手提げ袋
【課題】
手提げ袋を提げている時、また置いている時でも、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分が自然開封することなく、収容している物品を第三者に見られることのない手提げ袋を提供する。
【解決手段】
袋本体1の開口上部に帯状の延伸部5を有し、また同延伸部よりも下方に紐状の基部が位置するよう把手4を固定してあって、延伸部の少なくとも前後一側における把手に対向する部位に粘着剤6を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記把手4により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している把手を剥離して粘着面を露出させ、延伸部の略上半部を折り畳んで袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が胴部乃至把手に貼り付いて閉封されるように構成した。
手提げ袋を提げている時、また置いている時でも、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分が自然開封することなく、収容している物品を第三者に見られることのない手提げ袋を提供する。
【解決手段】
袋本体1の開口上部に帯状の延伸部5を有し、また同延伸部よりも下方に紐状の基部が位置するよう把手4を固定してあって、延伸部の少なくとも前後一側における把手に対向する部位に粘着剤6を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記把手4により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している把手を剥離して粘着面を露出させ、延伸部の略上半部を折り畳んで袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が胴部乃至把手に貼り付いて閉封されるように構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を収容する手提げ袋に関し、より詳しくは、物品の収容後に閉封した開口部をステープラや粘着テープ等の固定部材で後止めすることなく、同開口部の自然開封を防止できるようにした手提げ袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の収容後に閉封した開口部が自然開封しないようにした手提げ袋としては、例えば、本願出願人の開発に係る特許文献1として示すものがあり、この手提げ袋は、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分を、袋本体の胴部前後に有する把手の基部と袋本体の胴部との間に挟むことにより、閉封した開口部が自然開封しないように構成している。
【0003】
しかしながら、上述する手提げ袋において、手提げ袋を手で提げている場合には、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分が把手の基部と袋本体の胴部との間にしっかりと挟まれているので開口部が自然開封しないのであるが、ひとたび手提げ袋を、例えば自動車等の座席等に置き手提げ袋の把手から手を離してしまうと、強制的に折り畳まれて把手の基部と袋本体の胴部との間に挟んでいる折り畳んだ開口部分が、部材の復元力等によってそれまで挟まれていた把手を押し広げるとともに、折り畳んでいる部分が次第に元に戻って、袋上部の開口部分が自然に開封してしまうことがあった。
【0004】
このため、第三者に見られたくない物品を収容する場合等は、手提げ袋を置いた際に開口部が自然開封しないように、閉封した開口部をステープラや粘着テープ等の固定部材によって後止めしなければならない場合もあり、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分における自然開封防止に対して不充分であった。
【0005】
【特許文献1】特開2007−112504号公報(第1〜6頁、図1〜5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、手提げ袋を提げている時、また置いている時でも、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分が自然開封することなく、収容している物品を第三者に見られることのない手提げ袋を提供できるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明に係る手提げ袋は、有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の少なくとも前後一側における把手に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記把手により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している把手を剥離して粘着面を露出させ、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んで袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が胴部乃至把手に貼り付いて閉封されるようにした構成のものとしてある。
【0008】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、把手の少なくとも前後一側における延伸部に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記延伸部により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している延伸部を剥離して粘着面を露出させるとともに、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳むととともに、それぞれの把手を合わせて袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が把手乃至胴部に貼り付いて閉封されるようにした構成のものとしてある。
【0009】
また前記粘着剤を、再剥離可能な粘着剤を用いたものとしてある。
【0010】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手や延伸部における対向して対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を塗布し、袋本体内に物品を収容して、延伸部の略上半部を胴部側に折り畳むとともに、対向した前記粘着剤の粘着面同士を圧合すると、同粘着剤同士が貼り付いて閉封されるようにした構成のものとしてある。
【0011】
また前記それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手と延伸部とが対向する部位に塗布したものとしてある。
【0012】
また前記延伸部の略上半部に、前記開口上端辺と平行をなす折目線を設けたものとしたり、前記把手を、平坦に形成したものとしてある。
【発明の効果】
【0013】
本発明の手提げ袋によれば、物品の収容における一連の収容動作をすることにより、折り畳んだ袋上部の開口部分と手提げ袋の本体胴部や把手に配設した粘着剤とが貼り付けられるので、手提げ袋を手で提げている場合は勿論のこと、手提げ袋を置いた場合も、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分における自然開封を防止でき、収容している物品を第三者に見られることを防止できる。
【0014】
特に、食品等を持ち帰る際の手提げ袋として使用する場合は、前述する袋上部の開口部分における自然開封を防止できるので、食品等を持ち帰るまでの間における空気中の塵埃や細菌等の袋内への侵入を防止でき、したがって衛生的にも非常に優れた効果を期すことができる。
【0015】
そして、手提げ袋の本体胴部また把手が、粘着剤の粘着面を保護するための剥離紙等の保護部材を兼用できるようにしているので、粘着面がべた付いている通常の粘着剤や再剥離可能な粘着剤等を使用した場合でも、粘着面を保護するための剥離紙等を別途必要とせず、したがって手提げ袋を使用した後のゴミも出ることもなく、また、手提げ袋を重ねて置いていても、上下の手提げ袋同士がくっ付くこともない。
【0016】
また、手提げ袋の本体胴部また把手が、これら一方に塗布されている粘着剤における粘着面の保護部材であることから本体胴部と把手が粘着剤の粘着力によって貼り付けてあるので、物品収容の際に、把手を外方に引くことによって袋上部の開口部分を開くことができ、物品の収容を容易に行うことができる。
【0017】
さらには、粘着剤の粘着面が通常では他に貼り付くことがなく、貼り合せようとする場合にそれぞれ塗布した粘着剤同士を圧接することによって貼り付く粘着剤を用いる場合は、粘着剤の粘着面がべたつかないため同粘着面を保護しておく必要がなく、したがって手提げ袋の把手に対向しない部分の本体胴部に塗布することができるので、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分を、本体胴部上において広く左右方向に固定することができる。
【0018】
また、上述する粘着剤同士を圧接することによって貼り付く粘着剤を用いる場合も、特に塵埃等が多い屋外において使用する場合は、通常の粘着剤や再剥離可能な粘着剤等を塗布する部位と同じ部位に塗布することで、手提げ袋の本体胴部また把手が粘着面を保護するため、塵埃等の付着による粘着力の低下を招くことなく使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の手提げ袋を添付図面に基づいて説明する。
手提げ袋は、図1に示されるように袋本体1の上部に物品を収容するための開口7を配し、また底部2を角底にした例えばクラフト紙よりなる一般的な角底袋に構成してあって、さらに袋本体1の前後における胴部3、3の開口7上端寄りに、把手4、4を把手固定用の補強紙4aによって固定している。
【0020】
なお、同把手固定用の補強紙4aを使用しないで、例えば把手4、4の基部寄りの部分を直接胴部3、3に貼り付ける場合もある。
【0021】
把手4、4は、平紐タイプのものとしてあって、例えば袋本体1と同じ素材、すなわち本実施例のものではクラフト紙で構成している。
【0022】
そして、前記把手4、4を固定している把手固定用の補強紙4aよりも上方すなわち把手4、4の基部よりも上方における袋本体1には、帯状の延伸部5を設けてあり、また同延伸部5の略上半部には袋本体1の開口7上端縁と平行をなす折目線5aを例えば型押し等の手段によって付してあって、延伸部5における胴部3、3をきれいに、かつ折り畳み易いようにしている。
【0023】
また、図2、図5に示すように、延伸部5における把手4、4に対向する部位に再剥離可能な粘着剤6、6を塗布してあって、同粘着剤6、6は、手提げ袋1が平坦に畳まれている保管状態(図示は省略)や図1のように、保管状態から袋本体1の前後における胴部3、3を外方に広げて袋本体1上部の開口7を開けるまでは、同図1のように把手4、4によって保護されるようにしている。
【0024】
この実施例のものでは、粘着剤6、6に例えばアクリル酸エステル共重合体を原料とする再剥離可能なものを用いているが、同粘着剤6、6を保護する把手4、4を、少なくとも粘着剤6、6と対向する部位の表面にシリコーン樹脂等の剥離剤による剥離可能となるような加工を施して、粘着剤には再剥離ができない性質の粘着剤を用いる場合もある。
【0025】
上述のように構成した本発明の手提げ袋を使用する際は、袋本体1上部の開口7を開け袋本体1内に物品を収容して(図1参照)、粘着剤6、6の粘着面を保護している把手4、4を剥離して粘着面を露出させるとともに、袋本体1の少なくとも延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて開口7を閉じる(図2参照)。
【0026】
そして、延伸部5の略上半部を折目線5aから胴部3、3の一側(図では前側)に折り畳み(図3参照)、延伸部5の露出している粘着剤6に把手4、4を押付けると、折り畳んだ延伸部5の略上半部と把手4、4とが貼り付いて手提げ袋が確実に閉封される(図4、図6参照)。
【0027】
また、図7、図8に示す具体例では、図7、図8(a)のように、把手4、4における延伸部5に対向する部位に再剥離可能な粘着剤6、6を塗布してあって、同粘着剤6、6は、前述する請求項1の手提げ袋と同じように、手提げ袋1が平坦に畳まれている保管状態(図示は省略)や図1のように、保管状態から袋本体1の前後における胴部3、3を外方に広げて袋本体1上部の開口7を開けた状態までは、同図1と同じように延伸部5によって保護されるようにしている。
【0028】
そして、手提げ袋の閉封は、袋本体1上部の開口7(図示は省略)から同袋本体1内に同物品を収容して、把手4、4に塗布する粘着剤6、6の粘着面を保護している延伸部5を剥離して粘着面を露出させ、袋本体1の延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて袋本体1上部の開口7を閉じる(図8(a)参照)。
【0029】
次いで、延伸部5の折目線5aから胴部3、3の一側に折り畳んだ同延伸部5の略上半部に把手4、4を押付けると、少なくとも折り畳んだ延伸部5の略上半部と把手4、4とが貼り合わされて手提げ袋が確実に閉封される(図8(b)参照)。
【0030】
また、粘着剤6、6は、延伸部5もしくは把手4、4のいずれか一方に塗布する場合もあるし、延伸部5と把手4、4の両方に塗布する場合もある。
【0031】
また、図9、図10に示す具体例では、胴部3、3の前後一側における延伸部5の略上半部と、同略上半部を胴部3、3の前後いずれか一側に折り畳んだ際に対向する把手4、4のいずれか一方の内側におけるそれぞれ対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く、例えばゴムラテックス系の粘着剤6a、6aを塗布してあって、同粘着剤6a、6aにおける延伸部5の略上半部に塗布している方の粘着剤6aは、粘着面がべた付かないことから粘着面の殆ど全部を保護していない。
【0032】
そして、手提げ袋の閉封は、袋本体1上部の開口7(図示は省略)から同袋本体1内に同物品を収容して、袋本体1の延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて袋本体1上部の開口7を閉じて(図10(a)参照)、次に、粘着剤6aを塗布している延伸部5の略上半部を同粘着剤6aの塗布側が外側になるように一側の胴部3に折り畳み、同延伸部5の略上半部に粘着剤6aを塗布している把手4を押付けると、延伸部5の略上半部に塗布している粘着剤6と把手4に塗布している粘着剤6とが貼り付けられて手提げ袋が確実に閉封される(図10(b)参照)。
【0033】
また、図11、図12に示す具体例では、一側の把手4と対向する胴部3、3の前後一側における延伸部5の上半部と下半部のそれぞれ対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤6a、6aを塗布してあって、同粘着剤6a、6aは、前述する請求項1の手提げ袋と同じように、手提げ袋1が平坦に畳まれている保管状態(図示は省略)や図1のように、保管状態から袋本体1の前後における胴部3、3を外方に広げて袋本体1上部の開口7を開いた状態までは、同図1と同じように一側の把手4によって保護されるようにしている。
【0034】
そして、手提げ袋の閉封は、袋本体1上部の開口7(図示は省略)から同袋本体1内に同物品を収容して、袋本体1の延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて袋本体1上部の開口7を閉じて(図11、図12(a)参照)、次に、粘着剤6aを塗布している延伸部5の上半部を同粘着剤6aの塗布側が内側になるように一側の胴部3(延伸部5の下半部)に折り畳んで押付けると、延伸部5の上半部に塗布している粘着剤6と同延伸部5の下半部に塗布している粘着剤6とが貼り付けられて手提げ袋が確実に閉封される(図12(b)参照)。
【0035】
また、上述した実施例のものでは、把手4、4にクラフト紙製の平紐を使用しているが、粘着材6、6の粘着面を保護できる丸紐やその他の形状の紐を使用する場合もあり、また紙以外の例えば合成樹脂成形品や繊維製品の把手を使用する場合もある。
【0036】
そして、把手はフィルム等によって被覆する場合もあり、またエンボス加工等によって模様を付ける場合もある。
【0037】
さらに、上述した実施例のものでは、袋本体1をクラフト紙製の角底袋としてあるが、袋本体1の素材もクラフト紙以外の紙や合成樹脂製のシート材あるいは織物等の繊維製シート材を使用する場合もあり、また角底ではなくマチのない袋とする場合もある。
【0038】
なお、添付図面中の符号8は、袋本体1上部における物品を収容する開口7の開口端である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図2】図1における手提げ袋の閉封過程における一状態を示す斜視図。
【図3】図1における手提げ袋の閉封過程における一状態を示す斜視図。
【図4】図1における手提げ袋の閉封過程における一状態を示す斜視図。
【図5】図1における袋上方部分の拡大縦断面図。
【図6】手提げ袋の使用状態における袋上方部分の拡大縦断面図。
【図7】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図8】手提げ袋における上方部分の拡大縦断面図。
【図9】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図10】手提げ袋における上方部分の拡大縦断面図。
【図11】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図12】手提げ袋における上方部分の拡大縦断面図。
【符号の説明】
【0040】
1 袋本体
2 底部
3 胴部
4 把手
4a 補強紙
5 延伸部
5a 折目線
6 粘着剤
6a 粘着剤
7 開口
8 開口端
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を収容する手提げ袋に関し、より詳しくは、物品の収容後に閉封した開口部をステープラや粘着テープ等の固定部材で後止めすることなく、同開口部の自然開封を防止できるようにした手提げ袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の収容後に閉封した開口部が自然開封しないようにした手提げ袋としては、例えば、本願出願人の開発に係る特許文献1として示すものがあり、この手提げ袋は、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分を、袋本体の胴部前後に有する把手の基部と袋本体の胴部との間に挟むことにより、閉封した開口部が自然開封しないように構成している。
【0003】
しかしながら、上述する手提げ袋において、手提げ袋を手で提げている場合には、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分が把手の基部と袋本体の胴部との間にしっかりと挟まれているので開口部が自然開封しないのであるが、ひとたび手提げ袋を、例えば自動車等の座席等に置き手提げ袋の把手から手を離してしまうと、強制的に折り畳まれて把手の基部と袋本体の胴部との間に挟んでいる折り畳んだ開口部分が、部材の復元力等によってそれまで挟まれていた把手を押し広げるとともに、折り畳んでいる部分が次第に元に戻って、袋上部の開口部分が自然に開封してしまうことがあった。
【0004】
このため、第三者に見られたくない物品を収容する場合等は、手提げ袋を置いた際に開口部が自然開封しないように、閉封した開口部をステープラや粘着テープ等の固定部材によって後止めしなければならない場合もあり、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分における自然開封防止に対して不充分であった。
【0005】
【特許文献1】特開2007−112504号公報(第1〜6頁、図1〜5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、手提げ袋を提げている時、また置いている時でも、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分が自然開封することなく、収容している物品を第三者に見られることのない手提げ袋を提供できるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明に係る手提げ袋は、有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の少なくとも前後一側における把手に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記把手により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している把手を剥離して粘着面を露出させ、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んで袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が胴部乃至把手に貼り付いて閉封されるようにした構成のものとしてある。
【0008】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、把手の少なくとも前後一側における延伸部に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記延伸部により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している延伸部を剥離して粘着面を露出させるとともに、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳むととともに、それぞれの把手を合わせて袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が把手乃至胴部に貼り付いて閉封されるようにした構成のものとしてある。
【0009】
また前記粘着剤を、再剥離可能な粘着剤を用いたものとしてある。
【0010】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手や延伸部における対向して対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を塗布し、袋本体内に物品を収容して、延伸部の略上半部を胴部側に折り畳むとともに、対向した前記粘着剤の粘着面同士を圧合すると、同粘着剤同士が貼り付いて閉封されるようにした構成のものとしてある。
【0011】
また前記それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手と延伸部とが対向する部位に塗布したものとしてある。
【0012】
また前記延伸部の略上半部に、前記開口上端辺と平行をなす折目線を設けたものとしたり、前記把手を、平坦に形成したものとしてある。
【発明の効果】
【0013】
本発明の手提げ袋によれば、物品の収容における一連の収容動作をすることにより、折り畳んだ袋上部の開口部分と手提げ袋の本体胴部や把手に配設した粘着剤とが貼り付けられるので、手提げ袋を手で提げている場合は勿論のこと、手提げ袋を置いた場合も、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分における自然開封を防止でき、収容している物品を第三者に見られることを防止できる。
【0014】
特に、食品等を持ち帰る際の手提げ袋として使用する場合は、前述する袋上部の開口部分における自然開封を防止できるので、食品等を持ち帰るまでの間における空気中の塵埃や細菌等の袋内への侵入を防止でき、したがって衛生的にも非常に優れた効果を期すことができる。
【0015】
そして、手提げ袋の本体胴部また把手が、粘着剤の粘着面を保護するための剥離紙等の保護部材を兼用できるようにしているので、粘着面がべた付いている通常の粘着剤や再剥離可能な粘着剤等を使用した場合でも、粘着面を保護するための剥離紙等を別途必要とせず、したがって手提げ袋を使用した後のゴミも出ることもなく、また、手提げ袋を重ねて置いていても、上下の手提げ袋同士がくっ付くこともない。
【0016】
また、手提げ袋の本体胴部また把手が、これら一方に塗布されている粘着剤における粘着面の保護部材であることから本体胴部と把手が粘着剤の粘着力によって貼り付けてあるので、物品収容の際に、把手を外方に引くことによって袋上部の開口部分を開くことができ、物品の収容を容易に行うことができる。
【0017】
さらには、粘着剤の粘着面が通常では他に貼り付くことがなく、貼り合せようとする場合にそれぞれ塗布した粘着剤同士を圧接することによって貼り付く粘着剤を用いる場合は、粘着剤の粘着面がべたつかないため同粘着面を保護しておく必要がなく、したがって手提げ袋の把手に対向しない部分の本体胴部に塗布することができるので、折り畳んで閉封した袋上部の開口部分を、本体胴部上において広く左右方向に固定することができる。
【0018】
また、上述する粘着剤同士を圧接することによって貼り付く粘着剤を用いる場合も、特に塵埃等が多い屋外において使用する場合は、通常の粘着剤や再剥離可能な粘着剤等を塗布する部位と同じ部位に塗布することで、手提げ袋の本体胴部また把手が粘着面を保護するため、塵埃等の付着による粘着力の低下を招くことなく使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の手提げ袋を添付図面に基づいて説明する。
手提げ袋は、図1に示されるように袋本体1の上部に物品を収容するための開口7を配し、また底部2を角底にした例えばクラフト紙よりなる一般的な角底袋に構成してあって、さらに袋本体1の前後における胴部3、3の開口7上端寄りに、把手4、4を把手固定用の補強紙4aによって固定している。
【0020】
なお、同把手固定用の補強紙4aを使用しないで、例えば把手4、4の基部寄りの部分を直接胴部3、3に貼り付ける場合もある。
【0021】
把手4、4は、平紐タイプのものとしてあって、例えば袋本体1と同じ素材、すなわち本実施例のものではクラフト紙で構成している。
【0022】
そして、前記把手4、4を固定している把手固定用の補強紙4aよりも上方すなわち把手4、4の基部よりも上方における袋本体1には、帯状の延伸部5を設けてあり、また同延伸部5の略上半部には袋本体1の開口7上端縁と平行をなす折目線5aを例えば型押し等の手段によって付してあって、延伸部5における胴部3、3をきれいに、かつ折り畳み易いようにしている。
【0023】
また、図2、図5に示すように、延伸部5における把手4、4に対向する部位に再剥離可能な粘着剤6、6を塗布してあって、同粘着剤6、6は、手提げ袋1が平坦に畳まれている保管状態(図示は省略)や図1のように、保管状態から袋本体1の前後における胴部3、3を外方に広げて袋本体1上部の開口7を開けるまでは、同図1のように把手4、4によって保護されるようにしている。
【0024】
この実施例のものでは、粘着剤6、6に例えばアクリル酸エステル共重合体を原料とする再剥離可能なものを用いているが、同粘着剤6、6を保護する把手4、4を、少なくとも粘着剤6、6と対向する部位の表面にシリコーン樹脂等の剥離剤による剥離可能となるような加工を施して、粘着剤には再剥離ができない性質の粘着剤を用いる場合もある。
【0025】
上述のように構成した本発明の手提げ袋を使用する際は、袋本体1上部の開口7を開け袋本体1内に物品を収容して(図1参照)、粘着剤6、6の粘着面を保護している把手4、4を剥離して粘着面を露出させるとともに、袋本体1の少なくとも延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて開口7を閉じる(図2参照)。
【0026】
そして、延伸部5の略上半部を折目線5aから胴部3、3の一側(図では前側)に折り畳み(図3参照)、延伸部5の露出している粘着剤6に把手4、4を押付けると、折り畳んだ延伸部5の略上半部と把手4、4とが貼り付いて手提げ袋が確実に閉封される(図4、図6参照)。
【0027】
また、図7、図8に示す具体例では、図7、図8(a)のように、把手4、4における延伸部5に対向する部位に再剥離可能な粘着剤6、6を塗布してあって、同粘着剤6、6は、前述する請求項1の手提げ袋と同じように、手提げ袋1が平坦に畳まれている保管状態(図示は省略)や図1のように、保管状態から袋本体1の前後における胴部3、3を外方に広げて袋本体1上部の開口7を開けた状態までは、同図1と同じように延伸部5によって保護されるようにしている。
【0028】
そして、手提げ袋の閉封は、袋本体1上部の開口7(図示は省略)から同袋本体1内に同物品を収容して、把手4、4に塗布する粘着剤6、6の粘着面を保護している延伸部5を剥離して粘着面を露出させ、袋本体1の延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて袋本体1上部の開口7を閉じる(図8(a)参照)。
【0029】
次いで、延伸部5の折目線5aから胴部3、3の一側に折り畳んだ同延伸部5の略上半部に把手4、4を押付けると、少なくとも折り畳んだ延伸部5の略上半部と把手4、4とが貼り合わされて手提げ袋が確実に閉封される(図8(b)参照)。
【0030】
また、粘着剤6、6は、延伸部5もしくは把手4、4のいずれか一方に塗布する場合もあるし、延伸部5と把手4、4の両方に塗布する場合もある。
【0031】
また、図9、図10に示す具体例では、胴部3、3の前後一側における延伸部5の略上半部と、同略上半部を胴部3、3の前後いずれか一側に折り畳んだ際に対向する把手4、4のいずれか一方の内側におけるそれぞれ対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く、例えばゴムラテックス系の粘着剤6a、6aを塗布してあって、同粘着剤6a、6aにおける延伸部5の略上半部に塗布している方の粘着剤6aは、粘着面がべた付かないことから粘着面の殆ど全部を保護していない。
【0032】
そして、手提げ袋の閉封は、袋本体1上部の開口7(図示は省略)から同袋本体1内に同物品を収容して、袋本体1の延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて袋本体1上部の開口7を閉じて(図10(a)参照)、次に、粘着剤6aを塗布している延伸部5の略上半部を同粘着剤6aの塗布側が外側になるように一側の胴部3に折り畳み、同延伸部5の略上半部に粘着剤6aを塗布している把手4を押付けると、延伸部5の略上半部に塗布している粘着剤6と把手4に塗布している粘着剤6とが貼り付けられて手提げ袋が確実に閉封される(図10(b)参照)。
【0033】
また、図11、図12に示す具体例では、一側の把手4と対向する胴部3、3の前後一側における延伸部5の上半部と下半部のそれぞれ対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤6a、6aを塗布してあって、同粘着剤6a、6aは、前述する請求項1の手提げ袋と同じように、手提げ袋1が平坦に畳まれている保管状態(図示は省略)や図1のように、保管状態から袋本体1の前後における胴部3、3を外方に広げて袋本体1上部の開口7を開いた状態までは、同図1と同じように一側の把手4によって保護されるようにしている。
【0034】
そして、手提げ袋の閉封は、袋本体1上部の開口7(図示は省略)から同袋本体1内に同物品を収容して、袋本体1の延伸部5における前後の胴部3、3を合わせて袋本体1上部の開口7を閉じて(図11、図12(a)参照)、次に、粘着剤6aを塗布している延伸部5の上半部を同粘着剤6aの塗布側が内側になるように一側の胴部3(延伸部5の下半部)に折り畳んで押付けると、延伸部5の上半部に塗布している粘着剤6と同延伸部5の下半部に塗布している粘着剤6とが貼り付けられて手提げ袋が確実に閉封される(図12(b)参照)。
【0035】
また、上述した実施例のものでは、把手4、4にクラフト紙製の平紐を使用しているが、粘着材6、6の粘着面を保護できる丸紐やその他の形状の紐を使用する場合もあり、また紙以外の例えば合成樹脂成形品や繊維製品の把手を使用する場合もある。
【0036】
そして、把手はフィルム等によって被覆する場合もあり、またエンボス加工等によって模様を付ける場合もある。
【0037】
さらに、上述した実施例のものでは、袋本体1をクラフト紙製の角底袋としてあるが、袋本体1の素材もクラフト紙以外の紙や合成樹脂製のシート材あるいは織物等の繊維製シート材を使用する場合もあり、また角底ではなくマチのない袋とする場合もある。
【0038】
なお、添付図面中の符号8は、袋本体1上部における物品を収容する開口7の開口端である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図2】図1における手提げ袋の閉封過程における一状態を示す斜視図。
【図3】図1における手提げ袋の閉封過程における一状態を示す斜視図。
【図4】図1における手提げ袋の閉封過程における一状態を示す斜視図。
【図5】図1における袋上方部分の拡大縦断面図。
【図6】手提げ袋の使用状態における袋上方部分の拡大縦断面図。
【図7】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図8】手提げ袋における上方部分の拡大縦断面図。
【図9】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図10】手提げ袋における上方部分の拡大縦断面図。
【図11】本発明に係る手提げ袋の実施例を示す斜視図。
【図12】手提げ袋における上方部分の拡大縦断面図。
【符号の説明】
【0040】
1 袋本体
2 底部
3 胴部
4 把手
4a 補強紙
5 延伸部
5a 折目線
6 粘着剤
6a 粘着剤
7 開口
8 開口端
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の少なくとも前後一側における把手に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記把手により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している把手を剥離して粘着面を露出させ、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んで袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が胴部乃至把手に貼り付いて閉封されるように構成してなる手提げ袋。
【請求項2】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、把手の少なくとも前後一側における延伸部に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記延伸部により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している延伸部を剥離して粘着面を露出させるとともに、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳むととともに、それぞれの把手を合わせて袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が把手乃至胴部に貼り付いて閉封されるように構成してなる手提げ袋。
【請求項3】
前記粘着剤を、再剥離可能な粘着剤を用いてなる請求項1または請求項2に記載の手提げ袋。
【請求項4】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手や延伸部における対向して対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を塗布し、袋本体内に物品を収容して、延伸部の略上半部を胴部側に折り畳むとともに、対向した前記粘着剤の粘着面同士を圧合すると、同粘着剤同士が貼り付いて閉封されるように構成してなる手提げ袋。
【請求項5】
前記それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手と延伸部とが対向する部位に塗布してなる請求項4に記載の手提げ袋。
【請求項6】
前記延伸部の略上半部に、前記開口上端辺と平行をなす折目線を設けてなる請求項1乃至請求項5に記載の手提げ袋。
【請求項7】
前記把手を、平坦に形成してなる請求項1乃至請求項6に記載の手提げ袋。
【請求項1】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の少なくとも前後一側における把手に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記把手により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している把手を剥離して粘着面を露出させ、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んで袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が胴部乃至把手に貼り付いて閉封されるように構成してなる手提げ袋。
【請求項2】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、把手の少なくとも前後一側における延伸部に対向する一部乃至全部の部位に粘着剤を塗布し、同粘着剤の粘着面を、少なくとも同粘着面と対向する部位を剥離可能にしてなる前記延伸部により保護し、袋本体内に物品を収容して、前記粘着剤の粘着面を保護している延伸部を剥離して粘着面を露出させるとともに、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳むととともに、それぞれの把手を合わせて袋本体における粘着剤の塗布部上を押え付けると、前記粘着剤が把手乃至胴部に貼り付いて閉封されるように構成してなる手提げ袋。
【請求項3】
前記粘着剤を、再剥離可能な粘着剤を用いてなる請求項1または請求項2に記載の手提げ袋。
【請求項4】
有底にして上部が開口する袋本体の開口上部に、同開口の上端辺に沿う帯状の延伸部を有し、また同延伸部よりも下方における袋本体前後の胴部外面にそれぞれ紐状の把手の基部が位置するよう把手を固定してなる手提げ袋であって、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手や延伸部における対向して対になる両方の位置に、それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を塗布し、袋本体内に物品を収容して、延伸部の略上半部を胴部側に折り畳むとともに、対向した前記粘着剤の粘着面同士を圧合すると、同粘着剤同士が貼り付いて閉封されるように構成してなる手提げ袋。
【請求項5】
前記それぞれに塗布した粘着剤同士を圧接することで貼り付く粘着剤を、延伸部の略上半部を前後いずれかの胴部側に折り畳んだ際に把手と延伸部とが対向する部位に塗布してなる請求項4に記載の手提げ袋。
【請求項6】
前記延伸部の略上半部に、前記開口上端辺と平行をなす折目線を設けてなる請求項1乃至請求項5に記載の手提げ袋。
【請求項7】
前記把手を、平坦に形成してなる請求項1乃至請求項6に記載の手提げ袋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−1284(P2009−1284A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161058(P2007−161058)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000205823)大昭和紙工産業株式会社 (28)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000205823)大昭和紙工産業株式会社 (28)
【Fターム(参考)】
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