感熱スプリンクラー
各スプリンクラーの内側に温度を感知し得るセンサーを内蔵しており、スプリンクラーの故障有無を自ら点検することができ、火事が発生した位置で局所的に自動に作動し、多くの場所に設置されたスプリンクラーを中央で集中制御して火事に一層効果的に対応する消防用スプリンクラー装置及びその制御方法を開示する。この感熱スプリンクラーにおいて、温度ヒューズは、内側に開放空間が形成されたケーシング、前記開放空間内に収容される低温溶融体、前記低温溶融体によって支持、安着されて、吐出バルブを支持する作動ピン、前記低温溶融体を加熱するための電熱ヒーター、及び前記電熱ヒーターに電源を供給するための電源ラインを含んでなり、前記電源ラインは第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスプリンクラー装置に係り、より詳しくは各スプリンクラーの内側に温度を感知し得るセンサーを内蔵しており、スプリンクラーの故障有無を自ら点検することができ、火事が発生した位置で局所的に自動に作動し、多くの場所に設置されたスプリンクラーを中央で集中制御して火事に一層効果的に対応する消防用スプリンクラー装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スプリンクラー(sprinkler)は建物内部の天井に設置され、火事が感知されれば、消火液、例えば水を噴射させることで鎭火する消防設備である。伝統的なスプリンクラーのヘッドHは、図1に示すように、パイプ連結ソケットを介して消火液供給管と連結される消火液噴出口1と、この消火液噴出口1の外周面から下向きに延長されるO−リング型本体2と、前記O−リング型本体2の下部外周面に水平に結合される消火液拡散板6と、前記消火液噴出口1を塞ぐ吐出バルブ3と、前記吐出バルブ3と本体2下部との間で吐出バルブ3を支えるトリガー4と、トリガー4内に設けられた温度ヒューズ(Thermal fuse)Fとを含んで構成される。
【0003】
温度ヒューズFは、図2から分かるように、底面が塞がっている中空のドラム型のケーシング11と、ケーシング11の内部に満たされ、常温で固体状態を維持する低温溶融体13と、下部は前記低温溶融体13内に支持され、上部はケーシング11の上部外側に突出した作動ピン12とを備える。火事が発生して室内温度が高くなる場合、温度ヒューズFの低温溶融体13(例えば、鉛)がとけて液体状態になり、作動ピン12は溶融した鉛内に沈むようになる。したがって、トリガー4の吐出バルブ3支持均衡が崩れて、吐出バルブ3が消火液噴出口1を開くことにより、消火液が噴射される。
【0004】
他の形態の従来の伝統的なスプリンクラーは、前記低温溶融型の温度ヒューズの代りに、温度膨脹性ガスが満たされたガラスアンプルを使うもので、火事が発生すれば、ガラスアンプル内のガスが膨脹してそのガラスアンプルを破壊させることで吐出バルブの支持力を喪失させる構造であり、その作動原理は低温溶融鉛の温度ヒューズが適用された場合と特に違わない。
【0005】
このような低温溶融鉛の温度ヒューズまたは熱膨脹ガラスアンプルを使う前記伝統的なスプリンクラーは、そのヒューズまたはガラスアンプルが実際の火災熱によって直接反応する構造であるから、火事が発生しても、室内温度が低温溶融鉛の溶融点またはガラスアンプルの膨脹破壊温度に至るまではスプリンクラーが作動しないため、火事初期に対応する応答性が非常に遅いという問題点がある。
【0006】
また、スプリンクラーのような消防設備はこの頃大部分の建築物に設置されるが、火事のような万が一の事態に備えるための設備であるから、火事が発生しなくて長期間使用しない状態で放置される場合が大部分であるので、時間が経つにしたがって老後化するか電気回路の一部が破損するおそれがあり、このような場合、いざ火事が発生した場合には無用の物となる問題点がある。このような問題点を解消するためには、各スプリンクラーの作動健全性を随時テストしなければならないが、天井に固定された幾多のスプリンクラーを随時テストすることは容易なことではない。
【0007】
さらに、火事はその発生がどの局所的な場所で始まる場合が大部分であり、よって火事が発生した場所のスプリンクラーだけが作動するばかり、一般に隣接した室内のスプリンクラーは作動しないから、火事が隣接した室内に拡散することを予防することができない。
【0008】
このような問題点を解決するために、本出願人によって、図2〜図6のようなスプリンクラー装置及びシステムが開発されたことがある。図3は大韓民国公開特許公報第2001−0082794号に開示された改良スプリンクラー装置の断面図、図4は図3のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。図5は大韓民国公開特許公報第2001−0102616号に開示された改良スプリンクラー装置の断面図、図6は図5のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図である。
【0009】
図3及び図4を参照すれば、温度ヒューズFのドラム型不導体ケーシング11の下部面には、陰(−)電極に連結された陰極導体9と通電するための通電接触部10が付着ないし形成されており、内周面には、陽(+)電極に連結された陽極導体8が付着されている。また、ケーシング11の外周面には、一側端子が前記通電接触部10に連結され、他側端子が前記低温溶融体13を介して前記陽極導体8に連結されている電熱ヒーター14がコイル状に設置されており、この電熱ヒーター14の外周面、すなわちケーシング11の外周面の最外側には耐食性及び耐絶縁性コーティング膜15が被覆されることにより電熱ヒーター14を保護する。電熱ヒーター14はカーボンペーストまたはメタルフィルム(meTal film)材であることが望ましい。
【0010】
図5及び図6を参照すれば、アンプル200は内部に熱膨脹性気体または液体Gが充填された従来の一般的な中空円筒状ガラスアンプルの内部に電熱コイル120を挿入してなるもので、内部が密閉した中空円筒状ガラス製のハウジング100と、前記ハウジング100の内部中央に長手方向に挿入された電熱コイル120と、前記ハウジング100の下端外周面に付着され、前記電熱コイル120の下端122と接続された第1電極部140と、前記ハウジングの側壁102を貫いてハウジング内部に伸び、前記電熱コイルの上端124に接続された第2電極部142と、ハウジング100の内部に充填された熱膨脹流体Gとを備えてなる。
【0011】
図3〜図6に示した構成によるスプリンクラーは、温度感知部(図示せず)とスプリンクラーヘッド制御部(図示せず)と主指令室のメーンコンピューター(図示せず)に連結され、温度感知部TSは火事を感知するためのもので、建物内で火事時に発生する高熱を感知することが容易なヘッドに設置される。
【0012】
前記スプリンクラーヘッド制御部は、温度ヒューズFまたはアンプルAに所定定格値の電流を供給すると同時に温度ヒューズFまたはアンプルAに流れる電流値をフィードバックして検出する電流供給及びフィードバック部(図示せず)を通じて温度ヒューズFまたはアンプルAに所定定格値の電流を印加するように制御するとともに入力されるフィードバック電流値を分析して温度ヒューズFまたはアンプルAの故障有無及び老後状態などを判別するようになる。このために、ワンチップマイクロコントローラ(one chip microcontroller、以下‘マイコン’という)が必要になる。
【0013】
このような温度ヒューズF、アンプルAは、温度感知部で火事発生を感知すれば、制御部によって、温度ヒューズF、アンプルAに電流が印加され、電熱ヒーター14、電熱コイル120が熱を発生することにより、低温溶融体13がとけるか、熱膨脹流体Gが膨脹しながら作動ピン12を下向きに移動させるか、ハウジング100を破損させることで、吐出バルブ3を開放させるようになる。
前記のような改善された構成は、それぞれのスプリンクラー装置を速かに動作させるだけでなく、正常状態であるか否かを測定することができ、所望位置のスプリンクラーを個別的に動作させることができるという利点がある。しかし、このようなスプリンクラー装置の動作のためには、別途の温度感知部を別途の位置に設置しなければならないという煩わしい点がある。特に、スプリンクラーの設置範囲が広い場合には、温度感知部を多数箇所に設置しなければならないので、設置が煩わしくて費用が高くかかる問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明はスプリンクラー装置内に温度感知のためのセンサーを付着することで、別途の温度感知部を設置しなくても良いスプリンクラー装置を提供することをその目的とする。
【0015】
また、本発明は、スプリンクラー装置内で簡単な構成で温度感知ができるようにし、測定された温度を制御部に伝達することができ、制御部の制御によって個別的に動作できるようにするスプリンクラー装置を提供することをほかの目的とする。
【0016】
また、本発明は、スプリンクラーの状態を自ら診断することができるスプリンクラー装置を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的を達成するための本発明は、温度ヒューズを含むスプリンクラー装置において、前記温度ヒューズは:内側に開放空間が形成されたケーシング;前記開放空間内に収容される低温溶融体;前記低温溶融体によって支持、安着されて吐出バルブを支持する作動ピン;前記低温溶融体を加熱するための電熱ヒーター;及び前記電熱ヒーターに電源を供給するための電源ラインを含んでなり、前記電源ラインは第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対を含む。
【0018】
前記電熱ヒーターの一端部は電源の一端部と接続され、前記第1導体は前記電熱ヒーターの他端部と連結され、前記第2導体は電源の他端に連結される。
【0019】
前記作動ピンは上端に導体から形成された導電連結部を備え、前記導電連結部の上側には前記吐出バルブと接する絶縁ワッシャーを備え、前記作動ピン及び前記低温溶融体は導体で構成され、前記導電連結部は電源の一端部と接続され、前記電熱ヒーターは前記低温溶融体と接触するとともに一端部が電源の他端と連結され、前記熱電対は前記導電連結部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの一端部側に連結される。
【0020】
前記温度ヒューズの一側には通電接触部が備えられて電源の一端部と接続され、前記通電接触部は前記電熱ヒーターの一端部と連結され、前記電熱ヒーターの他端部は電源の他端と接続され、前記熱電対は前記通電接触部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの他端部側に連結される。
【0021】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:内側に中空が形成されたハウジング;前記中空内に満たされる膨脹流体;及び前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルには、第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対が連結される。
【0022】
前記電熱コイルの一端部は電源の一端部と連結され、前記電熱コイルの他端部は前記熱電対と連結され、前記熱電対は電源の他端と連結される。
【0023】
前記電熱コイルと前記第1導体は同一導体から一体に形成され、前記電熱コイルの一端部に前記第2導体が接合される。
【0024】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:内側に中空が形成されたハウジング;前記中空内に満たされる膨脹流体;及び前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルは第1導体から形成された第1電熱コイル及び第2導体から形成された第2電熱コイルが接合されてなり、前記第1電熱コイル及び前記第2電熱コイルは接合されて測温部を提供する。
【0025】
前記測温部は前記ハウジングの外側に位置する。
【0026】
前記第1電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第1電極部と連結され、前記第2電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第2電極部と連結される。
【0027】
ここで使用する“連結及び接続”という用語は、電気的に連結及び接続されることを意味し、物理的な直接連結及び接触に限定されない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下添付図面に示す本発明の実施例を参照しながら、本発明の構成を詳細に説明する。
【0029】
図7は本発明のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図、図8は図7の温度ヒューズの平面図、図9は図7の温度ヒューズの底面図である。図7〜図9を参照すれば、従来の構成とは異なり、本発明は、相違なる第1導体8と第2導体8aを互いに接触させてなる熱電対を備える。第1導体8と第2導体8aが接続される部分が測温部Tになり、熱電対の原理によって測温部Tで温度を感知することができるようになる。第1導体8は電熱ヒーター14と直列で連結され、第2導体8aは電源と連結される。第1導体8の連結位置によって、作動ピン12を導体にするか、あるいは不導体にすることができる。
【0030】
第1導体8と第2導体8aは、熱電対機能をするとともに電熱ヒーター14に電源を供給することができる熱電対金属リード線を使用し、第1導体8と第2導体8aが合う測温部Tは大気中に露出するようになり、温度ヒューズFの周辺装置による熱の流出及び流入を最小化して敏感な温度感応特性を有するようにする。特に、熱電対の測温部Tの重量を数mg以下に最小化することにより、室内の大気温度に敏感に即時反応するようにする。
【0031】
ケーシング11の外側には、腐食防止用エナメルなどの絶縁物質を使って、熱伝導に差し支えを与えない範囲内でカバー15をコートすることが望ましい。電熱ヒーター14は、一端は電源の一端子に連結され、他端は第1導体8と第2導体8aからなる熱電対の第1導体8に連結され、第2導体8aは制御部マイコンの両方向性入出力制御ポートに連結されるようにする。
【0032】
スプリンクラー装置の温度検出、入出力、加熱、自己故障診断動作を図28を同時に参照しながら説明する。
【0033】
[温度検出及び入力動作]
測温部Tで、温度に比例する第1導体8と第2導体8a間の起電力が発生し、このような起電力が制御部(図示せず)マイコンに印加されれば、マイコンはこの起電力値を正比例して増幅し、この信号を分析して、適正温度限界値を超えるか否かを判断するようになる。適正温度限界値を超えて、火事があると判断される場合には、第1導体8と第2導体8aに連結された入力ポートを出力ポートに切り替えるようになる。
【0034】
この時、測温部Tで発生する起電力値は非常に低いので、第1導体8及び第2導体8aと直列で連結された電熱ヒーター14の内部抵抗を加熱させなくなる。したがって、測温部Tの起電力によって電熱ヒーター14内部抵抗で消費する電力は無視することができる。測温部Tで発生する低い起電力が損失なしにマイコン伝達されるようにするためには、マイコンの入力インピーダンスが数MΩ以上でなければならない。したがって、測温部Tで発生する低起電力は直列で連結された数十Ωの電熱ヒーター14の内部抵抗を通り、MΩ以上の無限大抵抗値を持つマイコンの入力端子に伝達される。したがって、数十Ωの電熱ヒーター14の内部抵抗値は無視され、起電力値の損失なしにマイコンに伝達される。このような過程が入力ポートを通じた温度検出動作である。
【0035】
[出力及び加熱動作]
出力ポートを通じた加熱動作は、マイコンから出力された信号が熱電対金属リード線を介して電熱ヒーター14の内部抵抗に印加されれば、加熱動作が進む。この時、熱電対で発生する起電力は数mV以下、内部抵抗も1Ω以下で、非常に低いので、加熱電圧、電流に影響を与えなくなる。したがって、熱電対による特別な損失なしに電熱ヒーター14が加熱される。
【0036】
転換された出力ポートを通じて第1導体8と第2導体8aに印加された電流は電熱ヒーター14を加熱するようになり、これにより、低温溶融導体13がとけることで作動ピン12が下方に沈むことにより、吐出バルブ3が開放して消火液を噴出するようになる。
【0037】
[自己故障診断動作]
電熱ヒーター14と熱電対を構成する第1導体8と第2導体8aは互いに直列で連結されているので、いずれか一方が断線されるか接続不良になるなどの物理的破損が発生すれば、熱電対の測温部Tで起電力が損失して変化するようになる。損失された起電力信号はマイコンに伝達されるので、これにより、電熱ヒーター14が正常に連結されたか、接続はうまくできているかに対する判断が可能であるので、自己故障診断動作が可能になる。
【0038】
[自動反応動作]
故障、停電などの理由で電熱ヒーター14が稼動されなくても、周囲温度が増加すれば、低温溶融体13が自らとけるようになるので、消火液を排出して、自動反応安全装置の機能をするようになる。
【0039】
図10は図7の温度ヒューズが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図10を参照すれば、陰極導体9と第2導体8aは電源の両端に連結され、陰極導体9は、本体2、支持部5、トリガー4を介して温度ヒューズFの通電接触部10と連結される。通電接触部10は電熱ヒーター14と連結される。第2導体8aは第1導体8と連結され、第1導体8は電熱ヒーター14と直列で連結される。
【0040】
図11は本発明のスプリンクラー装置に使われる他の温度ヒューズの断面図である。図11を参照すれば、第1導体8が電熱ヒーター14に直列で連結されないで、作動ピン12と接続されるように構成されている。この場合、作動ピン12は導体を使う。第1導体8は作動ピン12の上端に被せられた導電連結部22と連結され、導電連結部22の上側はセラミックのような絶縁機能の絶縁ワッシャー20で覆われている。絶縁ワッシャー20によって、第1導体8が本体2と直接接続して陰極導体9と通電することを防止する。第1導体8は、導電連結部22、導体である作動ピン12、低温溶融体13、電熱ヒーター14の順に連結される。
【0041】
図12は本発明のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図、図13は図12のアンプルの平面図、図14は図12のアンプルの底面図である。図12〜図13を参照すれば、アンプルAのガラス製ハウジング100の上端には第2電極部142が露出しており、下端には第1電極部140が露出している。ハウジング100の内側には、熱に敏感に反応して膨脹する熱膨脹流体Gが入っている。第1電極部140には、第1導体8と第2導体8aが直列で連結され、測温部Tが備えられる。
【0042】
前述した方式と同様に、第1導体8と第2導体8aの測温部Tでは温度を測定し、制御部マイコンの制御によって電熱コイル120を加熱することができるようになる。電熱コイル120の発熱によって熱膨脹流体Gは膨脹するにしたがい、ハウジング100が砕け、これにより、ハウジング100が支えている吐出バルブ3が開くことにより、消火液が吐出される。アンプルAを使う場合にも、前述した温度ヒューズFと同様に、温度検出、入力、出力、加熱、自己故障診断、自動反応動作を行うようになる。
【0043】
図15は図12のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図15を参照すれば、陰極導体9と第2導体8aは電源の両端に連結され、陰極導体9は、本体2、吐出バルブ3、第2電極部142を介してアンプルAの電熱コイル120と接続される。第2導体8aは第1導体8と連結され、第1導体8は電熱コイル120と直列で連結される。この時、支持部5は本体2から絶縁されて、本体2と通電しないようにしなければならない。
【0044】
図16は本発明のスプリンクラー装置に使われる他のアンプルの断面図、図17は図16のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図16及び図17を参照すれば、電熱コイルを相違なる金属の第1電熱コイル120bと第2電熱コイル120aに分け、第1電熱コイル120bと第2電熱コイル120aが合う中央部をハウジング100の外側に露出させて測温部Tを形成する。この時、支持部5は本体から絶縁されるようにして、本体2と通電しないようにしなければならない。場合によっては、本体2を電源の両極とそれぞれ接続し、通電経路を分離した後、それぞれの電源を第1電極部140と第2電極部142に接触させることも可能である。この時、第1電極部140と接触する支持部5と第2電極部142と接触する吐出バルブ3は通電可能な導体で構成し、吐出バルブ3が本体2を通じて電源の一端部と接続される経路と、支持部5が本体2を通じて電源の他端と接続される経路を分離する。
【0045】
図18は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図、図19は図18のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図18及び図19を参照すれば、第1金属8が伸びて内側の電熱コイル120を構成し、ハウジング100の下側端部は第1電極部140と連結されるように構成される。第1電極部140は支持部5と本体2を通じて陰極導体9と連結される。この時、支持部5は通電可能な導体を使わなければならない。
【0046】
図20は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図、図21は図20のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図20及び図21を参照すれば、全体的に図12〜図15に示した構成に似ているが、電熱コイル120が熱膨脹流体Gに直接接触しないようにハウジング100内に埋設するかハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱する相違点がある。
【0047】
図22は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図、図23は図22のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図22及び図23を参照すれば、全体的に図16〜図17に示した構成に似ているが、電熱コイル120が熱膨脹流体Gに直接接触しないようにハウジング100内に埋設するかハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱するようにする相違点がある。
【0048】
図24は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面面、図25は図24のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図24及び図25を参照すれば、全体的に図18〜図19に示した構成に似ているが、電熱コイル120が熱膨脹流体Gに直接接触しないようにハウジング100内に埋設するかハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱する相違点がある。
【0049】
図26は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図及び底面面、図27は図26のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図26及び図27を参照すれば、第1電極部140と第2電極部142が共に下側端部側に位置するようにし、支持部5は第2電極部142のみと通電するように分離して構成する。電熱コイル120は、図面のように、熱膨脹流体Gに接触して直接加熱することもでき、ハウジング100内に埋設するかあるいはハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱することもできる。
【0050】
前記電熱ヒーター、電熱コイルに電流を供給するために、電源、電熱ヒーター、電熱コイルは多様な方式で相互に接続されることができる。前記電熱ヒーター、電熱コイルが直接電源と導線で連結されることもでき、導線が連結されたスプリンクラーの本体、前記電熱ヒーター、電熱コイルの電極部が接触して連結されることもできる。このような多様な方式は、請求範囲の記載の範囲内でいくらでも選択的に変形することができるもので、このような方式によって請求範囲の記載が限定的に解釈されればいけない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明によれば、温度検出と加熱のための構成部がスプリンクラー内に一体に構成されるので、別途の温度感知部を生産、設置する必要がなくて、生産及び設備の原価を節減させる効果を有する。
【0052】
また、本発明は、温度を検出し、この温度によって個々のスプリンクラーの稼働を可能にする効果を有する。
【0053】
また、本発明は、自らスプリンクラーの故障有無を診断することができる効果を有する。
【0054】
また、本発明は、電気回路破損、接触不良などの故障がある場合にも、自ら作動することにより、二重に安全性を確保する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】現在使われる一般的なスプリンクラー装置の断面図である。
【図2】図1のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。
【図3】大韓民国公開特許公報第2001−0082794号に開示された改良プリンクラー装置の断面図である。
【図4】図3のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。
【図5】大韓民国公開特許公報第2001−0102616号に開示された改良スプリンクラー装置の断面図である。
【図6】図5のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図である。
【図7】本発明のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。
【図8】図7の温度ヒューズの平面図である。
【図9】図7の温度ヒューズの底面図である。
【図10】図7の温度ヒューズが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図11】本発明のスプリンクラー装置に使われる他の温度ヒューズの断面図である。
【図12】本発明のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図である。
【図13】図12のアンプルの平面図である。
【図14】図12のアンプルの底面図である。
【図15】図12のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図16】本発明のスプリンクラー装置に使われる他のアンプルの断面図である。
【図17】図16のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図18】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図19】図18のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図20】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図21】図20のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図22】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図23】図22のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図24】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図25】図24のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図26】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図及び底面図である。
【図27】図26のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図28】本発明のスプリンクラー装置と制御部マイコンが連結された状態を概略的に示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明はスプリンクラー装置に係り、より詳しくは各スプリンクラーの内側に温度を感知し得るセンサーを内蔵しており、スプリンクラーの故障有無を自ら点検することができ、火事が発生した位置で局所的に自動に作動し、多くの場所に設置されたスプリンクラーを中央で集中制御して火事に一層効果的に対応する消防用スプリンクラー装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スプリンクラー(sprinkler)は建物内部の天井に設置され、火事が感知されれば、消火液、例えば水を噴射させることで鎭火する消防設備である。伝統的なスプリンクラーのヘッドHは、図1に示すように、パイプ連結ソケットを介して消火液供給管と連結される消火液噴出口1と、この消火液噴出口1の外周面から下向きに延長されるO−リング型本体2と、前記O−リング型本体2の下部外周面に水平に結合される消火液拡散板6と、前記消火液噴出口1を塞ぐ吐出バルブ3と、前記吐出バルブ3と本体2下部との間で吐出バルブ3を支えるトリガー4と、トリガー4内に設けられた温度ヒューズ(Thermal fuse)Fとを含んで構成される。
【0003】
温度ヒューズFは、図2から分かるように、底面が塞がっている中空のドラム型のケーシング11と、ケーシング11の内部に満たされ、常温で固体状態を維持する低温溶融体13と、下部は前記低温溶融体13内に支持され、上部はケーシング11の上部外側に突出した作動ピン12とを備える。火事が発生して室内温度が高くなる場合、温度ヒューズFの低温溶融体13(例えば、鉛)がとけて液体状態になり、作動ピン12は溶融した鉛内に沈むようになる。したがって、トリガー4の吐出バルブ3支持均衡が崩れて、吐出バルブ3が消火液噴出口1を開くことにより、消火液が噴射される。
【0004】
他の形態の従来の伝統的なスプリンクラーは、前記低温溶融型の温度ヒューズの代りに、温度膨脹性ガスが満たされたガラスアンプルを使うもので、火事が発生すれば、ガラスアンプル内のガスが膨脹してそのガラスアンプルを破壊させることで吐出バルブの支持力を喪失させる構造であり、その作動原理は低温溶融鉛の温度ヒューズが適用された場合と特に違わない。
【0005】
このような低温溶融鉛の温度ヒューズまたは熱膨脹ガラスアンプルを使う前記伝統的なスプリンクラーは、そのヒューズまたはガラスアンプルが実際の火災熱によって直接反応する構造であるから、火事が発生しても、室内温度が低温溶融鉛の溶融点またはガラスアンプルの膨脹破壊温度に至るまではスプリンクラーが作動しないため、火事初期に対応する応答性が非常に遅いという問題点がある。
【0006】
また、スプリンクラーのような消防設備はこの頃大部分の建築物に設置されるが、火事のような万が一の事態に備えるための設備であるから、火事が発生しなくて長期間使用しない状態で放置される場合が大部分であるので、時間が経つにしたがって老後化するか電気回路の一部が破損するおそれがあり、このような場合、いざ火事が発生した場合には無用の物となる問題点がある。このような問題点を解消するためには、各スプリンクラーの作動健全性を随時テストしなければならないが、天井に固定された幾多のスプリンクラーを随時テストすることは容易なことではない。
【0007】
さらに、火事はその発生がどの局所的な場所で始まる場合が大部分であり、よって火事が発生した場所のスプリンクラーだけが作動するばかり、一般に隣接した室内のスプリンクラーは作動しないから、火事が隣接した室内に拡散することを予防することができない。
【0008】
このような問題点を解決するために、本出願人によって、図2〜図6のようなスプリンクラー装置及びシステムが開発されたことがある。図3は大韓民国公開特許公報第2001−0082794号に開示された改良スプリンクラー装置の断面図、図4は図3のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。図5は大韓民国公開特許公報第2001−0102616号に開示された改良スプリンクラー装置の断面図、図6は図5のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図である。
【0009】
図3及び図4を参照すれば、温度ヒューズFのドラム型不導体ケーシング11の下部面には、陰(−)電極に連結された陰極導体9と通電するための通電接触部10が付着ないし形成されており、内周面には、陽(+)電極に連結された陽極導体8が付着されている。また、ケーシング11の外周面には、一側端子が前記通電接触部10に連結され、他側端子が前記低温溶融体13を介して前記陽極導体8に連結されている電熱ヒーター14がコイル状に設置されており、この電熱ヒーター14の外周面、すなわちケーシング11の外周面の最外側には耐食性及び耐絶縁性コーティング膜15が被覆されることにより電熱ヒーター14を保護する。電熱ヒーター14はカーボンペーストまたはメタルフィルム(meTal film)材であることが望ましい。
【0010】
図5及び図6を参照すれば、アンプル200は内部に熱膨脹性気体または液体Gが充填された従来の一般的な中空円筒状ガラスアンプルの内部に電熱コイル120を挿入してなるもので、内部が密閉した中空円筒状ガラス製のハウジング100と、前記ハウジング100の内部中央に長手方向に挿入された電熱コイル120と、前記ハウジング100の下端外周面に付着され、前記電熱コイル120の下端122と接続された第1電極部140と、前記ハウジングの側壁102を貫いてハウジング内部に伸び、前記電熱コイルの上端124に接続された第2電極部142と、ハウジング100の内部に充填された熱膨脹流体Gとを備えてなる。
【0011】
図3〜図6に示した構成によるスプリンクラーは、温度感知部(図示せず)とスプリンクラーヘッド制御部(図示せず)と主指令室のメーンコンピューター(図示せず)に連結され、温度感知部TSは火事を感知するためのもので、建物内で火事時に発生する高熱を感知することが容易なヘッドに設置される。
【0012】
前記スプリンクラーヘッド制御部は、温度ヒューズFまたはアンプルAに所定定格値の電流を供給すると同時に温度ヒューズFまたはアンプルAに流れる電流値をフィードバックして検出する電流供給及びフィードバック部(図示せず)を通じて温度ヒューズFまたはアンプルAに所定定格値の電流を印加するように制御するとともに入力されるフィードバック電流値を分析して温度ヒューズFまたはアンプルAの故障有無及び老後状態などを判別するようになる。このために、ワンチップマイクロコントローラ(one chip microcontroller、以下‘マイコン’という)が必要になる。
【0013】
このような温度ヒューズF、アンプルAは、温度感知部で火事発生を感知すれば、制御部によって、温度ヒューズF、アンプルAに電流が印加され、電熱ヒーター14、電熱コイル120が熱を発生することにより、低温溶融体13がとけるか、熱膨脹流体Gが膨脹しながら作動ピン12を下向きに移動させるか、ハウジング100を破損させることで、吐出バルブ3を開放させるようになる。
前記のような改善された構成は、それぞれのスプリンクラー装置を速かに動作させるだけでなく、正常状態であるか否かを測定することができ、所望位置のスプリンクラーを個別的に動作させることができるという利点がある。しかし、このようなスプリンクラー装置の動作のためには、別途の温度感知部を別途の位置に設置しなければならないという煩わしい点がある。特に、スプリンクラーの設置範囲が広い場合には、温度感知部を多数箇所に設置しなければならないので、設置が煩わしくて費用が高くかかる問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明はスプリンクラー装置内に温度感知のためのセンサーを付着することで、別途の温度感知部を設置しなくても良いスプリンクラー装置を提供することをその目的とする。
【0015】
また、本発明は、スプリンクラー装置内で簡単な構成で温度感知ができるようにし、測定された温度を制御部に伝達することができ、制御部の制御によって個別的に動作できるようにするスプリンクラー装置を提供することをほかの目的とする。
【0016】
また、本発明は、スプリンクラーの状態を自ら診断することができるスプリンクラー装置を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的を達成するための本発明は、温度ヒューズを含むスプリンクラー装置において、前記温度ヒューズは:内側に開放空間が形成されたケーシング;前記開放空間内に収容される低温溶融体;前記低温溶融体によって支持、安着されて吐出バルブを支持する作動ピン;前記低温溶融体を加熱するための電熱ヒーター;及び前記電熱ヒーターに電源を供給するための電源ラインを含んでなり、前記電源ラインは第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対を含む。
【0018】
前記電熱ヒーターの一端部は電源の一端部と接続され、前記第1導体は前記電熱ヒーターの他端部と連結され、前記第2導体は電源の他端に連結される。
【0019】
前記作動ピンは上端に導体から形成された導電連結部を備え、前記導電連結部の上側には前記吐出バルブと接する絶縁ワッシャーを備え、前記作動ピン及び前記低温溶融体は導体で構成され、前記導電連結部は電源の一端部と接続され、前記電熱ヒーターは前記低温溶融体と接触するとともに一端部が電源の他端と連結され、前記熱電対は前記導電連結部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの一端部側に連結される。
【0020】
前記温度ヒューズの一側には通電接触部が備えられて電源の一端部と接続され、前記通電接触部は前記電熱ヒーターの一端部と連結され、前記電熱ヒーターの他端部は電源の他端と接続され、前記熱電対は前記通電接触部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの他端部側に連結される。
【0021】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:内側に中空が形成されたハウジング;前記中空内に満たされる膨脹流体;及び前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルには、第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対が連結される。
【0022】
前記電熱コイルの一端部は電源の一端部と連結され、前記電熱コイルの他端部は前記熱電対と連結され、前記熱電対は電源の他端と連結される。
【0023】
前記電熱コイルと前記第1導体は同一導体から一体に形成され、前記電熱コイルの一端部に前記第2導体が接合される。
【0024】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:内側に中空が形成されたハウジング;前記中空内に満たされる膨脹流体;及び前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルは第1導体から形成された第1電熱コイル及び第2導体から形成された第2電熱コイルが接合されてなり、前記第1電熱コイル及び前記第2電熱コイルは接合されて測温部を提供する。
【0025】
前記測温部は前記ハウジングの外側に位置する。
【0026】
前記第1電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第1電極部と連結され、前記第2電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第2電極部と連結される。
【0027】
ここで使用する“連結及び接続”という用語は、電気的に連結及び接続されることを意味し、物理的な直接連結及び接触に限定されない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下添付図面に示す本発明の実施例を参照しながら、本発明の構成を詳細に説明する。
【0029】
図7は本発明のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図、図8は図7の温度ヒューズの平面図、図9は図7の温度ヒューズの底面図である。図7〜図9を参照すれば、従来の構成とは異なり、本発明は、相違なる第1導体8と第2導体8aを互いに接触させてなる熱電対を備える。第1導体8と第2導体8aが接続される部分が測温部Tになり、熱電対の原理によって測温部Tで温度を感知することができるようになる。第1導体8は電熱ヒーター14と直列で連結され、第2導体8aは電源と連結される。第1導体8の連結位置によって、作動ピン12を導体にするか、あるいは不導体にすることができる。
【0030】
第1導体8と第2導体8aは、熱電対機能をするとともに電熱ヒーター14に電源を供給することができる熱電対金属リード線を使用し、第1導体8と第2導体8aが合う測温部Tは大気中に露出するようになり、温度ヒューズFの周辺装置による熱の流出及び流入を最小化して敏感な温度感応特性を有するようにする。特に、熱電対の測温部Tの重量を数mg以下に最小化することにより、室内の大気温度に敏感に即時反応するようにする。
【0031】
ケーシング11の外側には、腐食防止用エナメルなどの絶縁物質を使って、熱伝導に差し支えを与えない範囲内でカバー15をコートすることが望ましい。電熱ヒーター14は、一端は電源の一端子に連結され、他端は第1導体8と第2導体8aからなる熱電対の第1導体8に連結され、第2導体8aは制御部マイコンの両方向性入出力制御ポートに連結されるようにする。
【0032】
スプリンクラー装置の温度検出、入出力、加熱、自己故障診断動作を図28を同時に参照しながら説明する。
【0033】
[温度検出及び入力動作]
測温部Tで、温度に比例する第1導体8と第2導体8a間の起電力が発生し、このような起電力が制御部(図示せず)マイコンに印加されれば、マイコンはこの起電力値を正比例して増幅し、この信号を分析して、適正温度限界値を超えるか否かを判断するようになる。適正温度限界値を超えて、火事があると判断される場合には、第1導体8と第2導体8aに連結された入力ポートを出力ポートに切り替えるようになる。
【0034】
この時、測温部Tで発生する起電力値は非常に低いので、第1導体8及び第2導体8aと直列で連結された電熱ヒーター14の内部抵抗を加熱させなくなる。したがって、測温部Tの起電力によって電熱ヒーター14内部抵抗で消費する電力は無視することができる。測温部Tで発生する低い起電力が損失なしにマイコン伝達されるようにするためには、マイコンの入力インピーダンスが数MΩ以上でなければならない。したがって、測温部Tで発生する低起電力は直列で連結された数十Ωの電熱ヒーター14の内部抵抗を通り、MΩ以上の無限大抵抗値を持つマイコンの入力端子に伝達される。したがって、数十Ωの電熱ヒーター14の内部抵抗値は無視され、起電力値の損失なしにマイコンに伝達される。このような過程が入力ポートを通じた温度検出動作である。
【0035】
[出力及び加熱動作]
出力ポートを通じた加熱動作は、マイコンから出力された信号が熱電対金属リード線を介して電熱ヒーター14の内部抵抗に印加されれば、加熱動作が進む。この時、熱電対で発生する起電力は数mV以下、内部抵抗も1Ω以下で、非常に低いので、加熱電圧、電流に影響を与えなくなる。したがって、熱電対による特別な損失なしに電熱ヒーター14が加熱される。
【0036】
転換された出力ポートを通じて第1導体8と第2導体8aに印加された電流は電熱ヒーター14を加熱するようになり、これにより、低温溶融導体13がとけることで作動ピン12が下方に沈むことにより、吐出バルブ3が開放して消火液を噴出するようになる。
【0037】
[自己故障診断動作]
電熱ヒーター14と熱電対を構成する第1導体8と第2導体8aは互いに直列で連結されているので、いずれか一方が断線されるか接続不良になるなどの物理的破損が発生すれば、熱電対の測温部Tで起電力が損失して変化するようになる。損失された起電力信号はマイコンに伝達されるので、これにより、電熱ヒーター14が正常に連結されたか、接続はうまくできているかに対する判断が可能であるので、自己故障診断動作が可能になる。
【0038】
[自動反応動作]
故障、停電などの理由で電熱ヒーター14が稼動されなくても、周囲温度が増加すれば、低温溶融体13が自らとけるようになるので、消火液を排出して、自動反応安全装置の機能をするようになる。
【0039】
図10は図7の温度ヒューズが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図10を参照すれば、陰極導体9と第2導体8aは電源の両端に連結され、陰極導体9は、本体2、支持部5、トリガー4を介して温度ヒューズFの通電接触部10と連結される。通電接触部10は電熱ヒーター14と連結される。第2導体8aは第1導体8と連結され、第1導体8は電熱ヒーター14と直列で連結される。
【0040】
図11は本発明のスプリンクラー装置に使われる他の温度ヒューズの断面図である。図11を参照すれば、第1導体8が電熱ヒーター14に直列で連結されないで、作動ピン12と接続されるように構成されている。この場合、作動ピン12は導体を使う。第1導体8は作動ピン12の上端に被せられた導電連結部22と連結され、導電連結部22の上側はセラミックのような絶縁機能の絶縁ワッシャー20で覆われている。絶縁ワッシャー20によって、第1導体8が本体2と直接接続して陰極導体9と通電することを防止する。第1導体8は、導電連結部22、導体である作動ピン12、低温溶融体13、電熱ヒーター14の順に連結される。
【0041】
図12は本発明のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図、図13は図12のアンプルの平面図、図14は図12のアンプルの底面図である。図12〜図13を参照すれば、アンプルAのガラス製ハウジング100の上端には第2電極部142が露出しており、下端には第1電極部140が露出している。ハウジング100の内側には、熱に敏感に反応して膨脹する熱膨脹流体Gが入っている。第1電極部140には、第1導体8と第2導体8aが直列で連結され、測温部Tが備えられる。
【0042】
前述した方式と同様に、第1導体8と第2導体8aの測温部Tでは温度を測定し、制御部マイコンの制御によって電熱コイル120を加熱することができるようになる。電熱コイル120の発熱によって熱膨脹流体Gは膨脹するにしたがい、ハウジング100が砕け、これにより、ハウジング100が支えている吐出バルブ3が開くことにより、消火液が吐出される。アンプルAを使う場合にも、前述した温度ヒューズFと同様に、温度検出、入力、出力、加熱、自己故障診断、自動反応動作を行うようになる。
【0043】
図15は図12のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図15を参照すれば、陰極導体9と第2導体8aは電源の両端に連結され、陰極導体9は、本体2、吐出バルブ3、第2電極部142を介してアンプルAの電熱コイル120と接続される。第2導体8aは第1導体8と連結され、第1導体8は電熱コイル120と直列で連結される。この時、支持部5は本体2から絶縁されて、本体2と通電しないようにしなければならない。
【0044】
図16は本発明のスプリンクラー装置に使われる他のアンプルの断面図、図17は図16のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図16及び図17を参照すれば、電熱コイルを相違なる金属の第1電熱コイル120bと第2電熱コイル120aに分け、第1電熱コイル120bと第2電熱コイル120aが合う中央部をハウジング100の外側に露出させて測温部Tを形成する。この時、支持部5は本体から絶縁されるようにして、本体2と通電しないようにしなければならない。場合によっては、本体2を電源の両極とそれぞれ接続し、通電経路を分離した後、それぞれの電源を第1電極部140と第2電極部142に接触させることも可能である。この時、第1電極部140と接触する支持部5と第2電極部142と接触する吐出バルブ3は通電可能な導体で構成し、吐出バルブ3が本体2を通じて電源の一端部と接続される経路と、支持部5が本体2を通じて電源の他端と接続される経路を分離する。
【0045】
図18は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図、図19は図18のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図18及び図19を参照すれば、第1金属8が伸びて内側の電熱コイル120を構成し、ハウジング100の下側端部は第1電極部140と連結されるように構成される。第1電極部140は支持部5と本体2を通じて陰極導体9と連結される。この時、支持部5は通電可能な導体を使わなければならない。
【0046】
図20は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図、図21は図20のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図20及び図21を参照すれば、全体的に図12〜図15に示した構成に似ているが、電熱コイル120が熱膨脹流体Gに直接接触しないようにハウジング100内に埋設するかハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱する相違点がある。
【0047】
図22は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図、図23は図22のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図22及び図23を参照すれば、全体的に図16〜図17に示した構成に似ているが、電熱コイル120が熱膨脹流体Gに直接接触しないようにハウジング100内に埋設するかハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱するようにする相違点がある。
【0048】
図24は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面面、図25は図24のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図24及び図25を参照すれば、全体的に図18〜図19に示した構成に似ているが、電熱コイル120が熱膨脹流体Gに直接接触しないようにハウジング100内に埋設するかハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱する相違点がある。
【0049】
図26は本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図及び底面面、図27は図26のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。図26及び図27を参照すれば、第1電極部140と第2電極部142が共に下側端部側に位置するようにし、支持部5は第2電極部142のみと通電するように分離して構成する。電熱コイル120は、図面のように、熱膨脹流体Gに接触して直接加熱することもでき、ハウジング100内に埋設するかあるいはハウジング100の外側に巻き付けることで、電熱コイル120が熱膨脹流体Gを間接的に加熱することもできる。
【0050】
前記電熱ヒーター、電熱コイルに電流を供給するために、電源、電熱ヒーター、電熱コイルは多様な方式で相互に接続されることができる。前記電熱ヒーター、電熱コイルが直接電源と導線で連結されることもでき、導線が連結されたスプリンクラーの本体、前記電熱ヒーター、電熱コイルの電極部が接触して連結されることもできる。このような多様な方式は、請求範囲の記載の範囲内でいくらでも選択的に変形することができるもので、このような方式によって請求範囲の記載が限定的に解釈されればいけない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明によれば、温度検出と加熱のための構成部がスプリンクラー内に一体に構成されるので、別途の温度感知部を生産、設置する必要がなくて、生産及び設備の原価を節減させる効果を有する。
【0052】
また、本発明は、温度を検出し、この温度によって個々のスプリンクラーの稼働を可能にする効果を有する。
【0053】
また、本発明は、自らスプリンクラーの故障有無を診断することができる効果を有する。
【0054】
また、本発明は、電気回路破損、接触不良などの故障がある場合にも、自ら作動することにより、二重に安全性を確保する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】現在使われる一般的なスプリンクラー装置の断面図である。
【図2】図1のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。
【図3】大韓民国公開特許公報第2001−0082794号に開示された改良プリンクラー装置の断面図である。
【図4】図3のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。
【図5】大韓民国公開特許公報第2001−0102616号に開示された改良スプリンクラー装置の断面図である。
【図6】図5のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図である。
【図7】本発明のスプリンクラー装置に使われる温度ヒューズの断面図である。
【図8】図7の温度ヒューズの平面図である。
【図9】図7の温度ヒューズの底面図である。
【図10】図7の温度ヒューズが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図11】本発明のスプリンクラー装置に使われる他の温度ヒューズの断面図である。
【図12】本発明のスプリンクラー装置に使われるアンプルの断面図である。
【図13】図12のアンプルの平面図である。
【図14】図12のアンプルの底面図である。
【図15】図12のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図16】本発明のスプリンクラー装置に使われる他のアンプルの断面図である。
【図17】図16のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図18】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図19】図18のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図20】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図21】図20のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図22】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図23】図22のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図24】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図である。
【図25】図24のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図26】本発明のスプリンクラー装置に使われるさらに他のアンプルの断面図及び底面図である。
【図27】図26のアンプルが使用されたスプリンクラー装置の断面図である。
【図28】本発明のスプリンクラー装置と制御部マイコンが連結された状態を概略的に示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度ヒューズを含むスプリンクラー装置において、前記温度ヒューズは:
内側に開放空間が形成されたケーシング;
前記開放空間内に収容される低温溶融体;
前記低温溶融体によって支持、安着されて吐出バルブを支持する作動ピン;
前記低温溶融体を加熱するための電熱ヒーター;及び
前記電熱ヒーターに電源を供給するための電源ラインを含んでなり、前記電源ラインは第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対を含むことを特徴とする、感熱スプリンクラー装置。
【請求項2】
前記電熱ヒーターの一端部は電源の一端部と接続され、
前記第1導体は前記電熱ヒーターの他端部と連結され、
前記第2導体は電源の他端に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項3】
前記作動ピンは上端に導体から形成された導電連結部を備え、前記導電連結部の上側には前記吐出バルブと接する絶縁ワッシャーを備え、
前記作動ピン及び前記低温溶融体は導体で構成され、
前記導電連結部は電源の一端部と接続され、
前記電熱ヒーターは前記低温溶融体と接触するとともに一端部が電源の他端と連結され、
前記熱電対は前記導電連結部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの一端部側に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項4】
前記温度ヒューズの一側には通電接触部が備えられて電源の一端部と接続され、
前記通電接触部は前記電熱ヒーターの一端部と連結され、
前記電熱ヒーターの他端部は電源の他端と接続され、
前記熱電対は前記通電接触部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの他端部側に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項5】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:
内側に中空が形成されたハウジング;
前記中空内に満たされる膨脹流体;及び
前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルには、第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対が連結されることを特徴とする、感熱スプリンクラー装置。
【請求項6】
前記電熱コイルの一端部は電源の一端部と連結され、
前記電熱コイルの他端部は前記熱電対と連結され、
前記熱電対は電源の他端と連結されることを特徴とする、請求項5に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項7】
前記電熱コイルと前記第1導体は同一導体から一体に形成され、
前記電熱コイルの一端部に前記第2導体が接合されることを特徴とする、請求項5に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項8】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:
内側に中空が形成されたハウジング;
前記中空内に満たされる膨脹流体;及び
前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルは第1導体から形成された第1電熱コイル及び第2導体から形成された第2電熱コイルが接合されてなり、
前記第1電熱コイル及び前記第2電熱コイルは接合されて測温部を提供することを特徴とする、感熱スプリンクラー装置。
【請求項9】
前記測温部は前記ハウジングの外側に位置することを特徴とする、請求項8に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項10】
前記第1電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第1電極部と連結され、
前記第2電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第2電極部と連結されることを特徴とする、請求項8に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項1】
温度ヒューズを含むスプリンクラー装置において、前記温度ヒューズは:
内側に開放空間が形成されたケーシング;
前記開放空間内に収容される低温溶融体;
前記低温溶融体によって支持、安着されて吐出バルブを支持する作動ピン;
前記低温溶融体を加熱するための電熱ヒーター;及び
前記電熱ヒーターに電源を供給するための電源ラインを含んでなり、前記電源ラインは第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対を含むことを特徴とする、感熱スプリンクラー装置。
【請求項2】
前記電熱ヒーターの一端部は電源の一端部と接続され、
前記第1導体は前記電熱ヒーターの他端部と連結され、
前記第2導体は電源の他端に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項3】
前記作動ピンは上端に導体から形成された導電連結部を備え、前記導電連結部の上側には前記吐出バルブと接する絶縁ワッシャーを備え、
前記作動ピン及び前記低温溶融体は導体で構成され、
前記導電連結部は電源の一端部と接続され、
前記電熱ヒーターは前記低温溶融体と接触するとともに一端部が電源の他端と連結され、
前記熱電対は前記導電連結部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの一端部側に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項4】
前記温度ヒューズの一側には通電接触部が備えられて電源の一端部と接続され、
前記通電接触部は前記電熱ヒーターの一端部と連結され、
前記電熱ヒーターの他端部は電源の他端と接続され、
前記熱電対は前記通電接触部に連結されるかまたは前記電熱ヒーターの他端部側に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項5】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:
内側に中空が形成されたハウジング;
前記中空内に満たされる膨脹流体;及び
前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルには、第1導体及び第2導体が接合される測温部を備える熱電対が連結されることを特徴とする、感熱スプリンクラー装置。
【請求項6】
前記電熱コイルの一端部は電源の一端部と連結され、
前記電熱コイルの他端部は前記熱電対と連結され、
前記熱電対は電源の他端と連結されることを特徴とする、請求項5に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項7】
前記電熱コイルと前記第1導体は同一導体から一体に形成され、
前記電熱コイルの一端部に前記第2導体が接合されることを特徴とする、請求項5に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項8】
アンプルを含むスプリンクラー装置において、前記アンプルは:
内側に中空が形成されたハウジング;
前記中空内に満たされる膨脹流体;及び
前記膨脹流体を加熱するための電熱コイルを含んでなり、前記電熱コイルは第1導体から形成された第1電熱コイル及び第2導体から形成された第2電熱コイルが接合されてなり、
前記第1電熱コイル及び前記第2電熱コイルは接合されて測温部を提供することを特徴とする、感熱スプリンクラー装置。
【請求項9】
前記測温部は前記ハウジングの外側に位置することを特徴とする、請求項8に記載の感熱スプリンクラー装置。
【請求項10】
前記第1電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第1電極部と連結され、
前記第2電熱コイルは前記ハウジングの外面に備えられた第2電極部と連結されることを特徴とする、請求項8に記載の感熱スプリンクラー装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公表番号】特表2008−508021(P2008−508021A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523471(P2007−523471)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002319
【国際公開番号】WO2006/011725
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(505232830)
【出願人】(507006835)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002319
【国際公開番号】WO2006/011725
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(505232830)
【出願人】(507006835)
【Fターム(参考)】
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