説明

情報表示システム

【課題】従来は、表示機能を持ったキーレスエントリー型の子機情報に表示するものはあったが、携帯して持ち出す情報には限りがあった。
【解決手段】格納された制御情報をあらかじめ選択し、電波を通じ複写する手段を持つ外部の情報端末と、電波を通じて複写された情報を一時記憶し、一時記憶された情報を電波を通じて別の情報表示機に転送する手段を持った無線小型情報記録子機。無線小型情報記録子機に表示機能が必要ないことを特徴とする情報表示システム。転送操作が釦1押しで実施でき、転送の終了を表示する表示器を持つことを特徴とする無線小型情報記録子機を含む情報表示システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション等の車載情報機器の情報表示システムに係り、特に、カーナビゲーションで得られた情報を車外で利用できる情報利用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カーナビゲーション等の車載情報機器に通信機能が追加されることが多く、通信機能を使用して走行情報のほかに地図上の観光情報や店舗の広告情報が提供されることができるようになっている。
【0003】
広告情報等の場合、クーポン等の固有の情報を含むことから、車内だけではなく社外でその情報を参照する必要がある場合がある。
【0004】
これまでは、例えば特許文献1にあるような、表示機能を持ったキーレスエントリー子機に情報を表示するものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−123738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、小型のキーレスエントリー型の子機では表示する情報画面の面積が十分に取れず、携帯して持ち出す情報には限りがあった。
【0007】
本発明は、外部に持ち出す無線小型情報記録子機(子機)の寸法が最小であっても十分な容量の情報を表示することのできるシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、無線小型情報記録子機の持ち出し先に別途、情報表示機(表示ディスプレイ)を設置して対応する事を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
従来の方法に比べ小型軽量で持ち運び安く、操作も簡単で、より多くの情報を表示することが可能になる。
【0010】
外部に持ち出す無線小型情報記録子機の操作釦は2つあり、1つはカーナビゲーション等の車載情報機器から無線小型情報記録子機に情報をコピーする場合に使用する。もう1つは無線小型情報記録子機から情報表示機に情報を伝送する場合に使用することで操作が単純である。
【実施例】
【0011】
図5は、実施例を示し道路に設置された側路中継機24より広告情報やクーポン等の情報が無線でカーナビなどの車載情報機器25に送られ表示する。
ユーザーは自分の必要な情報を表示した場合に図2の保存キー8を押す。
車載機25から無線小型情報記録子機26へ無線通信により情報を送る。
ユーザーは図5のようにレストランなどに無線小型情報記録子機26を持ちこみ図2の読出キー9を押すことで、図4の情報表示機27に広告情報やクーポン等の情報を表示する。
また、逆に図5のようにレストランなどからの情報表示機27から広告情報やクーポンやくちコミ等も情報も送られ表示する。
【0012】
図1は、無線小型情報記録子機の構成を示し、アンテナ1が使用する電波の波長に調整されている。無線部2はMPU3および制御プログラム格納のフラシュメモリー6によって制御され、周波数を選択する。電源は電池7から供給される。
【0013】
車載情報機器の交信エリアで保存キー4が押された場合に車載情報機器の情報をMPU3が受信してMPU3内部の一時記録メモリーに格納し、格納された表示として保存キー4を照光する。
【0014】
無線小型情報記録子機を移動して情報表示機の交信エリアに入って読み出しキー5を押すと、MPU3が内蔵の一時記録メモリーから情報表示機に送信し、読み出しキー5の転送表示を点滅すると共に保存キー4の格納表示を消して転送されたことを表示する。
【0015】
図2は無線小型情報記録子機の外形を表し、キーホルダーへの対応をしており携帯に利便のある形態をなす。
【0016】
無線小型情報記録子機の操作釦は通信相手を識別する機能を持ち転送方向が確定可能な場合は操作釦が1つであっても良い。
【0017】
図3は情報表示機の構成を示し、アンテナ12が使用する電波の波長に調整されている。無線部13はMPU14および制御プログラム格納のフラシュメモリー19によって制御され、周波数を選択する。電源15は外部から供給される電力を内部用に調整して供給し、MPU14を通じて電源スイッチ18の操作で動作の開始・停止を行う。
【0018】
無線小型情報記録子機からの情報を受信して、RAM20に書き込むと共にLCD表示器16に表示する。LCD表示器16の表示濃度はコントラスト調整キー17の操作をMPU14が検出してLCD表示器16を制御する。
【0019】
情報表示機の表示部はLCD表示器(液晶)でも、電子ペーパーであってもよい。
【0020】
図4は情報表示機の概観を示す。
【0021】
無線小型情報記録子機、車載情報機器間、および無線小型情報記録子機、情報表示機間に使用する無線通信方式は、ブルーツース方式、Zig-Bee方式、小電力無線方式の代表的な方式から選択できる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
広告情報やクーポン、あるいはメモ等の情報を簡単な釦操作によって、持ち運びおよび再表示ができる。
【0023】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は無線小型情報記録子機ブロック図面
【図2】図2は無線小型情報記録子機の外観図面
【図3】情報表示機ブロック図面
【図4】情報表示機の外観図面
【図5】システム構成図
【符号の説明】
【0025】
1.アンテナ
2.無線部
3.MPU
4.保存キー
5.読出キー
6.フラッシュメモリ
7.電池
8.保存キー
9.読出キー
10.電池蓋
11.キーホルダ接続用金具
12.アンテナ
13.無線部
14.MPU
15.電源
16.LCD表示器
17.コントラスト調整キー
18.電源スイッチ
19.フラッシュメモリ
20.RAM
21.LCD画面
22.電源スイッチ
23.コントラスト調整キー
24.路側中継機
25.車載情報機器
26.無線小型情報記録子機
27.情報表示機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
格納された情報を持ち、その情報をあらかじめ選択する制御情報、および電波を通じて複写する手段を持った外部のパーソナルコンピューターあるいは情報端末と、電波を通じて複写された情報を一時記憶する手段を持ち、さらに前記の一時記憶された情報またはその一部を電波を通じて別の情報表示機に転送する手段を持った無線小型情報記録子機、および前記の情報表示機は転送された情報を表示することで無線小型情報記録子機に表示機能が必要ないことを特徴とする情報表示システム。
【請求項2】
転送の操作が釦1押しで実施できることを特徴とする無線小型情報記録子機を含む請求項1に記載する情報表示システム。
【請求項3】
転送の終了を表示する表示器を持つことを特徴とする無線小型情報記録子機を含む請求項1乃至2に記載する情報表示システム。
【請求項4】
車載情報端末器に格納された情報を、情報表示端末に電波を通じて転送し、当該情報を記憶部に格納し、格納した情報を表示することを特徴とする請求項1から3に記載の情報表示システム。

















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−47781(P2011−47781A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196181(P2009−196181)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(591218857)ミヨシ電子株式会社 (15)
【Fターム(参考)】