説明

成型遊具

【課題】成型物を部分的に構造変更させることができ、しかも離型し易い成型遊具を提供する。
【解決手段】互いに型組みされる一対の合わせ型2a,2b、3a,3b、4a,4bでなる部分型2,3,4を備え、これら部分型2,3,4が互いに隣接して配置された状態で、内部の成型空間同士が互いに連通し、各成型空間内に注入された成型材料が一体化した状態で成型物が形成されるようにした。各部分型2,3,4をそれぞれ他の構造の成型空間を有する他の部分型に取り替えることにより、成型される成型物を部分的に変化させることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固化する流動性材料を型内に注入して人形、動物等の造形物を成型する成型遊具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粘土状の可塑成型素材や液状から固体状に変化する素材などを型内に注入して、人形、動物、乗り物などの成型物を作製する成型型が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。これらの特許文献に開示された成型型は、児童が成型作業を楽しんだり、作製された成型物で遊んだりできるように工夫されている。
【特許文献1】実公平5−28017号公報
【特許文献2】実公昭57−14876号公報
【特許文献3】実開昭59−140814号公報
【特許文献4】実開昭55−68168号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の特許文献1〜4に開示された成型型では、一対の型で成型物全体の構造が規定されるものであるため、成型物を部分的に構造変更させることができないものであった。
【0004】
また、上記の特許文献1〜4に開示された成型型は、一対の型を組み合わせるものであるため、成型物が大きい場合や複雑な構造である場合、また成型材料が粘土のような粘着性の表面を持つものであった場合などに、成型後に成形型を離型しにくいという課題があった。
【0005】
本発明の目的とするところは、成型物を部分的に構造変更させることができ、しかも離型し易い成型遊具を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、成型物を部分的に構造変更させることにより、児童が興味をもつ人形、動物、怪獣などの造形を変化させる操作を通じて創造性を養い、型組を行ったり成型材料を注入したりする操作を通じて手先の器用さを養うことができる遊具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特徴は、成型遊具であって、それぞれが、互いに型組みされる一対の合わせ型でなり、型組みされた状態で成型材料が注入されて成型物を成型する成型空間を内部に有する、複数の部分型を備え、少なくとも2つの前記部分型が互いに隣接して配置された状態で、前記成型空間同士が互いに連通し、これら成型空間内に注入された成型材料が一体化した状態で成型物が形成されることを要旨とする。
【0008】
部分型は、成型空間と異なる形状の成型空間を有する他の部分型と取り替え可能であることが好ましい。
【0009】
本発明では、少なくとも2つの部分型が互いに隣接して配置された状態で、互いに連通する成型空間内に配置される、成型物の骨格部材を、さらに備える構成としてもよい。
【0010】
本発明では、造形すべき人形、動物、怪獣等のキャラクタの上部(例えば頭部)、キャラクタの下部(例えば胴体部)を模した成型空間を有する構成としてもよい。
【0011】
本発明では、造形すべき人形、動物、怪獣等のキャラクタの左部(例えば左半身部)、キャラクタの右部(例えば右半身部)を模した成型空間を有する構成としてもよい。
【0012】
本発明では、造形すべき人形、動物、怪獣等のキャラクタの前部(例えば正面部分)、キャラクタの後部(例えば背面部分)を模した成型空間を有する構成としてもよい。
【0013】
本発明では、造形すべき人形、動物、怪獣等のキャラクタの上部(例えば頭部)、キャラクタの中部(例えば胸部や首部)、キャラクタの下部(例えば脚部や胴体部)を模した成型空間を有する構成としてもよい。
【0014】
本発明では、造形すべき人形、動物、怪獣等のキャラクタの左部(例えば左腕部および左脚部)、キャラクタの中部(例えば顔部および胴体部)、キャラクタの右部(例えば右腕部および右脚部)を模した成型空間を有する構成としてもよい。
【0015】
本発明では、造形すべき人形、動物、怪獣等のキャラクタの前部(例えば正面部分)、キャラクタの中部(例えば腕部、脚部を含む胴体部)、キャラクタの後部(例えば背面部分または尻尾部)を模した成型空間を有する構成としてもよい。
【0016】
なお、部分型を構成する一対の合わせ型の一方に、成型材料を注入する注入孔が形成されていることが好ましい。
【0017】
本発明では、部分型が透明性を有する材料で形成されている構成としてもよい。
【0018】
本発明では、児童が成型物や成型材料を誤って口に入れることを考慮して、成型材料として、食用可能な物質を主成分とし、一定時間で液状から固形状に変化する材料を用いることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、成型物を部分的に構造変更させることができ、しかも離型し易い成型遊具を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態に係る成型遊具の詳細を図1から図18に基づいて説明する。なお、本実施の形態に係る成型遊具では、成型物として、恐竜を模したキャラクタの立体形象物を作製する例に適用して説明するが、怪獣、人形、各種の想像上のキャラクタ等の立体形象物を作製するものであってもよい。
【0021】
まず、図10および図11を用いて本実施の形態に係る成型遊具1の全体構成の概略を説明する。成型遊具1は、3つの部分型2,3,4と、これら部分型2,3,4を収納する保持ケース5と、保持ケース5に収納された部分型2,3,4を覆って保持ケース5に係合されるカバー6とを備えて概略構成されている。なお、本実施の形態においては、3つの部分型としているが、2つの部分型で構成するようにしても良い。
【0022】
次に、部分型2,3,4について説明する。図1に示すように、部分型2は一対の合わせ型2a,2bで、部分型3は一対の合わせ型3a,3bで、部分型4は一対の合わせ型4a,4bで構成されている。これら合わせ型2a,2b,3a,3b,4a,4bは、同じ大きさの透明材料でなる直方体のブロックである。透明材料としては、透明な合成樹脂、ガラスなどを用いることができる。なお、本実施の形態では、これら合わせ型2a,2b,3a,3b,4a,4bを透明材料で形成したが、不透明材料で形成してもよい。
【0023】
図3に示すように、部分型2の合わせ型2a,2bには、互いに対向するように配置される面に恐竜の頭部を形成するための成型空間23を構成する凹部21,22が形成されている。部分型3の合わせ型3a,3bには、互いに対向するように配置される面に恐竜の胸部を形成するための成型空間33を構成する凹部31,32が形成されている。図2および図3に示すように、部分型4の合わせ型4a,4bには、互いに対向するように配置される面に恐竜の脚部を形成するための成型空間43を構成する凹部41,42が形成されている。すなわち、成型空間23,33,43はそれぞれ恐竜の上部(頭部)、中部(胸部)、下部(脚部)を模している。これら成型空間23,33,43は、部分型2,3,4を組み付けた際に、互いに連通して成型物の形状の成型空間を構成するようになっている。なお、前述のように、2つの部分型で構成するようにした場合は、一方の部分型は恐竜の上部(例えば頭部)を、他方の部分型は下部(例えば胴体部)を形成するための成型空間が構成されるようにすれば良い。無論、恐竜が逆立ちしているようなデザインなのであれば、上部が脚部、下部が頭部となる。さらには、恐竜の上部、下部に限らず、左部(例えば左半身部)、右部(例えば右半身部)、前部(例えば正面部分)、後部(例えば背面部分)という形で2つの部分型に分けても良い。
【0024】
また、本実施の形態においては、部分型2においては恐竜の上部(頭部)、部分型3においては中部(胸部)、部分型4においては下部(脚部)を形成するための成型空間が各々構成されるようにしているが、これに限られない。それぞれの部分型に恐竜のどの部分を当てはめるかは、恐竜のデザインによって任意に定めれば良い。例えば、ブラキオサウルスのように首の長い恐竜の場合は、部分型3における中部は首部、部分型4における下部は胴体部となる。また、恐竜の上部・中部・下部ではなく、左部(例えば左腕部および左脚部)、中部(例えば顔部および胴体部)、右部(例えば右腕部および右脚部)としても良いし、前部(例えば正面部分)、中部(例えば腕部、脚部を含む胴体部)、後部(例えば背面部分または尻尾部)としても良い。さらにいえば、本実施の形態では成型物を恐竜の人形として説明しているが、全く仮想の生命体としても良いのであるから、その場合は、上部、中部、下部が全て頭部という場合もありうることは言うまでもない。
【0025】
また、図1に示すように、合わせ型2b,3b,4bには、注入孔25,35,45が凹部22,32,42に連通するように形成されている。本実施の形態では、合わせ型2bには注入孔25を1つ設け、他の合わせ型3b,4bには、それぞれ2つの注入孔35,45を設けている。2つずつ形成された注入孔35,45は、2つのうち1つを材料注入孔として用いたときに、他方の1つが空気逃げ孔として機能する。また、この注入孔は、上側に配置される合わせ型に成型空間として形成された凹部内の最も深い位置と連通するようになっている。すなわち、型組されて上側に配置された合わせ型における成型空間の最も高い位置に注入孔が連通するように形成されている。なお、合わせ型2bにも注入孔を2つ設けるようにしても良いことはいうまでもない。
【0026】
図1に示すように、合わせ型2a,2bを組み付けた際に厚さ方向(図1および図2において上下方向)に連続溝24となる溝24a,24bが形成されている。同様に、3a,3bの両側部には連続溝34となる溝34a,34bが、合わせ型4a,4bの両側部には連続溝44となる溝44a,44bが形成されている。
【0027】
図4に示すように、保持ケース5は、合わせ型2a,2b,3a,3b,4a,4bの幅(溝が形成された両側面間の長さ)と同等の幅および、部分型2,3,4を組み付けたときの長さ(部分型2,4の互いに反対側の端面間の長さ)と同等の長さを有する底板51と、この底板51の両側から立ち上がる2枚の側板52と、底板51と側板52の端縁に沿って底板51と側板52に直角をなすように形成された、コ字状の2枚の補強リブ54と、が一体的に設けられている。この保持ケース5は、底板51、側板52、補強リブ54が一体的に成形されている。また、側板52の外側面には、クランプ部55が設けられている。さらに、側板52の内側面には、部分型2,3,4の連続溝24,34,44を案内して部分型2,3,4を保持するための3つのガイド突堤部56が設けられている。
【0028】
図10および図11に示すように、カバー6は、保持ケース5の上面部を覆う天板61と、補強リブ54が形成された保持ケース5の両端面を覆う2枚の側板62とがコ字形状をなすように一体的に設けられている。天板61には、部分型2,3,4の合わせ型2b,3b,4bに形成された注入孔25,35,45を露呈させるための切り欠き61a,61b,61cが形成されている。
【0029】
上述した構成を有する成型遊具1は、部分型2,3,4を型組みして、注入孔25,35,45から成型材料を注入することにより、成型空間23,33,43(図3参照)内に成型材料を充填して、成型物を成型することができる。本実施の形態では、部分型2,3,4のそれぞれを、部分型2,3,4と異なる形状の成型空間を有する他の部分型と取り替えることにより、全体的にまたは部分的に構造の異なる恐竜の模型を成型することができる。特に、本実施の形態では、部分型2,3,4がキャラクタである恐竜の頭部、胸部、脚部に相当する成型空間23,33,43を備えるようにしたため、頭部、胸部、脚部毎に異なる部分型に取り替えることで成型物の部分的な変更を行い易いという利点がある。
【0030】
本実施の形態の成型遊具1では、成型物が3つの部分型2,3,4で形成されるため、離型作業が容易である。すなわち、1つの型を組み合わせるものでは、成型物が大きい場合や複雑な構造である場合、また成型材料が粘土のような粘着性の表面を持つものであった場合などに、成型後に成形型を離型しにくいところ、本実施の形態の成型遊具1は、部分型2,3,4それぞれの成型空間23,33,43で成型される部分は、当然、成型物に比較して小さく形状も単純となるため、当該成型物を1つの型を組み合わせるようにして成型する場合と比較して、離型しやすくなっている。また、各部分型2,3,4が透明材料で形成されているため、成型材料の充填状態を目視することができ、確実に成型物を成型することができる。
【0031】
以上、本実施の形態に係る成型遊具1の構成について説明したが、次に、成型遊具1の使用方法について、図4から図18を用いて説明する。なお、この使用方法では、成型を行う前に、成型空間23,33,43内に恐竜の骨格を予め配置する例について述べる。したがって、合わせ型2a,4aには、後述する骨格の頭部71と脚部73の端部に設けた位置決め突起71a,73aを収納する位置決め凹部26,46、合わせ型2b,4bには位置決め凹部27,47が形成されているものを用いる。
【0032】
まず、図4に示すように、保持ケース5を用意して、図5に示すように、順次、部分型2,3,4の一方の合わせ型2a,3a,4aの溝24a,34a,44aを、側板52のガイド突堤部56に案内されるようにして、保持ケース5内に収容して図6に示すような状態にする。
【0033】
次に、図7に示すように、恐竜の骨格7を合わせ型2a,3a,4aの凹部21,31,41に配置する。このとき、骨格の頭部71と脚部73の端部に設けた位置決め突起71a,73aは、図6に示した位置決め凹部26,46に合わせて配置させる。
【0034】
ここで、図18を用いて恐竜の骨格7の構成を簡単に説明する。骨格7は、頭部71と、胸部72と、脚部73とが着脱可能に構成されている。頭部71の頂部には上方に向けて位置決め突起71aが突設されている。脚部73の両脚の下端には位置決め突起73aが下方に向けて突設されている。位置決め突起71aには、成型物が成型されたときに装着する角74が嵌合、装着されるようになっている。なお、骨格7も部分的に交換可能になっており、成型物の部分的な変更に伴い交換することが可能である。
【0035】
このような骨格7を配置した後、図8に示すように、合わせ型2b,3b,4bを対応する合わせ型2a,3a,4aの上に重ね合わせて図9のような状態にする。この際も、ガイド突堤部56に溝24b,34b,44bが案内されるように装着する。
【0036】
次に、図10および図11に示すように、カバー6を被せて2つのクランプ55を用いてカバー6の天板61を両側で係止して、カバー6を保持ケース5に固定する。
【0037】
そして、図12に示すように、容器8に、液状の成型材料9を注入器10のシリンダ11に充填し、図13に示すように、ピストン12をシリンダ11内に嵌合させる。なお、この成型材料9は、食用可能な物質を主成分とする粉末を水で溶いてなり、水を加えて一定時間で液状から固形状に変化する周知の材料を用いることができる。成型材料は、誤って児童が口に入れても安全なものを用いることが好ましい。なお、食用可能な物質としては、例えば、澱粉、アミロース、アミロペクチン、セルロース、ペクチン、小麦粉、海草からの抽出物など各種の物質を利用することができる。
【0038】
次に、図14に示すように、上述の注入器10を用いて注入孔25,35,45に、成型材料9を注入する。本実施の形態では、部分型2,3,4が透明性を有するため、型内への成型材料9の充填状態は目視することで確認できる。なお、部分型2,3,4が透明性を有しないものを用いた場合は、他の注入孔25に成型材料9が存在する状態を見ることで充填状態を確認することができる。このように成型材料9を型内に注入することにより、成型空間23,33,43内に配置された骨格7を覆うように成型材料9が肉付けされて成型空間23,33,43内に骨格7を含む成型物が形成される。
【0039】
このようにして部分型2,3,4内に成型材料9を充填した後、一定時間を経て成型材料9が固化した後に、図15に示すように、カバー6を取り外す。その後、図16に示すように、合わせ型2b,3b,4bを取り外し、図17に示すような成型物20を取り出せばよい。図17に示す成型物20は、骨格7の頭頂から突出する突起71aに角74を嵌合して装着した状態を示している。
【0040】
本実施の形態では、成型材料9として、食用可能な物質を主成分とする粉末を水で溶いてなり、水を加えて一定時間で液状から固形状に変化する材料を用いるが、このような材料は成型物20を適切な溶解剤で溶解させることができるため、骨格7を取り出して同じ成型物20を再度成型したり、部分的に違う構造の他の成型物を作り直すことも可能である。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0041】
例えば、上記実施の形態では、3つの部分型2,3,4を備える例について説明したが、2つからなる部分型であっても、4つ以上の数の部分型を備える構成としても勿論よい。
【0042】
また、上記実施の形態では、成型物20として恐竜を適用したが、人形、怪獣、空想上のキャラクタや、建物、乗り物などに対応した部分型を複数備える構成としても勿論よい。
【0043】
上記実施の形態では、部分型2,3,4の合わせ型2a,2b,3a,3b,4a,4bは、成型空間となる凹部21,22,31,32,41,42以外の部分が樹脂等でなる直方体形状のブロックとしたが、例えば図19および図20に示すように中空な箱状の構造としてもよい。
【0044】
図19および図20に示す部分型200は、例えば透明な合成樹脂で形成された、一対の合わせ型200a,200bでなる。これら合わせ型200a,200bの互いに対向配置させる面は、箱の底板に相当する板状体203,204である。これら板状体203,204には、箱の内側へ向けて湾曲するように凹部201,202が形成されている。
【0045】
下側に配置される合わせ型200aは、板状体203と、この板状体203の周縁に一体に形成された4つの側板205と、板状体203の凹部201と反対側の面に立ち上がるように一体的に設けられた補強リブ206と、を備えてなる。この補強リブ206は、対向配置された2枚の側板205間に渡って側板205同士を連結するように一体的に設けられている。
【0046】
上側に配置される合わせ型200bは、板状体204と、この板状体204の周縁に一体的に形成された4枚の側板207と、板状体204の凹部202と反対側の面に立ち上がるように一体的に設けられた補強リブ208と、を備えてなる。この補強リブ208は、間に渡って、板状体204の凹部204の最も深い位置を通って、対向配置された2枚の側板205側板205同士を連結するように設けられている。そして、補強リブ208における板状体204の凹部204の最も深い位置を通る部分には、凹部202内へ連通する注入孔209が形成されている。注入孔209が形成された部分の補強リブ208は、筒状体208aとなっている。
【0047】
図19および図20に示した構成とすることにより、部分型200は軽量なものとなり、部分型200を構成する材料の量も削減できる。また、補強リブ206,208を有する構造としたことにより、図19,20に示した構成としても、合わせ型200a,200bの剛性を確保することができる。以上、部分型200について説明したが、この部分型200に組み合わされる他の部分型も同様の構造である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態に係る成型遊具の部分型を組み付けた状態を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII-III断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る成型遊具に備えられる保持ケースを示す斜視図である。
【図5】本実施の形態の保持ケースに合わせ型を収納している状態を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態の保持ケースの下部に部分型の対をなす合わせ型の一方を収納した状態を示す斜視図である。
【図7】骨格を合わせ型に収納する状態を示す斜視図である。
【図8】保持ケース内にすべての部分型を収納する状態を示す斜視図である。
【図9】保持ケース内にすべての部分型を収納した状態を示す斜視図である。
【図10】保持ケース内に部分型を収納した状態でカバーを装着する工程を示す斜視図である。
【図11】保持ケースにカバーを装着、固定した状態を示す斜視図である。
【図12】成型材料を注入器に充填する工程を示す斜視図である。
【図13】成型材料を注入器に充填した状態を示す斜視図である。
【図14】注入器で各部分型へ成型材料を注入する工程を示す斜視図である。
【図15】カバーを保持ケースから取り外す工程を示す斜視図である。
【図16】保持ケースから部分型を取り外す工程を示す斜視図である。
【図17】本実施の形態の成型遊具で成型された成型物を示す斜視図である。
【図18】本実施の形態の成型遊具に備えられる骨格を示す斜視図である。
【図19】本発明の他の実施の形態に係る成型遊具の部分型を示す斜視図である。
【図20】図19のXX−XX断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1……成型遊具、2,3,4……部分型、2a,2b,3a,3b,4a,4b……合わせ型、5……保持ケース、6……カバー、7……骨格、9……成型材料、10……注入器、20……成型物、21,22,31,32,41,42……凹部、23,33,44……成型空間、25,35,45……注入孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが、互いに型組みされる一対の合わせ型でなり、型組みされた状態で成型材料が注入されて成型物を成型する成型空間を内部に有する、複数の部分型を備え、
少なくとも2つの前記部分型が互いに隣接して配置された状態で、前記成型空間同士が互いに連通し、各成型空間内に注入された成型材料が一体化した状態で成型物が形成されることを特徴とする成型遊具。
【請求項2】
前記部分型は、当該部分型の成型空間と異なる形状の成型空間を有する他の部分型と取り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の成型遊具。
【請求項3】
少なくとも2つの前記部分型が互いに隣接して配置された状態で、互いに連通する前記成型空間内に配置される、前記成型物の骨格部材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の成型遊具。
【請求項4】
2以上の前記部分型が直列に配置され、これら2つの部分型は、造形すべき人形,動物,怪獣等のキャラクタの上部、下部を模した成型空間を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項5】
2以上の前記部分型が直列に配置され、これら2つの部分型は、造形すべき人形,動物,怪獣等のキャラクタの左部、右部を模した成型空間を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項6】
2以上の前記部分型が直列に配置され、これら2つの部分型は、造形すべき人形,動物,怪獣等のキャラクタの前部、後部を模した成型空間を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項7】
3つの前記部分型が直列に配置され、これら3つの部分型は、造形すべき人形,動物,怪獣等のキャラクタの上部、中部、下部を模した成型空間を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項8】
3つの前記部分型が直列に配置され、これら3つの部分型は、造形すべき人形,動物,怪獣等のキャラクタの左部、中部、右部を模した成型空間を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項9】
3つの前記部分型が直列に配置され、これら3つの部分型は、造形すべき人形,動物,怪獣等のキャラクタの前部、中部、後部を模した成型空間を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項10】
前記部分型を構成する一対の合わせ型の一方に、前記成型材料を注入する注入孔が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項11】
前記部分型は、透明性を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の成型遊具。
【請求項12】
前記成型材料は、食用可能な物質を主成分とし、一定時間で液状から固形状に変化する材料であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の成型遊具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−17328(P2010−17328A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180016(P2008−180016)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【特許番号】特許第4224127号(P4224127)
【特許公報発行日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(000135748)株式会社バンダイ (246)
【Fターム(参考)】