説明

情報表示装置、電子辞書及び情報表示制御プログラム

【課題】指定された単語が登録済みの場合に、その指示された単語と、登録済みの単語とをグループ化して登録し、単語帳機能の使い勝手を向上させること。
【解決手段】表示制御中の説明情報の中から指定された単語を登録単語とし、当該表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する。そして、前記表示制御中の説明情報の中からジャンプ単語に適合する見出語を辞書検索し、辞書検索された見出語「surpass」の説明情報の中から指定された登録単語「まさる」が、ジャンプ前に表示制御された説明情報の中から指定されて登録された前回登録単語と一致する場合に、見出語「surpass」を、前回登録単語の関連見出語としてグループ化して登録する(a130)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置、電子辞書及び情報表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、辞書データベース(Data Base:DB)を内蔵した電子辞書と呼ばれる情報表示装置が実用化されている。辞書DBには、見出語毎にその説明情報が対応付けられて記憶されており、ユーザは、入力された入力文字に適合する見出語の説明情報を辞書DBの中から読み出して表示させることができる。
【0003】
この電子辞書は、ユーザが所望する情報を効率良く検索するための様々な機能を備えている。例えば特許文献1には、説明情報中に含まれる語句(単語)を他の辞書の見出語として登録する技術が開示されている。
また、単語帳機能と呼ばれる機能を備えた電子辞書も知られている。この単語帳機能を利用すれば、所望の見出語や対応する説明情報の一部又は全部を登録しておくことができる。
【特許文献1】特開2004−213300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述の単語帳機能は、登録された順に見出語等を蓄積記憶しておくものであった。このため、単語帳機能を利用し、例えば説明情報中に含まれる単語を指定して登録させておく場合に、指定した単語が既に登録されている場合であっても、新たに指示された単語と、既に登録されている単語とを纏めて登録することができなかった。したがって、登録内容を閲覧する場合に同一の登録単語が重複して表示されてしまい、登録単語を選択する際の操作が煩雑となって、使い勝手が悪いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたものであり、指定された単語が登録済みの場合に、その指示された単語と、登録済みの単語とをグループ化して登録し、単語帳機能の使い勝手を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報表示装置は、
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段(例えば、図3(b)の英和辞典DB510)と、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第1の説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa40,a50)と、
この第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、当該表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段(例えば、図2のCPU100,単語帳530;図6のステップa140,a150)と、
前記第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により選択された単語に適合する見出語の説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第2の説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置;図6のステップa160〜a220,a40,a50)と、
この第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa120)と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa130)と、
を備えることを特徴としている。
【0007】
また、請求項7に記載の発明は、
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段(例えば、図2の英和辞典DB510)を備えた情報表示装置のコンピュータを制御するための情報表示制御プログラムであって、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第1の説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa40,a50)、
この第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、当該表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段(例えば、図2のCPU100,図3(b)の単語帳530;図6のステップa140,a150)、
前記第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により選択された単語に適合する見出語の説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第2の説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置;図6のステップa160〜a220,a40,a50)、
この第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa120)、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa130)、
として前記コンピュータを機能させるための情報表示制御プログラムである。
【0008】
請求項2に記載の発明の情報表示装置は、
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段(例えば、図15(b)の英和辞典DB510)と、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図16のステップc30,c40)と、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語を、ユーザ操作により指定する単語指定手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図16のステップc50〜c70)と、
この単語指定手段により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段(例えば、図2のCPU100;図16のステップc130)と、
を備え、
前記単語帳登録手段は、
前記単語指定手段により指定された単語が既に登録した登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段(例えば、図2のCPU100;図16のステップc110)と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段(例えば、図2のCPU100;図16のステップc120)と、
を有することを特徴としている。
【0009】
また、請求項8に記載の発明は、
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段(例えば、図15(b)の英和辞典DB510)を備えた情報表示装置のコンピュータを制御するための情報表示制御プログラムであって、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図16のステップc30,c40)、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語を、ユーザ操作により指定する単語指定手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図16のステップc50〜c70)、
この単語指定手段により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段(例えば、図2のCPU100;図16のステップc130)、
として前記コンピュータを機能させ、
前記単語帳登録手段が、
前記単語指定手段により指定された単語が既に登録した登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段(例えば、図2のCPU100;図16のステップc110)と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段(例えば、図2のCPU100;図16のステップc120)と、
を有するように前記コンピュータを機能させるための情報表示制御プログラムである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報表示装置において、
前記単語帳登録手段により登録された登録単語のうち、何れかの登録単語をユーザ操作により指定する登録単語指定手段(例えば、図2の入力装置,CPU100;図6のステップa20,a30)と、
この登録単語指定手段により指定された登録単語と対応付けられてグループ化された複数の関連見出語が登録されている場合に、当該グループ化された複数の関連見出語を一覧表示する制御を行うグループ関連見出語一覧表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa50)と、
このグループ関連見出語一覧表示手段により表示制御された関連見出語の中からユーザ操作により選択された関連見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う単語帳説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa60〜a80)と、
を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報表示装置において、
前記単語帳説明情報表示手段は、表示制御する説明情報のうち、前記選択された関連見出語に対応する登録単語と一致する文字列部分を識別可能に表示する制御を行う登録単語部分識別表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置;図6のステップa80)を有することを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の情報表示装置において、
前記辞書記憶手段は、見出語と説明情報とを対応付けた辞書を複数種類記憶しており(例えば、図3(b)の内蔵辞書DB510)、
前記登録単語指定手段により登録単語が指定された状態で、前記辞書記憶手段に記憶された辞書のうちの何れかの辞書種別がユーザ操作により選択された場合に、前記指定された登録単語に適合する見出語の説明情報を、前記辞書記憶手段に記憶されている前記選択された辞書種別の辞書の中から読み出して表示する制御を行う登録単語説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa90〜a110)を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載の発明の電子辞書は、
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段(例えば、図3(b)の英和辞典DB510)と、
ユーザ操作に応じて辞書検索された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa40,a50)と、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段(例えば、図2のCPU100,図3(b)の単語帳530;図6のステップa140,a150)と、
前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語に適合する見出語を、ユーザのジャンプ操作に応じて辞書検索するジャンプ検索手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa160〜a220)と、
このジャンプ検索手段により辞書検索された見出語に対応するジャンプ先説明情報を表示する制御を行うジャンプ先説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa40,a50)と、
このジャンプ先説明情報表示手段により表示制御されたジャンプ先説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa120)と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記ジャンプ先説明情報中の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa130)と、
を備えることを特徴としている。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段(例えば、図3(b)の英和辞典DB510)を備えた電子辞書のコンピュータを制御するための情報表示制御プログラムであって、
ユーザ操作に応じて辞書検索された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa40,a50)、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段(例えば、図2のCPU100,図3(b)の単語帳530;図6のステップa140,a150)、
前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語に適合する見出語を、ユーザのジャンプ操作に応じて辞書検索するジャンプ検索手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa160〜a220)、
このジャンプ検索手段により辞書検索された見出語に対応するジャンプ先説明情報を表示する制御を行うジャンプ先説明情報表示手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図6のステップa40,a50)、
このジャンプ先説明情報表示手段により表示制御されたジャンプ先説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa120)、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記ジャンプ先説明情報中の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段(例えば、図2のCPU100;図6のステップa130)、
として前記コンピュータを機能させるための情報表示制御プログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1又は7に記載の発明によれば、第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の中から指定された単語を登録単語とし、当該表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録される。また、第2の説明情報表示手段によって、前記第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の中から選択された単語に適合する見出語の説明情報を表示する制御が行われる。そして、この第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記第1の説明情報表示手段により表示された説明情報の中から指定されて登録された登録単語と一致するか否かが判定され、一致すると判定された場合には、前記第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語が、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録される。したがって、本発明を単語帳機能に適用すれば、新たに登録の指示が為された単語が登録済みの単語と一致する場合に、これらをグループ化して登録することができ、単語帳機能の使い勝手を向上させることができる。
【0016】
請求項2又は8に記載の発明によれば、表示制御された説明情報中の何れかの単語が指定された場合に、指定された単語を登録単語とし、表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録するが、このとき、指定された単語が既に登録した登録単語と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、前記表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録する。したがって、本発明を単語帳機能に適用すれば、新たに登録の指示が為された単語が登録済みの単語と一致する場合に、これらをグループ化して登録することができ、単語帳機能の使い勝手を向上させることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、登録単語が指定された際、当該指定された登録単語と対応付けられて、グループ化された複数の関連見出語が登録されている場合には、当該グループ化された複数の関連見出語を一覧表示する制御が実現される。また、表示制御された関連見出語の中から選択された関連見出語に対応する説明情報を表示する制御が実現される。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、関連見出語の選択に応じて説明情報を表示制御する際に、前記選択された関連見出語に対応する登録単語と一致する文字列部分を識別可能に表示する制御が実現される。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、前記単語帳登録手段により登録単語が指定された状態で辞書種別が選択された場合に、前記指定された登録単語に適合する見出語の説明情報を、前記選択された辞書種別の辞書の中から読み出して表示する制御が実現される。
【0020】
請求項6又は9に記載の発明によれば、説明情報表示手段により表示制御された説明情報の中から指定された単語を登録単語とし、表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録される。また、表示制御された説明情報中の何れかの単語に適合する見出語をジャンプ操作に応じて辞書検索し、辞書検索された見出語に対応するジャンプ先説明情報情報中の何れかの単語が指定された場合には、当該指定された単語が、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の中から指定されて登録された登録単語と一致するか否かが判定される。そして、一致すると判定された場合には、前記ジャンプ先説明情報の見出語が、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録される。したがって、本発明を単語帳機能に適用すれば、新たに登録の指示が為された単語が登録済みの単語と一致する場合に、これらをグループ化して登録することができ、単語帳機能の使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図1〜図20を参照し、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下では、本発明を情報表示装置の一種である折りたたみ式の携帯型の電子辞書装置(以下、単に「電子辞書」という。)に適用した場合を例にとって説明する。
【0022】
この電子辞書には、例えば、国語辞典、英和辞典、和英辞典、英英辞典、漢和辞典等、種々の電子辞書データ(辞書DB)が内蔵されている。ここで、辞書DBとは、見出語と、見出語の意味や発音、解説、見出語を用いた用例や成句といった、当該見出語を説明するための文字データ、静止画像データ、動画データ、音声データ等の説明情報とが対応付けられた情報を集合した辞書情報を、コンピュータを用いて検索処理することができるように体系的に構成したものである。
【0023】
この電子辞書において、ユーザは、検索対象の辞書DB(検索辞書DB)を選択して文字を入力(以下、入力された文字を「入力文字」という。)し、当該入力文字に適合する見出語を選択(以下、選択された見出語を「選択見出語」という。)することにより、当該選択見出語の説明情報を表示させることができる。
【0024】
そして、例えばジャンプ機能を利用すれば、表示させた説明情報に含まれる単語の説明情報を表示させることができる。ここで、ジャンプ機能(以下、適宜「ジャンプ」という。)とは、表示されている説明情報中の単語を選択し、当該選択した単語(以下、適宜「ジャンプ単語」という。)を検索対象とし、選択されたジャンプ先の辞書DB(ジャンプ先辞書DB)の中から再度検索を行う機能のことである。また、単語帳機能を利用すれば、所望の見出語や対応する説明情報の一部又は全部を登録しておくことができる。
【0025】
[外観]
図1(a)は、電子辞書の斜視外観例を示す図である。図1(a)に示すように、電子辞書1は、入力装置200と、表示装置300とを具備する。そして、入力装置200は、それぞれ固有の機能が割り当てられた複数のキースイッチにより構成されており、ユーザは、これらのキースイッチを押下して電子辞書1を操作する。
【0026】
図1(b)は、入力装置200を構成するキースイッチのキー配列の一例を示す図である。この入力装置200は、例えば電源のON/OFFを切り替える電源キー11、入力文字を入力する文字入力キー12、カーソルの移動方向等を指示する方向キー13、選択した単語へのジャンプキー14、単語帳の表示を指示する単語帳キー15、説明情報の表示指示や操作の確定指示等を入力する訳/決定キー16、シフトキー17、メニューキー18、検索辞書DBを選択するための辞書起動キー19等を備えて構成されており、辞書起動キー19として、国語辞典DBを選択するための国語キー19aと、英英辞典DBを選択するための英英キー19bと、英和辞典DBを選択するための英和キー19cと、和英辞典DBを選択するための和英キー19dとを備えている。
【0027】
尚、メニューキー18を押下すると、検索辞書DBの選択を促す辞書選択用のメニュー(辞書一覧メニュー)が提示される。
また、本実施形態では、シフトキー17は、単語帳キー15及び訳/決定キー16の操作モードを切り替えるために使用される。具体的には、シフトキー17の押下操作に応じて単語帳キー15の操作モードを「意味選択」に切り替える。また、シフトキー17の押下操作に応じて訳/決定キー16の操作モードを「登録/チェック」に切り替える。
【0028】
[機能構成]
図2は、電子辞書1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、電子辞書1は、CPU100、入力装置200、表示装置300、RAM400、及びフラッシュROM500によって構成されている。
【0029】
CPU100は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行って、電子辞書1を統括的に制御する。具体的には、CPU100は、入力装置200から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM500に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をRAM400に保存するとともに、当該処理結果を表示するための表示信号を適宜表示装置300に出力し、対応する表示情報を表示させる。
【0030】
入力装置200は、文字キーや数字キー、各種機能キー等を備えたキーボード、或いはマウスやタブレットといったポインティングデバイス等により実現されるものであり、これらが操作された場合には、その操作に応じた操作信号をCPU100に出力する。この入力装置200の機能により、入力文字の入力、検索辞書DBの選択、検索実行指示、ジャンプ指示、単語帳の表示指示、単語帳の登録指示等の入力手段が実現される。
【0031】
表示装置300は、CPU100から入力される表示信号に基づいて各種画面を表示するためのものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等により実現される。
【0032】
RAM400は、CPU100の作業用メモリとして用いられる半導体メモリであり、CPU100が実行するプログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。
【0033】
フラッシュROM500には、各種初期設定、ハードウェアの構成、又は必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラムが格納される。CPU100は、電子辞書1の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、電子辞書1の動作環境を設定する。
【0034】
また、フラッシュROM500には、電子辞書1の動作に係るプログラムや、電子辞書1の備える種々の機能を実現するためのプログラム、これらプログラムの実行に係るデータ等が格納されるとともに、複数の内蔵辞書DBが格納される。
【0035】
次に、以上説明した外観・構成の電子辞書1の具体的な2つの実施形態について、順に説明する。
【0036】
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態について説明する。
【0037】
[RAM・フラッシュROMの構成]
図3(a)は第1実施形態の電子辞書のRAM400aの構成例、(b)は第1実施形態の電子辞書のフラッシュROM500aの構成例を示す図である。
【0038】
図3(a)に示すように、RAM400aは、第1実施形態を実現するため、検索辞書DBの辞書種別(検索辞書種別)を保持する検索辞書種別格納領域410と、選択見出語を保持する選択見出語格納領域420と、前回登録単語格納領域430と、ジャンプ先辞書DBの辞書種別(ジャンプ先辞書種別)を保持するジャンプ先辞書種別格納領域440と、ジャンプ単語を保持するジャンプ単語格納領域450と、ジャンプモードフラグを保持するジャンプモードフラグ格納領域460とを備えている。
【0039】
ここで、前回登録単語格納領域430には、単語帳530に前回登録した登録単語(前回登録単語)が、登録先の単語帳の種類(登録単語帳種別)とともに保持される。
また、ジャンプモードフラグは、ジャンプモード中か否かを表すフラグ情報であり、初期値として「OFF」が、ジャンプモードに移行した場合に「ON」が設定される。
【0040】
一方、図3(b)に示すように、フラッシュROM500aには、内蔵辞書DB510として、国語辞典DB511、英英辞典DB512、英和辞典DB513、和英辞典DB514といった複数の辞書DBが格納される。
【0041】
図4は、英和辞典DB513の蓄積形式の一例を示す図である。図4に示すように、英和辞典DB513には、見出語と、当該見出語を説明するための説明情報とが対応付けられた辞書データが蓄積される。尚、図示しないが、同様にして、各内蔵辞書DBには、それぞれ、見出語と説明情報とが対応付けられた辞書データが蓄積される。
【0042】
また、フラッシュROM500aには、日本語用の単語帳530−1、英語用の単語帳530−2といった複数種類の単語帳530が格納される。各単語帳530には、説明情報の表示制御中にユーザ操作により単語帳登録された登録単語が、関連見出語及びその出典元辞書種別と対応付けられて登録される。具体的には、文字種別が日本語(「漢字」「ひらがな」又は「カタカナ」)の登録単語は日本語用の単語帳530−1に、「アルファベット」の登録単語は英語用の単語帳530−2にそれぞれ登録される。
【0043】
図5は、日本語用の単語帳530−1のデータ構成例を示す図である。図5に示すように、日本語用の単語帳530−1には、文字種別が日本語である登録単語が、関連見出語及びその出典元辞書種別と対応付けられて登録される。尚、詳細は後述するが、単語帳登録を行う際の動作モードがジャンプモードの場合であって、登録単語と前回登録単語とが一致する場合には、表示制御中の説明情報の見出語が、前回登録単語に対応する関連見出語としてグループ化されて登録されるようになっている。例えば、レコードL11には、登録単語「まさる」と対応付けて、英和辞典DB513の見出語「excel」、英和辞典DB513の見出語「surpass」、及び英和辞典DB513の見出語「exceed」が関連見出語としてグループ化されて登録されている。
【0044】
さらに、フラッシュROM500aには、第1辞書検索プログラム550と、単語帳表示プログラム570とが格納される。
【0045】
第1辞書検索プログラム550は、第1辞書検索処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第1辞書検索処理として、CPU100は、検索辞書DBから入力文字に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。
【0046】
そして、説明情報の表示制御中にシフトキー17に続けて単語帳キー15が押下され(意味選択操作)、表示制御中の説明情報に含まれる何れかの単語が登録単語として指定された場合に、CPU100は、当該指定された登録単語を単語帳530に登録する。
【0047】
具体的には、CPU100は、現在の動作モードがジャンプモードか否かに応じた処理を実行する。
【0048】
すなわち、ジャンプモード中ならば、CPU100は、先ず、指定された登録単語が前回登録単語と一致するか否かを判定する。そして、一致するならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を、前回登録単語の関連見出語とし、グループ化して登録する。
【0049】
一方、ジャンプモード中でないならば、CPU100は、指定された登録単語の文字種別に応じて単語帳530を選出する。例えば、文字種別が日本語(「漢字」「ひらがな」又は「カタカナ」)ならば日本語用の単語帳530−1を選出し、「アルファベット」ならば英語用の単語帳530−2を選出する。そして、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を指定された登録単語の関連見出語として、選出した単語帳530に新たに追加して登録する。
【0050】
また、前述の単語帳登録を行った後にジャンプキー14が押下された場合には、CPU100は、ユーザ操作により選択されたジャンプ単語に適合する見出語をジャンプ先辞書DBから検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。このとき、動作モードがジャンプ中モードに移行する。
【0051】
単語帳表示プログラム570は、単語帳表示処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この単語帳表示処理として、CPU100は、単語帳キー15が押下された場合に、ユーザ操作により選択された単語帳530から登録単語を読み出して一覧表示する制御を行う。
【0052】
そして、ユーザ操作により登録単語が指定されたならば、CPU100は、当該指定された登録単語の関連見出語を表示する制御を行う。このとき、CPU100は、指定された登録単語の関連見出語としてグループ化された複数の関連見出語が設定されている場合には、当該複数の関連見出語を一覧表示する制御を行う。
【0053】
また、ユーザ操作により関連見出語が選択されたならば、CPU100は、当該選択された関連見出語の出典元辞書種別の辞書DB(出典元辞書DB)から対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。またこのとき、CPU100は、当該説明情報中の登録単語と一致する文字列部分の表示形態を変更して識別表示する制御を行う。例えば、該当する文字列部分を反転表示により識別表示することとしてもよいし、背景色の変更、或いは太字表示や下線表示等、他の部分と識別可能な表示形態であればよい。
【0054】
[処理の流れ]
次に、図6及び図7を参照して、第1実施形態における処理の流れについて説明する。
【0055】
(第1辞書検索処理)
先ず、第1辞書検索処理の流れについて説明する。図6は、第1辞書検索処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第1辞書検索プログラム550を読み出して実行することにより実現される。
【0056】
第1辞書検索処理では、CPU100は、先ず、ジャンプモードフラグを初期値(OFF)に初期化してジャンプモードフラグ格納領域460を更新する(ステップa10)。
【0057】
そして、ユーザ操作により検索辞書DBが選択され(ステップa20)、入力文字が入力されると(ステップa30)、CPU100は、見出語選択処理を実行する(ステップa40)。具体的には、CPU100は、検索辞書DBの中から入力文字と一致する見出語を検索し、検索された場合には、当該見出語を選択する。このとき、入力文字と一致する見出語が複数検索された場合には、見出語候補として一覧表示する制御を行い、ユーザ操作により見出語を選択する。一方、入力文字と一致する見出語が検索されなかった場合には、CPU100は、入力文字と前方一致する見出語を見出語候補として一覧表示する制御を行い、ユーザ操作により見出語を選択する。尚、選択された検索辞書DBの辞書種別は検索辞書種別格納領域410に保持され、選択された選択見出語は選択見出語格納領域420に保持される。
【0058】
そして、CPU100は、ステップa40の見出語選択処理の結果選択された見出語に対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う(ステップa50)。
【0059】
続いて、説明情報の表示制御中にシフトキー17に続けて単語帳キー15が押下された(すなわち、意味選択操作が入力された)ならば(ステップa60:YES)、CPU100は、表示制御中の説明情報の先頭の単語を反転表示する制御を行い(ステップa70)、方向キー13の押下操作に応じて反転表示を移動させて登録単語を指定する(ステップa80)。そして、訳/決定キー16が押下され(ステップa90:YES)、シフトキーに続けて訳/決定キー16が押下された(すなわち、登録/チェック操作が入力された)ならば(ステップa100:YES)、CPU100は、ジャンプモードフラグ格納領域460を参照して、ジャンプモード中か否かを判定する。
【0060】
尚、登録単語の指定操作は前述の操作に限定されるものではなく、次のようにしてもよい。すなわち、例えば、先ずシフトキー17に続けて単語帳キー15の押下操作を入力し、登録単語の先頭の文字を選択する。そして、方向キー13の押下操作によって範囲指定を行い、登録単語を指定することとしてもよい。
【0061】
ジャンプモード中ならば(ステップa110:YES)、CPU100は、ステップa120で指定された登録単語が、前回登録単語格納領域430に格納されている前回登録単語と一致するか否かを判定する。
【0062】
一致する場合には(ステップa120:YES)、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を、登録済みの前回登録単語に対応する関連見出語に追加することによりこれらをグループ化し、出典元辞書種別とともに登録単語帳種別の単語帳530に登録する(ステップa130)。
一致しない場合には(ステップa120:NO)、CPU100は、登録単語の文字種別に応じて単語帳530を選出する(ステップa140)。そして、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語とし、出典元辞書種別とともに指定された登録単語と対応付けたレコードを生成して、選出した単語帳530に追加して登録する(ステップa150)。この場合には、登録された登録単語とその登録単語帳種別によって前回登録単語格納領域430が更新される。
【0063】
一方、ジャンプモード中でないならば(ステップa110:YES)、前述のステップa140に移行し、CPU100は、登録単語の文字種別に応じて単語帳530を選出する。続いて、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語とし、出典元辞書種別とともに指定された登録単語と対応付けたレコードを生成して、選出した単語帳530に追加して登録する(ステップa150)。またこのとき、登録された登録単語とその登録単語帳種別によって前回登録単語格納領域430が更新される。
【0064】
そして、前述のステップa60〜ステップa150の単語帳登録に係る処理の後でジャンプキー14が押下されたならば(ステップa160:YES)、CPU100は、表示制御中の説明情報の先頭の単語を反転表示する制御を行い(ステップa170)、方向キー13の押下操作に応じて反転表示を移動させてジャンプ単語を選択する(ステップa180)。そして、訳/決定キー16が押下されたならば(ステップa190:YES)、CPU100は、ジャンプモードフラグ格納領域460を参照し、ジャンプモード中か否かを判定する(ステップa200)。そして、ジャンプモード中でないならば、CPU100は、ジャンプモードフラグをONに変更してジャンプモードフラグ格納領域460を更新し、ジャンプモードに移行する(ステップa210)。
【0065】
続いてCPU100は、辞書種別一覧を表示する制御を行い、ユーザ操作によりジャンプ先辞書DBを選択する(ステップa220)。このとき、選択されたジャンプ先辞書種別が、ジャンプ先辞書種別格納領域440に保持される。ジャンプ先辞書DBが選択されたならば、CPU100は、ステップa40に移行して見出語選択処理を行い、ジャンプ単語に適合する見出語を検索して見出語を選択する。そして、CPU100は、対応する説明情報を表示する制御を行う(ステップa50)。このとき、選択された選択見出語が、選択見出語格納領域420に保持される。
【0066】
(単語帳表示処理)
次に、単語帳表示処理の流れについて説明する。図7は、単語帳表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が単語帳表示プログラム570を読み出して実行することにより実現される。
【0067】
単語帳表示処理では、CPU100は、先ず、ユーザ操作により単語帳530を選択する(ステップb10)。続いてCPU100は、選択された単語帳530に登録されている登録単語を読み出して一覧表示する制御を行う(ステップb20)。
【0068】
続いてCPU100は、ユーザ操作により登録単語を指定する(ステップb30)。そして、ステップb30で登録単語が指定された状態で訳/決定キー16が押下された場合には(ステップb40:YES)、当該指定された登録単語の関連見出語を読み出して表示する制御を行う。このとき、CPU100は、指定された登録単語の関連見出語として、グループ化された複数の関連見出語が設定されている場合には、当該複数の関連見出語を一覧表示する制御を行う(ステップb50)。
【0069】
続いてCPU100は、ユーザ操作により関連見出語を選択し(ステップb60)、選択された関連見出語の出典元辞書種別に従って、出典元辞書DBから関連見出語に対応する説明情報を読み出す(ステップb70)。そして、CPU100は、読み出した説明情報を表示するとともに、当該説明情報中に含まれる、ステップb30で指定された登録単語と一致する文字列部分の表示形態を変更して識別表示する制御を行う(ステップb80)。
【0070】
一方、ステップb30で登録単語が指定された状態で辞書起動キー19が押下された場合には(ステップb90:YES)、CPU100は、該当する辞書DBの中から指定された登録単語に適合する見出語を検索し(ステップb100)、検索された見出語に対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う(ステップb110)。
【0071】
次に、第1実施形態における電子辞書の操作例について説明する。図8〜図14は、表示装置300に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0072】
[操作例1]
先ず、単語帳登録を行う場合の操作例について、図8〜図12を参照して説明する。
【0073】
図8(a)は、英和キー19cの押下操作によって起動した英和辞典DB513から読み出された見出語「exceed」の説明情報が表示された説明情報表示画面W11の一例を示す図である。この説明情報表示画面W11において、シフトキー17に続けて単語帳キー15を押下すると、登録単語を指定するための単語指定マーカが表示され、この単語指定マーカによって表示制御中の説明情報に含まれる先頭の単語が反転表示される。この単語指定マーカを方向キー13により移動させ、説明情報中の所望の単語を反転表示させて訳/決定キー16を押下することで登録単語を指定し、次いでシフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した登録単語が単語帳登録される。
【0074】
例えば、図8(b)に示すように、単語指定マーカMK11により説明情報中の「まさる」を反転表示させた状態で訳/決定キー16を押下し、登録単語「まさる」を指定する。次いで。シフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した登録単語「まさる」が単語帳登録される。そして、図8(c)に示すように、単語帳登録が完了した旨を報知するメッセージMsg11が表示される。
【0075】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ジャンプモード中でないと判定し、指定された登録単語「まさる」の文字種別「ひらがな(日本語)」に応じて日本語用の単語帳530−1を選出する(図6のステップa110(NO)→a140)。そして、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語「exceed」を関連見出語とし、出典元辞書種別「英和辞典」とともに指定された登録単語「まさる」と対応付けたレコードを生成して、日本語用の単語帳530−1に追加して登録する(図6のa150)。尚このとき、CPU100は、前回登録単語を「まさる」とし、登録単語種別を「日本語用」として前回登録単語格納領域430を更新する。
【0076】
図9(a)は、前述の図8に関する操作の後、ジャンプキー14を押下した場合の説明情報表示画面W21の一例を示す図である。ジャンプキー14を押下すると、ジャンプ単語を選択するためのジャンプ単語選択マーカMK21が表示される。そして、このジャンプ単語選択マーカMK21により、例えば図9(a)に示すように説明情報中の単語「surpass」を反転表示させ、訳/決定キー16を押下する。すると、図9(b)に示すようにジャンプ先辞書選択画面W23が表示される。このジャンプ先辞書選択画面W23では、ジャンプ先辞書DBを選択するための辞書選択マーカMK23により、最上段の辞書種別「英英辞典」が反転表示されて選択状態となっている。
【0077】
このジャンプ先辞書選択画面W23において、方向キー13を押下して辞書選択マーカMK23を移動させ、例えば「英和辞典」を選択して訳/決定キー16を押下すると、動作モードがジャンプモードに移行する。そして、図10(a)に示す説明情報表示画面W31が表示され、ジャンプ単語「surpass」をもとに英和辞典DB513から検索された見出語「surpass」の説明情報が表示される。
【0078】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ジャンプキー14の押下操作に応じて表示制御中の説明情報の先頭の単語を反転表示する制御を行い、方向キー13の押下操作に応じて反転表示を移動させ、ジャンプ単語「surpass」を選択する(図6のステップa160(YES)→a170→a180)。そして、CPU100は、訳/決定キー16の押下操作に応じてジャンプモードに移行するとともに(図6のステップa200(YES)→a210)、選択された「英和辞典」の英和辞典DB513の中から選択されたジャンプ単語「surpass」に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を表示する制御を行う(図6のステップa220→a40→a50)。
【0079】
次に、図10(a)に示す説明情報表示画面W31において、シフトキー17に続けて単語帳キー15を押下する。そして、図10(b)に示すように、単語指定マーカMK31により説明情報中の「まさる」を反転表示させた状態で訳/決定キー16を押下し、登録単語「まさる」を指定する。次いで、シフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した登録単語「まさる」が単語帳登録される。そして、図10(c)に示すように、単語帳登録が完了した旨を報知するメッセージMsg31が表示される。
【0080】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ジャンプモード中と判定する(図6のステップa110(YES))。そして、CPU100は、指定された登録単語「まさる」が、前回登録単語(すなわち、図8に関する操作で単語帳登録された登録単語「まさる」)と一致すると判定し、表示制御中の説明情報の見出語「surpass」を、日本語用の単語帳530−1に登録済みの登録単語「まさる」の関連見出語に追加することによりこれらをグループ化し、出典元辞書種別「英和辞典」とともに日本語用の単語帳530−1に登録する(ステップa120(YES)→a130)。
【0081】
図11(a)は、前述の図8〜図10に関する操作の後、ジャンプキー14を押下した場合の説明情報表示画面W41の一例を示す図である。ジャンプキー14を押下すると、ジャンプ単語を選択するためのジャンプ単語選択マーカMK41が表示される。ここで、このジャンプ単語選択マーカMK41により、例えば図11(a)に示すように説明情報中の「excel」を反転表示させ、訳/決定キー16を押下する。すると、図11(b)に示すようにジャンプ先辞書選択画面W43が表示される。
【0082】
このジャンプ先辞書選択画面W43において、方向キー13を押下して辞書選択マーカMK43を移動させ、例えば「英和辞典」を選択して訳/決定キー16を押下すると、図12(a)に示す説明情報表示画面W51が表示され、ジャンプ単語「excel」をもとに英和辞典DB513から検索された見出語「excel」の説明情報が表示される。
【0083】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ジャンプキー14の押下操作に応じて表示制御中の説明情報の先頭の単語を反転表示する制御を行い、方向キー13の押下操作に応じて反転表示を移動させ、ジャンプ単語「excel」を選択する(図6のステップa160(YES)→a170→a180)。そして、CPU100は、訳/決定キー16が押下されたならば、選択された「英和辞典」の英和辞典DB513の中から選択されたジャンプ単語「excel」に適合する見出語を検索して対応する説明情報を表示する制御を行う(図6のステップa220→a40→a50)。
【0084】
次に、図12(a)に示す説明情報表示画面W51において、シフトキー17に続けて単語帳キー15を押下する。そして、図12(b)に示すように、単語指定マーカMK51により説明情報中の「まさる」を反転表示させた状態で訳/決定キー16を押下し、登録単語「まさる」を指定する。次いで、シフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した登録単語「まさる」が単語帳登録される。そして、図12(c)に示すように、単語帳登録が完了した旨を報知するメッセージMsg51が表示される。
【0085】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ジャンプモード中と判定する(図6のステップa110(YES))。そして、CPU100は、指定された登録単語「まさる」が、前回登録単語(すなわち、図10に関する操作で単語帳登録された登録単語「まさる」)と一致すると判定し、表示制御中の説明情報の見出語「excel」を、日本語用の単語帳530−1に登録済みの登録単語「まさる」の関連見出語に追加することによりこれらをグループ化し(すなわち、図5のレコードL11)、出典元辞書種別「英和辞典」とともに日本語用の単語帳530−1に登録する(ステップa120(YES)→a130)。
【0086】
[操作例2]
次に、単語帳表示を行う場合の操作例について、図13〜図14を参照して説明する。
【0087】
図13は、前述の図8〜図12に関する操作の後、単語帳キー15を押下した場合に表示される単語帳選択画面W61の一例を示す図である。この単語帳選択画面W61には、単語帳種別が一覧表示され、単語帳種別を選択するための単語帳選択マーカMK61が表示される。
【0088】
ここで、単語帳選択マーカMK61により、例えば図13(a)に示すように単語帳(日本語用)を選択し、訳/決定キー16を押下すると、図13(b)に示す登録単語一覧画面W63が表示される。この登録単語一覧画面W63には、日本語用の単語帳530−1に登録されている登録単語一覧T61が表示され、登録単語を指定するための登録単語指定マーカMK63によって、最上段の登録単語「まさる」が反転表示されて選択状態となっている。
【0089】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ユーザ操作により日本語用の単語帳530−1を選択したならば、日本語用の単語帳530−1に登録されている登録単語を読み出して一覧表示する制御を行う(図7のステップb10→b20)。
【0090】
ここで、方向キー13を押下して登録単語選択マーカMK63を移動させ、所望の登録単語を反転表示させた状態で訳/決定キー16を押下すると、その登録単語に対応する関連見出語が表示される。より詳細には、指定した登録単語の関連見出語として、グループ化された複数の関連見出語が設定されている場合には、当該複数の関連見出語が一覧表示される。
【0091】
例えば、図13(b)に示すように、登録単語指定マーカMK63により登録単語「まさる」を選択して訳/決定キー16を押下すると、図13(c)に示す関連見出語一覧画面W65が表示される。図13(c)に示す関連見出語一覧画面W65には、図8〜図12に関する操作により登録単語「まさる」の関連見出語としてグループ化されて設定された関連見出語「excel」「surpass」「exceed」が一覧表示されており、関連見出語を選択するための関連見出語選択マーカMK65によって、最上段の関連見出語「excel」が反転表示されて選択状態となっている。
【0092】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ユーザ操作により登録単語「まさる」を指定する(図7のステップb30)。そして、訳/決定キー16が押下されたならば、CPU100は、日本語用の単語帳530−1から、指定された登録単語「まさる」と対応付けてグループ化されて設定された関連見出語「excel」「surpass」「exceed」(図5のレコードL11)を読み出して、一覧表示する制御を行う(図7のステップb40(YES)→b50)。
【0093】
ここで、図13(c)に示すように、関連見出語選択マーカMK65により関連見出語「excel」を選択し、訳/決定キー16を押下すると、図14(a)に示すように、選択された関連見出語「excel」の説明情報が表示された説明情報表示画面W71が表示される。そして、この説明情報表示画面W71において、説明情報中に含まれる登録単語「まさる」の文字列部分C71が反転表示されて識別表示される。
【0094】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、ユーザ操作により関連見出語「excel」を選択したならば、その出典元辞書DBである英和辞典DB513から対応する説明情報を読み出す(図7のステップb60→b70)。そして、CPU100は、読み出した説明情報を表示するとともに、当該説明情報中に含まれる登録単語「まさる」と一致する文字列部分C71を反転表示して識別表示する制御を行う(図7のステップb80)。
【0095】
また、図13(b)に示す登録単語一覧画面W63において、方向キー13を押下して登録単語選択マーカMK63を移動させ、所望の登録単語を反転表示させた状態で辞書起動キー19を押下すると、その登録単語に対応する説明情報を該当する辞書DBから検索されて表示される。
【0096】
例えば、登録単語指定マーカMK63により登録単語「まさる」を選択した状態で国語キー19aを押下すると、図14(b)に示すように、国語辞典DB511から読み出された見出語「まさる」の説明情報が表示された説明情報表示画面W73が表示される。
【0097】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、先ず、CPU100は、ユーザ操作により登録単語「まさる」を指定する(図7のステップb30)。そして、辞書起動キー19である国語キー19aが押下されたならば、CPU100は、国語辞典DB511の中から指定された登録単語「まさる」に適合する見出語を検索し、検索された見出語「まさる」に対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う(図7のステップb90(YES)→b100→b110)。
【0098】
以上説明したように、第1実施形態によれば、表示制御中の説明情報の中から指定された単語を登録単語とし、当該表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録することができる。また、前記表示制御中の説明情報の中から選択されたジャンプ単語に適合する見出語を辞書検索し、辞書検索された見出語に対応する説明情報の中から登録単語が指定された場合であって、当該指定された登録単語が、ジャンプ前に表示制御された説明情報の中から指定されて登録された前回登録単語と一致する場合に、ジャンプ後に表示制御された説明情報の見出語を、前回登録単語の関連見出語としてグループ化して登録することができる。したがって、登録単語と対応する関連見出語とを整理して単語帳530に登録することができ、単語帳機能の使い勝手を向上させることができる。
【0099】
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。尚、以下では、第1実施形態と同一の構成要素や同一の処理工程には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0100】
[フラッシュROMの構成]
図15は第2実施形態の電子辞書のフラッシュROM500bの構成例を示す図である。
【0101】
図15(a)に示すように、RAM400bは、第2実施形態を実現するため、検索辞書DBの辞書種別(検索辞書種別)を保持する検索辞書種別格納領域410と、選択見出語を保持する選択見出語格納領域420とを備えている。
【0102】
一方、図15(b)に示すように、フラッシュROM500bには、第1実施形態と同様に、内蔵辞書DB510として、国語辞典DB511、英英辞典DB512、英和辞典DB513、和英辞典DB514といった複数の辞書DBが格納される。
また、フラッシュROM500bには、日本語用の単語帳530−1、英語用の単語帳530−2といった複数種類の単語帳530が格納される。
【0103】
さらに、フラッシュROM500bには、第2辞書検索プログラム560と、単語帳表示プログラム570とが格納されている。
【0104】
第2辞書検索プログラム560は、第2辞書検索処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第2辞書検索処理として、CPU100は、検索辞書DBから入力文字に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。
【0105】
そして、説明情報の表示制御中にシフトキー17に続けて単語帳キー15が押下され(意味選択操作)、表示制御中の説明情報に含まれる何れかの単語が指定された場合に、CPU100は、当該指定された単語を単語帳530に登録する。
【0106】
具体的には、CPU100は、先ず指定された単語の文字種別に応じて単語帳530を選出する。例えば、文字種別が日本語(「漢字」「ひらがな」又は「カタカナ」)ならば日本語用の単語帳530−1を選出し、「アルファベット」ならば英語用の単語帳530−2を選出する。
【0107】
続いてCPU100は、指定された単語が、選出した単語帳530に既に登録されている登録単語と一致するか否かを判定する。そして、一致するならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を、一致すると判定された登録済みの登録単語の関連見出語とし、グループ化して登録する。一致しないならば、CPU100は、指定された単語を登録単語とし、表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語として、選出した単語帳530に新たに追加して登録する。
【0108】
[処理の流れ]
次に、第2辞書検索処理の流れについて説明する。図16は、第2辞書検索処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第2辞書検索プログラム560を読み出して実行することにより実現される。
【0109】
第2辞書検索処理では、CPU100は、ユーザ操作により検索辞書DBが選択され(ステップc10)、入力文字が入力されると(ステップc20)、第1実施形態と同様に見出語選択処理を実行する(ステップc30)。尚、選択された検索辞書DBの辞書種別は検索辞書種別格納領域410に保持され、選択された選択見出語は選択見出語格納領域420に保持される。そして、CPU100は、見出語選択処理の結果選択された見出語に対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う(ステップc40)。
【0110】
続いて、説明情報の表示制御中にシフトキー17に続けて単語帳キー15が押下された(すなわち、意味選択操作が入力された)ならば(ステップc50:YES)、CPU100は、表示制御中の説明情報の先頭の単語を反転表示する制御を行い(ステップc60)、方向キー13の押下操作に応じて反転表示を移動させて単語を指定する(ステップc70)。そして、訳/決定キー16が押下され(ステップc80:YES)、シフトキーに続けて訳/決定キー16が押下された(すなわち、登録/チェック操作が入力された)ならば(ステップc90:YES)、CPU100は、指定された単語の文字種別に応じて単語帳530を選出する(ステップc100)。
【0111】
続いてCPU100は、ステップc70で指定された単語が、ステップc100で選出した単語帳530に既に登録されている登録単語と一致するか否かを判定する。
【0112】
一致する場合には(ステップc110:YES)、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を、一致すると判定された登録済みの登録単語に対応する関連見出語に追加することによりこれらをグループ化し、出典元辞書種別とともに選出した単語帳530に登録する(ステップc120)。
一致しない場合には(ステップc110:NO)、CPU100は、指定された単語を登録単語とする。そして、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語とし、出典元辞書種別とともに登録単語と対応付けたレコードを生成して、選出した単語帳530に追加して登録する(ステップc130)。
【0113】
[操作例]
次に、第2実施形態における電子辞書の操作例について説明する。図17〜図20は、表示装置300に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0114】
図17(a)は、英和辞典DB513から読み出された見出語「associate」の説明情報が表示された説明情報表示画面W81の一例を示す図である。この説明情報表示画面W81において、シフトキー17に続けて単語帳キー15を押下すると、単語を指定するための単語指定マーカが表示され、この単語指定マーカによって表示制御中の説明情報に含まれる先頭の単語が反転表示される。この単語指定マーカを方向キー13により移動させ、説明情報中の所望の単語を反転表示させて訳/決定キー16を押下することで単語を指定し、次いでシフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した単語が単語帳登録される。
【0115】
例えば、図17(b)に示すように、単語指定マーカMK81により説明情報中の「提携する」を反転表示させた状態で訳/決定キー16を押下し、単語「提携する」を指定する。次いで、シフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した単語「提携する」が単語帳登録される。そして、図17(c)に示すように、単語帳登録が完了した旨を報知するメッセージMsg81が表示される。
【0116】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち先ず、CPU100は、指定された単語「提携する」の文字種別である「ひらがな(日本語)」をもとに日本語用の単語帳530−1を選出する(図16のステップc100)。そして、CPU100は、指定された単語「提携する」が、日本語用の単語帳530−1に既に登録されている登録単語と一致するか否かを判定する。ここで、例えば一致すると判定したならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語「associate」を、日本語用の単語帳530−1に登録済みの登録単語「提携する」の関連見出語に追加することによりこれらをグループ化し、出典元辞書種別「英和辞典」とともに日本語用の単語帳530−1に登録する(図16のステップc110(YES)→c120)。
【0117】
図18(a)は、前述の図17に関する操作の後で、英和辞典DB513から読み出された見出語「align,aline」の説明情報が表示された説明情報表示画面W91の一例を示す図である。この説明情報表示画面W91において、シフトキー17に続けて単語帳キー15を押下すると、単語を指定するための単語指定マーカが表示され、この単語指定マーカによって表示制御中の説明情報に含まれる先頭の単語が反転表示される。
【0118】
例えば、図18(b)に示すように、単語指定マーカMK91により説明情報中の「提携する」を反転表示させた状態で訳/決定キー16を押下し、単語「提携する」を指定する。次いで、シフトキー17に続けて訳/決定キー16を押下すると、指定した単語「提携する」が単語帳登録される。そして、図18(c)に示すように、単語帳登録が完了した旨を報知するメッセージMsg91が表示される。
【0119】
この場合には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち先ず、CPU100は、指定された単語「提携する」の文字種別である「ひらがな(日本語)」をもとに日本語用の単語帳530−1を選出する(図16のステップc100)。そして、CPU100は、指定された単語「提携する」が、日本語用の単語帳530−1に既に登録されている登録単語と一致すると判定したならば、表示制御中の説明情報の見出語「align,aline」を、日本語用の単語帳530−1に登録済みの登録単語「提携する」の関連見出語に追加することによりこれらをグループ化し、出典元辞書種別「英和辞典」とともに日本語用の単語帳530−1に登録する(図16のステップc110(YES)→c120)。
【0120】
以上説明したように、第2実施形態によれば、表示制御中の説明情報の中から何れかの単語が指定された場合に、当該指定された単語の文字種別に応じて単語帳530を選出し、指定された単語を登録単語とし、前記表示制御中の説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録することができる。またこのとき、指定された単語が選出した単語帳530に既に登録されている登録単語と一致する場合には、前記表示制御中の説明情報の見出語を、一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録することができる。したがって、登録単語と対応する関連見出語とを整理して単語帳530に登録することができ、単語帳機能の使い勝手を向上させることができる。
【0121】
尚、上記した実施形態では、本発明の情報表示装置を携帯型の電子辞書装置に適用した場合について説明したが、本発明を適用可能な製品はこのような製品に限定されるものではなく、電子辞書の機能を備える製品であれば、例えば、携帯電話、パソコン等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】電子辞書の斜視外観例(a)、及びそのキー配列の一例(b)を示す図。
【図2】電子辞書の機能構成の一例を示すブロック図。
【図3】第1実施形態におけるRAMの構成(a)、及びフラッシュROMの構成(b)の一例を示す図。
【図4】英和辞典DBの蓄積形式の一例を示す図。
【図5】日本語用の単語帳のデータ構成例を示す図。
【図6】第1辞書検索処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図7】単語帳表示処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図8】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図9】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図10】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図11】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図12】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図13】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図14】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図15】第2実施形態におけるRAMの構成(a)、及びフラッシュROMの構成(b)の一例を示す図。
【図16】第2辞書検索処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図17】第2実施形態における表示画面例を示す図。
【図18】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図19】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図20】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【符号の説明】
【0123】
1 電子辞書
100 CPU
200 入力装置
300 表示装置
400a RAM
410 検索辞書種別格納領域
420 選択見出語格納領域
430 前回登録見出語格納領域
440 選択見出語格納領域
450 ジャンプ単語格納領域
460 ジャンプモードフラグ格納領域
500a ROM
510 内蔵辞書DB
511 国語辞典DB
512 英英辞典DB
513 英和辞典DB
514 和英辞典DB
530 単語帳
530−1 日本語用
530−2 英語用
550 第1辞書検索プログラム
570 単語帳表示プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段と、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第1の説明情報表示手段と、
この第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、当該表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段と、
前記第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により選択された単語に適合する見出語の説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第2の説明情報表示手段と、
この第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段と、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段と、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語を、ユーザ操作により指定する単語指定手段と、
この単語指定手段により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段と、
を備え、
前記単語帳登録手段は、
前記単語指定手段により指定された単語が既に登録した登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段と、
を有することを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
前記単語帳登録手段により登録された登録単語のうち、何れかの登録単語をユーザ操作により指定する登録単語指定手段と、
この登録単語指定手段により指定された登録単語と対応付けられてグループ化された複数の関連見出語が登録されている場合に、当該グループ化された複数の関連見出語を一覧表示する制御を行うグループ関連見出語一覧表示手段と、
このグループ関連見出語一覧表示手段により表示制御された関連見出語の中からユーザ操作により選択された関連見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う単語帳説明情報表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記単語帳説明情報表示手段は、表示制御する説明情報のうち、前記選択された関連見出語に対応する登録単語と一致する文字列部分を識別可能に表示する制御を行う登録単語部分識別表示手段を有することを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記辞書記憶手段は、見出語と説明情報とを対応付けた辞書を複数種類記憶しており、
前記登録単語指定手段により登録単語が指定された状態で、前記辞書記憶手段に記憶された辞書のうちの何れかの辞書種別がユーザ操作により選択された場合に、前記指定された登録単語に適合する見出語の説明情報を、前記辞書記憶手段に記憶されている前記選択された辞書種別の辞書の中から読み出して表示する制御を行う登録単語説明情報表示手段を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報表示装置。
【請求項6】
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段と、
ユーザ操作に応じて辞書検索された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段と、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段と、
前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語に適合する見出語を、ユーザのジャンプ操作に応じて辞書検索するジャンプ検索手段と、
このジャンプ検索手段により辞書検索された見出語に対応するジャンプ先説明情報を表示する制御を行うジャンプ先説明情報表示手段と、
このジャンプ先説明情報表示手段により表示制御されたジャンプ先説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記ジャンプ先説明情報中の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段と、
を備えることを特徴とする電子辞書。
【請求項7】
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段を備えた情報表示装置のコンピュータを制御するための情報表示制御プログラムであって、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第1の説明情報表示手段、
この第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、当該表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段、
前記第1の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により選択された単語に適合する見出語の説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う第2の説明情報表示手段、
この第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記第2の説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段、
として前記コンピュータを機能させるための情報表示制御プログラム。
【請求項8】
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段を備えた情報表示装置のコンピュータを制御するための情報表示制御プログラムであって、
前記各見出語のうち、ユーザ操作により選択された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語を、ユーザ操作により指定する単語指定手段、
この単語指定手段により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記単語帳登録手段が、
前記単語指定手段により指定された単語が既に登録した登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段と、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段と、
を有するように前記コンピュータを機能させるための情報表示制御プログラム。
【請求項9】
各見出語毎に説明情報を対応付けて辞書として記憶する辞書記憶手段を備えた電子辞書のコンピュータを制御するための情報表示制御プログラムであって、
ユーザ操作に応じて辞書検索された見出語に対応する説明情報を、前記辞書記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示手段、
この説明情報表示手段により表示制御された説明情報中からユーザ操作により指定された単語を登録単語とし、前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報の見出語を関連見出語として対応付けて登録する単語帳登録手段、
前記説明情報表示手段により表示制御された説明情報中の何れかの単語に適合する見出語を、ユーザのジャンプ操作に応じて辞書検索するジャンプ検索手段、
このジャンプ検索手段により辞書検索された見出語に対応するジャンプ先説明情報を表示する制御を行うジャンプ先説明情報表示手段、
このジャンプ先説明情報表示手段により表示制御されたジャンプ先説明情報中の何れかの単語がユーザ操作により指定された場合に、当該指定された単語が、前記単語帳登録手段により登録された登録単語と一致するか否かを判定する登録単語判定手段、
この登録単語判定手段により一致すると判定された場合に、前記ジャンプ先説明情報中の見出語を、前記一致すると判定された登録単語の関連見出語としてグループ化して登録するグループ登録手段、
として前記コンピュータを機能させるための情報表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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