説明

成分測定装置

【課題】各種光学部品の組立調整作業時の自由度が高く、小型化が容易な成分測定装置を実現すること。
【解決手段】共焦点光学系を介してレーザー光を測定対象の内部組織に照射し、前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する受光素子から出力されるデータに基づき前記測定対象の成分の測定を行うように構成された成分測定装置において、前記装置の光路の少なくとも一部が光ファイバで構成されたことを特徴とするもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成分測定装置に関し、詳しくは、レーザー光で成分の濃度などを測定する成分測定装置の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、たとえば血液中の血糖値などの成分の濃度などを測定する場合には、注射器で人体から血液を採取したり、指先や耳たぶを穿刺したりして、血液を実際に採取して血液中のグルコース濃度をすることが多い。
【0003】
一般に、血糖値は、食事の前後や運動後などの測定条件によって大きく変化することから、正確な血糖値データを得るためには頻繁に測定しなければならないが、その都度採血して直接分析する従来の方法は、被験者に与える苦痛も大きいという問題がある。
【0004】
そこで、出願人は、このように生体を侵襲して血液を採取せずに、生体にレーザー光を照射してその生体からの反射光を検出し、レーザー光が生体により吸収された度合(吸光度)に基づいて目的の成分(たとえば血液中のグルコース)の濃度などを測定する共焦点光学系を用いた生体成分測定装置を出願している(特許文献1参照)。
【0005】
図6は、特許文献1に記載されている生体成分測定装置の構成図である。
図6において、レーザーダイオード1から出力されるレーザー光は、コリメートレンズ2で平行光に整形され、コリメートレンズ2の光軸に対してほぼ45°の傾斜を有する状態で配置されたハーフミラー3に入射される。なお、レーザーダイオード1としては、たとえばグルコースの吸収が比較的大きい1600nm〜1700nmの波長領域のレーザー光を出力できる可変波長レーザーを用いる。
【0006】
ハーフミラー3を透過した平行光は、対物レンズ4により集光されて生体LBの内部組織に照射される。生体LBの内部組織で反射されたレーザー光は、再び対物レンズ4に入射されて平行光に整形され、ハーフミラー3に入射されてほぼ90°の方向に反射するように光路変換される。
【0007】
ハーフミラー3で光路変換されて反射されたレーザー光は、レンズ5により集光されてピンホール6に入射される。ピンホール6を通過したレーザー光は、受光素子7に入射されて電気信号に変換される。ここで、レーザーダイオード1と対物レンズ4とピンホール6と受光素子7は、共焦点光学系を構成している。
【0008】
受光素子7は、受光したレーザー光の光量に応じて強さや大きさが増減する電気信号に変換し、A/D変換器8に入力する。A/D変換器8は、受光素子7から入力される電気信号をデジタルデータに変換し、データ解析部9に入力する。
【0009】
データ解析部9は、波長の異なる2波長以上の各レーザー光が生体LBに照射されたときに受光素子7から変換出力される複数の電気信号に基づいて生体LBの成分の定量解析を行う。
【0010】
具体的には、血糖値すなわち血液内のグルコース濃度の定量を行う場合、データ解析部9にはあらかじめ測定された血液内のグルコース濃度とレーザー光の吸光度との検量線が記憶されていて、データ解析部9は、この検量線に基づいて生体LBの血液内のグルコース濃度の定量を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008−301944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、このような従来の生体成分測定装置は、装置の照射系および受光系を構成する各種光学部品を取り付けるのにあたり、最適の光学条件になるようにあらかじめ設計された所定の空間光路を形成する位置関係で配置しなければならず、組立調整作業時の自由度が制限されることから作業効率が低下するとともに、小型化が図りにくいという問題がある。
【0013】
本発明は、このような問題点を解決するものであり、その目的は、各種光学部品の組立調整作業時の自由度が高く、小型化が容易な成分測定装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
共焦点光学系を介してレーザー光を測定対象の内部組織に照射し、前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する受光素子から出力されるデータに基づき前記測定対象の成分の測定を行うデータ解析部を有する成分測定装置において、
前記装置の光路の少なくとも一部が光ファイバで構成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項2は、請求項1記載の成分測定装置において、
前記レーザーは、波長可変光源であることを特徴とする。
【0016】
請求項3は、請求項1または請求項2記載の成分測定装置において、
前記光ファイバの少なくとも一端には屈折率分布型レンズが設けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項4は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の成分測定装置において、
前記レーザーの出力光を測定対象表面に照射する光ファイバと、
この光ファイバの照射に基づく測定対象の表面における反射光を検出する第2の受光素子と、
この第2の受光素子の検出信号に基づき前記レーザーの出力光強度を所定の値に維持するように駆動するレーザー駆動回路、
を設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項5は、請求項4記載の成分測定装置において、
前記データ解析部は、前記第2の受光素子の検出信号で前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算して規格化したデータに基づいて前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項6は、請求項4に記載の成分測定装置において、
前記レーザーとしてその出力光をモニタする第3の受光素子が内蔵されたものを用い、
前記レーザー駆動回路は、前記第2の受光素子および第3の受光素子の検出信号の少なくともいずれかに基づき、前記レーザーの出力光強度を所定の値に維持するように駆動することを特徴とする。
【0020】
請求項7は、請求項4に記載の成分測定装置において、
前記レーザーとしてその出力光をモニタする第3の受光素子が内蔵されたものを用い、
前記データ解析部は、前記第2の受光素子および第3の受光素子の検出信号の少なくともいずれかで前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算して規格化したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項8は、請求項4記載の成分測定装置において、
前記レーザーとしてその出力光をモニタする第3の受光素子が内蔵されたものを用い、
前記データ解析部は、
前記第2の受光素子の検出信号で前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算した第1の規格化信号と、前記第3の受光素子の検出信号で前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算した第2の規格化信号を線形結合したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする。
【0022】
請求項9は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の成分測定装置において、
前記レーザー光の光路に設けられたハーフミラーで反射された反射光を検出する第4の受光素子を設け、
前記レーザー駆動回路は、前記第2の受光素子と第3の受光素子および第4の受光素子の検出信号の少なくともいずれかに基づき、前記レーザーの出力光強度を所定の値に維持するように駆動することを特徴とする。
【0023】
請求項10は、請求項9に記載の成分測定装置において、
前記データ解析部は、前記第2の受光素子と第3の受光素子および第4の受光素子の検出信号の少なくともいずれかで前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算して規格化したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする。
【0024】
請求項11は、請求項9に記載の成分測定装置において、
前記データ解析部は、前記第2の受光素子と第3の受光素子および第4の受光素子の検出信号のそれぞれで前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算した規格化信号を線形結合したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする。
【0025】
このように構成することにより、各光学部品の取付位置を比較的自由に変更することができ、成分測定装置全体の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図6】従来の生体成分測定装置の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図であり、図6と共通する部分には同一の符号を付けている。図1の装置と図6の装置の相違点は、図1の装置ではハーフミラー3周辺以外の空間光路を光ファイバに置き換えていることにある。
【0028】
図1において、レーザーダイオード1から出射されるレーザー光は屈折率分布型レンズ10に入射され、屈折率分布型レンズ10を介して光ファイバ11の一端に結合入射される。
【0029】
光ファイバ11で伝送された平行光はファイバ11の他端に接続された屈折率分布型レンズ12に入射され、一旦集光光に変換された後再び平行光に整形されてハーフミラー3に入射される。
【0030】
ハーフミラー3を通過した平行光は屈折率分布型レンズ13に入射され、一旦集光光に変換された後再び平行光に整形されて光ファイバ14の一端に入射される。
【0031】
光ファイバ14で伝送された平行光はファイバ14の他端に接続された屈折率分布型レンズ15に入射され、一旦集光光に変換された後再び平行光に整形されて対物レンズ4に入射される。
【0032】
対物レンズ4は平行光を集光して生体LBの内部組織に照射する。生体LBの内部組織で反射された平行光は、再び対物レンズ4に入射されて平行光に整形され、屈折率分布型レンズ15→光ファイバ14→屈折率分布型レンズ13の光経路を経て再びハーフミラー3に入射され、ほぼ90°の方向に反射するように光路変換される。
【0033】
ハーフミラー3で光路変換されて反射された平行光は屈折率分布型レンズ16に入射されて集光され、ピンホール6に入射される。ピンホール6を通過した集光光は、光ファイバ17の一端に入射される。
【0034】
光ファイバ17で伝送された平行光はファイバ17の他端に接続された屈折率分布型レンズ18に入射され、一旦平行光に変換された後再び集光光に整形されて受光素子7に入射され、電気信号に変換される。
【0035】
受光素子7は、受光したレーザー集光光の光量に応じて強さや大きさが増減する電気信号に変換し、A/D変換器8に入力する。A/D変換器8は、受光素子7から入力される電気信号をデジタルデータに変換し、データ解析部9に入力する。ここで、レーザーダイオード1と対物レンズ4とピンホール6と受光素子7は、共焦点光学系を構成している。
【0036】
データ解析部9は、従来と同様に、波長の異なる2波長以上の各レーザー光が生体LBに照射されたときに受光素子7から変換出力される複数の電気信号に基づいて生体LBの成分の定量解析を行う。
【0037】
このような構成において、装置の光路に着目すると、ハーフミラー3の周辺部分のみが空間光路で構成されて他の大部分は光ファイバで構成されるので、装置を構成するレーザーダイオード1、対物レンズ4、受光素子7などの各光学部品のハーフミラー3に対する取付位置を比較的自由に変更することができ、構造的な位置の設計自由度が保たれる。
【0038】
これにより、各種光学部品の組立調整作業時の自由度が高くなり、装置の筐体内におけるハーフミラー3に対するレーザーダイオード1、対物レンズ4、受光素子7などの各光学部品の取付位置を適切に選定することにより装置構成部品の実装密度を高めることができ、成分測定装置全体の小型化が図れる。
【0039】
上記実施例において、レーザーダイオード1から測定対象に照射される光強度を所定の値に維持するようにレーザーダイオード1を自動出力制御ループで駆動することにより、安定した測定が行える。
【0040】
図10は、このような構成を前述図1の実施例に適用した例を示す構成図である。図2の実施例では、レーザーダイオード1の出力光の一部を光ファイバ19を介して測定対象である生体LBの表面に照射させてその反射光を第2の受光素子20で検出し、この第2の受光素子20の出力信号をレーザーダイオード駆動回路21に与えてレーザーダイオード1の出力光強度を所定の値に維持するように駆動する。
【0041】
これにより、レーザーダイオード1の温度変化および空間強度変動に起因する出力光強度変化を抑制でき、安定した成分測定結果が得られる。
【0042】
また、第2の受光素子20の出力信号をA/D変換器22を介してデータ解析部9に加え、第1の受光素子7の出力信号を第2の受光素子20の出力信号で除算して規格化することにより、レーザーダイオード1の出力変動分や測定対象LBの表面反射による変動分を補償できる。
【0043】
図3は、図2のレーザーダイオード1として、その出力光をモニタする図示しない第3の受光素子が内蔵されたものを用いた実施例を示す構成図である。第3の受光素子の出力信号もレーザーダイオード駆動回路21に入力され、レーザーダイオード1の出力光強度を所定の値に維持するように駆動する。
【0044】
また、第3の受光素子の出力信号もA/D変換器23を介してデータ解析部9に入力され、第1の受光素子7の出力信号を第3の受光素子の出力信号で除算して規格化する。これにより、データ解析部9は、2つの規格化信号を線形結合して多変量解析により結合係数を求め、これらの値に基づきレーザーダイオード1の出力変動分や測定対象LBの表面反射による変動分を高精度に補償する。
【0045】
図4は、図3の実施例の屈折率分布型レンズ15と対物レンズ4との間の光路に光軸に対してほぼ45°の傾斜を有する状態で配置されたハーフミラー23と、その反射光を検出する第4の受光素子24と、この第4の受光素子24の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器25を追加したものである。
【0046】
このように構成することにより、第4の受光素子24は、ハーフミラー23までの光路におけるレーザーダイオード1の出力光の空間変動分を検出する。第4の受光素子24の出力信号もレーザーダイオード駆動回路21に入力され、レーザーダイオード1の出力光強度を所定の値に維持するように駆動する。
【0047】
また、第4の受光素子24の出力信号もA/D変換器25を介してデータ解析部9に入力され、第1の受光素子7の出力信号を第4の受光素子24の出力信号で除算して規格化する。これにより、データ解析部9は、3つの規格化信号を線形結合して多変量解析により結合係数を求め、これらの値に基づきレーザーダイオード1の出力変動分と空間変動分および測定対象LBの表面反射による変動分をさらに精度よく補償する。
【0048】
図5は図4の実施例から、光ファイバ19と第2の受光素子20およびA/D変換器22からなる信号系統を省いたものである。図5の構成によれば、レーザーダイオード駆動回路21は、第3の受光素子と第4の受光素子24の出力信号に基づいてレーザーダイオード1の出力光強度を所定の値に維持するように駆動する。そしてデータ解析部9は、第1の受光素子7の出力信号を第3の受光素子の出力信号で除算した規格化信号と第1の受光素子7の出力信号を第4の受光素子24の出力信号で除算した規格化信号に基づき、レーザーダイオード1の出力変動分および空間変動分を精度よく補償する。
【0049】
なお、上記実施例では、レーザーダイオード1と対物レンズ4と受光素子7のそれぞれの光路を光ファイバで構成する例を説明したが、これらの光路のうち小型化に大きく寄与する部分や空間光路では構造的に不安定な一部の光路部分だけを選択的に光ファイバで構成するようにしてもよい。
【0050】
また、上記実施例では、光源として可変波長レーザーを用いる例を説明したが、測定成分が特定されている場合には、単波長レーザーであってもよい。
【0051】
また、上記実施例では、人体の血液中の血糖値を測定する例について説明したが、血糖値以外の血液成分や組織液成分の定量測定にも有効である。
【0052】
また、測定対象は人体に限るものではなく、動物や植物などの内部物質の定量測定にも有効である。
【0053】
また、測定対象は生体に限るものではなく、農産物、水産物、食品、有機材料などの構造、組成の非破壊検査、化学物質の定量測定にも有効である。
【0054】
以上説明したように、本発明によれば、各種光学部品の組立調整作業時の自由度が高く、小型化が容易な成分測定装置を実現することができ、人体の血液中の血糖値をはじめとする各種の成分測定に好適である。
【符号の説明】
【0055】
1 レーザーダイオード
3、23 ハーフミラー
4 対物レンズ
6 ピンホール
7、20、24 受光素子
8、22、23、25 A/D変換器
9 データ解析部
10、12、13、15、16、18 屈折率分布型レンズ
11、14、17、19 光ファイバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共焦点光学系を介してレーザー光を測定対象の内部組織に照射し、前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する受光素子から出力されるデータに基づき前記測定対象の成分の測定を行うデータ解析部を有する成分測定装置において、
前記装置の光路の少なくとも一部が光ファイバで構成されたことを特徴とする成分測定装置。
【請求項2】
前記レーザーは、波長可変光源であることを特徴とする請求項1記載の成分測定装置。
【請求項3】
前記光ファイバの少なくとも一端には屈折率分布型レンズが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成分測定装置。
【請求項4】
前記レーザーの出力光を測定対象表面に照射する光ファイバと、
この光ファイバの照射に基づく測定対象の表面における反射光を検出する第2の受光素子と、
この第2の受光素子の検出信号に基づき前記レーザーの出力光強度を所定の値に維持するように駆動するレーザー駆動回路、
を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の成分測定装置。
【請求項5】
前記データ解析部は、前記第2の受光素子の検出信号で前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算して規格化したデータに基づいて前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする請求項4記載の成分測定装置。
【請求項6】
前記レーザーとしてその出力光をモニタする第3の受光素子が内蔵されたものを用い、
前記レーザー駆動回路は、前記第2の受光素子および第3の受光素子の検出信号の少なくともいずれかに基づき、前記レーザーの出力光強度を所定の値に維持するように駆動することを特徴とする請求項4記載の成分測定装置。
【請求項7】
前記レーザーとしてその出力光をモニタする第3の受光素子が内蔵されたものを用い、
前記データ解析部は、前記第2の受光素子および第3の受光素子の検出信号の少なくともいずれかで前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算して規格化したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする請求項4に記載の成分測定装置。
【請求項8】
前記レーザーとしてその出力光をモニタする第3の受光素子が内蔵されたものを用い、
前記データ解析部は、
前記第2の受光素子の検出信号で前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算した第1の規格化信号と、前記第3の受光素子の検出信号で前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算した第2の規格化信号を線形結合したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする請求項4に記載の成分測定装置。
【請求項9】
前記レーザー光の光路に設けられたハーフミラーで反射された反射光を検出する第4の受光素子を設け、
前記レーザー駆動回路は、前記第2の受光素子と第3の受光素子および第4の受光素子の検出信号の少なくともいずれかに基づき、前記レーザーの出力光強度を所定の値に維持するように駆動することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の成分測定装置。
【請求項10】
前記データ解析部は、
前記第2の受光素子と第3の受光素子および第4の受光素子の検出信号の少なくともいずれかで前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算して規格化したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする請求項9に記載の成分測定装置。
【請求項11】
前記データ解析部は、
前記第2の受光素子と第3の受光素子および第4の受光素子の検出信号のそれぞれで前記測定対象の内部組織により反射された反射光を前記共焦点光学系を介して検出する前記受光素子の検出信号を除算した規格化信号を線形結合したデータに基づき、前記測定対象の成分の測定を行うことを特徴とする請求項10に記載の成分測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−230664(P2010−230664A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47720(P2010−47720)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】