説明

成形装置及び離型剤の付着方法

【課題】従来の方法では離型剤を付着させ難い金型の内部の特定部位に対して、離型剤を良好に付着させることができる成形用装置、及び離型剤の付着方法を提供する。
【解決手段】金型1と、金型1を型締めした状態において金型1の内部に供給口52を介して離型剤を流体と共に供給し、金型1の内部の特定部位51に対して離型剤の流れを形成させると共にまたは形成させた後に、流体の供給により金型1の内圧を上昇させる離型剤供給手段7とを備え、金型1の内圧を上昇させた後、特定部位51に対して供給時の離型剤の流れの上流側に設けた排出口62から流体と余剰の離型剤とを排出し、供給時の離型剤の流れとは逆の流れを形成させると共に金型1の内圧を下降させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型の内部に離型剤を付着させる成形装置、及び離型剤の付着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ダイカスト装置等の成形装置では、金型の焼き付き防止や成形品の離型性向上等のため、金型内部でキャビティ等を形成している金型表面に離型剤を付着させて用いる。近年では、離型剤として、使用後の廃水処理等の問題がある水溶性離型剤等に代えて、粉体の離型剤が多く使用されるようになってきている。このため、粉体である離型剤を満遍なく金型内部のキャビティ等を形成している金型表面に付着させる技術が検討されている。
【0003】
この種の技術としては、鋳造作業において、離型剤を湯溜りに供給し、キャビティの内部を減圧することにより、湯溜りからキャビティの内部に流れを形成させて離型剤を行き渡らせることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、鋳造装置において、キャビティに離型剤を供給する供給口とキャビティから離型剤を吸引する吸引口とを設け、キャビティの内部に供給口から吸引口への離型剤の流れを形成させて、離型剤を付着させることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2001−87847号公報
【特許文献2】特開2003−275855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、近年では、自動車部品の分野等において、成形品の形状の複雑化、高機能化が著しくなり、キャビティの形状も複雑になってきている。このため、前記従来の離型剤の付着方法のように離型剤の流れが一方向のみでは、キャビティのうち離型剤が直接当たらない部位が発生し易くなり、離型剤の付着が不十分となって、金型の焼き付き等が発生する恐れがあった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来の方法では離型剤を付着させ難い金型の内部の特定部位に対しても、離型剤を良好に付着させることができる成形用装置、及び離型剤の付着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る成形装置の第1特徴構成は、金型と、前記金型を型締めした状態において前記金型の内部に供給口を介して離型剤を流体と共に供給し、前記金型の内部の特定部位に対して前記離型剤の流れを形成させると共にまたは形成させた後に、前記流体の供給により前記金型の内圧を上昇させる離型剤供給手段とを備え、前記金型の内圧を上昇させた後、前記特定部位に対して供給時の前記離型剤の流れの上流側に設けた排出口から前記流体と余剰の離型剤とを排出し、前記供給時の前記離型剤の流れとは逆の流れを形成させると共に前記金型の内圧を下降させる点にある。
【0009】
本構成によれば、金型の内部の特定部位に対して離型剤の正逆の2方向の流れを形成させることができる。このため、仮に特定部位が凸状であるような場合でも当該特定部位の全面に対して離型剤が直接当たり易くなり、特定部位に良好に離型剤を付着させることができる。
したがって、本構成に係る成形装置であれば、成形時の金型の焼き付きや、成形品の金型への張り付きを防止することができる。
【0010】
本発明に係る成形装置の第2特徴構成は、前記金型の内部に溶湯を供給する給湯口を備え、当該給湯口を前記排出口とした点にある。
【0011】
本構成によれば、金型の内部に溶湯を供給する給湯口を備えた成形装置において、既設の給湯口を排出口とすることができ、新たに排出口を設ける必要がないため、設備コストを抑えることができる。
また、流体と共に余剰の離型剤を給湯口から排出するため、金型の内部から給湯口までの間の熱の影響を受け易い部位にも離型剤を付着させることができる。したがって、別途、金型の内部から給湯口に至る部位に離型剤を付着させる必要がなくなり、ランニングコストを抑えることもできる。
【0012】
本発明に係る成形装置の第3特徴構成は、前記供給口が前記排出口を兼ねる点にある。
【0013】
本構成のように、供給口が排出口を兼ねることで、金型の内部に供給口から供給した流体と離型剤とは、排出口としての供給口に戻って排出することになるため、離型剤の正逆の2方向の流れを確実に形成することができる。
【0014】
本発明に係る成形装置の第4特徴構成は、前記特定部位に対して前記供給時の前記離型剤の流れの下流側に、前記離型剤の供給開始時に前記流体と前記離型剤とを排出するよう開口する第2の排出口を設けた点にある。
【0015】
本構成にように、離型剤の供給開始時に開口する第2の排出口を特定部位に対して供給時の離型剤の流れの下流側に位置するように設けることで、離型剤の供給開始時に供給口から第2の排出口への特定部位を経由した離型剤の流れが形成できるようになる。このため、特定部位に対して離型剤の正逆の2方向の流れを確実に形成させることができる。
【0016】
本発明に係る離型剤の付着方法の特徴手段は、金型の内部に離型剤を付着させる離型剤の付着方法であって、前記金型を型締めした状態において前記金型の内部に前記離型剤を流体と共に供給し、前記金型の内部の特定部位に対して前記離型剤の流れを形成させると共にまたは形成させた後に、前記流体の供給により前記金型の内圧を上昇させる工程と、前記金型の内圧を上昇させた後、前記特定部位に対して供給時の前記離型剤の流れの上流側から前記流体と余剰の離型剤とを排出し、前記供給時の前記離型剤の流れとは逆の流れを形成させると共に前記金型の内圧を下降させる工程とを備える点にある。
【0017】
本手段によれば、金型の内部の特定部位に対して離型剤の正逆の2方向の流れを形成させることができる。仮に特定部位が凸状であるような場合でも当該特定部位の全面に対して離型剤が直接当たり易くなり、特定部位に良好に離型剤を付着させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
〔第一の実施形態〕
以下に、本発明に係る成形装置及び離型剤の付着方法の第一の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明をアルミニウム(Al)合金のダイカスト装置100に適用した場合について説明する。
【0019】
本実施形態に係るダイカスト装置100は、図1に示すように、金型1と、金型1を取付ける固定盤2及び可動盤3とを備えている。金型1は固定型4と可動型5とを備えており、固定型4及び可動型5はそれぞれ固定盤2及び可動盤3に取り付けてある。ダイカスト装置100は、固定盤2に対して可動盤3を作動させることにより、金型1を型締め、型開きできるようになっている。金型1を型締めした状態にすることで固定型4と可動型5との間にキャビティ11が形成される。尚、本実施形態においては、可動型5に本発明における特定部位の一例としての鋳抜きピン51が設けてあり、キャビティ11に凹凸を形成させてある。
【0020】
固定型4及び固定盤2には、キャビティ11に連通するスリーブ6が設けてある。このスリーブ6の内にはプランジャ61が挿通してあり、溶湯をスリーブ6の上部に設けた給湯口62からスリーブ6の内に供給し、プランジャ61を前進させることにより湯道63を介してキャビティ11に所定の圧力で充填できるようになっている。
【0021】
可動型5には離型剤を金型1の内部に供給する供給口52が設けてある。供給口52には供給路71を介して離型剤供給手段7が接続してある。本実施形態においては、離型剤として、黒鉛、タルク等の無機物粉体と、ワックス、樹脂、金属石鹸等の有機物粉体とからなり、平均粒径25μm、嵩比重0.28の粉体離型剤を用いている。離型剤は、本発明における流体としての空気と共に金型1の内部に供給される。
【0022】
供給口52には油圧シリンダ53とシャットオフピン54とが設けてある。油圧シリンダ53は制御手段8と接続してあり、油圧シリンダ53を制御することによってシャットオフピン54を動作させて供給口52を開閉し、金型1の内部への離型剤の供給を制御できるようになっている。制御手段8は、プランジャ61の動作部(図示しない)とも接続してあり、供給口52の開閉に応じてプランジャ61の位置制御ができるようになっている。
【0023】
次に、上記構成を備えるダイカスト装置100を用いて金型1の内部に離型剤を付着させる方法の一例について、図2に基づいて説明する。本実施形態では、給湯口62を本発明における「排出口」として用いている。
【0024】
本実施形態に係るダイカスト装置100は停止している場合では、金型1は型開きした状態であり、プランジャ61は後退して給湯口62が金型1の内部と連通した状態となっている。このため、まずは、可動盤3を作動させて金型1を型締めした状態にすると共に、プランジャ61を前進させて給湯口62を金型1の内部と遮断する。
【0025】
このような状態にした後、図2(a)に示すように、離型剤供給手段7により、供給路71を介して供給口52から金型1の内部に離型剤を空気と共に供給する。ダイカスト装置100では、金型1の内部に供給した空気は固定型4と可動型5との隙間等から漏れ出すため、この漏れによって、金型1の内部において鋳抜きピン51に対して離型剤の流れが形成される。空気の時間当たりの供給量を漏れ出す量よりも多くすることで、離型剤の流れを形成する共に、金型1の内圧が上昇する。この時、離型剤はキャビティに付着するが、鋳抜きピン51により離型剤が直接当たらない部位では離型剤の付着が不十分となる。付着しない離型剤は空気と共に金型1の外部に漏れ出るか、キャビティ11の内の全体に浮遊したまま広がって留まる。
【0026】
金型1の内圧が上昇した後は、図2(b)に示すように、シャットオフピン54により供給口52を閉じ、プランジャ61を後退させて金型1の内部と給湯口62とを連通させる。これにより、給湯口62から空気と余剰の離型剤とが排出されるため、鋳抜きピン51に対して供給時の離型剤の流れとは逆の流れが形成されると共に、金型1の内圧が下降し、供給前の圧力状態に戻る。
【0027】
このように、鋳抜きピン51に対して離型剤の正逆の2方向の流れを形成させることで、従来の方法では離型剤が直接当たらない鋳抜きピン51の部位に対しても、離型剤が直接当たるようになり、離型剤を付着させることができる。
したがって、本実施形態に係るダイカスト装置100を用いれば、鋳造時の金型1の焼き付きや、鋳造品の金型1への張り付きを防止することができる。
【0028】
本実施形態のダイカスト装置100では、既設の給湯口62を排出口として用いている。このため、新たに排出口を設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
また、空気ともに余剰の離型剤を給湯口62から排出するため、湯道63、スリーブ6、プランジャ61にも離型剤を付着させることができる。したがって、一度の処理で金型1の内部全体に離型剤を付着させることができ、別途、湯道63等に離型剤を付着させる必要がなくなり、ランニングコストを抑えることができる。
【0029】
〔第二の実施形態〕
本発明に係る成形装置及び離型剤の付着方法の第二の実施形態について説明する。本実施形態では、図3に示すように、鋳抜きピン51に対して、供給口52とは反対側の位置に第2の排出口41が設けてある。第2の排出口41には排出路91を介して真空ポンプ等の真空手段9が接続してあり、キャビティ11の内の空気及び離型剤を吸引して減圧できるようになっている。第2の排出口41と真空手段9との間にはバグフィルタ92が設けてあり、第2の排出口41から吸引して排出された離型剤を回収できるようになっている。また、第2の排出口41には、供給口52と同様に、油圧シリンダ42とシャットオフピン43とが設けてある。油圧シリンダ42は制御手段8と接続してあり、供給口52のシャットオフピン54やプランジャ61の動作に対応させて、第2の排出口41の開閉を制御できるようになっている。尚、その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0030】
次に、上記構成を備えるダイカスト装置100を用いて金型1の内部に離型剤を付着させる方法の一例について、図4に基づいて説明する。本実施形態でも、第一の実施形態と同様に、給湯口62を本発明における「排出口」として用いている。
【0031】
まず、第一の実施形態と同様に、可動盤3を作動させて金型1を型締めした状態にすると共に、プランジャ61を前進させて給湯口62を金型1の内部と遮断する。
【0032】
このような状態にした後、図4(a)に示すように、供給口52からは金型1の内部に離型剤を空気と共に供給し、第2の排出口41からは金型1の内部から空気を離型剤と共に吸引し、排出する。これにより、金型1の内部において鋳抜きピン51に対して供給口52から第2の排出口41への離型剤の流れが形成される。この時、離型剤の一部はキャビティに付着し、付着しない離型剤は空気と共に第2の排出口41から排出されてバグフィルタ92により回収されるか、キャビティ11の内に浮遊して留まる。その後、図4(b)に示すように、第2の排出口41をシャットオフピン43により閉じると、供給口52からの空気と離型剤との供給により金型1の内圧が上昇する。
【0033】
金型1の内圧が上昇した後は、図4(c)に示すように、第一の実施形態と同様の操作を行う。これにより、金型1の内部に離型剤が付着する。
【0034】
(実施例)
以下に、本実施形態に係るダイカスト装置100を用いた実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0035】
(離型剤の付着量)
本実施形態に係るダイカスト装置100に、図5に示す固定型4を用い、本実施形態の離型剤の付着方法で離型剤を付着させた場合(実施例)と、離型剤の流れとして一方向の流れのみを形成させて離型剤を付着させた場合(従来例)とについて、離型剤の付着量を測定した。
離型剤の付着量の測定は、金型1に離型剤を付着させた後、図5に示すような入り子1及び入り子2を取り外し、入り子1及び入り子2をそれぞれアセトンで洗浄し、離型剤をアセトン中に取り込んだ後、離型剤を取り込んだアセトンをろ紙(GA-200:ADVANTEC)を用いてろ過し、ろ紙のろ過前後の重量差から離型剤の付着量を測定した。
その結果、図6に示すように、入り子2の離型剤の付着量は、実施例と従来例とで差は無かったが、より凹凸に差がある入り子1の離型剤の付着量は、従来例に比べて多いことが分かった。
【0036】
(離型抵抗)
本実施形態に係るダイカスト装置100を用い、実施例の方法で離型剤を付着させた後に鋳造した場合と、従来例の方法で離型剤を付着させた後に鋳造した場合とで、鋳造品の金型1からの離型抵抗を調べた。
離型抵抗は、離型時に押し出しシリンダに加わる押し出し反力を離型抵抗とすることで測定した。
その結果、実施例では従来例に比べて離型抵抗自体が小さくなり、離型抵抗のバラツキも小さくなることが確認できた。
【0037】
〔その他の実施形態〕
上記の第二の実施形態においては、第2の排出口41から金型1の内部の空気と離型剤とを吸引して排出する場合を例として説明したが、必ずしも吸引する必要はなく、第2の排出口41は単に外部と連通しているだけでもよい。この場合でも、供給口52から供給した空気と離型剤とは第2の排出口41から抜け出るため、鋳抜きピン51に対して離型剤の流れを形成することができる。
【0038】
上記の各実施形態においては、金型1の内圧を上昇させた後の空気と余剰の離型剤との排出を給湯口62から行う場合を例として説明したが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、供給管71と、排出管73と、供給排出管74とを三方弁72を介して接続し、供給と排出とを切り替えることにより、供給口52を本発明における排出口として用いることもできる。このように、供給口52が排出口を兼ねることで、金型1の内部に供給口52から供給した空気と離型剤とは、排出口としての供給口52に戻って排出することになるため、離型剤の正逆の2方向の流れを確実に形成することができる。
また、排出口は離型剤の正逆の2方向の流れが形成できれば、特に制限はなく、供給口52とは別の任意の位置に設けることもできる。
【0039】
上記の各実施形態においては、供給口52をキャビティ11に設けた場合を例として説明したが、供給口52をスリーブ6または湯道63に設けることもできる。
【0040】
上記の各実施形態においては、本発明に係る成形装置をダイカスト装置100として用いる場合を例として説明したが、本発明に係る成形装置は、ダイカストに限らず、重力鋳造等、加熱して金属を成形する装置等に用いることができる。
【0041】
上記の各実施形態においては、Al合金を用いる場合を例として説明したが、マグネシウム(Mg)合金、亜鉛(Zn)合金、銅(Cu)合金等の他の合金やMg、Al等の金属単体等を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第一の実施形態に係るダイカスト装置の概略部分断面図
【図2】第一の実施形態に係るダイカスト装置を用いた離型剤の付着方法を説明する図
【図3】第二の実施形態に係るダイカスト装置の概略部分断面図
【図4】第二の実施形態に係るダイカスト装置を用いた離型剤の付着方法を説明する図
【図5】離型剤の付着量の測定に用いた固定型を示す写真
【図6】離型剤の付着量の測定結果を示すグラフ
【図7】離型抵抗の測定結果を示すグラフ
【図8】その他の実施形態に係るダイカスト装置の概略部分断面図
【符号の説明】
【0043】
1 金型
41 第2の排出口
51 鋳抜きピン(特定部位)
52 供給口
62 給湯口(排出口)
7 離型剤供給手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型と、前記金型を型締めした状態において前記金型の内部に供給口を介して離型剤を流体と共に供給し、前記金型の内部の特定部位に対して前記離型剤の流れを形成させると共にまたは形成させた後に、前記流体の供給により前記金型の内圧を上昇させる離型剤供給手段とを備え、
前記金型の内圧を上昇させた後、前記特定部位に対して供給時の前記離型剤の流れの上流側に設けた排出口から前記流体と余剰の離型剤とを排出し、前記供給時の前記離型剤の流れとは逆の流れを形成させると共に前記金型の内圧を下降させる成形装置。
【請求項2】
前記金型の内部に溶湯を供給する給湯口を備え、当該給湯口を前記排出口とした請求項1に記載の成形装置。
【請求項3】
前記供給口が前記排出口を兼ねる請求項1に記載の成形装置。
【請求項4】
前記特定部位に対して前記供給時の前記離型剤の流れの下流側に、前記離型剤の供給開始時に前記流体と前記離型剤とを排出するよう開口する第2の排出口が設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形装置。
【請求項5】
金型の内部に離型剤を付着させる離型剤の付着方法であって、
前記金型を型締めした状態において前記金型の内部に前記離型剤を流体と共に供給し、前記金型の内部の特定部位に対して前記離型剤の流れを形成させると共にまたは形成させた後に、前記流体の供給により前記金型の内圧を上昇させる工程と、
前記金型の内圧を上昇させた後、前記特定部位に対して供給時の前記離型剤の流れの上流側から前記流体と余剰の離型剤とを排出し、前記供給時の前記離型剤の流れとは逆の流れを形成させると共に前記金型の内圧を下降させる工程とを備える離型剤の付着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−66653(P2009−66653A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−241126(P2007−241126)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】