感光性組成物及び感光性フィルム、並びに、永久パターン及びその形成方法
【課題】 表面のタック性が小さく、ラミネート性等が良好で、保存安定性に優れ、露光感度が高く、現像後に優れた耐熱性等を発現し、高い表面硬度が得られる感光性組成物及びこれを用いた感光性フィルム、並びに、高精細な永久パターン及びその効率的な形成方法の提供。
【解決手段】 共重合体1kg中の重合可能な架橋性ビニル基のモル数で表されるC=C密度が0.5〜3.2であり、無水マレイン酸共重合体の無水物基に対して0.1〜1.2当量の1級アミン化合物を反応させて得られる共重合体と、重合性化合物と、光重合開始剤と、を少なくとも含む感光性組成物、これを用いた感光性フィルム、永久パターン及びその形成方法である。前記共重合体が重合可能な官能基を側鎖に有するビニル単量体を少なくとも一種以上有する態様、前記1級アミン化合物が重合可能な官能基を有する態様などが好ましい。
【解決手段】 共重合体1kg中の重合可能な架橋性ビニル基のモル数で表されるC=C密度が0.5〜3.2であり、無水マレイン酸共重合体の無水物基に対して0.1〜1.2当量の1級アミン化合物を反応させて得られる共重合体と、重合性化合物と、光重合開始剤と、を少なくとも含む感光性組成物、これを用いた感光性フィルム、永久パターン及びその形成方法である。前記共重合体が重合可能な官能基を側鎖に有するビニル単量体を少なくとも一種以上有する態様、前記1級アミン化合物が重合可能な官能基を有する態様などが好ましい。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)共重合体1kg中の重合可能な架橋性ビニル基のモル数で表されるC=C密度が0.5〜3.2であり、無水マレイン酸共重合体の無水物基に対し、1級アミン化合物の1種以上をアミンの合計が0.1〜1.2当量となるよう反応させた共重合体と、(B)重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、を少なくとも含むことを特徴とする感光性組成物。
【請求項2】
共重合体(A)が、少なくとも(a)無水マレイン酸と、(b)芳香族ビニル単量体と、からなる共重合体の無水物基に対し、1級アミン化合物の1種以上をアミンの合計が0.1〜1.0当量となるよう反応させて得られる請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項3】
共重合体(A)が、(a)無水マレイン酸と、(b)芳香族ビニル単量体と、(c)ビニル単量体であって、該ビニル単量体のホモポリマーのガラス転移温度(Tg)が80℃未満であるビニル単量体と、からなる共重合体の無水物基に対し、1級アミン化合物の1種以上をアミンの合計が0.1〜1.0当量となるよう反応させて得られる請求項1から2のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項4】
共重合体(A)が、重合可能な官能基を側鎖に有するビニル単量体を少なくとも1種以上有する請求項1から3のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項5】
1級アミン化合物が、下記一般式(1)で表される、重合可能な官能基を有する請求項4に記載の感光性組成物。
【化1】
ただし、前記一般式(1)中、Lは2価の基を表す。Xは重合可能な二重結合を有する基を表す。nは1から4の整数を表す。
【請求項6】
支持体と、該支持体上に、請求項1から6のいずれかに記載の感光性組成物が積層されてなる感光層と、を有することを特徴とする感光性フィルム。
【請求項7】
請求項1から5のいずれかに記載の感光性組成物を、基材の表面に塗布し、乾燥して感光層を形成した後、露光し、現像することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項8】
請求項6に記載の感光性フィルムを、加熱及び加圧の少なくともいずれかの下において基材の表面に積層した後、露光し、現像することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項9】
基材が、配線形成済みのプリント配線基板である請求項7から8のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項10】
請求項7から9のいずれかに記載の永久パターン形成方法により形成されることを特徴とする永久パターン。
【請求項11】
保護膜、層間絶縁膜、及びソルダーレジストパターンの少なくともいずれかである請求項10に記載の永久パターン。
【請求項1】
(A)共重合体1kg中の重合可能な架橋性ビニル基のモル数で表されるC=C密度が0.5〜3.2であり、無水マレイン酸共重合体の無水物基に対し、1級アミン化合物の1種以上をアミンの合計が0.1〜1.2当量となるよう反応させた共重合体と、(B)重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、を少なくとも含むことを特徴とする感光性組成物。
【請求項2】
共重合体(A)が、少なくとも(a)無水マレイン酸と、(b)芳香族ビニル単量体と、からなる共重合体の無水物基に対し、1級アミン化合物の1種以上をアミンの合計が0.1〜1.0当量となるよう反応させて得られる請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項3】
共重合体(A)が、(a)無水マレイン酸と、(b)芳香族ビニル単量体と、(c)ビニル単量体であって、該ビニル単量体のホモポリマーのガラス転移温度(Tg)が80℃未満であるビニル単量体と、からなる共重合体の無水物基に対し、1級アミン化合物の1種以上をアミンの合計が0.1〜1.0当量となるよう反応させて得られる請求項1から2のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項4】
共重合体(A)が、重合可能な官能基を側鎖に有するビニル単量体を少なくとも1種以上有する請求項1から3のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項5】
1級アミン化合物が、下記一般式(1)で表される、重合可能な官能基を有する請求項4に記載の感光性組成物。
【化1】
ただし、前記一般式(1)中、Lは2価の基を表す。Xは重合可能な二重結合を有する基を表す。nは1から4の整数を表す。
【請求項6】
支持体と、該支持体上に、請求項1から6のいずれかに記載の感光性組成物が積層されてなる感光層と、を有することを特徴とする感光性フィルム。
【請求項7】
請求項1から5のいずれかに記載の感光性組成物を、基材の表面に塗布し、乾燥して感光層を形成した後、露光し、現像することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項8】
請求項6に記載の感光性フィルムを、加熱及び加圧の少なくともいずれかの下において基材の表面に積層した後、露光し、現像することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項9】
基材が、配線形成済みのプリント配線基板である請求項7から8のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項10】
請求項7から9のいずれかに記載の永久パターン形成方法により形成されることを特徴とする永久パターン。
【請求項11】
保護膜、層間絶縁膜、及びソルダーレジストパターンの少なくともいずれかである請求項10に記載の永久パターン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図21】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27a】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図4】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19a】
【図19b】
【図19c】
【図19d】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図22】
【図23】
【図27b】
【図28】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図21】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27a】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図4】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19a】
【図19b】
【図19c】
【図19d】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図22】
【図23】
【図27b】
【図28】
【公開番号】特開2006−47952(P2006−47952A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−348747(P2004−348747)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
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