキストデータ)、所属店舗(テキストデータ)、ポイント(英数字データ)、及び画像利用の許諾ステータスを記憶している。店員ID(店員コード)は、情報端末101に対するログインに際して特定される。
【0032】
図7は、情報端末101のHDD208に記録されている顧客マスタエリア214の記録データを示す模式図である。顧客マスタエリア214は、顧客を特定する顧客ID(顧客コード)に対応付けて、顧客の氏名(テキストデータ)、購入履歴(テキストデータ)及びポイント(英数字データ)を記憶している。顧客ID(顧客コード)は、情報端末101に対するログインに際して特定される。
【0033】
ここで、店員ID(店員コード)は、それ自体、店員のコードであることを示す全ての店員ID(店員コード)に共通するコードを含んでいる。また、顧客ID(顧客コード)は、それ自体、顧客のコードであることを示す全ての顧客ID(顧客コード)に共通するコードを含んでいる。これにより、図6に示す店員マスタエリア213及び図7に示す顧客マスタエリア214は、ログイン可能な2種類のコード体系に基づく識別コード(店員コード及び顧客コード)を定義するログインテーブルとして機能する。
【0034】
図8は、情報端末101のHDD208に記録されている利用範囲マスタエリア215の記録データを示す模式図である。利用範囲マスタエリア215は、利用範囲を特定する利用範囲IDに利用範囲を対応付けて記憶している。利用範囲というのは、カメラ107や外部カメラ211による撮像画像の利用範囲を意味している。例えば、店員が所属する自店舗でのみ利用、自店舗に加えて自店舗以外の店舗での利用(公開利用)、自他店舗に加えてWEBでの利用(WEB利用)等が利用範囲として規定されている。一例として、利用範囲IDがAである場合の利用範囲は、店員が所属する自店舗でのみ利用と定義され、利用範囲IDがBである場合の利用範囲は、公開利用と定義され、利用範囲IDがCである場合の利用範囲は、WEB利用と定義されている。
【0035】
図9は、情報端末101のHDD208に記録されているメタ画像蓄積エリア216の記録データを示す模式図である。メタ画像蓄積エリア216は、カメラ107や外部カメラ211によって撮像されてマイクロコンピュータ201に取り込まれた画像を特定する画像IDに、カメラ107や外部カメラ211による撮像画像であるコーディネート画像のデータであるバイナリデータとそのパス名とを対応付けて記憶している。パス名には、バイナリデータのデータ形式が含まれている。そこで、別の実施の形態として、バイナリデータそのものはメタ画像蓄積エリア216には蓄積せずにいずれかの記憶領域に記憶させておき、メタ画像蓄積エリア216にはパス名のみを記憶させておくことも可能である。このようなデータ構造を採用した場合、パス名をキーとしてメタ画像を検索することが可能である。
【0036】
図10は、情報端末101のHDD208に記録されているコーディネート情報エリア217の記録データを示す模式図である。コーディネート情報エリア217は、店員による個々のコーディネートを特定するコーディネートIDに対応付けて、画像ID、商品ID(商品コード)、アイテム情報(テキストデータ)、店員ID(テキストコード)、店員情報(氏名及び所属店舗のテキストデータ)、コメント(テキストデータ)、及び利用範囲IDを対応付けて記憶している。したがって、コーディネート情報エリア217を参照することで、例えばコーディネートIDをキーとして対応する一連のデータを検索することができる。検索によって店員IDが判明すれば、メタ画像蓄積エリア216からバイナリデータを取得することができ、また、検索によって利用範囲IDが判明すれば、利用範囲マスタエリア215から利用範囲を取得することができる。
【0037】
したがって、メタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217は、商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像(バイナリデータ)とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品ID(商品コード)とを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースを構築している。
【0038】
図11は、情報端末101のHDD208に記録されている在庫情報エリア218の記録データを示す模式図である。在庫情報エリア218は、図11(a)に示すように、在庫管理マスタエリア218aと表示規制設定エリア218bとを含んでいる。
【0039】
在庫管理マスタエリア218aは、図11(b)に示すように、商品ID(商品コード)に対応付けて、自店舗在庫、他店舗在庫、及びそれらの確認日時を記憶している。このような在庫管理マスタエリア218aに記憶保存されているデータは、図2に基づいて前述したデータ送受信フェーズによってホストコンピュータ11から送信された在庫情報に基づいている。このような在庫管理マスタエリア218aは、個々の商品の商品ID(商品コード)とその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースを構築している。
【0040】
表示規制設定エリア218bは、他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義を記憶している。つまり、図11(c)に示すように、繁忙時定義218b−1と緊急繁忙フラグ218b−2とを含んでいる。繁忙時定義218b−1は、対象日と開始時刻と終了時刻とを対応付けて記憶している。一例として、図11(c)に示す繁忙時定義218b−1では、対象日として「全日」の欄には、開始時刻として「11:30」、終了時刻として「13:30」が設定され、対象日として「日曜日」の欄には、開始時刻として「9:00」、終了時刻として「20:00」が設定され、対象日として「12/24」の欄には、開始時刻として「9:00」、終了時刻として「20:00」が設定されている。これらの定義されている期間は、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限する期間として定義されている。つまり、情報端末101のHDD208におけるプログラムエリアPAにインストールされているコンピュータプログラムは、218b−1に定義されている期間については、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限するようプログラミングされている。同様に、そのコンピュータプログラムは、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグが設定されている場合には、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限するようプログラミングされている。
【0041】
ここでいうコンピュータプログラムは、後述するメタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217に蓄積登録されているコーディネート情報を閲覧するためのコーディネート情報閲覧処理用のプログラムである(図19のフローチャート参照)。また、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限する処理については、図24〜図28に基づいて後述する。
【0042】
なお、表示規制設定エリア218bに設定されているデータは、情報端末101を設定モードにすることによって容易に設定することが可能である。設定モードは、一例として、店舗Sの責任者等、ある限られた者だけが入れるように構築されていることが望ましい。そのための仕組みとして、図6に示す店員マスタエリア213に記憶する店員ID(店員コード)として、例えば店舗Sの責任者であることを示すコードを含めておき、情報端末101を設定モードにするには、そのコードを含んでいる店員コードでのログインを要求するようにすればよい。
【0043】
(コーディネート情報登録フェーズ)
図12は、コーディネート情報登録処理の流れを示すフローチャートである。HDD208のプログラムエリアPAにインストールされているコンピュータプログラムには、カメラ107や外部カメラ211によって撮像された画像データを、メタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217に蓄積登録するためのコーディネート情報登録処理用のプログラムが含まれている。このコーディネート情報登録処理用のプログラムは、その起動時にRAM205にコピーされて使用される。図12に示すフローチャートの処理は、こうしてRAM205にコピーされたコーディネート情報登録処理用のプログラムに従いCPU202が実行する処理内容を示している。
【0044】
CPU202は、まず、撮像画像の利用範囲を設定する処理を実行する(ステップS101)。つまり、CPU202は、ビデオコントローラ207に対して、利用範囲選択画面Aを液晶ディスプレイ103に表示させるための信号を出力し、タッチパネル105からの情報入力に待機する。
【0045】
図13は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される利用範囲選択画面Aの一例を示す模式図である。利用範囲選択画面Aには、利用範囲選択エリアA1と、選択済み利用範囲表示エリアA2と、利用範囲解説エリアA3と、登録ボタンA4と、キャンセルボタンA5とが表示される。利用範囲選択エリアA1は、プルダウン指示オブジェクトA1−1のタッチ指定によって選択可能な利用範囲ID一覧A1−2をプルダウン表示する。そこで、プルダウン表示された利用範囲ID一覧A1−2から所望の利用範囲IDを選択することで、利用範囲の選択がなされる。この際、利用範囲解説エリアA3には、利用範囲ID一覧A1−2から選択可能な利用範囲の解説がなされているので、利用範囲選択の際の参考となる。選択された利用範囲は、選択済み利用範囲表示エリアA2に表示される。この状態で登録ボタンA4がタッチ指定されると、撮像画像の利用範囲の設定がなされる。つまり、選択された利用範囲を特定する利用範囲IDがRAM205に一時記憶され、図12のフローチャート中のステップS101の処理が完了する。これに対して、キャンセルボタンA5がタッチ指定されると、キャンセル処理がなされ、コーディネート情報登録処理が終了する。
【0046】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS101に示す撮像画像の利用範囲の設定が完了すると、コーディネート編集画面B(図14〜図17参照)の表示処理が実行される(ステップS102)。つまり、CPU202は、ビデオコントローラ207に対して、コーディネート編集画面Bを液晶ディスプレイ103に表示させるための信号を出力する。
【0047】
図14は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。コーディネート編集画面Bには、画像表示エリアB1と、店員名表示エリアB2と、店舗名表示エリアB3と、商品名表示エリアB4と、コメント入力欄B5と、画像選択ボタンB6と、読取開始ボタンB7と、読取停止ボタンB8と、保存ボタンB9と、クリアボタンB10と、戻るボタンB11とが表示されている。
【0048】
画像表示エリアB1は、カメラ107又は外部カメラ211が出力してマイクロコンピュータ201が取り込んだ撮像画像の画像データに基づくコーディネート画像を表示するために確保されている領域である。カメラ107又は外部カメラ211による撮影は、読取開始ボタンB7及び読取停止ボタンB8のタッチ指定によって実行される。つまり、読取開始ボタンB7がタッチ指定されると、カメラ107又は外部カメラ211による撮影がなされ、その撮像画像が画像表示エリアB1に動画で表示される。撮影者であり被写体である店員は、撮影のタイミングで読取停止ボタンB8をタッチ指定する。これにより、その瞬間の画像データが取り込まれ、画像表示エリアB1に静止画像であるコーディネート画像として表示される。また、画像表示エリアB1には、カメラ107又は外部カメラ211が出力してマイクロコンピュータ201が取り込んだ撮像画像の画像データに基づくコーディネート画像のみならず、画像選択ボタンB6がタッチ指定されることで指定可能な予め撮像されてHDD208等に記録保存されている画像データに基づくコーディネート画像をも表示させることができる。なお、コーディネート画像となるべき画像データが取り込まれていない状態では、画像表示エリアB1にはコーディネート画像が表示されず、「撮影待機中」という状態表示のみが表示されている(図14参照)。
【0049】
店員名表示エリアB2は、店員の氏名を表示するために確保されている領域である。この場合の氏名のデータは、店員が所持するIDカードからRFIDリーダライタ210が読み取って出力した店員コードをマイクロコンピュータ201が取り込み、取り込んだ店員コードである店員IDをキーとして店員マスタエリア213(図6参照)から検索して得た店員の氏名である。この際、店員マスタエリア213からはその店員の所属店舗も取得可能なので、取得した所属店舗は店舗名表示エリアB3に表示される。店員コードが読み取られていない状態では、店員名表示エリアB2及び店舗名表示エリアB3には店員の氏名及び店舗名が表示されず、ブランク表示状態となっている。
【0050】
商品名表示エリアB4は、店員が選択した商品名を表示するために確保されている領域である。この場合の商品名のデータは、商品に付されている商品タグに内蔵されているRFIDチップから読み取った商品コードに基づいて検索される。つまり、RFIDリーダライタ210はRFIDチップが記憶している商品コードを読み取り、これをマイクロコンピュータ201が取り込む。CPU202は、取り込んだ商品コードである商品IDをキーとして商品マスタエリア212(図5参照)を検索し、商品名のデータを得る。商品コードが読み取られていない状態では、商品名表示エリアB4には商品名が表示されず、ブランク表示状態となっている。
【0051】
コメント入力欄B5には、コメントを書き込むことができる。コメントは、一例として、コメント入力欄B5のタッチ指定によって情報端末101の液晶ディスプレイ103にキーボードを表示させ、表示されたキーボードによって入力可能である。
【0052】
画像選択ボタンB6、読取開始ボタンB7及び読取停止ボタンB8は、前述した役割を担うオブジェクトである。保存ボタンB9、クリアボタンB10及び戻るボタンB11は、それぞれ、保存、クリア及び処理の戻りをタッチ指定するためのオブジェクトである。
【0053】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS102に示すコーディネート編集画面Bの表示処理が実行された後は、カメラ撮影又は画像選択に待機している(ステップS103)。つまり、CPU202は、カメラ107又は外部カメラ211から出力される撮像画像の画像データに基づくコーディネート画像の受信又は画像選択ボタンB6のタッチ指定に基づく既存の画像データに基づくコーディネート画像の選択に待機している。そして、CPU202は、コーディネート画像となるべき画像データを取得すると、取得した画像データについて画像IDを決定し、これをRAM205に一時記憶する。そして、その画像データに基づくコーディネート画像を表示させるようにビデオコントローラ207を駆動制御する(ステップS104)。これにより、ビデオコントローラ207は、画像データをRAM205中の画像メモリに展開する。そして、CPU202は、画像メモリに展開された画像データをコーディネート編集画面Bの画像表示エリアB1にコーディネート画像として表示するようにビデオコントローラ207を駆動制御する(ステップS105)。その結果、画像データに基づくコーディネート画像がコーディネート編集画面Bの画像表示エリアB1に表示される。
【0054】
図15は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画像表示後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【0055】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、コーディネート編集画面Bの表示処理(ステップS105)の後、RFIDリーダライタ210を起動させ、そのRFIDアンテナ(図示せず)に出力を供給させる(ステップS106)。これにより、CPU202は、タッチパネル105からの操作入力のみならず、RFIDリーダライタ210からの読み取り入力によって入力されたデータも取り込み可能な状態となる。そこで、CPU202は、続く処理として、イベント入力の有無及びイベント種別の判定処理に待機する(ステップS107)。
【0056】
CPU202は、ステップS107に示すイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理中、RFIDリーダライタ210から出力があると(RFID読み取り)、その種類を判定する(ステップS108)。つまり、前述したように、被写体となる店員は、自己を特定する店員コードを記憶するRFIDチップを内蔵するIDカード(図示せず)を所持しており、また、商品にはその商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する商品タグ(図示せず)が付されている。そこで、RFIDリーダライタ210は、被写体となる店員が所持するIDカードからその店員を特定する店員コードを受信し、商品に付された商品タグからはその商品を特定する商品コードを受信し、これらの受信した識別コード及び商品コードを出力する。
【0057】
マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した店員コード及び商品コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込み、ステップS107においてRFID読み取りを判定する。そして、被写体となる店員が所持するIDカードに記憶されている店員コード(店員ID)には店員コードであることを示すデータが含まれ、商品に付された商品タグに記憶されている商品コード(商品ID)には商品コードであることを示すデータが含まれているので、ステップS108での種類判定が可能となる。
【0058】
CPU202は、ステップS108の種類判定処理で店員IDを判定すると(ステップS108の店員ID)、ステップS109の処理を実行する。つまり、取り込んだ店員IDをRAM205のワークエリアに一時記憶する。そして、取り込んだ店員IDをキーとして店員マスタエリア213(図6参照)から店員の氏名と所属店舗とを検索して取得し、この取得した被写体の氏名を店員名表示エリアB2に表示し、所属店舗を店舗名表示エリアB3に表示する(図16参照)。その後、CPU202は、ステップS106の処理にリターンする。
【0059】
図16は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード入力後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【0060】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS108の種類判定処理で商品IDを判定すると(ステップS108の商品ID)、ステップS110の処理を実行する。つまり、取り込んだ商品IDをRAM205のワークエリアに一時記憶する。そして、取り込んだ商品IDをキーとして商品マスタエリア212(図5参照)から商品名称を検索して取得し、この取得した商品の名称を商品名表示エリアB4に表示する(図17参照)。その後、CPU202は、ステップS106の処理にリターンする。
【0061】
図17は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード及び商品コード入力後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【0062】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS108の種類判定処理で店員ID及び商品ID以外の読み取り対象を判定した場合には(ステップS108のその他)、そのままステップS106の処理にリターンする。
【0063】
以上、ステップS107に示すイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、CPU202がRFID読み取りを判定した場合(ステップS107のRFID読み取り)の処理(ステップS108〜110)について説明した。これに対して、CPU202は、ステップS107に示すイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、タッチパネル105による保存ボタンB9のタッチ指定を判定した場合には(ステップS107の保存ボタン)、画像データを含むコーディネート情報の登録処理を実行する。次に、コーディネート情報の登録処理について説明する。
【0064】
まず、CPU202は、被写体である店員がコーディネート編集画面Bの画像表示エリアB1に表示されている画像についてその利用を許諾済みであるかどうかを判定する(ステップS111)。被写体である店員が画像表示エリアB1に表示されている画像の利用を許諾済みであるか否かは、RAM205に一時記憶されているステータスを参照することによってなされる。つまり、店員が所持するIDカードから店員コードが読み取られると(ステップS107〜108参照)、読み取られた店員コードは店員IDとしてRAM205のワークエリアに一時記憶される(ステップS109)。この際、CPU202は、一時記憶した店員IDについて、被写体である店員が画像表示エリアB1に表示されている画像の利用を許諾済みであるか否かのステータスを設定し、その許諾の有無を管理できるようにしている。この場合の許諾は、後述するステップS112で液晶ディスプレイ103に表示される利用許諾画面Cの許諾ボタンC2(図18参照)のタッチ指定によってなされる。そこで、CPU202は、ステップS111の判定処理において、RAM205のワークエリアに一時記憶されている店員IDに設定されている画像利用の許諾ステータス(図6参照)を参照し、被写体である店員が画像表示エリアB1に表示される画像の利用を許諾済みであるか否かを判定する。
【0065】
次いで、CPU202は、被写体である店員が画像表示エリアB1に表示される画像の利用を許諾済みではないと判定した場合(ステップS111のN)、利用許諾画面C(図18参照)をコーディネート編集画面Bにポップアップ表示する(ステップS112)。
【0066】
図18は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される利用許諾画面Cの一例を示す模式図である。利用許諾画面Cには、許諾内容を示す許諾事項表示エリアC1と、許諾ボタンC2と、許諾拒否ボタンC3とが表示されている。許諾事項表示エリアC1には、「当システムによって撮影した画像・登録情報を使用する権利を許諾します。」というような許諾内容が示されている。そして、許諾ボタンC2は許諾の意思表示を示すためにタッチ指定されるオブジェクトであり、許諾拒否ボタンC3は許諾拒否の意思表示を示すためにタッチ指定されるオブジェクトである。
【0067】
CPU202は、ステップS112に示す利用許諾画面Cのポップアップ表示処理後、利用許諾画面Cに含まれている許諾ボタンC2がタッチ指定されることによって生ずる「許諾」というイベントの発生を判定すると(ステップS113のY)、許諾された撮像画像の登録を実行する(ステップS114)。つまり、ステップS103で取り込んだカメラ107等の撮像画像の画像データそのものであるバイナリデータを、ステップS104でRAM205に一時記憶した画像IDと共に図9に示すメタ画像蓄積エリア216に保存登録する。あるいは、画像選択ボタンB6のタッチ指定によって選択された既存の画像データそのものであるバイナリデータを、ステップS104でRAM205に一時記憶した画像IDと共に図9に示すメタ画像蓄積エリア216に保存登録する。この際、カメラ107等の撮像画像の画像データや既存の画像データに伴われているパス名も画像ID及びバイナリデータに対応付けてメタ画像蓄積エリア216に保存登録する。そして、図10に示すコーディネート情報エリア217のコーディネートIDに新規のIDコードを設定し、これに対応付けてその画像IDと、ステップS110でRAM205に一時記憶した商品IDと、ステップS109でRAM205に一時記憶した店員IDと、ステップS101で設定した利用範囲とを保存登録する。この際、コーディネート情報エリア217には、商品IDから検索される商品名からなるアイテム情報と、店員IDから検索される店員名及び店舗名からなる店員情報とを保存登録する。
【0068】
一方、CPU202は、ステップS112に示す利用許諾画面Cのポップアップ表示処理後、利用許諾画面Cに含まれている許諾拒否ボタンC3がタッチ指定されることによって生ずる「許諾拒否」というイベントの発生を判定すると(ステップS113のN)、RAM205に一時記憶しているコーディネート編集画面Bのデータをクリアし(ステップS117)、ステップS102のコーディネート編集画面Bの表示処理にリターンする。
【0069】
このようなステップS102のコーディネート編集画面Bの表示処理へのリターンは、前述したステップS107でのイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、RFID読み取り及び保存ボタンB9のタッチ指定以外のその他のイベント発生が判定され(ステップS107のその他)、それがクリアボタンB10のタッチ指定と判定された場合にも実行される(ステップS115のY)。
【0070】
更に、前述したステップS107でのイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、RFID読み取り及び保存ボタンB9のタッチ指定以外のその他のイベント発生が判定され(ステップS107のその他)、それがクリアボタンB10のタッチ指定ではないと判定された場合(ステップS115のN)、発生イベントに対応する処理がなされる(ステップS116)。
【0071】
ここで、CPU202は、ステップS111において、被写体が画像表示エリアB1に表示されている画像の利用を許諾済みであると判定した場合(ステップS111のY)、利用許諾画面Cによる利用許諾の意思表示確認処理(ステップS112〜113)を経ることなく、直ちにステップS114の撮像画像の登録処理を実行する(ステップS114)。これは、被写体である店員から撮像画像の利用許諾を一度取得したならば、その後は逐次の利用許諾の取得を省略してもよいであろうという主旨の下に実行される処理である。このような利用許諾の省略処理を実行することで、円滑なコーディネート情報登録処理の遂行が図られる。
【0072】
また、本実施の形態では、画像表示エリアB1に表示されている画像について、被写体にその利用の許諾の意思表示をしてもらうための仕組みとして、利用許諾画面C上での許諾ボタンC2のタッチ指定という仕組みを採用している。これに対して、別の実施の形態として、シリアルポート209に手書きタブレット(図示せず)を接続しておき、手書きタブレットへの手書き入力画像の取り込みをもって利用許諾又はその拒否を実行するようにしてもよい。この場合、店員マスタエリア213に被写体となる店員の筆跡データを格納しておき、手書きタブレットに筆記された筆跡が本人の筆跡であるかどうかを判定することも可能である。更に別の実施の形態として、シリアルポート209に生体情報取得用のセンサ(図示せず)を接続しておき、かつ、店員マスタエリア213に当該センサによって取得可能な被写体となる店員の生体認証データを登録しておき、生体情報取得用のセンサによって入力された生体情報と店員マスタエリア213に登録されている生体情報との一致をもって利用許諾又はその拒否を実行するようにしてもよい。
【0073】
(コーディネート情報閲覧フェーズ)
図19は、コーディネート情報閲覧処理の流れを示すフローチャートである。HDD208のプログラムエリアPAにインストールされているコンピュータプログラムには、メタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217に蓄積登録されているコーディネート情報を閲覧するためのコーディネート情報閲覧処理用のプログラムが含まれている。このコーディネート情報閲覧処理用のプログラムは、その起動時にRAM205にコピーされて使用される。図19に示すフローチャートの処理は、こうしてRAM205にコピーされたコーディネート情報登録処理用のプログラムに従いCPU202が実行する処理内容を示している。
【0074】
店舗Sを訪れた顧客がコーディネート画像の閲覧を希望する場合、情報端末101でのログインが必要となる。情報端末101でログインをするには、顧客が所持する会員カード(図示せず)に内蔵されているRFIDチップに記憶されている顧客コードをRFIDリーダライタ210によって読み取らせる。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した顧客コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込み、HDD208に記憶保存されている顧客マスタエリア214を検索して取り込んだ顧客コードと同一の顧客IDの有無を判定する。マイクロコンピュータ201は、会員カードから読み取った顧客コードと同一の顧客IDが顧客マスタエリア214に存在することを条件に、ログインを許可する。以上がログイン処理である(ステップS201)。
【0075】
もっとも、コーディネート画像の閲覧を希望する場合に情報端末101でのログインを必要とするのは、顧客ばかりでなく、店員も同様である。つまり、店員が情報端末101でログインをするには、店員が所持するIDカード(図示せず)に内蔵されているRFIDチップに記憶されている店員コードをRFIDリーダライタ210によって読み取らせる。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した店員コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込み、HDD208に記憶保存されている店員マスタエリア213を検索して取り込んだ店員コードと同一の店員IDの有無を判定する。マイクロコンピュータ201は、店員が所持するIDカードから読み取った店員コードと同一の店員IDが店員マスタエリア213に存在することを条件に、ログインを許可する。以上が店員によるログイン処理である(ステップS201)。
【0076】
マイクロコンピュータ201は、ステップS201でログイン処理を実行した後、コーディネート一覧画面Dを液晶ディスプレイ103に表示出力する(ステップS202)。
【0077】
図20は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート一覧画面Dの一例を示す模式図である。コーディネート一覧画面Dは、10個のコーディネート写真が一覧表示される一覧表示欄D1を主体に構成されている。一覧表示欄D1に表示される10個のコーディネート写真は、スクロール表示が可能である。コーディネート一覧画面D中の右下側に位置する三角印は、コーディネート写真のスクロールを指定するスクロールボタンD2である。図20は、上位10個のコーディネート写真が表示されている状態を示しているので、スクロールボタンD2は「送り側」の一つしか示されていないが、先頭のコーディネート写真がスクロールされて非表示になると、「戻し側」のスクロールボタン(図示せず)も表示されることになる。
【0078】
ここで、コーディネート一覧画面Dの一覧表示欄D1に表示されるコーディネート写真は、図10に示すコーディネート情報エリア217の利用範囲に記録されている定義に従って表示される。例えば、コーディネート情報エリア217中のコーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがB又はCとして定義されている場合には、その利用範囲は自他いずれの店舗Sでも良いとの定義なので(図8参照)、一覧表示欄D1には、自他いずれの店舗Sにおいてもコーディネート写真が表示されることになる。これに対して、コーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがAとして定義されている場合には、その利用範囲は自店舗内での利用との定義なので(図8参照)、一覧表示欄D1には、コーディネートIDに紐付けされている店員の自店舗Sでのみコーディネート写真が表示されることになる。
【0079】
コーディネート一覧画面Dには、「商品タグで検索」と表示されている商品タグ選択ボタンD3及び「カテゴリで検索」と表示されているカテゴリ選択ボタンD4が表示されている。また、コーディネート一覧画面Dには、更に、戻るボタンD5及びログアウトボタンD6も表示されている。
【0080】
ここで、コーディネート一覧画面Dは、特定のコーディネート画像を表示するコーディネート画面G(図23参照)を検索するためのフロント画面としての機能を果たしている。コーディネート一覧画面Dから所望のコーディネート画像を検索するために、情報端末101は、三通りの検索の仕方を提供する。以下、三通りの検索の仕方を図19のフローチャートに戻り説明する。
【0081】
一つ目の検索の仕方は、一覧表示欄D1に表示されているコーディネート写真のタッチ指定による選択である。情報端末101のCPU202は、ステップS202に続く処理として、画像選択の有無の判定に待機している(ステップS203)。この場合の画像選択は、一覧表示欄D1に一覧表示されているコーディネート写真のタッチ指定によってなされる。つまり、一覧表示欄D1に一覧表示されているコーディネート写真は、図9に示すメタ画像蓄積エリア216のバイナリデータに基づくものであるので、メタ画像蓄積エリア216を参照することで、そのバイナリデータと対応付けられている画像IDが分かり、画像IDが分かれば、図10に示すコーディネート情報エリア217を参照することでコーディネートIDが分かる。したがって、一覧表示欄D1に表示されている特定のコーディネート写真がタッチ指定されると、これに紐付けられているコーディネートIDが判明する。そこで、情報端末101のCPU202は、判明したコーディネートIDに対応するコーディネート画像を含むコーディネート画面G(図23参照)を液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS206)。
【0082】
二つ目の検索の仕方は、商品タグ選択ボタンD3をタッチ指定することで開始される商品タグ(図示せず)に基づく検索である。情報端末101のCPU202は、画像選択がなされることなく(ステップS203のN)、商品タグ選択ボタンD3がタッチ指定されると(ステップS204のY)、タグ情報待機画面Eを液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS207)。
【0083】
図21は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるタグ情報待機画面Eの一例を示す模式図である。タグ情報待機画面Eには、「商品タグをかざしてね!」というメッセージE1が表示され、商品名を表示するための商品名表示欄E2が表示されている。そして、タグ情報待機画面Eには、図20に示すコーディネート一覧画面Dの表示を指示するための「すべて表示」と表示されている全表示ボタンE3と、後述する三つ目の検索の仕方であるカテゴリ検索を指示するための「カテゴリで検索」と表示されているカテゴリ選択ボタンE4とが表示されている。タグ情報待機画面Eには、更に、戻るボタンE5とログアウトボタンE6とが表示されている。
【0084】
図19に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、タグ情報待機画面Eの表示処理(ステップS207)の後、タグ情報の受信判定に待機する(ステップS208)。つまり、商品である衣類には、その商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する商品タグが付されている。そこで、RFIDリーダライタ210が商品タグから商品コードを読み取って出力すると、CPU202は、タグ情報の受信を判定する(ステップS208のY)。続いて、CPU202は、受信した商品コードと同一の商品IDを図10に示すコーディネート情報エリア217から検索し(ステップS209)、商品別コーディネート一覧画面F(図22参照)を液晶ディスプレイ103に表示出力する(ステップS210)。つまり、ステップS209でコーディネート情報エリア217から検索された商品IDが記録されている全てのコーディネートIDを図10に示すコーディネート情報エリア217から検索取得し、これらのコーディネートIDによって特定される商品別コーディネート一覧画面F(図22参照)を表示する。
【0085】
図22は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される商品別コーディネート一覧画面Fの一例を示す模式図である。商品別コーディネート一覧画面Fは、タグ情報待機画面Eを基礎として、商品名表示欄E2にステップS208で受信判定した商品コードに基づいて図5に示す商品マスタエリア212から検索される商品名称が表示されている。図22に示す一例では、商品名表示欄E2に表示されている商品名から、「ブラックジーンズ」という商品が選択されていることが分かる。また、タグ情報待機画面EのメッセージE1に換えて商品別コーディネート一覧画像F1が表示されている。更に、「商品タグで検索」と表示されている商品タグ選択ボタンF2が表示され、「在庫確認」と表示されている在庫確認ボタンF3が表示されている。その他の部分は、タグ情報待機画面Eの表示と同一なので、図22の商品別コーディネート一覧画面F中、タグ情報待機画面Eと同一部分は同一の表示符号をそのまま用い、説明も省略する。
【0086】
ここで、商品別コーディネート一覧画面Fの商品別コーディネート一覧画像F1として表示されるコーディネート写真は、図10に示すコーディネート情報エリア217の利用範囲に記録されている定義に従って表示される。例えば、コーディネート情報エリア217中のコーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがB又はCとして定義されている場合には、その利用範囲は自他いずれの店舗Sでも良いとの定義なので(図8参照)、自他いずれの店舗Sにおいても商品別コーディネート一覧画像F1としてコーディネート写真が表示されることになる。これに対して、コーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがAとして定義されている場合には、その利用範囲は自店舗内での利用との定義なので(図8参照)、コーディネートIDに紐付けされている店員の自店舗Sでのみ商品別コーディネート一覧画像F1としてコーディネート写真が表示されることになる。
【0087】
図19に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、商品別コーディネート一覧画面Fの表示処理(ステップS210)の後、コーディネート選択の有無判定(ステップS211)、在庫確認指定の有無判定(ステップS212)に待機する。
【0088】
コーディネート選択は、商品別コーディネート一覧画面Fに表示されているコーディネート写真のタッチ指定によってなされる。つまり、商品別コーディネート一覧画像F1に一覧表示されているコーディネート写真は、図9に示すメタ画像蓄積エリア216のバイナリデータに基づくものであるので、メタ画像蓄積エリア216を参照することで、そのバイナリデータと対応付けられている画像IDが分かり、画像IDが分かれば、図10に示すコーディネート情報エリア217を参照することでコーディネートIDが分かる。したがって、商品別コーディネート一覧画像F1に表示されている特定のコーディネート写真がタッチ指定されると、これに紐付けられているコーディネートIDが判明する。そこで、情報端末101のCPU202は、判明したコーディネートIDに対応するコーディネート画像を含むコーディネート画面Gを液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS206)。
【0089】
在庫確認指定は、在庫確認ボタンF3のタッチ指定によってなされる。つまり、在庫確認ボタンF3は指定コマンドのオブジェクトとして表示されており、タッチパネル105上で在庫確認ボタンF3がタッチ指定されると、在庫確認処理が実行される(ステップS213)。在庫確認処理については、図24ないし図28に基づいて後述する。
【0090】
三つ目の検索の仕方は、カテゴリ選択ボタンD4をタッチ指定することで開始される商品である衣類のカテゴリに基づく検索である。情報端末101のCPU202は、画像選択を判定せず(ステップS203のN)、かつ、商品タグ検索の指定を判定しない間に(ステップS204のN)、カテゴリ検索の指定を判定すると(ステップS205のY)、カテゴリ選択処理を実行する(ステップS214)。カテゴリ選択処理は、コーディネート一覧画面D中のカテゴリ選択ボタンD4、又は、タグ情報待機画面E若しくは商品別コーディネート一覧画面F中のカテゴリ選択ボタンE4のタッチ指定によって開始され、図5に示す商品マスタエリア212で定義されているカテゴリに従い、カテゴリ別にコーディネート一覧画像(図示せず)を表示し、このコーディネート一覧画像中のコーディネート写真から特定のコーディネート画像を選択する処理である。カテゴリ選択処理については、その詳細説明を省略する。
【0091】
図23は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画面Gの一例を示す模式図である。コーディネート画面Gには、コーディネート画像を表示するコーディネート画像表示エリアG1、店員情報表示エリアG2、コメント表示エリアG3、商品情報表示エリアG4という表示領域が確保されている。これらの表示領域には、図10に示すコーディネート情報エリア217から検索される情報が表示される。つまり、コーディネート画像表示エリアG1には、コーディネート情報エリア217の画像IDに基づいて図9に示すメタ画像蓄積エリア216から検索されるバイナリデータに基づく画像表示がなされる。また、店員情報表示エリアG2には、コーディネート情報エリア217の店員情報に記録されている店員名及び店舗名(テキストデータ)が表示される。コメント表示エリアG3には、コーディネート情報エリア217のコメントに記録されているテキスト情報が表示される。商品情報表示エリアG4には、コーディネート情報エリア217のアイテム情報に記録されている商品名等(テキストデータ)が表示される。
【0092】
コーディネート画面Gには、在庫確認ボタンG5、戻るボタンG6、及びログアウトボタンG7も表示されている。
【0093】
ここで、コーディネート画面Gのコーディネート画像表示エリアG1に表示されるコーディネート写真は、図10に示すコーディネート情報エリア217の利用範囲に記録されている定義に従って表示される。例えば、コーディネート情報エリア217中のコーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがB又はCとして定義されている場合には、その利用範囲は自他いずれの店舗Sでも良いとの定義なので(図8参照)、コーディネート画像表示エリアG1には、自他いずれの店舗Sにおいてもコーディネート写真が表示されることになる。これに対して、コーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがAとして定義されている場合には、その利用範囲は自店舗内での利用との定義なので(図8参照)、コーディネート画像表示エリアG1には、コーディネートIDに紐付けされている店員の自店舗Sでのみコーディネート写真が表示されることになる。
【0094】
また、コーディネート画面Gの商品情報表示エリアG4に表示されている商品名等(テキストデータ)は、個々に、タッチパネル105によってタッチ指定可能なオブジェクトとして表示されている。つまり、図23に示す一例では、「SURF BEAT ZIP パーカー」という品名の商品と「Tシャツ」という品名の商品とが表示されている。これらの品名表示は、個々にタッチパネル105によってタッチ指定可能なオブジェクトである。したがって、「SURF BEAT ZIP パーカー」と「Tシャツ」とを独立して選択指定することができる。
【0095】
図19に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、コーディネート画面Gを液晶ディスプレイ103に表示する処理(ステップS206)の実行後、在庫確認指定の有無判定に待機する(ステップS215)。在庫確認指定は、コーディネート画面Gの商品情報表示エリアG4に商品名等が表示されている商品をタッチパネル105でのタッチ指定によって選択指定した後の在庫確認ボタンG5のタッチ指定によってなされる。つまり、在庫確認ボタンG5は指定コマンドのオブジェクトとして表示されており、タッチパネル105上で在庫確認ボタンG5がタッチ指定されると、在庫確認処理が実行される(ステップS216)。在庫確認処理については、図24ないし図28に基づいて後述する。
【0096】
情報端末101のCPU202は、図19のフローチャートに示す処理とは別ルーチンで、イベント監視ルーチンをマルチタスク処理によって実行している。このイベント監視ルーチンでは、図20に示すコーディネート一覧画面D中の戻るボタンD5又はログアウトボタンD6、図21に示すタグ情報待機画面E及び図22に示す商品別コーディネート一覧画面F中の戻るボタンE5又はログアウトボタンE6、図23に示すコーディネート画面G中の戻るボタンG6又はログアウトボタンG7のタッチ指定の有無というイベントを監視している。そして、CPU202は、それらのイベントを判定すると、対応する処理を実行する。したがって、図19に示すフローチャートの処理は、ログアウトボタンD6、E6、G7のタッチ指定によって終了する。
【0097】
図24は、自店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。図24に示すフローチャートの処理は、図19のフローチャート中のステップS213及びステップS216の在庫確認処理の詳細を示している。つまり、情報端末101のCPU202は、在庫確認処理として、まず、図19のフローチャート中のステップS201で実行されたログイン処理が、店員によるログインだったのか顧客によるログインだったのかが判定される(ステップS251)。この判定は、前述したように、図6に示す店員マスタエリア213に記憶されている店員ID(店員コード)と図7に示す顧客マスタエリア214に記憶されている顧客ID(顧客コード)とが別のコード体系として定義されていることから、容易に実行可能である。つまり、識別コード(店員コード及び顧客コード)を参照することで、店員がログインしたのか顧客がログインしたのかを容易に識別することができる。
【0098】
ついで、情報端末101のCPU202は、図19のフローチャート中のステップS201で実行されたログイン処理が店員によるログインであったと判定した場合には(ステップS251のY)、後述するステップS254の処理に進み、顧客によるログインであったと判定した場合には(ステップS251のN)、図11に示す表示規制設定エリア218bの設定情報を参照する(ステップS252)。つまり、CPU202は、その計時機能によって現在の日時情報を取得し、現在日時が表示規制設定エリア218b−1で定義されている日及び時間帯に含まれているかどうかを判定し(ステップS252)、含まれていないと判定した場合には(ステップS252のN)、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグ設定がなされているかどうかを判定する(ステップS253)。
【0099】
情報端末101のCPU202は、現在日時が表示規制設定エリア218b−1で定義されている日及び時間帯に含まれておらず(ステップS252のN)、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグ設定がなされていない(ステップS253のN)と判定した場合には、ビデオコントローラ207を制御し、液晶ディスプレイ103の表示面104に図26に例示するような自店舗在庫画面Haを表示出力する(ステップS254)。自店舗在庫画面Haは、図11に示す在庫管理マスタエリア218a中、商品IDで特定される商品に対応させて記憶保存されている自店舗在庫の情報に基づいて生成され表示される。この場合の商品ID(商品コード)によって特定される商品は、図19のフローチャート中のステップS213で実行される在庫確認処理の場合、図22に示す商品別コーディネート一覧画面Fで示されている商品(この場合にはブラックジーンズ)である。これに対して、図19のフローチャート中のステップS216で実行される在庫確認処理では、図23に示すコーディネート画面Gの商品情報表示エリアG4上でタッチ指定された商品である。
【0100】
図26は、自店舗在庫画面Haの一例を示す模式図である。図26中、商品在庫一覧H1には、図11に示す在庫管理マスタエリア218a中、商品IDで特定される商品に対応させて記憶保存されている自店舗在庫の情報が表示される。図26中、「商品A」、「商品B」、「商品C」、「商品D」と表記されているのは、同一商品についての色違いを示している。また、「S」「M」「L」と表記されているのは、同一商品についてのサイズ違いを示している。そして、「×」は在庫がないことを、「△」は在庫が残り少ないことを、「○」は在庫が十分にあることを、それぞれ示している。
【0101】
また、自店舗在庫画面Ha中には、他店舗在庫確認ボタンH2、商品詳細ボタンH3、戻るボタンH4、及びログアウトボタンH5がタッチパネル105によってタッチ指定可能なコマンドオブジェクトとして表示されている。
【0102】
図24に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、現在日時が表示規制設定エリア218b−1で定義されている日及び時間帯に含まれていると判定するか(ステップS252のY)、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグ設定がなされていると判定した場合(ステップS253のY)、ビデオコントローラ207を制御し、液晶ディスプレイ103の表示面104に図27に例示するような自店舗在庫画面Hbを表示出力する(ステップS255)。自店舗在庫画面Hbは、基本的には図26に例示した自店舗在庫画面Haに共通する。相違する点は、図26に例示する自店舗在庫画面Haには表示されていた他店舗在庫確認ボタンH2が表示されないという点である。つまり、図27に例示する自店舗在庫画面Hbは、図11に示す表示規制設定エリア218bの定義に従った他店舗在庫画面I(図28参照)の表示規制がなされている。
【0103】
図27は、他店舗在庫画面Iの表示規制がなされている自店舗在庫画面Hbの一例を示す模式図である。図27に示されているように、自店舗在庫画面Hbには、図26に示す自店舗在庫画面Haには表示されている他店舗在庫確認ボタンH2が表示されていない。
【0104】
図24に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、自店舗在庫画面Ha又は自店舗在庫画面Hbを液晶ディスプレイ103の表示面104に表示した後(ステップS254又はステップS255)、ボタンのタッチ指定の有無の判定に待機する(ステップS256)。つまり、ステップS256では、図26に例示する自店舗在庫画面Ha中の他店舗在庫確認ボタンH2、商品詳細ボタンH3、戻るボタンH4、又はログアウトボタンH5のいずれかがタッチ指定されたかどうか、あるいは、図27に例示する自店舗在庫画面Hb中の商品詳細ボタンH3、戻るボタンH4、又はログアウトボタンH5のいずれかがタッチ指定されたかどうかが判定される。そして、情報端末101のCPU202は、その判定の結果、それらのいずれかのボタンH2〜H5のタッチ指定を認識すると(ステップS256のY)、対応する処理を実行し(ステップS257)、処理を終了する。
【0105】
図25は、他店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、情報端末101のCPU202が、図24に示すフローチャート中のステップS256で、他店舗在庫確認ボタンH2がタッチ指定されたと判定した場合(ステップS256のY)にステップS257で実行される処理の詳細である。他店舗在庫確認ボタンH2は、図26に示す自店舗在庫画面Haにのみ表示され、図27に示す自店舗在庫画面Hbには表示されない。したがって、図25に示す処理は、自店舗在庫画面Haが表示された場合にのみ実行されることになる。
【0106】
図25に示すように、情報端末101のCPU202は、自店舗在庫画面Ha上で他店舗在庫確認ボタンH2がタッチ指定されたと判定すると、ビデオコントローラ207を制御し、液晶ディスプレイ103の表示面104に図28に例示する他店舗在庫画面Iを表示出力する(ステップS271)。
【0107】
図28は、他店舗在庫画面Iの一例を示す模式図である。図28中、他店舗商品在庫一覧I1には、図11に示す在庫管理マスタエリア218a中、商品IDで特定される商品に対応させて記憶保存されている他店舗在庫の情報が表示される。他店舗商品在庫一覧I1は、自店舗在庫画面Haで示されていた商品A〜商品Dの各サイズについて、個々の店舗での在庫の有無を示している。図28中、「商品C」の表記は、図26に示す自店舗在庫画面Haに表示されている「商品C」についての他店舗での在庫を示していることを意味している。「〜店」と表記されているのは店舗である。「S」「M」「L」と表記されているのはサイズ違いである。そして、「×」は在庫がないことを、「△」は在庫が残り少ないことを、「○」は在庫が十分にあることを、それぞれ示している。
【0108】
また、他店舗在庫画面I中には、スクロールボタンI2、戻るボタンI3、及びログアウトボタンI4がタッチパネル105によってタッチ指定可能なコマンドオブジェクトとして表示されている。
【0109】
図25に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、他店舗在庫画面Iを液晶ディスプレイ103の表示面104に表示した後(ステップS271)、ボタンのタッチ指定の有無の判定に待機する(ステップS272)。つまり、ステップS272では、図28に例示する他店舗在庫画面I中のスクロールボタンI2、戻るボタンI3、又はログアウトボタンI4のいずれかがタッチ指定されたかどうかが判定される。そして、情報端末101のCPU202は、その判定の結果、それらのいずれかのボタンI2〜I4のタッチ指定を認識すると(ステップS272のY)、対応する処理を実行し(ステップS273)、処理を終了する。
【0110】
(データ送受信フェーズ)
データ送受信フェーズについて簡単に説明する。
【0111】
前述したように、データ送受信フェーズでは、コーディネート情報登録フェーズで店員によって登録されたコーディネート情報を個々の店舗Sと本部Hとの間で送受信する。これにより、本部Hに設置されているホストコンピュータ11には、全ての店舗Sにおいて情報端末101で生成された各種の情報が集積され、情報管理が可能となる。
【0112】
また、データ送受信フェーズでは、個々の店舗SのPOS端末151によって発生した売上データを本部Hのホストコンピュータ11に送信する。本部Hのホストコンピュータ11では、個々の店舗Sから集めた上記売上データを記憶保存して管理すると共に、その売上データに基づいて各店舗Sの在庫情報を生成する。そして、生成した在庫情報を個々の店舗Sの情報端末101に送信する。これにより、各店舗Sの在庫情報を他の全ての店舗Sでも共有可能となる。
【0113】
(本実施の形態のシステムによる作用効果)
本実施の形態のシステムによれば、図11(c)に示す表示規制設定エリア218bに記憶されている他の店舗Sでの在庫情報の閲覧可否の定義(繁忙時定義218b−1、緊急繁忙フラグ218b−2)に従い、ある商品の他の店舗Sでの在庫情報を含む他店舗在庫画面Iの閲覧制限を行なうことができるようにしたので、繁忙期であっても、コーディネート情報を提供するための情報端末101が特定の顧客に独占されてしまったり、そのような情報端末101を利用するための待ち時間が長時間化してしまったりすることを防止することができる。したがって、顧客にコーディネート情報を提供するための情報端末101の利用回転率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の実施の一形態として、システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】コーディネート情報登録フェーズ、コーディネート情報閲覧フェーズ及びデータ送受信フェーズでの基本的な処理内容を模式的に示す模式図である。
【図3】情報端末を示す外観斜視図である。
【図4】情報端末の電気的接続のブロック図である。
【図5】情報端末のHDDに記録されている商品マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図6】情報端末のHDDに記録されている店員マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図7】情報端末のHDDに記録されている顧客マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図8】情報端末のHDDに記録されている利用範囲マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図9】情報端末のHDDに記録されているメタ画像蓄積エリアの記録データを示す模式図である。
【図10】情報端末のHDDに記録されているコーディネート情報エリアの記録データを示す模式図である。
【図11】(a)は情報端末のHDDに記録されている在庫情報エリアの記録データを示す模式図、(b)は在庫情報エリア中の在庫管理マスタエリアの記録データを示す模式図、(c)は在庫情報エリア中の表示規制設定エリアの記録データを示す模式図である。
【図12】コーディネート情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】情報端末の液晶ディスプレイに表示される利用範囲選択画面の一例を示す模式図である。
【図14】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート編集画面の一例を示す模式図である。
【図15】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画像表示後のコーディネート編集画面の一例を示す模式図である。
【図16】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード入力後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【図17】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード及び商品コード入力後のコーディネート編集画面の一例を示す模式図である。
【図18】情報端末の液晶ディスプレイに表示される利用許諾画面の一例を示す模式図である。
【図19】コーディネート情報閲覧処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート一覧画面の一例を示す模式図である。
【図21】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるタグ情報待機画面の一例を示す模式図である。
【図22】情報端末の液晶ディスプレイに表示される商品別コーディネート一覧画面の一例を示す模式図である。
【図23】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画面の一例を示す模式図である。
【図24】自店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】他店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】自店舗在庫画面の一例を示す模式図である。
【図27】他店舗在庫画面の表示規制がなされている自店舗在庫画面の一例を示す模式図である。
【図28】他店舗在庫画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0115】
103…液晶ディスプレイ(表示部)、105…タッチパネル(操作入力部)、210…RFIDリーダライタ(無線通信部)、213…店員マスタエリア(ログインテーブル)、214…顧客マスタエリア(ログインテーブル)、216…メタ画像蓄積エリア(コーディネートデータベース)、217…コーディネート情報エリア(コーディネートデータベース)、218a…在庫管理マスタエリア(在庫データベース)、218b…表示規制設定エリア(他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義)、F…商品別コーディネート一覧画面、G…コーディネート画面、Ha…自店舗在庫画面、Hb…自店舗在庫画面、I…他店舗在庫画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像を店員に対応付けて記憶保存しておき、記憶保存しているコーディネート画像を顧客に公開できるようにした情報端末及びこれに用いられるコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
衣類は、試着した状態を見なければそのイメージを掴みにくい。しかも、衣類を着こなすにはコーディネートが必要である。そこで、近年、ブティックでの販売形態として、その店舗や系列店舗等で販売している衣類を店員自らがコーディネートして試着し、コーディネートのセンスも含めて顧客にその商品を訴求していくような販売形態が一般化している。ここでは、便宜上、そのような販売形態を「コーディネート販売」と呼ぶことにする。
【0003】
この出願の発明者等は、IT技術を利用してコーディネート販売を支援できるようにした技術について、先行技術調査をしてみた。その結果、特許文献1を見出した。
【0004】
特許文献1には、コーディネート情報を登録し(段落0072〜0079参照)、登録したコーディネート情報を照会・表示できるようにした技術が記載されている(段落0080〜0094参照)。この場合のコーディネート情報の表示は、テキストデータのリスト表示である(段落0091参照)。もっとも、コーディネート情報に含まれている個々の商品については、画像情報を表示することも示唆されている(段落0092参照)。
【0005】
特許文献1には、また、コーディネート情報を在庫の有無等の情報に基づいて並び替えて表示すること、商品の売上に応じて本部で管理している在庫の有無をリアルタイム更新することが記載されている(段落0126参照)。さらに、特許文献1は、コーディネート情報に含まれる個々の商品の在庫の有無を本部のコンピュータに問い合わせ、本部から受信した在庫情報を表示したり、顧客に電子メールで通知したり、顧客専用のウェブページで情報提供したりすることについても言及している(段落0129〜0130参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2005−099891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この出願の発明者は、近年におけるコーディネート販売の重要性に鑑み、顧客自らの操作で情報閲覧が可能な端末でコーディネート情報を閲覧できるようにする技術を開発している。この場合、コーディネート情報から特定商品の商品情報、例えばその商品の価格や色、在庫状況等を閲覧できるようにすることが望ましい。とりわけ、顧客自らの操作によってその商品の在庫状況を閲覧させるようにした場合には、顧客は自ずと興味を引かれた商品の在庫を自分自身で確認するようになるであろう。このため、店員の接客負担が軽減されるばかりでなく、顧客が積極的な行動をとることによってもたらされることであろう販売の促進が期待される。
【0008】
ところが、顧客にコーディネート情報を提供するツールとして、顧客自らの操作で情報閲覧が可能な端末を用いた場合、その端末が特定の顧客に独占されることは望ましくない。あるいは、そのような端末を利用するための待ち時間が長時間化することも避けるべきである。その一方で、店舗には繁忙期が存在する。このため、繁忙期には、コーディネート情報を提供するための端末が特定の顧客に独占されてしまったり、そのような端末を利用するための待ち時間が長時間化してしまったりするであろうことが容易に予測され、このような事態に対する何らかの解決策が望まれる。
【0009】
本発明の目的は、店舗の繁忙期にあっても、顧客にコーディネート情報を提供するための端末の利用回転率を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報端末は、情報を表示するための表示部と、情報を操作入力するための操作入力部と、を備え、(1)商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品コードとを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースにアクセスし、前記表示部に特定の前記コーディネート画像を含むコーディネート画面を表示する処理と、当該コーディネート画像に含まれている特定の商品の前記操作入力部による選択指定を許容する処理と、を実行し、(2)個々の商品の商品コードとその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースにアクセスし、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を前記表示部に表示し、(3)記憶部に記憶保存されている他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、前記自店舗在庫画面上で、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示を選択的に許容し、(4)前記在庫データベースにアクセスし、前記他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示に応じて前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を前記表示部に表示する。
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、情報を表示するための表示部と、情報を操作入力するための操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、上記(1)〜(4)の処理を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、ある商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面の閲覧制限を行なうことができるようにしたので、上記閲覧可否を例えば店舗の繁忙期として定義することで、繁忙期であっても、コーディネート情報を提供するための端末が特定の顧客に独占されてしまったり、そのような端末を利用するための待ち時間が長時間化してしまったりすることを防止することができ、したがって、顧客にコーディネート情報を提供するための端末の利用回転率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の一形態を図1ないし図28に基づいて説明する。
【0014】
(基本構成)
図1は、システム全体の構成を示すブロック図である。本実施の形態のシステムは、本部Hに設置されるホストコンピュータ11と個々の店舗Sに設置される情報端末101及び商品販売データ処理装置としてのPOS端末151とが通信回線網51を介してデータ送受信自在に接続されて構築されている。そのために、本部Hには通信回線網51に接続してデータ通信を司る本部WEBサーバ12が設置され、この本部WEBサーバ12とホストコンピュータ11とが構内ネットワーク13を介して相互にデータ送受信自在に接続されている。また、店舗Sには通信回線網51に接続してデータ通信を司る店舗WEBサーバ152が設置され、この店舗WEBサーバ152と情報端末101とPOS端末151とが構内ネットワーク153を介して相互にデータ送受信自在に接続されている。
【0015】
ここで、個々の店舗Sに設置されている情報端末101を中心として見た場合、本部Hに設置されているホストコンピュータ11も外部機器となる。
【0016】
図2は、コーディネート情報登録フェーズ、コーディネート情報閲覧フェーズ及びデータ送受信フェーズでの基本的な処理内容を模式的に示す模式図である。コーディネート情報登録フェーズ及びコーディネート情報閲覧フェーズは、個々の店舗Sで実行される。データ送受信フェーズは、個々の店舗Sと本部Hとの間のデータ通信によって実行される。
【0017】
まず、コーディネート情報登録フェーズでは、情報端末101を利用した店員によるコーディネート情報の登録を受け付ける。つまり、情報端末101は、コーディネート情報の登録支援のための表示及び情報入力を可能とし、店員によって入力されたコーディネート情報を登録する。この場合のコーディネート情報は、その店舗Sや別の店舗Sで販売している衣類を店員がコーディネートして撮像されたコーディネート画像、そのモデルとなっている店員を特定する店員コード及びコーディネートして試着している衣類を特定する商品コード等である。
【0018】
次いで、コーディネート情報閲覧フェーズでは、情報端末101を利用した顧客へのコーディネート情報の閲覧を許容する。つまり、情報端末101は、コーディネート情報登録フェーズで登録されたコーディネート情報を顧客に提供する。この際のコーディネート情報の提供の中心をなすのは、コーディネート画像である。より詳細には、情報端末101は、顧客によるコーディネート画像の閲覧を可能とする。
【0019】
次いで、データ送受信フェーズでは、コーディネート情報登録フェーズで店員によって登録されたコーディネート情報を個々の店舗Sと本部Hとの間で送受信する。一例として、個々の店舗Sからは、当該店舗Sで発生した上記コーディネート情報を本部Hのホストコンピュータ11に送信する。ホストコンピュータ11は、個々の店舗Sから集めた上記コーディネート情報を記憶保存して管理すると共に、その情報を他の店舗Sに配信する。これにより、ある店舗Sで発生した上記コーディネート情報が本部Hのホストコンピュータ11で管理可能となると共に、そのようなコーディネート情報を他の全ての店舗Sでも共有可能となる。一例として、データ送受信フェーズでのコーディネート情報に関するデータ送受信処理は、個々の店舗Sでの営業が終了した夜間等にバッチ処理によってなされる。別の一例として、データ送受信フェーズでのデータ送受信処理は、リアルタイムで実行される。
【0020】
また、データ送受信フェーズでは、個々の店舗SのPOS端末151によって発生した売上データを、店舗WEBサーバ152を介して本部Hのホストコンピュータ11に送信する。本部Hのホストコンピュータ11では、個々の店舗Sから集めた上記売上データを記憶保存して管理すると共に、その売上データに基づいて各店舗Sの在庫情報を生成する。そして、生成した在庫情報を個々の店舗Sの情報端末101に送信する。これにより、各店舗Sの在庫情報を他の全ての店舗Sでも共有可能となる。このようなデータ送受信フェーズでの売上データ及び在庫情報に関するデータ送受信処理は、リアルタイムで実行することが望ましい。もっとも、リアルタイム処理に限られるわけではなく、別の一例としては、個々の店舗Sでの営業が終了した夜間等にバッチ処理によってなされてもよい。
【0021】
図3は、情報端末101を示す外観斜視図である。情報端末101は、各部を収納する平べったい本体部102の上面に表示部としての液晶ディスプレイ103が載置されて構成されている。液晶ディスプレイ103には、その表示面104の上に操作入力部としてのタッチパネル105が積層配置されている。液晶ディスプレイ103には、そのフレーム106の上部にカメラ107も取り付けられている。
【0022】
図4は、情報端末101の電気的接続のブロック図である。図4に示すように、情報端末101には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。なお、図4では、CPU202、ROM204及びRAM205を単一構成物として表示しているが、これらのCPU202、ROM204及びRAM205は、複数の固体に分割されて構成されていてもよい。特に、RAM205として表示している構成物は、少なくとも、ワークエリアとして用いられるチップと画像メモリを構成するチップとを含んでいる。
【0023】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介してI/OインターフェースIF1及び通信インターフェースIF2が接続されている。そして、I/OインターフェースIF1には、タッチパネルコントローラ206、ビデオコントローラ207、HDD208、及びシリアルポート209が接続されており、シリアルポート209には、無線通信部としてのRFIDリーダライタ210及びカメラ107が接続されている。シリアルポート209には、例えば外部カメラ211(デジタルカメラ)等の外部機器を接続することもできる。通信インターフェースIF2は、マイクロコンピュータ201を構内ネットワーク153へ接続させ、POS端末151及び店舗WEBサーバ152と情報端末101との間の相互のデータ通信を可能とする。この意味で、通信インターフェースIF2は、外部機器である本部Hに設置されているホストコンピュータ11、商品販売データ処理装置であるPOS端末151との間でデータを送受信するデータ送受信部としての機能を提供する。また、RAM205及びHDD208は、記憶部としての機能を提供する。
【0024】
タッチパネルコントローラ206には、タッチパネル105が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル105からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0025】
ビデオコントローラ207には、液晶ディスプレイ103が接続されている。ビデオコントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ103を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ103に表示させる。
【0026】
HDD208には、プログラムエリアPA、商品マスタエリア212、店員マスタエリア213、顧客マスタエリア214、利用範囲マスタエリア215、メタ画像蓄積エリア216、コーディネート情報エリア217、及び在庫情報エリア218が設けられている。プログラムエリアPAには、OS及びコンピュータプログラム等がインストールされている。これらのOS及びコンピュータプログラム等は、情報端末101の起動時にその全部又は一部がRAM205にコピーされてCPU202にアクセスされる。CPU202は、こうしてコピーされたOS及びコンピュータプログラムに従った処理を実行する。商品マスタエリア212の詳細については、図5に基づいて後述する。店員マスタエリア213の詳細については、図6に基づいて後述する。顧客マスタエリア214の詳細については、図7に基づいて後述する。利用範囲マスタエリア215の詳細については、図8に基づいて後述する。メタ画像蓄積エリア216の詳細については図9に基づいて、コーディネート情報エリア217の詳細については図10に基づいて、それぞれ後述する。在庫情報エリア218の詳細については、図11に基づいて後述する。
【0027】
シリアルポート209に接続されているRFIDリーダライタ210は、例えば電磁誘導結合による近距離無線通信をRFIDチップとの間で実行する。本実施の形態においては、被写体となる店員、商品及び顧客にRFIDチップが付帯している。つまり、被写体となる店員は、自己(店員)を特定する識別コードである店員コードを記憶するRFIDチップを内蔵するIDカード(図示せず)を所持する。商品には、その商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する商品タグ(図示せず)が付されている。そして、顧客は、自己(顧客)を特定する識別コードである顧客コードを記憶するRFIDチップを内蔵する会員カード(図示せず)を所持する。したがって、RFIDリーダライタ210は、被写体となる店員が所持するIDカードからその店員を特定する店員コードを受信し、商品に付された商品タグからはその商品を特定する商品コードを受信し、顧客が所持する会員カードからその顧客を特定する顧客コードを受信し、これらの受信した店員コード、商品コード及び顧客コードを出力する。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した店員コード、商品コード及び顧客コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込む。
【0028】
別の一例として、被写体となる店員を特定する店員コード、商品を特定する商品コード、顧客を特定する顧客コードは、別の機器で読み取られたり入力されたりして、マイクロコンピュータ201に取り込まれる構成であっても良い。一例として、液晶ディスプレイ103にテンキーを表示しておき、表示されているテンキーに従ったタッチパネル105での入力によって店員コード、商品コード、顧客コードを入力するようにしても良い。別の一例として、バーコードや2次元コード等のコードシンボルとして表現された店員コード、商品コード、顧客コードを用意しておき、これらのコードシンボルをコードリーダによって光学的に読み取ることで入力するようにしても良い。
【0029】
シリアルポート209に接続されているカメラ107は、レンズ108から取り込んだ画像を2次元CCDアレイ(図示せず)に結像させ、CCDアレイの出力を増幅、A/D変換、フィルタリング等して出力するデジタルカメラである。外部カメラ211も、基本的には同様な構造を有するデジタルカメラである。
【0030】
図5は、情報端末101のHDD208に記録されている商品マスタエリア212(商品データベース)の記録データを示す模式図である。商品マスタエリア212は、個々の商品を特定する商品ID(商品コード)に商品名称を対応付けて記憶している。商品ID(商品コード)は、同一の商品であってもサイズ違い及び色違いの場合には、異なるコードで管理している。但し、同一の商品のサイズ違い及び色違いに関しては、商品ID(商品コード)上で同一の商品であることが識別できるよう、コードが体系化されている。つまり、同一の商品であってもサイズ違い及び色違いの場合には異なる商品ID(商品コード)が付されているが、そのコード中の一部は共通化されており、サイズ違い又は色違いではあるが同一の商品であることが分かるようなコード体系が採用されている。
【0031】
図6は、情報端末101のHDD208に記録されている店員マスタエリア213の記録データを示す模式図である。店員マスタエリア213は、被写体となる店員を特定する店員ID(店員コード)に対応付けて、被写体の氏名(テキストデータ)、所属店舗(テキストデータ)、ポイント(英数字データ)、及び画像利用の許諾ステータスを記憶している。店員ID(店員コード)は、情報端末101に対するログインに際して特定される。
【0032】
図7は、情報端末101のHDD208に記録されている顧客マスタエリア214の記録データを示す模式図である。顧客マスタエリア214は、顧客を特定する顧客ID(顧客コード)に対応付けて、顧客の氏名(テキストデータ)、購入履歴(テキストデータ)及びポイント(英数字データ)を記憶している。顧客ID(顧客コード)は、情報端末101に対するログインに際して特定される。
【0033】
ここで、店員ID(店員コード)は、それ自体、店員のコードであることを示す全ての店員ID(店員コード)に共通するコードを含んでいる。また、顧客ID(顧客コード)は、それ自体、顧客のコードであることを示す全ての顧客ID(顧客コード)に共通するコードを含んでいる。これにより、図6に示す店員マスタエリア213及び図7に示す顧客マスタエリア214は、ログイン可能な2種類のコード体系に基づく識別コード(店員コード及び顧客コード)を定義するログインテーブルとして機能する。
【0034】
図8は、情報端末101のHDD208に記録されている利用範囲マスタエリア215の記録データを示す模式図である。利用範囲マスタエリア215は、利用範囲を特定する利用範囲IDに利用範囲を対応付けて記憶している。利用範囲というのは、カメラ107や外部カメラ211による撮像画像の利用範囲を意味している。例えば、店員が所属する自店舗でのみ利用、自店舗に加えて自店舗以外の店舗での利用(公開利用)、自他店舗に加えてWEBでの利用(WEB利用)等が利用範囲として規定されている。一例として、利用範囲IDがAである場合の利用範囲は、店員が所属する自店舗でのみ利用と定義され、利用範囲IDがBである場合の利用範囲は、公開利用と定義され、利用範囲IDがCである場合の利用範囲は、WEB利用と定義されている。
【0035】
図9は、情報端末101のHDD208に記録されているメタ画像蓄積エリア216の記録データを示す模式図である。メタ画像蓄積エリア216は、カメラ107や外部カメラ211によって撮像されてマイクロコンピュータ201に取り込まれた画像を特定する画像IDに、カメラ107や外部カメラ211による撮像画像であるコーディネート画像のデータであるバイナリデータとそのパス名とを対応付けて記憶している。パス名には、バイナリデータのデータ形式が含まれている。そこで、別の実施の形態として、バイナリデータそのものはメタ画像蓄積エリア216には蓄積せずにいずれかの記憶領域に記憶させておき、メタ画像蓄積エリア216にはパス名のみを記憶させておくことも可能である。このようなデータ構造を採用した場合、パス名をキーとしてメタ画像を検索することが可能である。
【0036】
図10は、情報端末101のHDD208に記録されているコーディネート情報エリア217の記録データを示す模式図である。コーディネート情報エリア217は、店員による個々のコーディネートを特定するコーディネートIDに対応付けて、画像ID、商品ID(商品コード)、アイテム情報(テキストデータ)、店員ID(テキストコード)、店員情報(氏名及び所属店舗のテキストデータ)、コメント(テキストデータ)、及び利用範囲IDを対応付けて記憶している。したがって、コーディネート情報エリア217を参照することで、例えばコーディネートIDをキーとして対応する一連のデータを検索することができる。検索によって店員IDが判明すれば、メタ画像蓄積エリア216からバイナリデータを取得することができ、また、検索によって利用範囲IDが判明すれば、利用範囲マスタエリア215から利用範囲を取得することができる。
【0037】
したがって、メタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217は、商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像(バイナリデータ)とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品ID(商品コード)とを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースを構築している。
【0038】
図11は、情報端末101のHDD208に記録されている在庫情報エリア218の記録データを示す模式図である。在庫情報エリア218は、図11(a)に示すように、在庫管理マスタエリア218aと表示規制設定エリア218bとを含んでいる。
【0039】
在庫管理マスタエリア218aは、図11(b)に示すように、商品ID(商品コード)に対応付けて、自店舗在庫、他店舗在庫、及びそれらの確認日時を記憶している。このような在庫管理マスタエリア218aに記憶保存されているデータは、図2に基づいて前述したデータ送受信フェーズによってホストコンピュータ11から送信された在庫情報に基づいている。このような在庫管理マスタエリア218aは、個々の商品の商品ID(商品コード)とその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースを構築している。
【0040】
表示規制設定エリア218bは、他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義を記憶している。つまり、図11(c)に示すように、繁忙時定義218b−1と緊急繁忙フラグ218b−2とを含んでいる。繁忙時定義218b−1は、対象日と開始時刻と終了時刻とを対応付けて記憶している。一例として、図11(c)に示す繁忙時定義218b−1では、対象日として「全日」の欄には、開始時刻として「11:30」、終了時刻として「13:30」が設定され、対象日として「日曜日」の欄には、開始時刻として「9:00」、終了時刻として「20:00」が設定され、対象日として「12/24」の欄には、開始時刻として「9:00」、終了時刻として「20:00」が設定されている。これらの定義されている期間は、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限する期間として定義されている。つまり、情報端末101のHDD208におけるプログラムエリアPAにインストールされているコンピュータプログラムは、218b−1に定義されている期間については、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限するようプログラミングされている。同様に、そのコンピュータプログラムは、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグが設定されている場合には、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限するようプログラミングされている。
【0041】
ここでいうコンピュータプログラムは、後述するメタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217に蓄積登録されているコーディネート情報を閲覧するためのコーディネート情報閲覧処理用のプログラムである(図19のフローチャート参照)。また、顧客に対して他店舗の在庫情報の閲覧を制限する処理については、図24〜図28に基づいて後述する。
【0042】
なお、表示規制設定エリア218bに設定されているデータは、情報端末101を設定モードにすることによって容易に設定することが可能である。設定モードは、一例として、店舗Sの責任者等、ある限られた者だけが入れるように構築されていることが望ましい。そのための仕組みとして、図6に示す店員マスタエリア213に記憶する店員ID(店員コード)として、例えば店舗Sの責任者であることを示すコードを含めておき、情報端末101を設定モードにするには、そのコードを含んでいる店員コードでのログインを要求するようにすればよい。
【0043】
(コーディネート情報登録フェーズ)
図12は、コーディネート情報登録処理の流れを示すフローチャートである。HDD208のプログラムエリアPAにインストールされているコンピュータプログラムには、カメラ107や外部カメラ211によって撮像された画像データを、メタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217に蓄積登録するためのコーディネート情報登録処理用のプログラムが含まれている。このコーディネート情報登録処理用のプログラムは、その起動時にRAM205にコピーされて使用される。図12に示すフローチャートの処理は、こうしてRAM205にコピーされたコーディネート情報登録処理用のプログラムに従いCPU202が実行する処理内容を示している。
【0044】
CPU202は、まず、撮像画像の利用範囲を設定する処理を実行する(ステップS101)。つまり、CPU202は、ビデオコントローラ207に対して、利用範囲選択画面Aを液晶ディスプレイ103に表示させるための信号を出力し、タッチパネル105からの情報入力に待機する。
【0045】
図13は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される利用範囲選択画面Aの一例を示す模式図である。利用範囲選択画面Aには、利用範囲選択エリアA1と、選択済み利用範囲表示エリアA2と、利用範囲解説エリアA3と、登録ボタンA4と、キャンセルボタンA5とが表示される。利用範囲選択エリアA1は、プルダウン指示オブジェクトA1−1のタッチ指定によって選択可能な利用範囲ID一覧A1−2をプルダウン表示する。そこで、プルダウン表示された利用範囲ID一覧A1−2から所望の利用範囲IDを選択することで、利用範囲の選択がなされる。この際、利用範囲解説エリアA3には、利用範囲ID一覧A1−2から選択可能な利用範囲の解説がなされているので、利用範囲選択の際の参考となる。選択された利用範囲は、選択済み利用範囲表示エリアA2に表示される。この状態で登録ボタンA4がタッチ指定されると、撮像画像の利用範囲の設定がなされる。つまり、選択された利用範囲を特定する利用範囲IDがRAM205に一時記憶され、図12のフローチャート中のステップS101の処理が完了する。これに対して、キャンセルボタンA5がタッチ指定されると、キャンセル処理がなされ、コーディネート情報登録処理が終了する。
【0046】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS101に示す撮像画像の利用範囲の設定が完了すると、コーディネート編集画面B(図14〜図17参照)の表示処理が実行される(ステップS102)。つまり、CPU202は、ビデオコントローラ207に対して、コーディネート編集画面Bを液晶ディスプレイ103に表示させるための信号を出力する。
【0047】
図14は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。コーディネート編集画面Bには、画像表示エリアB1と、店員名表示エリアB2と、店舗名表示エリアB3と、商品名表示エリアB4と、コメント入力欄B5と、画像選択ボタンB6と、読取開始ボタンB7と、読取停止ボタンB8と、保存ボタンB9と、クリアボタンB10と、戻るボタンB11とが表示されている。
【0048】
画像表示エリアB1は、カメラ107又は外部カメラ211が出力してマイクロコンピュータ201が取り込んだ撮像画像の画像データに基づくコーディネート画像を表示するために確保されている領域である。カメラ107又は外部カメラ211による撮影は、読取開始ボタンB7及び読取停止ボタンB8のタッチ指定によって実行される。つまり、読取開始ボタンB7がタッチ指定されると、カメラ107又は外部カメラ211による撮影がなされ、その撮像画像が画像表示エリアB1に動画で表示される。撮影者であり被写体である店員は、撮影のタイミングで読取停止ボタンB8をタッチ指定する。これにより、その瞬間の画像データが取り込まれ、画像表示エリアB1に静止画像であるコーディネート画像として表示される。また、画像表示エリアB1には、カメラ107又は外部カメラ211が出力してマイクロコンピュータ201が取り込んだ撮像画像の画像データに基づくコーディネート画像のみならず、画像選択ボタンB6がタッチ指定されることで指定可能な予め撮像されてHDD208等に記録保存されている画像データに基づくコーディネート画像をも表示させることができる。なお、コーディネート画像となるべき画像データが取り込まれていない状態では、画像表示エリアB1にはコーディネート画像が表示されず、「撮影待機中」という状態表示のみが表示されている(図14参照)。
【0049】
店員名表示エリアB2は、店員の氏名を表示するために確保されている領域である。この場合の氏名のデータは、店員が所持するIDカードからRFIDリーダライタ210が読み取って出力した店員コードをマイクロコンピュータ201が取り込み、取り込んだ店員コードである店員IDをキーとして店員マスタエリア213(図6参照)から検索して得た店員の氏名である。この際、店員マスタエリア213からはその店員の所属店舗も取得可能なので、取得した所属店舗は店舗名表示エリアB3に表示される。店員コードが読み取られていない状態では、店員名表示エリアB2及び店舗名表示エリアB3には店員の氏名及び店舗名が表示されず、ブランク表示状態となっている。
【0050】
商品名表示エリアB4は、店員が選択した商品名を表示するために確保されている領域である。この場合の商品名のデータは、商品に付されている商品タグに内蔵されているRFIDチップから読み取った商品コードに基づいて検索される。つまり、RFIDリーダライタ210はRFIDチップが記憶している商品コードを読み取り、これをマイクロコンピュータ201が取り込む。CPU202は、取り込んだ商品コードである商品IDをキーとして商品マスタエリア212(図5参照)を検索し、商品名のデータを得る。商品コードが読み取られていない状態では、商品名表示エリアB4には商品名が表示されず、ブランク表示状態となっている。
【0051】
コメント入力欄B5には、コメントを書き込むことができる。コメントは、一例として、コメント入力欄B5のタッチ指定によって情報端末101の液晶ディスプレイ103にキーボードを表示させ、表示されたキーボードによって入力可能である。
【0052】
画像選択ボタンB6、読取開始ボタンB7及び読取停止ボタンB8は、前述した役割を担うオブジェクトである。保存ボタンB9、クリアボタンB10及び戻るボタンB11は、それぞれ、保存、クリア及び処理の戻りをタッチ指定するためのオブジェクトである。
【0053】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS102に示すコーディネート編集画面Bの表示処理が実行された後は、カメラ撮影又は画像選択に待機している(ステップS103)。つまり、CPU202は、カメラ107又は外部カメラ211から出力される撮像画像の画像データに基づくコーディネート画像の受信又は画像選択ボタンB6のタッチ指定に基づく既存の画像データに基づくコーディネート画像の選択に待機している。そして、CPU202は、コーディネート画像となるべき画像データを取得すると、取得した画像データについて画像IDを決定し、これをRAM205に一時記憶する。そして、その画像データに基づくコーディネート画像を表示させるようにビデオコントローラ207を駆動制御する(ステップS104)。これにより、ビデオコントローラ207は、画像データをRAM205中の画像メモリに展開する。そして、CPU202は、画像メモリに展開された画像データをコーディネート編集画面Bの画像表示エリアB1にコーディネート画像として表示するようにビデオコントローラ207を駆動制御する(ステップS105)。その結果、画像データに基づくコーディネート画像がコーディネート編集画面Bの画像表示エリアB1に表示される。
【0054】
図15は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画像表示後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【0055】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、コーディネート編集画面Bの表示処理(ステップS105)の後、RFIDリーダライタ210を起動させ、そのRFIDアンテナ(図示せず)に出力を供給させる(ステップS106)。これにより、CPU202は、タッチパネル105からの操作入力のみならず、RFIDリーダライタ210からの読み取り入力によって入力されたデータも取り込み可能な状態となる。そこで、CPU202は、続く処理として、イベント入力の有無及びイベント種別の判定処理に待機する(ステップS107)。
【0056】
CPU202は、ステップS107に示すイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理中、RFIDリーダライタ210から出力があると(RFID読み取り)、その種類を判定する(ステップS108)。つまり、前述したように、被写体となる店員は、自己を特定する店員コードを記憶するRFIDチップを内蔵するIDカード(図示せず)を所持しており、また、商品にはその商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する商品タグ(図示せず)が付されている。そこで、RFIDリーダライタ210は、被写体となる店員が所持するIDカードからその店員を特定する店員コードを受信し、商品に付された商品タグからはその商品を特定する商品コードを受信し、これらの受信した識別コード及び商品コードを出力する。
【0057】
マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した店員コード及び商品コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込み、ステップS107においてRFID読み取りを判定する。そして、被写体となる店員が所持するIDカードに記憶されている店員コード(店員ID)には店員コードであることを示すデータが含まれ、商品に付された商品タグに記憶されている商品コード(商品ID)には商品コードであることを示すデータが含まれているので、ステップS108での種類判定が可能となる。
【0058】
CPU202は、ステップS108の種類判定処理で店員IDを判定すると(ステップS108の店員ID)、ステップS109の処理を実行する。つまり、取り込んだ店員IDをRAM205のワークエリアに一時記憶する。そして、取り込んだ店員IDをキーとして店員マスタエリア213(図6参照)から店員の氏名と所属店舗とを検索して取得し、この取得した被写体の氏名を店員名表示エリアB2に表示し、所属店舗を店舗名表示エリアB3に表示する(図16参照)。その後、CPU202は、ステップS106の処理にリターンする。
【0059】
図16は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード入力後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【0060】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS108の種類判定処理で商品IDを判定すると(ステップS108の商品ID)、ステップS110の処理を実行する。つまり、取り込んだ商品IDをRAM205のワークエリアに一時記憶する。そして、取り込んだ商品IDをキーとして商品マスタエリア212(図5参照)から商品名称を検索して取得し、この取得した商品の名称を商品名表示エリアB4に表示する(図17参照)。その後、CPU202は、ステップS106の処理にリターンする。
【0061】
図17は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード及び商品コード入力後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【0062】
図12に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS108の種類判定処理で店員ID及び商品ID以外の読み取り対象を判定した場合には(ステップS108のその他)、そのままステップS106の処理にリターンする。
【0063】
以上、ステップS107に示すイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、CPU202がRFID読み取りを判定した場合(ステップS107のRFID読み取り)の処理(ステップS108〜110)について説明した。これに対して、CPU202は、ステップS107に示すイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、タッチパネル105による保存ボタンB9のタッチ指定を判定した場合には(ステップS107の保存ボタン)、画像データを含むコーディネート情報の登録処理を実行する。次に、コーディネート情報の登録処理について説明する。
【0064】
まず、CPU202は、被写体である店員がコーディネート編集画面Bの画像表示エリアB1に表示されている画像についてその利用を許諾済みであるかどうかを判定する(ステップS111)。被写体である店員が画像表示エリアB1に表示されている画像の利用を許諾済みであるか否かは、RAM205に一時記憶されているステータスを参照することによってなされる。つまり、店員が所持するIDカードから店員コードが読み取られると(ステップS107〜108参照)、読み取られた店員コードは店員IDとしてRAM205のワークエリアに一時記憶される(ステップS109)。この際、CPU202は、一時記憶した店員IDについて、被写体である店員が画像表示エリアB1に表示されている画像の利用を許諾済みであるか否かのステータスを設定し、その許諾の有無を管理できるようにしている。この場合の許諾は、後述するステップS112で液晶ディスプレイ103に表示される利用許諾画面Cの許諾ボタンC2(図18参照)のタッチ指定によってなされる。そこで、CPU202は、ステップS111の判定処理において、RAM205のワークエリアに一時記憶されている店員IDに設定されている画像利用の許諾ステータス(図6参照)を参照し、被写体である店員が画像表示エリアB1に表示される画像の利用を許諾済みであるか否かを判定する。
【0065】
次いで、CPU202は、被写体である店員が画像表示エリアB1に表示される画像の利用を許諾済みではないと判定した場合(ステップS111のN)、利用許諾画面C(図18参照)をコーディネート編集画面Bにポップアップ表示する(ステップS112)。
【0066】
図18は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される利用許諾画面Cの一例を示す模式図である。利用許諾画面Cには、許諾内容を示す許諾事項表示エリアC1と、許諾ボタンC2と、許諾拒否ボタンC3とが表示されている。許諾事項表示エリアC1には、「当システムによって撮影した画像・登録情報を使用する権利を許諾します。」というような許諾内容が示されている。そして、許諾ボタンC2は許諾の意思表示を示すためにタッチ指定されるオブジェクトであり、許諾拒否ボタンC3は許諾拒否の意思表示を示すためにタッチ指定されるオブジェクトである。
【0067】
CPU202は、ステップS112に示す利用許諾画面Cのポップアップ表示処理後、利用許諾画面Cに含まれている許諾ボタンC2がタッチ指定されることによって生ずる「許諾」というイベントの発生を判定すると(ステップS113のY)、許諾された撮像画像の登録を実行する(ステップS114)。つまり、ステップS103で取り込んだカメラ107等の撮像画像の画像データそのものであるバイナリデータを、ステップS104でRAM205に一時記憶した画像IDと共に図9に示すメタ画像蓄積エリア216に保存登録する。あるいは、画像選択ボタンB6のタッチ指定によって選択された既存の画像データそのものであるバイナリデータを、ステップS104でRAM205に一時記憶した画像IDと共に図9に示すメタ画像蓄積エリア216に保存登録する。この際、カメラ107等の撮像画像の画像データや既存の画像データに伴われているパス名も画像ID及びバイナリデータに対応付けてメタ画像蓄積エリア216に保存登録する。そして、図10に示すコーディネート情報エリア217のコーディネートIDに新規のIDコードを設定し、これに対応付けてその画像IDと、ステップS110でRAM205に一時記憶した商品IDと、ステップS109でRAM205に一時記憶した店員IDと、ステップS101で設定した利用範囲とを保存登録する。この際、コーディネート情報エリア217には、商品IDから検索される商品名からなるアイテム情報と、店員IDから検索される店員名及び店舗名からなる店員情報とを保存登録する。
【0068】
一方、CPU202は、ステップS112に示す利用許諾画面Cのポップアップ表示処理後、利用許諾画面Cに含まれている許諾拒否ボタンC3がタッチ指定されることによって生ずる「許諾拒否」というイベントの発生を判定すると(ステップS113のN)、RAM205に一時記憶しているコーディネート編集画面Bのデータをクリアし(ステップS117)、ステップS102のコーディネート編集画面Bの表示処理にリターンする。
【0069】
このようなステップS102のコーディネート編集画面Bの表示処理へのリターンは、前述したステップS107でのイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、RFID読み取り及び保存ボタンB9のタッチ指定以外のその他のイベント発生が判定され(ステップS107のその他)、それがクリアボタンB10のタッチ指定と判定された場合にも実行される(ステップS115のY)。
【0070】
更に、前述したステップS107でのイベント入力の有無及びイベント種別の判定処理において、RFID読み取り及び保存ボタンB9のタッチ指定以外のその他のイベント発生が判定され(ステップS107のその他)、それがクリアボタンB10のタッチ指定ではないと判定された場合(ステップS115のN)、発生イベントに対応する処理がなされる(ステップS116)。
【0071】
ここで、CPU202は、ステップS111において、被写体が画像表示エリアB1に表示されている画像の利用を許諾済みであると判定した場合(ステップS111のY)、利用許諾画面Cによる利用許諾の意思表示確認処理(ステップS112〜113)を経ることなく、直ちにステップS114の撮像画像の登録処理を実行する(ステップS114)。これは、被写体である店員から撮像画像の利用許諾を一度取得したならば、その後は逐次の利用許諾の取得を省略してもよいであろうという主旨の下に実行される処理である。このような利用許諾の省略処理を実行することで、円滑なコーディネート情報登録処理の遂行が図られる。
【0072】
また、本実施の形態では、画像表示エリアB1に表示されている画像について、被写体にその利用の許諾の意思表示をしてもらうための仕組みとして、利用許諾画面C上での許諾ボタンC2のタッチ指定という仕組みを採用している。これに対して、別の実施の形態として、シリアルポート209に手書きタブレット(図示せず)を接続しておき、手書きタブレットへの手書き入力画像の取り込みをもって利用許諾又はその拒否を実行するようにしてもよい。この場合、店員マスタエリア213に被写体となる店員の筆跡データを格納しておき、手書きタブレットに筆記された筆跡が本人の筆跡であるかどうかを判定することも可能である。更に別の実施の形態として、シリアルポート209に生体情報取得用のセンサ(図示せず)を接続しておき、かつ、店員マスタエリア213に当該センサによって取得可能な被写体となる店員の生体認証データを登録しておき、生体情報取得用のセンサによって入力された生体情報と店員マスタエリア213に登録されている生体情報との一致をもって利用許諾又はその拒否を実行するようにしてもよい。
【0073】
(コーディネート情報閲覧フェーズ)
図19は、コーディネート情報閲覧処理の流れを示すフローチャートである。HDD208のプログラムエリアPAにインストールされているコンピュータプログラムには、メタ画像蓄積エリア216及びコーディネート情報エリア217に蓄積登録されているコーディネート情報を閲覧するためのコーディネート情報閲覧処理用のプログラムが含まれている。このコーディネート情報閲覧処理用のプログラムは、その起動時にRAM205にコピーされて使用される。図19に示すフローチャートの処理は、こうしてRAM205にコピーされたコーディネート情報登録処理用のプログラムに従いCPU202が実行する処理内容を示している。
【0074】
店舗Sを訪れた顧客がコーディネート画像の閲覧を希望する場合、情報端末101でのログインが必要となる。情報端末101でログインをするには、顧客が所持する会員カード(図示せず)に内蔵されているRFIDチップに記憶されている顧客コードをRFIDリーダライタ210によって読み取らせる。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した顧客コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込み、HDD208に記憶保存されている顧客マスタエリア214を検索して取り込んだ顧客コードと同一の顧客IDの有無を判定する。マイクロコンピュータ201は、会員カードから読み取った顧客コードと同一の顧客IDが顧客マスタエリア214に存在することを条件に、ログインを許可する。以上がログイン処理である(ステップS201)。
【0075】
もっとも、コーディネート画像の閲覧を希望する場合に情報端末101でのログインを必要とするのは、顧客ばかりでなく、店員も同様である。つまり、店員が情報端末101でログインをするには、店員が所持するIDカード(図示せず)に内蔵されているRFIDチップに記憶されている店員コードをRFIDリーダライタ210によって読み取らせる。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した店員コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIF1を介して取り込み、HDD208に記憶保存されている店員マスタエリア213を検索して取り込んだ店員コードと同一の店員IDの有無を判定する。マイクロコンピュータ201は、店員が所持するIDカードから読み取った店員コードと同一の店員IDが店員マスタエリア213に存在することを条件に、ログインを許可する。以上が店員によるログイン処理である(ステップS201)。
【0076】
マイクロコンピュータ201は、ステップS201でログイン処理を実行した後、コーディネート一覧画面Dを液晶ディスプレイ103に表示出力する(ステップS202)。
【0077】
図20は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート一覧画面Dの一例を示す模式図である。コーディネート一覧画面Dは、10個のコーディネート写真が一覧表示される一覧表示欄D1を主体に構成されている。一覧表示欄D1に表示される10個のコーディネート写真は、スクロール表示が可能である。コーディネート一覧画面D中の右下側に位置する三角印は、コーディネート写真のスクロールを指定するスクロールボタンD2である。図20は、上位10個のコーディネート写真が表示されている状態を示しているので、スクロールボタンD2は「送り側」の一つしか示されていないが、先頭のコーディネート写真がスクロールされて非表示になると、「戻し側」のスクロールボタン(図示せず)も表示されることになる。
【0078】
ここで、コーディネート一覧画面Dの一覧表示欄D1に表示されるコーディネート写真は、図10に示すコーディネート情報エリア217の利用範囲に記録されている定義に従って表示される。例えば、コーディネート情報エリア217中のコーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがB又はCとして定義されている場合には、その利用範囲は自他いずれの店舗Sでも良いとの定義なので(図8参照)、一覧表示欄D1には、自他いずれの店舗Sにおいてもコーディネート写真が表示されることになる。これに対して、コーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがAとして定義されている場合には、その利用範囲は自店舗内での利用との定義なので(図8参照)、一覧表示欄D1には、コーディネートIDに紐付けされている店員の自店舗Sでのみコーディネート写真が表示されることになる。
【0079】
コーディネート一覧画面Dには、「商品タグで検索」と表示されている商品タグ選択ボタンD3及び「カテゴリで検索」と表示されているカテゴリ選択ボタンD4が表示されている。また、コーディネート一覧画面Dには、更に、戻るボタンD5及びログアウトボタンD6も表示されている。
【0080】
ここで、コーディネート一覧画面Dは、特定のコーディネート画像を表示するコーディネート画面G(図23参照)を検索するためのフロント画面としての機能を果たしている。コーディネート一覧画面Dから所望のコーディネート画像を検索するために、情報端末101は、三通りの検索の仕方を提供する。以下、三通りの検索の仕方を図19のフローチャートに戻り説明する。
【0081】
一つ目の検索の仕方は、一覧表示欄D1に表示されているコーディネート写真のタッチ指定による選択である。情報端末101のCPU202は、ステップS202に続く処理として、画像選択の有無の判定に待機している(ステップS203)。この場合の画像選択は、一覧表示欄D1に一覧表示されているコーディネート写真のタッチ指定によってなされる。つまり、一覧表示欄D1に一覧表示されているコーディネート写真は、図9に示すメタ画像蓄積エリア216のバイナリデータに基づくものであるので、メタ画像蓄積エリア216を参照することで、そのバイナリデータと対応付けられている画像IDが分かり、画像IDが分かれば、図10に示すコーディネート情報エリア217を参照することでコーディネートIDが分かる。したがって、一覧表示欄D1に表示されている特定のコーディネート写真がタッチ指定されると、これに紐付けられているコーディネートIDが判明する。そこで、情報端末101のCPU202は、判明したコーディネートIDに対応するコーディネート画像を含むコーディネート画面G(図23参照)を液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS206)。
【0082】
二つ目の検索の仕方は、商品タグ選択ボタンD3をタッチ指定することで開始される商品タグ(図示せず)に基づく検索である。情報端末101のCPU202は、画像選択がなされることなく(ステップS203のN)、商品タグ選択ボタンD3がタッチ指定されると(ステップS204のY)、タグ情報待機画面Eを液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS207)。
【0083】
図21は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるタグ情報待機画面Eの一例を示す模式図である。タグ情報待機画面Eには、「商品タグをかざしてね!」というメッセージE1が表示され、商品名を表示するための商品名表示欄E2が表示されている。そして、タグ情報待機画面Eには、図20に示すコーディネート一覧画面Dの表示を指示するための「すべて表示」と表示されている全表示ボタンE3と、後述する三つ目の検索の仕方であるカテゴリ検索を指示するための「カテゴリで検索」と表示されているカテゴリ選択ボタンE4とが表示されている。タグ情報待機画面Eには、更に、戻るボタンE5とログアウトボタンE6とが表示されている。
【0084】
図19に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、タグ情報待機画面Eの表示処理(ステップS207)の後、タグ情報の受信判定に待機する(ステップS208)。つまり、商品である衣類には、その商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する商品タグが付されている。そこで、RFIDリーダライタ210が商品タグから商品コードを読み取って出力すると、CPU202は、タグ情報の受信を判定する(ステップS208のY)。続いて、CPU202は、受信した商品コードと同一の商品IDを図10に示すコーディネート情報エリア217から検索し(ステップS209)、商品別コーディネート一覧画面F(図22参照)を液晶ディスプレイ103に表示出力する(ステップS210)。つまり、ステップS209でコーディネート情報エリア217から検索された商品IDが記録されている全てのコーディネートIDを図10に示すコーディネート情報エリア217から検索取得し、これらのコーディネートIDによって特定される商品別コーディネート一覧画面F(図22参照)を表示する。
【0085】
図22は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される商品別コーディネート一覧画面Fの一例を示す模式図である。商品別コーディネート一覧画面Fは、タグ情報待機画面Eを基礎として、商品名表示欄E2にステップS208で受信判定した商品コードに基づいて図5に示す商品マスタエリア212から検索される商品名称が表示されている。図22に示す一例では、商品名表示欄E2に表示されている商品名から、「ブラックジーンズ」という商品が選択されていることが分かる。また、タグ情報待機画面EのメッセージE1に換えて商品別コーディネート一覧画像F1が表示されている。更に、「商品タグで検索」と表示されている商品タグ選択ボタンF2が表示され、「在庫確認」と表示されている在庫確認ボタンF3が表示されている。その他の部分は、タグ情報待機画面Eの表示と同一なので、図22の商品別コーディネート一覧画面F中、タグ情報待機画面Eと同一部分は同一の表示符号をそのまま用い、説明も省略する。
【0086】
ここで、商品別コーディネート一覧画面Fの商品別コーディネート一覧画像F1として表示されるコーディネート写真は、図10に示すコーディネート情報エリア217の利用範囲に記録されている定義に従って表示される。例えば、コーディネート情報エリア217中のコーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがB又はCとして定義されている場合には、その利用範囲は自他いずれの店舗Sでも良いとの定義なので(図8参照)、自他いずれの店舗Sにおいても商品別コーディネート一覧画像F1としてコーディネート写真が表示されることになる。これに対して、コーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがAとして定義されている場合には、その利用範囲は自店舗内での利用との定義なので(図8参照)、コーディネートIDに紐付けされている店員の自店舗Sでのみ商品別コーディネート一覧画像F1としてコーディネート写真が表示されることになる。
【0087】
図19に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、商品別コーディネート一覧画面Fの表示処理(ステップS210)の後、コーディネート選択の有無判定(ステップS211)、在庫確認指定の有無判定(ステップS212)に待機する。
【0088】
コーディネート選択は、商品別コーディネート一覧画面Fに表示されているコーディネート写真のタッチ指定によってなされる。つまり、商品別コーディネート一覧画像F1に一覧表示されているコーディネート写真は、図9に示すメタ画像蓄積エリア216のバイナリデータに基づくものであるので、メタ画像蓄積エリア216を参照することで、そのバイナリデータと対応付けられている画像IDが分かり、画像IDが分かれば、図10に示すコーディネート情報エリア217を参照することでコーディネートIDが分かる。したがって、商品別コーディネート一覧画像F1に表示されている特定のコーディネート写真がタッチ指定されると、これに紐付けられているコーディネートIDが判明する。そこで、情報端末101のCPU202は、判明したコーディネートIDに対応するコーディネート画像を含むコーディネート画面Gを液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS206)。
【0089】
在庫確認指定は、在庫確認ボタンF3のタッチ指定によってなされる。つまり、在庫確認ボタンF3は指定コマンドのオブジェクトとして表示されており、タッチパネル105上で在庫確認ボタンF3がタッチ指定されると、在庫確認処理が実行される(ステップS213)。在庫確認処理については、図24ないし図28に基づいて後述する。
【0090】
三つ目の検索の仕方は、カテゴリ選択ボタンD4をタッチ指定することで開始される商品である衣類のカテゴリに基づく検索である。情報端末101のCPU202は、画像選択を判定せず(ステップS203のN)、かつ、商品タグ検索の指定を判定しない間に(ステップS204のN)、カテゴリ検索の指定を判定すると(ステップS205のY)、カテゴリ選択処理を実行する(ステップS214)。カテゴリ選択処理は、コーディネート一覧画面D中のカテゴリ選択ボタンD4、又は、タグ情報待機画面E若しくは商品別コーディネート一覧画面F中のカテゴリ選択ボタンE4のタッチ指定によって開始され、図5に示す商品マスタエリア212で定義されているカテゴリに従い、カテゴリ別にコーディネート一覧画像(図示せず)を表示し、このコーディネート一覧画像中のコーディネート写真から特定のコーディネート画像を選択する処理である。カテゴリ選択処理については、その詳細説明を省略する。
【0091】
図23は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示されるコーディネート画面Gの一例を示す模式図である。コーディネート画面Gには、コーディネート画像を表示するコーディネート画像表示エリアG1、店員情報表示エリアG2、コメント表示エリアG3、商品情報表示エリアG4という表示領域が確保されている。これらの表示領域には、図10に示すコーディネート情報エリア217から検索される情報が表示される。つまり、コーディネート画像表示エリアG1には、コーディネート情報エリア217の画像IDに基づいて図9に示すメタ画像蓄積エリア216から検索されるバイナリデータに基づく画像表示がなされる。また、店員情報表示エリアG2には、コーディネート情報エリア217の店員情報に記録されている店員名及び店舗名(テキストデータ)が表示される。コメント表示エリアG3には、コーディネート情報エリア217のコメントに記録されているテキスト情報が表示される。商品情報表示エリアG4には、コーディネート情報エリア217のアイテム情報に記録されている商品名等(テキストデータ)が表示される。
【0092】
コーディネート画面Gには、在庫確認ボタンG5、戻るボタンG6、及びログアウトボタンG7も表示されている。
【0093】
ここで、コーディネート画面Gのコーディネート画像表示エリアG1に表示されるコーディネート写真は、図10に示すコーディネート情報エリア217の利用範囲に記録されている定義に従って表示される。例えば、コーディネート情報エリア217中のコーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがB又はCとして定義されている場合には、その利用範囲は自他いずれの店舗Sでも良いとの定義なので(図8参照)、コーディネート画像表示エリアG1には、自他いずれの店舗Sにおいてもコーディネート写真が表示されることになる。これに対して、コーディネートIDによって特定されるコーディネートの利用範囲IDがAとして定義されている場合には、その利用範囲は自店舗内での利用との定義なので(図8参照)、コーディネート画像表示エリアG1には、コーディネートIDに紐付けされている店員の自店舗Sでのみコーディネート写真が表示されることになる。
【0094】
また、コーディネート画面Gの商品情報表示エリアG4に表示されている商品名等(テキストデータ)は、個々に、タッチパネル105によってタッチ指定可能なオブジェクトとして表示されている。つまり、図23に示す一例では、「SURF BEAT ZIP パーカー」という品名の商品と「Tシャツ」という品名の商品とが表示されている。これらの品名表示は、個々にタッチパネル105によってタッチ指定可能なオブジェクトである。したがって、「SURF BEAT ZIP パーカー」と「Tシャツ」とを独立して選択指定することができる。
【0095】
図19に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、コーディネート画面Gを液晶ディスプレイ103に表示する処理(ステップS206)の実行後、在庫確認指定の有無判定に待機する(ステップS215)。在庫確認指定は、コーディネート画面Gの商品情報表示エリアG4に商品名等が表示されている商品をタッチパネル105でのタッチ指定によって選択指定した後の在庫確認ボタンG5のタッチ指定によってなされる。つまり、在庫確認ボタンG5は指定コマンドのオブジェクトとして表示されており、タッチパネル105上で在庫確認ボタンG5がタッチ指定されると、在庫確認処理が実行される(ステップS216)。在庫確認処理については、図24ないし図28に基づいて後述する。
【0096】
情報端末101のCPU202は、図19のフローチャートに示す処理とは別ルーチンで、イベント監視ルーチンをマルチタスク処理によって実行している。このイベント監視ルーチンでは、図20に示すコーディネート一覧画面D中の戻るボタンD5又はログアウトボタンD6、図21に示すタグ情報待機画面E及び図22に示す商品別コーディネート一覧画面F中の戻るボタンE5又はログアウトボタンE6、図23に示すコーディネート画面G中の戻るボタンG6又はログアウトボタンG7のタッチ指定の有無というイベントを監視している。そして、CPU202は、それらのイベントを判定すると、対応する処理を実行する。したがって、図19に示すフローチャートの処理は、ログアウトボタンD6、E6、G7のタッチ指定によって終了する。
【0097】
図24は、自店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。図24に示すフローチャートの処理は、図19のフローチャート中のステップS213及びステップS216の在庫確認処理の詳細を示している。つまり、情報端末101のCPU202は、在庫確認処理として、まず、図19のフローチャート中のステップS201で実行されたログイン処理が、店員によるログインだったのか顧客によるログインだったのかが判定される(ステップS251)。この判定は、前述したように、図6に示す店員マスタエリア213に記憶されている店員ID(店員コード)と図7に示す顧客マスタエリア214に記憶されている顧客ID(顧客コード)とが別のコード体系として定義されていることから、容易に実行可能である。つまり、識別コード(店員コード及び顧客コード)を参照することで、店員がログインしたのか顧客がログインしたのかを容易に識別することができる。
【0098】
ついで、情報端末101のCPU202は、図19のフローチャート中のステップS201で実行されたログイン処理が店員によるログインであったと判定した場合には(ステップS251のY)、後述するステップS254の処理に進み、顧客によるログインであったと判定した場合には(ステップS251のN)、図11に示す表示規制設定エリア218bの設定情報を参照する(ステップS252)。つまり、CPU202は、その計時機能によって現在の日時情報を取得し、現在日時が表示規制設定エリア218b−1で定義されている日及び時間帯に含まれているかどうかを判定し(ステップS252)、含まれていないと判定した場合には(ステップS252のN)、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグ設定がなされているかどうかを判定する(ステップS253)。
【0099】
情報端末101のCPU202は、現在日時が表示規制設定エリア218b−1で定義されている日及び時間帯に含まれておらず(ステップS252のN)、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグ設定がなされていない(ステップS253のN)と判定した場合には、ビデオコントローラ207を制御し、液晶ディスプレイ103の表示面104に図26に例示するような自店舗在庫画面Haを表示出力する(ステップS254)。自店舗在庫画面Haは、図11に示す在庫管理マスタエリア218a中、商品IDで特定される商品に対応させて記憶保存されている自店舗在庫の情報に基づいて生成され表示される。この場合の商品ID(商品コード)によって特定される商品は、図19のフローチャート中のステップS213で実行される在庫確認処理の場合、図22に示す商品別コーディネート一覧画面Fで示されている商品(この場合にはブラックジーンズ)である。これに対して、図19のフローチャート中のステップS216で実行される在庫確認処理では、図23に示すコーディネート画面Gの商品情報表示エリアG4上でタッチ指定された商品である。
【0100】
図26は、自店舗在庫画面Haの一例を示す模式図である。図26中、商品在庫一覧H1には、図11に示す在庫管理マスタエリア218a中、商品IDで特定される商品に対応させて記憶保存されている自店舗在庫の情報が表示される。図26中、「商品A」、「商品B」、「商品C」、「商品D」と表記されているのは、同一商品についての色違いを示している。また、「S」「M」「L」と表記されているのは、同一商品についてのサイズ違いを示している。そして、「×」は在庫がないことを、「△」は在庫が残り少ないことを、「○」は在庫が十分にあることを、それぞれ示している。
【0101】
また、自店舗在庫画面Ha中には、他店舗在庫確認ボタンH2、商品詳細ボタンH3、戻るボタンH4、及びログアウトボタンH5がタッチパネル105によってタッチ指定可能なコマンドオブジェクトとして表示されている。
【0102】
図24に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、現在日時が表示規制設定エリア218b−1で定義されている日及び時間帯に含まれていると判定するか(ステップS252のY)、緊急繁忙フラグ218b−2にフラグ設定がなされていると判定した場合(ステップS253のY)、ビデオコントローラ207を制御し、液晶ディスプレイ103の表示面104に図27に例示するような自店舗在庫画面Hbを表示出力する(ステップS255)。自店舗在庫画面Hbは、基本的には図26に例示した自店舗在庫画面Haに共通する。相違する点は、図26に例示する自店舗在庫画面Haには表示されていた他店舗在庫確認ボタンH2が表示されないという点である。つまり、図27に例示する自店舗在庫画面Hbは、図11に示す表示規制設定エリア218bの定義に従った他店舗在庫画面I(図28参照)の表示規制がなされている。
【0103】
図27は、他店舗在庫画面Iの表示規制がなされている自店舗在庫画面Hbの一例を示す模式図である。図27に示されているように、自店舗在庫画面Hbには、図26に示す自店舗在庫画面Haには表示されている他店舗在庫確認ボタンH2が表示されていない。
【0104】
図24に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、自店舗在庫画面Ha又は自店舗在庫画面Hbを液晶ディスプレイ103の表示面104に表示した後(ステップS254又はステップS255)、ボタンのタッチ指定の有無の判定に待機する(ステップS256)。つまり、ステップS256では、図26に例示する自店舗在庫画面Ha中の他店舗在庫確認ボタンH2、商品詳細ボタンH3、戻るボタンH4、又はログアウトボタンH5のいずれかがタッチ指定されたかどうか、あるいは、図27に例示する自店舗在庫画面Hb中の商品詳細ボタンH3、戻るボタンH4、又はログアウトボタンH5のいずれかがタッチ指定されたかどうかが判定される。そして、情報端末101のCPU202は、その判定の結果、それらのいずれかのボタンH2〜H5のタッチ指定を認識すると(ステップS256のY)、対応する処理を実行し(ステップS257)、処理を終了する。
【0105】
図25は、他店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、情報端末101のCPU202が、図24に示すフローチャート中のステップS256で、他店舗在庫確認ボタンH2がタッチ指定されたと判定した場合(ステップS256のY)にステップS257で実行される処理の詳細である。他店舗在庫確認ボタンH2は、図26に示す自店舗在庫画面Haにのみ表示され、図27に示す自店舗在庫画面Hbには表示されない。したがって、図25に示す処理は、自店舗在庫画面Haが表示された場合にのみ実行されることになる。
【0106】
図25に示すように、情報端末101のCPU202は、自店舗在庫画面Ha上で他店舗在庫確認ボタンH2がタッチ指定されたと判定すると、ビデオコントローラ207を制御し、液晶ディスプレイ103の表示面104に図28に例示する他店舗在庫画面Iを表示出力する(ステップS271)。
【0107】
図28は、他店舗在庫画面Iの一例を示す模式図である。図28中、他店舗商品在庫一覧I1には、図11に示す在庫管理マスタエリア218a中、商品IDで特定される商品に対応させて記憶保存されている他店舗在庫の情報が表示される。他店舗商品在庫一覧I1は、自店舗在庫画面Haで示されていた商品A〜商品Dの各サイズについて、個々の店舗での在庫の有無を示している。図28中、「商品C」の表記は、図26に示す自店舗在庫画面Haに表示されている「商品C」についての他店舗での在庫を示していることを意味している。「〜店」と表記されているのは店舗である。「S」「M」「L」と表記されているのはサイズ違いである。そして、「×」は在庫がないことを、「△」は在庫が残り少ないことを、「○」は在庫が十分にあることを、それぞれ示している。
【0108】
また、他店舗在庫画面I中には、スクロールボタンI2、戻るボタンI3、及びログアウトボタンI4がタッチパネル105によってタッチ指定可能なコマンドオブジェクトとして表示されている。
【0109】
図25に示すフローチャートの説明に戻る。情報端末101のCPU202は、他店舗在庫画面Iを液晶ディスプレイ103の表示面104に表示した後(ステップS271)、ボタンのタッチ指定の有無の判定に待機する(ステップS272)。つまり、ステップS272では、図28に例示する他店舗在庫画面I中のスクロールボタンI2、戻るボタンI3、又はログアウトボタンI4のいずれかがタッチ指定されたかどうかが判定される。そして、情報端末101のCPU202は、その判定の結果、それらのいずれかのボタンI2〜I4のタッチ指定を認識すると(ステップS272のY)、対応する処理を実行し(ステップS273)、処理を終了する。
【0110】
(データ送受信フェーズ)
データ送受信フェーズについて簡単に説明する。
【0111】
前述したように、データ送受信フェーズでは、コーディネート情報登録フェーズで店員によって登録されたコーディネート情報を個々の店舗Sと本部Hとの間で送受信する。これにより、本部Hに設置されているホストコンピュータ11には、全ての店舗Sにおいて情報端末101で生成された各種の情報が集積され、情報管理が可能となる。
【0112】
また、データ送受信フェーズでは、個々の店舗SのPOS端末151によって発生した売上データを本部Hのホストコンピュータ11に送信する。本部Hのホストコンピュータ11では、個々の店舗Sから集めた上記売上データを記憶保存して管理すると共に、その売上データに基づいて各店舗Sの在庫情報を生成する。そして、生成した在庫情報を個々の店舗Sの情報端末101に送信する。これにより、各店舗Sの在庫情報を他の全ての店舗Sでも共有可能となる。
【0113】
(本実施の形態のシステムによる作用効果)
本実施の形態のシステムによれば、図11(c)に示す表示規制設定エリア218bに記憶されている他の店舗Sでの在庫情報の閲覧可否の定義(繁忙時定義218b−1、緊急繁忙フラグ218b−2)に従い、ある商品の他の店舗Sでの在庫情報を含む他店舗在庫画面Iの閲覧制限を行なうことができるようにしたので、繁忙期であっても、コーディネート情報を提供するための情報端末101が特定の顧客に独占されてしまったり、そのような情報端末101を利用するための待ち時間が長時間化してしまったりすることを防止することができる。したがって、顧客にコーディネート情報を提供するための情報端末101の利用回転率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の実施の一形態として、システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】コーディネート情報登録フェーズ、コーディネート情報閲覧フェーズ及びデータ送受信フェーズでの基本的な処理内容を模式的に示す模式図である。
【図3】情報端末を示す外観斜視図である。
【図4】情報端末の電気的接続のブロック図である。
【図5】情報端末のHDDに記録されている商品マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図6】情報端末のHDDに記録されている店員マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図7】情報端末のHDDに記録されている顧客マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図8】情報端末のHDDに記録されている利用範囲マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図9】情報端末のHDDに記録されているメタ画像蓄積エリアの記録データを示す模式図である。
【図10】情報端末のHDDに記録されているコーディネート情報エリアの記録データを示す模式図である。
【図11】(a)は情報端末のHDDに記録されている在庫情報エリアの記録データを示す模式図、(b)は在庫情報エリア中の在庫管理マスタエリアの記録データを示す模式図、(c)は在庫情報エリア中の表示規制設定エリアの記録データを示す模式図である。
【図12】コーディネート情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】情報端末の液晶ディスプレイに表示される利用範囲選択画面の一例を示す模式図である。
【図14】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート編集画面の一例を示す模式図である。
【図15】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画像表示後のコーディネート編集画面の一例を示す模式図である。
【図16】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード入力後のコーディネート編集画面Bの一例を示す模式図である。
【図17】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画像表示後であって店員コード及び商品コード入力後のコーディネート編集画面の一例を示す模式図である。
【図18】情報端末の液晶ディスプレイに表示される利用許諾画面の一例を示す模式図である。
【図19】コーディネート情報閲覧処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート一覧画面の一例を示す模式図である。
【図21】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるタグ情報待機画面の一例を示す模式図である。
【図22】情報端末の液晶ディスプレイに表示される商品別コーディネート一覧画面の一例を示す模式図である。
【図23】情報端末の液晶ディスプレイに表示されるコーディネート画面の一例を示す模式図である。
【図24】自店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】他店舗在庫の確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】自店舗在庫画面の一例を示す模式図である。
【図27】他店舗在庫画面の表示規制がなされている自店舗在庫画面の一例を示す模式図である。
【図28】他店舗在庫画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0115】
103…液晶ディスプレイ(表示部)、105…タッチパネル(操作入力部)、210…RFIDリーダライタ(無線通信部)、213…店員マスタエリア(ログインテーブル)、214…顧客マスタエリア(ログインテーブル)、216…メタ画像蓄積エリア(コーディネートデータベース)、217…コーディネート情報エリア(コーディネートデータベース)、218a…在庫管理マスタエリア(在庫データベース)、218b…表示規制設定エリア(他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義)、F…商品別コーディネート一覧画面、G…コーディネート画面、Ha…自店舗在庫画面、Hb…自店舗在庫画面、I…他店舗在庫画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示するための表示部と、
情報を操作入力するための操作入力部と、
商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品コードとを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースにアクセスし、前記表示部に特定の前記コーディネート画像を含むコーディネート画面を表示する処理と、当該コーディネート画像に含まれている特定の商品の前記操作入力部による選択指定を許容する処理と、を実行する手段と、
個々の商品の商品コードとその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースにアクセスし、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を前記表示部に表示する手段と、
記憶部に記憶保存されている他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、前記自店舗在庫画面上で、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示を選択的に許容する手段と、
前記在庫データベースにアクセスし、前記他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示に応じて前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を前記表示部に表示する手段と、
を備える情報端末。
【請求項2】
RFIDチップとの間で近距離無線通信によるデータ送受信を実行する無線通信部と、
前記コーディネートデータベースにアクセスし、商品である衣類に付されたRFIDチップから前記無線通信部が近距離無線通信によって受信した商品コードによって特定される商品が含まれている1又は2以上の前記コーディネート画像を検索する手段と、
前記検索したコーディネート画像を含む前記受信した商品コードによって特定される商品の商品別コーディネート一覧画面を前記表示部に表示する手段と、
前記在庫データベースにアクセスし、前記商品別コーディネート一覧画面上で、前記無線通信部が受信した商品コードに紐付けされているその商品の前記自店舗在庫画面を前記表示部に表示する手段と、
を備える、請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義は、閲覧を禁止する日を定義している、請求項1又は2記載の情報端末。
【請求項4】
前記他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義は、閲覧を禁止する時間帯を定義している、請求項1ないし3のいずれか一記載の情報端末。
【請求項5】
前記他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義は、閲覧可否を決定するフラグを定義している、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報端末。
【請求項6】
記憶部に記憶保存されているログイン可能な2種類のコード体系に基づく識別コードを定義するログインテーブルにアクセスし、当該ログインテーブルで定義されている識別コードが入力された場合にのみログインを許可する手段と、
前記第1のコード体系の識別コードでログインした場合には前記他店舗での在庫情報の閲覧制限を実行し、前記第2のコード体系の識別コートでログインした場合には前記他店舗での在庫情報の閲覧制限を実行しない手段と、
を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の情報端末。
【請求項7】
情報を表示するための表示部と、情報を操作入力するための操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品コードとを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースにアクセスし、前記表示部に特定の前記コーディネート画像を含むコーディネート画面を表示する処理と、当該コーディネート画像に含まれている特定の商品の前記操作入力部による選択指定を許容する処理と、を実行する機能と、
個々の商品の商品コードとその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースにアクセスし、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を前記表示部に表示する機能と、
記憶部に記憶保存されている他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、前記自店舗在庫画面上で、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示を選択的に許容する機能と、
前記在庫データベースにアクセスし、前記他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示に応じて前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を前記表示部に表示する機能と、
を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項1】
情報を表示するための表示部と、
情報を操作入力するための操作入力部と、
商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品コードとを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースにアクセスし、前記表示部に特定の前記コーディネート画像を含むコーディネート画面を表示する処理と、当該コーディネート画像に含まれている特定の商品の前記操作入力部による選択指定を許容する処理と、を実行する手段と、
個々の商品の商品コードとその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースにアクセスし、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を前記表示部に表示する手段と、
記憶部に記憶保存されている他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、前記自店舗在庫画面上で、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示を選択的に許容する手段と、
前記在庫データベースにアクセスし、前記他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示に応じて前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を前記表示部に表示する手段と、
を備える情報端末。
【請求項2】
RFIDチップとの間で近距離無線通信によるデータ送受信を実行する無線通信部と、
前記コーディネートデータベースにアクセスし、商品である衣類に付されたRFIDチップから前記無線通信部が近距離無線通信によって受信した商品コードによって特定される商品が含まれている1又は2以上の前記コーディネート画像を検索する手段と、
前記検索したコーディネート画像を含む前記受信した商品コードによって特定される商品の商品別コーディネート一覧画面を前記表示部に表示する手段と、
前記在庫データベースにアクセスし、前記商品別コーディネート一覧画面上で、前記無線通信部が受信した商品コードに紐付けされているその商品の前記自店舗在庫画面を前記表示部に表示する手段と、
を備える、請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義は、閲覧を禁止する日を定義している、請求項1又は2記載の情報端末。
【請求項4】
前記他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義は、閲覧を禁止する時間帯を定義している、請求項1ないし3のいずれか一記載の情報端末。
【請求項5】
前記他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義は、閲覧可否を決定するフラグを定義している、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報端末。
【請求項6】
記憶部に記憶保存されているログイン可能な2種類のコード体系に基づく識別コードを定義するログインテーブルにアクセスし、当該ログインテーブルで定義されている識別コードが入力された場合にのみログインを許可する手段と、
前記第1のコード体系の識別コードでログインした場合には前記他店舗での在庫情報の閲覧制限を実行し、前記第2のコード体系の識別コートでログインした場合には前記他店舗での在庫情報の閲覧制限を実行しない手段と、
を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の情報端末。
【請求項7】
情報を表示するための表示部と、情報を操作入力するための操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
商品である衣類をコーディネートして撮像されたコーディネート画像とこのコーディネート画像中でコーディネートされている衣類の商品コードとを紐付けして記憶保存するコーディネートデータベースにアクセスし、前記表示部に特定の前記コーディネート画像を含むコーディネート画面を表示する処理と、当該コーディネート画像に含まれている特定の商品の前記操作入力部による選択指定を許容する処理と、を実行する機能と、
個々の商品の商品コードとその商品の自店舗及び他店舗での在庫情報とを紐付けして記憶保存する在庫データベースにアクセスし、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の自店舗での在庫情報を含む自店舗在庫画面を前記表示部に表示する機能と、
記憶部に記憶保存されている他店舗での在庫情報の閲覧可否の定義に従い、前記自店舗在庫画面上で、前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示を選択的に許容する機能と、
前記在庫データベースにアクセスし、前記他店舗での在庫情報の前記操作入力部による閲覧指示に応じて前記選択指定された商品の商品コードに紐付けされているその商品の他店舗での在庫情報を含む他店舗在庫画面を前記表示部に表示する機能と、
を実行させる、コンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2009−151661(P2009−151661A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−330510(P2007−330510)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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